JPS63151354A - マイクロカプセルの改質方法 - Google Patents

マイクロカプセルの改質方法

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JPS63151354A
JPS63151354A JP30057486A JP30057486A JPS63151354A JP S63151354 A JPS63151354 A JP S63151354A JP 30057486 A JP30057486 A JP 30057486A JP 30057486 A JP30057486 A JP 30057486A JP S63151354 A JPS63151354 A JP S63151354A
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JP
Japan
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degradable
microcapsule
microcapsules
bond
compound
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JP30057486A
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English (en)
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Shunsuke Shioi
塩井 俊介
Kazuyoshi Wakata
員義 若田
Kenichi Yamashiro
山城 謙一
Akira Miyake
亮 三宅
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Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、マイクロカプセルの膜質を極めて容易に変性
ないし高機能化できるマイクロカプセルの改質方法に関
するものである。
「従来の技術」 近年、マイクロカプセル化技術の進歩は著しく、これら
マイクロカプセル化物の使用分野も感圧複写紙を始め、
医薬、農薬、接着剤、香料、食品、示温材料、液晶、酵
素等極めて広範囲、多方面にわたっている。
このマイクロカプセル化法としては、例えばコアセルベ
ーション法、界面重合法、1n−situ重合法、水中
乾燥法、オリフィス法などがよく知られている。
即ち、コアセルベーション法は、ポリカチオンコロイド
とポリアニオンコロイドの電気的相互作用によるコンプ
レックスコアセルベーション法に代表されるコロイドの
相分離現象を利用したカプセル化法(米国特許第280
0457号)であり、界面重合法は分散媒体(連続相)
とその中に分散した芯物質(不連続相)の双方に異なる
種類のモノマーやポリマーを含有させ、芯物質表面で重
合又は縮合反応させて重縮合物の壁膜を形成するカプセ
ル化法(英国特許第9−50443号)である。
また、1n−situ重合法は分散媒体に分散した芯物
質の内側か外側の一方のみから壁膜となるモノマー、低
重合物や初期締金物等を重合触媒と共に供給して芯物質
表面で重合又は縮合反応させるカプセル化法(特公昭4
6−30282号)であり、水中乾燥法は疎水性高分子
を溶解した低沸点の疎水性媒体中に親水性芯物質を分散
した後、分散液を親水性媒体中に再分散してW10/W
系の分散液を調製し、熱処理によって低沸点の疎水性媒
体を除去して壁膜となるポリマーを芯物質の表面に堆積
させるカプセル化法である。さらに、オリフィス法は芯
物質となる液体を細孔を利用して液滴とし、分散媒体中
に滴下して両液体の界面で不溶性高分子を形成させるカ
プセル化法である。
しかし、これら公知のカプセル化法によって得られるマ
イクロカプセルは、いずれも使用可能な壁膜形成材料に
制約がある為、自由自在に膜質をデザインすることは不
可能であり、外部環境に応じて壁膜の緻密性を変化させ
る、あるいは壁膜にイオン交換能を持たせる等の壁膜の
高機能化が極めて困難であった。
例えば、コアセルベーション法による場合、膜材として
使用できるものがゼラチン等の相分離現象を生ずるもの
に限定され、また水中乾燥法においては、疎水性媒体に
溶解し易く且つ水に対する溶解性が極めて低い高分子化
合物しか膜材として使用できない。又、高分子化合物の
不溶化反応を利用したオリフィス法の場合には、アルギ
ン酸ソーダのカルシウム塩による不溶化反応の如く、極
めて反応速度の速い膜材に限られる。更に、界面重合法
、1n−situ重合法、或いはモノマーの反応を利用
したオリフィス法においては、形成される壁膜の膜質は
使用するモノマーの種類によって決まるが、一般のフィ
ルム形成とは異なり水と疎水性媒体との界面における膜
形成反応であるため、モノマーの水或いは疎水性媒体に
対する溶解性やモノマーの分解速度等によっては膜が形
成されなかったり、不充分な膜しか形成されない場合が
ある。
一方、マイクロカプセル壁膜を高機能化する方法として
、例えば特開昭60−227826号には、ナイロンカ
プセルの壁膜表面上にセリウム塩を用いてラジカルを発
生させ、ビニル化合物をグラフト重合してp H応答性
カプセルを調製する方法が提案されている。しかし、か
かるセリウム塩を用いる方法には、次のような難点があ
る。
■セリウム塩を溶解させる必要上、極めて親水性の高い
溶媒ないしは水しか使用できず、使用溶媒に限界がある
■使用溶媒に制限があるため、使用可能なビニルモノマ
ーも限定される。
■重合反応を円滑に進めるために硝酸あるいは硫酸でp
Hを下げる必要があり、加水分解され易いビニルモノマ
ーは使用できない。
■フリーのポリマーが副生ずる場合がある。
■マイクロカプセルの壁膜材料がナイロンやセルロース
系の材料に制限され、ポリエステル系の材料も可能では
あるが溶媒が著しく制約される。
更に、こうして得られたマイクロカプセルは、ナイロン
壁膜自体の改質ではなく、ナイロン膜とビニル重合体の
二重複合膜であると考えられ、膜質を変性する方法とは
言い難い。
「発明が解決しようとする問題点」 本発明者等は、かかる現状に鑑み、自由自在にマイクロ
カプセルの膜質を変性ないし高機能化する方法について
鋭意研究した結果、壁膜中に特定の結合を有するマイク
ロカプセルを用いることで=4− かかる目的が達成されることを見出し、本発明を完成す
るに至った。
「問題点を解決するための手段」 本発明は、分解性の−N=N−結合または一〇−〇−結
合を有する高分子化合物を壁膜とするマイクロカプセル
を調製した後、該マイクロカプセル壁膜上にラジカルを
発生せしめ、ビニルモノマーをグラフト重合させること
を特徴とするマイクロカプセルの改質方法である。
「作用」 本発明の方法で用いるマイクロカプセルは、分解性の−
N=N−結合または一〇−〇−結合を有する高分子化合
物を壁膜とするものであり、かかる分解性の結合は熱、
電子線あるいは光等のエネルギーにより容易に分解しラ
ジカルを発生するものである。そして、このような分解
性高分子化合物を壁膜とするマイクロカプセルは、従来
のカプセル化法、例えば、界面重合法、1n−situ
重合法、水中乾燥法、オリフィス法等によって調製する
ことができる。
分解性高分子化合物の具体例としては、例えば下記の化
合物などを挙げることができる。
■ (al下記構造式(I)で示される4、4′−アゾ
ビス(4−シアノベンクン酸りロライド)等のように、
分子内に少なくとも一つの分解性の−N=N−結合を有
する多価酸クロライドと、fbl多価アミン類との反応
によって得られるナイロン化合物。
〔構造式I〕
CN      CN ■ fa1分子内に少なくとも一つの分解性−N=N−
結合を有する多価酸クロライドと、(1))他の多価酸
クロライドと、(C)多価アミン類との反応によって得
られるナイロン化合物。
■ (al下記構造式(I[)で示される4、4′−ア
ゾビス(4−シアノ−n−アミルアルコール)等のよう
に、分子内に少なくとも一つの分解性の−N=N−結合
を有する多価ヒドロキシ化合物と、(b)多価イソシア
ネート化合物との反応によって得られるウレタン化合物
〔構造式■〕
■ (a)分子内に少なくとも一つの分解性の−N−N
−結合を有する多価ヒドロキシ化合物と、(bl他の多
価ヒドロキシ化合物と、(C)多価イソシアネート化合
物との反応によって得られるウレタン化合物。
■ (al下記構造式(III)で示される4、4′−
アゾビス(4−シアノ−n−アミルアルコール)とトル
イレンジイソシアネートとの付加化合物等のように、分
子内に少なくとも一つの分解性の−N=N−結合を有す
る多価イソシアネート化合物と、(b)多価アミン類、
多価ヒドロキシ化合物または水との反応によって得られ
るウレタンまたはウレア化合物。
〔構造式■〕
一7= ■ fa)分子内に少なくとも一つの分解性の−N=N
−結合を有するイソシアネート化合物と、(bl他の多
価イソシアネート化合物と、fc)多価アミン類、多価
ヒドロキシ化合物または水との反応によって得られるウ
レタンまたはウレア化合物。
■ (al下記構造式(IV)で示される4、4′−ア
ゾビス(4−シアノペンチルアミン)または下記構造式
(V)で示される2、2′−アゾビス〔2−メチル−N
−(2−アミノエチル)プロピオンアミド〕等のように
、分子内に少なくとも一つの分解性の−N=N=結合を
有する多価アミン類と、(b)多価イソシアネート化合
物または多価酸クロライドとの反応によって得られるウ
レア化合物またはナイロン化合物。
〔構造式■〕
CHz     C1l+ 〔構造式V〕 ■ (a)分子内に少なくとも一つの分解性の−N=N
−結合を有する多価アミン類と、(b)他の多価アミン
類と、(01多価イソシアネート化合物または多価酸ク
ロライドとの反応によって得られるウレア化合物または
ナイロン化合物。
■ (al下記構造式(VI)で示されるアゾシカ−ボ
ンアミド等のように、分子内に少なくとも一つの分解性
の−N=N−結合と複数の−N H2或いは−NH−結
合を有する化合物と、(blアルデヒド類との重縮合物
〔構造式■〕
OO HEN CN=N CNH2 [相] fa)分子内に少なくとも一つの分解性の−N
=N−結合と複数の−NH2或いは−NH−結合を有す
る化合物と、(b)他のアミン類及び/又はフェノール
類と、(C)アルデヒド類との重縮合物。
■ 下記構造式(■)で示される化合物のように、分子
内に少なくとも一つの分解性の−N=Il−結合と複数
のビニル基を存する化合物の重合物。
〔構造式■〕
R (R−CH* 、CzHs 、C6H5)■(a)分子
内に少なくとも一つの分解性の−N−N−結合と複数の
ビニル基を有する化合物と、(b)他のビニル化合物と
の共重合物。
■(a)下記構造式(■)で示されるパーオキシグルタ
ル酸クロライド等のように、分子内に少なくとも一つの
分解性の一〇−〇−結合を有する多価酸クロライドと、
(bl多価アミン類との反応によって得られるナイロン
化合物。
〔構造式■〕
■ (a)分子内に少なくとも一つの分解性−〇−〇−
結合を有する多価酸クロライドと、fb)他の多価酸ク
ロライドと、(C1多価アミン類との反応によって得ら
れるナイロン化合物。
等。
本発明において、上記■、■、■、■、■、■、■で用
いられる多価アミン類としては、例えば、0−フェニレ
ンジアミン、p−フェニレンジアミン、2.4−)ルエ
ンジアミン、3.4−)ルエンジアミン、ジアミンナフ
タレン、エチレンジアミン、1.3−プロピレンジアミ
ン、1.6−ヘキサメチレンジアミン、ピペラジン、ジ
エチレントリアミン、テトラエチレンペンタミン、およ
びこれらの多価アミンとエポキシ化合物との付加物等が
挙げられる。
また、上記■、■、■で用いられる多価ヒドロキシ化合
物としては、例えばカテコール、レゾルシノール、ハイ
ドロキノン、1.2−ジヒドロキシ−4−メチルベンゼ
ン、1.3−ジヒドロキシ−5−メチルベンゼン、3.
4−ジヒドロキシ−1−メチルベンゼン、3.5−ジヒ
ドロキシ−1−メチルベンゼン、2,4−ジヒドロキシ
エチルベンゼン、1.3−ナフタレンジオール、1,5
−ナフタレンジオール、2.7−ナフタレンジオール、
2,3−ナフタレンジオール、o、o’−ビフェノール
、p、p’−ビフェノール、1.1′−ビー2−ナフト
ール、ビスフェノールA12゜2′−ビス(4〜ヒドロ
キシフエニル)ブタン、2.2′−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)イソペンタン、1.1’−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)シクロペンクン、1.1’−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、2.2’−ビ
ス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、
ビス(2−ヒドロキシフェニル)メタン、キシリレンジ
オール、エチレングリコール、1゜3−プロピレングリ
コール、1,4−ブチレンゲ−12= リコール、1.5−ベンタンジオール、1.6−へブタ
ン、ジオール、1,7−へブタンジオール、1.8−オ
クタンジオール、1,1.1−)リメチロールプロパン
、ヘキサントリオール、ペンタエリスリトール、グリセ
リン、ソルビトール等が挙げられる。
上記■、■、■、■で使用される多価酸クロライドとし
ては、例えばアジポイルクロライド、アゼラオイルクロ
ライド、セバコイルクロライド、フタロイルクロライド
、テレフタロイルクロライド、トリメゾイルクロライド
、1,2,4.5−ベンゼンテトラシドクロライド等が
挙げられる。
また、上記■、■、■、■、■で用いられる多価イソシ
アネート化合物としては、例えば下記が例示される。
m−フェニレンジイソシアネート、p−フェニレンジイ
ソシアネート、2.6−1−リレンジイソシアネート、
2.4−)リレンジイソシアネート、ナフタレン−1,
4−ジイソシアネート、ジフェニルメタン−4,4′−
ジイソシアネート、3゜3′−ジメトキシ−4,4′−
ビフェニル−ジイソシアネート、3.3′−ジメチルジ
フェニルメタン−4,4′−ジイソシアネート、キシリ
レン−1,4−ジイソシアネート、4,4′−ジフェニ
ルプロパンジイソシアネート、トリメチレンジイソシア
ネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、プロピレン
−1,2−ジイソシアネート、ブチレン−1,2−ジイ
ソシアネート、シクロへキシレン−1,2−ジイソシア
ネート、シクロヘキシレン−1,4−ジイソシアネート
等のジイソシアネート、4.4’、4″−)リフェニル
メタントリイソシアネート、トルエン−2,4,6−1
−ジイソシアネートの如きl・ジイソシアネート、4゜
4′−ジメチルジフェニルメタン−2,2’、5゜5′
−テトライソシアネートの如きテトライソシアネート、
ヘキサメチレンジイソシアネートとト+J メ−f−t
el−ルプロパンの付加物、2.4−MJレンジイソシ
アネートとトリメチロールプロパンの付加物、キシリレ
ンジイソシアネートとトリメチロールプロパンの付加物
、トリレンジイソシアネ−トとヘキサントリオールの付
加物の如きイソシアネートプレポリマー等。
上記[相]で用いられるアミン類としては、例えば尿素
、チオ尿素、アルキル尿素、エチレン尿素、アセトグア
ナミン、ベンゾグアナミン、メラミン、グアニジン、ジ
シアンジアミド、ビウレット、シアナミド等が挙げられ
、またフェノール類としては、例えばフェノール、クレ
ゾール、キシレノール、レゾルシノール、ハイドロキノ
ン、ピロカテコール、ピロガロール等が挙げられる。
上記■、[相]で用いられるアルデヒド類としては、例
えばホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、バラホルム
アルデヒド、ヘキサメチレンテトラミン、ゲルタールア
ルデヒド、グリオキザール、フルフラール等が挙げられ
る。
さらに、上記@で使用されるビニル化合物としてハ、例
エバエチレン、ハロゲン化ビニル、/Sロゲン化ビニリ
デン、酢酸ビニル、スチレン、イソプレン、イソブチレ
ン、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸エステル、
メタクリル酸エステル、ビニルエーテル、アクリロニト
リル、シアン化ビニリデン、アクリルアミド、メタクリ
ルアミド、ビニルピリジン、N−ビニルカルバゾール、
メチルビニルケトン、ビニルイソシアネート等の単官能
性モノマー、ジビニルベンゼン、ジシクロペンテニルア
クリレート、1,3−ブタンジオールジアクリレート、
ジエチレングリコールジアクリレート、■、3−ビス(
3′−アクリルオキシエトキシ−2′−ヒドロキシプロ
ピル)−5,5−ジメチルヒダントイン、トリメチロー
ルプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールト
リアクリレート等の多官能性モノマー等が挙げられる。
なお、上記0、@で使用されるビニル化合物の重合方法
としては、当業界で公知の方法が全て適用できるが、具
体的には電子線や紫外線による重合、さらにはラジカル
開始剤による重合等が挙げられる。
ラジカル開始剤としては、過酸化ベンゾイル、過酸化ア
セチル、t−ブチルヒドロパーオキシド、t−フチルー
N−フェニルバーオキシ力ルバメート等の有機過酸化物
、2.2−アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ化合物
、テトラメチルチウラムジスルフィド等のジスルフィド
類、p−1−ルエンスルフィン酸等のスルフィン酸類等
が挙げられる。
また、紫外線による重合の際に用いる光開始剤としては
、ビアセチル、アセトフェノン、ベンゾフェノン、ミヒ
ラーケトン、ベンジル、ベンゾイン、ベンゾイルイソブ
チルエーテル、ベンジルジメチルケタール等が挙げられ
る。
本発明で使用する分解性高分子化合物を壁膜とするマイ
クロカプセルの調製において、芯物質を媒体中に滴下、
分散、または乳化する際に、その安定化の為に分散剤あ
るいは乳化剤を使用することができる。かかる分散剤あ
るいは乳化剤としては、アニオン性、ノニオン性、カチ
オン性、両性の高分子や低分子の分散剤あるいは乳化剤
、或いは微粒子状物などが用いられる。
アニオン性高分子としては、天然のものでも合成のもの
でもよく、例えば、−COO−、−803−。
−opos”−基等を有するものが挙げられ、具体的に
はアラビアガム、カラジーナン、アルギン酸ソーダ、ペ
クチン酸、トラガカントガム、アーモンドガム、寒天等
の天然高分子、カルボキシメチルセルロース、硫酸化セ
ルロース、硫酸化メチルセルロース、カルボキシメチル
澱粉、リン酸化澱粉、リグニンスルホン酸等の半合成高
分子、エチレン−無水マレイン酸共重合体、スチレン−
無水マレイン酸共重合体等の無水マレイン酸系(加水分
解したものも含む)共重合体、アクリル酸メチル−アク
リル酸共重合体、メタクリル酸メチル−アクリル酸共重
合体、アクリル酸メチル−メタクリル酸共重合体、酢酸
ビニル−クロトン酸共重合体等のアクリル酸系、メタク
リル酸系或いはクロトン酸系の重合体及び共重合体、ポ
リビニルベンゼンスルホン酸、アクリル酸メチル−ビニ
ルベンゼンスルホン酸共重合体、ビニルピロリドン−2
−アクリルアミド−2−メチル−プロパンスルホン酸共
重合体等のビニルベンゼンスルホン酸系或いは2−アク
リルアミド−2−メチル−プロパンスルホン酸系の重合
体及び共重合体、およびかかる重合体、共重合体の部分
アミドまたは部分エステル化物、カルボキシ変性ポリビ
ニルアルコール、スルホン酸変性ポリビニルアルコール
、リン酸変性ポリビニルアルコール等の合成高分子等が
挙げられる。
ノニオン性高分子についても、天然のものでも合成のも
のでもよく、例えば、−OH基を有するものが挙げられ
る。
具体的なノニオン性の半合成高分子としては、ヒドロキ
シエチルセルロース、メチルセルロース、プルラン(澱
粉を原料として微生物醗酵法によって作られた非結晶性
、易水溶性高分子多糖類)、可溶性デンプン、酸化デン
プンなどが挙げられる。
また合成品としては、ポリビニルアルコールが挙げられ
る。
カチオン性高分子としては、例えばカチオン変性ポリビ
ニルアルコールが、両性高分子としては、例えばゼラチ
ン等が挙げられる。
低分子乳化剤としては、例えばビニルスルホン酸ナトリ
ウム、p−)ルエンスルホン酸ナトリウム、p−トルエ
ンスルフィン酸ナトリウム、ナフタレン−α−スルホン
酸ナトリウム、2−メチルナフタレン−6−スルホン酸
ナトリウム、2,6−シメチルナフタレンー8−スルホ
ン酸ナトリウム、1−ナフトール−4−スルホン酸ナト
リウム、ロート油、ジフェニルリン酸ナトリウム、フェ
ニルホスホン酸ナトリウム、ジ−n−ブチルリン酸ナト
リウム、ジ−ミーアミルリン酸ナトリウム等が挙げられ
る。
微粒子状物としては、コロイダルシリカ、軽質炭酸カル
シウム、コロイド状リン酸カルシウム、ベントナイト等
の無機物、パルプ粉末等の有機物が挙げられる。
本発明において、上述の如き分解性高分子化合物を壁膜
とするマイクロカプセルの調製法についは特に限定する
ものではなく、例えば、界面重合法、1n−situ重
合法、水中乾燥法、オリフィス法等の公知のカプセル化
法によって調製することができる。
21一 本発明の改質方法は、前述の如く、特定の結合を有する
分解性高分子化合物を壁膜とするマイクロカプセルに、
ビニルモノマーをグラフト重合せしめるところに重大な
特徴を有するものである。
ビニルモノマーをグラフト重合せしめる際に、分解性高
分子化合物を壁膜とするマイクロカプセルは調製後、そ
の分散液のまま、或いは濾過または乾燥した後、必要に
応じて分散剤あるいは乳化剤を用いてビニルモノマーと
混合され、要すれば窒素置換等の重合における常法手段
をとった後、熱、電子線、または光等のエネルギーを加
えることによりグラフト重合せしめられる。
なお、ここで用いられるビニルモノマー、分散剤あるい
は乳化剤としては、目的とする改質に応じて、前述の如
き材料の中から適宜選択して使用される。
また、グラフト重合の際に使用する分散媒としては、水
の他、以下の如き溶媒の中から適宜選択して用いられる
n−ブタン、n−ペンタン、n−ヘキサン、n−オクタ
ン等の脂肪族炭化水素類;シクロヘキサン等の脂環式炭
化水素類;ベンゼン、トルエン、エチルベンゼン、アミ
ルベンゼン等の芳香族炭化水素類;塩化メチレン、クロ
ロホルム、四塩化炭素、トリクロロエチレン、過クロロ
エチレン、テトラクロロエタン、エチレンジブロマイド
等のハロゲン化炭化水素類;酢酸メチル、酢酸エチル、
酢酸ブチル等のエステル類;アセトン、メチルプロルケ
トン、メチルプロピルケトン、メチルイソブチルケトン
等のケトン類;エチルエーテル、テトラヒドロフラン、
ジオキサン等のエーテル類;トリエチルアミン、ピリジ
ン、アニリン等のアミン類;メタノール、エタノール、
プロパツール、イソプロパツール、n−ブタノール、イ
ソブタノール、イソアミルアルコール、エチレングリコ
ール、フルフリルアルコール等のアルコール類;フェノ
ール、クレゾール等のフェノール類:ギ酸、酢酸等のカ
ルボン酸類;クロラール;セロソルブ;二硫化炭素;ニ
トロメタン;アセトニトリル;ジメチルホルムアミドな
ど。勿論、溶媒としてはこれらに限定されるものではな
く、また必要に応じて二種以上を混合して使用すること
もできる。
本発明の改質方法は、グラフト重合前のカプセルの膜質
、壁膜中における分解性−N=N−または−〇−〇−結
合の含有率、カプセルの膜厚、カプセルの粒径、使用す
るビニルモノマーの種類、モノマー混合比率、グラフト
重合条件等を選択することで、大きく性能が変化した種
々のマイクロカプセルを任意に調製することができるも
のである。そして、得られたマイクロカプセルは、各種
の記録材料、表示材料、カプセルトナー、接着剤、化粧
品、医薬品、農薬、香料、人工臓器など広範な分野への
利用が可能である。
「実施例」 以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが
、勿論これらに限定されるものではない。
(1)オリフィス法によるマイクロカプセルの調製 水酸化ナトリウム0.8モル濃度およびエチレンジアミ
ン0.38モル濃度を含有する水溶−9A − 液を調製し、内相液とした。
別に、トリメシン酸クロライド0.265gおよび4.
4′−アゾビス(4−シアノベンクン酸りロライド)0
.317gをクロロホルム200m1に溶解して得た外
相液を弱く攪拌しつつ、その中に上記内相液4mlをス
テンレス針のついたガラスシリンジで滴下し、その後1
2時間攪拌し続けて、平均粒径2mmのマイクロカプセ
ルを得た。
(IT)界面重合法によるマイクロカプセルの調製炭酸
ナトリウム0.45モル濃度およびエチレンジアミン0
.4モル濃度を含有する水溶液を調製し、内相液とした
別に、ソルビタン−トリオレエート5mlをクロロホル
ム50m1に溶解し、カプセル製造用油性媒体とした。
この油性媒体を0℃に冷却しミこの中に上記内相液を1
0m1添加し、乳化機で20分間乳化して平均粒径5μ
とした。
次いで、トリメシン酸クロライド0.425g。
一 t 4− 4.4′−アゾビス(4−シアノペンクン酸りロライド
)0.507g、およびソルビタン−トリオレエート5
mlをクロロホルム50m1に溶解した液を、上記乳化
液中に攪拌しながら分散し、その後12時間撹拌し続け
て平均粒径5μのマイクロカプセルを得た。
実施例1 上記のオリフィス法で調製したマイクロカプセルを分離
し、マイクロカプセル2gにスチレン2gおよびクロロ
ホルム5.5gを加え、60℃で8時間加温してグラフ
ト化マイクロカプセルを得た。
得られたマイクロカプセルを分離、乾燥した後、IR測
測定たところポリスチレン特有の吸収が認められた。
実音例2 スチレン2gの代わりに、アクリル酸2gを使用した以
外は実施例1と同様にして、グラフト化マイクロカプセ
ルを得た。得られたマイクロカプセルは、IR測測定結
果、ポリアクリル酸特有の吸収を有していた。
実施例3 上記の界面重合法で調製したマイクロカプセルを分離し
、マイクロカプセル1.33 gにスチレン1、44 
gおよびクロロホルム4.32 gを加え、80℃で8
時間加温してグラフト化マイクロカプセルを調製した。
得られたマイクロカプセルを分離、乾燥後、IR測測定
たところポリスチレン特有の吸収が認められた。
「効果」 各実施例の結果から明らかなように、本発明の改質方法
は、マイクロカプセルの膜質を極めて容易に変性し得る
ものであった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)分解性の−N=N−結合または−O−O−結合を
    有する高分子化合物を壁膜とするマイクロカプセルを調
    製した後、該マイクロカプセル壁膜上にラジカルを発生
    せしめ、ビニルモノマーをグラフト重合させることを特
    徴とするマイクロカプセルの改質方法。
JP30057486A 1986-12-16 1986-12-16 マイクロカプセルの改質方法 Pending JPS63151354A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3918146A1 (de) * 1989-05-31 1990-12-06 Siemens Ag Mikrokapseln mit einer polymeren kapselwand

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3918146A1 (de) * 1989-05-31 1990-12-06 Siemens Ag Mikrokapseln mit einer polymeren kapselwand
WO1990014883A1 (de) * 1989-05-31 1990-12-13 Siemens Aktiengesellschaft Mikrokapseln mit einer polymeren kapselwand

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