JP3022804B2 - パッキンの製造方法 - Google Patents
パッキンの製造方法Info
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Description
法に関する。
ンは、それが使用される機器のパッキン面の形状に合わ
せて製造されていた。
な合成樹脂等の柔軟なパッキン材を使用した場合には、
パッキン自体の形状が不安定となり、パッキン面への正
確な載置や筐体の接合作業がやりにくいことがあった。
特に、例えば携帯電話等の小型の電気製品では、筐体が
薄いこともあってパッキン面の幅が狭く、それに応じて
パッキン自体の幅も狭くなり形状の安定が困難となるた
め、パッキンを正確にパッキン面に載置して例えば筐体
の上下部分を接合する作業がきわめてやりにくかった。
こうした問題は、小型の電気製品に限られるものではな
く、パッキン面の幅が狭い機器に共通していた。
材を使用してパッキン自体の形状が不安定となる点につ
いては、フィルムの片面にパッキン材を付着させ、その
フィルムにてパッキンの形状を安定させることで解決を
図れる。しかし、フィルムとパッキン材とを確実に付着
する必要がある。
題を解決するための請求項1記載のパッキンの製造方法
は、フィルムの片面に付着させたパッキン材と該フィル
ムの他面に付着させたパッキン材とが前記フィルムに設
けられた穴を通じて連続しているパッキンを製造する、
パッキンの製造方法であって、前記パッキン材の付着域
に対応して穴が設けられているフィルムを、前記パッキ
ン材の外形に対応する金型で挟み、流動状態にしたパッ
キン材を前記フィルムの一方の面側の前記金型内に注入
して前記穴から前記フィルムの他方の面側に漏出させた
後、前記パッキン材を非流動化させることを特徴とす
る。 この方法によって製造されたパッキンでは、フィル
ムがパッキンの形状を安定させる。したがって、パッキ
ンをパッキン面に載置する際にパッキンの形状が不安定
となることはなく、パッキンを正確にパッキン面に載置
できる。また、例えば筐体の下部分のパッキン面にパッ
キンを置いてから上部分を重ねる際にパッキンが変形す
るおそれもない。よって、正確な取り付けが可能でしか
も取り付け作業の作業性も向上する。
ン材には特に制限はなく、従来使用されている各種のゴ
ムや合成樹脂等を使用でき、一例をあげるとシリコーン
樹脂、ウレタンゴム、ポリエステル、ニトリルゴム(N
BR)等の弾性材またはゲル材がある。
たはフレーク状の添加材料を混入あるいは分散させる
と、それら混入あるいは分散させた材料に応じた性質を
パッキンに付加することができる。例えば銀、銅、ステ
ンレス、カーボン等の導電性材料を添加材料とすればパ
ッキンにシールド性を付加できるし、フェライト、パー
マロイ(商品名)、ニッケル、コバルト、鉄などの磁性
材を添加材料とすれば電磁波の吸収や反射に有効となる
し、アルミナ(Al2O3 )、窒化アルミ等の熱伝導材
や制振材を添加してもよい。あるいは、性質の異なる複
数の添加材料を組み合わせて用いてもよい。
いが、パッキンの用途を考慮すると、適当な柔軟性を備
えている方がよい。また、言うまでもないが、パッキン
材との相性(付着しやすい、付着しにくい等)も考慮し
てフィルムの材質を決める必要がある。
して穴が設けられており、フィルムの両側のパッキン材
が、その穴を通じて連続するので、フィルムの一方の面
のパッキン材が他方に対するアンカーとなる。このた
め、接着剤等を用いなくても、パッキン材をフィルムに
付着させることができる。また、射出成形に伴う熱によ
り熱融着させたり、パッキン材自体の粘着力で付着力を
強めてもよい。
ムにパッキン材の付着域に対応して穴を設けておき、そ
のフィルムをパッキン材の外形に対応する金型で挟み、
例えば加熱により流動状態にしたパッキン材をフィルム
の一方の面側の金型内に注入すると、流動状態のパッキ
ン材の一部は穴を通ってフィルムの他方の面側に漏出す
る。その後、パッキン材を例えば冷却により非流動化さ
せる(固まらせる)。これにより、フィルムの両側のパ
ッキン材が穴を通じて連続したパッキンになる。
るので、外側にはみ出していると見苦しい場合がある。
そのような不具合を防ぐには、フィルムの周形状をパッ
キン材の外周に沿ったものとして、パッキン材の外側に
なるフィルムの幅をなるべく小さくすればよい。また、
パッキンの組み付け後に、例えば筐体の外周に沿ってフ
ィルムを切断してもよい。
は、連続している必要はない。
または外周側にてパッキン材から露出している部分があ
ると、例えば作業者が、このフィルムの露出部分を介し
てパッキンを保持して、パッキンをパッキン面に載置す
るといったことが可能になる。すると、作業者の指など
のパッキン材への接触が避けられ、指などに付いている
油脂分やごみ等がパッキン材に付着することを防止でき
る。特に、ゲル材のような、ごみ等が付着しやすい材料
をパッキン材として使用する場合に有効である。
照して説明することにより、発明の実施の形態を具体的
に説明する。
の外形は、全体として長方形をしている。ウレタンゴム
からなるパッキン材14は全体として長方形状に閉じて
いて、ポリエステルフィルム18の上側になる上周部2
0と同じく下側になる下周部22とから構成されてお
り、上周部20と下周部22とは、ポリエステルフィル
ム18に設けられた多数の穴24を通じて連続してい
る。このため、上周部20と下周部22とが、互いに相
手方に対するアンカーとして機能するので、パッキン材
14がポリエステルフィルム18から離脱するおそれは
ない。
キン10の内周側に向かってパッキン材14から突出し
ており、外周側ではパッキン材14の表面とほぼ一連と
なっている。さらに、ポリエステルフィルム18の上下
の上下辺には、内側に突出する突起15が設けられてい
る。この突起15には、小穴12が開けられており、こ
の小穴12を例えば筐体端面に設けられたピン状の突起
に嵌合させることにより、パッキン10の位置決めを正
確に行うことができる。なお、小穴12に代えて例えば
U字状の開口を設けてもよい。
形に対応する上下の金型でポリエステルフィルム18を
挟むようにして、その金型内に可塑化したウレタンゴム
を注入して製造されている。このパッキン10では、ポ
リエステルフィルム18がパッキン材14の形状を保持
する働きをするので、パッキン10を例えば筐体のパッ
キン面に載置する際にパッキン10の形状が不安定とな
ることはなく、パッキン10を正確にパッキン面に載置
できる。また、例えば筐体の下部分のパッキン面にパッ
キン10を置いてから上部分を重ねる際にパッキン10
が変形するおそれもない。よって、正確な取り付けが可
能でしかも取り付け作業の作業性も向上する。
るポリエステルフィルム18をもって取付作業を行え
ば、作業者の指などがパッキン材14に接触することは
なく、指などに付いている油脂分やごみ等がパッキン材
14に付着することを防止できる。(変形例)
両面に配されるパッキン材42、44を穴46を通じて
連続させる際に、片面側のパッキン材44をスポット状
にして、パッキン材44同士を不連続としてもよい。以
上、実施例に従って、本発明の実施の形態について説明
したが、本発明はこのような実施例に限定されるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でさまざまに実
施できることは言うまでもない。
1(a)は平面図、図1(b)はC−C線と直交する方
向に沿った断面図、図1(c)はC−C線に沿った断面
図である。
例の説明図である。
材 15・・・突起 18…ポリエステルフィルム
20…上周部 22…下周部 24…穴 40…フィルム 42
…パッキン材 44…パッキン材 46…穴
Claims (1)
- 【請求項1】 フィルムの片面に付着させたパッキン材
と該フィルムの他面に付着させたパッキン材とが前記フ
ィルムに設けられた穴を通じて連続しているパッキンを
製造する、パッキンの製造方法であって、 前記パッキン材の付着域に対応して穴が設けられている
フィルムを、前記パッキン材の外形に対応する金型で挟
み、 流動状態にしたパッキン材を前記フィルムの一方の面側
の前記金型内に注入して前記穴から前記フィルムの他方
の面側に漏出させた後、 前記パッキン材を非流動化させることを特徴とするパッ
キンの製造方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP9119836A JP3022804B2 (ja) | 1997-05-09 | 1997-05-09 | パッキンの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9119836A JP3022804B2 (ja) | 1997-05-09 | 1997-05-09 | パッキンの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10310163A JPH10310163A (ja) | 1998-11-24 |
JP3022804B2 true JP3022804B2 (ja) | 2000-03-21 |
Family
ID=14771468
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9119836A Expired - Fee Related JP3022804B2 (ja) | 1997-05-09 | 1997-05-09 | パッキンの製造方法 |
Country Status (1)
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1997
- 1997-05-09 JP JP9119836A patent/JP3022804B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH10310163A (ja) | 1998-11-24 |
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