JPS63171871A - 高強度蒸着亜鉛めつき鋼板の製造方法 - Google Patents
高強度蒸着亜鉛めつき鋼板の製造方法Info
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
く技術分野〉
本発明は、Ｓｉを含有する高強度鋼について蒸着亜鉛め
っきを施す際、めっき密着性の高いめっき鋼板を製造す
る方法に関する。
っきを施す際、めっき密着性の高いめっき鋼板を製造す
る方法に関する。
〈従来技術と問題点〉
鋼板の強度を上げる成分元素として、Ｃ，ＫｎおよびＳ
ｌがよく知られているが、その中でｓｌは比較的少量の
添加で強度が増加することならびに添加量が増加しても
延性が極端に低下しないという利点がある。
ｌがよく知られているが、その中でｓｌは比較的少量の
添加で強度が増加することならびに添加量が増加しても
延性が極端に低下しないという利点がある。
しかし、圧延鋼帯を還元雰囲気で再結晶加熱した後、連
続的にめっきするめっきラインでは、ｓｉ添加鋼をめっ
きする場合、加熱時にＳｉが＊＊表面へ拡散し、かつ酸
化して、めっき性を著しく低下させる。
続的にめっきするめっきラインでは、ｓｉ添加鋼をめっ
きする場合、加熱時にＳｉが＊＊表面へ拡散し、かつ酸
化して、めっき性を著しく低下させる。
例えば、５０％Ｈ，−Ｎ、雰囲気テア００〜８００’Ｃ
ニ冷延鋼帯を加熱した後、連続的に溶融Ｚｎ浴（０，２
％ＡトＺｎ）へ浸漬する溶融めっきラインで、０．６重
量％（以下％）のＳｉを含有する鋼帯に溶融Ｚｎめっき
を施した場合、局部的な不めっきを生じ、製品とならな
い、このような局部的な不めっきを避けるために、溶融
Ｚｎめっきする時に、めっき浴の温度を上げるとかめっ
き浴へ浸漬する直前の鋼帯温度を上げるなどの方法もあ
るが、いずれの方法も、今度は、鋼板表面と亜鉛めっき
層との界面付近に局部的なＦｅ−Ｚｎ合金層が異常発達
してめっき密着性が低下するという問題点がある。
ニ冷延鋼帯を加熱した後、連続的に溶融Ｚｎ浴（０，２
％ＡトＺｎ）へ浸漬する溶融めっきラインで、０．６重
量％（以下％）のＳｉを含有する鋼帯に溶融Ｚｎめっき
を施した場合、局部的な不めっきを生じ、製品とならな
い、このような局部的な不めっきを避けるために、溶融
Ｚｎめっきする時に、めっき浴の温度を上げるとかめっ
き浴へ浸漬する直前の鋼帯温度を上げるなどの方法もあ
るが、いずれの方法も、今度は、鋼板表面と亜鉛めっき
層との界面付近に局部的なＦｅ−Ｚｎ合金層が異常発達
してめっき密着性が低下するという問題点がある。
電気めっきにおいては、焼鈍後、酸洗する過程で銅帯表
面のＳｉｎ、は洗浄されるので上記問題点を生じないが
、圧延鋼帯を還元雰囲気で再結晶加熱した後、連続的に
めっきされる工程をとる蒸着めっきラインでは溶融めっ
きと同様な問題が生じる。
面のＳｉｎ、は洗浄されるので上記問題点を生じないが
、圧延鋼帯を還元雰囲気で再結晶加熱した後、連続的に
めっきされる工程をとる蒸着めっきラインでは溶融めっ
きと同様な問題が生じる。
く問題解決の知見〉
一般に、蒸着亜鉛めっきにおいては、蒸着亜鉛と鋼中の
Ｆｅとが金属間化合物を形成しない温度範囲で、鋼帯温
度を高くする程、めっき密着性の良好なめっき鋼帯を得
ることができる６本発明者等はＳｉ添加鋼について、め
っき直前の還元加熱により鋼表面にＳｉが拡散している
場合でも、Ｓｉ含有量に応じた所定の制御式に従って銅
帯を加熱すれば良好なめっき密着性を有する蒸着亜鉛鋼
帯を製造できることを見出した。
Ｆｅとが金属間化合物を形成しない温度範囲で、鋼帯温
度を高くする程、めっき密着性の良好なめっき鋼帯を得
ることができる６本発明者等はＳｉ添加鋼について、め
っき直前の還元加熱により鋼表面にＳｉが拡散している
場合でも、Ｓｉ含有量に応じた所定の制御式に従って銅
帯を加熱すれば良好なめっき密着性を有する蒸着亜鉛鋼
帯を製造できることを見出した。
〈発明の構成〉
本発明によれば、Ｓｉを含有する高強度鋼帯を還元加熱
焼鈍後、連続的に蒸着亜鉛めっきする際。
焼鈍後、連続的に蒸着亜鉛めっきする際。
めっき直前の鋼帯温度Ｔ０を、
３５０≧Ｔ０≧２５０ Ｘ （Ｓｉ！！量％）＋１５０
の範囲に設定して蒸着亜鉛めっきを施すことを特徴とす
る高強度蒸着亜鉛めっき鋼板の製造方法が提供される。
の範囲に設定して蒸着亜鉛めっきを施すことを特徴とす
る高強度蒸着亜鉛めっき鋼板の製造方法が提供される。
本発明は、Ｓｉを含有する高強度鋼帯をめっき母材とし
て用いる。主に、 Ｃ： ０．０８％以下、ｓｉ：０．
２０〜０．８０％１Ｍｎ ： ０．１５〜０．８５％残
部がＦｅおよび不可避的不純物からなるＳｉ添加鋼を対
象とし、その他上記元素に加えテＡＱ、 Ｔｉ、 Ｚｒ
、 Ｖ、 Ｎｂが０．１％以下を含有するＳｉ添加鋼を
も用いることができる。
て用いる。主に、 Ｃ： ０．０８％以下、ｓｉ：０．
２０〜０．８０％１Ｍｎ ： ０．１５〜０．８５％残
部がＦｅおよび不可避的不純物からなるＳｉ添加鋼を対
象とし、その他上記元素に加えテＡＱ、 Ｔｉ、 Ｚｒ
、 Ｖ、 Ｎｂが０．１％以下を含有するＳｉ添加鋼を
も用いることができる。
尚、鋼の成分元素のうち、Ｃ量を増せば鋼強度は大きく
なるが靭性が低下し、低温脆さが著しくなり溶接割れを
生じ易くなるので、Ｃ量は０．０８％以下が好ましい、
５ｉｆｔが０．２０％より少ないと鋼の強度を高める
効果が充分ではなく、Ｏ，ａＯ％を越えると１図示する
温度領域においてめっき層の密着性が良好となる範囲が
殆んど存在しない。
なるが靭性が低下し、低温脆さが著しくなり溶接割れを
生じ易くなるので、Ｃ量は０．０８％以下が好ましい、
５ｉｆｔが０．２０％より少ないと鋼の強度を高める
効果が充分ではなく、Ｏ，ａＯ％を越えると１図示する
温度領域においてめっき層の密着性が良好となる範囲が
殆んど存在しない。
Ｍｎは、製鋼工程において脱酸反応や硫化物形成のため
に０．１５％以上必要である。しかし、 Ｍｎが０．８
５％を越えると、母材が硬質化しすぎ、加工時にめっき
鋼板の割れを生ずることがあるのでその上限値を０．８
５％とする。
に０．１５％以上必要である。しかし、 Ｍｎが０．８
５％を越えると、母材が硬質化しすぎ、加工時にめっき
鋼板の割れを生ずることがあるのでその上限値を０．８
５％とする。
ＡＱ、 Ｔｉ、 Ｚｒ、Ｖ、 Ｎｂはめっき鋼板のプレ
ス成形性を改善する元素であるので、用途によって０．
１％まで添加することが望ましい。
ス成形性を改善する元素であるので、用途によって０．
１％まで添加することが望ましい。
上記Ｓｉ含有高強度鋼帯に蒸着亜鉛めっきを施す。
該蒸着亜鉛めっきの条件は、めっき直前の鋼帯温度Ｔ０
を除き１通常の蒸着めっき条件であればよい、因に、蒸
着亜鉛めっき条件の一例を次表に示す。
を除き１通常の蒸着めっき条件であればよい、因に、蒸
着亜鉛めっき条件の一例を次表に示す。
板 厚：０．３〜１．２ｍｍ、
ライン速度＝８０〜１６０＋ｗ／分
めっ き面： 片面ないし両面
めっき量：１０〜１００ｇ／イ
蒸着室真空度： ０．０５〜０．０１Ｔｏｒｒ亜鉛浴
温度８５３０℃ 本発明は該蒸着亜鉛めっきの際、めっき直前の鋼帯温度
Ｔ１を次式の範囲に保つ。
温度８５３０℃ 本発明は該蒸着亜鉛めっきの際、めっき直前の鋼帯温度
Ｔ１を次式の範囲に保つ。
３５０≧Ｔ１≧２５０ Ｘ （Ｓｉ％）＋１５０蒸着亜
鉛めっきにおいては、鋼帯温度Ｔ、が１００℃以下であ
ると、真空蒸着室内で銅帯表面に飛来する亜鉛蒸気と銅
帯表面との結合エネルギーが不充分となり、亜鉛めっき
層のめっき密着性が大幅に低下し、実用に供しえない０
通常、鋼帯温度Ｔ０は２００℃以上が好ましい０本発明
においては、Ｓｉ含有量に対応して鋼帯温度Ｔ、を調整
する。めっき母材として主にＳｉ含有量が０．２〜０．
８％の銅帯を用いることから、Ｔ、≧２５０ Ｘ Ｓｉ
％＋１５０の温度範囲に調整する。
鉛めっきにおいては、鋼帯温度Ｔ、が１００℃以下であ
ると、真空蒸着室内で銅帯表面に飛来する亜鉛蒸気と銅
帯表面との結合エネルギーが不充分となり、亜鉛めっき
層のめっき密着性が大幅に低下し、実用に供しえない０
通常、鋼帯温度Ｔ０は２００℃以上が好ましい０本発明
においては、Ｓｉ含有量に対応して鋼帯温度Ｔ、を調整
する。めっき母材として主にＳｉ含有量が０．２〜０．
８％の銅帯を用いることから、Ｔ、≧２５０ Ｘ Ｓｉ
％＋１５０の温度範囲に調整する。
一方、鋼帯温度Ｔ、が高過ぎる場合、鋼帯表面と亜鉛め
っき層との間に合金層が発達し、これがめつき密着性を
損う原因となる。通常、蒸着亜鉛めっきにおいては、鋼
帯温度Ｔ。が３５０℃を越えると上記合金層の影響が大
きくなる。従って鋼帯温度Ｔ０は３５０≦Ｔ０とする必
要がある。
っき層との間に合金層が発達し、これがめつき密着性を
損う原因となる。通常、蒸着亜鉛めっきにおいては、鋼
帯温度Ｔ。が３５０℃を越えると上記合金層の影響が大
きくなる。従って鋼帯温度Ｔ０は３５０≦Ｔ０とする必
要がある。
〈実施例〉
以下に示す条件下でＳｉ添加鋼帯に連続蒸着亜鉛めっき
を施し、めっき密着性を調べた。
を施し、めっき密着性を調べた。
イ）鋼板
製鋼、連鋳、熱延、酸洗、冷延の工程で製造されたＳｉ
含有率の異なる冷延鋼帯（０、８ａ＋ｍｔ Ｘ ３００
■ＸＣ）をめっき母材として用いた。第１表に母材の成
分分析結果を示す。
含有率の異なる冷延鋼帯（０、８ａ＋ｍｔ Ｘ ３００
■ＸＣ）をめっき母材として用いた。第１表に母材の成
分分析結果を示す。
第１表 （重量％）
口）蒸着亜鉛めっき
上記Ｓｉ添加鋼帯を連続蒸着めっきラインの前処理炉で
再結晶加熱（７５０℃で約３０秒）した後、連続的にガ
スジェットクーラ、賦圧室を通過する間に鋼帯温度を調
整して蒸着直前の鋼帯温度が１８０℃から３７０℃まで
の蒸着亜鉛めっき鋼帯を作成した。
再結晶加熱（７５０℃で約３０秒）した後、連続的にガ
スジェットクーラ、賦圧室を通過する間に鋼帯温度を調
整して蒸着直前の鋼帯温度が１８０℃から３７０℃まで
の蒸着亜鉛めっき鋼帯を作成した。
なお、蒸着亜鉛めっき条件は第２表に示す通りである。
第２表
ハ）めっき密着性試験
作成した蒸着亜鉛めっき鋼板についてＯｔ密着曲げセロ
テープ剥離試験を行ない、めっき密着性を評価した。
テープ剥離試験を行ない、めっき密着性を評価した。
得られた結果を第３表に示す。
第３表
表から、鋼中のＳｉ含有率が増加するにしたがって、蒸
着前の鋼帯温度を上げないと良好なめっき密着性が得ら
れないことがわかる。なお、蒸着前 。
着前の鋼帯温度を上げないと良好なめっき密着性が得ら
れないことがわかる。なお、蒸着前 。
の鋼帯温度が３６０℃に達すると、亜鉛めっき層と鋼板
界面に局部的なＦｅ −Ｚｎ金属間化合物が成長しいず
れの鋼種ともめっき密着性が低下する。
界面に局部的なＦｅ −Ｚｎ金属間化合物が成長しいず
れの鋼種ともめっき密着性が低下する。
以上の結果をグラフに示す０図示するように。
蒸着前の鋼帯温度Ｔ０が次式の範囲内に制御されるとき
、良好なめっき密着性を有する蒸着亜鉛めっき鋼板を製
造でき。
、良好なめっき密着性を有する蒸着亜鉛めっき鋼板を製
造でき。
３５０≧Ｔ、≧２５０ Ｘ ［Ｓｉ％］ ＋ １５０上
記範囲がめつき密着性の良好な領域であることがわかる
。
記範囲がめつき密着性の良好な領域であることがわかる
。
〈発明の効果〉
本発明によれば、従来、めっき密着性に問題を生じ易い
Ｓｉ含有高密度鋼についても、めっき密着性の優れた蒸
着亜鉛めっき鋼板を容易に製造することができる。
Ｓｉ含有高密度鋼についても、めっき密着性の優れた蒸
着亜鉛めっき鋼板を容易に製造することができる。
また１本発明の方法はＳｉ含有量に対応してめっき直前
の鋼帯温度を所定範囲に制御するものであり、種々のＳ
ｉ含有量を有する銅帯について幅広く、かつ容易に対応
することができる。
の鋼帯温度を所定範囲に制御するものであり、種々のＳ
ｉ含有量を有する銅帯について幅広く、かつ容易に対応
することができる。
図は本発明の実施例の結果を示すグラフである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 １、Ｓｉを含有する高強度鋼帯を還元加熱焼鈍後、連続
的に蒸着亜鉛めっきする際、めっき直前の鋼帯温度Ｔ＿
０を、 ３５０≧Ｔ＿０≧２５０×（Ｓｉ重量％）＋１５０ の範囲に設定して蒸着亜鉛めっきを施すことを特徴とす
る高強度蒸着亜鉛めっき鋼板の製造方法。 ２、Ｃ：０．０８重量％以下、Ｓｉ：０．２〜０．８重
量％、Ｍｎ：０．１５〜０．８５重量％、残部がＦｅお
よび不可避的不純物からなる高強度鋼帯に蒸着亜鉛めっ
きを施す特許請求の範囲第１項の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62001823A JP2525165B2 (ja) | 1987-01-09 | 1987-01-09 | 高強度蒸着亜鉛めっき鋼板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62001823A JP2525165B2 (ja) | 1987-01-09 | 1987-01-09 | 高強度蒸着亜鉛めっき鋼板の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63171871A true JPS63171871A (ja) | 1988-07-15 |
| JP2525165B2 JP2525165B2 (ja) | 1996-08-14 |
Family
ID=11512281
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62001823A Expired - Lifetime JP2525165B2 (ja) | 1987-01-09 | 1987-01-09 | 高強度蒸着亜鉛めっき鋼板の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2525165B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2016527401A (ja) * | 2013-08-01 | 2016-09-08 | アルセロルミタル・インベステイガシオン・イ・デサロジヨ・エセ・エレ | 亜鉛コーティングを備えた鋼板 |
| JP2017524804A (ja) * | 2014-05-12 | 2017-08-31 | ティッセンクルップ スチール ヨーロッパ アクチェンゲゼルシャフトＴｈｙｓｓｅｎＫｒｕｐｐ Ｓｔｅｅｌ Ｅｕｒｏｐｅ ＡＧ | 腐食耐性金属コーティングが提供された鋼部材を製造するための方法ならびに鋼部材 |
| CN111719131A (zh) * | 2019-03-22 | 2020-09-29 | 宝山钢铁股份有限公司 | 一种带镀层变厚度钢板的生产工艺 |
| US11525182B2 (en) | 2013-08-01 | 2022-12-13 | Arcelormittal | Painted steel sheet provided with a zinc coating |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS57131361A (en) * | 1981-02-09 | 1982-08-14 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | Zinc plating method by multi-stages vapor deposition |
| JPS57152465A (en) * | 1981-03-17 | 1982-09-20 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | Vacuum depositing method for zinc |
| JPS5983765A (ja) * | 1982-11-05 | 1984-05-15 | Nisshin Steel Co Ltd | めつき密着性の優れた真空蒸着亜鉛めつき鋼板の製造方法 |
-
1987
- 1987-01-09 JP JP62001823A patent/JP2525165B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (3)
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| US11525182B2 (en) | 2013-08-01 | 2022-12-13 | Arcelormittal | Painted steel sheet provided with a zinc coating |
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| CN111719131A (zh) * | 2019-03-22 | 2020-09-29 | 宝山钢铁股份有限公司 | 一种带镀层变厚度钢板的生产工艺 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2525165B2 (ja) | 1996-08-14 |
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