JPH0768101A - 擬似移動層による分離方法及び装置 - Google Patents

擬似移動層による分離方法及び装置

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JPH0768101A
JPH0768101A JP21753593A JP21753593A JPH0768101A JP H0768101 A JPH0768101 A JP H0768101A JP 21753593 A JP21753593 A JP 21753593A JP 21753593 A JP21753593 A JP 21753593A JP H0768101 A JPH0768101 A JP H0768101A
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ひろみ 逸見
Tooru Sonobe
とおる 園部
Fumihiko Matsuda
文彦 松田
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  • Treatment Of Liquids With Adsorbents In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 擬似移動層装置により高純度に目的成分を回
収することを可能とする。 【構成】 吸着能力に差のある吸着材が充填されている
複数のカラムで流体の循環系を構成させ、原液,溶離液
の供給位置、収着物質と非収着物質の抜出し位置を切換
える擬似移動層を用いて、溶離液供給位置から収着物質
抜出位置まで収着物質の脱離帯域、同抜出位置から原液
供給位置までの収着物質の濃縮帯域、同供給位置から非
収着物質抜出位置までの収着物質の吸着帯域、同抜出位
置から溶離液供給位置までの非収着物質の回収帯域、の
四つのゾーンを上流より上記順序で形成させ、流体を循
環させながら供給位置および抜出位置を間欠的に下流方
向に移動させる擬似移動層による分離法において、上記
位置の切換時に回収帯域のカラム内に存在する液が、上
流から供給される液で該カラムから押し出される時又は
その前に次ぎの位置切換を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原液中に含まれる2以
上の成分中の特定成分を対象として、吸着材を用いて特
定成分を他の成分から分離して回収する擬似移動層によ
る分離方法、特に特定成分を高純度に分離回収する分離
方法、及びこれに用いる擬似移動層装置に関する。
【0002】
【従来の技術】固体吸着材を用い、この吸着材に対する
吸着特性の差を利用してクロマトグラフィーの手法によ
り複数成分を分離する方法(以下「クロマト分離法」と
称する)は、従来から工業的に広く利用されている。こ
のうちの多数の単位吸着材充填層(分離塔)を直列循環
式に連結して連続的に分離を行う所謂擬似移動層方式
は、生産性の高い有利な装置、方法として知られてい
る。図1はこの様な分離法に用いられる擬似移動層装置
の構成を概略的に説明した図であり、原液中のA成分と
B成分とを分離する場合を例にして以下説明する。
【0003】図1において、擬似移動層装置は8本の単
位分離塔C1 〜C8 を順次流体通路である管で接続した
構成に設けられており、各単位分離塔には、原液中に含
まれる2以上の成分中の特定成分であるA成分(以下こ
れを収着物質という場合がある)の吸着が、B成分(以
下これを非収着物質という場合がある)に対する吸着よ
りも強い吸着材が充填されている。
【0004】そして、上記の各単位分離塔C1 〜C8
無端循環系をなすように流体通路にによって順次無端に
直列接続されていて、この流体通路に対し、弁11ない
し18を介して各分離塔からA成分区分液を抜出すこと
ができるように抜出し管10が接続され、また弁21な
いし28を介して各分離塔からB成分区分液を抜出すこ
とができるように抜出し管20が接続されている。また
同様に各分離塔に対して原液を供給できるように弁41
ないし48を介して原液導入管40が接続され、また各
分離塔に溶離液を供給できるように弁31ないし38を
介して溶離液流入管30が接続されている。なおこの図
において、51ないし58はそれぞれ循環ポンプを示
す。
【0005】この擬似移動層装置による成分の分離操作
は通常は次のように行われる。すなわち、いま原液が弁
44を通じて分離塔C5 に供給されている時点とする
と、溶離液は弁38を通じて分離塔C1 に供給される。
そして、A成分区分液を弁12を通じて分離塔C2 から
抜出し、B成分区分液は弁26を通じて分離塔C6 から
抜出す。そして、このような液の供給,抜出しの操作に
従って、上記A,Bの二つの成分は循環系内で特有の濃
度分布を形成することになり、この濃度分布はその形状
を保持しつつ下流方向に移動する。そこで、この濃度分
布の移動に追随するように分離塔ヘの原液の供給位置、
溶離液の供給位置、A成分区分液の抜出し位置、B成分
区分液の抜出し位置を、弁の切換えによって順次下流側
に切換える。これが擬似移動層の操作の特徴である。
【0006】図2は、この様な擬似移動層装置における
定常状態のある時点(位置切換を行なう直前)の各成分
の濃度分布の形成状態を模式的に示したものであり、こ
の図2中に示したゾーンという領域分けは、原液,溶離
液の供給位置と各成分(A,B)の抜出し位置の関係で
擬似移動層の系内に分化して現れる状態の違いを説明す
るのものであり、分離塔C8 およびC7 は非収着物質
(上記の例で言えば吸着材に対しての吸着力が小さいB
成分)の回収帯域(以下ゾーン1と言う)、分離塔C6
およびC5 は収着物質(上記の例で言えば吸着材に対し
ての吸着力が大きいA成分)の吸着帯域(以下ゾーン2
と言う)、分離塔C4 およびC3 は収着物質の濃縮帯域
(以下ゾーン3と言う)、分離塔C2 およびC1 は収着
物質の脱離帯域(以下ゾーン4と言う)に分けられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述のように擬似移動
層によるクロマト分離法は優れた分離性、生産性等を発
揮する方法であるが、更に、より改良された技術の開発
が望まれるのは言う迄もなく、例えば、医薬品製造の分
野等においては、使用する成分のより一層の高純度回
収、例えば純度99%以上の回収が実現できれば、回収
成分の後処理の省略あるいは処理の負担軽減が可能とな
るなどその実益は極めて大きい。そこで本発明者はこの
ような高純度回収方法の開発のために更に鋭意研究を進
めた。
【0008】この過程で本発明者は次ぎのことに着目し
た。すなわち、擬似移動層装置を運転する際の条件設定
は、試験が容易な固定層方式のクロマト分離試験を行
い、その固定層方式のクロマト分離試験の結果と、各ゾ
ーンにおいて分離対象成分が流体によって運ばれる量
と、吸着材により運ばれる量の理論上の解析数値とか
ら、実際の擬似移動層の運転条件を設定して良好な分離
結果を得るようにするのが一般的である。しかし、実際
の擬似移動層方式の分離というのは、吸着材をカラムご
と機械的に移動する(上記例で言えば弁の開閉を切換え
る)ことで移動層を擬似したもの、すなわち弁の切換え
により固定層を循環流体と逆方向に移動させるものであ
るから、個々のカラムに注目してみると、あるゾーンに
おいて内部に所定の濃度分布状態が形成されたカラム
は、上記の切換えにより次のステップ(つまり異なるゾ
ーン)に移行するので上記濃度分布はそのまま異なるゾ
ーンに持ち越されることになる。また例えば上記A,B
の2成分のうちで特に吸着材に対する吸着力の大きいA
成分を純度よく回収しようとするためには、回収帯域
(ゾーン1)のカラム内に存在するB成分がA成分を回
収する脱離帯域(ゾーン4)に混入するのを避ける必要
がある。これらのことから、擬似移動層装置においては
各ゾーンのカラム分割数を2本以上として構成するのが
普通である。
【0009】本発明者は、上記構成によってA成分の高
純度回収を実現する目的で更に以下のことを検討した。
【0010】すなわち、上記操作によって行なわれる液
(流体)の流れと吸着材の移動の関係から、まず、各ゾ
ーンn(n=1〜4)において生ずる見掛け上の流体流
速(移動層としての流体流速)un を考えると、これは un =Vn −ε・uS ・・・・ (1) により与えられる(但し、Vn は各ゾーンnを固定層と
考えたときの流体流速、εはカラム内の空隙率(<
1)、uS は吸着材の移動速度(分離塔の長さL/切り
替え時間T)である)。
【0011】このような流れのなかで、分離対象の成分
m(上記の例で言えばm=AとB)の移動状態を考える
と、これは、当該成分が流体により運ばれる量と吸着材
により運ばれる量との関係から次ぎのように考えること
ができる。すなわち、各成分が各ゾーンで流体あるいは
吸着材で運ばれる量の比β(mn )は、上記式(1)と
分配係数Kmとから、下記式(2)で与えられる。
【0012】 β(mn )=un /{uS ・(1−ε)・Km} ・・・・(2) (分配係数Kmは、成分m(上記の場合ではm=A又は
B)の固定相における濃度C1 と、移動相における濃度
2 の比:C1 /C2 ) したがって、例えば成分Bのゾーンnにおけるβ(B
n )が1であれば、当該ゾーンでは成分Bは見掛け上移
動せず、1未満であれば成分Bは吸着材により運ばれ、
逆に1より大であれば成分Bは流体により運ばれること
になる。
【0013】そこで、擬似移動層装置を運転する際に
は、分離対象である成分のβの値、つまり各ゾーン毎の
上記A成分及びB成分についてのβ(A1 )〜β(A
4 )、β(B1 )〜β(B4 )の値を、下記表1のよう
に整理される条件を満足するように設定して運転すれば
A成分の高純度回収が実現できると思われる。
【0014】
【表1】
【0015】しかしながら、上述した成分が流体や吸着
材で運ばれる量の解析に用いられる分配係数は、各成分
の代表値(平均値)であり、実際面で考えれば、この分
配係数は、当然吸着材の性質や充填状態、滞留時間の長
さ等による分布(不均質性)を持つことを考慮する必要
がある。すなわち、この分布があることを考えれば、例
えば非収着物質(上記例ではB成分)がほとんど吸着材
との吸着性を持たない組合わせの場合に、B成分が回収
帯域(ゾーン1)から脱離帯域(ゾーン4)に混入する
ことを厳密に避けることは難しい。そして回収帯域出口
からB成分をはじめとする他の成分である非収着物質
が、脱着帯域(ゾーン4)に流出することは直ちにA成
分区分液の純度低下を招くことにつながるため、A成分
の高純度回収を上記表1の条件設定のみで実現すること
は困難である。
【0016】本発明は、従来技術における以上のような
問題点を排除し、原液中に含まれる2成分以上の成分中
の特定成分とその他の成分を分離するにあたり、良好な
分離を実現できる擬似移動層による新規な分離方法を提
供することを目的とする。
【0017】また、本発明はこのような困難な問題を解
決することを目的とするものであるが、それと同時に、
特定成分の高純度回収を、擬似移動層の層長を短くした
装置を用いて実現することで、吸着材の使用量の削減、
設備負担や運転コストの低減を図り、工業的規模での実
施を一層有利とすることも目的とする。
【0018】本発明の他の目的は、かかる擬似移動層に
よる分離に好適に用いられる擬似移動層装置を提供する
ところにある。
【0019】
【問題点を解決するための手段】本発明者は、上述した
種々の検討の結果に基づき、高純度製品を効率よく得る
には、以下に説明する分離法により良好な分離が得られ
ることを見い出し、上記特許請求の範囲の各請求項に記
載した本発明に到達したものである。
【0020】本発明の分離法の特徴の一つは、原液中に
含まれる2以上の物質に対する吸着能力に差のある吸着
材が充填されているカラムの複数を、各カラムの後端を
流体通路を介してこれに続くカラムの前端に順次結合す
ることで全体として流体の循環系を構成させ、該循環系
に定められた夫々の位置から原液及び溶離液を別々に供
給し、かつ同様に定められた夫々の位置から上記物質の
うちの吸着材に対する吸着力が大きな収着物質と吸着力
の小さな非収着物質を別々に抜出すようにした擬似移動
層を用い、上記溶離液供給位置から収着物質抜出位置ま
での収着物質の脱離帯域(ゾーン4)、同抜出位置から
原液供給位置までの収着物質の濃縮帯域(ゾーン3)、
同供給位置から非収着物質抜出位置までの収着物質の吸
着帯域(ゾーン2)、同抜出位置から溶離液供給位置ま
での非収着物質の回収帯域(ゾーン1)の四つのゾーン
を上流より上記順序で形成させ、流体を循環させなが
ら、上記供給位置および抜出位置の各位置を間欠的に一
カラムづつ下流方向に切換え移動させて特定成分を連続
的に分離回収する擬似移動層による分離法において、上
記液の供給位置および液の抜出位置の各位置を切換える
時点を、切換時に回収帯域のカラム内に存在している液
が該カラムの上流側より供給される液で該カラムから押
し出される時点、又はそれよりも前の時点となるように
設定して操作するようにしたところにある。
【0021】
【作用】この構成により、生産性の大幅な低下を招くこ
となしに、非収着成分(上述の例ではB成分)が回収帯
域(ゾーン1)から脱離帯域(ゾーン4)に混入するこ
とを確実に抑制できる作用が得られる。
【0022】この作用が得られる理由は次のように説明
される。すなわち、上述表1に示したβの値の設定、例
えばゾーン1における非収着物質(B成分)のβ(B
1 )の値をできるだけ小さく、例えば0.5以下、好ま
しくは0(ないし負)に設定することで、B成分が吸着
材で運ばれる傾向が十分に大きくなり、従って運転中に
B成分がゾーン1からゾーン4に混入する虞れは大幅に
軽減される。
【0023】ところが、上述したようにβ(B1 )を決
めるパラメータの分配係数Kmには分布があることはす
でに述べた通りであって、上記のβ(B1 )の値は、こ
れをできるだけ小さくといっても臨界的な条件として定
めることは容易でない。しかし一方において、一般の擬
似移動層装置においては、収着物質(A成分)を回収し
ようとする場合の吸着材には、可能である限り、非収着
物質(B成分)に対して吸着性が殆ど無いか又はできる
だけ小さいものを使用するのが普通であるから、その吸
着性が仮に0という限界値にあると仮定しても、切換時
に回収帯域(ゾーン1)のカラム内に存在している液が
該カラムから押し出される時点を臨界点とすれば、不確
定な分布をもつβ(B1 )の値とは無関係にA成分の高
純度回収に適した装置の運転、すなわち運転中にゾーン
1からB成分がゾーン4に混入する虞れを可及的に0に
近付けた運転ができる。そしてこの運転をより具体的な
実施段階に適用するには、理論的には上記式(1)の値
を un {=Vn −ε・uS }=0 とすればよいことになるが、好ましくはun =負、とす
ることがよい。
【0024】また、このような構成を採用することは、
更に次のような従来では考えられなかった極めて優れた
有効性をもたらす作用もある。すなわち、回収帯域(ゾ
ーン1)からB成分がゾーン1に混入することを防止す
る目的で従来装置ではこの回収帯域のカラムを2本以上
としていたのであるが、本発明の方法によれば、非収着
成分が回収帯域(ゾーン1)から脱離帯域(ゾーン4)
に混入することが実質的にないので、回収帯域のカラム
を分割する必要も無くなるのである。
【0025】
【実施例】以下本発明を図面に基づいて更に詳細に説明
する。
【0026】図1は本発明を実施するために用いられる
擬似移動層装置の概略を示した図である。
【0027】この図1の擬似移動層装置は上述したもの
であるのでその構成を簡単に説明すると、擬似移動層装
置は8本の単位分離塔から構成されていて、各単位分離
塔には原液中に含まれる2成分以上の成分中の特定成分
A成分に対してB成分に対するよりも吸着量が大きい充
填材が充填されている。
【0028】各単位分離塔C1 ないしC8 を連通する流
体通路には、弁11〜18を介してA成分区分液抜出し
管10と、弁21〜28を介してB成分区分液抜出し管
20と、弁41〜48を介して原液導入管40と、弁3
1〜38を介して溶離液流入管30とがそれぞれ連通接
続されていて、上記弁11〜18の切換により液の抜き
出しと供給のカラムを選択切換できるようになってい
る。なお51〜58はそれぞれ循環ポンプを示す。
【0029】この擬似移動層による成分の分離操作は次
のように行われる。すなわちいま、原液が弁44を通じ
て分離塔C5 に供給されている時点とすると、溶離液は
弁38を通じて分離塔C1 に供給される。また、A成分
区分液は弁12を通じて分離塔C2 から抜出し、B成分
区分液は弁26を通じて分離塔C6 から抜出す。そして
この原液の供給、溶離液の供給、A成分区分液の抜き出
し、B成分区分液の抜き出しの各位置は、所定時間毎に
循環系の下流側のカラムに一つづつ移行切換される。
【0030】これにより、分離塔C8 およびC7 におい
て非収着物質の回収帯域(ゾーン1)、分離塔C6 およ
びC5 において収着物質の吸着帯域(ゾーン2)、分離
塔C4 およびC3 において収着物質の濃縮帯域(ゾーン
3)、分離塔C2 およびC1において収着物質の脱離帯
域(ゾーン4)が、各ゾーンにおいてA,B2成分の特
有の濃度分布をなすように形成され、この濃度分布はそ
の形状を保持しつつ下流方向に移動する。
【0031】そして、図2は上記液の供給,液の抜出し
の位置を弁開閉切換によりカラム一つ分移動させる直前
の状態を示すと共に、図3は移動直後の状態を示してい
て、この図3の状態では、図2ではC1 で示したカラム
(図3では該当するカラムを(C1 )で示した)が、切
換えによりC8 となり、同様に図2のカラムC2 →(C
1 )のように一つづつ繰り上がる図4は、以上の図1で
説明した擬似移動層装置のゾーン1のカラムを1本のカ
ラムC7 のみとしたものであり、したがってカラムC8
およびこれに付属する弁等がない他の構成は、図1と全
く同じである。図5はこの7本のカラム群からなる擬似
移動層装置により与えられる定常状態の弁を切換える直
前の各成分の濃度分布を示したものであり、図6は同切
換直後の状態を示している。
【0032】以下、図1及び図4の装置を用いて本発明
方法を実施した例、および従来法に従った例について説
明する。なお本発明は以下の実施例に限定されるもので
はない。
【0033】実施例1 非糖分34.1%、キシロビオース以上のオリゴ糖3
6.7%、キシロース29.2%よりなる全糖濃度37
0g/リットルの原液を図1に示すフローでゾーン1の
分離塔2本、ゾーン2は2本、ゾーン3は2本、ゾーン
4は2本とした擬似移動層式クロマト分離装置で分離し
た。
【0034】図1において単位分離塔1〜8は内径10
8mm、高さ1.5mの円筒であり、円筒内にはナトリ
ウム形の強酸性陽イオン交換樹脂アンバーライトCG6
000(ε=0.3473:ロームアンドハース社製)
を合計110リットル充填した。各単位分離塔内は60
℃に保持した。この擬似移動層において原液を4.95
リットル/h、単糖区分液を9.9リットル/h、ゾー
ン3の流速を45.80リットル/h、固定層流速を8
3.86リットル/h、水の供給量は26.95リット
ル/h、オリゴ糖区分液の抜出し量を22.00リット
ル/h、ゾーン1における移動層としての流体流速u1
=−0.37リットル/hとして運転した。
【0035】定常状態において抜出された単糖区分液と
オリゴ糖区分液中の糖組成を表2に示す。
【0036】
【表2】
【0037】なお単糖区分液中の単糖の純度は99.5
%であった。
【0038】比較例1 実施例1と同一組成、同一糖濃度の原液を、下記の条
件、及びゾーン1における移動層としての流体流速をu
1 =6.78リットル/hとした以外は実施例1と同様
に単糖の分離を行った。
【0039】 原液供給量 4.95 リットル/h 水供給量 19.8 リットル/h 単糖区分液抜出量 9.9 リットル/h オリゴ糖区分液抜出量 14.85 リットル/h ゾーン3の流速 45.80 リットル/h 固定層流速 83.86 リットル/h 定常状態において抜出された単糖区分液とオリゴ糖区分
液中の糖組成を表3に示す。
【0040】
【表3】
【0041】なお単糖区分液中の単糖の純度は97.5
%であり、実施例1の純度99.5%と比較して悪かっ
た。
【0042】この純度の差は、例えば実施例1で回収し
た単糖を医薬用に利用する場合には純度99%以上であ
るためそれ以上の高純度化は必要ないが、比較例1の場
合には純度99%未満であるため、これを更に高純度化
するための後処理が必要になり、生産性の向上や生産設
備負担の軽減の上で実施例1は極めて有利となる。
【0043】実施例2 不純物質76.1%,アデノシン(以下Adと記載す
る。)3.4%,アデノシン二リン酸(以下ADPと記
載する。)7.4%,アデノシン三リン酸(以下ATP
と記載する。)13.1%よりなる全固形分濃度16
7.0g/リットルの原液を図1に示すフローでゾーン
1の分離塔2本、ゾーン2は2本、ゾーン3は2本、ゾ
ーン4は2本とした擬似移動層式クロマト分離装置でA
TPの分離を実施した。
【0044】図1において単位分離塔1〜8は内径10
8mm、高さ1.5mの円筒であり、円筒内には弱塩基
性陰イオン交換樹脂FX−4611(ε=0.734:
オルガノ製)を合計110リットル充填した。各単位分
離塔内は25℃に保持した。溶離液には0.2M酢酸緩
衝液(pH5.5)に0.15MとなるようにNaCl
を溶解して用いた。この擬似移動層において原液を5.
5リットル/h、ATP区分液を10.73リットル/
h、ゾーン3の流速を45.80リットル/h、固定層
流速を37.56リットル/h、溶離液の供給量は2
9.7リットル/h、ゾーン1の移動層としての流体流
速u1 は−0.72リットル/h、不純物区分液の抜出
し量を24.47リットル/hとして運転した。
【0045】定常状態において抜出されたATP区分液
と不純物区分液中の成分組成を表4に示す。
【0046】
【表4】
【0047】なおATP区分液中のATPの純度は99
%であった。
【0048】比較例2 実施例2と同一組成、同一濃度の原液を下記条件、及び
ゾーン1における移動層としての流体流速をu1 =1.
46リットル/hとした以外は実施例2と同様にしてA
TPの分離を行った。
【0049】 原液供給量 5.5 リットル/h 溶離液供給量 27.5 リットル/h ATP区分液抜出量 10.73 リットル/h 不純物区分液抜出量 22.27 リットル/h ゾーン3の流速 45.80 リットル/h 固定層流速 37.56 リットル/h 定常状態において抜出されたATP区分液と不純物区分
液中の成分組成を表5に示す。
【0050】
【表5】
【0051】なおATP区分液中のATPの純度は94
%であった。
【0052】実施例3 非糖分34.1%、キシロビオース以上のオリゴ糖3
6.7%、キシロース29.2%よりなる全糖濃度37
0g/リットルの原液を図4に示すフローでゾーン1の
分離塔1本、ゾーン2は2本、ゾーン3は2本、ゾーン
4は2本とした擬似移動層式クロマト分離装置で分離し
た。
【0053】図4において単位分離塔1〜7は内径10
8mm、高さ1.5mの円筒であり、円筒内にはナトリ
ウム形の強酸性陽イオン交換樹脂アンバーライトCG6
000(ロームアンドハース社製)を合計96リットル
充填した。各単位分離塔内は60℃に保持した。この擬
似移動層において原液を4.95リットル/h、単糖区
分液を9.90リットル/h、ゾーン3の空塔流速を4
5.8リットル/h、固定層流速を83.86リットル
/h、水の供給量は27.4リットル/h、オリゴ糖区
分液の抜出し量を22.45リットル/h、ゾーン1の
移動層としての流体流速をu1 =−0.82リットル/
hとして運転した。
【0054】定常状態において抜出された単糖区分液と
オリゴ糖区分液中の糖組成を表6に示す。
【0055】
【表6】
【0056】なお単糖区分液中の単糖の回収率は99.
5%であり、カラム数を削減しても実施例1と同等の分
離性能が得られることが確認された。
【0057】実施例4 不純物質76.1%,アデノシン(Ad)3.4%,ア
デノシン二リン酸(ADP)7.4%,アデノシン三リ
ン酸(ATP)l3.1%よりなる全固形分濃度16
7.0g/リットルの原液を図4に示すフローでゾーン
1の分離塔1本、ゾーン2は2本、ゾーン3は2本、ゾ
ーン4は2本とした擬似移動層式クロマト分離装置でA
TPの分離を実施した。
【0058】図4において単位分離塔1〜’は内径10
8mm、高さ1.5mの円筒であり、円筒内には弱塩基
性陰イオン交換樹脂FX−4611(オルガノ製)を合
計96リットル充填した。各単位分離塔内は25℃に保
持した。溶離液には0.2M酢酸緩衝液(pH5.5)
に0.15MとなるようにNaClを溶解して用いた。
この擬似移動層において原液を5.5リットル/h、、
ATP区分液を10.73リットル/h、ゾーン3の空
塔流速を45.80リットル/h、固定層流速を37.
56リットル/h、溶離液の供給量は30.44リット
ル/h、ゾーン1の移動層としての流体流速はu1 =−
1.46リットル/h、不純物区分液の抜出し量を2
5.21リットル/hとして運転した。
【0059】定常状態において抜出されたATP区分液
と不純物区分液中の成分組成を表7に示す。
【0060】
【表7】
【0061】なおATP区分液中のATPの純度は9
9.4%であり、カラム数を削減しても実施例2と同等
の分離性能が得られることが確認された。
【0062】実施例5 実施例3と同一の装置を用いて同一組成、同一濃度の原
液を、溶離液を節約するために、1工程の時間9.84
分のうち初めの1.5分の間(工程(1)という)では
オリゴ糖区分液の抜出しを行なわず、1.5分以降(工
程(2)という)はオリゴ糖区分液の抜出しを行なう下
記条件で単糖の分離を行った。この擬似移動層において
原液を4.95リットル/h、単糖区分液を9.90リ
ットル/h、ゾーン3の空塔流速を45.8リットル/
h、固定層流速を83.86リットル/h、上記工程
(1)での水の供給量は4.95リットル/h、ゾーン
1の流体流速はオリゴ糖区分液の抜出しを工程(1)で
は行なわないので21.63リットル/h、工程(2)
での水の供給量は27.4リットル/h、オリゴ糖区分
液の抜出し量を22.45リットル/h、ゾーン1の移
動層としての流体流速はu1 =−0.82リットル/h
として運転した。
【0063】定常状態において抜出された単糖区分液と
オリゴ糖区分液中の糖組成を表8に示す。
【0064】
【表8】
【0065】なお単糖区分液中の単糖の純度は99.3
%であった。
【0066】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば非収着成
分の回収帯域からの脱離帯域に非収着成分が混入するこ
とを確実に抑えることができ、収着成分の高純度回収が
実現できるという効果がある。
【0067】また、かかる高純度回収という目的を実現
しつつ、回収帯域のカラム数を1本に減少しても、複数
本の場合と同等の分離性能を確保することができるとい
う効果が得られ、これにより更に、吸着材の使用量を削
減でき、コスト低減に有効であり、設備負担、運転管理
コストの軽減により高純度の製品を低コストで得ること
ができるという効果も得られる。
【0068】さらにまた、実施例5によれば、単純な工
程の分割により、回収帯域のカラム本数を減少させた場
合の溶離液の使用量を削減することができ、高純度の製
品を低コストで得ることができるという効果も得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明を適用する8塔型の擬似移動層の
フローを示す図面である。
【図2】図2はこの擬似移動層装置に於ける液の供給,
抜出しの位置を切換える直前の定常状態の各成分の吸着
帯の形成状態を示す図面である。
【図3】図3はこの擬似移動層装置に於ける液の供給,
抜出しの位置を切換えた直後の定常状態の各成分の吸着
帯の形成状態を示す図面である。
【図4】図4は本発明を適用する7塔型の擬似移動層の
フローを示す図面である。
【図5】図5はこの擬似移動層装置に於ける液の供給,
抜出しの位置を切換える直前の定常状態の各成分の吸着
帯の形成状態を示す図面である。
【図6】図6はこの擬似移動層装置に於ける液の供給,
抜出しの位置を切換えた直後の定常状態の各成分の吸着
帯の形成状態を示す図面である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原液中に含まれる2以上の物質に対する
    吸着能力に差のある吸着材が充填されているカラムの複
    数を、各カラムの後端を流体通路を介してこれに続くカ
    ラムの前端に順次結合することで全体として流体の循環
    系を構成させ、該循環系の定められた夫々の位置から原
    液及び溶離液を別々に供給し、かつ同様に定められた夫
    々の位置から上記物質のうちの吸着材に対する吸着力が
    大きな収着物質と吸着力の小さな非収着物質を別々に抜
    出すようにした擬似移動層を用い、上記溶離液供給位置
    から収着物質抜出位置までの収着物質の脱離帯域、同抜
    出位置から原液供給位置までの収着物質の濃縮帯域、同
    供給位置から非収着物質抜出位置までの収着物質の吸着
    帯域、同抜出位置から溶離液供給位置までの非収着物質
    の回収帯域、の四つのゾーンを上流より上記順序で形成
    させ、流体を該循環系内に循環させながら、カラムに対
    する上記液の供給位置および上記液の抜出位置の各位置
    を間欠的に一カラムづつ下流方向に切換移動させる擬似
    移動層による分離法において、上記液の供給位置および
    液の抜出位置の各位置を切換える時点を、切換時に回収
    帯域のカラム内に存在している液が、該カラムの上流側
    より供給される液で該カラムから押し出される時点又は
    それよりも前の時点となるように設定して操作すること
    を特徴とする擬似移動層による分離方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、非収着物質の回収帯
    域を1本のカラムで形成させると共に、他の三つの帯域
    は少なくとも2本のカラムで形成させることを特徴とす
    る擬似移動層による分離方法。
  3. 【請求項3】 原液中に含まれる2以上の物質に対する
    吸着能力に差のある吸着材が充填されているカラムの複
    数を、各カラムの後端を流体通路を介してこれに続くカ
    ラムの前端に順次結合することで全体として流体の循環
    系を構成するカラム群と、該循環系の定められた夫々の
    位置から原液及び溶離液を別々に供給する液供給手段
    と、同様に、定められた夫々の位置から上記物質のうち
    の吸着材に対する吸着力が大きな収着物質と吸着力の小
    さな非収着物質を別々に抜出す液抜出手段とを備えた擬
    似移動層装置において、上記溶離液供給位置から収着物
    質抜出位置までの収着物質の脱離帯域を形成する複数本
    の上記カラム、同抜出位置から原液供給位置までの収着
    物質の濃縮帯域を形成する複数本の上記カラム、同供給
    位置から非収着物質抜出位置までの収着物質の吸着帯域
    を形成する複数本の上記カラム、同抜出位置から溶離液
    供給位置までの非収着物質の回収帯域を形成する1本の
    上記カラムにより、四つの帯域のゾーンを上流より上記
    順序で形成して上記カラム群を構成させると共に、該カ
    ラム群で形成される循環系内で流体を循環させる流体循
    環手段と、上記液の供給位置および液の抜出位置の各位
    置を間欠的に一カラムづつ下流方向に切換移動させる切
    換手段とを設けたことを特徴とする請求項1又は2に記
    載の方法に用いる擬似移動層装置。
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JP2014029294A (ja) * 2012-07-31 2014-02-13 Nippon Rensui Co Ltd クロマト分離法

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