JPS63160564A - ヘム蛋白質のカルボニル化による赤味の肉色保持法 - Google Patents

ヘム蛋白質のカルボニル化による赤味の肉色保持法

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JPS63160564A
JPS63160564A JP61307240A JP30724086A JPS63160564A JP S63160564 A JPS63160564 A JP S63160564A JP 61307240 A JP61307240 A JP 61307240A JP 30724086 A JP30724086 A JP 30724086A JP S63160564 A JPS63160564 A JP S63160564A
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JP
Japan
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meat
red
gas
color
sliced
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Pending
Application number
JP61307240A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuo Morishita
森下 達雄
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MIE PREF GOV KENYUU GYOGYO KYODO KUMIAI
Original Assignee
MIE PREF GOV KENYUU GYOGYO KYODO KUMIAI
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は肉色素がヘム蛋白質からなる赤味の肉色保持
法に関するものである。
この発明は、生鮮魚肉・食肉関連の加工業で広く利用さ
れ得るが色変わりが著しい赤身魚、とりわけ商品価値が
その赤味の肉色によって大きく左右されるカツオやマグ
ロの刺身用の冷凍品を加工・貯蔵する場合の赤味保持法
としての利用が特筆される。
〔従来の技術〕
従来、赤味色素がヘム蛋白質からなる赤身肉の肉色保持
法には、 ■ ハム・ソーセージなどにおける亜硝酸塩添加による
ニトロソミオグロビンの生成による発色固定法や ■“たらこ”などにおけるニコチン酸アミドやニコチン
酸によるヘモクローム形成による発色固定法、さらに、 ■ 魚肉ハム・ソーセージなどにおける赤色102号、
105号および106号等人工着色料による着色等があ
った。
近年、■は禁止され、■は海産魚肉では、含有するトリ
メチルアミンなどのアミン類が発癌性の高いニトロンジ
メチルアミンを生成させるため、その利用範囲が限定さ
れてきた。また、■の人工着色料の添加もごく限られた
加工食品だけに許可されているのが現状である。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従来の方法は、上述のように適用でき得る食品がかなシ
限定されているばかシか、品質面でも、切身肉や魚卵な
どでは試剤溶液中に浸漬するので、エキス成分など有効
な可溶性成分の溶出はもとより内表面の変性・身崩れな
どをひき起こす欠点がある。ただ、身崩れの防止は、塩
分による身絞めができる塩蔵品などでは可能であるが塩
分添加のできない刺身や中間素材の場合は不可能である
このように現在までのところ、赤味の刺身・生鮮肉や中
間素材品の有効な肉色保持法は未開発のままである。
それゆえ、本発明は、刺身・生鮮肉や中間素材品に限ら
ず、赤味がヘム蛋白質からなる赤身肉を原料とした赤味
を呈する食品を、肉成分の損失や形状・肉質の変化を伴
うことなく、赤身肉本来の鮮やかな肉色と栄養価を保持
した、極めて品質良好な食品として衛生的に生産するた
めに考案したものである。
〔問題点を解決するための手段〕
赤味色素のヘム蛋白質は、内申では通常暗赤色の還元型
をしておシ酸素に合うと速やかに結合して鮮赤色の酸素
型となるが両型とも酸化(メト化)されて褐色の酸化型
となる。この酸化型はcoに合っても反応しないが、先
の二つの型はcoとは酸素とよシも容易に結合(Co化
)して酸素型と同色のカルボニル型となって安定化され
鮮赤色を保ち続ける。このヘム蛋白質の性質を利用して
、ミオグロビンやヘモグロビンなどのヘム蛋白質からな
る赤身肉の赤味の肉色を保持するため次ぎのような手段
を講じる。すなわち、原料赤身肉の生鮮もの、冷凍もの
(解凍後のもの)のいずれにあっても、ヘム蛋白質のメ
ト化の進行程度の低い極く新鮮なものを用い、低温に保
ってメト化の進行はもとよシ、細菌の増殖や自家薄素の
活性をも抑えて肉成分の変質・劣化を防ぎ、新鮮゛な状
態の食味や栄養価を保持したままで、その肉色の赤味を
特徴とする食品を加工する。具体的には、赤身肉を切身
(メト化がやや進行したものにあっては、酸化型のヘム
蛋白質を還元・酸素化して鮮赤色の酸素型とするために
、0.1%アスコルビン酸溶液をスプレーすることもあ
る)として低温(10℃以下尚該切身肉の凍結直前まで
の温度)の気密室内に、重ならないように吊すか、網棚
に列べて密閉し、室内の空気を吸引脱気後、気密室と同
温の清浄な冷水(0℃以下の場合はグリセリンを添加)
を潜らせたCOガスを、下方から上方へと導き室内に充
満させ、さらに、一定の流速で一定時間流してCo化を
完成させて、CO型ヘム蛋白質からなる鮮赤色の肉色に
固定する。
〔作 用〕
肉色素のミオグロビンや血色素のヘモグロビンなどヘム
蛋白質は鉄を含み、この鉄が酸化・還元されることによ
って肉色が変化する通常の肉色は還元型(ミオグロビン
・Fe”+、暗赤色)や酸素型(オキシミオグロビン・
Fe”+、鮮赤色)によるもので、これらが酸化されて
酸化型(メトミオグロビン・Fea+)となると褐色を
呈する。この現象が赤身肉の色度わシであってメト化と
云われ、その変化は一般に高温、低pH、高塩濃度はど
速い。
その変化機構を図示すると次のようである。
本発明は内申のミオグロビンやヘモグロビンにCOを結
合させて、上図のような酸素による自動酸化を受け難い
カルボニルミオグロビン(MbCO。
鮮赤色)を生成して、肉色を鮮赤色に固定する。
〔実施例〕
赤身魚の中でも色度わりの最も激しいカツオ肉について
実施したカツオは主に刺身として賞味されるが、生鮮魚
、冷凍魚にかかわらず新鮮なものでも、その肉色は調理
してから口に入るまでの時間中に大きく変化する。それ
ゆえ、本発明で処理して凍結あるいは冷蔵したカツオ肉
の肉色が、調理後25℃に放置した場合でも2時間は保
持されることを目標とした。本実施では、−5〜15℃
に設定可能なインキエベーター内にCOガス洗浄槽とと
もにセットした25x25x40−の気密室(上方と下
方にガス栓付き)中に、カツオ普通肉フィレーを吊して
ガスボンベからCOガスを流すと云う実験室規模のCO
化装置を用いた。なお、肉色の比較は日本電色裂の測色
色差計Z−1001DP型で測定した赤色度(a)で行
ったが、その値と肉眼による色の判定との関係は、非常
に良好:8.5以上、良好:ZO〜8.5、やや良好:
5.5〜ZO1不良=5.5以下である。第1表はフィ
レー肉の厚さ別にCO化の時間を検討した結果のうち、
肉厚20槙、COガス流速40mt/mの場合を示した
ものである。肉表面から内部への測定位置による差異は
あまり顕著ではないが、CO化は肉表面から中心部へと
進み、この場合中心部までCO化するには6時間を要す
る。
第1表 フィレー肉厚別CO化時間と赤色度との関係〔
フィレーの肉厚: 20−m〕<;赤色度(a)  測
定面径:30瓢〉対    照      5.82 
5.42 3.64 3.84CO化の条件=COガス
流速:40−/=  温度:4℃次ぎに、COガスの流
量を検討した第1図の結果から分かるように、COガス
流速を100Tn!/=としてもCO化の時間が2時間
に短縮されるものの、さほどの効果は得られない。また
、CO化の温度については、4℃が最も良好との結果を
得ている。それゆえ、本装置を使用してのCO化条件は
、経済性からみてCOガス流速40mt/mで、4℃、
3時間が最適であると判断された。なお、原料肉が新鮮
であってもメト化がある程度進行していることもあるが
、この場合はCO化しても、一旦メト化して酸化型とな
ったヘム蛋白質はCO化されないので鮮明な赤味内とは
ならない。それゆえ酸化型ヘム蛋白質を還元してからC
O化することが考えられる。
第1図 COガス流量別CO化時間と赤色度(a)との
関係くフィレー肉厚:20頷、中央部径30m測定〉く
a値)   (COガス流速: 15d/−’)0.5
     1     1.5     225℃放置
時間 くa値>   (COガス流速:40rnt/””)0
.5     1     1.5     225℃
放置時間 0.5     1     1.5     225
℃放置時間 第2表は還元剤として0.1%アスコルビン酸を用いて
前処理し、その効果を検討した結果である。
散布処理ではやや効果的であるが、メト化が軽微な場合
はむしろ逆効果となる結果も得ているので、本処理は原
則的には行わず、原料肉の肉色をみて実施すべきである
対    照     6.30  5.71  5.
40  5.00骨:7スコルビン暇 〔発明の効果〕 イ、カツオやマグロの肉は赤味が急速に褐色化し、その
色度わりは食味や栄養化とは無関係ではあるが、刺身や
”たたき”などでは赤味の肉色が美味しさに占める比重
が非常に大きく、賞味するときの肉色の良さで商品価値
が決ると云っても過言でない。それゆえ、本発明は赤身
肉の中でも生食用のカツオ肉やマグロ肉の肉色保持に大
きな効果を与える。
口、今後開発を予定している本発明のプラントを設備す
れば、原料肉とCOガス以外に消耗するものがほとんど
なく、生産コストが極めて軽微で済むので経済性が非常
に高い。
ハ0本発明で使用するCOガスは永年続いている燻製品
製造の際の燻煙中に多量に含まれるCOガスと何ら変わ
るところがない。それゆえ、本発明で得られる製品は天
然物COガスだけを使用している自然品であシ、他の化
学集品等の添加による肉色保持法に比べて、食品衛生上
の安全性が極めて高い。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 魚肉や畜肉などの赤味色素の切身肉を低温の一酸化炭素
    (CO)ガスの室に入れて密閉後、一酸化炭素(CO)
    ガスの補給を続けて、切身肉中のヘム蛋白質をカルボニ
    ル化(CO化)して固定することにより、酸化・変色を
    受け難い鮮明な赤味の肉色とすることを特徴とした肉色
    保持法。
JP61307240A 1986-12-23 1986-12-23 ヘム蛋白質のカルボニル化による赤味の肉色保持法 Pending JPS63160564A (ja)

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