JPS63154656A - アミノチオフェノールおよびその誘導体の製造方法 - Google Patents

アミノチオフェノールおよびその誘導体の製造方法

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JPS63154656A
JPS63154656A JP62295402A JP29540287A JPS63154656A JP S63154656 A JPS63154656 A JP S63154656A JP 62295402 A JP62295402 A JP 62295402A JP 29540287 A JP29540287 A JP 29540287A JP S63154656 A JPS63154656 A JP S63154656A
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JP
Japan
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aminothiophenol
acetyl
dimethylthiocarbamate
organic
oxime
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JP62295402A
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English (en)
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モハメド アスラム
ケネス ジー ダベンポート
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Hoechst Celanese Corp
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C333/00Derivatives of thiocarbamic acids, i.e. compounds containing any of the groups, the nitrogen atom not being part of nitro or nitroso groups
    • C07C333/02Monothiocarbamic acids; Derivatives thereof

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明はアミンチオフェノール類たとえばパラアミノチ
オフェノールおよびその誘導体たとえばN−アセチル−
パラアミノチオフェノールのよりなN−アシル−アミノ
チオフェノールの製造法に関する。
く従来の技術〉 アミノチオフェノール類およびその誘導体は酉業上種々
の5i!際の及び潜在の用途をもつ。たとえば、パラア
ミノチオフェノールのようなアミノチオフェノール類は
抗関節炎剤、ステロイド誘導体、および抗マラリア剤の
ような医薬品の合成のための重要な中間体でおり、また
写真のかぶり防止剤としても使用される。
米国特許第4,524,217号[1985年6月18
日発行;発明者に、G、ダベンポートおよびC,B、ヒ
ルトン;譲受人へキスト セラニーズ コーポレーショ
ン〕にはヒドロキシ芳香族ケトンたとえば4−ヒドロキ
シアセトフェノン(4−HAP )をヒドロキシルアミ
ンまたはヒドロキシルアミン塩と反応させて該ケトンの
オキシムを作す、このオキシムを触媒の存在下にベック
マン転位にかけてN−アシル−ヒドロキシ芳香族アミン
とすることによるN−アシル−ヒドロキシ芳香族アミン
たとえばN−アセチル−パラアミノフェノール(APA
P)の製造が記載されている。
この特許にはフェニルアセテートのようなヒドロキシ芳
香族エステルの製造あるいは弗化水素を触媒として使用
するフェノールの7リーデル・クラフッ・アシル化も記
載されており、これらの反応を論じているいくつかの文
献も引用されている。
アウアーらのChamiacha Bgrtehtg 
58 36−51(1925)の雑文には芳香族ケトン
類(その大部分は置換アセトフェノンである)の多数の
オキシムのベックマン転位が示されている。
ガンボアらの5ynthetic Commrb%1c
ations IL941−944(1983)の雑文
にはヒドロキシルアミン塩酸塩溶液中での還流によるア
セトフェノンからアセトアニリドの製造が記載されてい
る。
上記3件の文献のうちのどれ1つとして、芳香環がメル
カプトまたはテオカーバモイルのような硫黄含有環置換
基をもつ場合の、オキシム形成とベックマン転位による
芳香族ケトンからのN−アシル芳香族アミンの製造を開
示しているものはない。
ニューマンらのJournal  of Organi
c Chemistry31.3980−3984(1
966)の雑文には、フェノールとジアルキルテオカー
バモイルクロライドとの反応によるO−アリール−ジア
ルキルチオカーバメートの製造およびO−アリール−ジ
アルキルチオカーバメートの焦成転位によるS−アリー
ル−ジアルキルチオカーバメートの製造が記載されてい
る。特にその第1表には0−4−アセトフェニル−ジメ
チルチオカーバメートから5−4−アセトフェニル−ジ
メチルチオカーバメートの焦成転位が記載されている。
ニューマンらの米国特許第3,476,791号には上
記ニューマンらの雑文に記載されているのと同様の方法
が記載されており、上記雑文の著者と同じ発明者に特許
が付与されている。この米国特許の実施例14にはp−
アセチルフェニル−ジメチルチオンカーバメートからp
−アセチルフェニル−ジメチルチオールカーバメートの
製造が記載されている。
クワートらのJosrnal  of Organic
 Chemistry。
31.410−413(1966)の雑文には、種々の
ジアリールチオンカーバイトから02S−ジアリールチ
オールカーバメートへの、及び種々のO−アリール−ジ
アルキルチオンカーバメートからS−アリール・ジアル
キルチオールカーバメートへの、気相焦成転位が記載さ
れている。
米国特許出願継続番号第875,158号[1986年
6月17日出願;発明者ダベンボート;譲受人へキスト
 セラニーズ コーポレーション〕には、本発明とはや
や異なった反応系列を包含するアミノチオフェノールと
その誘導体の製造法が記載されている。
〈発明が解決しようとする問題点とその解決手段〉不発
明によれば、アミノチオフェールおよびその誘導体たと
えばN−アシル−アミノチオフェノールまたはN、S−
ジアシルアミノチオフェノールは、ある種の硫黄含有ケ
トンすなわちアシルチオフェノール(未変性のもの又は
好1しくにチオール基をチオカーバモイルまたはアシル
基でマスクもしくはエステル化したもの)の任意のもの
をヒドロキシルアミンまたはヒドロキシルアミン塩との
反応にかけて該ケトンのオキシムを生成し次いで該オキ
シムを触媒の存在下にベックマン転位にかけて遊離のN
−アシルアミノチオフェノールまたはその対応するチオ
エステルにすることによって製造される。後者の化合物
は加水分解してN−アシルアミノチオフェノール(チオ
エステルの場合)またはアミノチオフェノールにするこ
とができる。N−アシルアミノチオフェノールはアシル
化剤と反応させてN、S−ジアシルアミノチオフェノー
ルとすることができ、あるいは加水分解してアミノチオ
フェノールとすることができる。
硫黄含有ケトンとヒドロキシルアミン(またはヒドロキ
ジルアミン塩)とが反応して該ケトンのオキシムが生成
する反応は下記の反応式txtに示すようにして進行す
る。
Q  SAr  C=O+”NH2OH” −m−〉Q
 SAr  C−NOH+HzO(11上記の反応式中
、Arは2価の芳香族基であり;QはH1R≦N−C−
0,萱たはR′乙C−Qであジ”、R,R’およびR“
は以下に更に詳しく述べる1価の有機基である。R1R
′およびR″にここで有機化合物と命名する際に使用す
るとき「有機」と呼ぶ。
後者のオキシムのN−アシルアミノチオフェノールまた
はそのチオエステルへのベックマン転位は下記の反応式
+111に示すようにして進行する。
QがRay−c==−oであるとき、反応式(It)の
ようにして生成した5−(N−アシルアミノアリール)
N、N−ジ(有機)チオカーバメートは下記の反応式[
相]に示すようにN−アシルアミノテオフェノールを生
成する。
更に切迫した加水分解条件下では、加水分解は下記の反
応式GV)に示すようにして遊離のアミノチオフェノー
ルの生成をもたらす。
+NHR’z +COz 十RCOOH(IV)N−ア
シルアミノチオフェノールのチオール基のアシル化は下
記の反応式(Vlに示すようにして進行する。
上記反応式中、Yはアシル化剤の残基で、!、 り ;
 R//は後に更に詳しく述べる1価の有機基で必る。
反応式tUtのベックマン転位によって生成する、また
は反応式[相]の加水分解によって生成するN−アシル
アミノチオフェノールは下記の反応式(■)に示すよう
に更に加水分解してアミノチオフェノールとすることが
できる。
H:SArMHz +  RCOOH(■)−]リ一 一応式(口の硫黄含有ケトン出発化合物は当業技術に周
知の任意の方法によって製造することができる。然し、
ヒドロキシ芳香族たとえば4−ヒドロキシアセトフェノ
ン(4−HAP)をN、N−ジ(有機)チオカーバモイ
ルハライドたとえばN、N−ジメテルテオカーバモイル
クロライド(DMTC)と反応させてO−(アシルアリ
ール)N、N−ジ(有機)チオカーバメートたとえば0
−(4′−アセトフェニル)N、N−ジメチルチオカー
バメートを製造し、そしてこのQ−(アシルアリール)
N、N−ジ(有機)チオカーバメートを焦成転位させて
S−(アシルアリール)N、N−ジ(有機)チオカーバ
メートたとえばS −(4′−アセトフェニル)N、N
−ジメチルチオカーバメートとすることによって、S−
(アシルアリール)N、N−ジ(有機)チオカーバメー
トを始めに製造することが好ましい。
この化合物は前記(Il〜fvl)に示す反応によって
所望生成物=18− に直接変換することができる。然しこのような化合物は
後記の反応式僚)に示すようにアシルチオフェノールに
加水分解することができる。ただし該アシル基は環炭素
原子に結合しており、そして該アシルチオフェノールは
前記(Il、+Ill、(Vlおよび(vl)の反応に
よって上記と同じ生成物にすることができる。然し、好
ましくは、アシルチオフェノールのチオール基は更なる
反応に対してまず保護される。このよりな保護は、前記
反応式filおよびIII)に示すように反応させてN
、S−ジアシルアミノチオフェノールにする前に、後記
の反応式ωによりたとえばアシルハライドまたはアルカ
ン酸無水物のようなアシル化剤によるアシル化によって
達成される。
ヒドロキシ芳香族ケトンとN、N−ジ(有機)テオカー
バモイルクロライドを反応させてO−(アシルアリール
)N、N−ジ(有機)チオカーバメートを製造する反応
は下記の反応式(Vll)に示すとおりである。
上記の反応式中、Xはハライドたとえばクロライド、ブ
ロマイド、ヨーダイトであり、Ar、RおよびR′は反
応式tLl甲のそれらと同じである。
0−(アシルアリール)N、N−ジ(有機)チオカーバ
メートから、s’−(アシルアリール)N、N−ジ(有
機)チオカーバメートへの無底反応は下記の反応式(2
)に示すように進行する。
S−(アシルアリール)N、N−ジ(有機)チオカーバ
メートからアシルチオフェノールへの加水分解は下記の
反応式〇X)に示すように進行する。
H8Ar−C=O+NHR’z十COz   OX)ア
シルチオフェノールのチオール基のアシル化は下記の反
応式α)に示すように進行する。
以上の反応式において、Ayは2価の芳香族基である。
該芳香族基の特定の性質は臨界的ではないが、好ましく
は、非置換の;又は1〜18個の炭素原子を含むアルキ
ル、アルケニル、アルキニル、アルコキシまたはアシル
オキシ;7〜18個の炭素原子を含むアラルキル:ハロ
ゲンたとえば塩素、臭素もしくはヨード:ヒドロキシま
たはアシルオキシ:およびアミノまたはアシルアミド:
のような基で環水素置換された;ベンゼンまたはナフタ
レンから2個の環水素を除去してえられる基である。A
rは好ましくは1゜4−フェニレンまたは2,6−ナフ
チレンでsp、iも好ましくは1,4−フェニレンであ
る。
上記の反応式中のRおよびR“は同一でも異なってもよ
く、それぞれはたとえば1〜18個の炭素原子好ましく
は1〜4個の炭素原子を含む基である。RおよびR“は
たとえば非置換の、又はハロゲン(たとえば塩素、臭素
またはヨード)ヒドロキシまたはアシルオキシ、アミノ
またはアシルアミノ、あるいはアリールのような基で置
換された、1〜18個の炭素原子を含むアルキル、アル
ケニル、アルキニル、アルコキシアルキル、アシルアル
キルマタハアシルオキシアルキルでちゃ、該アリールは
前記Arの定義に対応する基でありうるが、唯1個の壌
水素が除かれてR部分に結合する開環原子価を形成して
いる点のみが異なる。
更に好ましくはRおよびR”はそれぞれメチル、エチル
、プロピルまたはn−ブチルでアシ、最も好ましくはメ
チルである。意図するチオカーバメートのアミン有機基
すなわち前記反応式il+ −(IV)および例)中の
R′は、アミン窒素原子が2個の異なった炭素原子に結
合しておシ、これらの炭素原子のそれぞれが水素原子、
他の炭素原子またはそれらの組合せでおるか、または芳
香環炭素原子であるような基である。この有機基はたと
えば、米国特許第3,476,791号に示されている
式VのR4およびR5を満足するような基の任意のもの
でありうる。該米国特許の全開示を引用によってここに
くみ入れる。あるいはまた該有機基は前記反応式+Il
〜ωにおけるRおよびR“を満足するものとしで前述し
た基の任意のものでありうる。好ましくは、R′はたと
えば1〜4個の炭素原子を含む低級アルキルたとえばメ
チル、エチル、プロピル、または外−ブチルであり、最
も好ましくはメチルである。
式<V>およびα)において、Yは周知のアシル化剤で
ある化合物からそのアシル基R′乙C−Oを除いた残基
であり;たとえばヒドロキシ、アシロキシ(たとえばア
セトキシ)、およびハライド(たとえばフルオライド、
クロライド、およびブロマイド)である。使用しうるア
シル化剤はたとえばアルカン酸、好ましくは02〜C5
アルカン酸(たとえば酢酸およびプロピオン酸);アル
カン酸無水物、好ましくはc2〜C11アルカン酸無水
物(たとえば無水酢酸および無水プロピオン酸):およ
びアシルハライド、好ましくはC2〜C5アシルハライ
ド(たとえばアセチル−およびプロピオニル−フルオラ
イド、クロライド、およびブロマイド)である。
好ましくは、本発明の方法は前記の反応式中Arが1゜
4−フェニレンであ’)、Rs R’およびR“がメチ
ルであり、そしてXおよびYがクロライドである場合に
ついて実施される。たとえば、4−ヒドロキシアセトフ
ェノン(4−HAP)をN、N−ジメテルチオカーバモ
イルクロライドと反応させてQ−(4′−アセトフェニ
ル)N、N−ジメチルチオカーバメートを製造しく反応
式■)、次いでこの生成物を無底転位させて5−(4′
−アセトフェニル)−N。
N−ジメチルチオカーバメートを製造する(反応式■)
次いで後者の化合物をヒドロキシルアミンまたはヒドロ
キシルアミン塩と反応させてオキシムを製造し、(反応
式■)、次いで該オキシムをベックマン転位させて5−
(N−アセチル−p−アミノフェニル)−N、N−ジメ
チルチオカーバメートを製造しく反応式■)、次いでこ
れを加水分解してN−アセチル−パラアミノチオフェノ
ール(反応式■)またはp−アミノチオフェノール(反
応式■)を製造することができる。前者の化合物をたと
えば無水酢酸と反応させてN、S−ジアセチル−p−ア
ミノチオフェノールを製造することができ(反応式v)
、あるいは更に加水分解してパラ−アミノフェノールを
製造することができる(反応式■)。
好ましくは、反応式(至))の反応の出発化合物として
使用するヒドロキシ芳香族ケトンたとえば4HAPは、
芳香族エステルたとえばフェニルアセテートのフライズ
転位によって、あるいは触媒としてHFを便用するアシ
ル化剤(たとえば酢酸または無水酢rR)によるフェノ
ール性化合物(たとえばフェノール)の7リーデル・ク
ラフッ・アシル化によって製造される。これは比較的安
価で入手しゃすい粗原料を出発物質としてN−アシルア
ミノチオフェノールの製造を可能にする。これらの反応
のための条件は前記米国特許第4、S24,217号に
記載されておジ、その記載を引用によってここにくみ入
れる。所望の生成物を得る際の中間体として4−HAP
を使用するとき、米国特許出願継続番号側714,40
7号(1985年3月21日出願;出願人ダベンボート
ら);同第716,016号(1985年3月26日出
願:出願人モットら)および同第721,007号(1
985年4月8日出願;出願人モット;この出願は19
86年8月19日に米国特許第4,607,125号と
して特許された)に記載されているフェノールと酢酸(
または無水酢酸)からの4−HAPの製造法を使用する
ことができる。これらの米国出願の全開示を引用によっ
てここにくみ入れる。同様に、6−ヒトロキクー2−ア
セトナフトン(6,2−HAN)を中間体として使用す
るとき、酢酸または無水酢酸による2−ナフトールのフ
リーデル・クラフッ・アシル化によって、および2−ナ
フチルアセテートのフライズ転移によって、この生成物
を製造するための方法は米国特許第4、S93,125
号(1986年6月3日特許:発明者ダベンボートら)
および米国特許出願継続番号側870,062号(19
86年6月3日出願:発明者ダベンボート)にそれぞれ
記載されている。上記の米国特許および米国特許出願の
全開示を引用によってここにくみ入れる。
反応式(■)によって示される0−(アシルアリール)
N。
N−ジ(有機)チオカーバメートの製造は、ヒドロキシ
芳香族ケトン(たとえば4HAP)をN、N−ジ(有機
)チオカーバモイルハライド(たとえばDMTC)と約
25〜50℃の温度で30〜60分間反応させることに
よって行なわれる。好1しくほこの反応は塩基(たとえ
ば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウ
ム、葦たはナトリウム・メトキシ)の存在下で実施され
る。この反応は適切な溶媒(たとえば反応試剤の少なく
とも1部を溶解し、そして反応に対して不活性な溶媒)
の存在下で行なうことができる。使用しうる溶媒はジメ
チルホルムアミドおよびアルコール(たとえばメタノー
ル、エタノールおよびt−ブタノール)である。
前記のO−アリールチオカーバメートからS−(アシル
アリール)N、N−ジ(有機)チオカーバメートへの無
底転位(反応式■)は、O−アリールチオカーバメート
を約200〜300℃の温度に約30〜120分間加熱
することによって達成される。一般に、温度が低いほど
O−アリールチオカーバメートからS−アリールチオカ
ーバメートへの実質的に完全な転位を行なうに要する時
間は長い。
反応式中に示すような硫黄含有芳香族ケトンたとえばS
−(アシルアリール)N、N−ジ(有機)チオカーバメ
ートまたはアシルチオフェノールからそのオキシムへの
転化は、該ケトンをヒドロキシルアミンまたはヒドロキ
シルアミン塩(たとえばヒドロキシルアミン塩酸塩、ヒ
ドロキシルアミン硫酸塩、ヒドロキシルアミ/重硫酸塩
またはヒドロキシルアミン燐酸塩)および(ヒドロキシ
アミン塩を使用する場合)塩基(たとえば水酸化アンモ
ニウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、または水
酸化リチウム)と例えばヒドロキシルアミン塩1モルに
対して約1.0〜2.0モルの量の塩基の割合で、たと
えば約50〜100℃の温度でたとえば1〜4時間接触
させることによって達成される。任意の圧力たとえば約
80yparH(1〜約10気圧(絶対圧力)の圧力を
使用することができる。反応は好ましくは水性またはア
ルコール性の媒質中で、すなわち水および/またはアル
コール(たとえばメタノール、エタノール、またはイソ
プロパツール)の存在下で行なわれる。
オキシムは反応式tn+に示すベックマン転位によって
、す−スO− なわちオキシムをたとえば約0℃から反応液体のほぼ還
流温度までの温度で約1〜4時間触媒と接触させること
によって、対応するN−アシルアミノ化合物に転化され
る。圧力は臨界ではなく、たとえば約80wHy〜10
気圧(絶対圧)の範囲でlうる。任意のベックマン転位
触媒たとえば硫酸、塩酸、または燐酸(たとえばポリ燐
酸)のようす鉱酸:)リフルオロ酢酸、パラトルエンス
ルホン酸、ベンゼンスルホン酸またはメタンスルホン酸
のような有機酸;スルホン酸イオン交換樹脂であるアン
バーリスト15またはナフィオン501のような酸性の
イオン交換樹脂;あるいはニトロメタンもしくは液体S
O2中の塩化チオニル:を1更用することができる。
反応式[相]、av)および(vT)に示す加水分解反
応は還流条件下たとえば窒素の不活性雰囲気中で、水性
グリコールまたはアルコールたとえばメタノール、エタ
ノールまたはt−ブタノール溶液中の塩基(たとえばN
aOHもしくはKOHlあるいはアルキルアミン)と共
に該化合物を加熱することによって達成される。たとえ
ば、反応式(l[)に示すようにしてN−アシルアミノ
チオフェノールを得るために、約0、S〜0.2H濃度
のS−(アシルアリール)チオカーバメートと約1〜4
M濃度の塩基(たとえばKOHまたはNa0H)との水
性エチレングリコールまたはアルコール(たとえば25
〜50重量%のH,O含有)中の溶液を約1〜4時間還
流させることができる。反応式GV)に示すようにして
遊離のアミノチオフェノールを得るために、同じ塩基溶
液中のたとえば約2〜8M濃度08−(アシルアリール
)チオカーバメートの溶液を長時間たとえば約4〜8時
間還流させることができる。
反応式(V)に示すようなN、S−ジアシルアミノチオ
フェノールを得るためのN−アシルアミノチオフェノー
ルのアシル化は、たとえばN−アシルアミノチオフェノ
ールをその1モル当り約1〜10モルのアシル化剤(た
とえば無水酢酸)を約20〜140℃の温度で約15〜
120分間、塩基(たとえば水酸化カリウム、酢酸す)
IJウムまたは有機塩基たとえばピリジンもしくはトリ
エチルアミン)の存在下で又は不在下で、接触させるこ
とによって行なわれる。
〈実施例〉 下記の実施例によって本発明を更に具体的に説明する。
実施例1゜ この実施例はAyが1,4−フェニレンであり、Rおよ
びR′がメチルである場合の反応式@)により4−ヒド
ロキシアセトフェノンをN、N−ジメチルチオカーバモ
イルクロライド(DMTC)と反応させることによって
0−(4′ −アセトフェニル)N、N−ジメチルチオ
カーバメートを製造する方法を説明するものである。
機械的攪拌機付きの5tフラスコにKOH(123−2
r;2.2モル)とメタノール(soov)を充てんし
た。この溶液を水中で冷却し、4−ヒドロキシアセトフ
ェノン(27;11:2.0モル)を加え、そしてこの
反応混合物を0.25時間かく祉んした。N、N−ジメ
チルチオカーバモイルクロライド(2749:2.2モ
ル)を加え、この反応混合物を室温まで徐々に加温した
。発熱反応が観察さね〜固体が沈殿した。反応混合物を
更に0、S時間かくはんした後、水(3,OL)を加え
た。フラスコ内容物を水中で冷却し、生成する沈殿を濾
過により集め、水洗した。この固体を50℃で真空(1
50mHf絶対圧)乾燥して3822(85,7%収率
)の0−(4′−アセトフェニル)−N。
N−ジメチルチオカーバメートを得た。生成物は高性能
液体クロマトグラフ(HPLC)で分析して97%純度
であった。
実施例2゜ この実施例はAyが1.4−、フェニレンであり、Rお
よびR′がメチルである場合の反応式(2)にょる0−
(4′−アセトフエニル)N、N−ジメチルチオカーバ
メートの錬成転位によって、5r−(4′−アセトフェ
ニル)N、N−ジメチルチオカーバメートを製造する方
法を説明するものである。
0−(4′ −アセトフェニル)N、N−ジメチルチー
バメー)(300f:1.35モル)を不活性雰囲気下
、220℃で1時間加熱した。フラスコが熱いあいだか
(はんしながら水:メタノール混合物(5:1;600
m)を加えて黄色固体を沈澱させた。この固体を濾過し
て水洗した。この固体を50℃で真空(150HHy絶
対圧)乾燥して5−(4′ −アセトフェニル)N、N
−ジメチルチオカーバメート(2915P ; 97.
2%収率)を得?Q、HPLC分析は生成物への完全な
転化を示した。
実施例3゜ この実施例はAデが1.4−フェニレンであり、Rおよ
びR′がメチルである場合の反応式(I)により5−(
4′−7セトフエニル) N、N−ジメチルチオカーバ
メートのオキシムを製造する方法を示すものである。
エタノール:水混合物(1:2;150m)中の5−(
4′−7セトフエニル)N、N−ジメチルチオカーバメ
ー)(22,3f;0.1モル)とヒドロキシルアミン
硫酸塩(32,4f;0.2モル)の溶液を75℃に加
熱し、水酸化アンモニウム(17M: 6wt)を加え
た。反応混合物を1時間還流加熱し、徐々に室温にまで
冷却した。沈殿した黄色固体を濾過により集め、水洗し
た。この固体を50℃で真空(15(hmHt絶対圧)
乾燥して、5F−(4′−アセトフェニル)N、N−ジ
メチルチオカーバメートのオキシムを得た。生成物を9
5%メタノールで再結晶させた。
融点 134〜135℃: ’HNMR:δ 9.7−8.3 (br、IH)、7
、S6 (J? q。
4H)、3.04 (a 、 6H)および2.26(
a。
3H); ”CNMR:δ 166.48.154.62.137
.08.135.28.129.43,126.17.
36.70.11.78 pp惰。
実施例4゜ この実施例はArが1,4−フェニレンで’b’p、R
およびR′がメチルである場合の実施例3のオキシムの
ベックマン転位による。S’−(#−アセチルーp−ア
ミノフェニル)N、N−ジメチルチオカーバメートの製
造法を説明するものである。
5−(4′−アセトフェニル)N、N−ジメチルチオカ
ーバメートのオキシム(4,76r:0.02モル)を
ニトロメタン(5ON)と混合しポリ燐酸(0,5F)
を加えた。この反応混合物を1時間還流加熱した。フラ
スコを室温に冷却し、ジクロメタン(5QxA)を加え
た。有機層を分離し、水洗し、無水硫酸マグネシウム上
で乾燥し、真空濃縮して&−(#−アセチル−p−アミ
ノフェニル)−N、N−ジメチルチオカーバメー)(4
,261)を得た。
実施例5゜ この実施例はArが1.4−フェニレンであり、Rおよ
びR′がメチルである場合の反応式(IIllに示すよ
りな5−(N−アセチル−p−アミノフェニル)−N、
N−ジメチルチオカーバメートの加水分解によるN−ア
セチル−p−アミノチオフェノールの製造法を説明する
ものである。
エチレングリコール:水の混合物(2:1;11J)に
水酸化カリウム(1,2f;0.02モル)を加えるこ
とによ一3日− つて塩基溶液を製造した。この溶液に5−(N−アセチ
ル−p−アミノフェニル)−N、N−ジメテルテオカー
バメ−)(2,387;001モル)を加えた。この反
応混合物を1、S時間還流加熱し、室温に冷却し、そし
てエーテル(2ON)で抽出した。有機層を濃縮して未
反応出発物質として特徴づけられる固体(0,1’)を
得た。水性層をpH6,0にまで注意深く酸性化し、エ
ーテル(50111J、3回)抽出した。この有機層を
濃縮してN−アセチル−p−アミノチオフェノール(1
,11;66%)として特徴づけられる固体を得た。
実施例3〜5の別法として、反応式(W)、tI+およ
び(IIに従い、実施例2で製造した5−(4′−アセ
トフェニル)N。
N−ジメチルチオカーバメートを実施例6の方法を使用
して4−アセトチオフェノールに加水分解し、実施例3
の方法を使用して4−アセトチオフェノールのオキシム
を製造し、そして実施例4の方法を使用してこのオキシ
ムをベックマン転位させることによって、N−アセチル
−p−アミノチオフェノールを製造することができる。
然し、4−アセトチオフェノールを後記実施例8の方法
を使用してまずアセチル化してそのチオアセテートを製
造し、そしてこの化合物を実施例3および4によりオキ
シム生成とベックマン転位にかけるのが好ましい。
実施例6゜ この実施例はArが1.4−フェニレンで、1、Rおよ
びR′がメチルである場合の5−(N−アセチル−p−
アミノフェニル)N、N−ジメチルチオカーバメートの
反応式GV)による、すなわち実施例5よシも激しい条
件下での、加水分解によってp−アミノチオフェノール
を製造する方法を証明するものである。
エチレングリコール:水の混合物(2:1;15N)に
水酸化カリウム(2,245’;0.04モル)を加え
ることによって塩基溶液を製造する。この溶液に!;;
−(N−アセチル−p−アミノフェニル)−N、N−ジ
メチルチオカーバメート(2,38r;0O11L6)
を加える。この反応混合物を3時間還流加熱し、室温に
冷却し、そして水(3Qm/)で抽出する。水性層をp
H6,0まで注意深く酸性化し、エーテル抽出(50m
+J、3回)する。この有機層を濃縮してp−アミノチ
オフェノールとして特徴づけられる黄色固体を得る。
実施例7゜ この実施例はArが1,4−フェニレンであり、Rがメ
チルである場合の反応式(Vl)に示すようなN−アセ
チル−p−アミノチオフェノールの更なる加水分解によ
ってp−アミノチオフェノールを製造する方法を説明す
るものである。
エチレングリコール:水の混合物(2:1:15!Qに
水酸化カリウム(2,24r;0.04モル)を加える
ことによって塩基溶液を加える。この溶液にN−アセチ
ルーア−アミノチオフェノール(1,75’;0.01
モル)を加える。
この反応混合物を4時間還流加熱し、室温に冷却し、そ
してエーテル(somz)で抽出する。水性層をpH6
,0にまで注意深く酸性化してエーテル抽出(5011
V;3回)する。
この有機層を濃縮してp−アミノチオフェノールとして
特徴づけられる黄色固体を得る。
実施例8゜ この実施例はArが1,4−フェニレンであり、Rおよ
びR′がメチルでl、Yがアセトキシである場合の反応
式■)に示すような無水酢酸によるN−アセチル−p−
アミノチオフェノールのアシル化によってN、S−ジア
シル−p−アミンフェノールを製造する方法を説明する
ものである0 メタノール(1511J)に水酸化カリウム(1,68
r;003モル)を加えることによって塩基溶液を製造
した。
N−アセチル−p−アミノチオフェノール(4,25’
;0、025モル)を添加した直後に無水酢酸(3,3
f;0、033モル)を滴下状に添加した。室温で15
分間かくはん後に、ロータリー・エバポレータ上でメタ
ノールを除いた。水(50111u)を加えて生成物を
沈殿させ、濾過によって集め、そして水洗した。50℃
で一夜真空乾燥(150**Hg)1.た後、白色結晶
生成物(4,25’:80%)がN。
S−ジアセチル−p−アミノチオフェノールとして特徴
づけられた。
実施例9゜ この実施例はArが2,6−ナフチレン、RおよびR′
がメチル、Xがクロライドでおる場合の反応式(医)に
より6−ヒドロオジー2−アセトナフトンをN、N−ジ
メチルチオカーバモイルクロライド(DMTC)と反応
させることによって0−(6−アセチル−2−ナフチル
)#,N−ジメチルチオカーバメートを製造する方法を
説明するものでおる。
メタノ−/l/(100rR18)甲の水酸化カリウム
(6,48f:0.12モル)の水冷溶液に6−ヒドロ
キシ−2−アセトナフ)y(18,6r:0.1モル)
を加えた。この溶液を025時間かくはんし、N、N−
ジメチルチオカーバモイルクロライドを加え、そしてこ
の反応混合物を0、S時間かくはんした。水(1501
+lJ)を加え、固体を渥過して水洗した。
固体を50℃で真空乾燥(150順Hσ絶対圧)して0
−(6−アセチル−2−ナフチル)−N、N−ジメチル
チオカーバメー)(27,3f;81.7%収率)を得
た。生成物はHPLCによって97.4%の純度をもつ
ことがわかった。
’HNME:δ 8.43 (a 、 IH)、8.0
5〜7.81 (m。
3H)、7、S3(g、Iff)、7.35〜7.27
 (m 、 iH)、3.47(g、3H)、3.29
(s、3H)、および2.70(a * 3 H) ; l畠CNMR:δ 197.63:187.34.13
5、S3.135.99.134.39.130.46
.129.83.128.07.124.46.123
、S3.119.48.43.19.38.72、およ
び26、S0 ppm。
実施例10 この実施例はArが2,6−ナフチレン、RおよびR1
がメチルである場合の反応式(4)により0−(6−ア
セチル−2−ナフチル)N、N−ジメチルチオカーバメ
ートを無底転位させて5−(6−アセチル−2−ナフチ
ル)−N。
N−ジメチルチオカーバメートを製造する方法を説明す
るものである。
O−(6−アセチル−2−ナフチル)N、N−ジメチル
テオカーバメー)(1(1;0.037モル)を不活性
雰囲気下220℃に2時間加熱した。冷却後、反応生成
物をメタノール(100,lu)にとかし、水(Zoo
!d)を加えた。
沈殿した固体な濾過によって集め、50℃で真空乾燥(
150頭HQ絶対圧)して5−(6−アセチル−2−ナ
フチル)N。
N−ジメチルチオカーバメート(9,6r;96%収率
)を得た。HPLC分析は生成物への転化が96%であ
ることを示した。
’HNMR: (CDC13)δ 8.44(s、If
f)、8,06〜7.83(m、4H)、7.65〜7
.60(常、lH)、3.09 (by s 、 6H
)および2.71(g、3H);”CNMR:δ 19
7.66.166.21,135.49.135.31
,134、S7.132.97.132−32.129
.66.128.35,124.40.36.90およ
び26、S41pm0 実施例11゜ この実施例はArが2,6−ナフチレン、RおよびR′
がメチルである場合の反応式CI+により、実施例10
で製造した硫黄含有芳香族ケトンからそのオシキムを製
造する方法を説明するものである。
エタノール:水の混合物(1:2:251nIV)中の
ヒドロキシルアミン硫酸塩(8,11:o、osモル)
の溶液に、5−(6−アセチル−2−ナフチル)#,N
−ジメチルチオカーバメート(6,11;0.025モ
ル)を加えた。この反応混合物を75℃に加熱し、水酸
化アンモニウム(17,M;2紅)を加えた。この反応
混合物を1時間還流加熱し、水を加え、混合物を冷却し
て固体を濾過した。この固体を50℃で真空乾燥(15
0關HQ縁対圧)して、S’−(6−アセチル−2−ナ
フチル)N、N−ジメチルチオカーバメートのオキシム
を定量的収率でえた。エタノール:水で再結晶させてク
リーム色の結晶固体を得た。
融点182〜184°C; ’HN11R:(DMSO−δ6)δ 11.39(s
、IH)、8.15 (s 、IH)、8.03〜7.
91 (s 、 4K )、7.49(d= IH)、
3.36(s、6H)、および2.27(g。
3H): ”CNMR:δ164.87.152.64.135.
35.134.25,132.80.132.47.1
28、S5.127、S3,126、S9.12476
.123.60.36.43および11.161ptn
0実施例12゜ この実施例はArが2,6−ナフチレン、RおよびR′
がメチルである場合の、反応式(Illによシ実施例1
1で製造したオキシムをベックマン転位させて5−(N
−アセチル−6−アミノ−2−ナフチル)−N、N−ジ
メチルチオカーバメートを製造する方法を説明するもの
である。
5−(6−アセチル−2−ナフチル)N、N−ジメチル
チオカーバメートのオキシム(1,41’:Q。005
モル)をニトロメタン(12m)と混合し、このフラス
コを真空(155mm1h絶対圧)においた。チオニル
クロライド(Q、 l IlB )を加え、この反応混
合物を0.25時間かくはんした。反応混合物を窒素下
に2時間還流加熱した。反応混合物を冷却し、クロロホ
ルム(501d)で希釈し、水(50μ)で洗い、乾燥
および濃縮して固体(1,3r:90%収率)を得た。
液体クロマト分析は生成物へのほとんど完全な転化を示
した。
’HNMR:(CDC13)δ  8.21 (s 、
 IH)、7.75〜7.1 (fn、5H)、3−0
1 (a 、6H)および2.01(s、3H); ”CNMR:j5 168.75.167.98.13
6.85.135.16.133.67.132.27
,130.29.128.20.123.87.120
.39.115.77.37.01および24.319
PWL。
この実施例はArが2,6−す7チレン、RおよびR′
がメチルである場合の反応式GV)によシ、実施例亡で
製造した。5’−(#−アセチルー6−アミノー2−ナ
フチル)N。
N−ジメチルチオカーバメートを加水分解して6−アミ
ノ−2−チオナフトールを製造する方法を説明するもの
である。
エチレングリコール:水の混合物(9:1:25y+z
)中の水酸化カリウム(5,6P:0.1モル)の溶液
に5−(N−アセチル−6−アミノ−2−ナフチル)N
、N−ジメテルテオカーバメー)(2,9r;001モ
ル〕を混合した。
この反応混合物を4時間還流加熱した。この溶液を室温
に冷却し、水(100mB)を加えた。この水溶液をメ
チレンクロライド(251M)で洗い、有機層を捨て、
水性相をpH6,0に1で希塩酸で注意深く酸性化した
。沈殿した固体を沖過によって集め、窒素下で真空乾燥
した( 1.Or )。
この固体は6−アミノ−2−チオナフトールとして特徴
づけられた。
その他 実施例5.7および8の方法を使用して、反応式[相]
、■および(Vl)に従い、5−(N−アセチル−6−
アミノ−2−ナフチル)N、N−ジメチルチオカーバメ
ートを加水分解してN−アセチル−6−アミノ−2−チ
オナフトールにすることができ、そしてN−アセチル−
6−アミノ−2−チオナフトールをアシル化してN、S
−ジアセチル−6−アミノ−2−チオナフトールにする
ことができ、あるいは更に加水分解して6−アミノ−2
−チオナフトールにすることができる。
実施例1〜8の方法を使用して、反応式tl+−■に従
い、2−ヒドロキシアセトフェノンを5−(N−アセチ
ル−オルソ−アミノフェニル)N、N−ジメチルチオカ
ーバメートに、N−アセチル−オルンーアミノチオフェ
ノールに、オルンーアミノチオフェノールに、またはN
、S−ジアセチル−オルソ−アミノチオフェノールに、
転化させることができる。
4?許lit 願人   へキスト セラニーズ コー
ポレーション!:″−\

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、アシル基が環炭素原子に結合しているアシルチオフ
    ェノール、該アシルチオフェノールのジ(有機)カーバ
    モイルおよびアシルエステルから成る群からえらばれる
    硫黄含有芳香族ケトンをヒドロキシルアミンまたはヒド
    ロキシルアミン塩と反応させて該ケトンのオキシムを製
    造し;そして該オキシムを触媒の存在下にベックマン転
    位させてそれぞれN−アシルアミノチオフェノール、S
    −(N−アシル−アミノアリール)N,N−ジ(有機)
    チオカーバメート、またはN−アシルアミノチオフェノ
    ールアシレートエステルを製造し〔ただし該チオカーバ
    メート中の有機基は、それぞれの炭素原子が水素原子、
    他の炭素原子またはその組合せで飽和されているか、あ
    るいは芳香環炭素原子である2つの異なった炭素原子に
    アミノ窒素が結合している形体の基である〕;該S−(
    N−アシル−アミノアリール)N,N−ジ(有機)チオ
    カーバメートは次いで加水分解してN−アシルアミノチ
    オフェノールまたはアミノチオフェノールとする;こと
    から成ることを特徴とするN−アシル−アミノチオフェ
    ノールまたはアミノチオフェノールの製造方法。 2、有機基が低級アルキルである特許請求の範囲第1項
    記載の方法。 3、N−アシルアミノチオフェノールをアシル化剤と反
    応させてN,S−ジアシルアミノチオフェノールを製造
    する特許請求の範囲第1項記載の方法。 4、加水分解によって生成したN−アシルアミノチオフ
    ェノールを更に加水分解してアミノチオフェノールを製
    造する特許請求の範囲第1項記載の方法。 5、ヒドロキシ芳香族ケトンをN,N−ジ(有機)チオ
    カーバモイルハライドと反応させてO−(アシルアリー
    ル)−N,N−ジ(有機)チオカーバメートを製造し〔
    ただし該チオカーバメート中の有機基は、それぞれの炭
    素原子が水素原子、他の炭素原子またはその組合せで飽
    和されているか、あるいは芳香環炭素原子である2つの
    異なった炭素原子にアミノ窒素が結合している形体の基
    である〕;後者の化合物を焦成転位させて硫黄含有ケト
    ンとしてのS−(アシルアリール)−N,N−ジ(有機
    )チオカーバメートを製造し;該硫黄含有ケトンをヒド
    ロキシルアミンまたはヒドロキシルアミン塩と反応させ
    てオキシムを製造し;該オキシムを触媒の存在下でベッ
    クマン転位させてS−(N−アシル−アミノアリール)
    N,N−ジ(有機)チオカーバメートを製造し、そして
    後者の化合物を加水分解してN−アシルアミノチオフェ
    ノールまたはアミノチオフェノールを製造する;ことか
    ら成ることを特徴とするN−アシルアミノチオフェノー
    ルまたはアミノチオフェノールの製造方法。 6、有機基が低級アルキルである特許請求の範囲第5項
    記載の方法。 7、N−アシルアミノチオフェノールをアシル化剤と反
    応させてN,S−ジアシルアミノチオフェノールを製造
    する特許請求の範囲第5項記載の方法。 8、加水分解によって生成したN−アシルアミノチオフ
    ェノールを更に加水分解してアミノチオフェノールを製
    造する特許請求の範囲第5項記載の方法。 9、ヒドロキシ芳香族ケトンがフェノール性化合物のエ
    ステルおよびカルボン酸を昇温においてフライズ転位触
    媒と接触させることによって製造されたものである特許
    請求の範囲第5項記載の方法。 10、ヒドロキシ芳香族ケトンがフェノール性化合物お
    よびアシル化剤を昇温においてフリーデル−クラフツ触
    媒と接触させることによって製造されたものである特許
    請求の範囲第5項記載の方法。 11、4−ヒドロキシアセトフェノンをN,N−ジメチ
    ルチオカーバモイルクロライドと反応させてO−(4′
    −アセトフェニル)−N,N−ジメチルチオカーバメー
    トを製造し、後者の化合物を焦成転位させてS−(4′
    −アセトフェニル)−N,N−ジメチルチオカーバメー
    トを製造し、後者の化合物をヒドロキシルアミンまたは
    ヒドロキシルアミン塩と反応させてオキシムを製造し、
    該オキシムを触媒の存在下にベックマン転位させてS−
    (N−アセチル−パラ−アミノフェニル)−N,N−ジ
    メチルチオカーバメートを製造し、そして後者の化合物
    を加水分解してN−アセチル−パラ−アミノチオフェノ
    ールまたはパラ−アミノチオフェノールを製造する特許
    請求の範囲第5項記載の方法。 12、N−アセチル−パラ−アミノチオフェノールを無
    水酢酸または酢酸と反応させてN,S−ジアセチル−パ
    ラ−アミノチオフェノールを製造する特許請求の範囲第
    11項記載の方法。 13、加水分解によって生成したN−アセチル−パラ−
    アミノチオフェノールを更に加水分解してパラ−アミノ
    チオフェノールを製造する特許請求の範囲第11項記載
    の方法。 14、4−ヒドロキシアセトフェノンがフェニルアセテ
    ートをフライズ転位触媒としての弗化水素と昇温におい
    て接触させることによって製造されたものである特許請
    求の範囲第11項記載の方法。 15、4−ヒドロキシアセトフェノンがフェノールおよ
    び無水酢酸または酢酸をフリーデル−クラフツ触媒とし
    ての弗化水素と昇温において接触させることによって製
    造されたものである特許請求の範囲第11項記載の方法
    。 16、6−ヒドロキシ−2−アセトナフトンをN,N−
    ジメチルチオカーバモイルクロライドと反応させてO−
    (6−アセチル−2−ナフチル)−N,N−ジメチルチ
    オカーバメートを製造し、後者の化合物を焦成転位させ
    てS−(6−アセチル−2−ナフチル)−N,N−ジメ
    チルチオカーバメートを製造し、後者の化合物をヒドロ
    キシルアミンまたはヒドロキシルアミン塩と反応させて
    オキシムを製造し、そして該オキシムを触媒の存在下に
    ベックマン転位させてS−(N−アセチル−6−アミノ
    −2−ナフチル)−N,N−ジメチルチオカーバメート
    を製造することから成ることを特徴とするS−(N−ア
    セチル−6−アミノ−2−ナフチル)−N,N−ジメチ
    ルチオカーバメートの製造方法。 17、6−ヒドロキシ−2−アセトナフトンが2−ナフ
    チルアセテートをフライズ転位触媒としての弗化水素と
    昇温において接触させることによって製造されたもので
    ある特許請求の範囲第16項記載の方法。 18、6−ヒドロキシ−2−アセトナフトンが2−ナフ
    トールおよび無水酢酸または酢酸をフリーデル−クラフ
    ツ触媒としての弗化水素と昇温において接触させること
    によって製造されたものである特許請求の範囲第16項
    記載の方法。 19、Z−(6−アセチル−2−ナフチル)−N,N−
    ジメチルチオカーバメート〔ただしZ−はO−またはS
    −を表わす〕。 20、S−(アシルアリール)N,N−ジメチルチオカ
    ーバメート〔ただしアシルアリールは4′−アセトフェ
    ニルおよび6−アセチル−2−ナフチルから成る群から
    えらばれる〕のオキシム。 21、S−(N−アセチル−6−アミノ−2−ナフチル
    )N,N−ジメチルチオカーバメート。 22、6−アミノ−2−チオナフトール。
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