JPH068784Y2 - 浴室ユニット - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は浴室ユニットに関し、詳しくは壁の結合構造
に関する。

従来の技術 従来の浴室ユニットは第３図に示すように、壁１の下端
に複数の孔２を有し、前記孔２を洗い場付浴槽３の壁立
付け部４の上面に突出した複数の突起体５に嵌合させ
て、壁１と洗い場付き浴槽３を固定するようになってい
る。

考案が解決しようとする問題点 しかし、このような構造のものでは、前記孔２のピッチ
および突起体５のピッチに高い精度が必要であるととも
に、重量体である壁１を前記突起体５に嵌合させること
は困難であるという問題があった。

そこで、本考案は壁立付け部の上面の突起体との嵌合を
容易にするものである。

問題点を解決するための手段 そして上記問題点を解決する本考案の技術的な手段は、
上記壁の下端に凹条部を設け、この凹条部を壁立付け部
の突起体を嵌合するものである。

作用 この技術的手段による作用は次のようになる。

すなわち、壁の下端の下方に壁立付け部の突起体が嵌合
する凹条部を設けることにより、複数の突起体のピッチ
に高い精度が不要となり、嵌合が容易に行なえるように
なる。

実施例 以下、本考案の一実施例を添付図面にもとづいて説明す
る。第１図および第２図において８は壁面板で、９は壁
面板８の裏面の補強材である。前記補強材９の下端には
その全巾にわたり凹条部１０を設けている。

１１は洗い場付き浴槽であり、この洗い場付き浴槽１１
の壁立付け部１２の上面には突起体１３を突設してあ
り、この突起体１３が壁面板８の凹条部１０の中に嵌合
して、壁立付け部１２上で壁面板８の位置を決める構造
となっている。

次に、この一実施例における作用を説明する。壁面板８
の凹条部１０は壁面板８の全巾に渡って設けていること
から、壁立付け部１２に設けられた突起体１３のピッチ
の精度を緩和することができるとともに、前記凹条部１
０に突起体１３を嵌合させたときの凹条部１０と突起体
１３の間隙を小さくしても、凹条部１０と突起体１３の
嵌合が容易に行なえるようになる。また凹条部１０と突
起体１３の間隙を小さくすることによって、壁立付け部
１２の後部立側部１４と壁面板８の後部の間に介在物を
設けることなく、壁立付け部１２上における壁面板８の
前後の移動を防止することができるようになる。

なお、以上の実施例は浴室ユニットに適用しているが、
その他サニタリーユニット，トイレユニットの壁構造に
も適用することができ、また上記実施例では、凹条部１
０を壁８の全巾に形成したが、両側部を残した凹条部で
あってもよい。

考案の効果 前記実施例の説明より明らかなように、本考案は、浴室
本体周縁の壁立付け部の平坦な上面に、上方に突出した
複数の突起体を設けると共に前記壁立付け部の後方周縁
に後部立側部を設け、一方前記壁立付け部の上面に載置
される壁面板の下部に凹条部を設け、この凹条部に前記
突起体を嵌合して前記壁面板を前記浴室本体周縁に立設
しているので、壁立付け部の突起体のピッチの精度を緩
和することができ、壁面板の取付作業がしやすくなると
ともに、壁面板や壁立付け部に水が飛散して来ても、後
部立側部で水が外部に漏れることがなく、また壁立付け
部の上面が平坦であるので水が溜まることもなく清潔に
使用することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の浴室ユニットの壁と洗い場
付き浴槽の立付け構造を示す部分斜視図、第２図は同部
分断面図、第３図は従来の浴室ユニットの壁と洗い場付
き浴槽の立付け構造を示す部分斜視図である。 ８……壁面板、９……壁補強、１０……凹条部、１１…
…洗い場付き浴槽、１２……壁立付け部、１３……突起
体、１４……後部立側部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】浴室本体周縁の壁立付け部の平坦な上面
   に、上方に突出した複数の突起体を設けると共に前記壁
   立付け部の後方周縁に後部立側部を設け、一方前記壁立
   付け部の上面に載置される壁面板の下部に凹条部を設
   け、この凹条部に前記突起体を嵌合して前記壁面板を前
   記浴室本体周縁に立設してなる浴室ユニット。