JPS63152738A - 倒立型緩衝器のオイルロツク機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （ａ業上の利用分野） 本発明はアウターチューブ内に下方からインナーチュー
ブを摺動自在に挿入した倒立型の緩衝器に関する。

（従来の技術） 自動二輪車のフロントフォーク或いはりャクッションと
して用いる油圧緩衝器には正立型と倒立型とがある。

正立型のｍｓ器はボトムケース（アウターチューブ）内
に上方からフォークパイプ（インナーチューブ）を摺動
自在に挿入したものであり、倒立型の緩衝器はアウター
チューブ内に下方からインナーチューブを摺動自在に挿
入したものである。

そして、倒立型緩衝器の具体的な構造としてＵＳＰ４，
５６１，６６９号に開示されるものが知られている。こ
の緩衝器は第３図に示すように、アウターチューブ（１
００）内に下方からインナーチューブ（１０１）を摺動
自在に挿入し、アウターチューブ（１００）の上端部は
ボルト（１０２）で閉塞し、インナーチューブ（１０１
）下端部はロアブラゲット（１０３）で閉塞し、このロ
アブラケット（ｔｏ３）にはシリンダ（１０４）の下端
部を固着し、このシリンダ（１０４）内にはボルト（１
０２）に上端部を固着したピストンロッド（１０５）を
挿入し、このピストンロッド（１０５）の下端にシリン
ダ（１０４）内周面に摺接するピストン（１０６）を固
着している。

そして、前記ボルト（１０２）の中央には下方に向って
突出するオイルロックピース（１０７）を形成し、シリ
ンダ（１０４）の上部内周にはピストンロッド（１０５
）外周に摺接するガイドブツシュ（１０８）を固着し、
このガイドブツシュ（１０８）よりも上方のシリンダ上
端を最圧縮時（第３図に示す状態）に前記オイルロック
ピース（１０７）に外嵌するオイルロックカラー（１０
９）　とし、緩衝器の最圧縮時には、オイルロックピー
ス（１０７）　、オイルロックカラー（１０９）及びガ
イドブツシュ（ｔＯａ）　にて囲まれる室（１１０）内
に作動油を封入することでオイルロックをきかすように
している。

（発明が解決しようとする問題点） 上述した従来の緩衝器、つまり倒立型で且つ緩衝器内に
作動油が封入されるシリンダと、このシリンダ内周面に
摺接するピストンを固着したピストンロッドとを配設し
た所謂カートリッジタイプの倒立型Ｍ街器にあってはｉ
街器の上部にオイルロック機構を設けており、このオイ
ルロック機構を確実に作動させるには常時シリンダ上端
のオイルロックカラー（１０９）内側に作動油が満され
ていることが条件となる。

しかしながら緩衝器内の上部分は一般に気体室となって
おり、オイルロックカラー（１０９）内の作動油が不足
することがあり、十分なオイルロックが働かない場合が
ある。

（問題点を解決するための手段） 上記問題点を解決すべく本発明は、倒立型緩衝器内にシ
リンダと、このシリンダ内周面に摺接するピストンを固
着したピストンロッドとを配設したものにおいて、前記
シリンダを緩衝器のアウターチューブ側に、前記ピスト
ンロッドをインナーチューブ側にそれぞれ取付け、ピス
トンロッド下部外側にはオイルロックピースを、シリン
ダ下端には圧縮時にこのオイルロックピースに外嵌する
オイルロックカラーを設けた。

（作用） 緩衝器が圧縮すると、シリンダ下端に設けたオイルロッ
クカラーが、ピストンロッド下部外側に設けたオイルロ
ックピースに外嵌し、オイルロックカラーとオイルロッ
クピース間に形成される室に作動油を封じ込み、オイル
ロックが働く。

（実施例） 以下に本発明、の実施例を添付図面に基いて説明する。

第１図及び第２図は本発明に係る倒立型緩衝器の縦断面
図であり、このうち第１図は緩衝器の圧縮行程を示し、
第２図は最圧縮状態から伸び行程へ移った状態を示す。

ｉ衡量は自動二輪車のフロントクッションとして用いる
ものを示しており、この緩衝器はアウターチューブ（１
）内に下方からインナーチューブ（２）を摺動自在に挿
入してなり、アウターチューブ（１）の上端はボルト（
３）にて閉塞され、インナーチューブ（２）の下端はロ
アブラケット（４）にて閉塞されている。

そしてボルト（３）の下面にはシリンダ（５）の上端部
が螺着し、このシリンダ（５）の下端にはブロック（６
）が螺着し、このブロック（６）の下端にはオイルロッ
クカラー（７）が螺着している。またロアブラケット（
４）の上面に形成された突部（８）にはオイルロックピ
ース（９）が被冠し、このオイルロックピース（９）及
び突部（８）に形成したネジ孔（９ａ）　、　（８ａ）
には前記シリンダ（５）内に臨む中空ピストンロッド（
１０）の下端部が螺着している。而して中空ピストンロ
ッド（１０）及びオイルロックピース（９）はロアブラ
ケット（４）を介してインナーチューブ（２）側に固定
される。

また、インナーチューブ（２）の下部内周にはカラー（
１１）を嵌着し、このカラー（１１）上端に載置したス
プリングシート（１２）と前記ボルト（３）下面との間
に懸架スプリング（１３）を介設している。

一方、前記中空ピストンロッド（１０）の上端部にはシ
リンダ（５）内周面に摺接するピストン（１４）が固着
されている。このピストン（１４）はシリンダ（５）内
を油室（ｓ＋）　、　（Ｓｌ）に区画するとともに、そ
の具体的な構造は、ピストンロッド（ｌＯ）の上端部に
同軸的に筒体（１５）を固着し、この筒体（１５）の外
側に弁体（１６）を取付け、筒体（１５）内を作動油の
主流路（１７）とし、この主流路（１７）にスプリング
にて閉方向に付勢されたチェックバルブ（１８）を設け
、弁体（１６）には油路（１９）　、　（２０）を形成
し、油路（１９）の上端開口にチェックバルブ（２１）
を、油路（２０）の下端開口にチェックバルブ（２２）
を設けている。

また筒体（１５）のフランジ部とシリンダ（５）内に固
着したスプリングシート（２３）との間には伸び切りの
際の衝撃を緩和するリバウンドスプリング（２４）を介
設し、前記ブロック（６）には油室（Ｓｌ）とインナー
チューブ（２）内側の油室（Ｓ、）とをつなぐ油路（２
５）を形成し、この油路（２５）の上端開口をチェック
バルブ（２６）にて閉塞するようにしている。

また、前記オイルロックピース（９）　にはオイルロッ
クカラー（７）とオイルロックピース（９）間に形成さ
れる室（Ｓ４）と前記油室（Ｓｓ）とをつなぐ油路（２
７）が形成され、この油路（２７）の上端開口部にフリ
ーバルブ（負圧防止用バルブ）　（２８）を設けている
。またオイルロックピース（９）が被冠する突部（８）
には油室（Ｓｓ）と中空ピストンロッド（ｌＯ）内の主
流路とをつなぐ油路（２９）が形成され、この油路（２
９）内に伸側減衰力調整用のニードルバルブ（３０）を
配設している。

更に前記シリンダ（５）内に上部にはバルブ装置（３１
）が固設され、このバルブ装置（３１）により油室（Ｓ
ｌ）の上部に油室（Ｓ、）を画成している。この油室（
Ｓ、）は前記ボルト（３）　に形成した油路（３２）を
介して油室（Ｓ、）の上方の気体部に連通している。ま
たバルブ装置（３１）は筒体（３３）とこの筒体（３３
）の外側に固着される弁体（３４）とからなり、筒体（
３３）の上部には同じく湾状のバルブシート（３５）が
嵌着され、このバルブシート（３５）下方にスプリング
の弾発力によって筒体（３３）内の主流路（３６）を閉
塞するチェックバルブ（３７）が配設され、弁体（３４
）には油路（３８）を形成し、この油路（３８）の上部
開口をチェックバルブ（３９）にて閉塞し、下部開口を
オリフィス孔を形成したリーフバルブ（４０）にて閉塞
し、更に前記バルブシート（３５）に穿設した流路には
圧側減衰力調整用のニードルバルブ（４１）を臨ませて
いる。

ところで図示した緩衝器は所謂カートリッジタイプとな
っている。つまり予めシリンダ（５）　にブロック（６
）及びオイルロックカラー（７）　を螺着し、更にシリ
ンダ（５）　にピストン（１４）を固着した中空ピスト
ンロッド（１０）を挿入し、このピストンロッド（ｌＯ
）にオイルロックピース（９）を螺着したものを１つの
ユニット（カートリッジ）として用意しておき、ＩＬ衝
街器組立ての際には、当該ユニットをアウターチューブ
（１）とインナーチューブ（２）に固着するようにし、
組立ての簡略化を図っている。

以上の如き構成からなる倒立型緩衝器の作用を以下に説
明する。

先ず圧縮行程にあってはアウターチューブ（１）と一体
的にシリンダ（５）がインナーチューブ（２）及びピス
トン（１４）に対して下動するため、油室（Ｓｌ）の容
積は縮小して圧力が高まり、油室（Ｓｌ）の容積は拡大
して圧力が低くなる。

その結果、第１図に示すように油室（Ｓｌ）内の作動油
は以下の経路を通って他の油室に流入する。

即ち、第１の経路としてはチェックバルブ（３７）をス
プリングに抗して押し上げて主流路（３６）を開とし、
この主流路（３６）を通って油室（Ｓｓ）へ至り、この
油室（Ｓｓ）から油路（３２）を通って油室（Ｓｓ）へ
上方から流入し、第２の経路としてはバルブ装置（３１
）のリーフバルブ（４０）のオリフィス孔を通りチェッ
クバルブ（３９）を押し上げて油室（Ｓりに入り、この
油室（Ｓ、）から前記と同様に油室（Ｓ、）に流入し、
更に第３の経路としてはピストン（１４）の流路（２０
）からチェックバルブ（２２）を押し下げ油室（Ｓｌ）
内に流入する。また圧縮行程時には油室（Ｓｌ）内の圧
力が低下するため、チェックバルブ（２６）が持ち上げ
られ、油室（Ｓｓ）内の作動油が油室（Ｓｌ）内に流入
する。

そして、以上の圧縮行程において緩衝器の最圧縮位置に
近づくと、オイルロックカラー（７）がオイルロックピ
ース（９）の外周に密に嵌合し、第２図に示すように室
（Ｓ４）内に作動油を封じ込めオイルロックをきかせる
。

次に伸び行程にあっては第２図の状態からシリンダ（５
）がピストン（１４）に対して上動するため、油室（Ｓ
＋）の容積は拡大して圧力が低くなり、油室（Ｓ２）の
容積は縮小して圧力が高くなる。

その結果、油室（Ｓｌ）内に以下の経路を通って作動油
が流入する。即ち、第１の経路としては油室（Ｓ、）内
の圧力が低くなるためチェックバルブ（１８）が持ち上
げられ、油室（Ｓ、）内の作動油が油路（２９）、中空
ピストンロッド（１０）内及び主流路（１７）内を通っ
て油室（Ｓｌ）内に流入し、第２の経路としては油室（
Ｓｌ）内の圧力低下によってピストン（１４）のチェッ
クバルブ（２１）が持ち上げられ、油路（１９）が開い
て油室（Ｓ、）内の作動油が油室（Ｓｌ）内に流入する
。

（発明の効果） 以上に説明した如く本発明によれば、倒立型緩衝器内に
シリンダとこのシリンダ内に挿通されるピストンロッド
を配設したものにおいて、シリンダをアウターチューブ
側に、ピストンロッドをインナーチューブ側に取付けた
ため、オイルロック機構を緩衝器の下部に設けることが
でき、したがってオイルロックに必要とされる作動油が
不足する等の不利がなく、確実にオイルロックを作動さ
せることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は圧縮行程にある本発明の倒立型１衝器の断面図
、第２図は伸び行程に移行した状態の本発明の倒立型＆
１衝器の断面図、第３図は従来の倒立型緩衝器の断面図
である。 尚、図面中（１）　はアウターチューブ、（２）はイン
ナーチューブ、（５）はシリンダ、（７）はオイルロッ
クカラー、（９）はオイルロックピース、（１０）は中
空ピストンロッド、（１４）はピストン、（１８）。 （３７）はチェックバルブである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. アウターチューブ内にインナーチューブを下方から摺動
   自在に挿入してなる倒立型緩衝器において、この緩衝器
   内にはシリンダとこのシリンダの内周面に摺接するピス
   トンを固着したピストンロッドが配設され、前記シリン
   ダはアウターチューブと一体的に上下動すべくその上端
   部がアウターチューブ側に固着され、前記ピストンロッ
   ドはインナーチューブと一体的に上下動すべくその下端
   部がインナーチューブ側に固着され、更にピストンロッ
   ド下部外側にはオイルロックピースが設けられ、シリン
   ダ下端には圧縮時に前記オイルロックピースに外嵌する
   オイルロックカラーが設けられていることを特徴とする
   倒立型緩衝器のオイルロック機構