JPS5819639Y2 - メモリ−カ−ド - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は一般にクレジットカード等として汎用されてい
るメモリーカードに関し、特に集積メモリー回路をデー
タ記録手段として有したメモリーカードの構造改良に関
する。

現在、銀行等の金融業務をはじめとして多種多様の分野
に亘ってクレジットカード等のメモリーカードが使用さ
れている。

最も一般に汎用されているメモリーカードは磁気テープ
等の磁気メモリ一手段を記録媒体としてプラスチックカ
ード上に取付けることにより形成されてトリ、この磁気
メモリーカードのデータ処理は磁気ヘッドを有したカー
ド処理装置によってカードの磁気メモリ一手段部分にデ
ータの書込みをトとない斗たはデータの読取りをトとな
う方式が採られている。

この磁気メモリ一手段を用いたメモリーカードは記録デ
ータ量がかなり豊富にとれ、かつデータの目視が不可能
であることからメモリーカードの悪用防止効果ないし守
秘効果が他の例えばエンボスカード等より優れている利
点があるが、他方、持ち運びに当って永久磁石を近ずけ
ることによりデータの変動が生じたり、カードに外力や
熱が加わって変形を生ずるとデータの読取時にカード処
理装置の磁気ヘッドとカード上の磁気メモリー媒体との
間に空隙が生じてデータ読取りが不可能になる、或いは
メモリーカードに汚れが付着した場合にも同じくカード
処理装置の磁気ヘッドとカード上の磁気メモリー媒体と
の間に微小な空隙を生じる結果となり、正確なデータ読
取りが不可能になる。

このように磁気メモリーカードは取扱い上にむいて特別
な注意を払う必要性があり、このような特別の注意を一
般の利用者に要請することは煩わしいことになるという
不都合から最近、集積回路等の能動素子を埋設構造によ
って具備したメモリーカードが提案されている。

この集積メモリー回路の埋設形メモリーカードは磁石の
影響、カードの変形、汚れ等の影響によってデータに変
動を生じない利点があり、會たカードの持ち運びも従来
の磁気メモリー形のカードと同等の簡便性がある。

然しなから集積メモリー回路自体が静電気の空中放電に
よって破壊される危惧があり、特に化繊材料の着衣を帯
びたカード利用者の場合にはその利用者が金属片に触れ
たときに放電を生じ、これによって着衣に格納したメモ
リーカードが無意識のうちに破壊している等の事故発生
が予想される。

従って本考案の目的はこのような事故発生を未然に防止
するメモリーカードの構造を提供することにある。

本考案によれば、カード本体によって集積メモリー回路
を保持するとともに該カード本体の一部に入出力の接続
端子を取付けてなるメモリーカードにおいて、少くとも
上記集積メモリー回路の定置位置に対応する上記カード
本体の表面に静電気防止用皮膜を固着一体化させた構造
からなることを特徴とするメモリーカードが提供される
。

以下、本考案を添付図面に示す実施例に基き詳細に説明
する。

第１図、第２図は本考案に係る集積メモリー回路を有し
たメモリーカードの構造にむける好ましい１実施例を示
す図である。

第１図、第２図に於いて、メモリーカード１０はカード
本体部１２を具備し、このカード本体部１２によって集
積メモリー回路１６を保持している。

寸たカード本体部１２はその中心部にプラスチック材料
からなる保持板１２ａとその表面に後述のように設けら
れた静電気防止用皮膜１２ｂ、１２ｃとから構成されて
いる。

上述の集積メモリー回路１６をプラスチック保持板１２
ａによって保持する方法は、該プラスチツク保持板１２
ａ自体を２枚の同−寸法形状を有したプラスチック板か
ら形成し、これら２枚のプラスチック板の間にむいて集
積メモリー回路１６を挾持する方法がカード製作上から
最も簡便かつ確実性に富む方法であるが、他に例えば集
積メモリー回路１６自体をカード本体部１２の大きさ寸
法に等しい基板上に形成し、この基板形状の集積メモリ
ー回路を前述と同じく２枚のプラスチック板からなる保
持板１５ａの間に挾持する方法を採ることもできる。

集積メモリー回路１６に対してデータの書込み又はデー
タの読取りをトとなう場合に外部のカード処理装置と電
気的又は機械的に接続される入出力用の接続端子１８は
保持板１２ａの一辺に沿って設けられかつ信号線２０に
よって集積メモリー回路１６に接続されている。

なト、接続端子１８は上述のように外部のカード処理装
置と電気的又は機械的に接続されるので常に表面に露出
していることが必要であり、従って静電気防止用皮膜１
２ｂ又は１２ｃはこの接続端子部分１４には充当されて
いない。

静電気防止用皮膜１２ｂ、１２ｃはカーボン材料の皮膜
によって形成してもよく、或いは金属箔や金属網によっ
て形威し、これらをプラスチック保持板１２ａの両表面
に接着法又は塗着法によって充当すればよい。

また蒸着法によって金属箔膜をプラスチック保持板１２
ａの両表面に蒸着するようにしてもよい。

このように静電気防止用皮膜１２ｂ、１２ｃを集積メモ
リー回路１６の定置位置と対応したプラスチック保持板
１２ａ上の表面に予め設けて釦けば、メモリーカード１
０の外部において、静電気の放電が発生した場合にもこ
の放電電流は皮膜１２ｂ、１２ｃに流れて接続端子１８
に達することが無く、従って集積メモリー回路１６に放
電電流の流通によって生ずる事故が巧みに回避できるの
である。

なト、第１図及び第２図に示した実施列では静電気防止
側皮ｔｌＪｊ１２ｂ、１２ｃによってプラスチック保持
板１２ａの両表面を被覆した構造として単に静電気の流
入防止を計るばかりでなく、外部ノイズ信号の侵入防止
を計る効果も有し、従ってメモリーカード１０のデータ
処理中に外部ノイズ信号による誤動作を防止し、正確な
データ書込みや読取りが実施される利点もある。

しかしながらプラスチック保持板１２ａの一方の面にの
み静電気防止用皮膜１２ｂ又は１２ｃを充当するのみで
も所望の程度の静電気流人防止効果を上げることは可能
である。

以上、本考案によるメモリーカードの構成を好斗しい実
施例によって説明したが、上述した実施例の外に例えば
カード本体部１２のプラスチック保持板１２ａを一枚の
プラスチック板によって形成し、そのプラスチック板に
穿設した凹所内に集積メモリー回路１６を埋設し、該集
積メモリー回路１６を囲繞するプラスチック板部分及び
該集積メモリー回路１６の外表面に導電材料皮膜を施し
て静電気防止と回路の機械的損傷との両者を計るように
した実施例を構成することも可能である。

第３図は第１図、第２図に示した集積メモリーカードに
データの書込み処理又はデータの読取り処理をトとなう
ための回路構成を示すブロック図であり、集積メモリー
回路１６と接続端子１８とをカード本体部１２に具備し
た本考案によるメモリーカード１０に対して電源回路２
２、アドレスカウンタ２４、データの書込み及び読取り
回路２６、制御回路２８が外部に設けられるのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案によるメモリーカードの１実施例を示す
平面図、第２図は同実施例の■−■線による断面図、第
３図は第１図、第２図に示したメモリーカードのデータ
処理回路の構成を示すブロック図。 図中、１０・・・メモリーカード、１２・・・カード本
体部、１２ａ・・・プラスチック保持板、１２）１２ｃ
・・・静電気防止用皮膜、１６・・・集積メモＩＪ−回
路、１８・・・入出力接続端子。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ カード本体内に集積メモリー回路を内蔵保持すると
   ともに該カード本体の一部に上記集積メモリー回路用の
   入出力の接続端子を取付けてなるメモリーカードにむい
   て、少くとも上記集積メモリー回路の定置位置に対応す
   る上記カード本体の表面に静電気防止用皮膜を固着一体
   化させた構造からなることを特徴とするメモリーカード
   。 ２ 実用新案登録請求の範囲第１項に記載のメモリーカ
   ードに３いて、上記静電気防止用皮膜は上記カード本体
   の両表面にトける少くとも一方の面に設けられたメモリ
   ーカード。 ３ 実用新案登録請求の範囲第１項又は第２項に記載の
   メモリーカードに釦いて、上記静電気防止用皮膜は導電
   物質皮膜からなるメモリーカード。