JPS6314519Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電池電源で作動するワイヤレスインタ
ホーンに関するものである。

第１図は従来のワイヤレスインタホーンのブロ
ツク図を示し、同図中上半部に受信回路Ｒを、下
半部に送信回路Ｔを夫々示している。第１図回路
において１はフロントエンドで、相手方（発信
局）からの電波をアンテナ１ａを介して入力し、
高周波増巾、周波数変換、中間周波増巾等を行う
ものであり、このフロントエンド１の出力は復調
回路２で復調され、さらに低周波アンプ３で増巾
される。また復調回路２の出力は呼び出し信号を
検出するための検出回路４に入力され、この検出
回路４出力により報知音回路５が作動される。６
はタイマ回路であつて、通話時にリセツトされ、
前記検出回路４出力でセツトされるようにしてあ
る。８は発振回路であつて、受信回路Ｒを間欠的
に作動させるための同期信号を作成している。７
は受信回路電源制御回路であつて、待機時（リセ
ツト時）には発振回路８出力によつて間欠的に受
信回路Ｒに電源を供給するとともに、検出回路４
出力でセツトされたとき受信回路Ｒ電源を常時オ
ンするようにしてあり、タイマ回路６のタイムア
ツプ出力によりリセツトされるようにしてある。
SW₁，SW₂，SW₃は互いに連動する例えばハンド
セツトスイツチのような応答動作に連動するスイ
ツチであり、待機時にａ側が閉じ、ハンドセツト
を取り上げた通話時にはｂ側が閉じる。１０はマ
イク９の出力を増巾する低周波アンプであつて、
搬送波発生回路１１の出力とこの低周波アンプ１
０の出力とを変調回路１２に入力して変調を与
え、出力回路１４を介してアンテナ１４ａから送
信する。１３は呼び出し信号発生回路で、予め設
定した呼び出し用のコード等を発生する回路であ
り、呼び出し釦SW₄がオンされたときこの呼び出
し信号発生回路１３の出力が変調回路１２に入力
され、出力回路１４、アンテナ１４ａを介して送
信される。

第２図は上記従来例回路のタイムチヤートであ
つて、同図中ａ〜ｅは発信局側のタイムチヤート
を、ｆ〜ｉは被呼び出し局側のタイムチヤートを
示し、ａは受信回路Ｒの電源入力、ｂは送信回路
Ｔの電源入力、ｃは呼び出し釦SW₄の操作状態、
ｄは呼び出し信号発生回路１３の出力、ｅは通話
応答状態を示し、またｆは受信回路Ｒの電源入
力、ｇは検出回路４の出力、ｈは報知音回路５の
出力、ｉはタイマ回路６の出力、ｊは送信回路Ｔ
の電源入力を夫々示している。このタイムチヤー
トから明らかなように、従来は呼び出しがあつて
から被呼び出し局側で応答が行なわれ、あるいは
応答が行なわれずにタイマ回路６から同図ｉのよ
うにリセツト信号が発生するまで、受信回路Ｒの
電源は常時オン状態とされ、この問無駄に電力が
消費される問題があつた。

本考案は上述の点に鑑みて提供したものであつ
て、呼び出し信号が発信されて後、、被呼び出し
局側の応答が行なわれる間の被呼び出し局の受信
回路における電力ロスを低減したワイヤレスイン
タホーンを提供することを目的とするものであ
る。

以下本考案を実施例図により詳述する。第３図
は本考案の実施例回路を示し、第１図従来例回路
と異なる点は、検出回路４の出力をワンシヨツト
回路１５に入力し、このワンシヨツト回路１５の
出力により報知音回路５及び受信回路電源制御回
路７の動作を制御するようにした点である。第４
図ａ〜ｊは上記実施例回路のタイムチヤートを示
し、同図中ｈはワンシヨツト回路１５、ｉは報知
音回路５出力を示し、その他は第２図の従来例タ
イムチヤートと同様である。かくてこの第３図実
施例回路にあつては、検出回路４によつて呼び出
しが検出されると第４図ｎのようにワンシヨツト
回路１５が作動され、このワンシヨツト回路１５
のオン出力期間中だけ報知音回路５が同図ｉのよ
うに作動されるとともに同図ｆのように受信回路
Ｒ電源が連続通電状態とされる。これにより第３
図回路では、ワンシヨツト回路１５の出力がオフ
になつてから、同図ｊのように実際に応答が行な
われるまでの間においても受信回路Ｒの電源が間
欠的に通電されることになり、この間のローパワ
ー化が実現された。

第５図は本考案の別の実施例を示し、前述のワ
ンシヨツト回路１５の他に、タイマ１６及び警報
音回路１７を設け、検出回路４に出力が生じて
後、タイマ１６で設定された所定時間後に警報音
回路１７により警報音を発生するようにしたもの
である。これは例えば呼び出し局において、第６
図ａのように送受信回路電源が印加され、同図ｂ
のように呼び出し信号が発信されるような場合、
同図ｂのように呼び出し信号が立下つて後、一定
時間（例えば１分）後に自動的に同図ａのように
送受信回路電源がオフされ、この間を応答待機時
間とするように構成されることがあるが、被呼び
出し局側において同図ｃのように呼び出し音を生
じるとともに同図ｄのようにタイマ１６出力を生
じ、同図ｅのように応答待機時間の途中で残りの
応答待機時間が少なくなつたことを示す警報音を
警報音回路１７で出力するものであり、この場合
同図ｆに示すように応答待機時間が残り30秒にな
つてから10秒おきに警告音を発するようにしても
良い。かくてこの第５図実施例回路にあつては、
呼び出し局側における応答待機時間が残り少なく
なつたことを、被呼び出し局側で警告することが
でき、このため応答待機時間経過後に被呼び出し
局側で応答して通話不能を生じるような不都合が
なく、また無駄に長時間の応答待機時間を設定し
ておく必要がなく、応答待機時間の時間長を必要
最小限にできるため、呼び出し局側における電力
消費を低減できる効果を有するものである。

本考案は上述のように、報知音回路による報知
音鳴動時間を設定するワンシヨツト回路を設け、
このワンシヨツト回路の出力信号がなくなつてか
ら受信者による応答動作が行なわれるまでの間受
信回路を間欠受信状態としたものであるから、被
呼び出し局側で呼び出しの検出が行なわれて後、
実際に受信者の応答動作が行なわれるまでの間の
電力ロスを低減でき、電池等の電源の消耗をより
少なくすることができる効果を有するものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例ののブロツク図、第２図は同上
のタイムチヤート、第３図は本考案実施例のブロ
ツク図、第４図は同上のタイムチヤート、第５図
は本考案の別の実施例のブロツク図、第６図は同
上のタイムチヤートであり、４は検出回路、５は
報知音回路、８は発振回路、１５はワンシヨツト
回路、Ｒは受信回路である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 待機状態時に発振回路出力信号に同期して受
   信回路電源のオン、オフを繰返して間欠受信を
   行うようにしたワイヤレスインタホーンにおい
   て、相手からの呼び出し信号を検出する検出回
   路出力を入力とし報知音回路による報知音鳴動
   時間をその出力信号により設定するワンシヨツ
   ト回路を設け、このワンシヨツト回路の出力信
   号がなくなつてから受信者による応答動作が行
   なわれるまでの間受信回路のオン、オフを繰返
   して間欠受信状態とするようにして成るワイヤ
   レスインタホーン。 (2) 実用新案登録請求の範囲第１項記載のワイヤ
   レスインタホーンにおいて、ワンシヨツト回路
   の動作に同期して作動するタイマを設け、この
   タイマのタイムアツプ時に呼び出し期間終了の
   予告警報を発鳴するようにしたもの。