JPS6315588B2 - - Google Patents

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JPS6315588B2
JPS6315588B2 JP54110794A JP11079479A JPS6315588B2 JP S6315588 B2 JPS6315588 B2 JP S6315588B2 JP 54110794 A JP54110794 A JP 54110794A JP 11079479 A JP11079479 A JP 11079479A JP S6315588 B2 JPS6315588 B2 JP S6315588B2
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voltage
circuit
scanning
write
side electrode
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Shuhei Yasuda
Toshihiro Ooba
Yoshiharu Kanetani
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Sharp Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、薄膜EL表示装置の駆動方式に関し、
特に高耐圧NチヤンネルMOS型ICを用いた駆動
回路の改良技術に関するものである。
まず、本発明の実施例に使用する二重絶縁型薄
膜EL表示素子および先願発明について説明する。
本発明に使用する二重絶縁型薄膜EL素子は、
第1図に示すようにガラス基板1の上にIn2O3
りなる帯状の透明電極2を平行に設け、この上に
たとえばY2O3,Si3N4,TiO2,Al2O3,SiO2など
の誘電物質層3、Mnなどの活性剤をドープした
ZnSよりなるEL層4、上記と同じくY2O3
Si3N4,TiO2,Al2O3,SiO2等の誘電物質層3′
を蒸着法、スパツタリング法のような薄膜技術を
用いて順次500〜10000Åの膜厚に積層して3層構
造にし、その上に上記透明電極2と直交する方向
にAlなどより帯状の背面電極5を平行に設けた
構成をしている。この構成の二重絶縁型薄膜EL
表示装置において、透明電極群2のうちの1つと
背面電極群5のうちの1つに適当な交流電圧を印
加すると、両電極が交差して挾まれた微少面積部
分のEL層4が発光する。この微少面積部分が文
字、記号、模様を表示する場合の一絵素に相当す
る。したがつてこの一絵素を1個ずつ選択走査し
て、または選択された絵素全部を同時に駆動して
文字、記号等を表示する。この薄膜EL表示装置
は高輝度発光し寿命が長く安定であるなどの点で
従来の分散型EL素子に比べて優れた特性を持つ
ている。
上記薄膜EL素子は、電極間に誘電物質層3,
3′で挾持されたEL層4を介在させるものである
から等価回路的には容量性素子と見ることができ
る。この内容に関する出願としては、特願昭51−
92571号、特願昭52−13630号、特願昭52−13631
号、特願昭52−121213号、特願昭52−121214号な
どを挙げることができる。また、本件出願人は上
記の出願の改良を特願昭53−10093号(昭和53年
1月30日出願)で「薄膜EL表示装置の駆動回路
及び駆動方法」として出願している。
上記特許出願のうち、特願昭52−121213号で出
願した発明を以下に説明する。
第2図は特願昭52−121213号(特開昭54−
53981号公報)に開示した駆動回路図を示し、第
3図はそのタイムチヤートを示す。
第2図において、10は前述の薄膜EL表示装
置を示し、この図ではX方向電極X1〜Xnをデー
タ側電極とし、Y方向電極Y1〜Yoを走査側電極
とし、電極のみを示している。
20は共通線Aに電圧Vpreを信号S1で動作す
るトランジスタ21,22を介して印加する駆動
回路である。
30はデータ側のダイオードアレイを示し、共
通線AとX電極の間にダイオード31a,31b
…31mが接続されこれはデータ側駆動線の分離
と後述する高耐圧トランジスタよりなるスイツチ
ング素子の逆バイアスを保護する作用をする。
40はデータ側のスイツチング素子回路でNチ
ヤンネルMOSトランジスタよりなり、X電極と
アースライン間に接続され、書込みの非選択絵素
点に充電された電荷を放電させる回路を形成す
る。そしてこのトランジスタは入力電圧に対して
出力電流が第4図に示すように一定の関係を有す
る定電流型駆動素子として動作する。第4図の横
軸はソース―ドレイン間電圧Vdsで、縦軸はドレ
イン電流Idであり、ゲート電圧Vgをパラメータ
として図の曲線のように変化する。
50は走査側のスイツチング素子回路で、Nチ
ヤンネルMOSトランジスタよりなり、Y電極と
アースライン間に接続され書込みの選択絵素点に
書込み電圧を印加する回路を形成する。
60はY方向電極の奇数番目のラインにカソー
ド側が接続されたアノード共通のダイオードアレ
イである。
70はY方向電極の偶数番目のラインにカソー
ド側が接続されたアノード共通のダイオードアレ
イである。
上記ダイオードアレイ60,70は走査側駆動
線の分離とスイツチング素子の逆バイアスを保護
するものである。
80はダイオードアレイ60の共通線Bを発光
閾値電圧Vthまで引上げるため電源電圧として
Vthを持ち、信号S2によつて動作するトランジス
タ81,82により書込み駆動を行なう駆動回路
である。
90は同じく共通線Cを発光閾値電圧Vthまで
引上げるため電源電圧としてVthを持ち信号S3
よつて動作するトランジスタ91,92により書
込み駆動を行なう駆動回路である。
100は1フイールド走査の終了時に、薄膜
EL表示装置全面にフイールドリフレツシユパル
スを印加するため信号S4によつて動作するトラン
ジスタ101,102を介して駆動線B,Cにフ
イールドリフレツシユパルスを供給する駆動回路
である。
次にこの回路の動作を第3図のタイムチヤート
とともに説明する。
Γ 第1段階T1:予備充電 回路50の全ての走査側スイツチング素子SS1
〜SSnのゲートにハイレベル信号を供給し、総て
をON状態にする。このときデータ側のスイツチ
ング素子回路40の全トランジスタSD1〜SDn
OFF状態にされている。そして駆動回路20の
入力端子S1に信号が供給されトランジスタ21,
22がオンになり回路30の共通線Aに電圧
Vpreを印加する。したがつてすべてのデータラ
インX1〜Xnより薄膜EL表示装置の全絵素に電圧
Vpreが充電される。ここで電圧Vpreは薄膜EL素
子の発光電圧Vwと閾値電圧Vthとの間に、Vpre
=Vw−Vthの関係がある。
Γ 第2段階T2:放電変調期間 走査側スイツチング回路50のトランジスタ
SS1〜SSoの全てをOFFにし、変調側駆動回路4
0の非発光絵素に接続されたトランジスタを選択
してトランジスタSD1〜SDnを入力電圧と出力電
流に一定の関係を有するよう定電流駆動させて、
上記第1段階にて充電された電荷を定電流放電す
る。回路40のトランジスタSDiのドレインに流
れる放電電流をidとしたとき、 id=−CdV/dt ……(1) ただし、Cは変調側駆動ラインX1〜Xnから見
た各ラインの容量の合計、すなわち、マトリツク
スパネルの1絵素容量をCeとして全ての絵素容
量は同じであり総絵素数がnのときC=nCeであ
る。
の関係があり、またトランジスタSD1〜SDnは定
電流型駆動素子であるから、単位時間当りの放電
電圧Vは、 V=∫〓p−id/Cdt=Vpre−id/Cτ……(2) ただし、τは放出時間 となる。
今、たとえば変調側駆動回路40の素子として
入力ゲート電圧Vgとドレイン電流Idが次式の比
例関数を有するNチヤンネルMOSトランジスタ
を使用する。
Id=gmVg ……(3) ただしgmはトランジスタのゲート―ドレイン
間の相互コンダクタンスであり、この式では比例
定数とする。
変調側駆動回路40に接続された駆動線Xiを
駆動する定電流型駆動素子SDiの入力ゲート電圧
をVg(i)とし、その相互コンダクタンスをgm
(i)とした場合、電圧Vg(i)を期間τの間、
トランジスタSDiのゲートに印加した後の駆動線
Xiの電圧V(i)は、上記(2),(3)式より、 V(i)=Vpre−id/Cτ=Vpre−iD/Cτ =Vpre−gm(i)/C・Vg(i)τ ……(4) ただし、Idはドレイン電流で、放電電流idと同
じである。
となる。
回路40を構成する素子SD1〜SDnの相互コン
ダクタンスgmが充分にバラツキの少ない素子で
あるとすると、gm(i)≒gm(k≠i)=gmが成
立し、したがつてgm/Cは定数Kとみなすことがで き、(4)式は次式(5)のようになる。
V(i)=Vpre−K・Vg(i)τ ……(5) この(5)式より電圧V(i)を決定するパラメー
タには、駆動素子SDiの入力ゲート電圧Vg(i)
と入力ゲート電圧印加時間τの二つあることが分
る。
したがつて、薄膜EL素子を振幅変調して中間
調表示するための手段には、定電流型駆動素子の
入力に一定期間映像信号に対応する振幅を持つ信
号を加える方法と、定電流型駆動素子の入力に映
像信号に対応するパルス幅をもち一定電圧の信号
を加える方法がある。前者を振幅変調入力信号に
よる振幅変調駆動方式、後者をパルス幅変調入力
信号による振幅変調駆動方式という。
振幅変調入力信号による振幅変調駆動方式は、
トランジスタSDiのゲートに映像信号に応じて電
圧が変化する信号を加えれば、この方式を実施で
きる。
またパルス幅変調入力信号による振幅変調駆動
方式は、トランジスタSDiの入力に映像信号に応
じてパルス幅が変化する信号を加えれば、この方
式を実施できる。
この第2段階で書込み絵素に映像信号の大きさ
に応じた電圧が予備充電される。
Γ 第3段階T3:書込み駆動 次に走査側スイツチング回路50の全トランジ
スタSS1〜SSoおよびデータスイツチング回路4
0の全トランジスタSD1〜SDnをOFF状態にす
る。
この状態のとき、変調側駆動電極X1〜Xnは第
2段階における変調側素子SD1〜SDnの入力に応
じた電圧V(i)、i=1,2,…,mにてホール
ドされている。
ここで選択された走査電極Yjを駆動する駆動
素子、すなわちトランジスタSSjをONにして他
の全ての走査側駆動素子すなわち、トランジスタ
SSk≠jはOFF状態に保つ。この走査電極Yjが奇
数番目の走査電極の場合には、偶数番目の走査電
極に接続されたダイオードアレイ回路70の共通
線Cを書込み駆動回路90によつて発光閾値電圧
Vthまで引上げる。この書込み駆動によつて選択
走査電極Yjを除くすべての走査側電極Yk≠jは発
光閾値電圧Vthまで引上げられるため変調側電極
X1〜Xnの電圧Vw(i),i=1,2,…mは Vw(i)=V(i)+Vth ……(6) となる。
選択された走査電極YjのトランジスタはON状
態にあるため、選択走査電極Yj上の絵素E(i,
j)には(6)式の電圧が印加され書込み電圧Vw
(i)に対応した発光が行なわれる。
一方選択されていない走査電極Yk≠jの絵素E
(i,k≠j)に印加される電圧はV(i)であ
る。
選択走査電極Yj上の選択絵素を発光せしめ、
非選択走査電極Yk≠j上の非選択絵素を発光させな
いように上記各電圧は、 V(i)VpreVthVw(i) ……(7) の関係になるように共通線駆動回路20,80,
90,100の各電圧を設定しておく。
以上の3段階により選択走査電極Yj上の絵素
を中間調書込み駆動することができる。
次に奇数番目の走査電極の書込みが終つた後、
順次駆動のため偶数番目の走査電極の書込みをす
るには、第1段階T1:予備充電、第2段階T2
放電変調期間の各駆動を既述の通り行なう。第3
段階T3:書込み駆動のとき、走査電極Yj+1を選
択し、偶数番目の走査電極を書込むために、奇数
番目の走査電極に接続されたダイオードアレイ回
路60の共通線Bを書込み駆動回路80によつて
発光閾値電圧Vthまで引上げる。
以上第1段階、第2段階、第3段階の駆動を繰
返して奇数番目の走査電極と偶数番目の走査電極
を順次書込み駆動する。
そして順次走査が終り1フイールドの中間調書
込みが終了したとき、リフレツシユ期間Refでフ
イールドリフレツシユパルスが駆動回路100、
ダイオードアレイ回路60,70を介して加えら
れる。このとき走査側スイツチング回路50の全
トランジスタSS1〜SSoはオフ、データ側スイツ
チング回路40の全トランジスタSD1〜SDnはオ
ンにされる。フイールドリフレツシユパルスの電
圧側は上記各走査電極ごとより加えられた最高輝
度の書込み電圧と等しく、薄膜EL表示装置にと
つて逆極性になるよう加える。したがつて薄膜
EL表示装置は書込み電圧とフイールドリフレツ
シユパルスとで交番駆動されることになる。フイ
ールドリフレツシユパルスが加えられるとき、書
込み電圧が加えられた絵素は分極しているため、
この分極による電界とフイールドリフレツシユパ
ルスとが重畳して書込み絵素のみを発光させる。
書込み絵素の分極量は発光輝度の大きさに比例し
ているので、フイールドリフレツシユパルスが印
加されたときも上記分極量に応じた発光、すなわ
ち中間調表示をする。またフイールドリフレツシ
ユパルスは分極のかたよりをなくし、次のフイー
ルドで書込み電圧が加えられたときに、書込み絵
素の発光を可能にしている。
この実施例において、各電圧及びパルス定数は
次のように決められた。
Vpre=70(ボルト) Vth=140(ボルト) −Vw=−210(ボルト) 印加パルス幅:40(μsec) 1フイールド期間:16.7(msec) なお、上記実施例において、書込み駆動回路8
0,90は発光閾値電圧Vthを供給するが、この
回路は発光閾値電圧以下の電圧を供給すればよ
く、そしてこの発光閾値電圧より低下した電圧分
だけ駆動回路20の電圧を上昇させる必要があ
る。ただし駆動回路20の供給電圧が発光閾値電
圧を越えてはならない。
また薄膜EL表示装置が印加電圧と発光輝度に
ヒステリシス特性を持つ場合にも、上記実施例と
同様にして書込みをすることができる。また、駆
動回路80,90からの供給電圧を維持電圧に変
化させるか、または維持電圧を持つ駆動回路を用
意すれば維持駆動することができる。このとき維
持駆動を交番駆動するためにはデータ側走査電極
の側に逆極性の維持電圧を供給する回路を配設す
ればよい。更に消去駆動は駆動回路80,90か
らの供給電圧を消去電圧に変化させるか、または
消去電圧を持つ駆動回路を配設すればよい。
この駆動方式は薄膜EL表示装置を中間調表示
するものであるが、まず、この装置に使用される
NチヤンネルMOS型IC(トランジスタ)について
第5図とともに簡単に説明する。Nチヤンネル
MOSはP型サブストレート41にN型のソース
42、N型のドレイン43を設け、強化シリコン
などを介してゲート44を載置した形状をしてい
る。ドレイン43はグランド電位であるサブスト
レート41に対して正電位に保たれる。
次に第6図に示す薄膜EL表示装置の駆動回路
特願昭53−10093号≪特開昭54−102898号公報≫
で出願済)について説明する。なお、第7図は第
6図に示した回路のタイムチヤートである。また
第2図に示した回路と同一部分には同一の符号を
付し、説明を省略する。
ただし、回路80と90の電圧Vwaは発光開
始電圧Vthと最高輝度発光電圧V0との中間電圧
で、Vw=Vth+V0/2である。
また回路110は共通線B,Cを介して走査電
極側より予備充電電圧Vpreを印加する回路で、
信号S5によつて動作するトランジスタ111,1
12を備えている。
次にこの回路の動作の詳細について第7図に示
すタイムチヤートとともに説明する。
Γ 第1段階T1:予備充電期間 回路50のすべての走査側スイツチング素子
SS1〜SSoのゲートにハイレベル信号を供給し、
全てをON状態にする。このときデータ側のスイ
ツチング素子回路40のMOSトランジスタのす
べてはOFF状態にされている。そして駆動回路
20の入力端子S1に信号が供給されトランジスタ
21,22がONになり、回路30の共通線Aに
予備充電電圧Vpreが印加される。
したがつて全てのデータラインX1〜Xnより薄
膜EL表示装置の全絵素に電圧Vpreが充電される
こととなる。ここで電圧Vpreは薄膜EL素子の最
高輝度発光電圧V0と閾電圧Vthとの間に2Vpre=
V0−Vthの関係がある。
Γ 第2段階T2:放電変調及び走査側引き上げ
期間 走査側スイツチング回路50のMOSトランジ
スタSS1〜SSoのすべてをOFFし、データ側スイ
ツチング素子アレイのうち非発光絵素に接続され
たMOSトランジスタSDk(k≠i)のみONし、
発光絵素E(i,j)に接続されたMOSトランジ
スタSDiはOFFに保つ、またこのMOSトランジ
スタSDkをONする同タイミングで走査側予備充
電回路110の入力端子S5に信号が供給され、ト
ランジスタ111,112をONにし回路60,
70の共通線B,Cに電圧Vpreを印加し全絵素
を走査側から引き上げる。
Γ 第3段階T3:書込み駆動期間 次に第6図中絵素E(i,j)をたとえば書込
み絵素点とすると、該選択点と接続されていない
回路70の共通線Cを書込み電圧Vwに引き上げ
るため、回路90の入力端子S3に信号が供給され
る。
この時、絵素E(i,j)の走査側MOSトラン
ジスタSSjのみONし、他の走査側MOSトランジ
スタSSl(l≠j)はOFFに保たれる。またこの
期間中データ側MOSトランジスタはすべてOFF
に保たれる。この書込み駆動によつて選択走査電
極Yjを除くすべての走査側電極は発光開始電圧
Vthと最高輝度発光電圧V0との中間電圧Vw=
Vth+V0/2まで引き上げられる。
以上第1〜第3段階の駆動により第6図に代表
例として絵素E(i,j)、E(i,j+1)の印
加波形を示す如く選択走査電極上の各絵素には、
発光を望む場合電圧Vw+Vpreが印加され、また
発光を望まない場合電圧Vw−Vpreが印加され、
変調電圧は2Vpreとなる。
なお選択走査電極外の各絵素には±Vpreの電
圧が印加されるが、通常電圧Vpreは電圧Vthよ
り十分低く保たれるため、発光を供うことはな
い。そして順次走査が終りフイールドリフレツシ
ユパルスRefが駆動回路100ダイオードアレイ回
路60,70を介して加えられる。このとき走査
側スイツチング回路50の全MOSトランジスタ
はOFF、データ側スイツチング回路40の全
MOSトランジスタはONにされる。フイールド
リフレツシユパルスの電圧値は上記各走査電極ご
とより加えられた最高輝度の書込み電圧V0と等
しく薄膜EL表示装置にとつて逆極性となるよう
に加える。フイールドリフレツシユパルスが加え
られると書込みが加えられ発光した絵素は分極し
ているため、この分極による電界とフイールドリ
フレツシユパルスとが重畳して書込み発光した絵
素のみが発光する。
本発明は上記第6図に示す駆動回路を基本と
し、EL表示素子にNチヤンネルMOSを介して電
圧Vw,VRef,Vpreを印加する駆動回路(以下
共通線駆動回路と総称する)を改良することによ
り、薄膜EL表示装置として利便性があり、回路
部品及び回路部品配置用基板の小型化を達成する
ことができ、表示画面のチラツキを呈しない周波
数を保持して走査電極数の大きい即ち1ライン走
査時間の短い場合にも表示装置としての信頼性を
損なうことなく充分な輝度コントラスト化を得る
ために必要な書込み電圧パルス幅、予備充電電圧
パルス幅を印加することのできる共通線駆動回路
を有する薄膜EL表示装置の駆動回路を提供する
ことを目的とするものである。
以下、本発明を実施例に従つて図面とともに詳
説する。
第8図は本発明の1実施例を示す駆動回路図で
ある。また第9図はそのタイムチヤートを示す。
第8図において第6図と同一部分には同一の符
号を付し、説明を省略する。異なる部分として2
5は共通線Aを介してデータ側より予備充電電圧
Vpreを印加する回路であり、105は共通線B,
Cを介して走査側より予備充電電圧Vpreを印加
する回路である。即ち、25及び105の回路は
各々第6図中20,110の回路と対応する。8
5はダイオードアレイ60の共通線Bを電圧Vw
まで引き上げる共通線駆動回路である。95はダ
イオードアレイ70の共通線Cを電圧Vwまで引
き上げる共通線駆動回路である。ここで、回路8
5と95の電圧Vwは発光開始電圧Vthと最高輝
度発光電圧V0との中間電圧でVw=Vth+V0/2で ある。
ところで第6図中に示すフイールドリフレツシ
ユパルス電圧VRefを前記Vwと等しくした場合
においても充分な輝度、コントラスト比が得られ
ることが実験的に確認されている。
本発明は、従来、第6図中に示すように書込み
電圧を印加する為2回路、フイールドリフレツシ
ユパルスを印加する為に1回路、合計3回路によ
つて構成されていた部分を、書込み電圧を印加す
る回路及びフイールドリフレツシユパルスを印加
する回路を同一の(駆動)回路で行なうことを企
図し、ダイオードアレイ50,60の共通線B,
Cに接続される2回路85,95によつて構成す
ることを特徴とする。
駆動回路数を低減することは、回路部品数を低
減し得ること、また、回路部品基板面積を小さく
できることの利点があり、またVRef用電源を除
くことができ、EL表示装置の小型化及び用い易
さ向上に寄与し得る。
また本発明の実施例に使用する薄膜EL表示装
置の駆動方法においてフイールドリフレツシユパ
ルスはデータ側電極のそれぞれに接続されたすべ
てのNチヤンネルMOS型トランジスタ回路を介
して印加される。すなわちEL素子全面に同時に
フイールドリフレツシユパルスを印加するもので
ある。この為、フイールドリフレツシユ電圧を印
加する駆動回路に関して従来の1回路による構成
と比較して本発明は2回路である為、フイールド
リフレツシユパルス電圧印加時に1回路当りの負
荷容量としては実質的に1/2に低減される。この
為フイールドリフレツシユパルス立上り時間が短
縮されフイールドリフレツシユパルスの印加時間
を短縮できる。このことはEL表示素子の長期間
使用時における微小破壊点数を低減する付加的効
果をもつ。
また本発明の実施例に使用する薄膜EL表示装
置の駆動方法において順次走査期間中は第1〜第
3段階の駆動を繰り返し行なうものであるが各段
階の切り換わり時、例えば第3段階から第1段階
への切り換わり時において第6図中選択点と接続
されていない共通線B(C)を書込み電圧、Vwに引
き上げた回路80,90は入力端子S2(S3)の信
号が切れた後もトランジスタのいわゆる蓄積時
間、立下り時間の間、完全に電源Vwと遮断され
た状態ではない。この為、入力信号S2(S3)の信
号が切れた通常7〜8μsec以上の休止期間を設け
て第1段階を開始しトランジスタ82,92から
走査側MOSトランジスタ回路50を介して電源
Vwから過大電流が流れ、トランジスタ82,9
2、あるいはMOSトランジスタ50が破壊され
ることを防いでいる。また同様の理由により第1
段階と第2段階、第2段階と第3段階の切り換時
にも通常4〜5μsecの休止期間を設けている。
ところで、該薄膜EL表示素子は容量性素子で
ある為、書込み電圧(リフレツシユ電圧)Vw、
変調電圧の印加時に時定数による一定の充電時間
を必要とすることは当然であり、充分な輝度コン
トラスト比を得る為に通常30μsec程度以上の書込
み電圧Vwパルス幅を印加することが望ましい。
特に、目にチラツキを感じないフレーム周波数を
保持し走査電極数の大きい場合(例えば240本程
度)、即ち、1ライン走査時間が短かくなる場合
においても充分な輝度、コントラスト比を得る為
には一定の変調電圧及び書込み電圧印加時間を保
つ必要があり、この為、第1〜第3段階の休止時
間を短かくすることが望ましい。
しかしながら本発明の如く、書込み電圧とフイ
ールドリフレツシユパルスを同一の駆動回路で印
加する場合、駆動回路に要求される性能として全
パネル容量の1/2という大きい負荷を駆動し得且
つ上記したことにより休止時間を短かくする必要
性からトランジスタの蓄積時間、立下り時間を短
かくすることを満たす必用があり、この点に実用
上の困難さがある。
従来、第6図中回路80,90,100で示す
回路構成において、書込み電圧印加用、フイール
ドリフレツシユ電圧印加用としてはスイツチング
時間、電力定格等の異なる二種類のトランジスタ
を用いて実用に供していた。同一のトランジスタ
を用いて、上記した実用上の困難さを克服するこ
とは難かしいという実験的事実に基くためのもの
である。
しかしながら本実施例は第8図の回路85,9
5で示す如く、論理信号電圧レベルとのインター
フエースにおいて段間結合トランスを用いた回路
構成に同一種類のトランジスタを用い全パネル容
量の1/2という大きい負荷を駆動し、トランジス
タの蓄積時間、立下り時間を短かくして休止時間
を5〜6μsecにすることができる実験的事実を得
た。
なお、第8図中変調用駆動回路25,105も
同様の理由で段間結合トランスを用いる。
段間結合トランスは入出力段トランジスタの構
成の異なる種々の形態に適用できる。その実施例
を第10図a,b,cに示す。
以上詳説した如く、本発明によれば回路構成が
小型化され、表示装置としての利便性が向上す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は薄膜EL表示装置の一部切欠斜視図、
第2図は従来例を示す薄膜EL表示装置の駆動回
路図、第3図は第2図の回路のタイムチヤート、
第4図は第2図の回路を構成する素子の電圧−電
流特性図、第5図は本発明に使用するNチヤンネ
ルMOSの断面図、第6図は他の従来例を示す薄
膜EL表示装置の駆動回路図、第7図は第6図の
回路のタイムチヤート、第8図は本発明の1実施
例を示す駆動回路図、第9図は第8図の回路のタ
イムチヤート、第10図は本発明の他の実施例を
示す要部回路構成図である。 10……薄膜EL表示装置、20……予備充電
電源回路、40……データ側スイツチング回路、
50……走査側スイツチング回路、80,90…
…書込み電圧回路、100……リフレツシユ回
路、85,95……共通線駆動回路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 EL層の両面に誘電体層を設け、該誘電体層
    の両表面に互いに直交する方向にマトリツクス状
    に電極を形成した薄膜EL表示装置の駆動回路に
    おいて、 上記電極の一方を走査側電極とし、他方をデー
    タ側電極として、 上記データ側電極より第1予備充電電圧を印加
    して全絵素を予備充電する回路と、 書き込み、非書き込み情報に応じて上記データ
    側電極から上記第1予備充電電圧を放電変調する
    期間に、上記走査側電極より第2予備充電電圧を
    重畳印加する回路と、 奇数番目と偶数番目の走査側電極に分離して設
    けられ、選択走査側電極を含まない奇数番目又は
    偶数番目の一方の走査側電極に交互に所定の書き
    込み電圧を印加して、上記選択走査側電極を含ま
    ない2分の1に分離した走査側電極から、上記選
    択走査側電極上の書き込み絵素部分に、保持され
    ている予備充電電圧に重畳させて上記書き込み電
    圧を印加する回路とを有し、 1フイールドの順次走査の後のリフレツシユ期
    間に、上記奇数番目と偶数番目に分離して設けた
    両書き込み電圧印加回路から同時に、それぞれの
    上記書き込み電圧をフイールドリフレツシユ電圧
    として、上記全走査側電極に印加する手段を設け
    てなることを特徴とする薄膜EL表示装置の駆動
    回路。
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