JPS63162740A - 射出吹込成形用オレフイン系樹脂組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分析 本発明は、射出吹込成形可能なポリオレフィン系樹脂組
成物に関し、更に詳しくは、プロピレン系樹脂とエチレ
ン系樹脂とからなる射出吹込成形ポリオレフィン系樹脂
組成物に関するものである。

従来の技術 ポリプロピレンは各種成形材料として汎用されているが
、以下の理由から射出吹込成形の場合には適用し得る成
形容器の大きさに制限があった。

すなわち、押出吹込成形の場合には、パリソンがダイス
リットから自由空間に押出され、これを割型ではさんで
空気を吹込み、小型容器から大型容器まで自由に成形で
きる。これに対し射出吹込成形の場合には、雄型のコア
と雌型のキャジティで構成される閉鎖された空間内に溶
融樹脂を射出して有底パリソンを成形し、これをプロー
成形部へ移行させた後、割型ではさみ、空気を吹き込ん
で容器を成形するのであるが、ブロー比の大きい薄内容
器などは容器底部がパンクしたり、アバタになったりし
て外観に優れた成形容器は得られないかった。また、現
行、２ステーシヨンマシーンではブロー比の小さい厚肉
容器の場合でも、雄型のコアから有底パリソンを引き抜
く際に離型性が悪くなり、多数個取りは不可能であった
。

発明が解決しようとする問題点 従って、本発明は前記した従来技術の問題点を解決して
、ポリプロピレンの射出吹込成形性を改良することを目
的とする。即ち、本発明者らは、射出吹込成形可能なプ
ロピレン系樹脂組成物について鋭意検討の結果、特定の
プロピレン系樹脂と特定のエチレン系樹脂を特定の割合
で配合することによって射出吹込成形が容易にできるポ
リオレフィン系樹脂組成物が得られることを見出した。

問題点を解決するための手段及びその作用効果の説明 本発明に従えば、エチレン含量が多（とも２０重量％の
プロピレ系樹脂５〜９９重量％とエチレン含量が少くと
も７５重量％のエチレン系樹脂が１〜９５重量％とから
なる、メルトフローインデックスＪＩＳ　Ｋ７２１０　
、条件１４にて測定、以下ｒＭＦＲ１１ｊという）が０
．５〜４．０　ｇ　／　１０分の射出成形用オレフィン
樹脂系組成物が提供される。

本発明に係るポリオレフィン系樹脂組成物に配合される
プロピレン系樹脂はエチレン含量が多くとも２０重量％
、好ましくは２〜１５重量％のプロピレン系樹脂であり
、このプロピレン系樹脂はポリオレフィン系樹脂組成物
中に５〜９９重量％、好ましくは５０〜９８重量％、更
に好ましくは７０〜９５重量％配分される。一方、本発
明に係るポリオレフィン系樹脂組成物に配合されるエチ
レン系樹脂はモチレン含量が少なくとも７５重量％、好
ましくは９０〜９９重量％のエチレン系樹脂であり、こ
のエチレン系樹脂Ｂはポリオレフィン系樹脂組成物中に
、１〜９５重量％、好ましくは２〜５０重量％、更に好
ましくは５〜３０重量％である。

本発明に係るポリオレフィン系樹脂組成物のＭＦ　Ｒ（
１）は０．５〜４．０ｇ／１０分、好ましくは１．０〜
３．０ｇ／１０分、更に好ましくは１．０〜２．５ｇ／
　１０分である。

本発明のポリオレフィン系樹脂組成物中のエチレン系樹
脂の配合割合が１重量％未満の場合には本発明の特徴で
ある射出吹込成形性が改良されない。一方、エチレン系
樹脂の配合割合が９５重量％を超える場合にも射出吹込
成形は容易に出来ないので好ましくない。エチレン系樹
脂の割合が２〜５０重量％の場合には、更に容易に射出
吹込成形が可能となるため好ましく、更に５〜３０重量
％の場合には成形範囲も更に広くなり特に好ましい。

本発明において使用されるプロピレン系樹脂としては、
プロピレンホモポリマー又は、エチレン含量が２０重量
％以下、好ましくは２〜１５重量％のプロピレン−エチ
レンランダムもしくハフロックコポリマーをあげること
ができる。また、本発明において使用されるエチレン系
樹脂Ｂとしては、エチレン、並びにエチレンとプロピレ
ン、ブテン−１，４−メチルペンテン−１、イソブチレ
ンなどの０３〜Ｃ１２、好ましくは０３〜Ｃ８ののα−
オレフィン或いは酢酸ビニル、（メタ）アクリル酸又は
その低級アルキルエステルとのエチレン含量が７５％以
上のエチレン−α−オレフィン共重合体をあげることが
できる。かかるエチレン系樹脂としては、例えば高密度
エチレン重合体、長鎖状低密度エチレン重合体、直鎖状
低密度エチレン重合体、エチレンと酢酸ビニル共重合体
エチレンとアクリル酸、アクリル酸メチルなどの共重合
体などがあげられる。特に本発明においてはポリエチレ
ン、エチレンと酢酸ビニル共重合体が、吹込み成形時の
延伸性が特に良好なため、特に好ましい。

本発明者らは、本発明に従った樹脂組成物の吹込射出成
形性が改良される機構については必ずしも明確ではない
が、これらのプロピレン系樹脂とエチレン系樹脂を混合
することにより、結晶化温度分布が広くなるため、従来
射出吹込成形で発生していた、偏肉やアバタ、更には容
器底部がパンクするなどの現象を防止できるものと推定
する。

特にプロピレン単独重合体では、成形スタート一連続運
転への条件調整が困難であるが、本発明の組成物はこの
条件調整が容易に出来るのである。

本発明に従ったオレフィン系樹脂組成物は、前記したプ
ロピレン系樹脂及びエチレン系樹脂Ｂを、更に必要に応
じて従来樹脂組成物に汎用されている各種添加剤Ｃ例え
ばジブチルヒドロキシトルエン（ＢＨＴ）、テトラキス
メチレン３−プロピオネートメタン（Ｉｒｇａｎｏｘ　
１０１０）　、ジステアリルチオジプロピオネート（Ｄ
ＳＴＯＰ　’）　）と−緒に、混合することによって容
易に製造することができる。

また、成形に際し、脂肪酸モノカルボン酸のアルカリ金
属塩或いはワックス類、パラフィン等の離型に対して効
果のある添加剤を適当量ブレンドすることは成形操作が
容易になるため好ましい。なお、混合操作は、例えばタ
ンブラ−等の混合器を用いてトライブレンドした後、熔
融混練させ乍ら、汎用のペレタイザーを用いて実施する
など従来の一般的な樹脂配合方法によって実施すること
ができる。

本発明に従ったオレフィン系樹脂組成物は、射出吹込成
形性に優れるため、食品容器、清涼飲料容器、化粧品容
器及び台所洗剤容器などに好適に使用することができる
。

実施例 以下に本発明の実施例と比較例を挙げてその効果を説明
するが、本発明の技術的範囲をこれらの実施例に限定す
るものでないことはいうまでもない。なお、各別におい
ての混合はタンブラ−を用いてトライブレンドし、田辺
プラスチック製４０ｍψ−軸押出機を用いて樹脂温度が
１９０〜２１０℃でペレタイズし、得られた組成物のＭ
’　Ｆ　Ｒ（１）を測定した。また、エチレン系樹脂の
メルトフローインデックス（以下ｒＭＦＲ（２）Ｊとい
う）はＪＩＳ　Ｋ７２１０に準じて条件が４で測定した
。

実施例１〜９及び比較例１〜５ 第２表、第３表及び第４表に示す各組成物及び樹脂を射
出吹込成形機（住友重機械工業社製、型式ネビオマフ）
　２６０　／７００　”）を用いて成形性の確認並びに
成形容器の外観及び肉厚分布観察した。

成形条件については第１表に示す。各実施例の結果から
明らかなように、成形性が良く、容器外観及び肉厚分布
の良好な容器を成形するには、プロピレン系樹脂に対す
るエチレン系樹脂の混合割合は１〜９５重量％が良く、
好ましくは５〜３０重量％である。一方、ホモポリプロ
ピレン、エチレン−プロピレンラン　ダム共重合体、及
びエチレン−プロピレンブロック共重合体、単味では連
続成形が出来ず、またマニュアル運転で得られた容器の
外観や肉厚分布も悪い。また、比較例に示すようにＭ　
Ｆ　Ｒ（１）が０．５ｇ／　１０分未満の組成物あるい
はＭＦ　Ｒ（１）が４．０ｇ／　１０分超の組成物にな
ると連続成形がまったく出来ない。

以下余白

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、（Ａ）エチレン含量が多くとも２０重量％のプロピ
   レ系樹脂５〜９９重量％と（Ｂ）エチレン含量が少くと
   も７５重量％のエチレン系樹脂が１〜９５重量％とから
   なる、メルトフローインデックス（ＪＩＳ、Ｋ７２１０
   、条件１４にて測定）が０．５〜４．０ｇ／１０分の射
   出吹込成形用オレフィン樹脂系組成物。 ２、プロピレン系樹脂がエチレン含量２〜１５重量％の
   エチレンランダム共重合体である特許請求の範囲第１項
   記載の組成物。 ３、プロピレン系樹脂がエチレン含量２〜１５重量％の
   エチレンプロピレンブロック共重合体である特許請求の
   範囲第１項記載の組成物。 ４、プロピレン系樹脂がホモポリプロピレンである特許
   請求の範囲第１項記載の組成物。 ５、エチレン系樹脂がポリエチレンである特許請求の範
   囲第１項〜第４項のいずれか１項に記載の組成物。