JPS63157949A - 麺類の品質改良剤の製法 - Google Patents

麺類の品質改良剤の製法

Info

Publication number
JPS63157949A
JPS63157949A JP61304925A JP30492586A JPS63157949A JP S63157949 A JPS63157949 A JP S63157949A JP 61304925 A JP61304925 A JP 61304925A JP 30492586 A JP30492586 A JP 30492586A JP S63157949 A JPS63157949 A JP S63157949A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
calcium
noodles
resistant
magnesium
milk protein
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP61304925A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0131868B2 (ja
Inventor
Naoki Yagi
直樹 八木
Mitsuhisa Kin
金 光永
Kazushige Nakaji
中治 十成
Kazuaki Futami
二見 一明
Kenji Tatsuno
謙二 辰野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MINAMINIHON RAKUNOU KYODO KK
Minami Nihon Rakuno Kyodo Co Ltd
Original Assignee
MINAMINIHON RAKUNOU KYODO KK
Minami Nihon Rakuno Kyodo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MINAMINIHON RAKUNOU KYODO KK, Minami Nihon Rakuno Kyodo Co Ltd filed Critical MINAMINIHON RAKUNOU KYODO KK
Priority to JP61304925A priority Critical patent/JPS63157949A/ja
Publication of JPS63157949A publication Critical patent/JPS63157949A/ja
Publication of JPH0131868B2 publication Critical patent/JPH0131868B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Noodles (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は麺類の品質改良剤の製法、さらに詳しくは製麺
時の加工適性を改善し、製品とした麺類に優れた風味、
色調および調理性を付与し、かつ調理した麺類の腰、滑
らかさおよび歯切れ等の食感を向上し、しかもその食感
を茹後も長時間持続させる麺類の品質改良剤の製法に関
する。
従来の技術および問題点 従来、製麺には小麦グルテン、大豆タンパク、酸カゼイ
ン、カゼインナトリウム、ラクトアルブミン、卵白、セ
ラチア等の蛋白質が品質改良剤として用いられているが
、これらの蛋白質を用いた麺類にはいろいろな欠点が存
在する。まず、一般にテクスチャーの面では、これらの
蛋白質を用いた麺類は硬くないしは硬すぎ、もろく、滑
らかさを欠くという難点があり、食感に優れない。個別
的には、例えばグルテンを用いた場合には経時的に「く
すみ」が顕著となるので色調の点で麺類の商品価値を低
下させてしまう。また、卵白やカゼインナトリウムを用
いた場合は、麺類独自の食欲をそそる臭や主成分の小麦
粉の味および臭がマスキングされてしまうという欠点が
ある。
従って、これらの欠点を除去し、かつ製麺時の加工適性
に優れ、さらに麺製品に好適な調理性および茹後の経時
変化性等を与えるなど種々の特性に優れた麺類の品質改
良剤の出現が望まれている。
問題点を解決するための手段 このような事情に鑑み、発明者らは加工適性、調理性、
色調、臭、食感および茹後の経時変化性の全てを満足さ
せる麺類の品質改良剤を得ようと鋭意研究を重ねた結果
、発明者らが既に発明した耐酸および耐塩性を有する乳
蛋白質(以下、耐酸・耐塩性乳蛋白質という、特願昭6
0−069625号参照)を多価カチオンと共に特定の
条件下で加熱処理することにより、予期せぬことに前記
緒特性を満足する多機能性蛋白質が得られることを見い
出し、本発明を完成にするに至った。
すなイつち、本発明はカゼインとカゼイン100重量部
当たり05〜30重量部の割合の酸性多糖類を含有する
水性溶液または分散液をpH7,3〜105にて70℃
以上で3分間以上加熱して得られる耐酸および耐塩性を
有する乳蛋白質および該乳蛋白質の乾物換算100重量
部当たり054〜54重量部の割合の多価カチオンを含
有する水性溶液または分散液をpH7,3〜10.5に
て70℃以上で3分間以上加熱することを特徴とする麺
類の品質改良剤の製法を提供するものである。
本発明でいう耐酸・耐塩性乳蛋白質は、つぎのようにし
て調製される。
まず、カゼインおよび酸性多糖類を所定の割合で含有す
る水性溶液または分散液を調製する。
ここに、用いるカゼインとしては通常のカゼインおよび
カゼインナトリウムが挙げられる。一方、用いる酸性多
糖類としてはアルギン酸ナトリウム、アルギン酸、アル
ギン酸プロピレングリコール、カラゲナン(カッパ、ラ
ムダまたはイオタのいするでもよい)、キサンタンガム
、ファーセレラン、カラヤガム、ガラディガム、トラガ
ントガム、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロ
ースおよび低メトキシペクチン等が挙げられる。
水性溶液または分散液に含有させるべきカゼインと酸性
多糖類の重量の割合は、得られる乳蛋白質に耐酸および
耐塩性を付与する観点より、10010.5〜100/
30の範囲が好ましい。また、水性溶液または分散液全
量に対するカゼイン濃度は取扱上、3〜30重量%の範
囲が好ましく、酸性多糖類の濃度は前記割合より決める
ことができる。
カゼインおよび酸性多糖類を溶解または分散さ仕る態様
において、両者を同時に、または順次水または温水に溶
解または分散させる。別法として、予め両者の溶液また
は分散液を各々別に調製し、次いで混合してもよい。こ
れらにおいて、カゼインの場合は、好ましくは水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、アンモニア、炭酸ナトリウ
ム、リン酸三ナトリウム、炭酸カリウム、水酸化カルシ
ウムまたは水酸化マグネシウム等の如きアルカリを用い
て溶解させる。但し、水酸化カルシウムまたは水酸化マ
グネシウムの如きカルシウムイオンまたはマグネシウム
イオンの供給源となる化合物を用いる場合は、増粘効果
の観点より、カゼイン100重量部に対して該化合物を
イオン換算で1゜4重量部以下とする。前記各アルカリ
は予め水または温水に溶解させておいてもよく、あるい
は同時に、または順次加えてもよい。なお、カゼインナ
トリウムの場合は温水を用いるのが好ましい。
かくして調製した水性溶液または分散液を要すれば適当
なp)(調整剤を用いてpH7、3〜10.5とし、7
0℃以上、好ましくは70〜130℃にて、3分間以上
、好ましくは3〜90分間加熱して所望の耐酸・耐塩性
乳蛋白質を得る。なお、加熱に際し塩化カルシウム、リ
ン酸カルシウム、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、乳
酸カルシウムもしくは水酸化カルシウム等の如きカルシ
ウムイオン供給源となる化合物および/または塩化マグ
ネシウム、硫酸マグネシウム、乳酸マグネシウムもしく
はクエン酸マグネシウム等の如きマグネシウムイオン供
給源となる化合物をイオン換算して0.1〜14重量部
を共存させて増粘効果を向上させることができる。
本発明においては、前記の如くにして得られろ耐酸・耐
塩性乳蛋白質を、それを含有する前記加熱処理液のまま
、またはその濃縮物、あるいはさらに濃縮・乾燥して得
られる粉末のいずれかの形態で用いることができる。
本発明でいう多価カチオンには例えば、カルシウムイオ
ンまたはマグネシウムイオンがある。これらのイオンを
供給する多価金属塩の例としては、カルシウムイオンを
供給するものとして塩化カルシウム、硫酸カルシウム、
リン酸カルシウム、乳酸カルシウムおよび水酸化力ルソ
ウムより成る群から選択される化合物、マグネシウムイ
オンを供給するものとして塩化マグネシウム、硫酸マグ
ネシウム、クエン酸マグネシウム、乳酸マグネシウムお
よび水酸化マグネシウムより成る群から選択される化合
物が挙げられる。
耐酸・耐塩性乳蛋白質および多価カチオンを所定の割合
で含有する水性溶液または分散液を調製するには、乳蛋
白質を含有する処理液、濃縮物または粉末と多価カチオ
ン供給源となる多価金属塩を同時に、または順次に水ま
たは温水に加えて水性溶液または分散液とする。別法と
して両成分を含有する水性溶液または分散液を各々別に
調製しておき、次いでこれらを混合してもよい。なお、
1)H調整との関係上、これらの両成分の水または温水
への添加に先立ち、または同時にアルカリを加えてもよ
い。
水性溶液または分散液に含有させるべき耐酸・耐塩性乳
蛋白質およびイオン換算した多価金属塩の重量の割合は
、得られる品質改良剤の機能の観点より、10010.
54〜1.0015.4の範囲とする。含有させる該乳
蛋白質濃度は、処理効率および取扱いの観点より、3重
量%以上、好ましくは3〜30重量%の範囲とし、一方
、多価カチオンの濃度はこの乳蛋白質濃度および前記割
合に基づいて適宜選択できる。
次いで、要すれば適当なp’l−Ig整剤を用いて前記
水性溶液または分散液をpH7,3〜105とし、70
°C以上、好ましくは70〜130℃で、3分間具」二
、好ましくは3〜90分間加熱する。
これらのpT(、加熱温度および加熱時間範囲は得られ
る品質改良剤の機能の観点より特に要請されるものであ
る。次いで、常法により、例えば水で希釈し、噴霧乾燥
して粉末状の多機能性蛋白質たる品質改良剤を得ろ。
なお前記加熱処理中に、ショ糖脂肪酸エステル(例えば
、モノステアリン、モノパルミチン、モノオレイン、ジ
ステアリンまたはジノくルミチンエステル)および/ま
たはポリグリセリン脂肪酸エステル(グリセリンの平均
重合度が5以上の、例えばオレイン酸またはステアリン
酸エステル)を0.5重量部以上、好ましくは1〜20
重量部添加することにより、生成する品質改良剤の処理
容器壁等の製造機器への付着を最小にし、また、後記の
如く本発明の方法による品質改良剤を用いた麺類におい
て歩留りを向上でき、さらにテクスチャーも改良できる
ことが判明した。
本発明の方法により製造した品質改良剤が適用できる麺
類の例には、即席麺、乾麺、生麺および茹麺が挙げられ
るが、その他マカロニおよびスパゲツティ等のパスタ類
、ギョウザ、シュウマイおよびワンタン等の皮類にも適
用できる。本明細書において用いる麺類なる語にはこの
パスタ類および皮類を含めるものとする。麺類の主成分
たる小麦粉は、麺類に一般に用いられるものであれば種
類を問わず、また2種以上の小麦粉を配合する場合にも
適用できる。
常法による麺類の製造に際しては、小麦粉、水およびそ
の他の原料にこの品質改良剤を、所望により他の蛋白質
、糖類または塩類等の添加成分と共に加えて混和する。
加える割合は麺類の種類等により適宜選択できるが、通
常0.1〜5%とし、この範囲内において後記の如き種
々の効果が得られる。
以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明する。
実施例1 耐酸・耐塩性乳蛋白質の調製イオタ・カラゲ
ナン2に9およびキサンタンガム500gを温水350
Qに溶解し、次いでカゼイン100に9、ひき続いてI
N水酸化ナトリウム72gを加えてカゼインを溶解した
。得られた溶液のpHは81てあった。次いで、80°
Cにて30分間加熱し、噴霧乾燥して耐酸・耐塩性乳蛋
白質を得た。
実施例2 耐酸・耐塩性乳蛋白質の調製キサンタンガム
1gを温水900xQに溶解し、次いでカゼインナトリ
ウム100gおよびトリポリリン酸ナトリウム2gを加
えて溶解した。得られた溶液のpE(は75であった。
次いで、75°Cらて5分間加熱し、室温まで冷却して
耐酸・耐塩性乳蛋白質溶液を得た。
実施例3 耐酸・耐塩性乳蛋白質の調製カッパカラゲナ
ン5kgを温水175Cに溶解し、カゼイン50に9、
ひき続いてIN水酸化ナトリウム水溶液36gを加えて
カゼインを溶解した。次いで90°Cにて5分間反応さ
せて耐酸・耐塩性乳蛋白質溶液を得た。
実施例4 耐酸・耐塩性乳蛋白質の調製アルギン酸ナト
リウム1.7gおよびキサンタンガム0.3gを温水3
7ol1112ニ加え、80℃で加熱して溶解し、次い
で塩化カルシウム・二水和物20gを溶解した。得られ
た溶液にカゼイン100gを分散し、10%水酸化ナト
リウム水溶液30πρを加えてカゼインを溶解した。得
られた溶液のpHは7.6であった。次いで、80℃に
て30分間加熱し、室温まで冷却して耐酸・耐塩性乳蛋
白質溶液を得た。
実施例5 多機能性蛋白質の調製およびその評価 11一 実施例Iで得た耐酸・耐塩性乳蛋白質粉末100gを温
水500πρに溶解し、塩化カルシウム・三水和物89
を加え、IN水酸化ナトリウム水溶液でpH8,0に調
整し、次いで80℃にて30分間加熱処理した。直ちに
水で希釈し、次いで適宜水で希釈しつつ噴霧乾燥して多
機能性蛋白質たる品質改良剤の粉末を得た。この粉末を
用い、以下の処方に従ってうどんを製造した。
市販茹麺用小麦粉(日清製粉株式会社製、商標名「■O
雀−1) 1 k&および前記粉末10gとを均一に混
合し、5.6%食塩水340gを加えた。大和製作折制
の製麺機を用いて15分間ミキンングを行い、得られた
小麦粉生地をロール間隙25mmにて粗延べして粗麺帯
とし、これを同ロール間隙にて2回複合し、次いで1時
間熟成した後、10番切刃を用いて250zxの生麺線
を調製した。
得られた生麺線100gを沸騰水IQ中で20分間茹で
、水道水で冷却し、水切りして茹麺を得た。
この茹麺を室温にて4時間放置したものを試料(a)、
簡易包装して5℃で24時間保存し、次いで熱湯中に3
分間浸漬し、水切りしたものを試料(b)、48時間保
存した以外は(b)と同様に処理したものを試料(c)
とし、これらを本発明品とする(以下、麺類にこれらと
同様の処理を施した場合、同じく(a)〜(c)の記号
を用いる)。
また、本発明の方法による品質改良剤を添加しないで同
様に生麺を調製し、前記(a)〜(c)と同様に処理し
た試料を(A)、本発明の方法による品質改良剤の代り
に同量のバイタルグルテンまたはカゼインナトリウムを
添加して同様に生麺を調製し、前記(a)〜(c)と同
様に処理した試料を各々、(B)、(C)とした。
10人の訓練された研究所員(20代;4人、30代:
3人、40代;3人、このうち女性は3人)によるパネ
ルテストで各試料の光沢、風味、滑らかさおよび腰を総
合評価し、評点法による官能検査を行った。結果を第1
表に示す。
また、調理時における麺の歩留り、溶出率およびテクス
チャー評価での腰の指標となる剪断強度を求めた。剪断
強度としては、不動工業所製レオメーターを用い、テー
ブルスピード20mm1分、チャートスピード200尻
m/分、感度2kgにて、茹麺をその圧延方向に対して
垂直方向に切断するに要する応力を測定し、その値を用
いた。歩留りおよび溶出率は次式に従って計算した。
結果を第2表に示す。
く評価基準〉 +2:良い +1・やや良い ○:普通 −1:やや劣る −2:劣る 〜15− **:危険率1%で有意 * ・危険率5%で有意 **:危険率1%で有意 * 、危険率5%で有意 第1表から明らかな如く、本発明の方法による品質改良
剤を使用したうどんは、光沢、風味、滑らかさおよび腰
のいずれにおいても優れたものである。また、第2表よ
り、歩留り、溶出率および腰の指標である剪断強度にお
いても優れたものであることがわかる。
実施例6 カルシウムイオン量の影響 実施例1からの耐酸・耐塩性乳蛋白質粉末100gに対
して塩化カルシウム・三水和物の帝を第3表に記す如く
変化させる以外は実施例5と同様にして品質改良剤を調
製し、次いでそれを用いてうどんを製造し、(a)〜(
c)の処理を行って各試料を調製し、歩留り、溶出率、
剪断強度および官能検査のテストを行った。結果を第3
表に示す。
第3表 1:実施例5と同様の総合評価 2:乳蛋白質粉末1009に対するCaCa2・2H2
0の重量 3:乳蛋白質粉末100gに対するC a2”O重量*
*・危険率1%で有意 * ・危険率5%で有意 第3表から明らかな如く、耐酸・耐塩性乳蛋白質100
重量部に対してカルシウムイオンを0゜54〜5.4重
量部の割合で用いた場合の品質改良剤が麺に対して良好
な品質を伺与する。
実施例7  pr−rの影響 実施例1からの耐酸・耐塩性乳蛋白質粉末100g、続
いて塩化カルシウム・二水和物8gを温水500x(!
に溶解し、溶液を6等分し、水酸化ナトリウムで各々、
pH6,8,7,3,7,8,82,1O15および1
10に調製した。この各溶液から出発し、実施例5と同
様の手順を経て歩留り、溶出率、剪断強度および官能検
査のテストを行った。結果を第4表に示す。
第4表 1:総合評価 **:危険率1%で有意 * :危険率5%で有意 第4表より明らかな如く、pH7,3〜l015の範囲
において得られた品質改良剤を用いた麺が優れた評価結
果を示す。
実施例8 加熱温度および加熱時間の影響実施例Iから
の耐酸・耐塩性乳蛋白質粉末1000g、続いて塩化カ
ルシウム・二水和物80gを、液温を65℃以下に保ち
つつ温水5000zCに溶解した。水酸化ナトリウムで
pHを8.0に調整した。得られた溶液を等分し、次い
で68.70.80.90および120℃の各温度に対
し2.3.30および60分間の時間を組み合せた加熱
温度・加熱時間条件にて各溶液を処理し、噴霧乾燥して
乳蛋白質粉末を得た。これらの粉末から出発し、実施例
5と同様の手順を経て以下の官能検査結果を得た。
*:危険率5%で有意 第5表から明らかな如く、70℃以上で3分間以上加熱
すると優れた品質改良剤が得られることがわかる。
発明の効果 本発明の方法により得られる品質改良剤は実施例中にも
述べたように多種多様の効果を有する。
まず、製麺時における機械適性が格段に向上するなど製
麺適性に優れている。食感については、従来不可能であ
った手打風の食感を製麺麺類に付与できる。すなわち、
従前の麺類と比較してツヤのある外観を呈し、舌ざわり
の滑らかな「のどごし」の良い食感とソフトな歯ざわり
のある腰の強い食感を有する麺が得られる。しかも、茹
後長時間にわたって、その食感を保持する。また、色調
の点ても経時的変化が少なく、色の「くすみ」をなくす
ことかできる。臭については特異臭がない利点を有する
。さらには、調理による茹のび・煮くずれが防止され、
歩留りが向上され、廃水処理の負荷を軽減して公害対策
にも寄与する。
以下に参考例を挙げて本発明の効果をさらに詳しく説明
する。
参考例1 実施例5からの粉末10gおよび中華麺用粉(太陽製粉
製、商標名「中華ザン−1)1kgを均一に混合し1.
VL水(ボーメ4度)330靜を添加し、10分間ミキ
ソングを行い、圧延ロールにて麺帯を調製し、20番切
刃で切り出して生中華麺を得た。これを沸騰水中で3分
30秒間茹でて茹麺としたが、麺の色調、風味および食
感共に良好で、かつ茹後20分においても茹直後と同様
なテクスチャーを維持していた。
参考例2 実施例5からの粉末10gと準強力小麦粉1kgを均一
に混合し、埋り水(かん水1.2h、食塩14gおよび
アルギン酸1.2gを含む)365叶てミキシングを行
い、圧延し、切り出して麺線を得た。
これを135℃で90秒間フライ処理して即席中華麺と
し、沸騰水中で3分間孔でたものは、非常に舌ざわりが
良く、ソフトな腰のあるテクスチャ一を有しており、か
つ茹のびも遅かった。
参考例3 実施例5からの粉末20gとそば粉600g、準強力小
麦粉14.00gおよび水560mρでミキシングを行
い、圧延し、切り出して生そばを得た。
これを沸騰水中で3分間孔でたものは、「のどごし」が
良く、そばの風味が生きた、適当な腰とフラクチャー性
のバランスのとれたテクスチャーも有していた。
参考例4 実施例5からの粉末Lkgおよび小麦粉11001cに
食塩水(ボーメ10度)32kgを加えてよく混練し、
常法により製麺し、製麺温度25〜30’C1湿度70
〜85%にコントロールされた乾燥室で乾燥してそうめ
んを得た。石粒しせず、これを茹でた茹麺は滑らかで、
腰のある石粒えした製品と同様なテクスチャーを有して
いた。
参考例5 実施例5からの粉末10gに小麦粉1kfl、食塩1g
および水380πgを加え、ミキシングを行い、ロール
で圧延して厚さ0.9mMとし、型抜き用の円筒で型抜
きし、ギョウザの皮を得た。これは滑らかて、保湿性を
有し、口当りが良く、ソフトで弾力性に富んでいた。
以上の如く、本発明の方法による品質改良剤は、麺類に
種々の優れた特性を付与する機能を持つ。
現時点では、この機能はカゼインと酸性多糖類より成る
複合体の構造が多価カヂオンの作用により変化を受けた
ことに由来するものではないかと推測している。例えば
、末法においてpHが105を超えると所望の効果を有
する品質改良剤が得られないのは、カゼインジスルフィ
ド結合の切断による該複合体構造の不安定化によると考
えるものである。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)カゼインとカゼイン100重量部当たり0.5〜
    30重量部の割合の酸性多糖類を含有する水性溶液また
    は分散液をpH7.3〜10.5にて70℃以上で3分
    間以上加熱して得られる耐酸および耐塩性を有する乳蛋
    白質および該乳蛋白質の乾物換算100重量部当たり0
    .54〜5.4重量部の割合の多価カチオンを含有する
    水性溶液または分散液をpH7.3〜10.5にて70
    ℃以上で3分間以上加熱することを特徴とする麺類の品
    質改良剤の製法。
  2. (2)該多価カチオンがカルシウムイオンまたはマグネ
    シウムイオンである前記第(1)項の製法。
  3. (3)該カルシウムイオンが塩化カルシウム、硫酸カル
    シウム、リン酸カルシウム、炭酸カルシウム、乳酸カル
    シウムおよび水酸化カルシウムより成る群から選択され
    る1種またはそれ以上の化合物により供給される前記第
    (2)項の製法。
  4. (4)該マグネシウムイオンが塩化マグネシウム、硫酸
    マグネシウム、クエン酸マグネシウム、乳酸マグネシウ
    ムおよび水酸化マグネシウムより成る群から選択される
    1種またはそれ以上の化合物により供給される前記第(
    2)項の製法。
  5. (5)さらに、加熱時にショ糖脂肪酸エステルおよび/
    またはポリグリセリン脂肪酸エステルを添加する前記第
    (1)項〜第(4)項いずれか1つの製法。
JP61304925A 1986-12-19 1986-12-19 麺類の品質改良剤の製法 Granted JPS63157949A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61304925A JPS63157949A (ja) 1986-12-19 1986-12-19 麺類の品質改良剤の製法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61304925A JPS63157949A (ja) 1986-12-19 1986-12-19 麺類の品質改良剤の製法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63157949A true JPS63157949A (ja) 1988-06-30
JPH0131868B2 JPH0131868B2 (ja) 1989-06-28

Family

ID=17938961

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61304925A Granted JPS63157949A (ja) 1986-12-19 1986-12-19 麺類の品質改良剤の製法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS63157949A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02219555A (ja) * 1988-10-17 1990-09-03 Taiyo Kagaku Co Ltd 即席冷凍麺
JPH02219554A (ja) * 1988-10-14 1990-09-03 Taiyo Kagaku Co Ltd 即席性を有する生又は半生の麺用ミックス粉および麺類
US11910817B2 (en) 2017-12-13 2024-02-27 Nissin Foods Holdings Co., Ltd. Method for producing instant noodles

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02219554A (ja) * 1988-10-14 1990-09-03 Taiyo Kagaku Co Ltd 即席性を有する生又は半生の麺用ミックス粉および麺類
JPH02219555A (ja) * 1988-10-17 1990-09-03 Taiyo Kagaku Co Ltd 即席冷凍麺
US11910817B2 (en) 2017-12-13 2024-02-27 Nissin Foods Holdings Co., Ltd. Method for producing instant noodles

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0131868B2 (ja) 1989-06-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH02410A (ja) こんにゃくを利用した加工食品及びその製造方法
GB2518726A (en) Edible fungi
JPS6239978B2 (ja)
JPH0368668B2 (ja)
JPH06133714A (ja) 食品加工澱粉の製法
JPS63157949A (ja) 麺類の品質改良剤の製法
JP6523541B1 (ja) 麺類または麺皮類の製造方法
JPH06165632A (ja) シュー皮用乳化油脂組成物及びその製造法
JPS59154950A (ja) 和風めん及び中華めんの製造方法
JPH1014481A (ja) パン類及びパン粉の製造方法
JPS5942856A (ja) 昆布および魚骨成分含有魚肉ペ−ストを用いる麺類の製造法
JP2019208364A (ja) 茹で麺類の製造方法
JP2020178623A (ja) 麺類または麺皮類の製造方法
KR20120093459A (ko) 대게 국수의 제조방법
JP3398496B2 (ja) 麺類の品質改良剤およびこれを用いた麺類の製造方法
JPH0231637A (ja) スポンジケーキ及びパン
JPS6143974B2 (ja)
JP2896373B2 (ja) めん類の製造法
JPWO2008065954A1 (ja) 澱粉食品用ふやけ抑制剤
JP3414871B2 (ja) 食品用ツヤ出し剤
JP3002933B2 (ja) めん類の製造方法
JPH08280344A (ja) 中華用麺及びその製造方法
JP2003210126A (ja) 麺類の茹でのびおよび老化改良剤
JP2003250437A (ja) 麺類用乾燥卵及び麺類用乾燥卵を用いた麺類
JPS60114158A (ja) 揚げそばの製造法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees