JPS63152993A - γ―インターフェロンの製造方法 - Google Patents

γ―インターフェロンの製造方法

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JPS63152993A
JPS63152993A JP62125777A JP12577787A JPS63152993A JP S63152993 A JPS63152993 A JP S63152993A JP 62125777 A JP62125777 A JP 62125777A JP 12577787 A JP12577787 A JP 12577787A JP S63152993 A JPS63152993 A JP S63152993A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、γ−インターフェロンの製造方法とその用途
に関するものであり、更に詳しくは、培養株化されたヒ
ト由来のγ−インターフェロン産生能を有する骨髄単球
系細胞 IQel===;;=11)−一を用いてγ−
インターフェロンを産生せしめ、これ全採取することを
特徴とするγ−°インターフェロンの製造方法、このγ
−インターフェロンを抗原とした抗γ−インターフェロ
ンモノクローナル抗体の製造方法、このモノクローナル
抗体によるγ−インターフェロンの精製方法並びにこの
r−インターフェロンを有効成分としたγ−インターフ
ェロン感受性疾患の予防剤および治療剤に関する。
(従来の技術) インターフェロンは、小林茂保著「インターフェロンJ
 1975年 株式会社講談社発行、D、A、J。
Tyrrell著「1nterferon and 工
ts (:1inicalpotential J 1
976年Wi 11 jam He inemann 
MedicalBOOksltd、 (London 
)発行、[蛋白質 核酸 酵素Vo1.21 No、4
 J 1976年などにも記載されテイルように、例え
ば、ウィルス、細菌、原虫、リケッチャ、核酸、エンド
トキシン、多糖類などのインターフェロン誘導剤を生細
胞に作用させることによって、その細胞内外に誘導生成
される糖蛋白質であって、その細胞内での各種ウィルス
の増殖を非特異的に抑制する機能を持つ物質に与えられ
た名称である。
インターフェロンの持つこのような機能から、インター
フェロンは、゛その発見の当初よりウィルス性疾患の予
防剤、治療剤として期待されてきた。
また、近年インターフェロンは、ウィルス性腫瘍のみな
らず、非ウィルス性腫瘍に対しても抗腫瘍性が認められ
るようになって、医薬品としてのインターフェロンが鶴
首されるに至った。
インターフェロンには、α−インターフェロン(別名、
白血球インターフェロン)、β−インター7二ロン(別
名、繊mv細胞インターフェロン)およびγ−インター
フェロン(別名、免疫インターフェロン、タイプ■イン
ターフェロン)がアリ、この内α−インターフェロンに
ついては白血球などから、β−インターフェロンについ
ては繊維芽細胞などからの製造方法が確立され、最近、
これら全利用した医薬品が市販されるまでに至った。
一方、γ−インターフェロンについては、多数の製造方
法が提案されているもののいずれも未だ工業的に実施さ
れるに至っていない。
例えば、特開昭57−58891号公報、特表昭57−
500961号公報、特表昭58−5(12)032号
公報、特開昭59−82092号公報、特開昭60−7
0099号公報、特開昭60−87300号公報、特開
昭60−139700号公報、特開昭60−14960
0号公報などで提案されているヒト末梢血からの白血球
またはT−リンパ球を用いる方法は、原料の細胞を安定
して大量に供給することが困難であり、また細胞当りの
産生量も不充分である。
また、特開昭55−98118号公報で提案されている
方法は、培養株化されたヒト由来の細胞をヒト以外の温
血動物の体内に移植するか、またはヒト以外の温血動物
の体内もしくは体外に取り付けた拡散チャンバー内で、
その温血動物の体液の供給を受けながら増殖させ、得ら
れるヒト由来の細胞を用いてγ−インターフェロンを製
造する方法であり、原料のヒト由来の細胞を大量に安定
して供給できる点できわめて優れている。
しかしながら、この方法については、培養株化されたヒ
ト由来の細胞の違いによって、r−インターフェロン産
生能に変動のあることが判明し、安定して高活性のγ−
インターフェロンを製造するにはなお改良の必要がアリ
、未だ工業的に実施するに至っていない。
γ−インターフェロンは、細胞増殖抑制作用、抗腫瘍作
用がα−インターフェロン、β−インターフェロンより
も著しく強く、また、α−インターフェロン、β−イン
ターフェロンなトド併用スることにより、これらの抗ウ
ィルス作用、細胞増殖抑制作用、抗腫瘍作用などを増強
することが知られており、その工業的製造方法の確立が
強く望まれている。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明者等は、工業的規模で容易に実施しうるγ−イン
ターフェロンの製造方法を確立することを目的に、培養
株化された各種ヒト由来の細胞、とりわけ、培養株化さ
れた各種ヒト由来りンノ(芽球様細胞のγ−インターフ
ェロン産生能について比較研究を続け、更に、そのγ−
インターフェロンがr−インターフェロン感受性疾患の
予防剤および治療剤として有用であるか否かを鋭意研究
した。
その結果、意外にも、培養株化されたヒト由来の骨髄単
球系細胞が、他のリンパ芽球様細胞とは違っテ、高いγ
−インターフェロン産生能を有シ、γ−インターフェロ
ン製造用細胞として好適であることを見いだし、更に、
その骨髄単球系細胞から得られたγ−インターフェロン
がγ−インターフェロン感受性疾患の予防剤、治療剤と
して優れていることを確認して本発明を完成した。
本発明でいう培養株化されたヒト由来の骨髄単球系細胞
とは、岩波書店発行、岸本忠三、渡辺武編、「岩披講座
 免疫科学3、免疫担当細胞」第181〜204頁(昭
和61年)およびMikio 5hikitaand 
工sao Yamane著「Mammalian (’
ell (::ultureTechnolog)r 
J第141〜162頁1985年5oft 5cien
cepublications、 Tokyo、 Ja
panなどに記載されているように、T−細胞、B−細
胞に属さない細胞であって、抗原抗体反応により骨髄単
球系抗原(Myelomonocyte antige
n )  の存在を示すことで同定される細胞を云う。
例えば、本発明者等が新たに樹立したHBL−38細胞
、前述の引用文献に記載されているHL−60、KG−
1、ML−1、ML−2、ML−3、THP−1、[J
−937、更には、Qann Vol、75第660〜
664頁1984年で報告されているCTV−1などが
適宜利用できるが、と9わけ、HBL−38細胞のr−
インターフェロン産生能は高く、本発明の実施に有利に
利用できる。
また、これら細胞のγ−インターフェロン産生能を持つ
遺伝子を、例えば、ポリエチレングリコールやセンダイ
ウィルスなどを利用する細胞融合の手段やDNAIJカ
ーゼ、制限酵素(ヌクレアーゼ)、DNAポリメラーゼ
などの酵素を利用する公知の遺伝子組換えの手段などに
よって、より容易に継代培養しうる培養株化された細胞
に導入してその増殖速度を更に高めることも、また、そ
のγ−インターフェロン産生能を更に高めることも有利
に実施できる。
本発明で使用する培養株化されたヒト由来の骨髄単球系
細胞を増殖させる方法は、適宜に選択することができる
。例えば、γ−インターフェロン産生能を有するヒト由
来の骨髄単球系細胞を栄養培地に接種して増殖させる生
体外で行なう組織培養法や、γ−インターフェロン産生
能を有するヒト由来の骨髄単球系細胞をヒト以外の温血
動物の体内に移植するか、または、ヒト以外の温血動物
の体内もしくは体外に取り付けた拡散チャンバー内に移
植して、その体液の供給を受けながら増殖させる生体内
で行なう方法などである。
まず、生体外で増殖させる場合について説明する。
この際使用する栄養培地は、ヒト由来の骨髄単球系細胞
を接種して増殖しうるものであればよく、例えば、RP
MI 1640培地、イーグル最少基本培地などがあり
、必要に応じて、更に、ビタミン、ミネラル、炭水化物
、アミノ酸および哨乳類の血清などを補足して改良する
こともできる。
培養方法は、単層培養法または浮遊培養法が適宜選択で
きる。
培養温度は、約20〜40℃、好ましくは約あ〜羽℃、
接種量は、接種後約1週間で最大細胞発育をみることが
できるような培地−当シの細胞数であって、好ましくは
培地−当り約10’−107個である。
細胞を接種した培地全上記条件で約4〜10日間培養し
、この間培地を定期的に新鮮なものと取り替えて栄養物
を充分補給するとともに、培地中に放出された代謝産物
を洗浄または希釈して増殖させるのが望ましい。
次に、生体内で細胞を増殖させる方法について説明する
この方法では、γ−インターフェロン産生能を有するヒ
ト由来の骨髄卓球系細胞をヒト以外の温血動物体内に移
植するか、または、その体液の供給を受けることのでき
るチャンバー内に収容し、通常の飼育をすれば、温血動
物の体内から供給される栄養物を含有する体液を利用し
てその細胞が容易に増殖しうろことから、インビトロに
おける組織培養のように高価な血清などを含む栄養培地
を使わずして、または大幅に節約しても大量のγ−イン
ターフェロンを生成させることができる。
すなわち、ヒト以外の温血動物を利用する方法は、細胞
増殖中の維持管理が容易なことはもとより、インビトロ
で培養する場合と比較して細胞の増殖が安定しているこ
と、加うるに細胞当りのγ−インターフェロン産生量が
増大すること、とりわけ2〜10倍、またはそれ以上に
も高まるのできわめて有利である。
この方法に使用する温血動物は、ヒト由来の骨髄単球系
細胞が増殖し得るものであればよく、例えば、ニワトリ
、ハトなどの鳥類、イヌ、ネコ、サル、ヤギ、ブタ、ウ
シ、ウマ、ウサギ、モルモット、ラット、ハムスター、
普通マウス、ヌードマウスなどの哺乳類などが使用でき
る。
これら動物にヒト由来の骨髄単球系細胞を移植すると好
ましくない免疫反応を起すおそれがあるので、その反応
をできるだけおさえるために使用する動物は、できるだ
け幼若な状態、即ち卵、胚、胎児、または新生期、幼少
期のものの方が好ましい。
また、これら動物に、例えば、約200〜600レム程
度のエックス線若しくはガンマ線を照射するか、または
、抗血清若しくは免疫抑制剤などを注射するなどの前処
置をほどこして、免疫反応を弱めて移植してもよい。
使用する動物がヌードマウスの場合には、成長したもの
であっても免疫反応が弱いので、これらの前処置を必要
とすることなく、培養株化されたヒト由来の骨髄単球系
細胞が移植でき、急速に増殖できるので特に好都合であ
る。
また、培養株化されたヒト由来の骨髄単球系細胞を、例
えば、先ずハムスターに移植して増殖させた後、この細
胞を更にヌードマウスに移植するなどのように、ヒト以
外の温血動物間で移植して、ヒト由来の骨髄単球系細胞
の増殖をよシ安定化したり、更にそれらから誘導生成さ
れるr−インターフェロン量を増加させることも自由で
ある。
この場合、同種間、同属間は勿論のこと、同綱間、同門
間移植であってもよい。ヒト由来の骨髄単球系細胞を移
植する動物体内の部位は、移植した細胞が増殖し得る部
位であればよく、例えば、尿液腔、静脈、腹腔、皮下な
どが自由に選ばれる。
また、直接動物体内にヒト由来の骨髄単球系細胞を移植
することなく、動物細胞の通過を阻止し得る多孔性の濾
過膜、例えば、孔径約10−7〜10−5mを有するメ
ンブランフィルタ−1限外濾過膜またはホローファイバ
ーなどを設けた公知の各種形状、大きさの拡散チャンバ
ーを動物体内、例えば、腹腔内に埋設して、動物体から
の栄養物を含む体液の供給を受けつつ、そのチャンバー
内で前述の培養株化されたヒト由来の骨髄単球系細胞を
何れも増殖させることができる。
また、必要に応じて、このチャンバー内の栄養物を含む
溶液を動物体内の体液と接続し潅流させるようにしたチ
ャンバーを、例えば、動物体表に取付け、チャンバー内
のヒト由来の骨髄単球系細胞の増殖状態を透視できるよ
うにすることも、また、このチャンバ一部分のみを着脱
交換できるようにして、動物を屠殺せずに寿命一杯細胞
を増殖させ、動物個体当りの細胞生産i:を更に高める
こともできる。
これらの拡散チャンバーを利用する方法は、ヒト由来の
骨髄単球系細胞が動物細胞と直接接触しないので、ヒト
由来の骨髄単球系細胞のみが容易に採取できるだけでは
、カ<−好ましくない免疫反応を起す心配も少ないので
、免疫反応を抑制する前処置の必要もなく、各種温血動
物を自由に利用できる特徴を有している。
移植した動物の維持管理は、その動物の通常の飼育を続
ければよく、移植後と言えども特別の取扱いは何ら必要
としないので好都合である。
ヒト由来の骨髄単球系細胞を増殖させるための期間は通
常約1〜10週の期間で目的を達成することができる。
このようにして得られるヒト由来−の骨髄単球系細胞数
は、動物側体当シ約107〜1012、またはそれ以上
に達する。。
換言すれば、ヒト以外の温血動物を利用する方法により
増殖させたヒト由来の骨髄単球系細胞数は、動物個体肖
り移植した細胞数の約lO2〜10’倍、またはそれ以
上にも達し、生体外の栄養培地に接種して増殖させる場
合の約10”〜106倍、またはそれ以上にも達して、
γ−インターフェロンの製造のため極めて好都合である
このようにして増殖させたヒト由来の骨髄単球系生細胞
を用いてr−インターフェロンを産生させる方法は自由
である。それが増殖した動物体内のままで、γ−インタ
ーフェロン誘導剤を作用させることもできる。例えば、
腹腔内の腹水に浮遊状で増殖したヒト由来の骨髄単球系
細胞に、または皮下に生じた重傷細胞に、γ−インター
フェロン誘導剤を直接作用させてr−インターフェロン
を誘導生成させ、次いで、その腹水または腫瘍からγ−
インターフェロンを精製し採取すればよい。
また、ヒト由来の骨髄単球系細胞を動物体内から取り出
し、生体外でγ−インターフェロン誘導剤を作用させて
r−インターフェロンを誘導生成させることもできる。
例えば、腹水中で増殖したヒト由来の骨髄単球系細胞を
分取し、または皮下に生じたヒト由来の骨髄単球系細胞
を含む腫瘍を摘出、分散し、得られる細胞を約20〜4
0℃に保った栄養培地に細胞a度が約10’〜108/
−になるように浮遊させ、これにγ−インメーフェロン
誘導剤を作用させることによってγ−インターフェロン
を誘導生成させ、これを精製し採取すればよい。
更に、ヒト由来の骨髄単球系細胞を拡散チャンバー内で
増殖させた場合には、増殖させた細胞をチャンバー内の
ままで、またはチャンバーから取り出して、γ−インタ
ーフェロンを誘導生成させることもできる。
また、r−インターフェロンの誘導生成に際して、必要
ならば、例えば、ヒトに種特異性の高いインターフェロ
ンを用いてプライミング処理をしたり、代謝阻害剤を使
用するスーパーインダクショ7法などの公知の方法を採
用することによって、生成するγ−インターフェロン量
を更に高めることも自由である。
また、例えば、増殖させたヒト由来の骨髄単球系細胞に
、先ず動物体内のままでγ−インターフェロン全誘導生
成させた後、次いで同一動物個体の特定の部位または全
体から採取し、たヒト由来の骨髄単球系細胞に、動物体
外でr−インターフェロンを誘導生成させる方法、また
、一度γ−インターフェロンの誘導生成に使用した細胞
を、更に2度以上γ−インターフェロンの誘導生成に使
用する方法、または、動物体内に埋設、若しくは接続す
るチャンバーを交換して、得られる細胞数を増加させる
方法などの方法によって、使用する動物個体当りのγ−
インターフェロン生成量を更に高めることも自由である
r−インターフェロン誘導剤としては、通常、例えばフ
ィトヘマグルチニン、コンカナバリンA1ボークウイー
ドミトーゲン、リポポリサツカリド、リビドA、エンド
トキシン、多糖類、細菌などのミトーゲンが好適である
また、感作化された細胞にとっては、抗原もγ−インタ
ーフェロン誘導剤である。これらγ−インターフェロン
誘導剤を用いる場合には、通常的0.001μf〜xo
q/−の濃度で使用される。必要ならば、例えば、ウィ
ルス、核酸、ポリヌクレオチドなどのα−インターフェ
ロン誘導剤を併用して、γ−インターフェロン量を更に
増加させることも、α−インターフェロンとγ−インタ
ーフェロントを同時に生成させることも自由である。
このようにして誘導生成させたγ−インターフェロンは
、公知の精製分離法、例えば、塩析、透析、濾過、遠心
分離、濃縮、凍結乾燥などを行うことによって容易に精
製分離し、採取することができる。更に、高度の精製を
必要とする場合には、例えば、イオン交換体への吸着・
溶出、ゲル濾過、アフイニテイクロマトグラフイー、等
電点分画、高速液体クロマトグラフィー、電気泳動など
の公知の方法を更に組み合せればよく、とりわけ、モノ
クローナル抗体を利用したクロマトグラフィーなどによ
り、最高純度のγ−インターフェロンを採取することも
可能である。
このようにして得られたγ−インターフェロンは、γ−
インターフェロン感受性疾患の予防剤、治療剤などとし
て有利に利用できる。
γ−インターフェロン感受性疾患とは、r−インターフ
ェロンによって予防され、若しくは治療される疾患であ
り、それがウィルス性疾患、例えば、流行性血膜炎、ヘ
ルペス牲角膜炎、インフルエンザ、風疹、血清肝炎、エ
イズなどであっても、また、非ウィルス性疾患、例えば
、大腸癌、肺癌、肝癌、骨肉腫などの悪性腫瘍、更には
、アトピー性アレルギー、重症筋無力症、膠原病、悪性
貧血、関節゛リウマチ、全身性エリテマトーデスなどの
免疫疾患などであってもよい。
また、γ−インターフェロン感受性疾患予防剤、若しく
は治療剤は、その目的に応じてその形状を自由に選択で
きる。その−例を上げれば、噴霧剤、点眼剤、うがい剤
、注射剤などの液剤、軟膏のようなペースト剤、粉剤、
顆粒剤、錠剤などの固剤などである。
これら予防剤、治療剤には、γ−インターフェロンを、
通常、ダラム当り1〜10,000,000単位程度の
活性を含有せしめればよく、必要に応じてγ−インター
フェロンとともに他のリンホカイン、例えハ、α−イン
ターフェロン、β−インターフ二クロンツモアネクロシ
ス ファクター、す/ホトキシン、インターロイキン2
、B細胞分化因子などのγ−インターフェロン以外のリ
ンホカイン、更には、他の天然または合成中学化学治療
剤など 、の1種または2種以上を有効成分として含有
せしめ、その予防、治療効果2更に高めることも有利に
実施できる。
更に必要ならば、補助剤、増量剤、安定剤などの1種ま
たは2種以上を併用することも随意である。このように
して製造される本発明のγ−インターフェロン感受性疾
患の予防剤、治療剤は、例えは、抗ウィルス剤、抗腫瘍
剤として、また、抗腫瘍性化学療法剤の抗腫瘍効果増強
剤、悪性腫瘍の転移抑制、再発防止剤、免疫調節剤、免
疫疾患治療剤などとして有利に利用できる。
ヒトに種特異性の高いインターフェロンの活性は、[蛋
白質 核酸 酵素 Vol、20 No、6 J第61
6〜643頁1975年に報告されているヒト羊膜由来
のFL細胞を使用して、公知のプラーク半減法で測定し
た。
なお、γ−インターフェロンの活性は、抗α−インター
フェロン抗体及び抗β−インターフェロン抗体を共存さ
せて、α−インターフェロン及ヒβ−インターフェロン
を中和後、測定した。
赤血球凝集価は、J、E、 5alk著r The J
ournalof 工mmunology Vol、4
9 J第87頁 1944年の方法に準じて測定した。
以下、本発明で新たに樹立した骨髄単球系細胞HBL−
38について説明する。
急性前随性白血病患者(男性 55才)からの白血球細
胞をin vitroで栄養培地に培養した結果、21
日後に細胞の増殖が認められた。それ全継代培養し、こ
のうちの1種類を安定して増殖させることに成功し、こ
れ’!kHBL−38と命名した。
(1)増殖能 牛胎児活性10v/v%を加えたRPMI  1640
培地での増殖能を測定したところ、倍加時間は約30時
間であった。
(2)形 態 増殖時に、フラスコの底面に付着する性質を有していた
が、付着性は弱く、すぐ遊離した。また、増殖時に細胞
集塊の形成もみられたが、強固なものではなく、軽く触
れると容易に単一細胞に分散された。この細胞を、位相
差顕微鏡で観察した結果を第1図に示した。細胞の形態
は、約15μmの単一なほぼ円形をしていた。ギムザ染
色を行なった結果、核は円形のものの他に、不規則な切
込や分葉傾向を示すものも認められた。
(3)染色体数 染色体の分析には、対数増殖期の細胞を使用した。染色
体数の頻度分布を、第1表に示した。150個の細胞に
ついて観察した結果、染色体数は低2倍体域にあり、そ
の頻度分布は、45本が最も多く53個であった。また
、44本の細胞も42個認められた。
第1表 染色体数の頻度分布 (4)抜型分析 抜型分析の結果を、第2図に示した。細胞の性染色体は
XYであシ、細胞由来源と一致した。
染色体の&17の片方及び屋18の全部が欠落していた
。&5の短腕(p)と屋12の長腕(ψに染色体の挿入
が観察された。また、同定不可能なマーカー染色体と染
色分体が、それぞれ1本誌められた。
(5)細胞表面形質 各種細胞表面抗体を用いてHBL−38細胞の同定を行
なった結果を、第2表に示した。ヒツジ赤血球(E)、
抗体感作ウシ赤血球(EA)、 ヒト補体感作ウシ赤血
球(EAC)t−用いた分析では、EAに10%のロゼ
ツト形成がみられたが、他のものは認められなかった。
ヤギ抗ヒト抗体を使用して、細胞表面免疫グロブリンの
検出を行なった結果、6種全て陰性であった。また、モ
ノクローナル抗体を用いた表面マーカーの検索の結果、
3A1 、MC8−2、B3/25 、 MY−9は、
高い陽性率を示し、NU−T2.Leu−5、Leu 
−4、A−50゜BA−2,0KT−1、NU−Nl 
、B2.MO−1、MO−2は、全て陰性であった。
(6)  EB ウィルス特異核抗原(EBNA)の検
索EBNAについては、細胞株樹立後、早期より数回に
わたって検索したが、常に陰性であっ念。
(7)軟寒天培地中でのコロニー形成 コロニー形成因子(C8F)全含む0.3%寒天培地中
でのコロニー形成を試験し、培養14日ロア倒立顕微鏡
により観察した結果、ミニロイド様のコロニーを形成す
る細胞が認められた。それらの頻度は、1〜2チであっ
た。コロニー形成因子を加えない場合は、全く造られな
かった。
以上の結果より、HBL−38細胞は、前駆単球系細胞
に属することが判明した。
次に、γ−インターフェロンの産生に関する実験Iを述
べる。
実験l 培養株化されたヒト由来の各種リンパ芽球様細
胞のγ−インターフェロン産生能の比較 実験1−1 生体外で増殖させた細胞によるインターフ
ェロンの産生 牛胎児血清20 v/ v % f補足したRPMI 
1640培地(pH7,2)に、培養株化されたヒト由
来の各種細胞をそれぞれに接種し、37℃で、常法に従
って培養し、次いで、血清無添加のRPMI 1640
培地(pH7,2)で洗浄し、同培地に濃度1刈06/
/+7!になるように懸濁した。
このようにして得たヒト由来の各種細胞懸濁液それぞれ
に、リボボリサツカリドヲー当り約10μノを添加し、
37℃で、2日間保ってインターフェロンを誘導させ、
遠心分離し、上清を用いてその−当りのインターフェロ
ン活性及びγ−インターフェロン活性を測定した。
その結果を、第3表にまとめた。
第   3   表 (注)数値はインターフェロン活性を示し、()内の数
値はγ−インターフェロン活性を示す。
第3表の結果から明らかなように、培養株化されたヒト
由来の各種リンパ芽球様細胞のγ−インターフェロン産
生能を比較したところ、従来、その産生が全く知られて
いない前駆単球系細胞からの産生を見いだし、しかも、
その産生量の多いことが判明した。とりわけ、HBL−
38細胞は、γ−インターフェロン産生能が著しく高く
、本発明に有利に利用できる。
実験1−2  生体内で増殖させた細胞によるインター
フェロンの産生 新生児のハムスターに、ウサギから公知の方法で調製し
た抗血清を予め注射し、ハムスターの免疫を弱めた後、
その皮下に培養株化されたヒト由来の前駆単球系細胞を
それぞれ移植して、その後、通常の方法で3週間飼育し
た。
皮下に生じた腫瘍を摘出して細切した後、トリプシン含
有の生理食塩水に懸濁して細胞?分散、分取した。
得られたそれぞれの細胞を、実験1−1と同様に懸濁液
とし、同様に活性tl−測定した。
その結果を、第4表にまとめた。
(注)数値は、インターフェロン活性を示し、0内の数
値は、γ−インターフェロン活性を示す。
第3表および第4表の結果から明らかなように、培養株
化されたヒト由来の前駆単球系細胞、とシわけ、HBL
−38細胞は、生体外で増殖させた細胞よりも、生体内
で増殖させた細胞の方が、顕著に高いγ−インターフェ
ロン産生量を示すことが判明した。
以下、r−インターフェロンの製造例を、実施例Aとし
て示す。
実施例A−1 )(B L−38細胞を仔牛血清t o v/ vチを
補足したRPMI  1640培地(1)H7,2) 
K:細胞濃f 5X10’/dになるよう接種した。
その後、常法に従って、定期的に新鮮な培地と取り替え
ながら、37℃で培養し、次いで、新鮮な同培地で洗浄
し、同培地に濃[2X10’/−になるよう懸濁した。
これにリポポリサツカリドを−当り約10μ?添加し、
37℃で、2日間保ってインターフェロンを誘導させた
。これを遠心分離し、その上清−当り、約5,100単
位のγ−インターフェロンヲ得り。
実施例A−2 新生児のハムスターに、ウサギから公知の方法で調製し
た抗血清を予め注射し、)・ムスターの免疫反応を弱め
た後、その皮下にHBL−38細胞を移植し、その後、
通常の方法で、4週間飼育した。皮下に生じた約2Of
の腫瘍を摘出した後、コラゲナーゼ含有生理食塩水に懸
濁して、細胞を分散、分取した。
この細胞を、イーグルの最少基本培地で洗浄した後、3
7℃に保った同じ組成の培地に、細胞濃度が約2X10
’/−になるように希釈し、これに−当りフィトへマグ
ルチェ7200μ?およびリビドA5μfを加え、37
℃で、2日間保ってインターフェロンを誘導させた。こ
れを遠心分離し、上清−当り約93,000単位のr−
インターフェロンを得た。ハムスター1匹当り、約18
3.000.000単位のγ−インターフェロンが得ら
れた。
実施例A−3 新生児のラットの静脈内へ、KG−1細胞を移植した後
、通常の方法で、4週間飼育した。
皮下に生じた約2(12)の腫瘍を摘出した後、実施例
A−2と同様にして分散し、細胞懸濁数ヲ得た。これに
、−当りセンダイウィルス約100 赤血球凝集価およ
びリボポリサツカリド約5μ2を力Ωえ、37℃で、2
日間保ってインターフェロンを誘導させた。これを遠心
分離し、上清−当り、約49.000単位のγ−インタ
ーフェロンを得た。
ラット1匹当り、約97.000 、000単位のγ−
インターフェロンが得られた。
実施例A−4 孔径的0.5ミクロンのメンブランフィルタ−を設けた
内容量的10−のプラスチック製円筒型チャンバー内に
、CTV−1細胞を生理食塩水で浮遊させ、これを成長
したラットの腹腔内に埋設した。
このラッ)1、通常の方法で、4週間飼育した後、この
チャンバーを取り出した。
この細胞を、実施例A−1と同様に処理してインターフ
ェロンを誘導させた。これを遠心分離し、上清−当り、
約41,000単位のγ−インターフェロンを得た。ラ
ット1匹当り、約78.000,000単位のr−イン
ターフェロンが得られた。
実施例A−5 37℃で、5日間保ったニワトリの受精卵に、HBL−
38細胞を移植した後、37℃で、1週間保った。この
卵を割卵した後、増殖細胞を採取し、その細胞を実施例
A−2と同様に処理してインターフェロンを誘導させた
。これを遠心分離し、上清−当り、約36 、000単
位のr−インターフェロンを得た。受精卵10個当り、
約60,000,000単位のγ−インターフェロンが
得られた。
次ニ、抗γ−インターフェロンモノクローナル抗体の製
造方法と、それを利用した高純度γ−インターフェロン
の製造例を、実施例Bとして示す。
実施例B−1 (1)部分精製したγ−インターフェロンの調製実施例
A−2の方法で調製したγ−インターフェロン含有溶液
を、pH8,5,0,01M ) リス塩酸塩緩衝液で
、20時間透析し、更に精密r過して得たP液を、抗α
−インターフェロン抗体および抗l−インターフェロン
抗体を固定化している抗体カラムに流し、その非吸着画
分を採取し、更に、これをクロマトフォー力ッシング法
により抗ウイルス活性画分を採取し、濃縮、凍結乾燥し
て、r−インターフェロンを含有する粉末を、活性収率
的30%で得た。本品の比活性は、約106単位/岬蛋
白質であった。
(2)抗r−インターフェロンモノクローナル抗体の調
製 (1)の方法で得た部分精製γ−インターフェロンを、
生理食塩水に蛋白質製置として約0.05w/vチにな
るように溶解し、これとフロイント完全アジュバント乳
化液とを、等量混合して、この混合液帆2−をマウスの
皮下に注射し、7日後、再び同様に注射してマウスを免
疫した。その抗体産生能を有する細胞に抗γ−インター
フェロン抗体を誘導生成せしめ、このマウスからひ臓を
摘出し、細切分散して得られるひ臓細胞とマウス前駆腫
細胞P3− X63−Ag 8 (Flow Labo
ratories社製)とを、血清無含有イーグル最少
基本培地で調製した5Qw/v%ポリエチレングリコー
ル−1000溶液(pH7,2、温度37℃)に、それ
ぞれ10 ’ /Ltになるように浮遊させて5分間保
った後、前記基本培地で20倍に希釈し、次いでダビン
ン(1)avison )などが、ツマティック セル
ゼネティックス(Somatic Ce1l Gene
tics )+Vo1.2.175〜176頁(197
6年)に報告シテイル方法に準じて、ヒボキサンチン−
アミノプテリン−チミジン培養液で増殖しうる融合細胞
を採取し、この融合細胞から抗r−インターフェロン抗
体産生能を有する融合細胞を選択した。得られた融合細
胞を、マウス腹腔内に1匹当り約106個移植して、2
週間飼育した後、これを屠殺して腹水、血液などの体液
を集め、遠心分離し、この上清を硫安塩析して、飽和度
30〜50%の沈澱画分を集め、次いで透析し、更に、
この液全、(1)の方法で得たr−インターフェロンを
ブロムシア/活性化セファロースと室温下で反応させて
得られる固定化γ−インターフェロンゲルを用いてアフ
ィニテイクロマトグラフイーを行ない、抗γ−インター
フェロン抗体画分を得、透析した後、濃縮し、凍結乾燥
してγ−インターフェロンのモノクローナル抗体の粉末
を採取した。
本品は、前駆単球系細胞由来のヒトγ−インターフェロ
ン活性に対して免疫学的に特異的な中和活性を示した。
このモノクローナル抗体の水溶液での安定性を、中和活
性の測定により調べた結果、pH7,2で30分間保持
する条件では、60℃で80%以上の活性が残存し、7
0℃で90チ以上の活性が失なわれた。
また、4℃で16時間保持する条件で、pH4,0〜1
1.0の範囲で安定であシ、pH2,0では90チ以上
の活性が失なわれた。
更に、このモノクローナル抗体の性質を調べた結果、2
−メルカプトエタノールに不安定であ従って、このモノ
クローナル抗体は、イムノグロブリン間クラスに分類さ
れる抗体である。
(3)高純度に精製したr−インターフェロンの調製 (1)の方法で調製した部分調製γ−インターフェロン
を、(2)の方法で調製したモノクローナル抗体を固定
化したゲルを用いてカラムクロマトグラフィーを行ない
γ−インターフェロンの活性画分を採取し、透析し、濃
縮して凍結乾燥し、活性収率的80%でγ−インターフ
ェロン固体を得た。本品は、高純度に精製されたγ−イ
ンターフェロンであって、その比活性は約1.5 X 
10’単位/岬蛋白質であった。
実施例B−2 (1)部分精製したγ−インターフェロンの調製実施例
A−3の方法で調製したγ−インターフェロン含有溶液
金、実施例B −1(1)の方法に準じて部分精製し、
比活性約106単位/岬蛋白質のγ−インターフェロン
を収率的20%で得た。
(2)  抗γ−インターフェロンモノクローナル抗体
の調製 (1)の方法で得た部分精製γ−インターフェロン全抗
原に用いた以外は、実施例B −1(2)と同様にマウ
スを免疫し、ひ臓細胞を得た。
こめひ臓細胞とマウス骨髄腫細胞P3−NS−1/1−
Ap4−1(大日本製薬株式会社製)とを、140mM
 Nacz+ 54mM KCl、 1mM NaH2
PO4,2mMCaC62’を含有する塩類溶液に、そ
れぞれ10’/mtになるように浮遊させ、これに、予
じめ紫外線で不活化したセンダイウィルスを含有する前
記塩類溶液を水冷下で混合し、この混合液を、5分後に
37℃のRPMI培地で約20倍に希釈し、次いで、実
施例B −1F2)と同様にして抗r−インターフェロ
ン抗体産生能を有する融合細胞を選択した。
得られた融合細胞を、公知の方法で免疫反応を弱めた生
後7日のハムスターの腹腔内に、1匹当り約107個移
植し、実施例B −1(2)と同様にしてモノクローナ
ル抗体を採取した。
本品は、実施例B −1(2)で調製したモノクローナ
ル抗体と同様に、r−インターフェロン活性に対し免疫
学的に特異的中和活性を示した。
このモノクローナル抗体の水溶液での安定性を、その中
和活性の測定によシ調べた結果、pH7,2で30分間
保持する条件では、60℃で80チ以上の活性が残存し
、70℃で90%以上の活性が失なわれた。また、4℃
で16時間保持する条件では、pH2,0〜11.0の
範囲で安定であった。
更に、このモノクローナル抗体の性質を調べた結果、2
−メルカプトエタノールに安定であり、抗マウスイムノ
グロブリンG抗体と特異的抗原抗体反応を示すことが判
明した。従って、このラスに分類される抗体である。
(3)高純度に精製したγ−インターフェロンの調製 (1)の方法で調製した部分精製γ−インターフェロン
t−1(2)の方法で調製したモノクローナル抗体を固
定化したゲルを用いてカラムクロマトグラフィーを行な
いγ−インターフェロンの活性画分を採取し、透析、濃
縮して活性収率約85チでγ−インターフェロン溶液を
得た。本品は、高純度に精製されたγ−インターフェロ
ンであって、その比活性は、約1.5X107単位/■
蛋白質であった。
実施例B−3 実施例A−1の方法で得られたγ−インターフェロンを
含有する上清を、pH7,2,0,01Mリン酸塩緩衝
液を含有する生理食塩水で15時間透析し、更に精密濾
過して得られるP液を、実施例B −1(3)の方法に
準じて抗体カラムを用いて精製し、濃縮、凍結乾燥して
活性収率的75%でr−インターフェロン固体を得た。
本品は、高純度に精製されたγ−インターフェロンであ
って、その比活性は、約1.5X10’単位/11Ig
蛋白質であった。
実施例B−4 実施例A−4の方法で得られたγ−インターフェロンを
含有する上清を、実施例B−3の方法に準じて透析、精
密濾過し、得られるP液を実施例B −2(3)の方法
に準じて抗体カラムを用いて精製し、濃縮して、活性収
率的70%でγ−インターフェロン溶液を得た。本品は
、高純度に精製されたγ−インターフェロンであって、
その比活性は約1.5 X 10’単位/η蛋白質であ
り念。
実施例B−5 実施例A−5の方法で得られたγ−インターフェロンを
含有する上清を、実施例B−3の方法に準じて透析、精
密濾過し、得られるP液全実施例B −1(31の方法
に準じて抗体カラムを用いて精製し、濃縮、凍結乾燥し
て、活性収率約70チでr−インターフェロン固体を得
た。本品は、高純度に精製されたγ−インターフェロン
であって、その比活性は、約1.5 X 107単位/
η蛋白質であった。
次に、γ−インターフェロンによるγ−インターフェロ
ン感受性疾患の予防、治療に関する実験■を述べる。
実験■ γ−インターフェロンによるγ−インターフェ
ロン感受性疾患の予防、治療試験実験■−1in vi
troでのウィルス増殖抑制作用直径6anのシャーレ
で単層培養したヒト胎児肺の初代培養細胞に、実施例B
 −1(3)の方法で調製したγ−インターフェロンを
0.1.1.0または10.0単位を添加し、37℃で
、5%炭酸ガスインキュベーター中に20時間保った後
、これに、r−インターフェロン無添加の場合に約10
0個のプラーク形成能を有する量のバリセラーシスター
ウィルス(水痘帯状庖疹ウィルス)、またはヒトサイト
メガロウィルス(死産、早産原因ウィルス)を添加する
ことにより生成するプラーク数を計数した。
ウィルス増殖抑制作用は、γ−インターフェロンによる
プラーク数減少率の大きさで判定した。
A:γ−インターフェロン無添加でのプラーク数B:γ
−インターフェロン添加でのプラーク数その計数した結
果を、第5表に示す。
第   5   表 第5表の結果から明らかなように、本発明で使用スるγ
−インターフェロンは、ウィルス性疾患を引き起すウィ
ルスの増殖をよく抑制していることがわかる。
実験n−21−インターフェロンによる悪性腫瘍の治療 (1)  in vitroでのγ−インターフェロン
による悪性腫瘍細胞増殖抑制作用 牛胎児血清15v/v%を含有するRPMI 1640
培地に、実施例B −1(3)の方法で調製したr −
インターフェロンを最終濃度を5%50,500単位/
−になるように添加して、さらに、これにヒト由来の悪
性腫瘍細胞を5×105/ゴの濃度になるように接種し
、37℃に保った5%炭酸ガスインキュベーター中で3
日間培養した。対照としては、100℃に30分間保っ
て熱失活させたr−インターフェロンを、それぞれ等量
になるように添加して、同様に培養した。培養終了後、
[アプライド マイクロバイオロジー(Applied
Microbiology ) J第22巻、第4号、
671〜67頂(1971年)に記載されている方法に
準じて、染色剤ニュートラルレッドで生細胞全染色し、
続いて、この染色剤をアンドエタノールで溶出し、溶出
液の540 nmにおける吸光度から生細胞量を測定し
た。
細胞増殖抑制率(%)は、次式から算出した。
細胞増殖抑制率(%) = (1−−)X100A:試
験区の生細胞量 B:対照区の生細胞量 測定結果を、第6表に示す。
第   6   表 第6表の結果から明らかなように、本発明で使用するγ
−インターフェロンは、KBa胞、HEp−2細胞、K
ATO−■細胞、P −4788細胞などの悪性腫瘍細
胞の増殖を著しく抑制しており、その活性濃度も5〜5
00単位/mlで有効であることがわかる。
(2)  in vitroでのγ−インターフェロン
による他のリンホカインの悪性腫瘍増殖抑制作用の増強
効果 使用したリンホカインとしては、r−インターフェロン
を5単位/−1α−インターフェロンヲ50単位/−1
およびツモアネクロシス ファクター全10単位/−使
用した。これらのリンホカインは、いずれもリンパ芽球
様細胞由来の天然型のもの全使用した。
実験方法は、(1)の方法に準じて行ない、細胞増殖抑
制率(2)を求めた。結果は、第7表に示す。
第   7   表 (注)  r−IFNは天然型r−インターフェロンを
、α−IFNH天然型α−インターフェロンを、TNF
は天然型ツモアネクロシスファクターを示す。
第7表の結果から明らかなように、γ−インターフェロ
ンは、他のリンホカインの持つ悪性腫瘍増殖抑制作用を
著しく増強し、その作用は、γ−インターフェロンの持
つその抑制作用と相乗効果を示す。
(3)  in vitroでのγ−インターフェロン
によル化学療法剤の悪性腫瘍増殖抑制作用の増強効果(
1)の方法に準じて調製した栄養培地1jKヒト由来の
悪性腫瘍細胞を106個ずつとり、1日培養した後、こ
れに実施例B −1(3)の方法で調製したr−インタ
ーフェロンを最終濃度50単位及び/または化学療法剤
を含有する生理食塩水0.1di加え、37℃で、2日
間培養した。対照としては、γ−インターフェロン及び
化学療法剤を含まない生理食塩水を用いた。培養終了後
、(1)の方法に従って、細胞増殖抑制率(イ)を求め
た。
なお、化学療法剤の濃度は、培養液−当シ、塩酸ニムス
チン(ACNU ) 1.OX 1O−6f、フルオロ
ウラシル(5−FU) 1.5 X 10  f 、ド
キソルビシン(ADM ) 1.Ox lO−” t 
、マイトマイシンC(MMC) 2.5 X 1O−9
fおよび硫酸ビンクリスチン(VCR)1.5X10−
”fとL7’c。
結果を、第8表に示す。
第   8   表 (注)−は無添加を、+は添加を示します。
また、r−IFNはγ−インターフェロンを、ACNU
は塩酸ニムスチンを、5−FUはフルオロウラシル’F
 ADMはドキソルビシンを、MMCはマイトマイシン
C1Fr:、VCRは硫酸ビンクリスチンを示す。
第8表の結果から明らかなように、r−インターフェロ
ンは、各種化学療法剤の持つ悪性腫瘍増殖抑制作用を著
しく増強し、その作用は、γ−インターフェロンの持つ
その抑制作用と相加効果乃至相乗効果を示す。
(4)  in vivoでの悪性腫瘍増殖抑制作用B
ALB/C由来のヌードマウスにヒト乳癌組織片を背部
皮下に移植し、その腫瘍体積が約200喘3になった時
期から、実施例B −1(3)の方法で調製したγ−イ
ンターフェロンを単独で、またはこのγ−インターフェ
ロンとリンハ芽球様細胞由来の他のリンホカインおよび
化学療法剤とを併用して、生理食塩水に溶解した状態で
、毎日1回、四日間静脈注射を行った。
その後、ヌードマウスを屠殺して腫瘍の重量を測定した
なお、対照としては、生理食塩水を使用した。
結果全、第9表に示す。
第   9   表 秦 危険率5%以下で、対照の値に比較し、推計学的に
有意差あり。
第9表の結果から明らかなように、生体内(in vi
vo )の試験においても、γ−インターフェロンは、
悪性腫瘍の増殖を著しく抑制する。
また、その増殖抑制作用は、他のリンホカインや化学療
法剤との併用により著しく増強され、高い抗腫瘍効果を
発揮する。
(5)急性毒性試験 生後20日のマウスを使用して、実施例B−1(3)の
方法で得られたγ−インターフェロンの急性毒性試験を
した。
その毒性は極めて低く、腹腔内に注射した時のしD5o
は、109単位以上であることが判明した。
以下、本発明のγ−インターフェロン全有効成分として
含有せしめた薬剤の製造例を、実施例Cとして示す。
実施例C−1液  剤 生理食塩水に、実施例B −1(3)の方法で調製した
γ−インターフェロンを−当り500単位の割合で含有
せしめて液剤を製造した。
本品は、流行性結膜炎やインフルエンザなどのウィルス
性疾患の予防剤、治療剤として、噴霧用、点眼用、点鼻
用、うがい用に好適である。
実施例C−2注射剤 止環食塩水に、実施例B −2(3)の方法で調製した
γ−インターフェロンを−当り100,000単位の割
合で含有せしめ、これを無菌的にr過し、得られるr液
を滅菌したガラス容器に2−ずつ採り、凍結乾燥して密
栓し、乾燥注射剤を得た。
本品は、実施例C−1の場合と同様にウィルス性疾患の
予防剤、治療剤として有利に利用できる。
また、乳癌、肺癌、肝癌、白血病などの悪性腫瘍の予防
剤、治療剤として、また、アトピー性アレルギー、悪性
貧血、関節リウマチ、全身性エリテマトーデスなどの免
疫疾患の予防剤、治療剤としても好適である。
更に、メルフアラン、メントレキサート、ドキソルビシ
ンなどの化学療法剤の抗腫瘍効果増強剤として利用する
ことも好都合である。
実施例C−3注射剤 生理食塩水に、実施例B−3の方法で調製したγ−イン
ターフェロン、リンパ芽球様細胞由来の天然型α−イン
ターフェロンおよびリンパ芽球様細胞由来の天然型ツモ
アネクロシスファクターヲ、−当りそれぞれ、10,0
00単位、100,000単位および100,000単
位の割合で含有せしめ、これを無菌的にr過し、実施例
C−2と同様に凍結乾燥して乾燥注射剤を得た。
本品は、各種ウィルス性疾患の予防剤、治療剤として好
適である。
また、乳癌、肺癌、肝癌、胃癌、白血病などの各種悪性
腫瘍の予防剤、治療剤として、また、アトピー性アレル
ギー、膠原病、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス
などの免疫疾患の予防剤、治療剤としても好適である。
更に、テガフール、マイトマイシンC1硫酸ビンクリス
チンなどの化学療法剤の抗腫瘍効果増強剤として利用す
ることも好都合である。
実施例C−4軟膏剤 実施例B −1(3)の方法で調製したγ−インターフ
ェロンおよびリンパ芽球様細胞由来の天然型α−インタ
ーフェロンを、常法に従い少量の流動パラフィンに研和
した後、製品ダラム当りγ−インターフェロンおよびα
−インターフェロンがそれぞれ50.000単位および
500,000単位になるようワセリンを加えて混合し
、軟膏剤に得た。
本品は、ヘルペス、皮膚癌、アトピー性皮膚炎などの各
種皮膚疾患の予防剤、治療剤として好適である。
実施例C−5腸溶性錠剤 常法に従って、澱粉とマルトースとを基材として錠剤全
製造するに際し、実施例B−5の方法で調製したγ−イ
ンターフェロンおよびリンパ芽球様細胞由来の天然型ツ
モアネクロシス ファクター金、1錠(200■)当#
)10,000単位ずつ含有せしめて錠剤を製造し、こ
れにメチルセルロース フタレート?コーティングして
腸溶性錠剤を得た。
本品は、小腸、大腸などのウィルス性疾患の予防剤、治
療剤として有利に利用できる。
また、大腸癌、結腸癌、肝癌などの予防剤、治療剤とし
て、また、アトピー性アレルギー、重症筋無力症、関節
リウマチ、全身性エリテマトーデスなどの免疫疾患の治
療剤、予防剤としても有利に利用できる。
更に、ドキソルビシン、フルオロウラフル、マイトマイ
シンCなどの化学療法剤の抗腫瘍効果増強剤として利用
することも好都合である。
(発明の効果) 本文で詳記したように、従来、γ−インターフェロンは
、その産生量が不充分で、工業的に製造。
することはきわめて困難であった。これに対し、本発明
は、培養株化されたヒト由来の骨髄単球系細胞力、r−
インターフェロン産生能の著しく大きいことを見いだし
、該細胞を用いるγ−インターフェロンの大量製造方法
を確立するものである。
また、このγ−インターフェロン全抗原とじたモノクロ
ーナル抗体の製造方法と、その抗体による精製方法を確
立し、得られたγ−インターフェロンを有効成分として
含有せしめr−インターフェロン感受性疾患の予防剤、
治療剤を完成するものである。この予防剤、治療剤は、
従来治療が困難とされているウィルス病、悪性腫瘍、免
疫疾患などの予防剤、治療剤として著効を示す。
本発明の産業的意義はきわめて大きい。
【図面の簡単な説明】
図において、第1図は、HBL−38細胞の位相差顕微
鏡写真を示す。 第2図は、HBL−38細胞の抜型分析の結果金示す写
真である′。

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)培養株化されたヒト由来のγ−インターフェロン
    産生能を有する骨髄単球系細胞を用いてγ−インターフ
    ェロンを産生せしめ、これを採取することを特徴とする
    γ−インターフェロンの製造方法。
  2. (2)骨髄単球系細胞が、ヒト以外の温血動物体内に移
    植させるか、またはヒト以外の温血動物体内もしくは体
    外に取り付けた拡散チャンバー内に移植されて、その温
    血動物の体液を受けながら増殖して得られる細胞である
    ことを特徴とする特許請求の範囲第(1)項記載のγ−
    インターフェロンの製造方法。
  3. (3)γ−インターフェロンの産生に際し、培養株化さ
    れたヒト由来のγ−インターフェロン産生能を有する骨
    髄単球系細胞に誘導剤を接触させることを特徴とする特
    許請求の範囲第(1)項または第(2)項記載のγ−イ
    ンターフェロンの製造方法。
  4. (4)骨髄単球系細胞が、HBL−38、HL−60、
    KG−1、ML−1、ML−2、ML−3、THP−1
    、U−937およびCTV−1から選ばれる細胞である
    ことを特徴とする特許請求の範囲第(1)項、第(2)
    項または第(3)項記載のγ−インターフェロンの製造
    方法。
  5. (5)培養株化されたヒト由来のγ−インターフェロン
    産生能を有する骨髄単球系細胞を用いてγ−インターフ
    ェロンを産生せしめ、これを採取し、得られるγ−イン
    ターフェロンを抗原としてヒト以外の温血動物を免疫し
    、該動物から抗体産生細胞を採取し、これと骨髄腫細胞
    とを融合せしめ、得られる融合細胞から抗γ−インター
    フェロン抗体産生能を有する融合細胞を選択し、次いで
    、この選択細胞を増殖させてγ−インターフェロンに特
    異性を示すモノクローナル抗体を産生せしめることを特
    徴とする抗γ−インターフェロンモノクローナル抗体の
    製造方法。
  6. (6)骨髄単球系細胞が、ヒト以外の温血動物体内に移
    植されるか、またはヒト以外の温血動物体内もしくは体
    外に取付けた拡散チャンバー内に移植されて、その温血
    動物の体液を受けながら増殖して得られる細胞であるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第(5)項記載の抗γ−
    インターフェロンモノクローナル抗体の製造方法。
  7. (7)モノクローナル抗体が、イムノグロブリンGクラ
    スまたはイムノグロブリンMクラスであることを特徴と
    する特許請求の範囲第(5)項または第(6)項記載の
    抗γ−インターフェロンモノクローナル抗体の製造方法
  8. (8)培養株化されたヒト由来のγ−インターフェロン
    産生能を有する骨髄単球系細胞を用いてγ−インターフ
    ェロンを産生せしめ、これを抗γ−インターフェロンモ
    ノクローナル抗体を用いたカラムクロマトグラフィーに
    より精製することを特徴とするγ−インターフェロンの
    精製方法。
  9. (9)骨髄単球系細胞が、ヒト以外の温血動物体内に移
    植させるか、またはヒト以外の温血動物体内もしくは体
    外に取り付けた拡散チャンバー内に移植されて、その温
    血動物の体液を受けながら増殖して得られる細胞である
    ことを特徴とする特許請求の範囲第(8)項記載のγ−
    インターフェロンの精製方法。
  10. (10)抗γ−インターフェロンモノクローナル抗体が
    、培養株化されたヒト由来のγ−インターフェロン産生
    能を有する骨髄単球系細胞を用いてγ−インターフェロ
    ンを産生せしめ、これを採取し、得られるγ−インター
    フェロンを抗原としてヒト以外の温血動物を免疫し、該
    動物から抗体産生細胞を採取し、これと骨髄腫細胞とを
    融合せしめ、得られる融合細胞から抗γ−インターフェ
    ロン抗体産生能を有する融合細胞を選択し、次いで、こ
    の選択細胞を増殖させてγ−インターフェロンに特異性
    を示すモノクローナル抗体を産生せしめ、採取されたも
    のであることを特徴とする特許請求の範囲第(8)項ま
    たは第(9)項記載のγ−インターフェロンの精製方法
  11. (11)培養株化されたヒト由来のγ−インターフェロ
    ン産生能を有する骨髄単球系細胞を用いてγ−インター
    フェロンを産生せしめ、これを精製し採取されたγ−イ
    ンターフェロンを有効成分として含有せしめることを特
    徴とするγ−インターフェロン感受性疾患の予防剤およ
    び治療剤。
  12. (12)骨髄単球系細胞が、ヒト以外の温血動物体内に
    移植されるか、またはヒト以外の温血動物体内もしくは
    体外に取り付けた拡散チャンバー内に移植されて、その
    温血動物の体液を受けながら増殖して得られる細胞であ
    ることを特徴とする特許請求の範囲第(11)項記載の
    γ−インターフェロン感受性疾患の予防剤および治療剤
  13. (13)γ−インターフェロンの産生に際し、培養株化
    されたヒト由来のγ−インターフェロン産生能を有する
    骨髄単球系細胞に誘導剤を接触させることを特徴とする
    特許請求の範囲第(11)項または第(12)項記載の
    γ−インターフェロン感受性疾患の予防剤および治療剤
  14. (14)骨髄単球系細胞が、HBL−38、HL−60
    、KG−1、ML−1、ML−2、ML−3、THP−
    1、U−937およびCTV−1から選ばれる細胞であ
    ることを特徴とする特許請求の範囲第(11)項、第(
    12)項または第(13)項記載のγ−インターフェロ
    ン感受性疾患の予防剤および治療剤。
  15. (15)有効成分として含有せしめるγ−インターフェ
    ロンが、抗γ−インターフェロンモノクローナル抗体を
    用いたカラムクロマトグラフィーにより精製し採取され
    たものであることを特徴とする特許請求の範囲第(11
    )項、第(12)項、第(13)項または第(14)項
    記載のγ−インターフェロン感受性疾患の予防剤および
    治療剤。
  16. (16)γ−インターフェロンとともに他のリンホカイ
    ンを有効成分として含有せしめることを特徴とする特許
    請求の範囲第(11)項、第(12)項、第(13)項
    、第(14)項または第(15)項記載のγ−インター
    フェロン感受性疾患の予防剤および治療剤。
  17. (17)他のリンホカインが、α−インターフェロン、
    β−インターフェロン、ツモアネクロシスファクター、
    リンホトキシン、インターロイキン2、B細胞分化因子
    から選ばれる1種または2種以上のリンホカインである
    ことを特徴とする特許請求の範囲第(11)項、第(1
    2)項、第(13)項、第(14)項、第(15)項ま
    たは第(16)項記載のγ−インターフェロン感受性疾
    患の予防剤および治療剤。
  18. (18)γ−インターフェロン感受性疾患の予防剤およ
    び治療剤が、抗ウィルス剤、抗腫瘍剤、抗腫瘍効果増強
    剤または免疫疾患治療剤であることを特徴とする特許請
    求の範囲第(11)項、第(12)項、第(13)項、
    第(14)項、第(15)項、第(16)項または第(
    17)項記載のγ−インターフェロン感受性疾患の予防
    剤および治療剤。
JP62125777A 1986-07-25 1987-05-25 γ―インターフェロンの製造方法 Expired - Lifetime JP2632849B2 (ja)

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