JPS62240643A - 補酵素qの精製方法 - Google Patents

補酵素qの精製方法

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JPS62240643A
JPS62240643A JP8227686A JP8227686A JPS62240643A JP S62240643 A JPS62240643 A JP S62240643A JP 8227686 A JP8227686 A JP 8227686A JP 8227686 A JP8227686 A JP 8227686A JP S62240643 A JPS62240643 A JP S62240643A
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梶山 士郎
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正 飯野
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は補酵素Qの精製方法に関するものであり、さら
に詳しくは、互いに直列に接続された複数の吸着カラム
クロマトを使用することにより大量の粗製補酵素Qを精
−裏する新規な方法を提供するものである。
補酵素Qは生体内では末端呼吸系の電子伝達系に関与し
、重症筋無力症および肺気腫などの各種の疾病に対して
優れた薬理効果を示す有用な物質である。
〔従来の技術および発明が解決しようとする問題点] 補酵素Qは合成または微生物菌体もしくは天然物からの
抽出などの方法により得られるが、これらの方法により
得られた粗製補酵素Qは補酵素Qとともに多くの不純物
を含み純度がきわめて低いものである。補酵素Qを医薬
などとして使用するときには、この補酵素Qは極めて高
い純度であることが必要とされているが、そのため工業
的に優れた精製方法が要求される。
ここで工業的に優れた精製方法とは精製された補酵素Q
(以下精製補酵素Qと記す)の純度が高く、かつ、単位
精製補酵素Q当りの吸着カラムクロマトに使用する充填
剤使用t(9−充填剤/g−精製補酵素Q)及び溶媒使
用量(l−溶媒/g−精製補酵素Q)が少ない精製方法
である。
粗製補酵素Qから吸着カラムクロマトグラフィにより精
製補酵素Qを得るには、以下に示す様な多くの方法が知
られている。すなわち、充填剤として無機吸着担体を用
いる方法があり、担体としてシリカゲルを使用する方法
には、たとえば特開昭54−52790号、特開昭57
−18988号、特開昭59−33354号、特公昭5
B−53917号、特公昭59−26273号、特公昭
57−21309号および特開昭56−10941号な
どに記載されている方法が知られている。一方、担体と
してフロリジルを使用する方法には、たとえば、特開昭
54−110389号、特公昭58−12266号およ
び特開昭54−122795号に記載されている方法が
あり、また、担体としてアルミナを使用する方法として
は、たとえば、特開昭59−45894号に記載されて
いる方法など極めて多数の方法がある。
これらの無機吸着担体を用いた精製方法はすべて一本の
カラムを用いたクロマトグラフィーである。
また無機吸着担体を用いた方法で純度の高い精製補酵素
Qを収得しようとする場合には、回収率(精製補酵素Q
/粗製補酵素Q)が極端に低く、単位精製補酵素Q当り
の充填剤使用量及び溶媒使用量を多量にしなければなら
ないのが一般である。従って、工業規模での精製のため
には精製装置を大規模とする必要があるが、大規模化す
る場合にはカラム内での溶媒の局部的な偏流、混合、粗
製補酵素Qの拡散問題等があり、吸着カラムクロマトグ
ラフィの性質上、大規模化が非常に困難である。
また、充填剤として多孔性合成樹脂を用いる方法がある
。すなわち非極性の多孔性合成樹脂を使い、使用溶媒と
して極性溶媒を用いる吸着カラムクロマトとしては、た
とえば、特開昭55−39701号、特開昭56−12
j490号、f?開昭57−2686号、特公昭57−
6910号、特公昭59−50648号などがあり、ま
た、極性の多孔性合成樹脂および非極性溶媒を用いる吸
着カラムクロマトとしては、たとえば特公昭57−11
302号などが知られているが、前記の無機吸着単体を
使用したときと同様の理由−こより工業規模での純度の
高い精製補酵素Qを収得することが困難であり、そのう
え多孔性合成樹脂を用いた吸着カラムクロマトグラフィ
の性質上、純度の高い精製補酵素Qを高回収率で収得す
るためには、吸着カラムクロマトグラフィに引続いてさ
らに無機吸着担体を用いた吸着カラムクロマトおよび再
結晶化などの精製が必要である。
本発明の目的は、従来の吸着カラムクロマトグラフィに
よる粗製補酵素Qの精製は大規模化に不適であることお
よびこの精製だけでは通常は満足すべき程十分番こ高い
純度の補酵素Qが得られないとの問題点を解決しうる補
酵素Qの精製方法を提供するにある。
〔問題を解決するための手段、作用〕
本発明者らは、吸着カラムクロマトグラフィによる方法
であり゛ながら、工業規模での精製が可能であり、さら
に後処理をしなくても十分に純度の高い補酵素Qを得る
ために鋭意研究を重ねた結果1本発明に到達した。
すなわち、本発明は、粗製補酵素Qを吸着カラムクロマ
トグラフィで精製するに際し、互いに直列に接続された
複数のカラムを使用し、粗製補酵素Q溶液を該カラムへ
順次通過させて粗製補酵素Q溶液中の不純物含有量を順
次低下させ、最終カラムから主成分が補酵素Qである区
分を回収することを特徴とする補酵素Qの精製法である
本発明の粗製補酵素Qとは、補酵素Q −Qの少なくと
も1種とともに、1種あるいは多種類の不純物を多量に
含有する補酵素Q含有物そのもの、または予め抽出、濃
縮およびまたは結晶化などのそれ自体公知の精製を経た
ものである。補酵素Q含有物は、その製法および由来に
は特に制限はなく、具体的には、たとえば、微生物菌体
、動物臓器および血合肉などの生物体からの抽出物なら
びに合成により得られた反応生成物またはその濃縮物な
どが挙げられる。
本発明において粗製補酵素Qは溶液となして互いに直列
に接続された複数のカラムを順次通過させることにより
、その中の不純物の含有量は順次低下させられるが、そ
のための手段として、(イ)各カラムの塔底から不純物
を順次排出するとともに他の不純物をそれぞれのカラム
に順次滞留させる手段、10)各カラムξこ不純物をカ
ラムに順次滞留させる手段、などがある。前者(イ)が
好ましい。
本発明を図面によって具体的に説明する。この説明に使
用される粗製補酵素Qは第1図に示したような溶出パタ
ーンを有するものとする。
すなわち、この粗製補酵素Qの主成分は補酵素Qであり
、補酵素Qよりも早く時間の経過に伴って順次溶出され
る不純物X  、X  およびx3と、補酵素Qよりも
遅く時間の経過に伴って順次溶出される不純物X4 s
 1Bおよびx6を含有している。しかして補酵素Qと
各不純物とは、いずれもその曲線は長く裾をひき、各成
分は載然と区分されることはなく常に少量乃至微量の他
の成分を互いに含有する。
本発明のために使用される精製装置のフローシートの例
を第2図に示す。すなわち、この装置は第1カラム 1
、第2カラム 2および第3カラム 3の5本のカラム
を有している。各カラムの塔頂にはそれぞれ第1塔頂管
4、@2塔頂管5および第3塔頂管6がある。これらの
塔頂管は第1塔頂管4から分岐した塔頂連絡管7jCよ
って互いに接続されている。また、これらの塔頂管には
それぞれ第1塔頂弁8、第2塔頂弁9および第3塔頂弁
10が設けられている。
また、各カラムの塔底にはそれぞれ第1塔底管11、第
2塔底管12および第3塔底管1′5がある。各塔底管
にはそれぞれ第1塔底弁14、第2塔底弁15および第
3塔底弁16が設けられている。また、各塔底管には各
カラムの塔底と各塔底弁との間にそれぞれ第1検出器1
7、第2検出器18および第3検出器19が設けられて
いる。第1塔底管11の@1塔底弁14と第1検出器1
7との間の2部分と、第2塔頂管5の第2カラム2の塔
頂と第2塔頂弁9きの間の部分とは第1連絡管20で連
絡され、以って第1カラム1と第2カラム2とは互いに
直列に接ている。各連絡管にはそれぞれ第1連絡弁22
および第2連絡弁23が設けられている。第1カラム1
の塔頂には供給管24が設けられている。なお各カラム
の塔底の検出器としては、たとえば紫外線吸収測定器(
■IVモニター)および赤外線吸収測定器などをそれぞ
れ使用することができる。またこれらの測定器にかえて
、予め実験的に求められたタイムスケジュールによって
弁を開閉させることもできる。
この装置を使用して、粗製補酵素Q中の不純物を各カラ
ムの塔底から順次排出させる七ともに他の不純物をそれ
ぞれのカラムに残留させて除去するための操作(イ)に
ついてまず説明する。
すなわち、溶媒に粗製補酵素Qを溶解させた溶液を供給
管24から第1カラム1に供給し、各成分を展開させ第
1カラム1内の充填剤に吸着させる。次いで、第1塔底
弁14から液を系外へ排出させながら第1塔頂管4から
溶媒を注下して、主成分が不純物X である区分を第1
カラム1から第1塔底弁14を経て系外に排出させる。
第1カラム1からのこの排出液の補酵素Qが*1検出器
17で検出された時点でたゾちに第1塔底弁14を閉め
第1連絡弁22を開は第1カラム1からの排出液を第1
連絡管2oを経由して第2カラム2へ移行させる。この
際、第1検出器17で不純物x6 が検出されはじめた
時に速やかに第1連絡弁22を閉めて第2カラム2に移
行しないうちに主成分が不純物x6 である区分を第1
カラム1に残留させる。第2カラム2では、前記第1カ
ラム1におけると同様に各成分は展開せしめられ吸着さ
れ、ついで、第2塔頂弁9を開は第2塔頂管5から溶媒
を注下して主成分が不純物x2 である区分を第2塔底
弁15から系外に排出させる。
第2検出器18で第2カラム2からの排出液中の補酵素
Qが検出された時点で前記のようにこの排出液を第3カ
ラム3に移行させ、一方、主成分が不純物X5 である
区分は第2カラム2に残留せしめられる。第3カラム3
でも第1カラム1および第2カラム2におけると同様I
こ、各成分の展開、分離および溶出が行われ、第3カラ
ム3の第3塔底弁16から不純物X3.補酵素Qおよび
不純物x4  のそれぞれを主成分とする各区分が順次
排出される。この排出液中の補酵素Qを第3検出器19
によって検出し、主・成分が補酵fiQである区分を回
収する。各カラムに残留せしめられた主成分が不純物で
ある区分を溶媒で洗い出し各カラムの充填剤は再生され
、各カラムは再度、吸着カラムクロマトグラフィに供さ
れる。各カラムでの各成分の展開吸着、溶出および不純
物の洗い出しの時間を適宜組合わせるーたとえば第1カ
ラム1での不純物の洗い出しと併行して、第2カラム2
では各成分の展開、吸着、第3カラム3では少量の残存
不純物の洗い出しを行なう−ことにより各カラムの遊び
時間を削減し各カラムを有効に利用することができる。
次に、この装置を使用して粗製補酵素Q中の不純物を各
カラムに残留させて除去するための操作1口)について
説明する。すなわち、溶媒に粗製補酵素Qを溶解させた
溶液を供給管24から第1カラム1に供給する。ついで
第1塔頂管4から溶媒を供給し、第1塔頂弁8、第1連
絡弁22、ta2連JIP23#よび第1F底弁1 g
をそれぞれ開は他の弁を閉め、前記の溶媒を第1カラム
1、第1連絡管20、第2カラム2、第各成分は各カラ
ム内に展開せしめられ吸着される。第1カラム1からの
排出液中の補酵素Qの殆ど全量が第1カラム1から排出
され、第1検出器17で第1カラム1からの排出液中の
補酵素Qがほとんど検出されなくなり、かつ、不純物x
6 が検出されはじめた時に第1連絡弁22を閉めて、
第1カラム1内に主成分が不純物x6である区分を残留
させ、一方、第2塔頂弁9をに移行せしめられる。第2
検出器18で第2カラム2からの排出液中の補酵素Qが
ほとんど検出されなくなり、かつ、不純物X、が検出さ
れはじめた時に第2連絡弁23を閉めて、第2カラム2
内に主成分が不純物5である区分を残留させ、一方、第
3塔頂弁10を開は第3塔頂管6から溶媒を注下し、第
3塔底弁16を開けて第3カラム3から排出液を系外に
流出させる。
この排出液には不純物X4、X2 s W3 、補酵素
Qおよび不純物x4  をそれぞれ主成分とする区分が
、この頴序で逐次排出され、第3検出器1′9で主成分
が補酵素Qである区分を検出し7、回収する。第1カラ
ム1および第2カラム2のそれぞれに残留せ【7められ
た不純物x6 および不純物X5  のそれぞれを主成
分とする区分および第3カラム3に残留した少量の不純
物x4 を主成分とする区分は、各カラムに溶媒を流下
させて充填剤を洗浄すること−こより除去され、各カラ
ム内の充填剤は再生され、各カラムは再度、吸着カラム
クロマトグラフィに供され、また、各カラムの操作を適
宜組合わせることにより各カラムを遊ばせることなく有
効に利用することができるのは前記の操作fイ)におけ
ると同様である。
本発明で使用される充填剤には特に制限はなく、従来、
一般に使用されている充填剤が使用可能であるが、代表
例を挙げれば次の如くである。
すなわち、無機充填剤としてはシリカゲル、アルミナ、
フロリジル、活性炭、ヒドロキシアパタイトなどがあげ
られる。また、シリカゲルの市販品の例を挙げると、ワ
コーゲルC−200およびワコーゲルC−300(いず
れも和光紬薬製)、シリカゲルアート(Art ) 9
385およびシリカゲルアート7734(いずれもメル
ク社製)、ならびにシリカゲルKT−3063およびシ
リカゲル4B(いずれもフジゲル社11)などがある。
また、有機充填剤としては一般に多孔性合成樹脂が使用
されるが、この代表例として非極性合成樹脂としてたと
えばアンバーライトXAD−2(ローム書アンド・ハー
ス社SS > 、アンバーライトXAD−4(ローム−
アンド・ハース社製)およびハイポーラスポリマーHP
(三菱化成工業株式会社製)のようなスチレン−ジビニ
ル共重合体などがあり、極性合成樹脂として、たとえば
アンバーライトXAD−7(ローム・アンド・ハース社
製)およびアンバーライトnト8(ローム・アンド・ハ
ース社製)などのポリアクリルエステル、アンバーライ
トXAD−9(ローム・アンド−ハース社製)のような
スルホキシド、およびアンバーライトXAD−11(ロ
ーム・アンド・ハース社製)のような極性合成樹脂があ
げられる。
各カラムに充填される充填剤は互いに同じであってもよ
く、また異なってもよい。同じであることが好ましい。
同じ種類の無機充填剤であることが特に好ましい。
本発明において粗製補酵素Qを溶解するための溶媒およ
び各カラムに注加される溶媒は粗製補酵素を溶解しうる
溶媒であればよく、単一溶媒および混合溶媒のいずれを
も使用しうるう通常は、無機充填剤を用いる場合におい
て、単一溶媒としては非極性溶媒が好ましく、たと工l
f、n−ヘキサン、n−ペンタン、n−へブタン、イソ
オクタン、シクロヘキサンおよびこれらの混合物、石油
エーテルなどの炭化水素が実用上特に好ましい。混合溶
媒としては、前記の非極性溶媒にエチルエーテルなどの
エーテル系、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル系
、あるいはアセトン、メチルエチルケトンなどケトン系
の有機溶媒を加えた混合溶媒が特に好ましい。また充填
剤として多孔性合成樹脂を用いる場合において、非極性
多孔性合成樹脂を使用する場合にはメタノール、工”タ
ノール、イソプロt4)−ル、 n−フロパノール、ア
セトン、メチルエチルケトン、イソプロピルエーテル、
テトラヒドロフラン、ジオキサン、メチルセロソルブ、
ジメチルホルムアミド、アセトニトリルおよび水などの
極性溶媒を単独または相互の混合物として使用すること
ができ、混合溶媒が好ましい。メタノールと水、メタノ
ールとアセトン、メタノールとn−ヘキサン、アセトン
乏水などの混合溶媒が特に好適に使用される。一方、極
性多孔性樹脂を使用する場合には、ベンゼン、トルエン
、n−ヘキサン、石油エーテル、石油ベンゼン、インペ
ンクン、四塩化炭素およびクロロホルムなどの非極性の
溶媒を単独または相互の混合物として使用することがで
きる。また、これらの溶媒にアセトン、エーテルおよび
酢酸エチルのそれぞれを混合した混合溶媒も使用しの混
合溶媒が特に好ましい。
各カラムの塔頂から注入される溶媒は、各カラムに充填
されている充填剤の種類、粗製補酵素Qに含有されてい
る不純物の種類、数および量ならびに処理温度などに応
じてそれぞれのカラムの条件に適した溶媒を使用するこ
とが一般であるが、各カラムで共通な溶媒を使用するこ
ともできる。また、各カラムの塔頂から供給される溶媒
は供給の途中で別の溶媒に変更17てもよい。
なお、各カラムとも無機充填剤が充填されている場合お
よび極性多孔性樹脂が充填されている場合には後のカラ
ムはど溶媒の極性を大きくすることが好ましい。反面、
各カラム七も非極性多孔性樹脂が充填されている場合に
は後のカラムはど溶媒の極性を小さくするこ七が好まし
い。なお、溶媒の極性を調節するためには、常法の如く
極性の異る複数の溶媒を混合すればよい。
たとえば、ヘキサン/アセトン(容量比)を10010
.98/2.9515、の比率で混合すればその極性は
この順で大きくなる。また、メタノール/アセトン(容
量比)を7/3.515.3/7で混合すればその極性
はこの頴で小さくなる。
カラムの温度、カラムに供給される粗製補酵素Q溶液の
温度、供給速度、各カラムに注下される溶媒量および供
給速度などは、使用される充填剤の種類、粗製補酵素Q
中の不純物の数、種類および量ならびに溶媒の種類など
によって異なり一概に特定しえない。これらの条件は、
各カラムで、各カラムに適した条件を選択すればよいが
、各カラムの条件を同じくすることもできる。しかして
実用上、通常はつぎのような条件が採用される。すなわ
ち、たとえば、カラムに供給される粗製補酵素Q溶液の
温度およびカラムの温度はそれぞれ充填剤が吸着能を失
なわず、粗製補酵素Q中の補酵素Q、が溶剤に溶解し、
溶媒の沸点より低い温匠であればよく、通常は15〜5
0℃、好ましくは室温乃至常温であり、特に加熱、冷却
の必要はないが、加熱、冷却することを妨げない。なお
りラムの温度は後のカラムはど高くすることが好ま;−
い。
粗製補酵素Q溶液の供給量は、無機充填剤を用いた場合
には、通常は各カラムで使用した充填剤合計重量(g)
の50重量パーセント以下七され、実用上30重量パー
セント以下七するこ七が好ましい。
また、充填剤として多孔性合成樹脂を用いた場合には、
通常は各カラムで使用した充填剤合計容積(−/)の5
0重看パーセント(g−粗製補酵素Q/rqe−充填剤
合計容fjf)以下とされ、実用上、35重量パーセン
ト以下七するこきが好ましい。なお、ここで充填剤合計
容積(−/)とは見掛の容積ではなく実容積である。
粗製補酵素Qを溶解する溶媒の量は、特に制限はないが
、通常は粗製補酵素Q1.9に対1.て0.5〜5rr
tlの割合きされ、1.3〜2.5・n/!の割合が好
ましい。
本発明で使用する各カラム間の充填剤重量1&1の割合
には、特に制限はないが、最大充填!(重量)と最小充
填量(重量)との比は実用上、通常は0.1〜1とされ
る。
本発明で各カラムに注下される溶媒の見掛けのカラム空
筒速度〔単位時間当りの溶媒供給量m/ (□)/カラム断面積(cm 2 ) =an / s
ec 1ec には、特に制限はないが、実用上、通常o、001〜0
.51/sec、好ましくは0.01〜o 、 1cm
/ secである。さらにカラム内上部圧力は分離上好
ましい供給溶媒の見掛けの空筒速度が維持されれば常圧
でも加圧下または減圧下でもよい。
〔実施例〕
次に実施例により本発明をさらに具体的に説明する。し
かしながら本発明はこれらの実施例によって限定される
ものではない。
実施例 1 2本のカラム(ta2図における、互いに直列に接続さ
れた第1カラム1および第2カラム2に相当−従って第
3カラム3および第2連絡管21は使用しないχ直径2
2ts+、長さ4511mの円筒)に、n−ヘキサンに
懸濁させた充填剤ワコーゲルC−!too  1409
を二等分シ、70gずつ2本のカラムに充填した。
25℃のn−へキサン 54m/に、微生物菌体から得
られた粗製補酵素Q、。27g(補酵素Q、。含量 1
8.9g)を溶解した溶液を第1カラム1上部に供給し
た。
ついで、第1カラム1の塔底から液を抜出しつ\塔頂か
ら溶媒■(アセトン含有率 0.5容量係のアセトンと
ヘキサンとの混合溶媒 以下同様)を注下した。この時
の溶媒■の供給速度を684m1/hr、見掛けのカラ
ム空筒速度を0.05cIn/3ecとし、第1カラム
1の温度を25℃に保った。
この操作により第1カラム1の第1塔底弁14から不純
物の溶液260tqtを系外に取り出したときに、第1
検出器17(UVモニター 波長 254m  以下同
様)で補酵素Q、oが検出された。この時に第1塔底弁
14を閉め、第1連絡弁22および第2塔底弁15を開
け、補酵素Q1Gを含有する区分を第2カラム2へ移行
させた。これと同時に第2塔頂弁9を開け、溶媒■(ア
セトン含有率8容量チのアセトンとn−ヘキサンとの混
合溶媒 以下同様)を注下した。
このときの溶媒■の供給速度を80m1/hr  とし
た。
この時、第1カラム1に供給される溶媒■の供給量を6
84 ml/ hr から604m1/hr に変更し
た。第2カラム20カラム温度を35°Cとした。また
ta1カラム1および第2カラム2のそれぞれの塔頂圧
力はそれぞれ0.34/cfn2Gおよび0 、 I 
Kf/ff12− Gでアッタ。
ここで第1カラム1および第2カラム2での溶媒の見掛
けの空筒速度はそれぞれ0.044an/secおよび
o 、o 5cm/ seeであった。
吸着カラムクロマトグラフィ開始から溶出液合計量20
00v+7?(第1カラム1塔底から260rn/、第
2カラム2塔底から1740me)となった時に、第1
検出器17で補酵素Q、oが検出終了され、第1塔頂弁
8、第1塔底弁14およセトンとn−ヘキサンとの混合
溶媒 以下同様)に変更しその供給速度を684w6/
h、  、s−(、た。
ここで第2カラム2での溶媒■の見掛けの空筒速度は0
 、05C:n1/ seeである。第2カラム2での
温度は35℃のままとした。第2カラム2の第2塔底弁
15より溶出液を不純物だけを含む溶出区分、不純物→
補酵素Q、oとを含む区分、おもに補酵素Q、。だけを
含む区分、および不純物と補酵素Q、。とを含む区分の
4つの区分として溶出層に分取した。それぞれの溶出液
量は、1520−1365イ、1335m/および12
5m1であった。
各カラム塔頂から注下された溶媒使用合計量は3605
m/であった。おもに補酵素Q、。だけを含む区分13
35rq/から溶媒を除去して15゜129の補酵素Q
、。を得た。この補酵素Q、oの融点は48℃で、逆相
および順相高速液体クロマトグラフィー、マススペクト
ルならびに赤外線吸収スペクトルより純度100チの補
酵素Q、。
であることが確認された。
収得した精製補酵素Q、0回収率は80優に相当する。
収得精製補酵素Q、olg当りの溶媒使用合計量および
充填剤使用合計量はそれぞれ239++Itおよび9.
3gであった。
なお第1カラム1には多量の不純物が残留していた。
比較例 1 第2カラム2の塔頂から溶媒を注下することなく、第1
カラム1の塔頂からのみ溶媒を注下し、かつ、第1カラ
ム1の塔底から排出液を系外へ抜き出さなかったほかは
実施例1に準じて行なった。
すなわち、第1カラム1に注加される溶媒は、アセトン
含有率0.5容84のアセトンとn−ヘキサンとの混合
溶媒であり、供給速度684me / h r 、見掛
けの空筒速度Q 、Q 5 CrrL / see七し
、その供給全景を2000m/とした。また、各カラム
の温度を25℃に保った。
次にこの溶媒をアセトン含有率1容量チのアセトンとn
−ヘキサンとの混合溶媒に変更し、供給速度、見掛けの
空筒速度は変更しなかった。
なおこの溶媒の供給全量を1670m/とじた。
また、各カラムの温度を35℃に変更した。
各カラムの塔頂圧力はそれぞれ0.3に1F/α2−G
および0 、1 K4/C’m2− Qであった。
第2塔底弁15からの溶出液を、不純物だけを含む溶出
区分、不純物と補酵素Q、oとを含む区分、おもに補酵
素Q1Gだけを含む区分および、不純物と補酵素Q、o
とを含む区分の4区分として溶出層に分取した。溶出液
量はそれぞれ1580rd、  775pre、  9
20冑/オヨIJ 395v/テ合計量は5670m1
!であった。
おもに補酵素Q、oだけを含む区分920−/から溶媒
を除去して、純度994の補酵素QIG10.5gを得
た。収得した精製補酵素Q、。の回収率は55%に相当
し、収得精製補酵素Q、。
(純度99チ)1g当りの溶媒使用合計量および充填剤
使用合計量はそれぞれ553罰および13゜3gであっ
た。
ここで得られた回収率は実施例1に比して著しく劣り、
精製補酵素Q、。純度も実施例1に比して劣っていた。
また、精製補酵素Q、。1g当りの溶媒使用合計量およ
び充填剤使用合計量は実施例1に比して極めて多かった
実施例 2 微生物菌体から得られた粗製補酵素 549(補酵素Q
、。含量 37.89)を、第2図に示した装置を用い
て精製した。カラム6本(すべて径22關、長さ450
ssm)の円筒のそれぞれに% n−ヘキサンに懸濁さ
せたワコーゲルC−500210,!i+を70gずつ
各カラムに充填した。
25℃のn−ヘキサン 108m1に、前記の粗製補酵
素 54gを溶解した溶液を第1カラム1上部に供給し
た。
ついで第1カラム1の塔底から液を系外へ抜き出しつ\
、塔頂から溶媒■を注下した。溶媒■の供給速度を68
4Ml/ h「、見掛けのカラム空筒速度を1.05/
m/ Secとしてカラム温度を25℃番こ保った。
この操作により第1カラム1の第1塔底弁14から不純
物の溶液170−を系外に取り出1゜たときに第1検出
器17(UVモニター)で補酵素Qが検出された。この
時に第1塔底弁14を閉め、第1連絡弁22および第2
塔底弁15を開け、補酵素Q、。を含有する区分を第2
カラム2へ移行させた。これと同時に第2塔頂弁9を開
は溶媒■を注下した。このときの溶媒■の供給速度を8
Qm//hr  とした。
この時、第1カラム1に供給される溶媒■の供給速度を
684 ml/ hr から6OA−n/!/h「に変
更した。
第2カラム2の温度も25℃と1.た。また、第1カラ
ム1および第2カラム2のそれぞれの塔頂圧力はそれぞ
れ() 、 3 Kf/Cm2− Gおよび0 、 I
 Kg/crn2−Qであった。
ここで第1カラム1および第2カラム2での溶媒の見掛
けの空筒速度はそれぞれ0.0,14crIt/sec
および0 、05(m/ Seeであった。
第2カラム2の第2塔底弁15からの溶出液を第2検出
器18で検出して不純物だけを含む分取し系外に取り出
した。
次に第2塔底弁15を閉め、第2連絡弁23および第3
塔底弁16を開け、多量の補酵素Q、。
を含有する区分を第3カラムSlこ移行させた。
これと同時に第3塔頂弁10を開は溶媒■を80・〃l
/hr の供給速度で注下した。
第3カラム3での溶媒の見掛けの空筒速度は0 、05
6cm/ secとなった。
第1カラム1および第2カラム2の温度はそれぞれ変更
せず、第3カラ、ム3の温度を356Cとした。
各カラムの塔頂圧力はそれぞれ0.4麺/α2−Q、 
0 、2)14/C!nz、−Gおよび0 、1Kg/
rm2−Gであった。
吸着カラムクロマトグラフィ開始から溶出液合計量が2
050mg(第1カラム1塔底から170−1第2カラ
ム2塔底から770脣〆、第3カラム3塔底から111
0+1)JC達[7た時に、@1検出器17では補酵素
Q、oがほとんど検出されなくなり、第1塔頂弁8およ
び第1連絡弁22を閉じ、補酵素Q、oを含有する区分
の第1カラム1から第2カラム2への移行と第1カラム
1下 への溶媒の注奈を終了した。
なお、第3カラム3では、補酵素Qを含有する区分の第
2カラム2から第3カラム3への移下 行および溶媒■の注与は継続中である。
この時に、第2カラム2に注下された溶媒@を溶媒■に
、また、供給速度を80m//hr から60 A’n
l/ hr (C変更シタ。
ここで第2カラム2での溶媒■の見掛けの空筒速度は0
 、044ml/ hr  となった。
また、第2カラム2および第3カラム3の塔頂圧力はそ
れぞれ0.3Kf/mz−Qおよび0゜1に9/Cm2
Gであった。
吸着カラムクロマトグラフィ開始から溶出液合計量が4
01(Ld(第1カラム1塔底から。
170、−J、第2カラム2塔底から770m11第3
カラム3塔底から3070m()となった時に、第2検
出器18で補酵素Q、。がほとんど検出されなくなり、
第2連絡弁23および第2塔頂弁カラム3への移行を終
了した。なお、第3カラム3における不純物溶出は継続
中である。
また、この時、第5カラム6へ注下されていた溶媒■を
溶媒■(アセトン含有率1,5容量蛎のアセトンとn−
ヘキサンとの混合溶媒 以下同様)に、供給速度を80
+m//J1.から684−/hrに変更した。
ここで第3カラム3での見掛け、の空筒速度はo 、 
o 5Crn/ seeとなる。
次いで第3カラム3の第3塔底弁16からの溶出液を不
純物だけを含む溶出区分、不純物と補酵素q+oとを含
む区分、おもに補酵素Q、。だけを含む区分および不純
物と補酵素Q、oとを含む区分の4つの区分として溶出
層に゛分取した。
これらの溶出液量はそれぞれ2400m7.600m1
. 1800ri’!およびAOOmlでアッタ。また
、吸着カラムクロマトグラフィ開始からの溶媒使用合計
量は6140d(第1カラム1塔底から170m/、第
2カラム2塔底から770r−/。
第3カラム3の塔底から5200m/)であった。
おもに補酵素Q、oだけを含む区分1800−から溶媒
を除去して28.359の補酵素Q、。
を得た。この補酵素Q1Gの融点は/18”cで、逆相
および順相高速液体クロマトグラフィーならびにマスス
ペクトル、赤外線吸収スペクトルにより純度100%の
補酵素Q、oであることが確認された。
収得した精製補酵素Q、。の回収率は75チ、であり、
収得精製補酵素Q、olg当りの溶媒使用合計量および
充填剤使用合計量はそれぞれ217、呵lおよび7.4
Jであった。
なお、第1カラム1および第2カラム2には多量の不純
物が残留していた。
比較例 2 第2カラム2および第3カラム3へは溶媒を注下せずに
第1カラム1のみに溶媒を注下し、第1カラム1および
第2カラム2のそれぞれの塔底から系外へ液を排出しな
かったほかは実施例2に準じて行なった。すなわち、2
5℃のn−ヘキサン 108Mに実施例2と同様の粗製
補酵素Q、o549を溶解した溶媒を第1カラム1に供
給した。第3塔底弁13を開け、前記の粗製補酵素Q 
を各カラムを順次通過させて各成分を展開、吸着させた
第1カラム1の塔頂から溶媒■を、供給速度を684m
e/hr、見掛けの空筒速度をo、。
5備/seeとし、3000w/!注下した。
各カラムの温度をそれぞれ25℃に保った。
ついで溶媒■から溶媒■に変更17、供給速度を変更し
ないで、溶媒■ 3170m/を注下した。
また、各カラムの温度をそれぞれ35℃に変更した。第
1カラム1、第2カラム2および第3カラム3の塔頂圧
力はそれぞれ0.4に4/cmz−G、0 、2に4/
crnt−Gおよび0 、1 K17cm2含む溶出4
分、不純物と補酵素Q、oとを含む区分、おもに補酵素
QIOだけを含む区分および不純物と補酵素Q、。とを
含む区分の4つの区分ととして、溶出層に分取した。そ
れぞれの溶出液量は5140m1.1200Tn/、 
 1080m/および750*/であった。おもに補酵
素Q、。だけを含む区分1080づから溶媒を除去して
、純度994の補酵素Q、。17 、019を得た。
収得した精製補酵素Q、oの回収率は454゜563 
rn7!および12.5.9であった。この比較例2で
得られた回収率は実施例2に比して著し7く劣り、また
精製補酵素Q、。純度は実施例2に比して劣っていた。
また、精製補酵素1g当りの溶媒使用合計景および充填
剤使用合計量はいずれも実施例2に移して極めて多かっ
た。
寝施例 3 実施例1と同様にして得られた粗製補酵素Q、。
10g(補酵素Q10含量 7.[19)を、充填剤さ
してハイポーラスポリマーHP−20(三菱化成工業株
式会社製)120m/を6amtずつ2等分し、カラム
に充填しアセトン・メタノール(容積比4:6 以下同
様)で溝たしたほかは実施例1に準じて精製した。
すなわち、25℃のアセトン・メタノール(4:6)の
混合溶媒に前記の粗製補酵素Q、。10gを溶解した溶
液を第1カラム上部に供給した。
次いで第1カラム1の塔底から液を抜出しつ\、塔頂か
ら溶媒■(アセトン:メタノール=4:6の混合溶媒 
以下同様)を注下した。
この時の溶媒■の供給速度を684’Ql/hr、見掛
けの空筒速度をQ 、 05 Crrl / seeと
し、第1カラム1の温度を25℃に保った。第1カラム
1の塔頂圧力は常圧であった。
次に第1カラム1へ注下されていた溶剤■の供給量が6
004になった時に溶媒■を溶媒■(アセトン:メタノ
ール=5:5 以下同様)fこ変更した。
この操作により第1カラム1の第1塔底弁14から不純
物を含む溶液720m1を系外に取り出したときに第1
検出器17で補酵素Q、。が検出された。この時に第1
塔底弁14を閉め、第1連絡弁22および第2塔底弁1
5を開け、補酵素Q、Oを含有する区分を第2カラム2
へ移行させた。これと同時に第2塔頂弁9を開け、溶媒
■(アセトン:メタノール=9:1の混合溶媒 以下同
様)を注下した。
この時の溶媒■の供給速度を80 me/ hr  と
した。
第1カラム1および第2カラム2においてカラム温度を
それぞれ25℃お°よび35℃七12、また塔頂圧力は
共に常圧であった。ここで第2カラム2で″の溶媒■の
見掛けの空筒速度は0゜056crrL/ seeであ
る。
吸着カラムクロマトグラフィ開始から溶出液合計量10
20rnl(第1カラム1塔底から72o1j11.第
2カラム2塔底カラ50 (1++j) トtzツた時
に第1検出器17で補酵素Q、oが検出されなくなり、
第1塔頂弁8、第1塔底弁14および第1連絡弁22を
閉じた。
この時、第2カラム2では、溶媒■から溶媒■(アセト
ン:メタノール−6:4 以下同様)に変更し、その供
給速度も684yd/hr に変更した。ここで第2カ
ラム2での溶媒♀の見掛けの空筒速度は0.05cIr
L/secである。
第2カラム2での温度は35℃のま\とした。
Q、oとを含む区分、おもに補酵素Q、oだけを含む区
分および不純物と補酵素Q、。とを含む区分の4つの区
分として溶出層に分取した。それぞれの溶出液量は12
01R1150m7.545−および50−であった。
各カラム塔頂から注擁された溶媒使用合計量は1485
−であった。おもに、補酵素Q、oだけを含む区分54
5dから溶媒を除去して5゜9gの補酵素Q、oを得た
。この補酵素Q、oは逆相詔よび層相高速液体クロマト
グラフィ、マススペクトルならびに赤外線吸収スペクト
ルにより純度99.14の補酵素Q、。であることが確
認された。
収得した精製補酵素Q、。回収率は85e4に相当する
収得精製補酵素Q、81944当りの溶媒使用合計量お
よび充填剤使用合計量はそれぞれ252dおよび20.
5i1であった。
なお、第1カラム1には多量の不純物が残留していた。
比較例 3 第2カラムの塔頂からは溶媒を注下することなく、第1
カラム1の塔頂からのみ溶媒を注下し、かつ、第1カラ
ム1の塔底から排出液を抜き出さなかったほかは実施例
3に準じて行なった。
下 すなわち、第1カラム1に注加する溶媒として順次溶媒
■ 65011Ll、溶媒■ 300ゴおよび溶媒■ 
420属を使用した。どの溶媒も、供給速度を684a
l?/hr 、見掛けの空筒速度を0 、05Crn/
 Secとした。また、各カラムの温度を25℃に保っ
た。各カラムの塔頂圧力はいずれも常圧であった。
第2塔底弁15からの溶出液を不純物だけを含む溶出区
分、不純物と補酵素Q、oとを含む区分、おもに補酵素
Q、oだけを含む区分および不純物と補酵素Q、oとを
含む区分の4つの区分として溶出類に分取した。それぞ
れの溶出液量はそれぞれ72 arItl、  2 a
 0Pnl、  4o ordおよび50m/であった
おもに補酵素Q、。だけを含む区分aooyntから溶
媒を除去して、純度99チの補酵素Q、。
4.3gを得た。収得した精製補酵素Q、oの回収率は
55%、収得精製補酵素Q、。(純度99チ)ILtf
l当りの溶媒使用合計量および充填剤使用合計量はそれ
ぞれ319mA’および22゜6dであった。
ここで得られた回収率は実施例乙に比して著しく劣り、
精製補酵素Q、。純度も実施例6に比して劣った。また
、ta製補酵素Q、。1g当りの溶媒使用合計量および
充填剤使用合計量は実施例3に比して極めて多かった。
実施例 4 微生物菌体から得られた粗製補酵素 54g(補酵素Q
、。含量 57.8g)を、第2図に示した装置を用い
て精製した。カラム3本(すべて径22m、長さ450
111の円筒)のそれぞれにn−へキサンに懸濁させた
ワコーゲルC−300210gを709ずつ各カラムに
充填した。25℃のn−ヘキサン 108−に前記の粗
製補酵素 549を溶解した溶液を第1カラム1上部に
供給した。ついで第1連絡弁22、第2連絡弁23を開
は第3カラム6の塔底から液を抜き出しつつ第1カラム
1の塔頂から溶媒■を注下した。溶媒■の供給速度を6
841d/hrs見掛けの各カラム空筒速度を0.05
cIrL/see  として各カラム温度を25℃に保
った。
各カラムの塔頂圧力はそれぞれ0 、9 b/cI11
2Q、0.4Kg/σ2Gおよび0 、1 Kl/工2
Gであった。
吸着クロマトグラフィー開始から溶出液合計量が22r
lOmll?に達した時に、第1検出器17では補酵素
Q、。がほとんど検出されなくなり、第1塔頂弁8およ
び第1連絡弁22を閉じ、第1カラム1への溶媒の注下
を終了した。これと同時に第2塔頂弁9を開は第2塔頂
管5から溶媒■を注下した。溶媒■の供給速度を684
−/h「、見掛は空筒速度をO、O5c1n/ see
として第2カラム2および第5カラム3の温度をそれぞ
れ55°Cに保った。第2カラム2および第3カラム乙
の塔頂圧力はそれぞれ0.4麺/c1rL2GおよびO
−i Kp/cmz□ であった。
吸着カラムクロマトグラフィ開始から溶出液合計量が4
500−となった時に第2検出器18で補酵素Q、oが
ほとんど検出されなくなり、第2連絡弁23および第2
塔頂弁9を閉め、第2カラム2への溶媒の注下を終了し
た。これと同時に第3塔頂弁10を開は溶媒■を注下し
た。
溶媒■の第3カラム3への供給速度を684d/hr 
、見掛けの空筒速度をo 、 o 5cm/secとし
て、各カラムの温度を35℃に保った。第3カラム3の
塔頂圧力は0 、114/cInz Gであった。
次いで第3カラム乙の第3塔底弁16からの溶出液を、
不純物だけを含む溶出区分、不純物と補酵素Q とを含
む区分、おもに補酵素Q、。だけを食む区分および不純
物と補酵素Q10とを含む区分の4つの区分として溶出
順に分取した。
これらの溶出液量はそれぞれ3520d、65Qd、1
800mおよび860dであった。また、吸着カラムク
ロマトグラフィ開始からの溶媒使用合計量はtsaoo
mzであった。おもに補酵素Q、oだけを含む区分18
00−から溶媒を除去して、純度99.5%の補酵素Q
、。22゜459を得た。
収得した精製補酵素Q10の回収率は59.4チであり
収得精製補酵素Q、olg当りの溶媒使用合計量および
充填剤使用合計量はそれぞれ305m1および9.49
であった。
なお、第1カラム1および第2カラム2には多量の不純
物が残留していた。
〔発明の効果〕
本発明において補酵素Qの回収率は著しく向上し、また
精製補酵素単位重量当りの充填剤使用量および溶剤使用
量が大きく節減される。従って、本発明は吸着カラムク
ロマトグラフィによる方法でありながら、補酵素Qの工
業規模での精製が可能となる。しかも本発明によって得
られた補酵素Qの純度は高いつ
【図面の簡単な説明】
第1図は粗製補酵素Qの溶出パターンの一例を示し、第
2図は本発明のために使用される精製装置のフローシー
トの一例を示す。なお、図面に右いて 1・・・第1カラム 2・・第2カラム 3・・・第3
カラム 4・・・第1塔頂管  5・・第2塔頂管6・
・・第3塔頂管  7・・・塔頂連絡管  8・・・第
1塔頂弁  9・・・第2塔頂弁  1o・・・第3塔
頂弁  11・・・mI塔底管  12・・・第2塔底
管  13・・・第3塔底管  14・・・第1塔底弁
15・・・第2塔底弁  16・・・第3@底弁17・
・・第1検出5 18・・・第2検出器19・・・第3
検出器  2o・・・第1連絡管21・・・第2連絡管
  22・・・第1連絡弁2ト・・第2連絡弁  およ
び 24・・・供給管特許出願人  三菱瓦斯化学株式
会社 代表者長野和吉

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 粗製補酵素Qを吸着カラムクロマトグラフィで精製する
    に際し、互いに直列に接続された複数のカラムを使用し
    、粗製補酵素Q溶液を該カラムへ順次通過させて粗製補
    酵素Q溶液中の不純物含有量を順次低下させ、最終カラ
    ムから主成分が補酵素Qである区分を回収することを特
    徴とする補酵素Qの精製法
JP8227686A 1986-04-11 1986-04-11 補酵素qの精製方法 Granted JPS62240643A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0657103A3 (en) * 1993-12-08 1995-09-06 Rta Associates Inc Processes for preserving freshness and meat and fish and processes for promoting growth.
WO2006132348A1 (ja) * 2005-06-10 2006-12-14 Kyowa Hakko Kogyo Co., Ltd. ユビキノン-10の精製方法

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