JP2672673B2 - 複合電磁シールド材 - Google Patents

複合電磁シールド材

Info

Publication number
JP2672673B2
JP2672673B2 JP26860589A JP26860589A JP2672673B2 JP 2672673 B2 JP2672673 B2 JP 2672673B2 JP 26860589 A JP26860589 A JP 26860589A JP 26860589 A JP26860589 A JP 26860589A JP 2672673 B2 JP2672673 B2 JP 2672673B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
composite
electromagnetic shield
sendust
resin
ferrite
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP26860589A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03129897A (ja
Inventor
太好 高
勝文 熊野
Original Assignee
リコー応用電子研究所株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by リコー応用電子研究所株式会社 filed Critical リコー応用電子研究所株式会社
Priority to JP26860589A priority Critical patent/JP2672673B2/ja
Publication of JPH03129897A publication Critical patent/JPH03129897A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2672673B2 publication Critical patent/JP2672673B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、高周波電源や精密電子機器等の電磁シール
ド材、SQUID素子用測定チャエンバー等の電磁シールド
材、磁気抵抗素子電流(MRI)等測定時の電磁シールド
材等に適用するに最適な複合電磁シールド材に関する。
〔従来の技術〕
近年、高周波電源や電子機器、発電機、エンジン等か
ら漏れる電磁波が種々の精密測定や自動制御等の分野で
問題となっており、これら漏れ電磁波を遮蔽するための
電磁シールド材が重要視されている。
従来、電磁シールド材としては、フェライト材等を単
体で用いたものや、金属磁性材料を組合せたものなどが
用いられていた。
また、新しい試みとして、アモルファス磁性薄体を用
いた電磁シールド材も提案されている(第8回日本応用
磁気学会学術講演概要集15pD−8(1984.11),p316)。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、従来の電磁シールド材では、広い周
波数範囲をカバーできない、リジットなものが多く、
例えば、ICボード上の特定な部位をカバーするようなも
のが少ない、比較的重い材料のもの多く、適用部位が
限られる、透明なものが皆無であり、光源、発光部、
受光部等の部位に使用できない、熱伝導性の良好なも
のが少ない、等の種々の問題がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、広
い周波数範囲でシールド効果を有し、且つ、軽量化、柔
軟化、透明化も容易に図ることが可能な複合電磁シール
ド材を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本発明による複合電磁シー
ルド材は、樹脂中にセンダスト微粒子を分散させたセン
ダスト複合材と、樹脂中にフェライト微粒子を分散させ
たフェライト複合材とを、2層に塗布若しくは積層して
なることを特徴とする。
また、別の構成として、本発明による複合電磁シール
ド材は、センダスト微粒子を柔軟なフィルムに含有させ
たセンダスト複合フィルムと、フェライト微粒子を柔軟
なフィルムに含有させたフェライト複合フィルムとを2
層に積層してなることを特徴とする。
また、上述の複合電磁シールド材において、センダス
ト微粒子の粒径を0.05〜500μmとし、且つ、樹脂材若
しくはフィルム材とセンダスト微粒子の重量比を、1:9
9.5から90:10の範囲内としたことを特徴とする。
〔作用〕
本発明による複合電磁シールド材は、センダスト微粒
子を分散させてなる層と、フェライトの微粒子を分散さ
せてなる層とを積層してなるため、センダストによる電
磁シールド作用と、フェライトによる電磁シールド作用
とが同時に作用し、広い周波数範囲での電磁シールド効
果が得られる。
また、本発明による複合電磁シールド材は、磁性微粒
子と樹脂やフィルム等を材料として用いているため、加
工性に富み、また、軽量化、柔軟化等を容易に図れる。
〔実 施 例〕
以下、本発明の実施例について、図面を参照して詳細
に説明する。
第1図は本発明の一実施例を示す複合電磁シールド材
の概略構成及び使用例を示す図であって、この複合電磁
シールド材は、樹脂中にセンダスト微粒子を分散させた
センダスト複合材1と、樹脂中にフェライト微粒子を分
散させたフェライト複合材2とを、シャーシ等の基体の
壁面などに2層に塗布若しくは積層してなることを特徴
とする。
ここで、上記センダスト複合材1は、樹脂中に粒径が
0.05〜500μmのセンダスト微粒子を分散させたもの
で、樹脂材とセンダスト微粒子の重量比は、1:99.5から
90:10の範囲内で定められが、この重量比は、必要とさ
れるシールド特性や、使用部位、使用目的に応じて選定
される。
また、フェライト複合材2についても、略同様の粒
径、重量比が使用目的に応じて選定される。
ところで、上述の複合電磁シールド材において、セン
ダスト複合材1及びフェライト複合材2が、液体状の場
合には、基体3の面にフェライト複合材2を塗布して固
化させた後、その上にセンダスト複合材1を塗布して固
化させ、センダスト複合材1とフェライト複合材2との
2層構造の複合電磁シールド材とする。また、センダス
ト複合材1及びフェライト複合材2を予め樹脂成型等に
よって固体化して使用する場合には、板状等に成型され
たセンダスト複合材1とフェライト複合材2とを積層し
て複合電磁シールド材を作製した後、この複合電磁シー
ルド材を基体3の壁面等に接着剤などによって接合す
る。
尚、本発明による複合電磁シールド材は、磁性微粒子
と樹脂を材料として用いているため、加工性に富み、樹
脂成型によって容器状に形成すれば、ICやLSI用のシー
ルドパッケージとしてそのまま使用することができる。
また、本発明による複合電磁シールド材は、センダス
ト微粒子を柔軟なフィルムに含有させたセンダスト複合
フィルムと、フェライト微粒子を柔軟なフィルムに含有
させたフェライト複合フィルムとを2層に積層して構成
することもでき、このように複合電磁シールド材をフィ
ルム状に形成した場合には、曲面や狭い部位への貼り付
け等も容易になり、使用範囲が拡大する。
次に、第2図は本発明による複合電磁シールド材と、
従来のシールド材とのシールド効果の比較結果を示す図
である。
第2図に示すように、本発明による複合電磁シールド
材は、センダスト微粒子を分散させてなる層と、フェラ
イトの微粒子を分散させてなる層とを積層してなるた
め、センダストによる電磁シールド作用と、フェライト
による電磁シールド作用とが同時に作用し、広い周波数
範囲での電磁シールド効果が得られる。
すなわち、センダスト微粒子含有量は、直流磁界成分
からのシールドに有効であり、また、金属微粒子である
ことから、超高周波領域でも有効に作用する。また、フ
ェライト微粒子含有量は、中程度の周波数領域でのシー
ルドに有効であり、上記2層の作用によって広い周波数
範囲での電磁シールド効果が得られるわけである。
以上のように、本発明による複合電磁シールド材は、
広い周波数範囲でシールド効果が得られ、しかも前述し
たように加工性に富み、また、軽量化、柔軟化等をも容
易に図れるため、電子回路用フレキシブルケース、特定
部位のシールド材、MRI等の微小磁場や微小電流検出用
のシールド材、高感度電子計測を行う実験室用の壁材な
ど種々の用途に用いることができる。
また、この他、種々の磁気カード、磁気ディスク用の
ケースや、ICカード用のケース等、一般環境下での電子
部品のシールドケース等にも応用可能である。
また、前述したように、複合電磁シールド材を構成す
るセンダスト複合材及びフェライト複合材が、液体状の
場合には、凹凸面等、表面形状が複雑な物の被覆に特に
有効なシールド材となる。
次に、第3図乃至第5図は本発明による複合電磁シー
ルド材の応用実施例を示す図である。
ここで、第3図は、樹脂材として熱収縮性の樹脂フィ
ルムを用い、予め、センダスト微粒子を含有させた熱収
縮性の樹脂フィルム1と、フェライト微粒子を含有させ
た熱収縮性の樹脂フィルム2とで、電子回路や電源回路
等、電子機器中の特定部位を包込んだ例である。このよ
うに、樹脂材として熱収縮性の樹脂フィルムを用いた場
合には、機器中や回路基板上等の特定な部位のシールド
材として有効に使用できる。
また、第4図は、樹脂材として発泡性樹脂材を用いた
例であり、このように、センダス微粒子を含有した発泡
性樹脂材1とフェライト微粒子を含有した発泡性樹脂材
2とで複合電磁シールド材を構成した場合には、電磁シ
ールド効果と同時に、内部の電子回路等を外部からの衝
撃から保護する役目も合わせ持つことができ、例えば、
車両等に搭載される電子回路等のシールド材として有効
に使用することができる。
また、第5図は、樹脂材として透明性樹脂を用い、そ
の透明性樹脂へのセンダストやフェライトの含有量を調
整して、透明な複合電磁シールド材とした例であり、発
光部や受光部を備えた電子回路等のシールド材として有
効に使用することができる。
また、上述の例の他、センダスト複合材とフェライト
複合材を構成する樹脂材に、熱伝導性の良い樹脂材料を
用いることにより、発熱量の大きい回路等のシールドも
容易に可能となり、また、それら回路等の機能を損なう
恐れもなくなるという利点も得られる。
〔発明の効果〕
以上、説明したように、本発明による複合電磁シール
ド材は、樹脂や樹脂フィルム中にセンダスト微粒子を分
散させてなる層と、樹脂や樹脂フィルム中フェライトの
微粒子を分散させてなる層とを積層してなるため、セン
ダストによる電磁シールド作用と、フェライトによる電
磁シールド作用とが同時に作用し、広い周波数範囲での
電磁シールド効果が得られる。
また、本発明による複合電磁シールド材は、磁性微粒
子と樹脂やフィルム等を材料として用いているため、加
工性に富み、また、軽量化、柔軟化等を容易に図れる。
また、樹脂材料として、熱収縮性樹脂、発泡性樹脂、
透明性樹脂、あるいは熱伝導性の良い樹脂等を用途に応
じて選択することができるため、種々の電子・電気機
器、精密測定機器、電子回路、電子部品等のシールド材
として適用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す複合電磁シールド材の
概略構成及び使用例を示す図、第2図は本発明による複
合電磁シールド材と、従来のシールド材とのシールド効
果の比較結果を示す図、第3図乃至第5図は本発明によ
る複合電磁シールド材の応用実施例を示す図である。 1……センダスト複合材、2……フェライト複合材。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】樹脂中にセンダスト微粒子を分散させたセ
    ンダスト複合材と、樹脂中にフェライト微粒子を分散さ
    せたフェライト複合材とを、2層に塗布若しくは積層し
    てなることを特徴とする複合電磁シールド材。
  2. 【請求項2】センダスト微粒子を柔軟なフィルムに含有
    させたセンダスト複合フィルムと、フェライト微粒子を
    柔軟なフィルムに含有させたフェライト複合フィルムと
    を2層に積層してなることを特徴とする複合電磁シール
    ド材。
  3. 【請求項3】請求項1若しくは請求項2記載の複合電磁
    シールド材において、センダスト微粒子の粒径を0.05〜
    500μmとし、且つ、樹脂材若しくはフィルム材とセン
    ダスト微粒子の重量比を、1:99.5から90:10の範囲内と
    したことを特徴とする複合電磁シールド材。
JP26860589A 1989-10-16 1989-10-16 複合電磁シールド材 Expired - Fee Related JP2672673B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26860589A JP2672673B2 (ja) 1989-10-16 1989-10-16 複合電磁シールド材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26860589A JP2672673B2 (ja) 1989-10-16 1989-10-16 複合電磁シールド材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03129897A JPH03129897A (ja) 1991-06-03
JP2672673B2 true JP2672673B2 (ja) 1997-11-05

Family

ID=17460860

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26860589A Expired - Fee Related JP2672673B2 (ja) 1989-10-16 1989-10-16 複合電磁シールド材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2672673B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2857960B2 (ja) * 1992-04-22 1999-02-17 テン株式会社 電波吸収体の製造方法
DE69824441T2 (de) * 1997-06-24 2004-12-16 Bridgestone Corp. Elektromagnetische Wellen abschirmende lichtdurchlässige Platte
US6090473A (en) * 1997-06-24 2000-07-18 Bridgestone Corporation Electromagnetic-wave shielding and light transmitting plate
KR100431155B1 (ko) * 2001-08-11 2004-05-22 김영두 광대역 전자기파 흡수체용 시트의 제조방법
KR20140067660A (ko) * 2012-11-27 2014-06-05 삼성전기주식회사 무접점 전력 전송 장치의 자성체 시트

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03129897A (ja) 1991-06-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
McCall et al. Raman scattering from chemisorbed molecules at surfaces
MY120407A (en) Electromagnetic interference suppressing body having low electromagnetic transparency and reflection, and electronic device having the same.
WO1998006007A9 (en) A method of forming a monolayer of particles, and products formed thereby
KR900019287A (ko) 표면 직접적용을 위한 마이크로파 흡수장치
JP2672673B2 (ja) 複合電磁シールド材
Hu et al. Theory of the capping effect in magnetic double-film systems
Stamps Spin configurations and spin-wave excitations in exchange-coupled bilayers
JP2002020637A (ja) 電子部品を製造するための電磁遮蔽特性を有する封止用又は埋込用コンパウンド
US5814761A (en) Passive EMI dissipation apparatus and method
Li et al. Monolayer magnetism: Electronic and magnetic properties of Fe/Au (001)
JPS61193499A (ja) 電磁波シ−ルド用シ−ト
Cochran Magnetization reversal in a thin ferromagnetic film weakly exchange coupled to a bulk ferromagnet
JP2013077592A (ja) 電波抑制体とこの電波抑制体を具備した電子機器及び電波抑制用部品
JPH0236317Y2 (ja)
Savelev et al. Magnetoelectric effects in a composite ferromagnet–piezoelectric heterostructure under pulsed excitation
JPH05218673A (ja) 電子機器筐体
JPS59159598A (ja) 高周波用電磁波シ−ルド板
JPS6314499A (ja) 電磁遮へい材
JPH0287593A (ja) プリント配線板
JPH0217517Y2 (ja)
JPS6252629A (ja) 座標検出装置
DK0592758T3 (da) Fremgangsmåde til fremstilling af bølgepap samt bølgepap
Van Gelderen et al. Effect of interface magnetic moments and quantum-well states on magnetization-induced second-harmonic generation
Kazakov The Magnetization and Critical Fields of a Uniaxial Two-Sublattice Ferromagnet in an External Magnetic Field
Xu et al. Prioritization of the influence of different exchange interactions and uniaxial anisotropy on the generation and morphology of skyrmions

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees