JPS63167109A - カレンダ−処理用弾性ロ−ル - Google Patents

カレンダ−処理用弾性ロ−ル

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JPS63167109A
JPS63167109A JP31259886A JP31259886A JPS63167109A JP S63167109 A JPS63167109 A JP S63167109A JP 31259886 A JP31259886 A JP 31259886A JP 31259886 A JP31259886 A JP 31259886A JP S63167109 A JPS63167109 A JP S63167109A
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Sadao Yamashita
山下 定夫
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、ポリエステルフィルム等のベースフィルム
上に磁性塗料を塗布、乾燥して、磁気記録媒体を製造す
る際に使用するカレンダー処理用弾性ロールに関する。
〔従来の技術〕
磁気記録媒体は、通常、磁性粉末、結合剤成分、有機溶
剤およびその他の必要成分からなる磁性塗料をポリエス
テルフィルムなどのベースフィルム上に塗布、乾燥して
つくられ、磁性層の表面平滑性および磁性層中における
磁性粉末の充填性などを向上させる目的でカレンダー処
理が施されている。このカレンダー処理は、通常、樹脂
製外筒を鉄心に被覆してつくられる加圧用弾性ロールと
金属製鏡面ロールとを交互に複数個配置し、これらのロ
ール間に磁性層を塗布形成したベースフィルムを、たと
えば、S字状に走行させて所定の温度および圧力で加圧
することによって行われている。(特公昭48−373
37号、特公昭48−18939号、特公昭52−30
659号、特公昭57−32246号、特開昭51−9
2606号、特開昭51−103404、特開昭54−
36704、特開昭59−24442号)〔発明が解決
しようとする問題点〕 ところが、このカレンダー処理に使用される従来の加圧
用弾性ロールはロール外周面の両側端部と中央部が同じ
表面粗さであり、カレンダー処理時には、高温、高圧下
で磁性層を形成したポリエステルフィルムなどのベース
フィルムと接触するため、ベースフィルムの特にロール
外周面の両側端部近傍と接触する接触面が摩耗されやす
く、この摩耗によって微粉末が脱落し、この微粉末が右
同時に磁性層表面に転移して、ドロップアウトが発生し
易くなるなどの難点がある。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明は、かかる現状に鑑み種々検討を行った結果な
されたもので、カレンダー処理用弾性ロールの両側端近
傍外周面の表面粗さを、中央部外周面の表面粗さより小
さくすることによって、カレンダー処理時に加圧用弾性
ロール周表面に接触して走行するベースフィルムの、特
にカレンダー処理用弾性ロールの両側端近傍外周面と接
触する接触面の鏡面加工を良好にし、全体を極めて鏡面
に仕上げて、得られる磁気記録媒体のドロップアウトの
発生等を効果的に抑制したものである。
以下、この発明のカレンダー処理用弾性ロールを図面を
参照しながら説明する。
第1図はこの発明のカレンダー処理装置の要部の一実施
例を示す概略側面図であり、lは金属製鏡面ロール、2
は加圧用弾性ロール、3は金属製鏡面ロールであって、
これらは交互に隣接して配設されている。4は繰り出し
ロール、5は巻き取りロールで、磁性層を塗布形成した
磁気フィルム6は繰り出しロール4より、磁性層側7を
金属製鏡面ロール1および3と接するようにして繰り出
され、金属製鏡面ロール1および3と加圧用弾性ロール
2との間をS字状に走行する間にカレンダー処理が施さ
れる。
ここで、加圧用弾性ロール2は、第2図および第3図に
示すように金属ロール20の表面に、高分子材料からな
る外筒21が被覆されてなり、この外筒21は両側端近
傍外周面21aの表面粗さを、中央部外周面21bの表
面粗さより小さくしている。しかして、カレンダー処理
時に加圧用弾性ロール2の周表面に接触して走行する磁
気フィルム6は、特に加圧用弾性ロール2の両側端近傍
外周面21aと接触する接触面の鏡面加工が良好に行わ
れ、全体が極めて鏡面に仕上げられる。その結果、この
加圧用弾性ロール2と接する磁気フィルム6は、たとえ
高温高圧下であっても接触面の摩耗が少なく、磁気フィ
ルム6のベースフィルムから微粉末が脱落したりして、
磁性層表面に付着することも少ない。従って、この加圧
用弾性ロール2を使用して得られる磁気記録媒体は、ド
ロップアウトの発生が効果的に抑制され、磁性層のカレ
ンダー処理が良好に施されて表面平滑性の良好な磁性層
が形成され、電磁変換特性に優れた磁気記録媒体が得ら
れる。
このような加圧用弾性ロール2は、予め、樹脂等の高分
子材料で外筒21を成型し、これを金属ロール20の外
周に嵌合するか、あるいは樹脂液等を、金属ロール20
の外周面に塗布して外筒21を形成するなどの方法で、
金属ロール20の外周に高分子材料からなる外筒21を
形成し、しかる後、この外筒21の表面を円筒研削盤、
バーチカル研磨仕上機等を用いて研磨し、この研摩を砥
石の番手を段階的に大きくしつつ、外筒21の両側端近
傍外周面21aを中央部外周面21bより長い時間研磨
して作製される。
このようにして研磨される外筒21の両側端近傍外周面
21aの表面粗さは、小さいほど磁性層の表面を平滑に
することができるため、できる限り小さいほうが望まし
いが、技術上および経済的な理由から、中心線平均粗さ
にして0.04μm以下に仕上げるのが好ましく、これ
より大きくすると端部での削れが急激に多くなる。また
外筒21の中央部外周面21bの表面粗さは、中心線平
均粗さにして0.05μm以下であることが好ましい。
また、外筒21を形成する高分子材料としては、ナイロ
ン等のポリアミド樹脂およびポリアミド繊維、フェノー
ル・ホルマリン樹脂等のフエノ−ル系樹脂、ポリイミド
樹脂、ウレタン樹脂、芳香族系ポリエステル樹脂などが
好適なものとして使用される。
外筒21の厚みは、10〜100mmの範囲内にするの
が好ましく、薄すぎると割れが発生しやすく、厚すぎる
と経済的に無駄になり素材の均質化が困難となる。
このような加圧用弾性ロールを使用してカレンダー処理
される磁性層は、磁性粉末を、結合剤樹脂、有機溶剤等
とともに混合分散して磁性塗料を調製し、この磁性塗料
をポリエステルフィルムなどのベースフィルム上に塗布
し、乾燥するなどの方法で形成される。
また、このような加圧用弾性ロールを使用してカレンダ
ー処理する際、金属ロールの加熱温度としては高い方が
表面性は良好となるが、弾性ロールの材質や、被処理物
の変形等の関係で通常は60℃〜100℃の間で処理さ
れる。さらに加圧力(線圧)は高い方が表面性が良好と
なるが、ロールやフレームのたわみの関係から150k
g/as〜450 kg/cmが実用されている。
〔実施例〕
次に、この発明の実施例について説明する。
実施例I Co被着r  Fe2Q3粉末  100重量部ニトロ
セルロースHIGI  (旭 1o〃化成社製ニトロセ
ルロース) ニスタン5702 (グツドリソ  9 〃チケミカル
社製ポリウレタン 樹脂) コロネートL(日本ポリウレタ  1  〃工業社製ポ
リイソシアネート 化合物) カーボンブラック        5 “粒状α−F 
e 2 Q3粉末     5 〃ステアリン酸亜鉛 
       o、5〃ステアリン酸−n−ブチル  
  o、5〃メチルエチルケトン      7o〃シ
クロヘキサノン        7o〃トルエン   
        7o〃この組成物を、ボールミル中で
48時間混合分散して磁性塗料を調製し、この磁性塗料
を厚さ14μmのポリエステルフィルム上に乾燥厚が5
.5μmとなるように塗布、乾燥して磁性層を形成した
一方、ポリアミドで成型された厚さ20mの外筒を、従
来知られている方法で鉄芯に被嵌し、ポリアミドからな
る外筒の表面を円筒研削盤により中心線平均粗さで、1
μmの粗さに研磨仕上げして加圧用弾性ロールを作製し
た。
次いで、得られた加圧用弾性ロールを、さらにバーチカ
ル研磨仕上機により砥石の番手を段階的に大きくしつつ
、両端部分を中央部より長い時間研磨して、両端の表面
粗さを中心線平均粗さで、0.02μm、中央部の表面
粗さを中心線平均粗さで、O,OSμmの粗さに研磨仕
上げして加圧用弾性ロールを作製した。
このようにして作製した加圧用弾性ロール2を第1図に
示すように金属製鏡面ロールlおよび3間に配置するよ
うに取りつけて3段カレンダー装置とし、この3段カレ
ンダー装置の各ロール1.2.3間に前記の磁性層が塗
布形成されて繰り出しロール4に巻かれた磁気フィルム
6を磁性層側7が金属製鏡面ロール1および3と接する
ようにS字状に走行させて、金属製鏡面ロール1および
3の温度70℃、ロール線圧200kg/am、ウェブ
速度80 m/winの条件下でカレンダー処理を行っ
た。しかる後、所定の幅に裁断してビデオテープをつく
った。
実施例2 実施例1における加圧用弾性ロールの作製において、枚
様状のポリアミド繊維を加圧成形して弾性ロールとし、
両端部の表面粗さを中心線平均粗さで0.04μm、中
央部の表面粗さを中心線平均粗さで0.05μmとした
以外は実施例1と同様にして加圧用弾性ロールを作製し
、ビデオテープをつくった。
実施例3 実施例1における加圧用弾性ロールの作製において、芳
香族ポリエステルからなる外筒を被嵌して加圧用弾性ロ
ールとし、両端部の表面粗さを中心線平均粗さで0.0
1μm、中央部の表面粗さを中心線平均粗さで0.02
μmに研磨仕上げした以外は実施例1と同様にして加圧
用弾性ロールを作製し、ビデオテープをつくった。
実施例4 実施例1における加圧用弾性ロールの作製において、ポ
リイミドからなる外筒を被嵌して加圧用弾性ロールとし
、両端部の表面粗さを中心線平均粗さで0.02μm、
中央部の表面粗さを中心線平均粗さで0.03μmに研
磨仕上げした以外は実施例1と同様にして加圧用弾性ロ
ールを作製し、ビデオテープをつくった。
比較例1 実施例1における加圧用弾性ロールの作製において、加
圧用弾性ロールの両端部の表面粗さおよび中央部の表面
粗さを、ともに中心線平均粗さで0.05μmとした以
外は、実施例1と同様にして加圧用弾性ロールを作製し
、ビデオテープをつくった。
各実施例および比較例で得られたビデオテープについて
、ドロップアウトを測定した。ドロップアウトは得られ
たビデオテープのエツジに近いテープをカセットに組み
込んでVHSビデオテープとし、これらのVHSビデオ
テープを記録電流値を調節した松下電器産業製VTR,
NV−8200を用いて走行させ、所定の信号を記録再
生して再生出力の20dB落ちが5μsec以上続くも
のの個数を10分間測定し、1分当たりに平均して表し
た。
また、各ロールのポリエステルフィルム粉末による白い
汚れを観察し、比較例を基準として(△)で表し、汚れ
が多く認められるものを(×)、少し認められるものを
(○)はとんど認められないものを(◎)として相対評
価した。
下表はその結果である。
〔発明の効果〕
上表から明らかなように、実施例1ないし4で得られた
ビデオテープはいずれも比較例1で得られたビデオテー
プに比し、ドロップアウトが少なくて、ロールの汚れも
あまりみられず、このことからこの発明のカレンダー処
理用弾性ロールを磁気記録媒体のカレンダー処理に使用
すれば、ドロップアウトを効果的に抑制できて、カレン
ダー処理が良好に行え、得られる磁気記録媒体の電磁変
換特性を充分に向上できることがわかる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の弾性ロールを備えたカレンダー処理
装置の一実施例の要部を示す概略側面図、第2図はこの
発明の弾性ロールの一部断面拡大側面、第3図はこの発
明の弾性ロールの拡大正面図である。 1.3・・・金属製鏡面ロール、2・・・弾性ロール、
20・・・金属ロール、21・・・外筒、6・・・磁気
フィルム 特許出願人  日立マクセル株式会社 第1図 → 第2図 第3図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ロールの両側端近傍外周面の表面粗さを、中央部外
    周面の表面粗さより小さくしてなるカレンダー処理用弾
    性ロール 2、ロールの芯軸外周面に、ロールの両側端近傍外周面
    の表面粗さを、中央部外周面の表面粗さより小さくした
    高分子材料からなる外筒を一体的に被覆してなる特許請
    求の範囲第1項記載のカレンダー処理用弾性ロール 3、ロールの芯軸外周面に被覆した外筒が、ポリアミド
    樹脂、ポリアミド繊維、ポリイミド樹脂、フェノール系
    樹脂、ウレタン樹脂、芳香族系ポリエステル樹脂から選
    ばれる少なくとも1種以上を主成分とする高分子材料か
    らなる特許請求の範囲第2項記載のカレンダー処理用弾
    性ロール
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