JPS6133099Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、天板を形成した洗面ボール本体に別
途形成した水返し部材を取付けて構成した、水返
しを備えた樹脂製洗面台に関するものである。

従来、ポリエステル、FRP等の材料を用いて
形成した樹脂製洗面台には、抜型の関係上水返し
を付設することが困難であつた。

本考案は、樹脂製洗面台本体に別途形成した水
返し部材を取付けることにより上記抜型上の問題
を解消した樹脂製洗面台、即ち、洗面ボール上端
部に天板を外方に突出させて一体的に形成してな
る樹脂製洗面ボール本体の上面内周縁部に溝部を
適宜数形成し、上記溝部に嵌合する突部を形成し
た水返し部材を、該突部を上記溝部に嵌合させて
上記樹脂製洗面ボール本体に取付けた樹脂製洗面
台を提供するものである。

以下、本考案の樹脂製洗面台を図面に示す実施
例について説明する。

第１図は、本考案の樹脂製洗面台の一実施例の
断面斜視図を示すものであつて、同図において、
１は洗面ボール２上端部に天板３を外方に突出さ
せてなる樹脂製洗面ボール本体で、第２図にも示
す如く、その上面内周縁部に溝部４を周回形成し
た点が通常のものと異なる。５は上記洗面ボール
本体１とは別個に形成した環状の水返し部材で、
その外縁部に下方に突出させた突部６を備え、そ
の上面を内方に向かつて傾斜させ、且つその内縁
部を下方に彎曲させて形成してある。

而して、本考案の樹脂製洗面台は、上記水返し
部材５を、上記突部６を上記溝部４に嵌合させて
上記樹脂製洗面ボール本体１に取付けたものであ
る。水返し部材５の取付にあたつては、例えば上
記突部６及び上記溝部４の何れか一方又は双方に
接着剤を塗布すると共に突部６に近接した水返し
部材５の下面及び溝部４の内方の洗面ボール本体
１の周回突部７の何れか一方又は双方に接着剤を
塗布し、且つ突部６を溝部４に嵌合させると共に
突部６に近接した水返し部材５の下面を周回突部
７上に支持させれば良い。

上述の実施例では、水返し部材５を天板３より
も低く取付けてあるが、水返し部材５は、第３図
の如く略同一高さで、或は第４図の如く天板３よ
りも高く位置させることができる。尚、第３図に
おいて８はコーキング材である。又、実施例では
突部６及び溝部４を一条づつ形成してあるが、第
５図の如くこれらを二条づつあるいはそれ以上形
成することもできる。第５図の如く突部６，６及
び溝部４，４を形成した場合には、上述の実施例
のように環状の水返し部材５とは異なり、例えば
直線状の水返し部材５を樹脂製洗面ボール本体１
の一部、特に手前側に取付ける際その取付けを一
層堅固にできる利点がある。

尚、水返し部材５は、ポリエステル、FRP等
の樹脂製洗面ボール本体１と同材質、そして同色
のものが好ましいが、意匠的に合致すればステン
レス等の異材質のものであつても良い。尚また、
第１図において９は排水口である。

叙上の如く、本考案の樹脂製洗面台によれば、
別途形成した水返し部材を樹脂製洗面ボール本体
に取付けることにより、抜型上の問題を回避して
水返しを樹脂製洗面台に具備させることができる
等の極めて高い実用的効果が奏せられる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の断面斜視図、第２
図は第１図の要部の拡大断面図、第３図、第４
図、第５図はそれぞれ異なる実施例の要部の拡大
断面図である。 １……樹脂製洗面ボール本体、２……洗面ボー
ル、３……天板、４……溝部、５……水返し部
材、６……突部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 洗面ボール上端部に天板を外方に突出させて
   一体的に形成してなる樹脂製洗面ボール本体の
   上面内周縁部に溝部を適宜数形成し、上記溝部
   に嵌合する突部を形成した水返し部材を、該突
   部を上記溝部に嵌合させて上記樹脂製洗面ボー
   ル本体に取付けたことを特徴とする樹脂製洗面
   台。 (2) 上記水返し部材が上記ボール本体にその上記
   内周縁部の全体又は一部に取付けてある、実用
   新案登録請求の範囲第(1)項記載の樹脂製洗面
   台。 (3) 上記水返し部材の上面が上記ボール本体の底
   面部方向に傾斜させてある、実用新案登録請求
   の範囲第(1)項記載の樹脂製洗面台。