JPS631761A - 内燃機関の点火時期制御装置 - Google Patents

内燃機関の点火時期制御装置

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JPS631761A
JPS631761A JP14434286A JP14434286A JPS631761A JP S631761 A JPS631761 A JP S631761A JP 14434286 A JP14434286 A JP 14434286A JP 14434286 A JP14434286 A JP 14434286A JP S631761 A JPS631761 A JP S631761A
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JP
Japan
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ignition timing
value
engine
knock
running
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Application number
JP14434286A
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English (en)
Inventor
Katsunori Oshiage
勝憲 押上
Nobutaka Takahashi
高橋 伸孝
Tatsuro Morita
森田 達郎
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、運転条件に応じて点火時期を適切に補正し、
ノッキングを抑制する内燃機関の点火時期制御装置に関
する。
(従来の技術) 内燃機関の点火時期は機関が最適に運転されるように機
関の状態に応じて決定する必要がある。
そして、−般に機関の燃費効率を考えると最大トルク時
の最小進角、いわゆるM B T (Minimum 
ad−vance for Be5t Torque)
付近で点火するのが最良と知られており、機関の状態に
よりMBTに点火時期を変える必要がある。
ところが、ある機関状態においては点火時期を進めて行
くとノッキングが生じ、安定な機関運転を行うことがで
きない。例えば、過渡運転時にはノッキングが発生しや
すい。
そこで、過渡運転時におけるノ・ノキングの回避を図っ
た従来の制御装置としては、例えば特開昭60−261
70号公tKに記載されたものがある。
この装置は、エンジンの加速状態を判別し、加速状態に
あると判断したときには、スロットル開度とスロットル
開度の変化量に応じてそれぞれ予め割り付けされている
遅角制御量を読み出して、これに基づいて基本点火時期
を補正し、この値を実際の点火時期とすることにより、
ノッキングを回避するものである。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、このような従来の内燃機関の点火時期制
御「装置にあっては、加速状態と判断したとき、スロッ
トル開度とスロットル開度の変化量に応じて予め定めら
れた遅角制御量をルックアップして、基本点火時期を補
正する構成となっていたため、上述した遅角制御量の設
定に際しては、エンジン個々の性能差や使用環境の違い
を考慮した、いわゆる普遍性を持たせる必要があり、さ
らにノッキング防止の観点から、この遅角制御量は大き
めの値が選定される。このため、通常の使用条件にあっ
ては、点火時期の補正がオーバーになされ、進角不足と
なって過渡時の運転性が悪化するという問題点があった
(発明の目的) そこで本発明では、ノック誘発条件を所定の領域の変化
から判別し、ノック誘発条件のときには該当する領域の
基本学習値を読込み、該基本学習値をそのときの運転状
態に応じて補正することにより、過渡時の点火時期を最
適に設定して、エンジンの運転性を向上させることを目
的としている。
(問題点を解決するための手段) 本発明による内燃機関の点火時期制御装置は上記目的達
成のため、その基本概念図を第1図に示すように、エン
ジン負荷および回転数をパラメータとしてエンジンの運
転状態を検出する運転状態検出手段aと、エンジンに発
生するノッキングを検出するノック検出手段すと、運転
状態検出手段aの出力に基づいてエンジンが所定の運転
領域にあることを判別する運転領域判別手段Cと、運転
領域の変化に基づいてエンジンが所定のノック誘発条件
に移行したことを判別する条件判別手段dと、ノック検
出手段すの出力に基づいてノックレベルが所定値となる
ように点火時期を補正する遅角制御量を演算する補正量
演算手段eと、遅角制御量が収束値となったとき、該収
束値をその収束値が得られた運転領域の基本学習値とし
て記憶する学習手段fと、運転状態に基づいて基本点火
時期を設定するとともに、エンジンが所定のノック誘発
条件に移行したときは前記基本学習値とエンジン負荷に
応じて設定する学習値補正量とを用いて前記基本点火時
期を補正する点火時期設定手段gと、点火時期設定手段
gの出力に基づいて混合気に点火する点火手段りと、を
備えている。
(作用) 本発明では、運転状態が所定の領域として認識され、こ
の領域の変化から各種の運転モードが判別される。さら
にノッキング検出値から領域毎の基本学習値が記憶され
、また、運転モードが所定のノック誘発条件に移行した
ときには、前記基本学習値とエンジン負荷に応じて求め
られる学習値補正量とを用いて基本点火時期が決定され
る。したがって、過渡時における点火時期が最適に設定
されるとともにエンジンの個体差、使用環境並びに種々
の運転条件に対してノックレベルが常に最適に維持され
、エンジンの運転性が向上する。
(実施例) 以下、本発明を図面に基づいて説明する。
なお、以下の説明において特定される数値は、説明の複
雑化を避ける目的から最も不都合のない数値を選定した
。したがって、本発明はこれらの数値に限定されるもの
ではなく、各エンジンに要求される最適な数値をも含む
ものである。
第2〜13図は本発明の一実施例を示す図である。
まず、構成を説明する。第2図において、1はエンジン
であり、吸入空気は図示しないエアクリーナより吸気管
3を通して各気筒に供給され、燃料はインジェクタ4に
より噴射される。
各気筒には点火プラグ5が装着されており、点火プラグ
5にはデイストリビュータロを介して・fグナイタ7か
らの高圧パルスが供給される。これらの点火プラグ5、
デイストリビュータロおよびイグナイタ7は点火手段8
を構成しており、点火手段8は点火信号Spに基づいて
高圧パルスを発生し放電させる。気筒内の混合気はこの
放電により着火、爆発し、排気となって排気管9を通し
て排出される。また、デイストリビュータロにはクラン
ク角センサ10.11が取付けられており、これらはデ
ィストリビュータシャフトに固定されたシグナルロータ
と、ディストリビュータハウジングに固定されたピック
アップとで各々構成される。
クランク角センサ10は気筒判別用であり、ディストリ
ビュータシャフトが60°回転する毎、すなわちクラン
ク軸の回転角度(以下、CAと略す)120°CA毎に
1つのパルス(RIEF信号)を発生する。このパルス
の立上り位置は、例えば各気筒の上死点前(BTDC)
70°CAであり、パルス幅(立上りから立下りまで0
CA)は気筒毎に異なる。クランク角センサ11はディ
ストリビュータシャフトの1回転あたり720個のパル
ス(PO3信号)を発生し、従ってクランク軸の1°C
A毎に1つの立上りまたは立下りを有するパルスを発生
する。
吸入空気は吸気管3内の絞り弁12の制御を受け、その
流量Qaはエアフローセンサ13により検出され、マイ
クロプロセッサ−等で構成される制御回路14に出力さ
れる。
上記エアフローセンサ13およびクランク角センサ10
.11は運転状態検出手段15を構成する。
エンジン1のエンジンブロックには、圧電素子や磁歪素
子等からなるノックセンサ16が取付けられており、ノ
ックセンサ16はノック検出手段としての機能を有し、
シリンダブロックの振動を検出して電気信号に変換し、
制御回路14に出力する。
なお、制御回路14には本実施例で述べる機能の他に各
種のi能、例えば燃料噴射制御等の機能を有するが、こ
れらは本発明と直接の関連がないので、以下の説明では
省略する。
第3図は制御回路14の一構成例を示すブロック図であ
り、制御回路14は領域判別手段、条件判別手段、補正
量演算手段、学習手段および点火時期設定手段としての
機能を有する。
エアフローセンサ13からの吸入空気lQaを示す信号
は緩衝保護のためのバッファ (BUFF)30を介し
てアナログマルチプレクサ(MPX)31に送り込まれ
る。マルチプレクサ31はマイクロプロセッシングユニ
ット(MPU)32からの指示に応じて入力を切替選択
してA/D変換器(A/D)33に出力する。A/D変
換器33は入力されたアナログ信号をデジタル信号に変
換して入出カポ−)(Ilo)34に出力し、この信号
はデータバス35を介して所定の時期にマイクロプロセ
ッシングユニット32に取り込まれる。
クランク角センサ10からの気筒判別用のREF信号は
、バッファ36を介して気筒判別回路37およびクラン
ク角割込回路(INT)38に入力される。
−方、クランク角センサ11からのクランク軸1”CA
毎のPO8信号は、バッファ39を・介して回転数信号
回路40およびクランク角割込回路38に入力される。
気筒判別回路37はREF信号のパルス幅(立上りから
立下りまで0CA)をパルス幅弁別して、今回点火され
た気筒番号を判別し、この気筒番号を示す2進値符号を
形成する。例えば2ビツトの2進値符号であればその組
合わせによって4つの気筒を表わすことができ、この2
進値符号は入出力ポート41を介してマイクロプロセッ
シングユニット32に送出される。−方、クランク角割
込回路38はREF信号およびpos信号に基づいて種
々の所定クランク角度割込要求信号(例えば、70°B
TDC割込、TDC割込、3o″ATDC割込および6
0°ATDC割込)を形成し、これらの割込要求信号を
入出カポ−)(Ilo)41を介してマイクロプロセッ
シングユニット32に送出する。回転数信号回路40は
PO5信号のパルス間隔(立上りから次の立上りまで、
あるいは立下りから次の立下りまで)に基づいて、エン
ジン回転数Neを表わす2進値符号を形成し、入出力ポ
ート41を介して所定の時期にマイクロプロセッシング
ユニット32に送出する。
ノックセンサ16からのノンキング成分を含む電気信号
Siはフィルタ42に入力し、このフィルタ42はイン
ピーダンス変換用のバッファおよびノッキング固有の振
動周波数帯域(例えば7〜8に1(z)が通過可能なバ
ンドパスフィルタにより構成される。したがって、フィ
ルタ42を通過した信号Siはノンキングの大きさを示
す信号となって、ピークホールド回路(HOLD)43
に入力される。
ピークホールド回路43は所定の期間において、上述し
た信号Siの最大振幅値(ピーク値)をホールドする。
ここで所定の期間は、入出力ポート41および線44を
介してマイクロプロセッシングユニット32より入力さ
れる「ピークホールド開始命令」および「同終了命令」
により決定される。
ピークホールド回路43の出力はA/D変換器45に人
力され、A/D変換器45は入出力ポート41および線
46を介してマイクロプロセッシングユニット32から
入力されるrA/D変換開始命令」に従ってピーク値の
デジタル変換を開始し、変換が終了したときにはrA/
D変換完了通知」を線47および入出力ポート41を介
してマイクロプロセッシングユニット32に送出する。
マイクロプロセッシングユニット32はROM48に書
き込まれているプログラムに従って人出力ボート34.
41より必要とする外部データを取り込んだり、また、
RAM49との間でデータの授受を行ったりしながら演
算処理し、必要に応じて処理したデータを入出力ポート
34.41へ出力する。また、ROM48にはエンジン
回転数とエンジン1回転当りの吸入空気量(またはエア
フローセンサの代りに負圧センサを用いているときには
吸気管圧力)とにより定められた基本点火時期SAoが
マツプの形で記憶されている。
一方、マイクロプロセッシングユニット32からは所定
の演算処理の結果として「イグナイタ0N10FF命令
」が出力され、これが、入出力ポート41を介して駆動
回路50に入力される。駆動回路50ではこの命令に基
づいて点火信号Spを発生し、これをイグナイタフに出
力する。イグナイタ7は点火信号Spに応じて、点火手
段8を機能させ所定の時期に混合気を燃焼させる。
次に、作用を説明する。
第4〜10図は本発明の一実施例に係る処理プログラム
を示すフローチャートであり、これらのプログラムはR
OM48内に記憶され、所定の割込信号により起動され
る。
第5図はカウントリセット割込プログラム(以下、IN
T2という)を示すフローチャートであり、INT2は
クランク角割込回路38からの70゜BTDC割込信号
により起動される。すなわち、各気筒の上死点(T D
 C)前70°CAでINT2が起動され、P31でク
ランク角カウンタmをリセット(m=O)した後図示し
ないメインプログラムヘリターンする。
第4図は点火時期制御割込プログラム(以下、lNTl
という)を示すフローチャートであり、lNTlはクラ
ンク角割込回路38からのTDC割込信号(各気筒の上
死点で発生)、30°ATDC割込信号(各気筒の上死
点後30°CAで発生)および60°ATDC割込信号
(各気筒の上死点後60゜CAで発生)によりそれぞれ
起動される。
まず、pHで回転数信号回路40からのエンジン回転数
Neを読込み、P1□でクランク角カウンタmを+1イ
ンクリメントする。すなわち、クランク角カウンタmの
値は第11図(a)に示すように、所定のクランク角度
毎(70’ BTDC,TDC。
30°ATDCおよび60°ATDC)にO〜3まで段
階的に変化した値となる。
次いで、PI3ではクランク角カウンタmの値を点検し
て、m=2ならばTDC割込みと判断してPI4に進み
、RAM49内の変数i (気筒番号格納用)に気筒判
別回路37からの気筒番号を取り込んでセントする。次
いで、PI5  で[ビークホールド開始命令」をピー
クホールド回路43に出力し、これによりピークホール
ド回路43はそのノックゲートをオープンして、ノンキ
ング成分の最大振幅値(ピーク値)のホールドを開始す
る(第11図(b)参照)。PlではA/D変換の開始
予定時間1.を演算し、コンベアレジスタAにセットす
る。
ここで、コンベアレジスタAは図示しないメインプログ
ラムにより管理されており、予定時間t1に達すると1
.割込信号を発生する。この割込信号により第6図に示
すA/D変換割込プログラム(以下、INT3という)
が起動され、Pd2でrA/D変換開始命令」をA/D
変換器45に出力する。A/D変換器45はこの命令を
受けてピークホールド回路43のピーク値(アナログ信
号)をデジタル信号に変換してマイクロプロセッシング
ユニット32に送出し、送出が完了するとrA/D変換
完了通知」をマイクロプロセッシングユニ7)32に出
力する。このrA/D変換完了通知」により第7図に示
すピークホールド終了割込プログラム(以下、INT4
という)が起動され、PSIにおいて上述したノッキン
グのピーク値を表わすデジタル信号を変数aに格納する
。次いで、PS2で「ピークホールド終了命令」をピー
クホールド回路43に出力し、ピークホールド回路43
はそのノックゲートをクローズして、ノッキング成分の
ホールドを禁止する(第11図(b)参照)。このよう
に、ノックゲートが所定のタイミングでオープンするこ
とにより、該当する気筒のノッキング成分が適確に検出
される。
さらに、第4図に基づいて説明を続けると、Pl、を実
行した後あるいはPI3でクランク角カウンタmが2で
なかったとき(TDCでないとき)は、Pl7において
再びクランク角カウンタmを点検する。その結果、m=
3のときは30°ATDCによる割込み、すなわちクラ
ンク角度が当該気筒の上死点後30°CAに位置すると
判定しPl8に進む。
pHは後に詳述するノッキング処理サブルーチンプログ
ラム(以下、5UBIという)へのエントリーポイント
であり、5UBIは主としてノッキングの発生を判定し
、さらにノンキングを所定レベルに抑制するための気筒
毎の遅角制御MSArを演算する。5UBIの実行が終
了するとエントリーポイント+1のステップ、すなわち
、Pl9に進み実行点火時期SAを、次式■により演算
する。
S A−3A OS A r 4 * I・・・・・・
■但し、SAo :基本点火時期 SA、、。ド遅角制御量、 ここで、基本点火時期SAoは図示しないメインル−チ
ンにおいて、ROM48に肥土なされたマツプから補間
法により演算される。なお、遅角制御IsA、i。1の
添字iは気筒番号に対応する数字を意味し、次表1のと
おり示される。
表  1 すなわち、今回の気筒が#3と仮定すると、i−2とな
り、遅角制御量SA、、、は#6気筒の制御データが用
いられる。このことは、今回の処理において演算される
実行点火時期SAは、次の気筒の点火信号として使用さ
れることを示しており、この関係は、次表2のとおり示
される。
表2 さらに、求められた実行点火時期SAを次の気筒の点火
信号とするためには、このデータを保持する必要がある
。このため、実行点火時期SAと現在時刻からイグナイ
タON時間t2を演算してコンベアレジスタBにセット
する。
次いでP2゜ではクランク角カウンタmを点検し、m=
lのときは60°ATDCによる割込み、すなわち、ク
ランク角度が当該気筒の上死点後60°CAに位置する
と判定し、P21において実行点火時期SAと現在時刻
からイグナイタOFF時間t。
を演算してコンベアレジスタBにセントし、本プログラ
ムを終了する。
上述したイグナイタ0N10 F F時間12/13は
、図示しないメインプログラムにより管理され、この時
間になると割込信号を発生して、第8図に示すイグナイ
タ制御割込プログラム(以下、INT5という)を起動
させる。
INT5において、まずPb0でイグナイタON時間t
2による割込みかあるいはイグナイタOFF時間t3に
よる割込みかを判別する。1tによる割込みのときはP
6□に進み「イグナイタON命令」を駆動回路50に出
力し、その結果イグナイタ7が付勢される。
一方、t、による割込みのときはP。に進み「イグナイ
タOFF命令」を駆動回路50に出力し、点火プラグ5
に放電作用を生じさせ、混合気に点火する。
第9図は領域判定サブルーチンプログラム(以下、5U
BIという)を示すフローチャートであり、また、第1
0図は遅角制御量演算サブルーチンプログラム(以下、
5UBIAという)を示すフローチャートである。5U
BIは前述した点火時期制御割込プログラム(INTI
)のエントリーポイントからエントリーされ、5UBI
Aは5UB1からの分岐により実行される。
まず、本プログラムの概略機能について述べる。
−般に、ノッキングの発生はエンジンの運転状態、すな
わちエンジンの回転数や負荷の状態により左右される。
そこで、本実施例では、エンジンの運転状態を第12図
に示すように4つの領域に分けて、この領域の変化から
所定の運転モードを判別し、それに対応し′た適切な遅
角制御量を演算するものである。
すなわち、領域O〜3の運転状態は、次表3に示される
表3 次に、この領域の変化から判別される運転モードは、次
表4に示す1〜■までのモードとなる。
表  4 以下、それぞれの運転モードにおける作用について説明
する。
「モード■」 エンジンが一定の状態で運転(以下、定常運転という)
されているモードである。
第9図において、P、。、で今回の運転領域を判定し、
領域rとしてストアーする。次いで、P、。
2で前回の領域rbと今回の領域rとを比較して、領域
の変化を判別する。モードIにおいては領域は変化せず
、したがって、第10図に示すSUB IAヘジャンプ
する。
P、□。で予め運転状態に対応して記憶されたスライス
レベル(以下、SLという)を読込み、P12+で変数
a (ノッキングのピーク値が格納されている)と上述
したSLをレベル比較する。
a>SLのときはノッキングと判定し、PI2ffで遅
角制御flsAri−+を、次式■に従って遅角側へ補
正演算する。
SA、、−、←S Ar1−1 + Y  ・・・−・
■但し、Y:定数(例えば、1°CA) −方、a≦SLのときはノッキングが発生していないと
判定し、P1!!で遅角制御ff1sAri−+を、次
式〇に従って進角側へ補正演算する。
S A、=、←5Art−+  X  ・・・・・・■
但し、X:定数(例えば、0.1 ’ CA)これらの
遅角制御量SA□−1は、1つ前の点火気筒に関する制
御データであり、このデータは該当する気筒番号に対応
したデータ格納エリア(前述の表2参照)にストアーさ
れ、前述したプログラムI N T 1において実行点
火時期SAの演算に用いられる。
次いで、P 124では過渡開始カウンタCと所定値(
例えば所定値=60、これは60点火すなわちエンシフ
20回転を意味する)を比較して、過渡開始からの時間
を測定する。モード■は、エンジンが定常運転のため、
すくなくともC〉60の条件が満足され、したがって、
P1□、以降の学習演算が行われる。
まず、P12.で全気筒の遅角制御量SA、、〜SAr
、を読込み、これらの平均値AVを演算する。
次いで、P1□8において、上述した平均値AVを基本
学習値SAWに置き替え、RAM49内の現在の領域r
に対応した所定アドレスに書き込む。
このようにモードIにおいては、実測されたノッキング
レベルに基づいて点火時期が決定されるので、ノンキン
グレベルが適正レベルに抑制される。
「モード■」 エンジンの負荷が低負荷から高負荷へ移行するモードで
ある。第9図において、Pl。2で領域の変化を判定し
、Pl。、で過渡開始カウンタCをリセツト(C=O)
する。次いでP 104で前回の領域rbがOであるこ
とを判定する。
すなわち、低負荷は領域0であり、低負荷から高負荷へ
の移行とは、領域0から領域1〜3の何れかに移行した
ことを示す。
次いで、P、。6に進み移行した領域の基本学習値SA
sを読込み、Pi11?でエンジンの運転状態(例えば
、吸入空気量またはブースト圧)を判定し、これに基づ
いてPI@IIで学習値補正量SAcを演算する。PI
09では基本学習値5Allと学習値補正量SACから
最終学習値SAEを演算しくSAE −5AM ±S 
Ac ) 、P、++oでこの値を該当する気筒番号に
対応した格納エリアにストアーする(第13図(C)イ
参照)。このストアーした値は前述したプログラムlN
Tlにおいて、実行点火時期SAの演算に用いられる。
ここで、学習値補正i1 S A cは、上述したよう
に基本学習値SAMに対する補正量であり、次のように
理解される。すなわち、前回の運転領域と今回の運転領
域が同じであっても、運転条件によっては要求される点
火時期が異なる場合がある。
例えば、燃焼室内の一部に温度が高い個所(いわゆるホ
ットスポット)が生じたときには、要求点火時期は遅れ
側にずれる。したがって、基本学習値SASをそのまま
用いて点火時期を決定すると、上述したホントスポット
によってプレイグニツシヨン等の異常燃焼を生ずること
がある。このことから、基本学習値SAmに学習値補正
量SACを加算したものを最終学習値SAEとしている
また、加速時等においては、空燃比を濃くすることによ
ってトルクを増大させており、このことは、要求点火時
期が進み側にずれることを示している。したがって、こ
の場合は基本学習値SAsから学習値補正量SACを減
算したものを最終学習値SAEとしている。
ここまでが、モード■における1回目の割込処理であり
、2回目以降の割込み処理(高負荷領域に移行した後)
は以下に示される。
すなわち、第9図において、P、。2で領域に変化がな
いことを検出しく移行後は領域に変化がない)、第1O
図に示す5UBIAヘジヤンプする。
そして、p+z。〜P1□3でモードIと同様にノッキ
ングピークに基づいた遅角制御量S A、i−、の演算
を行う。次いで、P 124で過渡開始カウンタCと所
定値を比較して、基本学習値の更新を行うか否かを決定
する。すなわち、過渡開始カウンタCの値が60以下の
ときは、(第13図(c)イーロ参照)運転状態が低負
荷から高負荷へと移行した直後であり、このような過渡
時のノッキング検出値に基づいて基本学習値を更新する
ことは望ましくない。したがって、ノッキング検出値の
分布が所定偏差内(いわゆる収束値)となるのを待って
基本学習値の更新を行うものである(第13図(C)ロ
〜ハ参照)。
このように、モード■においては、低負荷から高負荷に
移行した直後、その領域の最終学習値SAEに基づいて
点火時期が決定される。したがって、点火時期が適切に
遅角補正されて、ノッキングの発生が防止される。また
、移行後における領域の基本学習値は、ノンキング検出
値が収束値となるまで更新が禁止される。
「モード■」 高負荷の状態でエンジンの回転数が増加するモードであ
る(第13図参照(c)ハ参照)。
第9図において、PIo!iで回転数増加が判定され、
第1O図に示す5UBIAヘジヤンプする。このモード
■の処理はモード■の2回目以降と同一の処理が行われ
る。
すなわち、回転数の増加により移行した領域の基本学習
値は、ノッキング検出値が収束値となるまで更新が禁止
される。
「モード■およびV」 高負荷の状態でエンジンの回転数が減少(第13図(C
)ホ参照)するモード(モード■)および高負荷の状態
から低負荷の状態へ移行(第13図(c)ト参照)する
モード(モード■)である。
−般に、MBT点火時期(基本点火時期5AO)とノッ
キング許容点火時期の差、すなわち遅角制御量の差は、
エンジンが高負荷でかつ低回転のとき大きいものとなる
。したがって、高負荷状態において、エンジン回転数が
急激に減少したときにはノンキングが発生する。
第9図において、Pl。、〜pH。で移行した領域の基
本学習値S A mを読込み、これと学習値補正量S 
A Cから最終学習値SAtを演算して、この最終学習
値SAEを該当する気筒番号に対応した格納エリアにス
トアーする(第13図(c)ホ参照)。この値は実行点
火時期SAの演算に用いられ、これにより適切な遅角補
正が行われてノンキングの発生が防止される。なお、2
回目以降の処理はモード■の2回目以降と同一の処理が
行われる。
一方、モード■においてもモード■と同様の処理が行わ
れるが最終学習値SAEの演算結果が異なる。すなわち
、低負荷では基本点火時期でもノンキングが発生しない
ため、ノッキングレベルはほとんど検出されない。した
がって、最終学習値SAEは低負荷時の学習値補正量S
ACと等しい値になる(第13図(C)  ト参照)。
これにより、低負荷時の実行点火時期SAは基本点火時
期5AGO値とほぼ等しくなる。なお、低負荷時にはホ
ットスポット等が発生しにくいので、学習値補正isA
、をOに設定するのが望ましい。
(効果) 本発明によれば、ノック誘発条件のとき、基本学習値を
そのときの運転状態に応じて補正しているので、過渡時
の点火時期を最適に設定することができ、エンジンの運
転性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の基本概念図、第2〜13図は本発明の
一実施例を示す図であり、第2図はその全体構成図、第
3図はその構成を示すブロック図、第4図はその点火時
期制御割込プログラムを示すフローチャート、第5図は
そのカウントリセット割込プログラムを示すフローチャ
ート、第6図はそのA/D変換割込プログラムを示すフ
ローチャート、第7図はそのピークホールド終了割込プ
ログラムを示すフローチャート、第8図はそのイグナイ
タ制御割込プログラムを示すフローチャート、第9図は
その領域判定サブルーチンプログラムを示すフローチャ
ート、第10図はその遅角側′4″nff1演算サブル
ーチンプログラムを示すフローチャート、第11図(a
)はそのクランク角とカウンター値の関係を示すタイミ
ングチャート、第11図(b)はそのノックゲートのタ
イミングを示すタイミングチャート、第11図(c)は
その遅角補正量の演算タイミングを示すタイミングチャ
ート、第11回(d)はその実行点火時期の演算タイミ
ングを示すタイミングチャート、第12図はその運転領
域を説明するための図、館13図(a)〜(C)はその
作用を説明するためのタイミングチャートである。 l・・・・・・エンジン、 5・・・・・・点火プラグ、 6・・・・・・ディストリビュータ、 7・・・・・・イグナイタ、 8・・・・・・点火手段、 10.11・・・・・・クランク角センサ(運転状態検
出手段)、 13・・・・・・エアフローメータ(運転状態検出手段
)、14・・・・・・制御回路(領域判別手段、条件判
別手段、補正量演算手段、学習手段、点火 時期設定手段)、 15・・・・・・運転状態検出手段、 16・・・・・・ノックセンサ(ノック検出手段)。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 a)エンジン負荷および回転数をパラメータとしてエン
    ジンの運転状態を検出する運転状態検出手段と、 b)エンジンに発生するノッキングを検出するノック検
    出手段と、 c)運転状態検出手段の出力に基づいてエンジンが所定
    の運転領域にあることを判別する運転領域判別手段と、 d)運転領域の変化に基づいてエンジンが所定のノック
    誘発条件に移行したことを判別する条件判別手段と、 e)ノック検出手段の出力に基づいてノックレベルが所
    定値となるように点火時期を補正する遅角制御量を演算
    する補正量演算手段と、 f)遅角制御量が収束値となったとき、該収束値をその
    収束値が得られた運転領域の基本学習値として記憶する
    学習手段と、 g)運転状態に基づいて基本点火時期を設定するととも
    に、エンジンが所定のノック誘発条件に移行したときは
    前記基本学習値とエンジン負荷に応じて設定する学習値
    補正量とを用いて前記基本点火時期を補正する点火時期
    設定手段と、h)点火時期設定手段の出力に基づいて混
    合気に点火する点火手段と、 を備えたことを特徴とする内燃機関の点火時期制御装置
JP14434286A 1986-06-19 1986-06-19 内燃機関の点火時期制御装置 Pending JPS631761A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03126379A (ja) * 1989-10-12 1991-05-29 Toshiba Shiyutoken Service Kk ゴースト除去用位相調整器
US7251556B2 (en) 2004-12-22 2007-07-31 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Knock determination device for internal combustion engine
US7263430B2 (en) 2004-04-22 2007-08-28 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Internal combustion engine knock determination device and ignition control system including the same

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH03126379A (ja) * 1989-10-12 1991-05-29 Toshiba Shiyutoken Service Kk ゴースト除去用位相調整器
US7263430B2 (en) 2004-04-22 2007-08-28 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Internal combustion engine knock determination device and ignition control system including the same
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