JPS598628Y2 - ヨクソウノコウゾウ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は新規な浴槽の構造、とくにバスタブとその受台
とエプロンとを別部品として構威させることによって、
製作および補修を容易に行ないうるようにした浴槽の構
造に関する。

最近プラスチックを或形した浴槽が採用されているが、
このものはバスタブとその脚部とを一体に構戊し、かつ
バスタブの各側面をカバーするエプロンをバスタブや脚
部などに密着させているために製作などにおいて種々の
問題を有している。

たとえばバスタブと脚部とを一体に構戒するにあたって
は、バスタブをあらかじめ形或したのち、バスタブの底
壁に脚部を構戒する平板および角材などを取りつけて、
さらにそのうえからプラスチック層を積層させていくと
いう方法をとっているために製作に非常に手間がかかつ
ている。

また、エプロンをバスタブや脚部などに接着剤などによ
って密着させているために、エプロンにきすがつき、浴
槽の外観をそこねたぱあいであっても、エプロンを取り
かえるなどといったことはまったく不可能であり、浴槽
全体を取りかえなければならないことがよくある。

本考案はこのような問題の解決のためになされたもので
あり、上縁がその全周にわたって断面コ字状に戒形され
てなるバスタブと、該バスタブの上縁内側の受け部に取
りつけられ、その長さ方向に延びる凹部が形或されてな
るエプロン止め具と、前記バスタプが装着されると共に
前記受け部と対向する部位に支持部が形威されてなる受
台と、両端に長孔が穿設されると共に一端が該長孔に挿
通されるボルトにより前記支持部に締着されているＬ字
形の止め具と、前記バスタブの少なくとも一側面をカバ
ーするように配置されるエプロンとからなり、前記バス
タブ、受台およびエプロンをそれぞれプラスチックで別
部品として一体に威形し、前記エプロンの゛上縁を前記
エプロン止め具の凹部に着脱自在に挿入し、かつ下端を
前記Ｌ字形の止め具の他端に前記長孔に挿通されるボル
トにより取りはずし可能に取りつけるようにしたもので
ある。

つぎにこれを図面によって説明する。

第１図は本考案の浴槽の構造の一実施例を示す分解斜視
図、第２図は要部断面図、第３図は他の取りつけ方法を
示す要部断面図である。

図面において１はバスタフ゛、２は受台、３はエフ゜ロ
ンで゛あり、これらはいずれもプラスチックで別部品と
して真空戊形などにより一体に戒形されている。

バスタブ１の上縁はその全周にわたって断面コ字状に或
形され、受け部１１が形威されるとともに給水具１２を
取りつけうるように一部に貫通孔１２ ａが形或されて
いる。

受け部１１には細長い棒状のエプロン止め具１３がたと
えば接着などの方法により取りつけられており、該止め
具１３にはエプロン３の端部が挿入される凹部１４が形
威されている。

受台２は平板状の台板２１に支持脚２２が突出するよう
に形戊されてなり、台板２１とその周縁部に形或された
曲がり部２３によりバスタブ１の受け面が形或されてい
る。

また受け面の外側には、バスタブ１の受け部１１に相対
向するようにエプロン３取りつけ用の支持部２４が形威
されている。

支持部２４には凹形溝２４ ａが形或されており、これ
により止め具４（後述する）の設置が容易に行なわれ、
また受台の剛性が増加し受台が補強される。

支持部２４の給水具１２に対向する位置には切欠き部２
４ ｂが形威されており、給水具２１用の配管を通しつ
るように構戊されている。

エプロン３はバスタブ１に取りつけられる部分の大きさ
に応じて或形され、とくに給水具１２が配置される側の
エプロンは図示されるように点検用蓋３１が設けられる
とともに凹部３２に化粧品などを載置できるようになさ
れている。

バスタブ１の各部に配置されるエプロンの上縁にはいず
れも前記エプロン止め具１３に形威された凹部１４に挿
し込めるように挿入縁３３が形威されている。

４はＬ字形の止め具で、該止め具４には各片の長さ方向
に長円形のボルト用孔４１が形威され、前記凹部１４に
挿入縁３３が挿入されたエプロンの下端を受台２に接続
できるように構或されている。

前記給水具１２は床面などに配置された給水口（図示さ
れていない）に、エプロン３とバスタブ１との間に形或
された空間５に設けられた配管（図示されていない）に
よって接続される。

しかしてこのような構戊からなる浴槽にあっては、バス
タブ１と受台２とが別部品として威形され、その後両者
をたとえば接着などの方法により装着して取りつけるよ
うにしているために、脚部を構戒する平板あるいは角材
などをバスタブに取りつけてはプラスチック層を積層さ
せる従来のものに比較してはるかに製作が容易になる。

また、エプロン３は止め具４と該エプロン３とを接続す
るボルトを取りはずし、エプロンの挿入縁３３を凹部１
４から引き抜くことによって容易に取りはずすことがで
きるので、エプロンが損傷されるようなことがあっても
従来品のごとく浴槽全体を取つがえるような必要がなく
、損傷されたエプロンのみを取りかえることによって簡
単に補修することができるのである。

さらに前記Ｌ字形の止め具４の受台２に対する取りつけ
かたにより浴槽の設置方式を変えることができる。

すなわち第２図に示すように止め具４を受台２に対して
下向きに取りつけると浴槽を床面にそのまま載置して使
用するいわゆる据置方式とすることができ、また第３図
に示すように止め具４を受台に対して上向きに取りつけ
るとエプロン３の下端部まで床に埋込んで使用するいわ
ゆる埋込方式とすることができるのである。

また該止め具４に形或された長円形のボルト用孔４１に
よって、受台２がらの止め具４の突出距離を調整するこ
とが可能であり、したがってエプロン３の傾斜を自由に
調整することができる。

たとえば浴槽が設置される床面が傾斜しているぱあい、
従来のものではエプロンが密着されているためにこの傾
斜を吸収させることができないのであるが、このように
止め具４に長円形のボルト用孔４１を設けると、床面の
傾斜に応じてエプロンを傾けることができ簡単に床面の
傾斜を吸収できるのである。

このような浴槽は通常壁、面に取りつけられた給水具に
隣接して設置されるのであるが、給水具を壁面に取りつ
けたぱあい、配管を壁内に設けなければならず、設置工
事にあたってもまた修理などの必要が発生したぱあいに
おいても非常な手間がかかつている。

しかるに前記実施例に示すように給水具を浴槽自体に取
りつけるようにすると、床面などに配置された給水口と
の接続は浴槽の空間５に設けられる配管によって簡単に
でき、また故障などのさいにも点検用蓋３１を開くこと
によって容易に状況を把握して適切な処置をとることが
できるのである。

なお、エプロンはバスタブの全周にそれぞれ設けるよう
にしてもよく、また設置場所によってはその１〜３面が
浴室の壁に面することがあり、このようなぱあいには単
に一側面のみに設けるようにしてもよい。

以上述べたごとく、本考案の浴槽の構造はバスタブと受
台とエプロンとを別部品として戊形し、かつエプロンを
取りはずしできるように取りつけることによって製作お
よび補修などを簡単にできるようにしたものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の浴槽の構造の一実施例を示す分解斜視
図、第２図は要部断面図、第３図は他の取りつけ方法を
示す要部断面図である。 図面の主要符号 １：バスタブ、２：受台、３：エプロ
ン、４：Ｌ字形の止め具、１４：凹部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上縁がその全周にわたって断面コ字状に或形されてなる
   バスタブと、該バスタブの上縁内側の受け部に取りつけ
   られ、その長さ方向に延びる凹部が形或されてなるエプ
   ロン止め具と前記バスタブが装着されると共に前記受け
   部と対向する部位に支持部が形或されてなる受台と、両
   端に長孔が穿設されると共に一端が該長孔に挿通される
   ボルトにより前記支持部に締着されているＬ字形の止め
   具と、前記バスタブの少なくとも一側面をカバーするよ
   うに配置されるエプロンとからなり、前記バスタプ、受
   台および゛エプロンをそれぞ゛れプラスチックで別部品
   として一体に或形し、前記エプロンの上縁を前記エプロ
   ン止め具の凹部に着脱自在に挿入し、かつ下端を前記Ｌ
   字形の止め具の他端に前記長孔に挿通されるボルトによ
   り取りはずし可能に取りつけてなることを特徴゛とする
   浴槽の構造。