JP2001040151A - ポリエチレン樹脂組成物 - Google Patents
ポリエチレン樹脂組成物Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 低温衝撃強度があり、かつ透明性に優れた成
形品が得られるポリエチレン樹脂組成物を提供するこ
と。 【解決手段】 高密度ポリエチレン樹脂に、造核剤と、
低密度ポリエチレン樹脂および／または直鎖状低密度ポ
リエチレン樹脂のそれぞれ特定量を配合してポリエチレ
ン樹脂組成物とする。
形品が得られるポリエチレン樹脂組成物を提供するこ
と。 【解決手段】 高密度ポリエチレン樹脂に、造核剤と、
低密度ポリエチレン樹脂および／または直鎖状低密度ポ
リエチレン樹脂のそれぞれ特定量を配合してポリエチレ
ン樹脂組成物とする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリエチレン樹脂
組成物に関する。さらに詳しくは、高密度ポリエチレン
樹脂に特定の造核剤と、低密度ポリエチレン樹脂および
／または直鎖状低密度ポリエチレン樹脂とがそれぞれ特
定量配合された低温衝撃強度と透明性に優れたポリエチ
レン樹脂組成物に関する。
組成物に関する。さらに詳しくは、高密度ポリエチレン
樹脂に特定の造核剤と、低密度ポリエチレン樹脂および
／または直鎖状低密度ポリエチレン樹脂とがそれぞれ特
定量配合された低温衝撃強度と透明性に優れたポリエチ
レン樹脂組成物に関する。
【０００２】
【従来の技術】高密度ポリエチレン樹脂は低温衝撃強度
が優れることから、オートバイ部品、家電用品、工業部
品、日用品などの分野に、射出成形法による成形品とし
て幅広く使用されている。近年、各種製品において、ス
ケルトンタイプと称される透明な外郭をもつ製品が多数
見受けられる。しかしながら、高密度ポリエチレン樹脂
を素材として使用した成形品は、低温衝撃強度は良好で
あるが透明性が劣るといった欠点を有している。
が優れることから、オートバイ部品、家電用品、工業部
品、日用品などの分野に、射出成形法による成形品とし
て幅広く使用されている。近年、各種製品において、ス
ケルトンタイプと称される透明な外郭をもつ製品が多数
見受けられる。しかしながら、高密度ポリエチレン樹脂
を素材として使用した成形品は、低温衝撃強度は良好で
あるが透明性が劣るといった欠点を有している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、高密度ポリ
エチレン樹脂を素材とし、低温衝撃強度に優れ、かつ、
透明性にも優れたポリエチレン樹脂組成物を提供するこ
とを目的とする。
エチレン樹脂を素材とし、低温衝撃強度に優れ、かつ、
透明性にも優れたポリエチレン樹脂組成物を提供するこ
とを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題すなわち、低温衝撃強度に優れ、かつ、透明性にも優
れたポリエチレン樹脂組成物を得るべく鋭意研究した。
その結果、高密度ポリエチレン樹脂に、特定の造核剤
と、低密度ポリエチレン樹脂および／または直鎖状低密
度ポリエチレン樹脂とがそれぞれ特定量配合されたポリ
エチレン樹脂組成物が、所期の性能を有することを見い
出し、この知見にもとづいて本発明を完成した。
題すなわち、低温衝撃強度に優れ、かつ、透明性にも優
れたポリエチレン樹脂組成物を得るべく鋭意研究した。
その結果、高密度ポリエチレン樹脂に、特定の造核剤
と、低密度ポリエチレン樹脂および／または直鎖状低密
度ポリエチレン樹脂とがそれぞれ特定量配合されたポリ
エチレン樹脂組成物が、所期の性能を有することを見い
出し、この知見にもとづいて本発明を完成した。
【０００５】本発明は下記によって示される。 （１）高密度ポリエチレン樹脂１００重量部に対して、
造核剤が０．１〜０．６重量部、低密度ポリエチレン樹
脂および／または直鎖状低密度ポリエチレン樹脂が２０
〜１００重量部の割合で配合されたポリエチレン樹脂組
成物。
造核剤が０．１〜０．６重量部、低密度ポリエチレン樹
脂および／または直鎖状低密度ポリエチレン樹脂が２０
〜１００重量部の割合で配合されたポリエチレン樹脂組
成物。
【０００６】（２）高密度ポリエチレン樹脂が、メルト
フローレート（１９０℃、２１．１８Ｎ）１〜５０ｇ／
１０分、密度０．９４１〜０．９６５ｇ／ｃｍ3の高密
度ポリエチレン樹脂である前記第（１）項記載のポリエ
チレン樹脂組成物。
フローレート（１９０℃、２１．１８Ｎ）１〜５０ｇ／
１０分、密度０．９４１〜０．９６５ｇ／ｃｍ3の高密
度ポリエチレン樹脂である前記第（１）項記載のポリエ
チレン樹脂組成物。
【０００７】（３）低密度ポリエチレン樹脂が、メルト
フローレート（１９０℃、２１．１８Ｎ）５〜７０ｇ／
１０分、密度０．９１５〜０．９２５ｇ／ｃｍ3の低密
度ポリエチレン樹脂であり、直鎖状低密度ポリエチレン
樹脂が、メルトフローレート（１９０℃、２１．１８
Ｎ）０．５〜５ｇ／１０分、密度０．９２０〜０．９３
０ｇ／ｃｍ3の直鎖状低密度ポリエチレン樹脂である、
前記第（１）項記載のポリエチレン樹脂組成物。
フローレート（１９０℃、２１．１８Ｎ）５〜７０ｇ／
１０分、密度０．９１５〜０．９２５ｇ／ｃｍ3の低密
度ポリエチレン樹脂であり、直鎖状低密度ポリエチレン
樹脂が、メルトフローレート（１９０℃、２１．１８
Ｎ）０．５〜５ｇ／１０分、密度０．９２０〜０．９３
０ｇ／ｃｍ3の直鎖状低密度ポリエチレン樹脂である、
前記第（１）項記載のポリエチレン樹脂組成物。
【０００８】（４）造核剤が、１・３，２・４−ジベン
ジリデンソルビトール、１・３，２・４−ビス（ｐ−メ
チルベンジリデン）ソルビトール、１・３−ｐ−クロル
ベンジリデン−２・４−ｐ−メチルベンジリデンソルビ
トール、１・３，２・４−ビス（ｐ−エチルベンジリデ
ン）ソルビトール、およびビス（２，４，８，１０−テ
トラ−ｔｅｒｔ−ブチル−６−ヒドロキシ−１２Ｈ−ジ
ベンゾ［ｄ，ｇ］［１，３，２］ジオキサホスホシン−
６−オキシド）水酸化アルミニウム塩の中から選ばれた
１種以上の造核剤である、前記第（１）〜（３）項のい
ずれか１項記載のポリエチレン樹脂組成物。
ジリデンソルビトール、１・３，２・４−ビス（ｐ−メ
チルベンジリデン）ソルビトール、１・３−ｐ−クロル
ベンジリデン−２・４−ｐ−メチルベンジリデンソルビ
トール、１・３，２・４−ビス（ｐ−エチルベンジリデ
ン）ソルビトール、およびビス（２，４，８，１０−テ
トラ−ｔｅｒｔ−ブチル−６−ヒドロキシ−１２Ｈ−ジ
ベンゾ［ｄ，ｇ］［１，３，２］ジオキサホスホシン−
６−オキシド）水酸化アルミニウム塩の中から選ばれた
１種以上の造核剤である、前記第（１）〜（３）項のい
ずれか１項記載のポリエチレン樹脂組成物。
【０００９】
【発明の実施の形態】本発明に用いる高密度ポリエチレ
ン樹脂は、エチレンの単独重合体、エチレン９５重量％
以上とプロピレンおよび／もしくは１−ブテン各５重量
％以下とからなる（合計１００重量％）共重合体であっ
て、メルトフロレート（１９０℃、２１．１８Ｎ）が１
〜５０ｇ／１０分、密度が０．９４５〜０．９６５ｇ／
ｃｍ3のポリエチレン樹脂である。
ン樹脂は、エチレンの単独重合体、エチレン９５重量％
以上とプロピレンおよび／もしくは１−ブテン各５重量
％以下とからなる（合計１００重量％）共重合体であっ
て、メルトフロレート（１９０℃、２１．１８Ｎ）が１
〜５０ｇ／１０分、密度が０．９４５〜０．９６５ｇ／
ｃｍ3のポリエチレン樹脂である。
【００１０】本発明で用いる低密度ポリエチレン樹脂
は、メルトフローレート（１９０℃、２１．１８Ｎ）５
〜７０ｇ／１０分、、密度０．９１５〜０．９２５ｇ／
ｃｍ3のポリエチレンであり、市販の低密度ポリエチレ
ン樹脂の中から適宜選択して使用できる。具体的には、
東ソー株式会社製グレード名「ペトロセン２０２」、
「ペトロセン２４８」、「ペトロセン２４９」や「ペト
ロセン３４２」を例示することができる。これら低密度
ポリエチレン樹脂の配合割合は、高密度ポリエチレン樹
脂１００重量部に対して、２０〜１００重量部の割合で
ある。配合割合が２０重量部未満では透明性の向上に十
分な効果を発揮することができず、１００重量部を超え
ると透明性は良好であるが剛性の低下が大きくなる場合
がある。
は、メルトフローレート（１９０℃、２１．１８Ｎ）５
〜７０ｇ／１０分、、密度０．９１５〜０．９２５ｇ／
ｃｍ3のポリエチレンであり、市販の低密度ポリエチレ
ン樹脂の中から適宜選択して使用できる。具体的には、
東ソー株式会社製グレード名「ペトロセン２０２」、
「ペトロセン２４８」、「ペトロセン２４９」や「ペト
ロセン３４２」を例示することができる。これら低密度
ポリエチレン樹脂の配合割合は、高密度ポリエチレン樹
脂１００重量部に対して、２０〜１００重量部の割合で
ある。配合割合が２０重量部未満では透明性の向上に十
分な効果を発揮することができず、１００重量部を超え
ると透明性は良好であるが剛性の低下が大きくなる場合
がある。
【００１１】本発明で用いる直鎖状低密度ポリエチレン
樹脂は、メルトフローレート（１９０℃、２１．１８
Ｎ）が０．５〜５ｇ／１０分、密度が０．９２０〜０．
９３０ｇ／ｃｍ3の直鎖状低密度ポリエチレン樹脂であ
り、市販の直鎖状低密度ポリエチレンの中から適宜選択
して使用できる。具体的には、旭化成工業株式会社製グ
レード名「サンテック−ＬＬ、ＬＦ２４０８」を例示す
ることができる。これら直鎖状低密度ポリエチレンの配
合割合は、高密度ポリエチレン樹脂１００重量部に対し
て、２０〜１００重量部の割合である。配合割合がが２
０重量部未満では透明性の向上に十分な効果を発揮する
ことができず、１００重量部を超えると透明性は良好で
あるが剛性の低下が大きくなる場合がある。
樹脂は、メルトフローレート（１９０℃、２１．１８
Ｎ）が０．５〜５ｇ／１０分、密度が０．９２０〜０．
９３０ｇ／ｃｍ3の直鎖状低密度ポリエチレン樹脂であ
り、市販の直鎖状低密度ポリエチレンの中から適宜選択
して使用できる。具体的には、旭化成工業株式会社製グ
レード名「サンテック−ＬＬ、ＬＦ２４０８」を例示す
ることができる。これら直鎖状低密度ポリエチレンの配
合割合は、高密度ポリエチレン樹脂１００重量部に対し
て、２０〜１００重量部の割合である。配合割合がが２
０重量部未満では透明性の向上に十分な効果を発揮する
ことができず、１００重量部を超えると透明性は良好で
あるが剛性の低下が大きくなる場合がある。
【００１２】なお、低密度ポリエチレン樹脂と直鎖状低
密度ポリエチレン樹脂の両方を配合する場合にあっては
その両方の合計が、高密度ポリエチレン樹脂１００重量
部に対して、２０〜１００重量部の割合になればよい。
密度ポリエチレン樹脂の両方を配合する場合にあっては
その両方の合計が、高密度ポリエチレン樹脂１００重量
部に対して、２０〜１００重量部の割合になればよい。
【００１３】本発明で使用する造核剤は、１・３，２・
４−ジベンジリデンソルビトール、１・３，２・４−ビ
ス（ｐ−メチルベンジリデン）ソルビトール、１・３−
ｐ−クロルベンジリデン−２・４−ｐ−メチルベンジリ
デンソルビトール、１・３，２・４−ビス（ｐ−エチル
ベンジリデン）ソルビトール、およびビス（２，４，
８，１０−テトラ−ｔｅｒｔ−ブチル−６−ヒドロキシ
−１２Ｈ−ジベンゾ［ｄ，ｇ］［１，３，２］ジオキサ
ホスホシン−６−オキシド）水酸化アルミニウム塩の中
から選ばれる１種以上の造核剤である。これら造核剤の
配合割合は、高密度ポリエチレン樹脂１００重量部に対
して、０．１〜０．６重量部、好ましくは０．２〜０．
４重量部の割合である。配合割合が０．１重量部未満で
は透明性の向上効果が不十分となり、０．６重量部を超
すと透明性の向上効果は飽和し、経済効率が悪くなっ
て、実用的でない。
４−ジベンジリデンソルビトール、１・３，２・４−ビ
ス（ｐ−メチルベンジリデン）ソルビトール、１・３−
ｐ−クロルベンジリデン−２・４−ｐ−メチルベンジリ
デンソルビトール、１・３，２・４−ビス（ｐ−エチル
ベンジリデン）ソルビトール、およびビス（２，４，
８，１０−テトラ−ｔｅｒｔ−ブチル−６−ヒドロキシ
−１２Ｈ−ジベンゾ［ｄ，ｇ］［１，３，２］ジオキサ
ホスホシン−６−オキシド）水酸化アルミニウム塩の中
から選ばれる１種以上の造核剤である。これら造核剤の
配合割合は、高密度ポリエチレン樹脂１００重量部に対
して、０．１〜０．６重量部、好ましくは０．２〜０．
４重量部の割合である。配合割合が０．１重量部未満で
は透明性の向上効果が不十分となり、０．６重量部を超
すと透明性の向上効果は飽和し、経済効率が悪くなっ
て、実用的でない。
【００１４】本発明のポリエチレン樹脂組成物には、本
発明の効果を損なわない範囲内で、ポリプロピレン樹
脂、エチレン−プロピレンラバー、スチレン−ブタジエ
ンラバー、ポリ酢酸ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重
合体およびその部分鹸化物などの重合体；タルク、マイ
カ、ガラス繊維、ワラストナイト、ゼオライト、炭酸カ
ルシウム、水酸化マグネシウムなどの無機充填剤、着色
剤などを配合することができる。
発明の効果を損なわない範囲内で、ポリプロピレン樹
脂、エチレン−プロピレンラバー、スチレン−ブタジエ
ンラバー、ポリ酢酸ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重
合体およびその部分鹸化物などの重合体；タルク、マイ
カ、ガラス繊維、ワラストナイト、ゼオライト、炭酸カ
ルシウム、水酸化マグネシウムなどの無機充填剤、着色
剤などを配合することができる。
【００１５】また、本発明のポリエチレン樹脂組成物に
は、ポリオレフィンに通常使用される各種の安定剤、添
加剤、改質剤、および微細結晶を生成することにより剛
性向上効果を発揮する剛性造核剤等を添加することがで
きる。安定剤としては、リン系酸化防止剤、フェノール
系酸化防止剤、光安定剤を挙げることができ、添加剤と
しては、高級脂肪酸カルシウム、アンチブロッキング
剤、帯電防止剤を挙げることができ、改質剤としては、
ラジカル発生剤、およびシラン系、チタネート系、ボロ
ン系、アルミネート系等の各種のカプリング剤が挙げら
れる。また、剛性造核剤としてはソジウム−２，２’−
メチレン−ビス−（４，６−ジ−ｔ−ブチルフェニル）
フォスフェート、ソジウム−ビス（ｐ−ｔ−ブチルフェ
ニル）フォスフェートおよびＰ−ｔ−ブチル安息香酸ア
ルミニウムなどを挙げることができる。これらの安定剤
等は、ポリエチレン樹脂組成物１００重量部に対して、
それぞれ０．０１〜２．０重量部の割合で配合される。
は、ポリオレフィンに通常使用される各種の安定剤、添
加剤、改質剤、および微細結晶を生成することにより剛
性向上効果を発揮する剛性造核剤等を添加することがで
きる。安定剤としては、リン系酸化防止剤、フェノール
系酸化防止剤、光安定剤を挙げることができ、添加剤と
しては、高級脂肪酸カルシウム、アンチブロッキング
剤、帯電防止剤を挙げることができ、改質剤としては、
ラジカル発生剤、およびシラン系、チタネート系、ボロ
ン系、アルミネート系等の各種のカプリング剤が挙げら
れる。また、剛性造核剤としてはソジウム−２，２’−
メチレン−ビス−（４，６−ジ−ｔ−ブチルフェニル）
フォスフェート、ソジウム−ビス（ｐ−ｔ−ブチルフェ
ニル）フォスフェートおよびＰ−ｔ−ブチル安息香酸ア
ルミニウムなどを挙げることができる。これらの安定剤
等は、ポリエチレン樹脂組成物１００重量部に対して、
それぞれ０．０１〜２．０重量部の割合で配合される。
【００１６】本発明のポリエチレン樹脂組成物は、上述
の各種配合成分の所定量を、例えばヘンシェルミキサー
（商品名）、スーパーミキサー、リボンブレンダー、タ
ンブラーミキサー、バンバリーミキサー等の通常の混合
装置を用いて混合することによって得ることができる。
得られた混合物を、単軸もしくは２軸の押出機やロール
などを用いて、溶融混練温度１５０〜３００℃、好まし
くは１８０〜２５０℃でペレタイズすることによって、
ペレット状の組成物とすることもできる。
の各種配合成分の所定量を、例えばヘンシェルミキサー
（商品名）、スーパーミキサー、リボンブレンダー、タ
ンブラーミキサー、バンバリーミキサー等の通常の混合
装置を用いて混合することによって得ることができる。
得られた混合物を、単軸もしくは２軸の押出機やロール
などを用いて、溶融混練温度１５０〜３００℃、好まし
くは１８０〜２５０℃でペレタイズすることによって、
ペレット状の組成物とすることもできる。
【００１７】本発明のポリエチレン樹脂組成物は、各種
の成形法により各種の成形品にすることができ、例えば
射出成形法では、成形温度１５０〜３００℃、好ましく
は１８０〜２６０℃、金型温度０〜８０℃、好ましくは
２０〜６０℃の成形条件で、フェンダーカバーなどのオ
ートバイ用品、各種家電用品、コンテナー，部品ケース
などの工業部品、雪かきシャベル，雪ソリ，工具箱，風
呂用品，キッチン用品，サニタリー用品などの日用品、
灯油缶，化粧品，洗剤，医薬品，油，飲料水容器などの
キャップ類、アイスクリーム，かき氷などの氷菓容器、
プリン，ゼリー，飲料水などの食品容器などの各種成形
品とすることができ、透明性を必要とする各種分野に幅
広く使用することができる。
の成形法により各種の成形品にすることができ、例えば
射出成形法では、成形温度１５０〜３００℃、好ましく
は１８０〜２６０℃、金型温度０〜８０℃、好ましくは
２０〜６０℃の成形条件で、フェンダーカバーなどのオ
ートバイ用品、各種家電用品、コンテナー，部品ケース
などの工業部品、雪かきシャベル，雪ソリ，工具箱，風
呂用品，キッチン用品，サニタリー用品などの日用品、
灯油缶，化粧品，洗剤，医薬品，油，飲料水容器などの
キャップ類、アイスクリーム，かき氷などの氷菓容器、
プリン，ゼリー，飲料水などの食品容器などの各種成形
品とすることができ、透明性を必要とする各種分野に幅
広く使用することができる。
【００１８】
【実施例】以下、実施例および比較例によって本発明を
具体的に説明するが、本発明はこれによって限定される
ものではない。なお、実施例および比較例で物性評価は
次の方法によった。
具体的に説明するが、本発明はこれによって限定される
ものではない。なお、実施例および比較例で物性評価は
次の方法によった。
【００１９】１）高密度ポリエチレン樹脂のメルトフロ
ーレート：ＪＩＳ Ｋ６７６０（１９０℃ ２１．１８
Ｎ）に準拠。
ーレート：ＪＩＳ Ｋ６７６０（１９０℃ ２１．１８
Ｎ）に準拠。
【００２０】２）低密度ポリエチレン樹脂のメルトフロ
ーレート：ＪＩＳ Ｋ６７６０（１９０℃ ２１．１８
Ｎ）に準拠。 ３）直鎖状低密度ポリエチレン樹脂のメルトフローレー
ト：ＪＩＳ Ｋ６７６０（１９０℃ ２１．１８Ｎ）に
準拠。
ーレート：ＪＩＳ Ｋ６７６０（１９０℃ ２１．１８
Ｎ）に準拠。 ３）直鎖状低密度ポリエチレン樹脂のメルトフローレー
ト：ＪＩＳ Ｋ６７６０（１９０℃ ２１．１８Ｎ）に
準拠。
【００２１】４）ヘイズ：ＡＳＴＭ Ｄ１００３に定め
られたヘイズ試験法に準拠（単位：％）。 単軸押出機
を用いチッソ雰囲気下で溶融混練温度２３０℃で造粒を
行ったペレットを用いて、樹脂温度２５０℃、射出１次
圧１０００ｋｇ／ｃｍ2、金型温度５０℃、サイクルタ
イム２５秒の成形条件で成形した試験片（肉厚１．０ｍ
ｍ、幅２５×５０ｍｍ）を、、２３±２℃の恒温室に４
８時間静置した後、測定する。
られたヘイズ試験法に準拠（単位：％）。 単軸押出機
を用いチッソ雰囲気下で溶融混練温度２３０℃で造粒を
行ったペレットを用いて、樹脂温度２５０℃、射出１次
圧１０００ｋｇ／ｃｍ2、金型温度５０℃、サイクルタ
イム２５秒の成形条件で成形した試験片（肉厚１．０ｍ
ｍ、幅２５×５０ｍｍ）を、、２３±２℃の恒温室に４
８時間静置した後、測定する。
【００２２】５）曲げ弾性率：ＪＩＳ Ｋ７２０３に定
められた曲げ試験法に準拠（単位：ＭＰａ）。単軸押出
機を用いチッソ雰囲気下で溶融混練温度２３０℃で造粒
したペレットを用い、射出１次圧１０００ｋｇ／ｃ
ｍ2、金型温度５０℃、サイクルタイム２５秒の成形条
件で射出成形した試験片を、２３±２℃の恒温室に４８
時間静置した後、測定する。
められた曲げ試験法に準拠（単位：ＭＰａ）。単軸押出
機を用いチッソ雰囲気下で溶融混練温度２３０℃で造粒
したペレットを用い、射出１次圧１０００ｋｇ／ｃ
ｍ2、金型温度５０℃、サイクルタイム２５秒の成形条
件で射出成形した試験片を、２３±２℃の恒温室に４８
時間静置した後、測定する。
【００２３】６）アイゾット衝撃強度：ＪＩＳ Ｋ７１
１０に定められた衝撃試験法に準拠（単位：ＫＪ／
ｍ2）。単軸押出機を用いチッソ雰囲気下で溶融混練温
度２３０℃で造粒を行ったペレットを用い、射出１次圧
１０００ｋｇ／ｃｍ2、金型温度５０℃、サイクルタイ
ム２５秒の成形条件で射出成形した試験片を、２３±２
℃の恒温室に４８時間静置した後、メチルアルコールを
冷媒とした−２０℃の恒温槽中に３０分間静置して冷却
した後、ＪＩＳＫ７１１０に定められた衝撃試験法に準
拠して測定する。
１０に定められた衝撃試験法に準拠（単位：ＫＪ／
ｍ2）。単軸押出機を用いチッソ雰囲気下で溶融混練温
度２３０℃で造粒を行ったペレットを用い、射出１次圧
１０００ｋｇ／ｃｍ2、金型温度５０℃、サイクルタイ
ム２５秒の成形条件で射出成形した試験片を、２３±２
℃の恒温室に４８時間静置した後、メチルアルコールを
冷媒とした−２０℃の恒温槽中に３０分間静置して冷却
した後、ＪＩＳＫ７１１０に定められた衝撃試験法に準
拠して測定する。
【００２４】実施例１〜２１ 高密度ポリエチレン樹脂に造核剤と、低密度ポリエチレ
ン樹脂または直鎖状低密度ポリエチレン樹脂とを配合し
たポリエチレン樹脂組成物に、それぞれ、リン系酸化防
止剤、フェノール系酸化防止剤、および高級脂肪酸カル
シウム（中和剤）のそれぞれを、後述の表１〜４に記載
の割合で配合し、ヘンシェルミキサー（商品名）で２分
間混合し、得られた混合物を口径４０ｍｍの単軸押出機
を用いて、溶融混練温度２３０℃で押し出して、ペレタ
イズした。実施各例で得られたペレットを用いて、所定
の試験片を調製し、上記の評価方法によって、ヘイズ、
曲げ弾性率およびアイゾット衝撃強度の評価を行った。
その結果を後述の表１〜４に示した。
ン樹脂または直鎖状低密度ポリエチレン樹脂とを配合し
たポリエチレン樹脂組成物に、それぞれ、リン系酸化防
止剤、フェノール系酸化防止剤、および高級脂肪酸カル
シウム（中和剤）のそれぞれを、後述の表１〜４に記載
の割合で配合し、ヘンシェルミキサー（商品名）で２分
間混合し、得られた混合物を口径４０ｍｍの単軸押出機
を用いて、溶融混練温度２３０℃で押し出して、ペレタ
イズした。実施各例で得られたペレットを用いて、所定
の試験片を調製し、上記の評価方法によって、ヘイズ、
曲げ弾性率およびアイゾット衝撃強度の評価を行った。
その結果を後述の表１〜４に示した。
【００２５】比較例１〜２５ 各種の高密度ポリエチレン樹脂に、低密度ポリエチレン
樹脂または直鎖状低密度ポリエチレン樹脂、造核剤、リ
ン系酸化防止剤、フェノール系酸化防止剤、および中和
剤のそれぞれを、後述の表５〜９に記載の割合で配合
し、実施例１〜２１に準拠して混合し、ペレタイズし
た。比較各例で得られたペレットを用いて、所定の試験
片を調製し、上記の評価方法によって評価を行った。そ
の結果を表５〜９に示した。
樹脂または直鎖状低密度ポリエチレン樹脂、造核剤、リ
ン系酸化防止剤、フェノール系酸化防止剤、および中和
剤のそれぞれを、後述の表５〜９に記載の割合で配合
し、実施例１〜２１に準拠して混合し、ペレタイズし
た。比較各例で得られたペレットを用いて、所定の試験
片を調製し、上記の評価方法によって評価を行った。そ
の結果を表５〜９に示した。
【００２６】実施例および比較例に使用した各種ポリエ
チレン樹脂および配合剤と、表中で用いた省略名の関係
は、表１〜４の下段に記載した。また配合量は高密度ポ
リエチレン樹脂１００重量部に対する重量部である。
チレン樹脂および配合剤と、表中で用いた省略名の関係
は、表１〜４の下段に記載した。また配合量は高密度ポ
リエチレン樹脂１００重量部に対する重量部である。
【００２７】
【発明の効果】本発明のポリエチレン樹脂組成物は、高
密度ポリエチレン樹脂に造核剤と、低密度ポリエチレン
樹脂および／または直鎖状低密度ポリエチレン樹脂が、
それぞれ特定量配合された組成物であり、該組成物を用
いることにより、低温衝撃強度と透明性に優れた成形品
とすることができ、フェンダーカバーなどのオートバイ
用品、各種家電用品、コンテナー，部品ケースなどの工
業部品、雪かきシャベル、雪ソリ、工具箱、風呂用品、
キッチン用品、サニタリー用品などの日用品、灯油缶、
化粧品、洗剤、医薬品、油、飲料水などの容器のキャッ
プ類、アイスクリーム、かき氷などの氷菓容器、プリ
ン、ゼリー、飲料水などの食品の容器等、衝撃強度と透
明性とを必要とする各分野の成形品に幅広く好適に使用
することができる。
密度ポリエチレン樹脂に造核剤と、低密度ポリエチレン
樹脂および／または直鎖状低密度ポリエチレン樹脂が、
それぞれ特定量配合された組成物であり、該組成物を用
いることにより、低温衝撃強度と透明性に優れた成形品
とすることができ、フェンダーカバーなどのオートバイ
用品、各種家電用品、コンテナー，部品ケースなどの工
業部品、雪かきシャベル、雪ソリ、工具箱、風呂用品、
キッチン用品、サニタリー用品などの日用品、灯油缶、
化粧品、洗剤、医薬品、油、飲料水などの容器のキャッ
プ類、アイスクリーム、かき氷などの氷菓容器、プリ
ン、ゼリー、飲料水などの食品の容器等、衝撃強度と透
明性とを必要とする各分野の成形品に幅広く好適に使用
することができる。
【００２８】
【表１】
【００２９】
【表２】
【００３０】
【表３】
【００３１】
【表４】
【００３２】
【表５】
【００３３】
【表６】
【００３４】
【表７】
【００３５】
【表８】
【００３６】
【表９】
Claims (4)
- 【請求項１】 高密度ポリエチレン樹脂１００重量部に
対して、造核剤が０．１〜０．６重量部、低密度ポリエ
チレン樹脂および／または直鎖状低密度ポリエチレン樹
脂が２０〜１００重量部の割合で配合されたポリエチレ
ン樹脂組成物。 - 【請求項２】 高密度ポリエチレン樹脂が、メルトフロ
ーレート（１９０℃、２１．１８Ｎ）１〜５０ｇ／１０
分、密度０．９４１〜０．９６５ｇ／ｃｍ3の高密度ポ
リエチレンである請求項１記載のポリエチレン樹脂組成
物。 - 【請求項３】 低密度ポリエチレン樹脂がメルトフロー
レート（１９０℃、２１．１８Ｎ）５〜７０ｇ／１０
分、密度が０．９１５〜０．９２５ｇ／ｃｍ3の低密度
ポリエチレン樹脂であり、直鎖状低密度ポリエチレン樹
脂が、メルトフローレート（１９０℃、２１．１８Ｎ）
０．５〜５ｇ／１０分、密度０．９２０〜０．９３０ｇ
／ｃｍ3の直鎖状低密度ポリエチレン樹脂である請求項
１記載のポリエチレン樹脂組成物。 - 【請求項４】 造核剤が１・３，２・４−ジベンジリデ
ンソルビトール、１・３，２・４−ビス（ｐ−メチルベ
ンジリデン）ソルビトール、１・３−ｐ−クロルベンジ
リデン−２・４−ｐ−メチルベンジリデンソルビトー
ル、１・３，２・４−ビス（ｐ−エチルベンジリデン）
ソルビトール、およびビス（２，４，８，１０−テトラ
−ｔｅｒｔ−ブチル−６−ヒドロキシ−１２Ｈ−ジベン
ゾ［ｄ，ｇ］［１，３，２］ジオキサホスホシン−６−
オキシド）水酸化アルミニウム塩の中から選ばれた１種
以上の造核剤である請求項１〜３のいずれか１項記載の
ポリエチレン樹脂組成物。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11215750A JP2001040151A (ja) | 1999-07-29 | 1999-07-29 | ポリエチレン樹脂組成物 |
| TW089113290A TW524825B (en) | 1999-07-13 | 2000-07-05 | Polyolefin resin composition |
| KR1020000039880A KR20010049764A (ko) | 1999-07-13 | 2000-07-12 | 폴리올레핀 수지 조성물 |
| CN00120230A CN1280145A (zh) | 1999-07-13 | 2000-07-12 | 聚烯烃树脂组合物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11215750A JP2001040151A (ja) | 1999-07-29 | 1999-07-29 | ポリエチレン樹脂組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001040151A true JP2001040151A (ja) | 2001-02-13 |
Family
ID=16677608
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11215750A Pending JP2001040151A (ja) | 1999-07-13 | 1999-07-29 | ポリエチレン樹脂組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001040151A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010510333A (ja) * | 2006-11-17 | 2010-04-02 | ノバ ケミカルズ（インターナショナル）ソシエテ アノニム | 食品包装用バリアフィルム |
| JP4850069B2 (ja) * | 2003-12-01 | 2012-01-11 | ユニベーション・テクノロジーズ・エルエルシー | 低曇価高強度ポリエチレン組成物 |
| US11046841B2 (en) | 2015-12-21 | 2021-06-29 | Dow Global Technologies Llc | Polyethylene formulations with improved barrier and toughness for molding applications |
| US11492467B2 (en) | 2015-12-21 | 2022-11-08 | Dow Global Technologies Llc | Polyethylene formulations with improved barrier and environmental stress crack resistance |
-
1999
- 1999-07-29 JP JP11215750A patent/JP2001040151A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4850069B2 (ja) * | 2003-12-01 | 2012-01-11 | ユニベーション・テクノロジーズ・エルエルシー | 低曇価高強度ポリエチレン組成物 |
| JP2010510333A (ja) * | 2006-11-17 | 2010-04-02 | ノバ ケミカルズ（インターナショナル）ソシエテ アノニム | 食品包装用バリアフィルム |
| US11046841B2 (en) | 2015-12-21 | 2021-06-29 | Dow Global Technologies Llc | Polyethylene formulations with improved barrier and toughness for molding applications |
| US11492467B2 (en) | 2015-12-21 | 2022-11-08 | Dow Global Technologies Llc | Polyethylene formulations with improved barrier and environmental stress crack resistance |
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