JPS6314499A - 電磁遮へい材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電子機器から発生する不要電磁波を吸収、遮へ
いする電磁遮へい材に関する。

〔従来の技術〕

電子機器からの不要な電磁波の放射は１機器の筐体がプ
ラスチック材等の電磁波に対して透明な材質であること
に起因する場合と、殆どが金属或いはこれと同等の性能
を有する遮へい材でつくられている筐体の空隙部、或い
は接合部等から電磁波が漏洩することに起因する場合と
の２種類が原因となる。前者に対しては第７図に示すよ
うに金属体１０を樹脂１１の中に分散した電磁遮へい材
（Ｍｅ−ｃｈａｎｉｃａｌ　Ｔｈｅｒｍａｌ、　ａｎｄ
　Ｅｌｅｃｔｒｉｃａｌ　Ｐｒｏｐｅｒｔｉｅｓｏｆ　
Ｍｅｔａｌ　Ｆｉｂｅｒｆｉｌｌｅｄ　Ｐｏｌｙｍｅｒ
　Ｃｏａ＋ｐｏｓｉｔｅ　Ｄ、Ｍ、Ｂｉｇｇ、　Ｐｏ１
ｙ、　ＥＮＧ、　＆　ＳＣＩ、　ＤＥＣ１９７９Ｖｏｌ
、１９．Ｎｏ１６゜Ｐ１１８ｇ）が、後者に関しては、
第８図に示すような線状の磁性体金属１３を樹脂１２で
固めてテープ状にした遮へい材（特公昭６０−０４４３
５１号）が既に開発されている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、第７図に示す電磁遮へい材は低周波にな
るほど遮へい効果が小さくなる欠点があり、又、第８図
に示す電磁遮へいテープは遮へい効果が低く、その性能
を更に高めることが望まれていた。

本発明の目的は低周波帯で特に磁界成分に対して有効な
遮へい効果を有し、使用箇所に合せて任意の形状を取得
る遮へい材を提供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

第１図において、本発明による遮へい材は金属のシート
１の上に線状の磁性体２を配列したものである。線状の
磁性体２の配列は、第２図に示すように線状磁性体２を
樹脂３で固めてシート状に加工し、これを金属シート１
の上に貼り合せた構造のものあるいは第３図に示すよう
に、線状磁性体２の配列の方向が９０°異なるように二
層にして金属シート１の上に貼り合せた構造のもの、或
いは、第４図に示すように線状磁性体２を布状に構成し
、これを樹脂３で固め、シート状に加工して金属シート
１の上に貼り合せた構造があり、いずれも本発明に有効
である。

金属シート１の材料は特定する必要はなく、導電率の良
い金属であれば使用できる。金属シート１の厚さａは、
５ｋｉｎ　ｄｅρｔｈ以上の厚さを必要とするが、容易
に切断を可能にするため、できる限り薄い方が望ましい
。

磁性体金属２はニッケル等の金属、或いは遷移金属元素
を含むアモルファス合金を用いる。

樹脂３は線状磁性体を保持することが目的であり、電磁
遮へい効果には直接影響しないので任意の樹脂が使用可
能である。但し、実用性を考慮して耐久性の良好なもの
、可撓性に−富むものが望ましい。

〔作用〕

電磁波が金属面に入射したとき、金属面上に電流が誘導
され、この電流と直交する方向に磁界が発生する。金属
面上の磁界と電流の大きさとは比例関係にあるので磁界
を吸収すれば電流が小さくなり、その結果、金属面上を
流れる電流が基になり、発生する不要電磁波の放射が小
さくなって電磁遮へい効果が得られる。

磁界に与える物質の影響の大きさは物質の透磁率μによ
って与えられる。従って、高透磁率を有する磁性体、特
にμの虚数部の大きい材料を用いるのが好ましい。本発
明ではニッケル、パーマロイ、或いは遷移金属元素を含
むアモルファス合金が使用可能である。高透磁率特性を
効率良く利用するためには反磁界係数が最小になるよう
な形状で用いなければならない。本発明では磁性体を線
状にして用い、線の方向では反磁界が殆ど発生しないよ
うにしている。即ち、線状の磁性体はこれと平行な磁界
成分にのみ影響を与え、直交する磁界成分には影響を与
えない。

線状磁性体と磁界を平行にするため、本発明では第２図
に示すように、線状磁性体と配列したシートを金属シー
ト１の上に貼り合せている。金属面上での磁界の境界条
件より、金属面の極く近傍での磁界は面に平行となる。

従って、遮へい材を用いる箇所の電流、或いは磁界の方
向が既知であれば第２図のように一方向に線状磁性体を
配列した構造の遮へい材を用いることができる。第３図
。

第４図は磁性体の列を９０＠直交させて金属シート１に
貼り付けた例であり、この構造によれば磁界の方向を考
慮せずに用いることができる。

以上述べたように本発明は反磁界の影響の少ない線状の
磁性体を用い、かつ金属シートと線状磁性体の列を貼り
合せて磁性体列の面に磁界が存在するようにしており、
高透磁率特性を効率的に使用することのできる遮へい材
を構成したものである。

〔実施例〕

以下に本発明の実施例について記す。−第５図は金属で
構成される電子機器の筐体７に空隙部６及び筐体の接合
部５があり、これらの箇所から筐体内部で発生した不要
電磁波が漏洩してくる場合に、本発明による遮へい材４
を接合部５及び空隙部６の箇所に取付けた例を示したも
のである。遮へい材は磁性体列が筐体側になるように取
付けている。

一方、通常の金属板を用いて接合部５及び空隙部６の箇
所での漏洩防止を行うには金属板と筐体との接合インピ
ーダンスを極力小さくすることが必要となり、溶接等の
手段をとらなければならない。

ところが、本発明による遮へい材４を用いれば磁界成分
は磁性材で吸収されるので、特に遮へい材４と筐体７と
の接合を厳重にする必要はなく、利用し易い。

第６図は電子機器の金属板よりなる筐体８の内側に本発
明による遮へい材４を使用した例である。

不要な磁界の発生源９により筐体内壁に電流Ｉが誘導さ
れ、その一部は空隙より筐体外側表面に流出する電流工
′となって不要な放射を生ずる原因となる。これを防ぐ
には、遮へい材４を空隙の近くの筐体内壁にとりつけ、
外側に流出する電流Ｉ′を小さくする。

〔発明の効果〕

以上のように本発明の遮へい材によれば低周波帯で特に
磁界成分に対し有効な電磁遮へいを行うことができ、使
用個所にあわせて自由に選定使用でき、電気機器筐体の
空隙部、或いは接合部等から漏洩する不要電磁波を効率
良く遮へいできる効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による遮へい材を示す斜視図。 第２図、第３図、第４図は各々実施例の断面図、第５図
、第６図は本発明の遮へい材を用いて遮へいを実施する
ときの使用例を示す図、第７図は樹脂に金属体を分散し
た電磁遮へい材を示す図、第８図は線状磁性体の列を樹
脂で固めてテープ状にした遮へい材を示す図である。 １・・・全屈シート、２・・・線状の磁性体、３・・・
樹脂、４・・・本発明による遮へい材、 第１図 第６図 第７図 第８図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）線状の磁性体を平行に配列し、樹脂を母材として
   成形した磁性材シートを導電性金属シートに貼り合せて
   一体化したことを特徴とする電磁遮へい材。