JPH10310163A - パッキンおよびパッキンの製造方法 - Google Patents
パッキンおよびパッキンの製造方法Info
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- JPH10310163A JPH10310163A JP11983697A JP11983697A JPH10310163A JP H10310163 A JPH10310163 A JP H10310163A JP 11983697 A JP11983697 A JP 11983697A JP 11983697 A JP11983697 A JP 11983697A JP H10310163 A JPH10310163 A JP H10310163A
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Abstract
の作業性の向上が可能なパッキンを提供すること 【解決手段】 パッキン10は、ウレタンゴムのパッキ
ン材14とポリエステルフィルム18からなり、パッキ
ン材14の上周部20と下周部22とは、ポリエステル
ィルム18に設けられた多数の穴24を通じて連続して
いる。このパッキン10では、ポリエステルフィルム1
8がパッキン材14の形状を保持するので、パッキン1
0をパッキン面に載置する際に形状が不安定となること
はなく、正確にパッキン面に載置できる。また、パッキ
ン面にパッキン10を置いてから筐体の上下部分を重ね
る際にパッキン10が変形するおそれもない。よって、
正確な取り付けが可能でしかも取り付け作業の作業性も
向上する。
Description
る。
ンは、それが使用される機器のパッキン面の形状に合わ
せて製造されていた。
な合成樹脂等の柔軟なパッキン材を使用した場合には、
パッキン自体の形状が不安定となり、パッキン面への正
確な載置や筐体の接合作業がやりにくいことがあった。
特に、例えば携帯電話等の小型の電気製品では、筐体が
薄いこともあってパッキン面の幅が狭く、それに応じて
パッキン自体の幅も狭くなり形状の安定が困難となるた
め、パッキンを正確にパッキン面に載置して例えば筐体
の上下部分を接合する作業がきわめてやりにくかった。
こうした問題は、小型の電気製品に限られるものではな
く、パッキン面の幅が狭い機器に共通していた。
取り付け作業の作業性の向上が可能なパッキンを提供す
ることを目的にしている。
題を解決するための請求項1記載のパッキンは、フィル
ムの片面にパッキン材を付着させてなるので、フィルム
がパッキンの形状を安定させる。したがって、パッキン
をパッキン面に載置する際にパッキンの形状が不安定と
なることはなく、パッキンを正確にパッキン面に載置で
きる。また、例えば筐体の下部分のパッキン面にパッキ
ンを置いてから上部分を重ねる際にパッキンが変形する
おそれもない。よって、正確な取り付けが可能でしかも
取り付け作業の作業性も向上する。
ン材には特に制限はなく、従来使用されている各種のゴ
ムや合成樹脂等を使用でき、一例をあげるとシリコーン
樹脂、ウレタンゴム、ポリエステル、ニトリルゴム(N
BR)等の弾性材またはゲル材がある。
たはフレーク状の添加材料を混入あるいは分散させる
と、それら混入あるいは分散させた材料に応じた性質を
パッキンに付加することができる。例えば銀、銅、ステ
ンレス、カーボン等の導電性材料を添加材料とすればパ
ッキンにシールド性を付加できるし、フェライト、パー
マロイ(商品名)、ニッケル、コバルト、鉄などの磁性
材を添加材料とすれば電磁波の吸収や反射に有効となる
し、アルミナ(Al2O3 )、窒化アルミ等の熱伝導材
や制振材を添加してもよい。あるいは、性質の異なる複
数の添加材料を組み合わせて用いてもよい。
いが、パッキンの用途を考慮すると、適当な柔軟性を備
えている方がよい。また、言うまでもないが、パッキン
材との相性(付着しやすい、付着しにくい等)も考慮し
てフィルムの材質を決める必要がある。
例えば接着剤や粘着剤または熱融着を用いることができ
るし、パッキン材自体の粘着力で付着させることも可能
である。また、請求項4記載のように、フィルムには、
パッキン材の付着域に対応して穴を設け、フィルムの上
下のパッキン材を、その穴を通じて連続させるようにす
れば、フィルムの一方の面のパッキン材が他方に対する
アンカーとなるので、接着剤等を用いなくても、パッキ
ン材をフィルムに付着させることができる。
求項6記載のパッキンの製造方法によって製造できる。
具体的には、まずフィルムにパッキン材の付着域に対応
して穴を設けておき、そのフィルム上に、例えば加熱や
溶剤を用いて流動状態にしたパッキン材を、例えば流す
ようにしたり型内に注入して供給する。すると、パッキ
ン材の一部は、穴を通ってフィルムの下側に漏出する。
その状態で冷却あるいは溶剤を揮発させてパッキン材を
非流動化させる(固まらせる)と、フィルムの上下のパ
ッキン材が穴を通じて連続したパッキンになる。なお、
この請求項6記載の製造方法は、穴のないフィルムにも
適用可能であり、請求項1ないし5記載のパッキンの製
造に適している。
るので、外側にはみ出していると見苦しい場合がある。
そのような不具合を防ぐには、請求項2記載のように、
フィルムの周形状をパッキン材の外周に沿ったものとし
て、パッキン材の外側になるフィルムの幅をなるべく小
さくすればよい。また、パッキンの組み付け後に、例え
ば筐体の外周に沿ってフィルムを切断してもよい。
側だけ)にパッキン材を配しただけでも、パッキンとし
ての性能を確保できるが、請求項3記載のように、フィ
ルムの両面にパッキン材を付着させれば、パッキンの性
能は一層良好になる。なお、フィルムの一方の面側のパ
ッキン材を上述のアンカーとして用いる場合には、この
一方の面側のパッキン材は、連続している必要はない。
には、パッキンの内周側または外周側にてパッキン材か
ら露出している部分があると、例えば作業者が、このフ
ィルムの露出部分を介してパッキンを保持して、パッキ
ンをパッキン面に載置するといったことが可能になる。
すると、作業者の指などのパッキン材への接触が避けら
れ、指などに付いている油脂分やごみ等がパッキン材に
付着することを防止できる。特に、ゲル材のような、ご
み等が付着しやすい材料をパッキン材として使用する場
合に有効である。
照して説明することにより、発明の実施の形態を具体的
に説明する。
の外形は、全体として長方形をしている。ウレタンゴム
からなるパッキン材14は全体として長方形状に閉じて
いて、ポリエステルフィルム18の上側になる上周部2
0と同じく下側になる下周部22とから構成されてお
り、上周部20と下周部22とは、ポリエステルフィル
ム18に設けられた多数の穴24を通じて連続してい
る。このため、上周部20と下周部22とが、互いに相
手方に対するアンカーとして機能するので、パッキン材
14がポリエステルフィルム18から離脱するおそれは
ない。
キン10の内周側に向かってパッキン材14から突出し
ており、外周側ではパッキン材14の表面とほぼ一連と
なっている。さらに、ポリエステルフィルム18の上下
の上下辺には、内側に突出する突起15が設けられてい
る。この突起15には、小穴12が開けられており、こ
の小穴12を例えば筐体端面に設けられたピン状の突起
に嵌合させることにより、パッキン10の位置決めを正
確に行うことができる。なお、小穴12に代えて例えば
U字状の開口を設けてもよい。
形に対応する上下の金型でポリエステルフィルム18を
挟むようにして、その金型内に可塑化したウレタンゴム
を注入して製造されている。このパッキン10では、ポ
リエステルフィルム18がパッキン材14の形状を保持
する働きをするので、パッキン10を例えば筐体のパッ
キン面に載置する際にパッキン10の形状が不安定とな
ることはなく、パッキン10を正確にパッキン面に載置
できる。また、例えば筐体の下部分のパッキン面にパッ
キン10を置いてから上部分を重ねる際にパッキン10
が変形するおそれもない。よって、正確な取り付けが可
能でしかも取り付け作業の作業性も向上する。
るポリエステルフィルム18をもって取付作業を行え
ば、作業者の指などがパッキン材14に接触することは
なく、指などに付いている油脂分やごみ等がパッキン材
14に付着することを防止できる。 (変形例)図2(a)に例示されるように、フィルム3
0の片面側だけにパッキン材32を配してもよい。
に、フィルム40の両面に配されるパッキン材42、4
4を穴46を通じて連続させる際に、片面側のパッキン
材44をスポット状にして、パッキン材44同士を不連
続としてもよい。以上、実施例に従って、本発明の実施
の形態について説明したが、本発明はこのような実施例
に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない
範囲でさまざまに実施できることは言うまでもない。
1(a)は平面図、図1(b)はC−C線と直交する方
向に沿った断面図、図1(c)はC−C線に沿った断面
図である。
(a)はパッキン材を片面側に配した例の断面図、図2
(b)は片面側のパッキン材をスポット状にした例の説
明図である。
材 15・・・突起 18…ポリエステルフィルム
20…上周部 22…下周部 24…穴 30…フィルム 32
…パッキン材 40…フィルム 42…パッキン材 44…パッキ
ン材 46…穴
Claims (6)
- 【請求項1】 フィルムの片面にパッキン材を付着させ
てなるパッキン。 - 【請求項2】 請求項1記載のパッキンにおいて、 前記フィルムの周形状は前記パッキン材の外周に沿って
いることを特徴とするパッキン。 - 【請求項3】 請求項1または2記載のパッキンにおい
て、 前記フィルムの両面に前記パッキン材が付着されている
ことを特徴とするパッキン。 - 【請求項4】 請求項3記載のパッキンにおいて、 前記フィルムには、前記パッキン材の付着域に対応して
穴が設けられており、 前記フィルムの両面のパッキン材は該穴を通じて連続し
ていることを特徴とするパッキン。 - 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか記載のパッ
キンにおいて、 前記フィルムには、前記パッキンの内周側または外周側
にて前記パッキン材から露出している部分があることを
特徴とするパッキン。 - 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか記載のパッ
キンを製造するにあたって、流動状態の前記パッキン材
を前記フィルムの片面側に供給し、該フィルム上におい
て該パッキン材を非流動化させて、前記フィルムに前記
パッキン材を付着させることを特徴とするパッキンの製
造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9119836A JP3022804B2 (ja) | 1997-05-09 | 1997-05-09 | パッキンの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9119836A JP3022804B2 (ja) | 1997-05-09 | 1997-05-09 | パッキンの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10310163A true JPH10310163A (ja) | 1998-11-24 |
JP3022804B2 JP3022804B2 (ja) | 2000-03-21 |
Family
ID=14771468
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9119836A Expired - Fee Related JP3022804B2 (ja) | 1997-05-09 | 1997-05-09 | パッキンの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3022804B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001100216A (ja) * | 1999-09-27 | 2001-04-13 | Rogers Inoac Corp | ガスケット |
JP2006177551A (ja) * | 2004-11-25 | 2006-07-06 | Nhk Spring Co Ltd | ガスケット、その製造方法及びその施工方法 |
JP2009299903A (ja) * | 2001-03-09 | 2009-12-24 | Nok Corp | ガスケット |
JP2010112401A (ja) * | 2008-11-04 | 2010-05-20 | Nok Corp | ガスケット |
JP2013525834A (ja) * | 2010-04-16 | 2013-06-20 | タイコ エレクトロニクス (シャンハイ) カンパニー リミテッド | 光ファイバーケーブル・ジャンクションボックス |
WO2015140923A1 (ja) * | 2014-03-18 | 2015-09-24 | 日本包材株式会社 | 防水用パッキンの製造方法とこの方法により製造した防水用パッキン |
-
1997
- 1997-05-09 JP JP9119836A patent/JP3022804B2/ja not_active Expired - Fee Related
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WO2015140923A1 (ja) * | 2014-03-18 | 2015-09-24 | 日本包材株式会社 | 防水用パッキンの製造方法とこの方法により製造した防水用パッキン |
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