JPS63151986A - 変色時間の制御方法及び保存温度管理用ラベル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は保存温度管理用ラベルの変色時間の制御方法及
び該方法の実施に用いて好適な保存温度管理用ラベルに
関する。より詳細には、保存温度管理すべき物品に適用
され、管理温度の状態を指示する部分を設けてなる保存
温度管理用ラベルの変色時間の制御方法及び該方法の実
施に用いて好適な保存温度管理用ラベルに関する。 ［従来の技術］ 冷凍食品、冷蔵食品、生花、医薬品などは、輸送時や保
存時等に厳重な温度管理が必要である。 そのため、物品それぞれが管理すべき温度の下にあった
か否かを出来るだけ容易に知る方法が要求されている。 温度管理用インジケーターとしては、既に■米国特許：
Ｉ、９５４，０１１号に提案されたような、着色された
固体樹脂酸の溶融現象と吸取紙の毛細管現象を利用した
もの、■特公昭５７−４３１９号、同５７−２８５５９
号等に提案された。リパーゼ酵素が温度により活性化す
る程度が異なり、その度合がｐｌ＋指示薬て色別できる
ことを利用したもの等が提案されている。 ［発明が解決しようとする問題点］ しかしながら、これら■、（俤の方法は、多量に流通す
る物品の１つ１つに適用できるような温度管理用インジ
ケーターとしては高価で１手軽に使用てきないという欠
点がある。 本発明者等は、上記のような従来技術の欠点を解消する
方法として、特願昭６０−３０５４７号、同６０−４１
８５５号に於て、マイクロカプセル含有層を有する構成
の厳重な温度管理か可能でかつ手軽に使用できるフレキ
シブル構造の保存温度管理用ラベルを提案したが、対象
となる物品の変質、腐敗などがすべて一様ではなく、設
定された温度にさらされた時間の経過を二水準以上で観
察しつるラベルの出現が要請されることが判明した。 ［問題点を解決するための手段］ 本発明者らはこのような要請を満すために鋭意検討を行
い、前記のような厳重な温度及び経過時間の制御のため
に、用いるラベルにおける極めて有効な変色時間ａｌｌ
Ｊ１方法を見い出すに至った。 すなわち本発明の変色時間の制御方法は、所定の融点を
有する不揮発性疎水性有機化合物を内包するマイクロカ
プセルを含有する層を有する保存温度管理用ラベルの変
色時間の制御方法において、前記マイクロカプセル含有
層に前記不揮発性疎水性有機化合物に対する浸透抵抗性
を有する高分子組成物をバリヤー剤として用いることを
特徴とする。 また本発明の保存温度管理用ラベルは、所定の融点を有
する不揮発性疎水性有機化合物を内包するマイクロカプ
セル含有層を有する保存温度管理用ラベルにおいて、前
記マイクロカプセル含有層に前記不揮発性疎水性有機化
合物に対する浸透抵抗性を有する高分子組成物から成る
バリヤー剤を含有し、設定された温度にさらされた時間
の経過を二水準以上で観察しうることを特徴とする。 ［作用］ 本発明においては、マイクロカプセル含有層に不揮発性
疎水性有機化合物に対し浸透抵抗性を有する高分子組成
物をバリヤー剤として用いたため二水準以上の変色時間
制御が容易となる。 即ち、該高分子組成物の組成及び量等を変化させること
により、不揮発性疎水性有機化合物に対してバリヤー性
の高いラベルやバリヤー性の低いラベルが得られるため
、変色時間の制御が可能となる。 また１つのラベルにおいて、不揮発性疎水性有機化合物
に対してバリヤー性の異なる高分子組成物を存在させて
成る２以上のラベル片を並設することにより、設定され
た温度にさらされた時間の経過を二水準以上で観察しう
るし、更に高分子組成物を含有せしめた高分子９膜層な
有するラベル片との組合せも可能であり、これにより、
二水準以上の変色時間管理もより容易となる。 ［発明の具体的構成］ 以下、本発明の変色時間の制御方法及びその方法の実施
に用いられて好適な保存温度管理用ラベルの一例につい
て詳説する。 本発明の変色時間制御方法に用いられる保存温度管理用
ラベルは、例えば第１図に示される層構成のものが挙げ
られる。即ち同図に示す如く、合成紙、紙、フィルム、
あるいは樹脂含浸紙の如き支持体ｌ上に、ＷＪ色剤を含
有する塗工層２を有し、更に必要に応じて高分子組成物
のＦｓ膜層３が設けられ、更にこの上層に色素前躯体（
プレカーサー）を溶解した不揮発性疎水性有機化合物を
内包するマイクロカプセル６を高分子組成物７に分散し
て成るマイクロカプセル含有層４が全面的に或いは所定
のパターンに従って設けられ、更に圧力破壊型のマイク
ロカプセル含有層を保護するためにマイクロカプセル含
有層４以外の所に接着剤層５が設けられ、その上に部分
的に或いは全面に透明フィルム等をラミネートしたラミ
ネートフィルムＮ８が設けられ、かつ前記支持体ｌの下
層に粘着剤層９及び剥離紙１０が設けられたラベルであ
る。 このような保存温度管理用ラベルを用いた保存温度及び
時間の管理は１例えば次のような処理と機構によって行
われるが、これに限定される訳ではない。 すなわち、このラベルを物品へ適用するに際し、支持体
ｌ上のマイクロカプセルを適当な方法て破壊する。マイ
クロカプセル６中の疎水性有機化合物は、その融点が、
本発明のラベルを適用する物品の保存温度上限付近にあ
るものが好ましく用いられ、そのため物品の所望温度管
理では固体状てあり、色素前躯体と顕色剤との接触（す
なわち発色）を起こさせないが、所望温度を越えると、
マイクロカプセル６が融解して、マイクロカプセル含有
層４の高分子組成物７及び必要に応じて設けられる樹脂
薄膜層３の高分子組成物７を拡散通過して、塗工層２に
接触して発色する。即ち・、本発明のラベルが異常温度
下に放置されると該ラベル上に、明確な発色顕像が認め
られ、消色することがないので、物品の温度管理状況の
異常を確実に知ることができる。 本発明に用いられる高分子組成物７は、不揮発性疎水性
有機化合物に対して浸透抵抗性を有するものであり、更
にマイクロカプセル含有層をスクリーン印刷等によって
印刷して形成する場合にはインク化することが重要であ
り、特に水性インクにすることが好ましい、そのため該
高分子組成物としては、特にバリヤー性のある水性分散
液として得られるエマルジョンの１種又は２種以上の混
合物或いは水溶性バリヤー剤等が好ましく用いられる。 水性分散液として得られるエマルジョンとしては、ニト
リル系アクリルエマルジョン、スチレン系アクリルエマ
ルジョン、メタクリル系アクリルエマルジョン、エチレ
ン−酢酸ビニルエマルジョン、含フツ素系エマルジョン
、メタクリル酸メチル−ブタジェン共重合体、スチレン
−ブタジェン共重合体、アクリルニトリル−ブタジェン
共重合体等が好ましく、該水溶液として得られるバリヤ
ー剤としては、アクリルアミド系バリヤー剤、ポリビニ
ルアルコール（ＰＶＡ）等が好ましい。 ちなみに、ニトリル系アクリルエマルジョン。 アクリルニトリル−ブタジェン共重合体、アクリルアミ
ド系バリヤー剤などが高いバリヤー性な示し、従って管
理時間が長く、スチレン系アクリルエマルジョン、メタ
クリル酸メチル系アクリルエマルジョン、スチレン−ブ
タジェン共重合体などが低いバリヤー性を示し、従って
管理時間が短い、これらバリヤー性の高いものと低いも
のを適宜１組合せてインクを作成することによって、疎
水性有機化合物の浸透を制御することができる。 本発明の変色時間の制御方法の一実施態様によれば、上
記の様に高分子組成物７を、マイクロカプセル６を含有
するマイクロカプセル含有層４中に添加することによっ
て、その下方にある特願昭６０−２２７０４１号、同６
０−２４３８３２号等で提案した高分子組成物の薄膜層
との組み合わせで二水準以上の変色時間を管理すること
が可能である。この場合、疎水性有機化合物の浸透を、
マイクロカプセル含有層４の高分子組成物７によって第
一段階制御し、次にその下方にある高分子組成物７のｐ
Ｊ膜層３によって第二段階制御することとなる。 更に本発明ではマイクロカプセル含有層４中に含有され
る高分子組成物の組成及び量を代えて。 複数のマイクロカプセル含有層４をパターン印刷するこ
とによって本発明の保存温度管理用ラベルを形成し、こ
の保存温度管理用ラベルを用いて二水準以上の変色時間
を管理することができる。 本発明の変色時間の制御方法は、前述した通り、要冷蔵
、冷凍食品等の保存温度管理用ラベルに応用されるもの
であり、その構成上、支持体ｌ上に直接又は他の下引層
等を介して顕色剤を含有する層２を設け、更にその上に
必要に応じ高分子組成物のｆ１ｉ膜層３を設けるのであ
るが、これらの層は一般的には各種のコーティング法、
例えばエアーナイフコーティング、バーコーティング、
ブレートコーティング、グラビアコーティング、ロール
コーティングなどの方法、或いは各種の印刷方法１例え
ばグラビア印刷、フレキソ印刷、オフセット印刷、スク
リーン印刷等の方法によって設けることができる。 また本発明においては、上記の薄膜層３及び該薄膜層３
がない場合には顕色剤を含有する層２上にマイクロカプ
セル含有層４が全面或いは所定のパターンに従って設け
られるのであるか、時間管理された変色部分か文字又は
絵柄状であることか求められる場合も多いのて、印刷方
式はとりわけマイクロカプセル含有層４の印刷を行う場
合には、圧力によるマイクロカプセル６の破壊を起す可
能性のある印刷方式は不都合であり、スクリーン印刷方
式が最も好ましく用いられる。更に圧力破壊型のマイク
ロカプセル含有層４を保護するために、その上部に全面
或いは部分的に透明なフィルム８等をラミネーションす
ることも好ましい。 この場合、ラミネートフィルム８を接着するために、公
知の１ｉ着剤を用いてマイクロカプセル含有・層４以外
の場所に接着剤層５を設けることが好ましい。この場合
のフィルム８はポリエチレンテレフタレート、ポリプロ
ピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニルなどが一般的で
ある。又、この場合の接着剤もラミネートフィルム８と
その下層とを接着できるものてあれば何てもよ、く、接
着剤、粘着剤等特に限定されるものではない。 更に支持体ｌの下層に必要に応じて設けられる粘着剤層
９及び剥離紙１０はラベル状商品になる機能を持ったも
のであれば何んでもよく、特に限定されるものではない
。 上記例示した保存温度管理用ラベルを使用する方法は次
の通りである。 先ずロール圧、衝撃圧等でマイクロカプセル６を破壊さ
せる。管理温度以上になると、マイクロカプセル６内に
ある色素前躯体を溶解した不揮発性疎水性有機化合物が
融解し、高分子Ｕｔ成物７て管理された含有層４を溶解
、拡散、浸透等により通過した後に、更に下方にある高
分子組成物７の薄１）２層３を同様に溶解、拡散、浸透
等により通過することにより変色が開始する。 変色開始に要する時間はマイクロカプセル６内の疎水性
有機化合物の粘度、極性、分子量などで変化するので、
要求される変色するまての所要時間に応して、用いる高
分子組成物７の七ツマー構成粒子、分子量、添加量、並
びに高分子組成物７の薄膜層３にあってはそれらの外に
被膜厚み等を変化させて対応することが好ましい。 本発明においては変色を生起させる手段は問わず、例え
ば特開昭６０−５：１９８４号に提案されたようなメチ
ン系色素前躯体とベンゾキノン誘導体による発色やフタ
リｌ−誘導体と有機あるいは無機の固体酸による反応に
よる発色等を利用することができる。発色色素の色相も
闇わず、色相が同系のラベル片ないし部分の並設利用で
あっても、色相か同系てないラベル片ないし部分の並設
利用てあってもよい。 本発明に用いられる不揮発性疎水性有機化合物は、目的
に応して種々の物が用いられ得る。例えば−３０６Ｃ〜
÷ｓｏ’ｃの範囲にシャープな融点な有する不揮発性疎
水性有機化合物としては、ｎ−カプリン５−ｎ−ブチル
、ローカプリン酸エチル、酢酸−〇−ドデシル、ｎ−ウ
ンデカン酸エチル、ｎ〜デシルベンゼン、カプロン酸ウ
ンデシル、カプリン酸へブチル、ラウリン酸−ローブチ
ル、ミリスチン酸−ｎ−ブチル、ｆｌ−ドデシルベンゼ
ン、ラウリン酸メチル、ミリスチン酸エチル、バルミチ
ン酸イソブチル、バルミチン酸−ｎ−ブチル、ミリスチ
ン酸メチルなどがあげられる。 本発明に用いられるマイクロカプセル６は、カプセル内
部に少なくとも不揮発性疎水性有機化合物を内包てきる
ものであればよい。なお該カプセル内に本発明に用いら
れる高分子組成物を含んでいても構わない。 本発明においては、変色を生起させるための基本物質、
及び変色時間を二水準以上で管理する高分子組成物、或
いはその薄膜の組成物の外にコーティングや印刷適性を
良好にする等の目的で天然あるいは合成高分子のバイン
ダーや溶剤、無機あるいは有機のフィラー等を含むこと
も好ましい。 尚、本発明の保存温度管理用ラベルは、第１図に示す層
以外の層を有していてもよい。 以上の説明においては、不揮発性疎水性有機化合物に対
して浸透抵抗性（バリヤー性）を有する高分子組を物を
マイクロカプセル含有層に含有せしめ高分子組成物から
成る薄膜層との併用によって、二水準以上の変色時間の
管理をする場合について主に説明したのであるが、本発
明の目的を達成する上においては、・上記の実施態様に
限定されない。 本発明の別の実施態様として、例えばマイクロカプセル
含有層を二層以上に構成し、各層にバリヤー性の異なる
高分子組成物を各々含有せしめてもよいし、また２以上
のラベル片ないし部分の各々にバリヤー性の異なる高分
子組１＆物を含有せしめて該２種以上のラベル片ないし
バリヤー性の異なる２種以上のインクの部分印刷から成
る保存温度管理用ラベルによって変色時間の管理をする
こともできる。 ［実施例］ 以下、実施例により本発明を説明する。なお、％１部は
特記する以外は重量％、重量部を示す。 先ず合成例を挙げる。 合成例１ 加熱装置を付けた１交丸底フラスコに攪拌機を取付け、
水とドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ８ｇ加え、更に
重合触媒として過硫酸カリウム１．０ｇ、亜硫酸水素ナ
トリウム０．５ｇを加え、ゆっくり攪拌しながら７５℃
に昇温後、スチレンモノマー３１５．１ｇ、ブチルアク
リレートモノマー８３．５ｇ、２−エチルへキシルモノ
マー９６．０ｇ、アクリル酸モノマー７．４ｇを混合し
たものをチャージポンプを用いて毎分１０ｇの割合で添
加し、モノマーチャージ後５時間で白く濁ったスチレン
系アクリルエマルジョンＩ０００ｇ（平均粒子径０．５
ｇｍ）を得た。このエマルジョンは５０．５％の濃度で
あった。 これを試料　［Ｉ］　とする。 合成例２ ２００＋ｍＱ入りステンレス製ビーカーにｌＯ％ポリビ
ニルアルコール１００ｇを仕込み、これに２．５−ジ−
ローブトキシカルボニル−３，５−ジフェニルスルホニ
ル−１，４−ベンゾキノン１ｇを添加して、高速攪拌（
１０００ｒｐｍ）で３時間機粒化を行い、顕色剤分散液
を得た。 別の容器に水５０ｇ、　ｊＲ酸カルシウム２０ｇ、　１
０％澱粉２０ｇを入れ、顕色剤分散液１０ｇを添加し、
攪拌混合して、固形分２３％、粘度１５０センチボイズ
の塗液な得た。 これを試料　［１１］　とする。 合成例３ ４．４′−ビス−ジメチルアミノ−３″−メチル−４″
−エトキシ−１−リフェニルメタンを２％溶解したミリ
スチン酸エチルエステルを公知のＩｎ−３ｉＬｕ　％合
法によりメラミン樹脂膜て被覆して、マイクロカプセル
スラリーを得た（＋−均粒径４．０ＪＬ１１　、固形分
５０％）、該マイクロカプセルスラリー　１００部と１
０％澱粉１０部を混合して、マイクロカプセル含有塗液
を得た。 これを試料　［ＩＩＩ］　とする。 合成例４ ２００ｍ１入りステンレス製ヒ′−カーに１％ボリヒ′
ニルアルコール１００ｇを仕込み、これに３−５−ジ−
α−メチルベンジルサリチル酸亜鉛Ｉｉ！ＩＯｇを添加
して、高速攪拌（１０００ｒｐ■）で３蒔間ｅ１粒化を
行い、顕色剤分散液を「Ｉた。 別の容器に木５０ｇ、　’Ｇ酸カルシウム２０ｇ、　１
０％澱粉２０ｇを入れ、顕色剤分散液ｌｏｇを添加し、
撹拌混合して、固形分２３％、粘度１５０センチボイズ
の塗液を得た。 これを試料　［ＩＶｌ　とする。 合成例５ ３−ジエチルアミノ−６−メチル−７−（２，４−ジメ
チルフェニル）アミノ−フルオランを２％溶解したミリ
スチン酸エチルエステルを公知のＩｎ−３ｉｔｕ　Ｑ合
法によりメラミン樹脂膜て被覆して、マイクロカプセル
スラリーを得た（平均粒径４．０ルー、固形分５０％）
、該マイクロカプセルスラリー１００部と１０％ド粉１
０部を混合して、カプセル含有塗液を得た。 これを試料　［Ｖ］　とする。 合成例６ 合成例３で得た試料　［１１１１１０部をビーカーに秤
り、ゆっくり攪拌しながら高分子組成物としてニトリル
系アクリルエマルジョン（三井東圧化学社製アルマテッ
クスＥ−４３３）　　０．５部を混合した。 これを試料　［ＶＩ］　とする。 合成例７ 高分子組成物としてニトリル系アクリルエマルジョン１
部を混合した以外は合成例６に準じて調整した。 これを試料　【■】とする。 合成例８ 高分子組成物としてアクリルニトリル−ブタジェン共重
合体（武田薬品工業社製クロスレンＮＡ−１１）１部を
混合した以外は合成例６に準じて調整した。 これを試料　【■】とする。 合成例９ 高分子組成物としてスチレン−ブタジェンラテックス（
三井東圧化学社製ボリラ・ンク７５５）１部を混合した
以外は合成例６に準じてＴｉＪ整した。 これを試料　［ＩＸ］　とする。 合成例１Ｏ 高分子組成物として水溶性アクリルアミド系バリヤー剤
（三井東圧化学社製ホーブロン３１００Ｃ）を１部を混
合した以外が合成例６に準じて調整した。 これを試料　［Ｘ］　とする。 合成例１１ 合成例５で得た試料　［ＶｌｌＯ部をビーカーにとり、
ゆっくり攪拌しながら高分子組成物としてニトリル系ア
クリルエマルジョン（三井東圧化学社製アルマテックス
Ｅ−４：１３）　　０．５部を混合した。 これを試料　［１とする。 合成例１２ 高分子組成物としてニトリル系アクリルエマルジョン　
１部を混合した以外は合成例１１に準じて調整した。 これを試料　［ＸＩＩ］　とする。 ［具体的実施例］ 次いて北記試料［１〜［）’ｌ［［］を用いた具体的な
実施例について説明する。 実施例１ 一般−ｈ賀紙（坪量８０ｇ／ｍ″）の上に試料［１１］
の顕色剤をＮｏ、１０のコーティングロールバーを用い
て、固形分で５ｇ１ｒｌＴ′になるよう塗工し、８０℃
、１分間乾燥後、顕色剤層を得た。 その」二に合成例１てｔＡ造した高分子組成物試料ＩＩ
Ｉを固形分て２ｇ／ｒｒｆになるよう　Ｎｏ、ＩＯのコ
ーティングロールバーを用いて塗工し、８０℃、　１分
間乾燥した。これを試料［Ｌ］　とする。 試料［Ｌ］のＬに合成例６で調整した高分子組成物を含
有したマイクロカプセルインク試料［ＶＩ］を２００メ
ツシユのスクリーンを用いて印刷し、８０°Ｃ１１分間
乾殻した。以−Ｌにより顕色剤層、高分子組成物、マイ
クロカプセル含有層４の３層からなる試料を得た。これ
をサンプル（Ａ）とする。 実施例２ 試ネ１　【Ｌ】の上に合成例７で：Ａ整した高分子組成
物を含有したマイクロカプセルインク試料［■］を用い
た以外は実施例１に従って試料を作成した。これをサン
プル（Ｂ）とする。 実施例３ 試料［Ｌ］の上に合成例８で調整した高分子組成物を含
有したマイクロカプセルインク試料［ＶＩ］を用いた以
外は実施例１に従って試料を作成した。これをサンプル
（Ｃ）とする。 実施例４ 試料ＩＬＩの上に合成例９で調整した高分子組成物を含
有したマイクロカプセルインク試料［ＩＫ］を用いた以
外は実施例１に従って試料を作成した。これをサンプル
（Ｄ）とする。 実施例５ 試料［Ｌｌの合成例１０で調整した高分子、１１］Ｊ＆
物を含有したマイクロカプセルインク試料［Ｘ］を用い
た以外は実施例１に従って試料を作成した。これをサン
プル（Ｅ）とする。 実施例６ 一般上質紙（坪縫ＦＨＩｇ／ｒｒｆ　）の上に試料［３
の顕色剤をＮｏ、１０のコーティングロールバーを用い
て、固形分でＳｇ／ｒｎ’になるよう塗工し、８０°Ｃ
１１分間乾燥後、顕色剤層を得た。 その上に合成例１で製造した高分子組成物試料［Ｉ］を
固形分で２ｇ／ｒｎ”になるようＮｏ、１０のコーティ
ングロールバーを用いて塗工し、８０℃、　１分間乾燥
した。これを試料［Ｍ］　とする。 試料［Ｍ］の上に合成例１１で調整した高分子組成物を
含有したマイクロカプセルインク試料［Ｘ［］を２０ロ
メウシュのスクリーンを用いて印刷し、８０°Ｃ，１分
間乾燥して試料を得た。これをサンプル（Ｆ）とする。 実施例７ 試料［Ｍ］の上に合成例１２でｇＲｘｂた高分子組成物
を含有したマイクロカプセルインク試料［ＸＩＩ］を用
いた以外は実施例６に従って試料を作成した。これをサ
ンプル（Ｇ）とする。 実施例８ 実施例１で得た試料［Ｌｌの上に合成例３で得た試料　
［ＩＩＩ］のマイクロカプセルインクを２００メツシユ
のスクリーンを用いて印刷し、８０℃、１分間乾燥して
試料を得た。これをサンプル（Ｈ）とする。 実施例９ 実施例６で得た試料［Ｍ］の七に合成例５で得た試料　
［Ｖ］のマイクロカプセルインクを２００メツシユのス
クリーンを用いて印刷し、８０℃、　１分間乾燥して試
料を得た。これをサンプル（１）とする。 以上実施例１〜９で得たサンプル（＾）〜（１）につい
て表１にまとめる。 表　　１ 実施例１Ｏ 実施例１〜５で（！Ｉたサンプル（Ａ）〜（Ｅ）及び実
施例８で得たサンプル（ｌりを、第４図に示す如く縦　
１ｃｍ、横ｌｅａにカッティングし、縦１０ｃ■、横１
．５ｃｍの粘着加工を施した台紙」二に貼付し、その上
から２０１Ｌｓのポリプロピレンフィルムを貼合せる。 これをサンプル（イ）とする。 実施例１１ 実施例６〜７で得たサンプル（Ｆ）及び（Ｇ）並びに実
施例９で得たサンプル（１）を、第５゛図に示す如〈実
施例１０と同様、縦ｌｅａ、横１ＣＩ１１にカッティン
グし、縦］Ｏｃｍ、横１．５ｃｍの粘着加工を施した台
紙上に貼付し、その玉から２０ＪＬＩ＋のポリプロピレ
ンフィルムを貼合せる。これをサンプル（ロ）とする。 ［変色時間試験方法及びその結果］ Ａ、変色時間試験方法 ｌ）マイクロカプセル破壊機： 圧力可変式ポータプルカレンダー 線圧１００ｋｇ／ｃ層 ２）マイクロカプセル破壊温度：常温 ３）温度履歴二マイクロカプセル破壊後、常温に５分放
置し１次に０°Ｃの冷凍室に 投入し、２時間放置後１５°Ｃに昇温 その後１５°Ｃに維持する。 ４）測　　色二目視（任意の時間帯でチェック）Ｂ、結
果 以下変色試験結果について第２図及び第３図に基いて説
明する。 第２図及び第３図は色素前一体と顕色剤がそれぞれ異な
った組合せのものを表している。 まず顕色剤層の上にある高分子組成物のｇｖ層（合成例
１の塗工品）の更に上にあるマイクロカプセルインク中
に高分子組成物（バリヤー剤）を添加していないサンプ
ル（ＩＩ）　（第２図参照）、サンプル（Ｉ）（第３図
参照）は、それぞれ高分子組成物の薄Ｉ！、！層のみの
時間管理を利用したものである（比較例）０次にサンプ
ル（Ｄ）　（Ａ）　（Ｅ）　（Ｃ）　（Ｂ）（第２図参
照）及びサンプルＣＦ）（Ｇ）　（第３図参照）はマイ
クロカプセルインク中に高分子組成物（バリヤー剤）の
種類、添加量等を変化させたちのである（未発ＩＪ１）
。 以上の試験結果から明らかなように１本発明では比較例
のサンプル（１１）及び（１）に比べ、変色時間を相当
延長させる制御が可能であり（第２図及び第３図におい
て（Ａ）、（Ｅ）、（Ｃ）、（Ｂ）並びに（Ｆ）。 （Ｇ）の各間隔は１時間以上である）、またサンプル（
１１）と　（Ａ）〜（Ｅ）の少なくとも１つの組合せ。 サンプル（＋）と（Ｆ）〜（Ｇ）の少なくとも１つの組
合せのようなバリヤー性の異なる組合せによって二水準
以上の変色時間の管理が可能となるのは勿論のこと、第
２図における　（Ａ）〜（Ｅ）の少なくとも２つの組合
せ、及び第３図における（Ｆ）と（Ｇ）の組合せによっ
ても二水準以上の変色時間の管理が可能となることが判
る。 尚、本発明のサンプル（Ａ）〜（Ｇ）において、高分子
８ｒ膜層を形成しないサンプルについても上記と同様に
変色時間の制御が可能であることを確認した。 ［発明の効果］ 本発明によれば、マイクロカプセル含有層に不揮発性疎
水性有機化合物に対して浸透抵抗性を有する高分子組成
物を含有せしめることによって、変色時間の延長、短縮
等、その間両が容易である。 また複数の浸透抵抗性の異なる高分子組成物を含有せし
めたラベル片ないしバリヤー性の異なる２種以上のイン
クの部分印刷から成る保存温度管理用ラベルを用意する
ことによって、二水準以上で変色時間の管理か可能とな
る。即ち１例えば前記サンプル（イ）においては六水準
で、該サンプル（イ）から（Ｈ）を除いたものにおいて
は五木準て変色時間の管理が可能である。これら二水準
以上の管理を行うラベルの製作については、該バリヤー
性の異なる２以上のスクリーンインクを１つのラベルに
スクリーン印刷する等の方法によるのが好ましい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る保存温度管理ラベルの概略拡大断
面図、第２図及び第３図は、実施例における変色試験結
果を示すグラフであって、第２図はサンプル（イ）、第
３図はサンプル（ロ）についてのものである。第４図及
び第５図はサンプル（イ）及びサンプル（ロ）の配列を
示す平面図である。 特許出願人　三井東圧化学株式会社 代　理　人　　弁理士　　坂　　口　　信　昭第　　２
　　図 ０＋１５℃保管時　　　　　　　ＩＯ ０Ｇ 管理時間［分］ 第　　３　　図 ０　（−１５℃保管時　　　　　　　１０管理時間［分
］

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. （１）所定の融点を有する不揮発性疎水性有機化合物を
   内包するマイクロカプセルを含有する層を有する保存温
   度管理用ラベルの変色時間の制御方法において、前記マ
   イクロカプセル含有層に前記不揮発性疎水性有機化合物
   に対する浸透抵抗性を有する高分子組成物をバリヤー剤
   として用いることを特徴とする変色時間の制御方法。
2. （２）所定の融点を有する不揮発性疎水性有機化合物を
   内包するマイクロカプセル含有層を有する保存温度管理
   用ラベルにおいて、前記マイクロカプセル含有層に前記
   不揮発性疎水性有機化合物に対する浸透抵抗性を有する
   高分子組成物から成るバリヤー剤を含有し、設定された
   温度にさらされた時間の経過を二水準以上で観察しうる
   ことを特徴とする保存温度管理用ラベル。
3. （３）マイクロカプセル含有層が（ａ）マイクロカプセ
   ルおよび（ｂ）該マイクロカプセルに内包される不揮発
   性疎水性有機化合物に対する浸透抵抗性を有する高分子
   組成物を含有するインクを印刷した層であることを特徴
   とする特許請求の範囲第２項記載の保存温度管理用ラベ
   ル。
4. （４）マイクロカプセル印刷層が（ａ）マイクロカプセ
   ルスラリーおよび（ｂ）該マイクロカプセルに内包され
   る不揮発性疎水性有機化合物に対する浸透抵抗性を有す
   る高分子組成物の水性分散液を含有する水性インクをス
   クリーン印刷した層であることを特徴とする特許請求の
   範囲第３項記載の保存温度管理用ラベル。
5. （５）マイクロカプセル印刷層が（ａ）マイクロカプセ
   ルスラリーおよび（ｂ）該マイクロカプセルに内包され
   る不揮発性疎水性有機化合物に対する浸透抵抗性を有す
   る高分子組成物の水溶液を含有する水性インクをスクリ
   ーン印刷した層であることを特徴とする特許請求の範囲
   第３項記載の保存温度管理用ラベル。