JPH07155102A - 畜肉、魚肉およびこれらの加工品の鮮度保持剤並びに生産性改善剤 - Google Patents

畜肉、魚肉およびこれらの加工品の鮮度保持剤並びに生産性改善剤

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JPH07155102A JP5307643A JP30764393A JPH07155102A JP H07155102 A JPH07155102 A JP H07155102A JP 5307643 A JP5307643 A JP 5307643A JP 30764393 A JP30764393 A JP 30764393A JP H07155102 A JPH07155102 A JP H07155102A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ユビデカレノンを有効成分とする、畜肉およ
び魚肉の鮮度保持剤および生産性改善剤。 【効果】 畜肉・魚肉の鮮度保持、特に色調の保持に有
効であり、かつ安全性が高い。また畜産動物および魚の
飼料添加剤として生産性改善効果もある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、食肉および食肉加工品
の鮮度保持剤、特に色調保持剤、並びに食肉の生産性改
善剤に関する。
【0002】
【従来の技術】畜肉や赤味魚肉は新鮮時には鮮やかな赤
色であるが、経時的な品質の劣化に伴い、例えば褐色ま
たは灰色に色調が変化することが知られている。このよ
うに、色調の変化は劣化の重要な指標であり、食肉の色
調または色調変化は品質を示すものとして消費者の選択
の際の目安となる。特に、わが国では魚肉を生のまま調
理する習慣があり、その色調等に敏感であるため、畜肉
の評価においても色調が重要視される。食肉の色調の変
化はヘム色素の酸化が主な原因であり、食肉中のヘム色
素としては筋原繊維内のミオグロビンと残留血液の赤血
球内のヘモグロビンがある。畜肉、魚肉およびそれらの
加工品の色調を添加剤によって保持しようとする試みは
従来よりなされているが、いずれも効果が不十分である
か、安全性の面で問題がある。
【0003】食肉の劣化は、(1) ヘム色素の酸化による
褪色、(2) 脂質酸化による変敗、(3) 微生物による腐
敗、(4) ドリップ損失、(5) テクスチャーの変化などの
現象としてあらわれ、従来より、食肉の劣化を抑制する
ため種々の方法が試みられている。特に近年、家族構成
の少人数化より購入する食品が少量ですみ、また調理の
時間が短くかつ容易であることなどが要求されるように
なったため、食肉のスライス少量パック化や魚の切り身
のパック化が進んでいるが、このような食肉のスライス
等では塊に比べ劣化、特に褪色が進み易い。従って、食
肉および加工肉において劣化を抑制し、鮮度を保持する
ためのより有効な方法が望まれている。
【0004】従来より食肉等の劣化防止としては、例え
ば、上記(2) の脂質酸化による変敗を抑制するため、酸
化防止剤を使用して畜肉や魚肉中に含まれている油脂や
脂肪の酸化を防止することが行われている。わが国で
は、生鮮畜肉や魚肉に対しては酸化防止剤としてビタミ
ンC、天然ビタミンEおよびエリソルビン酸が使用でき
る。しかし、これらは鮮度の保持、特に色調の保持に十
分ではない。さらに、加工の際に使用する油脂に対して
はブチルヒドロキシトルエン(BHT)やブチルヒドロ
キシアニソール(BHA)のような酸化防止剤が使用さ
れてきたが、BHTやBHAに発癌性があることが報告
され(Ito ら、J.Matl.Cancer Inst.70,343)、1983年
2月1日告示第54号によりこれらの物質は使用しないよ
う行政指導が行われている。
【0005】また、アスコルビン酸 (ビタミンC)とポ
リ燐酸は、畜肉、魚肉およびこれらの加工品、特に保蔵
肉の色、水分、組織を改良するために大規模に使用され
ている。しかしビタミンCは肉中のFe++との相互作用に
より色調が変化して褐変をおこし、ポリ燐酸は過剰に摂
取すると骨に異常が認められることから、安全な食品の
供給という点からは望ましくない。
【0006】また、新鮮な食肉や保存肉の大きな塊に添
加剤を浸透させるのは困難であるため、飼料に添加して
食肉を安定化させうる添加剤があれば有用であるが、飼
料に添加して食肉の品質を維持する添加剤に関して未だ
成功した例はない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、食肉の
劣化を抑制して鮮度を保持するための添加剤として、十
分な効果を有し、しかも安全なものはこれまで知られて
いなかった。また、食肉や加工肉に対して直接処理する
以外に、飼料に添加して食肉の品質維持に効果があるも
のは全くなかった。そして、食肉の品質維持に有効であ
ると共に、動物の生産性をも改善しうる飼料添加剤につ
いては全く知られていなかった。
【0008】従って、本発明の目的は、安全で色調保持
効果の高い食肉およびその加工品の鮮度保持剤を提供す
ることである。また、本発明の別の目的は、飼料に添加
して用いることのできる食肉等の鮮度保持剤及び動物の
生産性改善剤を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記のよ
うな実情に鑑み、効果的な食肉の鮮度保持方法について
検討した結果、意外にもユビデカレノンが、食肉の鮮度
保持剤として有用であることを見出し、本発明を完成し
た。本発明ではユビデカレノンで食肉や加工肉を処理す
ることにより、あるいは飼料に添加することにより、食
肉の鮮度を保持することができ、前述した劣化のうち、
(1) 、(2) 、(4) および(5) を防止することができる。
特に色調の保持に効果的である。また、ユビデカレノン
を飼料に添加した場合、これは動物の成長促進剤として
も作用し、家畜・家禽および養魚の生産性改善に有効で
あることも見出した。
【0010】すなわち、本発明はユビデカレノンを有効
成分とする畜肉、魚肉およびこれらの加工品の鮮度保持
剤を要旨とする。この鮮度保持剤は、特に色調保持剤と
して有用である。また、本発明は畜肉、魚肉およびこれ
らの加工品をユビデカレノンで処理することを特徴とす
る畜肉、魚肉およびこれらの加工品の鮮度保持方法、お
よび畜肉および魚肉の生産において、ユビデカレノンを
添加した飼料を動物に給与することを特徴とする畜肉お
よび魚肉の鮮度保持方法にも関する。
【0011】さらに、本発明はユビデカレノンを有効成
分とする畜肉および魚肉の生産性改善剤に関する。この
生産性改善剤は、飼料添加剤として使用することがで
き、畜肉および魚肉の生産において、これを添加した飼
料を動物に給与することにより畜肉および魚肉の生産性
を改善しうる。
【0012】上記鮮度保持剤あるいは生産性改善剤に
は、さらにビタミンEおよび/またはビタミンCを含有
させるとその効果がさらに高まる。ユビデカレノンは、
次のような化学構造式(I)で表され、1957年、ウィス
コンシン大学のクレーンによって牛の心臓のミトコンド
リアの脂質から発見された物質である。
【0013】ユビデカレノンを含むユビキノン類は動植
物界に広く存在することが知られている(K.Folkersら:C
hiba foundation symposium, 1960)。特に各種動物の心
臓、肝臓および消化管に多く含まれている(F.R.Koniusz
y ら: Arch. Biophis.,87, 298, 1960) 。脊椎動物では
うなぎを除く魚類、両生類は虫類および鳥類、哺乳動物
ではマウスおよびラット以外はすべてユビデカレノンを
有している(P.H.Galeら: Arch. Biochem.Biophys.,104,
169, 1964)。ヒトでも肝臓、心臓、腎臓、脾臓および
副腎に特に高い濃度で分布している(P.H.Gale ら: Arc
h. Biophys., 93, 211, 1961)。
【0014】
【化1】
【0015】ユビデカレノンの生体内における作用は未
だ完全には知られていないが、一般にミトコンドリア内
の電子伝達系に関与している補酵素と考えられ、細胞呼
吸を賦活し、それと共役的にATPの産生を高め、生体
各組織を活性化するために重要な役割を果しているもの
と考えられる。ユビデカレノンは虚血による心筋の障害
を改善する作用がみられることから、現在うっ血性心不
全の治療剤として用いられている。このように、ユビデ
カレノンは医薬品としての用途は知られているが、食肉
の鮮度保持剤として有効であることは全く予期しないこ
とであった。
【0016】本発明で用いるユビデカレノンは、合成法
もしくは醗酵法など、いかなる方法で製造されたもので
も使用できる。精製されたユビデカレノンは、融点約48
℃の、黄色もしくは橙色の粉末で、クロロホルム、ベン
ゼン、四塩化炭素、アセトン、エーテルには溶けるが、
エタノール、水、メタノールには溶けないという性質を
有する物質である。本発明においては、精製品の他、飼
料に添加して使用する場合は、赤色酵母 (Rhodotorula
hasegawae)や、糸状菌 (Chaetomium funicola)などのユ
ビデカレノンを含む菌体等も使用できる。
【0017】ユビデカレノンは、細胞呼吸に関与する物
質として種々の動植物中に広く存在するものであり、ま
た食品中に多く含まれている (A.C.Pageら: Arch. Bioc
hem.Biophys., 85, 474, 1959)物質であるので、その毒
性等については既に調べられており、安全性は確認され
ている。
【0018】本発明の鮮度保持剤は、ユビデカレノンを
有効成分とし、必要に応じ適宜担体あるいは媒体、また
添加剤を加え、粉末や顆粒等の固体状、あるいは水溶液
や乳化液等の液状としたものである。添加剤としてはク
エン酸やソルビット等の相乗剤、レシチン、プロピレン
グリコール等の乳化剤、CMCやゼラチン等の乳濁液安
定剤等が使用できる。粉末等の固体状の鮮度保持剤を、
使用時に水等の媒体で必要濃度に希釈して用いることも
できるが、予め高濃度の液状としておき、これを使用時
に適宜希釈してもよい。また、必要濃度に調節した液を
製造しスプレー容器等に入れてそのままスプレーして使
用することもできる。さらに、本発明鮮度保持剤は家
畜、家禽、養魚に予め摂取させておいても、畜肉、魚肉
の鮮度、特に色調を保持する効果がみられるため、その
ままであるいは飼料に添加して使用できるが、この場合
は粉末、顆粒またはペレットの形態としたものが好まし
い。
【0019】本発明において畜肉とは、牛肉、馬肉、豚
肉、羊肉、鶏肉などを意味し、魚肉とはハマチ、マグロ
等の赤身の魚肉やサバ、タイ等の魚肉を意味する。ま
た、生肉だけでなく、ハム、ソーセージ、缶詰、干物等
の加工品の製造においても使用できる。
【0020】本発明鮮度保持剤を畜肉に添加する場合、
畜肉の製造段階における適当な時期にユビデカレノンを
適宜方法で添加すればよい。例えば、屠殺直後の枝肉を
液状とした本発明鮮度保持剤に浸漬するかあるいは表面
にスプレーすることにより本発明鮮度保持剤で処理して
出荷すれば、解体あるいはスライスするまでの間の変色
を防止し、鮮度の維持に有効である。また、解体後のブ
ロック肉またはスライス後の肉片に浸漬やスプレー等の
手段により本発明鮮度保持剤で処理すると、消費者に届
くまでの間鮮度を保持できる。
【0021】本発明鮮度保持剤を魚肉に使用する場合
は、漁獲後、液状とした本発明鮮度保持剤に浸漬するか
あるいはスプレーすることにより、本発明鮮度保持剤で
処理して出荷すれば、小売段階まで鮮度の維持に有効で
ある。また、魚を冷凍貯蔵する場合は、鮮度保持剤に浸
漬あるいはスプレーした後に冷凍保存すればよい。
【0022】浸漬あるいはスプレーにより本発明鮮度保
持剤を添加する場合、ユビデカレノンを水溶液および乳
化液等に調製した処理液が用いられる。この場合の処理
液の濃度はユビデカレノン5〜200 ppm となるようにす
るのが好ましい。
【0023】さらに、本発明鮮度保持剤の添加方法とし
ては、上記のように畜肉や魚肉に直接添加する方法に加
え、ユビデカレノンもしくはユビデカレノンを含む菌体
を、そのままあるいは飼料に添加して動物に摂取させて
もよい。この場合飼料に5〜200 ppm 程度の添加量とす
ればよい。得られた畜肉や魚肉は、畜肉・魚肉をユビデ
カレノンの溶液に浸漬またはスプレーした場合と同じ
く、鮮度保持効果がある。
【0024】また、ユビデカレノンは動物に摂取させた
場合、食肉の鮮度保持効果だけでなく、動物の成長促進
作用もある。後述の実験例に示すように、ユビデカレノ
ンを添加した飼料を用いると、動物の体重が増加し、飼
料要求率が低下する。従って、ユビデカレノンの使用に
より食肉の生産性を向上させることができる。
【0025】また、本発明の鮮度保持剤で処理した畜肉
・魚肉は鮮やかな色調がかなり保持されているので、こ
れを加工品にする場合でも発色剤などの添加量が少なく
てすむ。また、加工の際に本発明鮮度保持剤をさらに添
加してもよい。次に本発明の効果をさらに詳細に説明す
るために、実際にユビデカレノンを畜肉および魚に適用
した場合の結果を以下に示す。
【0026】実験例I 1. 実験方法 左右一対の豚ロース部分肉 (2日前に屠畜した豚ロース
部分肉) のロール芯とロースカブリ部分について厚さ約
5mmのスライス肉片 (各12枚) を得た。次に、ユビデカ
レノン500 mgに水添レシチン 440 mg 、ソルビット10g
および精製水40mlを加えて加温し、窒素ガス置換下で90
分間超音波処理した後、精製水を加えて全体を500 mlと
する処理液を作製した。この処理液に上記ロール芯およ
びカブリのスライス肉片各6枚を万遍なく浸し、4℃で
4時間保持した。その後、肉片を上記処理液から取り出
し、軽く表面の水気を拭き取り、サランラップで一重包
装する。そのうちの3枚をさらにビニール袋で包装し
た。ユビデカレノン無処理の対照区 (各6枚) も同様に
包装した。
【0027】なお、実験の間、上記試料は4℃に調整さ
れた低温恒温器に貯蔵し、測定は細氷上で行った。測定
項目は以下の通りである。 (1) pHの測定:ガラスの電極pH計 (TOA-HM10K 型) を用
いて、肉表面に直接電極を接触させることにより測定し
た。 (2) 肉色の判定:ポークカラースタンダード (畜試式)
で肉眼的に観察した。 (3) ND-1001D型測色色差計による測色: 反射試料台およびパイプのサイズ; 10mm 標準白板値;X 91.26、 Y 93.20、 Z 109.1
3 Z回路; LSD : 0 を用いるUCS-Hunter表示 (L, a, b)方式により
測定 測色; ロース芯部分およびカブリの部分ともに任意の
3点を測定し、その平均値で示した。
【0028】2. 結果 処理直前より6日目までの変化を表1および表2に示
す。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】表中、カラースコアは畜肉の色調を意味す
る。tan θは色の濃淡を示す指標であり、表1、2の数
値をグラフで表すと図1および図2のようになる。ま
た、色の彩度を示す指標である√(L2+a2+b2)についてグ
ラフで示したものが図3および図4である。
【0032】図1および図2は、それぞれロースカブリ
およびロース芯の濃淡 (tan θ) の変化を表す。実線は
試験区 (処理区) の tanθの平均値を意味し、点線は対
照区(非処理区) の tanθの平均値を意味する。横軸は
経過日数を意味し、縦軸はtan θの値を示す。
【0033】図3および図4は、それぞれロースカブリ
およびロース芯の彩度√(L2+a2+b2)の変化を表す。実線
は試験区 (処理区) の彩度の平均値を示し、点線は対照
区 (非処理区) の彩度の平均値を示す。横軸は経過日数
を意味し、縦軸は彩度を示す。
【0034】上記の実験結果から、ユビデカレノンを畜
肉に添加した場合、非処理区に比べ畜肉の色調が維持さ
れることが明らかである。従って、ユビデカレノンは畜
肉の鮮度保持剤、特に色調保持剤として有用である。
【0035】本発明鮮度保持剤の色調保持のメカニズム
は必ずしも明らかではないが、電子伝達系のチトクロー
ムなどの蛋白質やミオグロビンに何らかの形で関与して
いるものと考えられる。
【0036】実験例II 1. 実験方法 ユビデカレノンおよびトコフェロールを含んだグレーズ
を、マグロ、サバ、タイに噴霧し、−10℃で保管し、体
色の変化、酸化状況およびK値の変化を観察した。
【0037】すなわち、市販のマグロの5cm角切身、サ
バ、タイに、実験例Iで用いたユビデカレノン含有液お
よびユビデカレノンとビタミンE含有液(ユビデカレノ
ン200 mg、ビタミンE 400IU、レシチン600 mg、ソルビ
ット10gに精製水を加えて500 mlとする)をそれぞれ噴
霧した。噴霧後、マグロ肉角切、サバおよびタイ1匹ず
つをサランラップで包装し、−10℃で貯蔵した。
【0038】2. 結果 1) マダイの体色の変化 体色の測定は、実験例Iで使用した測色色差計を用いて
行った。結果は以下の表3に示す通りである。
【0039】
【表3】
【0040】 2) サバ貯蔵中の過酸化物価 (POV) の変化 過酸化物価は、過酸化物がヨウ化カリウムと反応してヨ
ウ素を遊離する性質を利用し、遊離したヨウ素をチオ硫
酸ナトリウム標準液が滴定する酸化還元反応により分析
して得られた値である。
【0041】
【表4】
【0042】3) マグロのK値の変化 K値とは核酸関連物質を測定して以下の式により算出さ
れる値で、鮮度(生きのよさ)の判定に用いられる。鮮
度のよい魚では特にATP含量が多く、ATP、AD
P、AMP、IMPの合計量が多い場合を鮮度良好とし
ている。すなわちK値としては低い場合が鮮度が良好で
ある。
【0043】
【表5】
【0044】以上の実験結果からユビデカレノンを魚肉
に噴霧した場合、水のみの区に比べて変色、酸化が抑え
られ、鮮度が維持されることが明らかである。従って、
ユビデカレノンは魚肉の鮮度保持剤として有用である。
【0045】実験例III 1. 実験方法 ラージホワイト去勢豚24頭を供試して、体重80kg頃から
出荷まで約1ヵ月にわたって下記飼料を給餌し、成長促
進効果および飼料要求率の観察を行った。 対照区 :基礎飼料 試験区I:基礎飼料にユビデカレノン10mg/kg 添加 試験区II:基礎飼料にユビデカレノン10mg/kg およびビ
タミンE50IU/kg 添加 基礎飼料の組成および成分を表6に示す。
【0046】
【表6】
【0047】飼料を給与後、常法に従って屠殺解体し、
経日的に肉質の検査を実施した。すなわち、対照区、試
験区I、IIのロース部分肉から厚さ約5mmのスライス肉
片を採取してサランラップで包装し、4℃に保管した。
これらの肉片について、屠殺後7日間にわたって色差計
により測定した。
【0048】2. 結果 成長促進効果および飼料要求率は表7に示す通りであ
る。また、食肉について、カラースコア、色の濃淡およ
び色の彩度をそれぞれ表8、図5、図6に示す。
【0049】
【表7】
【0050】
【表8】
【0051】上記表8に示す実験結果から、ユビデカレ
ノンを飼料に添加して動物に与えた場合も、実験例Iの
浸漬した場合と同様に畜肉の色調が維持され、鮮度保持
効果があることが明らかとなった。また、ビタミンEを
ユビデカレノンと同時に添加すると、ユビデカレノンを
単独で投与するよりもより一層の効果があることが判明
した。
【0052】さらに、表7に示す試験成績から、ユビデ
カレノンを処理に添加して動物に与えた場合、成長促進
効果があり飼料要求率を改善することも確認された。従
って、ユビデカレノンは畜肉の鮮度保持剤、特に色調保
持剤として有用であると同時に、動物の成長促進、すな
わち食肉の生産性改善に有効である。
【0053】実験例IV 1. 実験方法 ブロイラーに、ユビデカレノンを含む赤色酵母とビタミ
ンEを添加した飼料を与え、野外応用試験を実施した。
ユビデカレノンによる生産性および品質改善の効果を調
べた。
【0054】生産性の指標としては増体重、出荷率、飼
料要求率を観察し、品質の指標としては屠殺解体後4℃
に冷蔵保存した鶏肉について、K値の変化を調べた。試
供鶏はブロイラーの雄鶏 3,000羽を使用し、供試飼料は
A社市販ブロイラー用飼料 (前期: CP23%、ME: 3,100k
cal/kg、後期: CP18%、ME: 3,170kcal/kg)である。
【0055】対照区 : 基礎飼料 試験区I : 基礎飼料に赤色酵母 (ユビデカレノンとし
て5mg/kg)添加 試験区II : 基礎飼料に赤色酵母 (ユビデカレノンとし
て5mg/kg)およびビタミンE 25IU/kg添加。
【0056】2. 結果 (1) 育成成績
【0057】
【表9】
【0058】(2) K値の変化
【0059】
【表10】
【0060】表9および表10に示す実験結果から、ユ
ビデカレノンを含む赤色酵母をブロイラーの飼料に添加
した場合、対照区に比べて生産性の改善および鶏肉の品
質が維持されることが明らかである。従って、ユビデカ
レノンはブロイラーの生産性改善剤および鮮度保持剤と
して有用である。以下、実施例により本発明を具体的に
説明する。
【0061】
【実施例】
(実施例1)畜肉鮮度保持剤の濃縮液を次のようにして調
製する。ユビデカレノン50gに水添レシチン50gと水20
0 mlを加えて加温し、窒素ガス置換下で90分間超音波処
理して水溶液を得る。これにソルビット 100gと水を加
えて全量を1リットルとしたものを滅菌処理し、濃縮液
として所定の容器に封入しておく。
【0062】豚一頭 (体重約110 kg) を屠畜した後、頭
部等を切り落とし内蔵を取り出し、皮を剥ぐ。次に、処
理した豚肉が入る程度の大きな容器に水1トンを入れ、
予め上記のように調製しておいた本発明の畜肉鮮度保持
剤1リットルを加え、攪拌器等でよく攪拌する。この容
器内に、上記のように処理した豚肉を4℃で4時間浸し
た後、滑車でつり上げ豚肉の表面の水気を布等でよく拭
きとり出荷または冷凍保存した後出荷する。出荷した肉
は2週間後にも目視では肉色の変化はなかった。
【0063】(実施例2)畜肉の鮮度保持剤を次のように
して調製する。ユビデカレノン5gに水添レシチン5g
と水100 mlを加えて加温し、窒素ガス置換下で90分間超
音波処理して水溶液を得る。これにソルビット10gと水
を加えて全量を1リットルとしたものをスプレー容器に
入れておく。
【0064】ホルスタイン種の牛一頭 (体重約250 kg)
を屠畜した後、頭部等を切り落とし内蔵を取り出した
後、滑車でつるす。つるした牛肉に上記スプレー容器に
入れた鮮度保持剤を全体にまんべんなくかける。2〜3
時間後、表面の水分を布等で軽く拭き取って、出荷また
は冷蔵、冷凍保存した後出荷する。出荷した牛肉は冷蔵
保存1ヵ月後でも肉色に大きな変化は認められなかっ
た。
【0065】(実施例3)鮮度保持剤を実施例1と同様に
調製して濃縮液を得る。ブロイラー (体重2.5 kg/羽)
を屠殺した後、後頭部を切り落とし脱毛する。チラー層
には前もって水および氷を満たしておき、上記の鮮度保
持剤を20ppm になるように添加する。チラー層を通過し
たブロイラーは通常の方法で中抜き解体し出荷する。出
荷した鶏肉は冷蔵保存1週間後でも品質に大きな変化は
認められなかった。
【0066】(実施例4)魚の鮮度保持剤の調製を次のよ
うにして行う。ユビデカレノン5gおよびビタミンE25
gに水添レシチン30gと水200 mlを加えて加温し、窒素
ガス置換下で90分間超音波処理して水溶液を得る。これ
にソルビット60gと水を加えて全量を1リットルとした
ものを滅菌処理し、濃縮液として所定の容器に封入して
おく。
【0067】タイ、マグロ、ハマチは漁獲後、上記の濃
縮液を10〜25ppm になるように氷水に添加して調製した
氷蔵液に浸漬した後、出荷する。また、漁獲後上記の濃
縮液を噴霧した後に氷蔵または冷凍保存しても良い。処
理後、冷蔵保存1週間では体色および肉色に大きな変化
を認めなかった。
【0068】(実施例5)市販の豚肥育用配合飼料、ブロ
イラー後期用飼料および肉牛用飼料のそれぞれに、ユビ
デカレノンを多く含有する赤色酵母 (ユビデカレノンと
して5mg/kg)とビタンミE (25mg/kg)もしくはビタミン
C50mg/kg を添加し、出荷前1ヵ月〜3ヵ月間給与す
る。各飼料の組成および成分は表11〜13に示す通り
である。
【0069】
【表11】
【0070】
【表12】
【0071】
【表13】
【0072】上記飼料を給与後、屠殺処理して得た畜肉
は、屠殺後に本発明鮮度保持剤で処理した場合と同様
に、いずれも肉色および鮮度が維持された。
【0073】(実施例6)市販のタイモスト用飼料(表1
4に組成、表15に成分を示す)に、ユビデカレノンを
多く含有する赤色酵母 (ユビデカレノンとして20mg/kg)
とビタンミE (100mg/kg) もしくはビタミンCを添加し
て出荷前1ヵ月間タイに給与する。
【0074】
【表14】
【0075】
【表15】
【0076】上記飼料を給与後、漁獲出荷したタイの体
表の色調は維持されることが判明した。
【0077】
【発明の効果】本発明によれば、畜肉・魚肉に対してす
ぐれた鮮度保持効果、特に色調保持効果を発揮すること
ができ、しかも安全な畜肉、魚肉の鮮度保持剤が提供さ
れる。この鮮度保持剤は飼料に添加するなどの方法で動
物に与えると、得られた食肉の鮮度保持効果だけでなく
生産性の改善も認められ、非常に有用な添加剤である。
【図面の簡単な説明】
【図1】ロースカブリの色の濃淡(tanθ) の変化を表す
グラフである。
【図2】ロース芯の色の濃淡(tanθ) の変化を表すグラ
フである。
【図3】ロースカブリの色の彩度 (√(L2+a2+b2))の変
化を表すグラフである。
【図4】ロース芯の色の彩度 (√(L2+a2+b2))の変化を
表すグラフである。
【図5】ロース芯の色の濃淡の変化を表すグラフであ
る。
【図6】ロース芯の色の彩度の変化を表すグラフであ
る。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユビデカレノンを有効成分とする畜肉、
    魚肉およびこれらの加工品の鮮度保持剤。
  2. 【請求項2】 色調保持剤である請求項1記載の鮮度保
    持剤。
  3. 【請求項3】 畜肉、魚肉およびこれらの加工品をユビ
    デカレノンで処理することを特徴とする畜肉、魚肉およ
    びこれらの加工品の鮮度保持方法。
  4. 【請求項4】 畜肉および魚肉の生産において、ユビデ
    カレノンを添加した飼料を動物に給与することを特徴と
    する、畜肉および魚肉の鮮度保持方法。
  5. 【請求項5】 ユビデカレノンを有効成分とする家畜、
    家禽および養魚の生産性改善剤。
  6. 【請求項6】 飼料添加剤である請求項5記載の生産性
    改善剤。
  7. 【請求項7】 畜肉および魚肉の生産において、ユビデ
    カレノンを添加した飼料を動物に給与することを特徴と
    する、家畜、家禽および養魚の生産性改善方法。
  8. 【請求項8】 さらにビタミンEおよび/またはビタミ
    ンCを含有する請求項1記載の鮮度保持剤。
  9. 【請求項9】 さらにビタミンEおよび/またはビタミ
    ンCを含有する請求項5または6記載の生産性改善剤。
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