JPS63160049A - 磁気記録再生装置のサ−ボ回路 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） この発明は、キャプスタンモータを間欠駆動してスロー
再生を可能にした磁気記録再生装置に係り、そのスロー
再生時にはシリンダ駆動モータの位相制御を維持して再
生信号の時間軸変動を補正するようにした磁気記録再生
装置のサーボ回路に関する。

（従来の技術） 一般に、ビデオテープレコーダ等の磁気記録再生装置（
以下ＶＴＲ）における回転ヘッドの制御は、シリンダの
（回転）速度サーボループと位相サーボループの２系統
で構成されている。速度サーボループは、シリンダ駆動
モータの回転速度を検出するＦＧ（周波数発生）コイル
の検出出力が規定値よりずれると、そのずれに応じた誤
差信号を発生してシリンダの回転数を制御する。また、
位相サーボループはシリンダ駆動モータより検出した回
転検出パルス（ＰＧコイルより発生）を被比較信号とし
て、記録時は記録ビデオ信号の垂直同期信号を基準に位
相比較を行うことで、再生時は発振周波数が固定の基準
発生器の出力を基準に位相比較を行うことによって、シ
リンダの回転位相を制御する。そして、スロー再生、ス
チル再生。

早送り再生等の特殊再生時には、テープ速度が変化され
ることにより再生信号が水平周波数の変動を受けないよ
うにするため、位相サーボループを停止して速度サーボ
ループのみでシリンダの回転数を制御している。

ところで、最近のＶＴＲにおけるスロー再生は、テープ
を完全に静止した状態での再生静止信号をスロー画像の
一画面として用いている。このことはキャプスタンがテ
ープを静止→移動→静止という間欠駆動され、コントロ
ールが複雑になる反面、同一トラックによる完全な静止
画像信号を用いるため、スロー再生画像の品位を向上す
るものである。

しかし上記のようにキャプスタンを繰返し間欠駆動する
ことは、キャプスタン加速時（静止→移動）と減速時（
移動→静止）に再生信号の時間軸が変動し、これによる
水平周波数の変化で画面の横揺れ現象を招く。即ち、キ
ャプスタンモータを加速してテープを静止から移動させ
る場合には水平周波数が低下し、キャプスタンモータを
減速して移動から静止させる場合には水平周波数が高く
なるのである。例えばテープを静止して再生したときく
スチル再生）のｆｌ−１を中心としてテープを間欠駆動
させた場合のｆＨの変化状況を示すと第３図のようにな
る。

そこで従来第４図に示すような横揺れ防止対策が提供さ
れている。

第４図において、端子１１は位相サーボの基準信号が導
かれており、この端子１１からの信号は位相検波器１２
に入力される。１３は速度検波器、１４はシリンダ駆動
モータであり、シリンダ駆動。

モータ１４にはＦ６コイル１５及びＰＧコイル１６が設
けられている。ＦＧコイル１５からの検出出力は上記速
度検波器１３に入力し、ヘッドの規定回転周波数のずれ
に応じた誤差信号１３ａを速度検波器１３より出力せし
める。ＰＧコイル１６の出力は位相検波器１２に入力し
、端子１１からの基準信号との位相差に応じた位相比較
信号１２ａを出力せしめる。

上記位相比較信号１２ａはスロー再生時を含む特殊再生
時に非導通（ＯＦＦ）となるスイッチ１７、及び抵抗Ｒ
１を介して差動増幅器１８の一方入力端に供給され、速
度検波器１３からの誤差信号１３ａは差動増幅器１８の
他方入力端に供給される。差動増幅器１８は抵抗Ｒ１か
らの位相比較信号２１ａ及び誤差信号１３ａを加算する
回路機能を持ち、その出力は電力増幅器１９を介してシ
リンダ駆動モータ１４を駆動する。

一方、２０は加速パルス発生器、２１は減速パルス発生
器であり、各パルス発生器２０．２１の出力２０ａ、２
１ａはそれぞれダイオードＤｉ。

Ｄ２を介して差動増幅器１８の一方入力端に導かれてい
る。加速パルス発生器２０はテープ加速時に加速パルス
２０ａを発生して水平周波数の低下を補正する回路であ
り、減速パルス発生器２１はテープ減速時に減速パルス
２１ａを発生してシリンダを減速する回路である。

なお、スイッチ２２．バイアス回路２３から成る回路は
、スイッチ１７をＯＦＦ”したとき、スイッチ２２が導
通（ＯＮ）ｔ、てバイアス回路２３からの固定バイアス
を位相検波器１２からの信＠１２ａの代りに差動増幅器
１８に供給するものである。

このようなサーボ回路は、例えばスロー再生時に、各ス
イッチ１７．２２が図のような状態に設定され、位相サ
ーボループが“ＯＦ　Ｆ　”される。

そしてテープ加速時には、加速パルス発生器２０より加
速パルス２０ａを発生してシリンダの回転速度を早め、
水平周波数を通常の周波数に維持する。また、テープ減
速時に減速パルス発生器２１より減速パルス２１ａを発
生してシリンダの回転速度を遅らせ、水平周波数を上記
と逆の補正で通常周波数に維持する。

上記の補正をスイッチ１７を“ＯＮ”Ｌ、た状態で行う
と、例えば加速パルス２０ａが印加されたときに、シリ
ンダ回転速度がシリンダサーボループの目標値から外れ
るため、サーボループはシリンダを減速する制御を行っ
てしまう。したがってスロー、スチル再生等の特殊再生
時には、スイッチ１７を°゛○ＦＦ”ｌ、、上記のよう
な誤った補正が動かないようにしている。バイアス回路
２３は位相サーボループの安定目標値に合ったバイアス
を与えることで、通常再生に移行する際の位相サーボル
ープの円滑な動作を図っている。

このように従来の回路はスロー、スチル再生時の横）工
れ防止のために加速パルス発生器２０．減速パルス発生
器２１なる回路、或は位相サーボを正確な制御目標値で
停止させておく回路が必要となり、構成が複雑化する欠
点があった。

（発明が解決しようとする問題点） 従来の横揺れ補正技術は、スロー、スチル再生時の横揺
れを多数の回路で防止しており、構成が複雑化する欠点
がある。また、通常再生時への切換にあたって、位相サ
ーボループを’ＯＦＦ″から’　ＯＮ　”にするため、
バイアス回路２３の出力電圧が正確でないと、通常再生
に移行する際に反って横揺れを起こすという問題があっ
た。

この発明は上記問題点を解決し、スロー再生中の横揺れ
及び通常再生への移行時の横揺れを同時に防止する磁気
記録再生装置のサーボ回路を提供することを目的とする
。

［発明の構成］ （問題点を解決するための手段） この発明は少なくともスロー再生時にシリンダサーボル
ープの動作を停止することなく、そのサーボ動作を利用
してシリンダ加速動作に対する減速動作、或はシリンダ
減速動作に対する加速動作がキャプスタンの動作タイミ
ングに合わせてかかるようにしたちのである。

（作用） 横揺れ補正を行わない場合のスロー再生時の水平周波数
は、キャブスクン加速時は低下し、キャプスタン減速中
時は高くなる。この発明の場合、スロー再生時に位相サ
ーボループをＯＦ　Ｆ　”せずに、例えばシリンダ加速
手段によって水平周波数の低下を補正する動作が働いた
とき、この補正動作に対する位相サーボループの水平周
波数減少補正が働く。そしてこの減少応答はキャプスタ
ン減速時に必要な水平周波数減少補正とタイミング的に
一致させれば、シリンダ減速手段を設けなくとも、キャ
プスタン減速時の水平周波数減少補正が行われることに
なる。効果はシリンダ減速手段或は加速手段のいずれか
一方のみの制御で、スロー、スチル再生時の横揺れ及び
通常再生移行時の横揺れを防止することができる。

（実施例） 以下、この発明を図示の実施例について説明する。

第１図はこの発明に係る磁気記録再生装置のサーボ回路
の一実施例を示すブロック図であり、スロ再生時の回路
状態を示す。

第１図において第２図と機能対応部には同一の符号を記
す。第１図の回路が第２図の回路と異なる構成は、減速
パルス発生器２１．バイアス回路２３が設けられていな
いことである。また、本実施例はスロー或はスチル再生
時に、第２図で用いたスイッチ１７．２２が不要なこと
である。したがって、スロー再生時、或はスチル再生時
にも位相検波器１２．抵抗Ｒ１，差動増幅器１８．電力
増幅器１９．シリンダ駆動モータ１４．ＰＧコイル１７
からなる位相サーボループは、従来のようにバイアス回
路２３の出力電圧で停止されることはない。

このようなサーボ回路のスロー再生時の動作を説明する
。

スロー再生ではテープはキャプスタンによって静止→移
動→静止を間欠的に繰返す。テープ静止状態からキャプ
スタンを加速してテープが移動される場合、加速パルス
を加えないと仮定すると、再生画像信号の時間軸が伸長
して水平周波数が低下する。このため、キャプスタン減
速時には加速パルス発生器２０から加速パルス２０ａを
所定期間発生して差動増幅器１８に供給する。これによ
ってシリンダの回転数は増加され、水平周波数が第２図
に示すように略通常周波数に維持される。

シリンダの回転数が増加すると、ＰＧコイル１６の検出
出力のタイミングが早くなるため、位相検波器１２はそ
れを補正するために、シリンダ駆動モータ１４に対して
加速パルス２０ａとは逆の減速制御を差動増幅器１８．
電力増幅器１９を介しで行う。この減速応答は従来の減
速パルス発生器２１で行っていた動作である。

この発明では上記減速応答をテープを移動から静止させ
るキャプスタン減速のタイミングに合せることによって
、減速パルスをシリンダ駆動モータ１４に加えなくとも
、シリンダを減速することができる。これにより水平周
波数の変動を起こすことはない。

実際にはシリンダサーボループによる減速動作は、キャ
プスタンモータ減速による水平周波数の増加を過剰補正
するように動くため、キャプスタン加速時とは別に、上
記過剰補正を修正する加速パルスをシリンダ駆動モータ
に印加する必要がある。

このような制御によりスロー再生時の画像揺れを防止す
ることができる。また、位相サーボループをＯＦＦ”Ｌ
ないため、スロー、スチル再生から通常再生へ移行する
際の画像揺れを防止することもできる。

なお、本回路をＣＰＵで制御する場合、加速パルスはそ
のマシンクロックを用い、所定の演算で求めた期間だけ
供給されるようなシステムが構成される。

なお、他の実施例として上記とは逆に、第４図の減速パ
ルス発生器２１に相当する回路を設け、キャプスタン減
速時にシリンダを減速し、シリンダサーボループによる
逆補正を利用してキャプスタン加速時のシリンダ加速を
行うようにしても良い。

［発明の効果］ 以上述べたようにこの発明によれば、加速補正及び減速
補正のうち、いずれか一方のみの補正でキャプスタンの
加速、減速に合せた制御行うことができるという効果が
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明に係る磁気記録再生装置のサーボ回路
を示すブロック図、第２図は第１図の実施例によりｆＨ
の変動が抑制される状況を示す特性図、第３図はスチル
再生時のｆＨの変動を示す特性図、第４図は従来のサー
ボ回路の一例を示す回路図である。 １２・・・位相検波器、１３・・・速度検波器、１４・
・・シリンダ駆動モータ、１８・・・差動増幅器、２０
・・・加速パルス発生器。 代理人　　　弁理士　　則　近　憲　缶周　　　　　　
　　　　宇　　　治　　　弘第１図 第２図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 シリンダ駆動モータの回転位相を示すパルスと基準信号
   とを比較して該モータの回転位相を制御する位相制御ル
   ープ回路と、 前記モータの回転周波数を示すパルスの周波数を検出し
   て該モータの回転速度を制御する速度制御ループ回路と
   、 磁気テープを間欠的に駆動してスロー再生を行なうとき
   前記両ループ回路を動作させながらさらに前記位相制御
   ループ回路に一定極性のパルスを所定タイミングで印加
   して前記モータの回転を制御するパルス駆動手段とを有
   したことを特徴とする磁気記録再生装置のサーボ回路。