JP4029252B2 - マイクロカプセルの製造方法、および表示デバイスの製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、マイクロカプセルの製造方法並びにその方法により得られるマイクロカプセル及びその製造装置に関し、詳細には、DDS(ドラッグデリバリーシステム)、香料等の薬品分野;液晶、デジタルぺーパー、電気泳動等の表示デバイス分野;人工細胞などの生体材料分野等に利用することができるマイクロカプセルの製造方法並びにその方法により得られるマイクロカプセル及びその製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来から、主として天然及び合成高分子を壁材料とする壁膜と、芯物質(核物質)と呼ばれる中身とからなり、径がマイクロメートル領域(通常は径がミリメートル領域乃至ナノメートル領域にあるものも含む)にある微小な容器であるマイクロカプセルが開発されている。マイクロカプセルは、芯物質を外部環境から保護する機能や、芯物質を外部に放出する速度を調節する機能を有することから、種々の分野で広く利用されている。特に、芯物質を外部環境から保護する機能を利用したものには、感圧型複写紙、圧力測定シート、感圧型接着剤、液晶表示材料等があり、また、芯物質の外部環境への放出速度を調節する機能を利用したものには、持続放出性医薬品、持効性農薬等があり、更に、これら両方の機能を同時に利用したものとして、人工細胞、人工臓器等がある。
【0003】
そして、このようなマイクロカプセルの製造方法としては、種々の製造方法が採用されている〔「マイクロカプセル〜その機能と応用」(発行所:財団法人日本規格協会、1991年3月20日発行)等参照〕。具体的には、▲1▼芯物質界面への壁材物質の沈積を利用する界面沈積法〔例えば、相分離法、液中乾燥法、溶解分散冷却法、スプレードライング法、パンコーティング法、気中懸濁被覆法(Wurster法)、粉床法等〕、及び▲2▼界面での反応を利用して皮膜を形成させる界面反応法〔例えば、界面重合法、in situ重合法、液中硬化被覆法(オリフィス法)、界面反応法(無機化学反応法)等〕が採用されている。
【0004】
しかし、上記の従来の製造方法では、より均一なものを製造するためにそれぞれの方法に応じたマイクロカプセルの構成材料しか適用できないという傾向があり、構成材料の選択の余地が狭まるという問題がある。このため、マイクロカプセルの構成材料として、幅広い材料を用いることができるマイクロカプセルの製造方法が望まれていた。
【0005】
また、得られるマイクロカプセルの性能は、該カプセルの粒径及び膜厚(壁膜の直径及び厚さ)のパラメータによって大きく左右する。従って、マイクロカプセルを一定の優れた性能に保つには、これら粒径及び膜厚を適切な範囲に制御することが要求される。
しかし、これまでの技術では、分散、攪拌により芯物質の塊を作る等によりマイクロカプセルを製造しており、攪拌速度や材料濃度でマイクロカプセルの粒径及び膜厚をコントロールしていたため、これらの何れもバラツキが生じていた。このように、マイクロカプセルの粒径及び膜厚を所望のレベルにし、更に均一化するなど高精度に制御することは困難であった。
【0006】
また、インクジェット記録ヘッドを使用したマイクロカプセルの製造方法についてはこれまでになかった。
【0007】
従って、本発明の目的は、粒径及び膜厚を高精度に制御できるとともに、その分散をも制御でき、芯物質の外部環境への放出時期及び放出速度を調節できる等の優れた性能を有するマイクロカプセルの製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかるマイクロカプセルの製造方法は、芯物質を含む液体と、該芯物質を含む液体を被覆する壁膜と、を有するマイクロカプセルの製造方法であって、前記壁膜を形成する原料を含む第1液体に、前記芯物質を含む第2液体をインクジェット式ヘッドから吐出し、前記第1液体中に前記第2液体を分散させた分散液を形成する工程と、前記分散液中の前記第1液体と前記第2液体との界面において、前記原料に重合反応を起こさせ、前記壁膜を形成する工程と、を含み、前記インクジェット式ヘッドと前記第1液体との距離が0.1〜10mmであることを特徴とする。これにより、例えばマイクロカプセルの粒径や壁膜の膜厚を精度よく形成することができる。
また、本発明は、芯物質を含む液体と、該該芯物質を含む液体を被覆する壁膜と、を有するマイクロカプセルの製造方法であって、前記壁膜となる高分子材料を溶媒に溶解した第1液体に、前記芯物質を含む第2液体を分散させ第1分散液を形成する工程と、インクジェット式ヘッドから前記溶媒を溶解しない第3液体に前記第1分散液を吐出し、前記第3液体中に前記第1分散液を分散させた第2分散液を形成する工程と、前記高分子材料を前記第2液体と前記第1液体との界面に析出させ前記壁膜を形成する工程と、を有し、前記インクジェット式ヘッドと前記第3液体との距離が0.1〜10mmであることを特徴とするマイクロカプセルの製造方法を提供する。
【0009】
また、上記マイクロカプセルの製造法は、さらに、前記壁膜を形成する工程が、前記分散液に相分離誘起剤を加えることを含むことが好ましい。または、前記壁膜を形成する工程が、前記分散液に、前記原料に重合反応を起こさせる触媒を加えることを含むことが好ましい。
【0010】
また、本発明にかかるマイクロカプセルの製造方法は、芯物質を含む液体と、該芯物質を含む液体を被覆する壁膜と、を有するマイクロカプセルの製造方法であって、前記壁膜を形成する原料を溶媒に溶解した第1液体に、前記芯物質を含む第2液体を分散させ第1分散液を形成する工程と、インクジェット式ヘッドから前記溶媒を溶解しない第3液体に前記第1分散液を吐出し、前記第3液体中に前記第1分散液を分散させた第2分散液を形成する工程と、前記原料を前記第2液体と前記第1液体との界面に析出させ前記壁膜を形成する工程と、を有することを特徴とする。
【0011】
また、上記マイクロカプセルの製造方法は、さらに、前記壁膜を形成する工程が、前記第2分散液において前記第1液体に含まれる前記溶媒を除去することを含むことが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】
(マイクロカプセルの製造方法)
以下、本発明のマイクロカプセルの製造方法について詳細に説明する。
本発明の製造方法は、芯物質を含む液体と、該芯物質を含む液体を被覆する壁膜と、を有するマイクロカプセルの製造方法であって、前記壁膜を形成する原料を含む第1液体に、前記芯物質を含む第2液体をインクジェット式ヘッドから吐出し、前記第1液体中に前記第2液体を分散させた分散液を形成する工程と、前記分散液中の前記第1液体と前記第2液体との界面において、前記原料に重合反応を起こさせ、前記壁膜を形成する工程と、を含み、前記インクジェット式ヘッドと前記第1液体との距離が0.1〜10mmであることを特徴とする。本発明はこのような構成からなるため、インクジェット法による吐出安定効果から、粒径及び膜厚が高精度に制御され且つそれらが均一なマイクロカプセルを得ることができる。
さらに、本発明の他の態様による製造方法は、芯物質を含む液体と、該該芯物質を含む液体を被覆する壁膜と、を有するマイクロカプセルの製造方法であって、前記壁膜となる高分子材料を溶媒に溶解した第1液体に、前記芯物質を含む第2液体を分散させ第1分散液を形成する工程と、インクジェット式ヘッドから前記溶媒を溶解しない第3液体に前記第1分散液を吐出し、前記第3液体中に前記第1分散液を分散させた第2分散液を形成する工程と、前記高分子材料を前記第2液体と前記第1液体との界面に析出させ前記壁膜を形成する工程と、を有し、前記インクジェット式ヘッドと前記第3液体との距離が0.1〜10mmであることを特徴とする。
【0013】
本発明においては、例えば、図1に示すように、マイクロカプセルを構成する部材の材料の全部又は一部を含む液体を吐出物3として用い、インクジェット式ヘッド1から該吐出物3を被吐出液体2に吐出供給することにより実施することができる。
【0014】
前記インクジェット式ヘッドと前記被吐出液体との距離(図1における距離L)は、特に制限されることなく、後述するマイクロカプセルの調製形態に応じて適宜設定されるが、該距離Lを0.1mm〜1cm、特に1〜3mmとすることが、吐出物の直進性が阻害されない点及び被吐出液体によるノズル表面への影響が少ない点で好ましい。
【0015】
本発明に使用されるインクジェット式ヘッドは、インクジェット記録方式に採用される通常のものが用いられ、例えば、ピエゾ型、バブル型等のヘッドが挙げられる。特に、ピエゾ型は、吐出物の温度が高くなることがなく、マイクロカプセルの主たる構成要素である高分子の変質が起こらないため好ましい。
【0016】
また、本発明においては、所望のマイクロカプセルを製造するために、後述するマイクロカプセルの調製形態に応じて適宜条件が設定されるが、特に、下記の条件を採用することが本発明の効果向上の点で好ましい。
即ち、前記インクジェット式ヘッドの吐出量は、1粒子当り0.1〜100ng、特に5〜50ngであることが好ましい。
また、前記インクジェット式ヘッドの吐出温度は、−15〜40℃で吐出物及び被吐出液体が凍らない範囲、特に10〜25℃であることが好ましい。
また、前記インクジェット式ヘッドの吐出速度は、3〜9m/s、特に6〜8m/sであることが好ましい。
【0017】
本発明に使用されるマイクロカプセルを構成する少なくとも一つの部材としては、壁膜及び/又は芯物質等が挙げられる。
また、本発明において「部材の材料」とは、マイクロカプセルの構成要素(壁膜及び芯物質等)それ自体(それ自体の材料)又は該構成要素を形成する原料をいう。
従って、前記部材の材料としては、例えば、芯物質自体、芯物質を形成する原料、壁膜となる高分子材料(壁膜を形成する溶液状の高分子、壁膜となる硬化前の高分子等)、壁膜を形成する原料(壁膜高分子を形成するモノマー等)等が挙げられ、その全部又は一部がインクジェット法に用いられる。
【0018】
また、本発明においては、通常のマイクロカプセル製造法において、前記インクジェット法を適用することができ、特に、相分離法、液中乾燥法、界面重合法、in situ重合法又は液中硬化被覆法に適用することが好ましく、とりわけ界面重合法は粒径及び壁膜の膜厚が吐出物の濃度により制御が容易な点で好適である。
具体的には、前記インクジェット法を、マイクロカプセルを構成する芯物質界面への壁膜物質の沈積に適用するか、又は界面での反応を利用した壁膜の形成に適用することが好ましい。
【0019】
以下に、本発明の製造方法の好ましい実施形態について述べる。
本発明の製造方法の好ましい実施形態は、本発明に係る前記インクジェット法を適用する前記の相分離法、液中乾燥法、界面重合法、in situ重合法及び液中硬化被覆法のそれぞれの種類に応じた形態が挙げられる。
【0020】
(1)第一実施形態(相分離法に適用する形態)
第一実施形態は、マイクロカプセルを構成する芯物質を含む液体を吐出物として用い、マイクロカプセルを構成する壁膜となる高分子材料を含む液体を被吐出液体として用い、インクジェット法によりインクジェット式ヘッドから前記吐出物を前記被吐出液体に吐出供給する方法である。
【0021】
本実施形態は、インクジェット法を相分離法に適用したものである。ここで、相分離法とは、マイクロカプセルを構成する壁膜となる高分子の溶液に、芯物質及び相分離誘起剤を加えることにより、極めて濃厚な分散相と希薄な連続相とに分離してコアセルベート(濃厚液滴)を生成させ、これを芯物質の周りに集合(吸着)させて壁膜を形成する方法である。
【0022】
そして、本実施形態においては、前記相分離法において、吐出物として、芯物質を用い、被吐出液体として、高分子材料の溶液及び相分離誘起剤を用いることにより好適に実施することができる。
【0023】
ここで、芯物質の例としては、特に制限されないが、テオフィリン、アルカリホスファターゼ等の低コレステロール血症治療剤(clofibrat)、アスピリン等の医薬品、スルファダイアジン、ヒドロフルメタジイド等が挙げられる。
【0024】
また、高分子材料の例としては、特に制限されないが、ポリ酢酸ビニル、ポリ酢酸ビニル/セルロースアセテートブチレート混合物、スチレン−マレイン酸共重合体、ベンジルセルロース、エチルセルロース、ポリエチレン、ポリスチレン、天然ゴム、ニトロセルロース、ケトン樹脂、ポリメチルメタクリレート、ポリアミドレジン、アクリロニトリル−スチレン共重合体、塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合体、エポキシ樹脂、ポリビニル−ホルマール等が挙げられる。
【0025】
また、高分子材料の溶液を構成する溶媒の例としては、特に制限されないが、メチルエチルケトン、クロロホルム、エタノール、トリクロロエチレン、キシレン/エタノール混合物、トルエン/エタノール混合物、キシレン/四塩化炭素混合物、トルエン、キシレン、ベンゼン、ジオキサン、イソプロパノール、ニトロプロパン、シクロヘキサン等が挙げられる。
【0026】
また、相分離誘起剤の例としては、特に制限されないが、n−ヘキサン、イソプロピルエーテル、イソプロパノール、酢酸エチル、プロパノール、ポリジメチルシロキサン、ポリブタジエン、石油エーテル、エタノール、シクロヘキサン、メタノール、n−アルキルアセテート、水、メタクリル酸高分子、ポリ(p−クロロスチレン)、ポリエチレン等が挙げられる。
【0027】
上記溶媒及び相分離誘起剤は、用いる高分子材料に応じてその最適な組み合わせが決定される。本実施形態においては、特に、芯物質としてテオフィリンを用い、高分子材料の溶液としてエチルセルロースのトルエン溶液を用い、相分離誘起剤として石油エーテルを用いることが好ましい。
【0028】
(2)第二実施形態(液中乾燥法に適用する形態)
第二実施形態は、マイクロカプセルを構成する壁膜となる高分子材料及びマイクロカプセルを構成する芯物質を含む液体を吐出物として用い、インクジェット法によりインクジェット式ヘッドから前記吐出物を被吐出液体に吐出供給する方法である。
【0029】
本実施形態は、インクジェット法を液中乾燥法に適用したものである。ここで、液中乾燥法とは、マイクロカプセルを構成する壁膜となる高分子材料を溶解させた溶媒中に、芯物質(芯となる溶液若しくは固体)を分散させて分散液とし、これを更にその溶媒と混じらない溶媒に分散させ、その後、最初の溶媒を徐々に除去して高分子を芯物質の界面に析出させる方法である。
【0030】
そして、本実施形態においては、前記液中乾燥法において、吐出物として、前記高分子材料を溶解させた最初の溶媒中に芯物質を分散させた分散液を用い、被吐出液体として、該分散液を分散させる、最初の溶媒と混じらない溶媒を用いることにより、好適に実施することができる。
【0031】
ここで、前記吐出物に用いる高分子材料の例としては、特に制限されないが、ポリスチレン、ポリ−D,L乳酸、ゼラチン、エチルセルロース、ポリ酢酸ビニル等が挙げられる。
また、芯物質の例としては、特に制限されないが、ハイドロコーチゾン、アスピリン等の医薬品、二酸化チタン、ローダミン水溶液等の顔料等が挙げられる。また、最初の溶媒の例としては、特に制限されないが、ジクロロメタン、クロロホルム、トルエン、キシレン等が挙げられる。
また、最初の溶媒と混じらない溶媒の例としては、特に制限されないが、ミネラルオイル、石油エーテル、水等が挙げられる。
上記2種の溶媒は、用いる高分子材料に応じてその最適な組合せが決定される。
【0032】
本実施形態においては、特に、ポリスチレンを溶解させたジクロロメタン溶液中に、芯物質としてのローダミン水溶液を分散させた分散液を吐出物とし、Tween20(活性剤)の水溶液を被吐出液体とすることが好ましい。
また、ポリ−D,L乳酸を溶解させたジクロロメタン溶液中に、芯物質としてのハイドロコーチゾンを分散させた分散液を吐出物とし、ミネラルオイルを被吐出液体とすることも好ましい。
【0033】
(3)第三実施形態(界面重合法に適用する形態)
第三実施形態は、マイクロカプセルを構成する壁膜の材料の一部を含む液体を吐出物として用い、該壁膜の材料の他部を含む液体を被吐出液体として用い、インクジェット法によりインクジェット式ヘッドから前記吐出物を前記被吐出液体に吐出供給する方法である。
【0034】
本実施形態は、インクジェット法を界面重合法に適用したものである。ここで、界面重合法とは、混じり合わない二つの溶媒中にモノマーを溶解し、両液の界面において高分子を合成する界面重合反応を用いてマイクロカプセルを調製する方法である。
【0035】
そして、本実施形態においては、前記界面重合法において、前記の混じり合わない二つの溶媒のうち、一方の溶媒に、マイクロカプセルを構成する壁膜の形成材料の一部として水溶性モノマーを溶解し、また他方の溶媒に、壁膜の形成材料の他部として、前記水溶性モノマーと反応して壁膜を形成し得る油溶性モノマーを溶解する。そして、得られた前記水溶性モノマーを含む一方の溶液(水相)を吐出物として用い、前記油溶性モノマーを含む他方の溶液(油相)を被吐出液体として用いることにより、好適に実施することができる。
【0036】
ここで、前記吐出物に用いる水溶性モノマー及び前記被吐出液体に用いる油溶性モノマーの例としては、特に制限されないが、以下に示す組み合わせにより特定の生成高分子としての壁膜を形成することが好ましい。尚、以下の例は、(水溶性モノマー)+(油溶性モノマー)→(生成高分子)を示している。
▲1▼(ポリアミン)+(多塩基酸ハライド)→(ポリアミド)として、(1,6−ヘキサメチレンジアミン)+(セバコイルクロライド)→(ナイロン6−10)、(ピペラジン)+(テレフタロイルクロライド)→(ポリテレフタロイルアミド)、(L−リジン)+(テレフタロイルクロライド)→(ポリ(テレフタロイルL−リジン))等;▲2▼(ポリフェノール)+(多塩基酸ハライド)→(ポリエステル)として、(2,2−ビス(4−ハイドロキシフェニル)プロパン)+(セバコイルクロライド)→(ポリフェニルエステル)等;▲3▼(ポリアミン)+(ビスクロロフォルメート)→(ポリウレタン)として、(1,6−ヘキサメチレンジアミン)+(2,2−ジクロロエーテル)→(ポリウレタン)等。
【0037】
そして、ここで得られた壁膜に、芯物質を注入することにより、本発明に係るマイクロカプセルを得ることができる。芯物質の注入方法としては、特に制限されないが、例えば、浸透圧による方法等により実施される。
また、芯物質の材料としては、特に制限されないが、例えば、ジスアゾイエローAAA等の有機顔料やヒマシ油等が挙げられる。
【0038】
(4)第四実施形態(in situ重合法に適用する形態)
第四実施形態は、マイクロカプセルを構成する芯物質の材料及び被吐出液体中の壁膜の材料を壁膜化させるための触媒を含む液体を吐出物として用い、マイクロカプセルを構成する壁膜の材料を含む液体を被吐出液体として用い、インクジェット法によりインクジェット式ヘッドから前記吐出物を前記被吐出液体に吐出供給する方法である。
【0039】
本実施形態は、インクジェット法をin situ重合法に適用したものである。ここで、in situ重合法とは、互いに混じり合わない二相の何れか一方の相にモノマーと触媒を溶解させておくとモノマーは界面で重合反応を起こして、芯物質の表面に均一な膜を形成することができるという性質を利用する方法である。
【0040】
そして、本実施形態においては、前記in situ重合法において、芯物質の材料、及び被吐出液体中の壁膜形成材料であるモノマー(高分子材料)を壁膜化させるための触媒を含む液体を吐出物として用い、モノマーを壁膜形成材料として含む液体を被吐出液体として用いることにより、好適に実施することができる。
【0041】
ここで、壁膜形成材料としてのモノマーの例としては、特に制限されないが、熱硬化性樹脂形成性プレポリマー〔例えば、メラミン、スチレン−ジビニルベンゼンモノマー、MMA(メチルメタクリレート)等〕の水溶液(特に、尿素又はメラミン/ホルムアルデヒド及びこれらのプレポリマーを用いたものが好ましい)、光レドックス重合性物質溶液(アクリルアミド/ビスアクリルアミド/リボフラビン/N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン)等が挙げられ、また、マイクロカプセルを構成する芯物質の材料としては、カーボンブラック、トルイジンレッド等の有機顔料等が挙げられる。
特に、壁膜の材料としてのメラミン樹脂形成性プレポリマー水溶液〔好ましくは、メラミンとホルムアルデヒドをアルカリ性水溶液中(特にpH8〜10)で加熱(特に50〜80℃)することによって反応してモノメチロールメラミンからヘキサメトロールメラミンまでの混合物のプレポリマー水溶液〕を被吐出液体として用い、芯物質の材料としてのトルイジンレッドを水に分散させた、弱酸性(好ましくはpH3〜6)O/Wエマルションを吐出物として用いることが好ましい。
また、被吐出液体中の壁膜形成材料を壁膜化させるための触媒としては、例えば、過酸化ベンゾイルや過酸化ラウロイル等の重合開始剤が用いられる。
【0042】
(5)第五実施形態(液中硬化被覆法に適用する形態)
第五実施形態は、マイクロカプセルを構成する芯物質を含む液体を吐出物として用い、マイクロカプセルを構成する壁膜の材料を含む液体を被吐出液体として用い、インクジェット法によりインクジェット式ヘッドから前記吐出物を前記被吐出液体に吐出供給する方法である。
【0043】
本実施形態は、インクジェット法を液中硬化被覆法に適用する方法である。ここで、液中硬化被覆法とは、マイクロカプセルを構成する壁膜の材料を予め高分子溶液に分散しておいて、この溶液を希望する形に整えて高分子を硬化することによって壁膜を形成する方法である。
【0044】
そして、本実施形態においては、芯物質の材料を含む液体を吐出物として用い、前記液中硬化被覆法において、壁膜の材料としての高分子(硬化前)の溶液を被吐出液体として用いることにより、好適に実施することができる。
【0045】
マイクロカプセルを構成する壁膜の材料としての高分子の例としては、特に制限されないが、アルギン酸ナトリウム、ペクチン、コラーゲン等が挙げられ、また、マイクロカプセルを構成する芯物質の材料の例としては、特に制限されないが、メントール油、シリコーン、ワックス、サラダ油等が挙げられる。
特に、壁膜の高分子としてのコラーゲンを被吐出液体に用い、芯物質の材料としてのサラダ油を吐出物に用いることが好ましい。
【0046】
(マイクロカプセル)
次に、本発明のマイクロカプセルについて説明する。
本発明のマイクロカプセルは、前述した本発明の製造方法により製造されたことを特徴とする。従って、本発明のマイクロカプセルは、粒径及び膜厚が精度よく制御されており且つそれらが均一であるため、カプセル内の芯物質の外部への放出時期及び放出速度を正確に調節することができるものである。
【0047】
本発明のマイクロカプセルは、その粒径が0.1〜100μm、特に10〜50μm程度の範囲で制御可能である。
また、本発明のマイクロカプセルは、同様に、その膜厚が0.01〜10μm、特に1〜5μm程度の範囲で制御可能である。
【0048】
本発明のマイクロカプセルを構成する壁膜及び芯物質としては、前述の製造方法の好ましい各実施形態において使用される壁膜及び芯物質の材料により形成されるものが挙げられる。
【0049】
本発明のマイクロカプセルは、前述の通り、粒径及び膜厚が高精度に制御され且つそれらが均一であり、カプセル内の芯物質の外部への放出時期及び放出速度を正確に調節することができるという優れた機能を有しているため、例えば、DDS(ドラッグデリバリーシステム)、香料等の薬品分野;液晶、デジタルペーパー、電気泳動等の表示デバイス分野;人工細胞などの生体材料分野等に利用することができる。特に、薬品分野に利用するには、マイクロカプセルの粒径の調整が非常に重要であるため、本発明のマイクロカプセルが好適に利用できる。
【0050】
(マイクロカプセルの製造装置)
次に、本発明のマイクロカプセルの製造装置について説明する。
本発明の製造装置は、マイクロカプセルを構成する部材の材料の全部又は一部を含む吐出物と、該吐出物が供給される被吐出液体と、該吐出物を該被吐出液体に吐出供給するインクジェット式ヘッドとを具備することを特徴とする。
【0051】
本発明の製造装置の好ましい実施形態としては、前述した製造方法において用いた図1に示す装置、即ち、マイクロカプセルを構成する部材の材料の全部又は一部を含む液体からなる吐出物3と、該吐出物が供給される被吐出液体2と、該吐出物を該被吐出液体に吐出供給するインクジェット式ヘッド1とを具備する装置が挙げられる。
【0052】
本実施形態に係る製造装置の詳細は、前述した製造方法において説明したことが適宜適用される。
【0053】
本発明の製造装置は、本発明に係る前記構成からなる限り、図1に示す装置に限定されず、その他の変更形態とすることもできる。例えば、図1の装置における被吐出液体2のように静止した液だめではなく、流れのある被吐出液体に変更した装置等の形態とすることもできる。
【0054】
本発明の製造装置によれば、前述した製造方法と同様に、粒径及び膜厚が精度よく制御され且つそれらが均一であるため、カプセル内の芯物質の外部への放出時期及び放出速度を正確に調節することができるという優れた機能を有するマイクロカプセルを得ることができる。
【0055】
【発明の効果】
本発明の製造方法によれば、粒径及び膜厚が精度よく制御され且つそれらが均一なマイクロカプセルを提供することができる。そして、本発明により得られたマイクロカプセルを使用すれば、カプセル内の芯物質の外部への放出時期及び放出速度を正確に調節することができる。
また、本発明の製造装置によっても同様に、粒径及び膜厚が精度よく制御され且つそれらが均一なマイクロカプセルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法の実施に使用する装置の一例を示す概略図である。
【図2】図1の要部であるA部を拡大して示す図で、マイクロカプセルを形成していく過程を段階的に示す概略図である。
【符号の説明】
1 インクジェット式ヘッド
2 被吐出液体
3 吐出物
Claims (8)
- 芯物質を含む液体と、該芯物質を含む液体を被覆する壁膜と、を有するマイクロカプセルの製造方法であって、
前記壁膜を形成する原料を含む第1液体に、前記芯物質を含む第2液体をインクジェット式ヘッドから吐出し、前記第1液体中に前記第2液体を分散させた分散液を形成する工程と、
前記分散液中の前記第1液体と前記第2液体との界面において、前記原料に重合反応を起こさせ、前記壁膜を形成する工程と、を含み、
前記インクジェット式ヘッドと前記第1液体との距離が0.1〜10mmであることを特徴とするマイクロカプセルの製造方法。 - 請求項1において、
さらに、前記壁膜を形成する工程が、前記分散液に、前記原料に重合反応を起こさせる触媒を加えることを含む、マイクロカプセルの製造方法。 - 芯物質を含む液体と、該該芯物質を含む液体を被覆する壁膜と、を有するマイクロカプセルの製造方法であって、
前記壁膜となる高分子材料を溶媒に溶解した第1液体に、前記芯物質を含む第2液体を分散させ第1分散液を形成する工程と、
インクジェット式ヘッドから前記溶媒を溶解しない第3液体に前記第1分散液を吐出し、前記第3液体中に前記第1分散液を分散させた第2分散液を形成する工程と、
前記高分子材料を前記第2液体と前記第1液体との界面に析出させ前記壁膜を形成する工程と、を有し、
前記インクジェット式ヘッドと前記第3液体との距離が0.1〜10mmであることを特徴とするマイクロカプセルの製造方法。 - 請求項3において、
さらに、前記壁膜を形成する工程が、前記第2分散液において前記第1液体に含まれる前記溶媒を除去することを含む、マイクロカプセルの製造方法。 - 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
前記インクジェット式ヘッドの吐出量が0.1〜100ngである、マイクロカプセルの製造方法。 - 請求項1ないし5のいずれかにおいて、
前記インクジェット式ヘッドの吐出温度が−15〜40℃である、マイクロカプセルの製造方法。 - 請求項1ないし6のいずれかにおいて、
前記インクジェット式ヘッドの吐出速度が3〜9m/sである、マイクロカプセルの製造方法。 - 請求項1ないし7のいずれかに記載のマイクロカプセルの製造方法を用いることを特徴とする表示デバイスの製造方法。
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