JPS6316514A - パツフア形ガス遮断器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はパッファ形ガス遮断器に係り、特に低操作力化
に好適な遮断部を有するパッファ形ガス遮断器に関する
６ 〔従来の技術〕 パッファ形ガス遮断器は、パッファ室の機械的な圧縮と
、開離時に生ずるアークの熱によりパッファ室内ガス圧
力を高め、このガスをアークに吹き付けて消弧するもの
である。一方、一般にパッファ室内の圧力上昇はパッフ
ァ反力の増大をもたらし、開離動作の停滞、逆行等の問
題が生じる。

これらを防止して安定した開離動作途中を得るためには
１反力に見合った強力な操作力が必要となる。このよう
な強力を操作力を与えて低操作力化を図った従来技術と
して、消弧に寄与した高圧ガスを操作力源として利用し
たものが、特公昭３４−３５２１号公報、特開昭５０−
７４１７１号公報等に開示されている。

第７図は、特開昭５０−７４１７１号公報等に開示され
ているパッファ形ガス遮断器における開離動作途中の状
態を示したものである。この動作を簡単に説明すると、
操作機（図示せず）によりシャフト１に連結されたロッ
ド１を図の下方に駆動することにより、固定アーク接触
子３．可動アーク接触子４間に生じたアーク５は、シャ
フト１と一体のパッファシリンダ６とパッファピストン
７に囲まれたパッファ室８で圧縮されたガスの吹き付け
を受けて消弧される。ここで９は絶縁物ノズル、１０は
絶縁カバー、１１はガス流を示している。

アーク５に吹き付けられた高圧ガスの一部は固定アーク
接触子３側の外部空１”ｄｌｌ１２へと放出され、残部
はシャフトｌ内空１’１Ｊ１１３．排気口１４を経由し
、ロッド２に係止されたピストン１５とシリンダ１６と
で形成された膨張室１７内に至り、ピストン１５を下降
させる。このとき、ピストン１５の上面とこれに対向す
るシリンダ１６の内面との間には圧縮ばね１８が配設さ
れており、ロッド２の下方への駆動を容易化している。

このような従来技術によれば、パッファ室８内の圧力上
昇により生じるパッファ反力を膨張室１７のピストン１
６に作用する排気ガス圧力で相殺するようにしており、
パッファ反力の影響を受けない良好な開離特性を低操作
力で得ることができる。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、上述した従来技術においては、膨張室１
７内の圧力上昇の影響により、シャフト１内空間１３を
流れるガス流が減少するため、可動接触子４側のアーク
５へのガス吹き付けが十分に得られず、最も重要な遮断
性能を低下させる原因となっている。

このような事情は上述したパッファ形ガス遮断器をパッ
ファ形ガス遮断部として複数備え、各遮断部での可動ア
ーク接触子を機構部により連動して動作させた多点切パ
ッファ形ガス遮断器においても同様である。

本発明の目的は、遮断性能を低下させることなく、パッ
ファ反力の影響の無い良好な開離特性を有する低操作力
化されたパッファ形ガス遮断器を提供することにある。

ｃ問題点を解決するための手段〕 上記目的は、固定アーク接触子と、この固定アーク接触
子から開離する際にアークを発生する可動アーク接触子
と、固定アーク接触子および可動アーク接触子のいずれ
かに結合された第１のピストンが第１の筒体中を相対移
動することによりガス圧力を高めてアークに消弧用ガス
を吹き付ける圧縮装置とを備えたパッファ形ガス遮断器
において、固定アーク接触子および可動アーク接触子に
電気的に直列接続され、これらの１１４離動作時に機械
的に連動して開離する固定接触子および可動接触子と、
これら固定接触子および可動接触子のいずれかに結合さ
れた第２のピストンが両接触子の開離時に発生したアー
クで膨張し圧力を高められたガスにより第２の筒体中を
相対的に移動することにより第１の可動アーク接触子に
操作力を与える膨張室とを備え、すなわち本来消弧を行
うべき遮断部とは独立にアーク発生部を備えた膨張室を
設けることにより達成される。

また多点切パッファ形ガス遮断器においては消弧を行う
べき複数の遮断部とは別に膨張室を設けこの膨張室内で
のアーク発生の結果生ずる圧力上昇によるピストンの動
きを機構部により遮断部へ伝達するようにすることによ
り目的が達成される。

〔作用〕 本発明にかかるパッファ形ガス遮断器においては遮断部
とは独立したアークを膨張室内で発生させ、このアーク
熱で高温、高圧となったガスにより発生する駆動力でパ
ンファ反力を相殺するようにしているので反力の影響の
無い良好な開離特性が得られ、また、駆動力の発生が遮
断部アークへの吹き付はガス流と無関係となって遮断性
能へ悪影響を及ぼさない。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例のいくつかを図面を参照して説明
する。第１図ないし第３図は本発明にかかるパッファ形
ガス遮断器の一実施例を示すもので、第１図は投入位置
、第２図は開離動作初期、第３図は開離動作終期の状態
をそれぞれ示している。

第１図によりその構成を説明する。消弧部は第７図に示
した従来例と同様に、固定アーク接触子１９とパッファ
シリンダ２０に固着された可動アーク接触子２１、この
可動アーク接触子２１を被う絶縁物カバー２２、絶縁物
ノズル２３から構成されている。パッファシリンダ２０
の中央部には中空のシャフト２６が形成されておりこの
シャフトの外壁と、円筒状に形成されたパッファシリン
ダ２０の内壁と、これらの間を気密状態で摺動するパッ
ファピストン２４とでパッファ室２５を形成するととも
に、シャフト２６の下端は絶縁物操作ロッド８０に連結
されている。シャフト２６にはピストン２７が固定され
、パッファピストン２４の下面にシリンダ２８が連結さ
れ、これが膨張室２９を形成している。膨張室２９内に
は、ピストン２７とパッファピストン２４にそれぞれ可
動接触子３０．固定接触子３１を設けている。摺動部に
は電流路を形成するため絶縁物筒３２゜３３、絶縁物リ
ング３４が取り付けられている。

３５は絶縁物支持筒、３６．３７は端子である。

電流路は、端子３６から固定アーク接触子１９゜可動ア
ーク接触子２１．シャフト２６．ピストン２７、可動接
触子３０．固定接触子３Ｌ、パッファピストン２４．シ
リンダ２８を介して端子３７へと形成されている。

次に、第２，３図を用いて開離動作を説明する。

まず、操作機（図示せず）により絶縁物操作ロッド２７
を図の下方に駆動すると、第２図に示すように固定アー
ク接触子１９．可動アーク接触子２１間が開離し、アー
ク３８が発生する。同時にパッファ室２５内のガスは圧
縮されて図中ガス流３９で示したようにアーク３８に吹
き付けられる。

このガスの一部は固定アーク接離子１９側外部空間４０
へ、残りはシャフト２６の中空部２６ａ。

排気口２６ｂを介して空間４１へと放出される。

さらに開離動作が進行すると第３図に示すように、可動
接触子３０．固定接触子３１間が開離してこれらの間に
アーク４２が発生する。これにより膨張室２９内の圧力
はアーク熱のため急激に上昇し、ピストン２７に開離方
向の駆動力が作用する。この駆動力はパッファ室２５の
圧力上昇で生じるパッファ反力を相殺するので、低操作
力で良好な開離特性が得られる。しかも、消弧部のアー
ク３８に吹き付けられたガスをシャフト２６内空間２６
ａ。

排気口２６ｂを介して空間４１に放出するようにしてい
るため、パッファ室２５内のガスは効率的に消弧に寄与
し、従来例で述べたような吹き付はガス流の抑制による
遮断性能の低下という問題も解消される。

本実施例では固定アーク接触子１９．可動アーク接触子
２１間が開離した後に遅れて固定接触子３１、可動接触
子３０間を開離するように構成している。これは投入動
作時において、膨張室２９にアーク４２が発生した場合
には、圧力上昇によってピストン２７に開離方向の力が
作用し、安定した投入動作ができなくなる虞れがあるの
に対し、本実施例のように構成すれば、固定アーク接触
子１９、可動アーク接触子２１間での先行放電が生じる
以前に固定接触子３１．可動接触子３０間を投入するこ
とができ、膨張室２９内でのアーク４２の発生を防止し
て安定した投入動作が可能になるためである。

また、膨張室２９の絶縁物筒３２．３３として耐アーク
性絶縁物を使用することで、アーク４２による摺動面の
損傷を抑制でき、長寿命化を図ることができる。

第４図は本発明の他の実施例を示す部分断面図である。

第１図の実施例と異なる点は、開離動作初期で膨張室２
９と空間４１間を連通ずるスリット４３をシリンダ２８
の内面に設け、また、開離動作終期で膨張室２９と外部
空間４ｏと連通する孔４４をシリンダ２８を貫通して設
けた点にある。

スリット４３を設けることで、膨張室２９の開離動作初
期での膨張による圧力低下や投入動作時の圧縮による圧
力上昇を抑制し、各動作に対してピストン２７に作用す
る反力を軽減することができる。また孔４４を設けるこ
とで、開離動作完了後の膨張室２９の高圧ガスを外部空
間４０に放出し、次の投入動作に悪影響を与えないよう
にしている。

第５図は１本発明のさらに他の実施例を示す部分断面図
で、第１図の実施例と異なる点は、膨張室２９と外部空
間４０を連通する孔４５並びに膨張室２９と空間４１間
を連通ずる孔４６を設けた点にある。孔４５．４６を設
けたことで、アークによる膨張室２９の圧力上昇が低下
するためピストン２７に作用する駆動力が減少する欠点
はあるが、第４図の実施例と同様の反力の軽減効果が得
られる。また、孔４５．４６は、ピストン２７に作用す
る駆動力の調整用としても利用できる。

第６図は前述した複数のパッファ形ガス遮断部を有する
多点切パッファ形ガス遮断器に本発明を適用した実施例
を示す部分断面図であり、２点切のものを示している。

同図は第３図の実施例と同様に開離動作終期の状態を示
している。

同図によれば可動アーク接触子が同一直線上を互いに逆
方向に移動する２つのパッファ形遮断部４７の中間部に
、シリンダ４８とこの内面を摺動するピストン４９で形
成される膨張室５０を設けている。膨張室５０の内部に
はシリンダ４８に固着された固定接触子５１とピストン
４９に固着された可動接触子５２が設けられている。ま
た、パッファ形遮断部４７は、固定アーク接触子５３゜
可動アーク接触子５４．開離位置にある両アーク接触子
を被う絶縁物ノズル５５．パッファシリンダ５６．この
内部を摺動するパッファピストン５７、可動アーク接触
子に連結されたシャフト５８、ｆｉ電子５９等から構成
されている。内部にピストン４９に連結された操作ロッ
ド等が収納される絶縁支持筒６２の上部には左右対称の
ブラケット６０．６１が取り付けられ、この中をシャフ
ト５８が移動する。また、このシャフト５８にはヒンジ
６３．レバー６４．ヒンジ６５が順次回転自在に連結さ
れ、最終的に絶縁物操作ロンドロ６に連結されている。

ここでヒンジ６５は、異なる位置で絶縁物操作ロッド６
６に連結されているが。

これはヒンジ６３．レバー６４．ヒンジ６５を介して電
流が分流することを防止している。また、レバー６４は
略り字形状をなすことにより運動方向を転換している。

電流路は、固定アーク接触子５３．可動アーク接触子５
４．シャフト５８．集電子５９．ブラケット６０から導
体６７、シリンダ４８．固定接触子５１．可動接触子５
２．ピストン４９．集電子台６８に支持された集電子６
９．導体７０を介して他方側のブラケット６１へ電流が
流れるように形成されている。なお、シリンダ４８の内
面には絶縁筒７１．ブラケット６０．６１のシリンダ４
８への取り付は部には絶縁板７２．７３が設けら九、短
絡を防止している。

本実施例では、可動アーク接触子５４と固定アーク接触
子５３の開離直後に膨張室５１内でもアークを発生させ
、ピストン４９に生じる駆動力を絶縁物操作ロンドロ６
からシャフト５８に作用さ。

せてパッファ反力を相殺し、低操作力が得られる。

また、多点切パッファ形遮断器におけるパッファ形遮断
部４７それぞれに膨張室４９を設ける場合に比べて本実
施例では部品点数を少なく構成することができ、製作コ
ストを低減できる。なお、実施例のような２点切に限ら
ずより多い遮断部を有する多点切パッファ形遮断器に本
発明を適用できる他、シャフトと操作ロッドのなす角度
を実施例のような９０″′に限ることなく任意の角度に
選択することが可能である。

〔発明の効果〕

本発明によれば、遮断性能に悪影響を与えずにパッファ
反力を相殺できるので、低操作力で開離特性および遮断
性能の良好なパッファ形遮断器を提供できる効果がある
。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第３図は実施例の本発明にかかるパッファ形ガ
ス遮断器の一実施例の構成および開離動作を説明する縦
断面図、第４図および第５図は、それぞれ本発明の他の
実施例の構成を示す部分縦断面図、第６図は、本発明に
かかる多点切パッファ形ガス遮断塁の一実施例である２
煮切パッファ形ガス遮断器の構成を示す縦断面図、第７
図は、従来のパッファ形ガス遮断器の構成を示す縦断面
図である。 ８．２５・・・パッファ室、１９．５３・・・固定アー
ク接触子、２０．５６・・・パッファシリンダ、２１゜
５４・・・可動アーク接触子、２４．５７・・・パッフ
ァピストン、２７．４９・・・ピストン、２８．４８・
・・シリンダ、２９．５０・・・膨張室、３０．５２・
・・可動接触子、３１．５１・・・固定接触子、４３・
・・スリット、４４，４５，４６・・・孔。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、固定アーク接触子と、この固定アーク接触子から開
   離する際にアークを発生する可動アーク接触子と、前記
   固定アーク接触子および前記可動アーク接触子のいずれ
   かに結合された第１のピストンが第１の筒体中を相対移
   動することによりガス圧力を高めて前記アークに消弧用
   ガスを吹き付ける圧縮装置とを備えたパッファ形ガス遮
   断器において、 前記固定アーク接触子および可動アーク接触子に電気的
   に直列接続され、これらの開離動作時に機械的に連動し
   て開離する固定接触子および可動接触子と、 これら固定接触子および可動接触子のいずれかに結合さ
   れた第２のピストンが両接触子の開離時に発生したアー
   クで膨張し圧力を高められたガスにより第２の筒体中を
   相対的に移動することにより前記第１の可動アーク接触
   子に操作力を与える膨張室とを備えたパッファ形ガス遮
   断器。 ２、前記両アーク接触子間のアークに吹き付けられたガ
   スの流路が前記膨張室と独立して形成されたことを特徴
   とする特許請求の範囲第１項記載のパッファ形ガス遮断
   器。 ３、前記流路が前記膨張室の中央部に形成された円管を
   成すことを特徴とする特許請求の範囲第２項記載のパッ
   ファ形ガス遮断器。 ４、前記第２のピストンおよび前記第１の筒体が前記可
   動アーク接触子と連結され、前記第１のピストンと前記
   第２の筒体とが連結されていることを特徴とする特許請
   求の範囲第１項記載のパッファ形ガス遮断器。 ５、前記両アーク接触子の開離後に前記両接触子が開離
   するよう動作することを特徴とする特許請求の範囲第１
   項または第４項記載のパッファ形ガス遮断器。 ６、前記両アーク接触子と前記両接触子のそれぞれの接
   触面以外の摺動部が総て電気的に絶縁されたことを特徴
   とする特許請求の範囲第１項ないし第５項のいずれかに
   記載のパッファ形ガス遮断器。 ７、前記膨張室の内面に耐アーク性絶縁部材を設けたこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第６項記載のパッファ形
   ガス遮断器。 ８、開離動作の初期と終期のそれぞれで前記膨張室と膨
   張室外空間とを連通する孔部を設けたことを特徴とする
   特許請求の範囲第１項、第２項、第４項、第６項のいず
   れかに記載のパッファ形ガス遮断器。 ９、前記膨張室と膨張室外空間とを常時連通する孔部を
   設けたことを特徴とする特許請求の範囲第１項、第２項
   、第４項、第６項のいずれかに記載のパッファ形ガス遮
   断器。 １０、固定アーク接触子と、この固定アーク接触子から
   開離する際にアークを発生する可動アーク接触子と、前
   記固定アーク接触子および前記可動アーク接触子のいず
   れかに結合された第１のピストンが第１の筒体中を相対
   移動することによりガス圧力を高めて前記アークに消弧
   用ガスを吹き付ける圧縮装置とを備えたパッファ形ガス
   遮断部を複数配置し、これらに連結された機構部により
   各ガス遮断部を連動して操作するようにしてなる多点切
   パッファ形ガス遮断器において、 前記固定アーク接触子および可動アーク接触子に電気的
   に直列接続され、これらの開離動作に連動して前記機構
   部により駆動される固定接触子および可動接触子のいず
   れかに結合された第２のピストンが両接触子の開離時に
   発生したアークで膨張し圧力を高められたガスにより第
   ２の筒体中を相対的に移動することにより前記第１の可
   動アーク接触子に操作力を与える膨張室とを備えた多点
   切パッファ形ガス遮断器。 １１、前記パッファ形ガス遮断部が２つ設けられ、これ
   らの可動アーク接点が同一直線上を相互に逆方向を向く
   ように移動し、前記機構部は両パッファ形ガス遮断部の
   中間部にあつて前記膨張室の可動接触子の動作力を前記
   両可動アーク接点の動作方向に転換して伝達するように
   してなる特許請求の範囲第１０項記載の多点切パッファ
   形ガス遮断器。 １２、前記機構部が９０°方向転換をするリンク機構で
   ある特許請求の範囲第１１項記載の多点切パッファ形ガ
   ス遮断器。