JPS6315849B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は浴室装置に関する。

従来例の構成とその問題点 一般に浴槽と、洗い場部と、周囲側壁を合成樹
脂によつて一体成形した型の浴室が開発されてい
る。前記浴室においては外側部に給水、給湯用の
配管を施すが、一旦、前記浴室を構築物に装置し
たとき、外部より配管を点検できなく、したがつ
て浴室の一部に点検口を設けなければならない。
しかしながら、単に点検口を形成すると、湯水が
上記点検口に入り込み、配管を劣化させるおそれ
がある。

発明の目的 本発明はこのような問題に留意し、カウンター
板を設けて点検口に湯水が入り込みにくくすると
ともに、そのカウンター板を前記点検口を利用し
て固定するようにした浴室装置を提供するもので
ある。

発明の構成 前記目的を達成するため、本発明は浴槽と洗い
場部を合成樹脂で一体に成形し、この外周側壁の
一部に内方に突設する段部を一体に成形し、前記
段部上面の台面板に口縁に立上り壁を有する点検
口を形成し、端縁に下方に突出した突縁部をもつ
カウンター板を前記台面板上に載置するととも
に、前記立上り壁と突縁部間に中介物を介在して
カウンター板を位置決めして固定した浴室装置の
構成としたものである。

実施例の説明 以下一実施例を示す図面にもとづき説明する。
図において１は浴槽、２は洗い場部、３は側壁、
４，５は段部を形成する立上板と台面板であり、
これら各部は合成樹脂により一体に成形されて浴
室を構成している。前記段部４，５の下方には図
示していないが配管が施され、立上板４および浴
槽１部に前記配管が接続される給水、給湯用の栓
体６，７が設けられている。前記台面板５には点
検口８が形成され、その口縁全周にわたり比較的
に高さの小さい立上り壁９を設けている。前記台
面板５上には化粧板および防水板を兼ねたカウン
ター板１０が装着されている。このカウンター板
１０は少なくとも前縁および後縁に下方に突出し
た突縁部１１をもち、この突縁部１１と立上り壁
９間にスポンジ等の中介物１２を介在させて前記
カウンター板１０の位置決めをなしている。

なお、台面板５は前方に傾斜するとともに、側
壁３との境界部に排水用の溝１３を設け、台面板
５上に流れ込んだ湯水が流れ落ちるようにしてい
る。１４は立上板４の一部に形成された収納凹
部、１５はその蓋、１６は鏡である。

上記構成の浴室装置は、使用時において湯水が
飛散したとき、点検口８はカウンター板１０によ
つて覆われているので、湯水が点検口８に入り込
まない。また、側壁３を伝わつて台面板５上に湯
水が流れても、前記点検口８の口縁全周にわたる
立上り壁９により、湯水が点検口８に流れ込むこ
とがなく、したがつて配管の劣化を防止できる。
さらに、前記点検口８における立上り壁９とカウ
ンタ板１０の突縁部１１との間には中介物１２が
設けられ、すなわち立上り壁９がカウンター板１
０の位置決めをするものであり、したがつてカウ
ンター板９を安定に固定できる。

発明の効果 前記実施例の説明より明らかなように本発明に
よれば点検口に湯水が入り込みにくく、また、点
検口がカウンター板の固定を安定にし、他に特別
のカウンター板固定具を必要としなく、構造が簡
単になるものであり、この種の浴室装置としてそ
の実用的効果の大きいものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の浴室装置の一実施例を示し、第
１図は斜視図、第２図は同装置の点検口部の断面
図、第３図は同装置のカウンター板を分離した状
態の斜視図である。 １…浴槽、２…洗い場部、３…側壁、４…立上
板、５…台面板、８…点検口、９…立上り壁、１
０…カウンター板、１１…突縁部、１２…中介
物。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 浴槽と洗い場部を合成樹脂で一体に成形し、
   この外周側壁の一部に内方に突設する段部を一体
   に成形し、前記段部上面の台面板に口縁に立上り
   壁を有する点検口を形成し、端縁に下方に突出し
   た突縁部をもつカウンター板を前記台面板上に載
   置するとともに、前記立上り壁と突縁部間に中介
   物を介在してカウンター板を位置決めして固定し
   てなる浴室装置。