JPS63174080A - 離型剤塗布装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、被塗布体に離型剤を塗布するための離型剤塗
布装置に関する。

（従来の技術） 離型剤を被塗布体に塗布する塗布装置は、例えば、電子
写真法による複写装置の定着装置、静電記録装置の定着
装置等に用いられる。

これら装置においては、離型剤塗布装置はトナーのオフ
セットを防止するためのものとして使用される。

まず、第３図に、定着器の一般的構成を熱ローラ定着系
につき掲げる。概略を説明すると、これは、同図に示す
ごとく、上ローラｌと下ローラ２を備え、例えば、上ロ
ーラｌ内にはハロゲン・ランプ３が配設されていると共
に、その周面に臨んでサーミスタ４か配置されており、
入口ガイド５を通った被転写材（普通紙等）が、これら
上ローラｌと下ローラ２間を通過するようになっている
。

周知のように、いわゆるカールソン・プロセス等の電子
写真法ににより被転写材（普通紙等）上に作像されたト
ナー像は、その最終工程において、このローラ対間を挟
圧保持されなか通過する。この工程において加熱塑性の
トナーか溶融し、被転写材上に圧着されるため、トナー
像は被転写材上に定着され、しかる後に排出される。

さて、このような定着装置においては、十分なトナー溶
融を達し得たとしても、トナー像の一部は熱的あるいは
静電的作用を受け、ローラ上に微量ながら転移する。こ
れは、一般に、オフセット現象と呼ばれるもので、この
オフセットトナーがローラにより運ばれ、前記サーミス
タ表面を汚したり、次のコピー画像に不必要画像として
転移する等の不良が起きる。そこで、一般には、ローラ
へのトナーのオフセットを軽減するためのシリコン・オ
イル等の離型剤を塗布することが行なわれている。この
塗布方法については、現在までに数多くの方式が提案さ
れ実施に付されている。例えば、耐熱性不織布による方
式、塗布ローラを用いて適量ずつ離型剤を塗布する方式
（ローラ塗布）、耐熱性（フッ素樹脂系）多孔質膜を通
して塗布する方式等である。

しかし、このような方式はいづれも装置が過大であるた
め、近年では、より小型でなおかつ、メンテナンスの簡
便な塗布技術が求められており、そのような技術の一つ
に、耐熱性の多孔質樹脂を用いたものがある。これは、
フッ素樹脂等の耐熱樹脂を一方向に延伸して略繊維化し
、繊維間にてきた空孔にシリコン・オイル等の離型剤を
含浸させたものである。この状態は第２図に示されてい
る。同図はフッ素樹脂多孔質体を延伸したものの表面の
拡大図で、延伸方向は図中の矢印Ｔ方向である。これか
らも理解できるように、元のフッ素樹脂が細分化されて
島のごとく（図中で黒くなっている箇所）分離して存在
するようになりその間には一方向の繊維が走っている。

そして、この繊維間に離型剤が含浸されている。

このような多孔質部材を耐熱性樹脂ホルダーにより保持
し、被塗布体としての定着あるいは加圧ローラに適正な
圧を以って当接せしめたものである０例えば、第１図に
あっては上述のごとくの多孔質部材６Ａが上ローラｌに
当接している。

上述の該多孔質樹脂中に含浸せしめた離型剤は、通常室
温状態では、１００Ｏｃｓ以上の高粘度であるため、該
空孔中に保持されているが、定着ローラ等が加熱される
と、該多孔質樹脂を介して離型剤も加熱され、粘度が低
下しく約”ｌｔｏ近くまで下がる）、毛細管現象により
該ローラ表面へ移行し、ローラに塗布されることになる
。

（解決すべき問題点） しかしながら、上述のととくの離型剤塗布装置にあって
も次のような問題点をかかえていることが判明した。

先ず、フッ素樹脂と当接し摺擦される定着ローラ等の表
面塗布膜（通常はフッ素樹脂でコーティングされている
）が摩耗あるいは傷ついて画像に筋か発生する。また、
上記フッ素樹脂から繊維が切断剥離しローラ表面に付着
してしまう。さらには、わずかにオフセットして定着ロ
ーラ等により運ばれるトナーが該フッ素樹脂多孔質部材
の表面の繊維間（すなわち空孔）に埋め込まれ、離型剤
の滲出を妨げ、その結果、離型剤の吐出不良によるオフ
セットの増加を招いてしまうということがあった。

（問題点を解決するための手段） 本発明は、上述のごとくの問題を解決し、定着ローラ等
の被塗布体の損傷を防止するとともに塗布面の目づまり
をも防止して、長期にわたり離型剤を安定して滲出し得
る離型剤塗布装置を提供せんとするものであって、 被塗布体へ離型剤を塗布する装置において、耐熱樹脂を
一方向に伸延させ繊維化しこれに離型剤を含浸した可撓
性を有する離型剤塗布用の多孔質部材を、該多孔質部材
に対して相対移動する被塗布体に、上記繊維の伸延方向
が上記相対移動方向と一致する方向で接触せしめる、 ことを特徴とするものである。

（実施例） 以下、添付図面にもとづいて本発明の詳細な説明する。

本実施例装置の説明に先立ち、本発明者は、定着ローラ
等の塗装膜の損傷及びフッ素樹脂多孔質部材からの繊維
の剥離の現象について究明したので、先ずこれについて
説明する。第一に、被塗布体たるローラの回転方向と多
孔質部材の繊維方向が互に垂直成分をもうている場合に
は、該多孔質部材とローラとの摩擦力が大きく、このた
めローラ側の損傷が激しくなることが判明した。第二に
、フッ素樹脂繊維は、元々の伸延方向の張力には強いが
、上述の場合のようにこれと垂直方向、すなわちローラ
等の回転方向に張力が作用すると弱く、このため従来の
ごとくその方向性を考慮しないと、繊維が、切断剥離さ
れてしまうことが多い。第三には、トナーの目づまりに
ついては、上述のように繊維がローラ等の回転方向に対
して垂直に走っていると、各繊維がさながら、クリーニ
ングブレードのごとく働き、トナーをわずかずつ堰止め
るため結果的にトナーが、繊維間に堆積し目づまりして
しまうことがわかった。

本発明は以上の点を考慮してなされている。本実施例で
は、フッ素樹脂多孔質部材を、その繊維方向がローラ等
の回転方向とほぼ平行になるように設定されている。第
１図はその実施例を示すものでありローラｌの回転方向
に伸延方向が一致して多孔質部材６が配され、かつ上記
多孔質部材６は耐熱性樹脂ホールタフの軸方向て一定の
幅（図中ａ）に、裁断されている。すなわち、裁断面は
、ローラ１の軸に対し直角となっている。このような本
実施例装置では、多孔質部材とローラとの摩擦力が低下
し、ローラの損傷が著しく軽減され、フ・ン素樹脂の繊
維がその伸延方向で張力を受けるようになるため切断剥
離する割合も極めて少なくなる。これに加え、トナーが
＠雄によって堰止められることがなくなるため、各空孔
がトナーによって目づまりすることはなくなり、離型剤
の滲出が妨げられない。かくしてオフセットトナーが長
期にわたって軽減されることとなる。

なお、本実施例では、棒状に成形された多孔質部材を裁
断して用いたが、該成形品の断面の幅が、ローラとの当
接幅（すなわち、ローラの軸方向の長さ）と等しくなる
ように、予め、平板状のものを押し出し成形するならば
、これを繊維の伸延方向と垂直に幅ａで裁断し、ホール
ダ７に取り付けて用いることができ、上述のように軸方
向に細分割する必要はなくなる。

（発明の効果） 以上説明したように、本発明は、フッ素樹脂多孔質部材
をローラ等の被塗布体に出接させて離型剤を塗布するに
際し、該多孔質部材を、その伸延された繊維方向がロー
ラ等の回転方向と一致するように当接させることとした
ので、ローラ等の塗布面の損傷、該多孔質部材からの繊
維の切断剥離を防ぎまた繊維間の空孔でのトナーの付着
による目づまりを抑え、以って離型剤の滲出を安定化さ
せることかでき、長期にわたってオフセットトナーを軽
減し画質の劣下な抑止するという効果を得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例装置を示す斜視図、第２図
は第１図装置に用いられている多孔質部材の部分拡大図
、第３図は一般的な定着器の構成を示す概略構造図であ
る。 ｌ・・・・・・・・・・・・・・・被塗布体（上ローラ
）６・・・・・・・・・・・・・・・多孔質部材特許出
願人　　　　　　　キャノン株式会社代　理　人　　弁
理士　　藤　　岡　　　徹第　　２　　図 （Ｘ４００） ■ 第　　１　　図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）被塗布体へ離型剤を塗布する装置において、 耐熱樹脂を一方向に伸延させ繊維化しこれに離型剤を含
   浸した可撓性を有する離型剤塗布用の多孔質部材を、該
   多孔質部材に対して相対移動する被塗布体に、上記繊維
   の伸延方向が上記相対移動方向と一致する方向で接触せ
   しめる、 ことを特徴とする離型剤塗布装置。
2. （２）耐熱樹脂はフッ素樹脂であることを特徴とする特
   許請求の範囲第（１）項記載の離型剤塗布装置。