JPS63141945A - 高純度0−トルイル酸の製造方法 - Google Patents

高純度0−トルイル酸の製造方法

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JPS63141945A
JPS63141945A JP28771586A JP28771586A JPS63141945A JP S63141945 A JPS63141945 A JP S63141945A JP 28771586 A JP28771586 A JP 28771586A JP 28771586 A JP28771586 A JP 28771586A JP S63141945 A JPS63141945 A JP S63141945A
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toluic acid
ammonia
acid
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xylene
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Nobuyuki Tokura
戸倉 信之
Takao Fujimaru
藤丸 隆雄
Akiyuki Ninomiya
二宮 暎之
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はO−キシレンより高純度〇−トルイル酸を製造
する方法に関する。
0−トルイル酸は農薬、医薬および重合開始剤等の原料
として広(利用され、その用途によっては99−t%以
上の高純度が要求される。
(従来技術) 0−トルイル酸は0−キシレンを酸化することにより製
造される。通常は溶媒の不存在下で、ナフテン酸コバル
ト、トルイル酸コバルト、またはトルイル酸マンガンな
どの重金属の有機酸塩を触媒として、分子状酸素含有ガ
スにより液相酸化する方法が用いられ、米国特許265
316号、2712549号、2712551号などに
記載されている。
またこの液相酸化反応において、副反応を抑制する方法
が特公昭52−46217号、特開昭53−11283
1号、特開昭55−156232号に、反応精製物を再
結晶し、精製する方法が特開昭56−55341号に記
載されている。
(発明が解決しようとする問題点) 0−キシレンを酸化して得た反応生成物には、〇−トル
イル酸および水の他に、安息香酸、フタリド、0−フタ
ル酸、0−メチルベンジルアルコールなどの副生物が含
まれ、溶媒抽出、晶析、蒸溜等の方法によってO−)ル
イル酸を精製する必要がある。
これらの精製法の中で、工業的に最も操作が簡単で容易
に実施できるのは蒸溜法であるが、沸点および共沸物生
成の関係から、蒸溜では0−フタル酸およびフタリドと
0−+−ルイル酸の分離が難しく、蒸溜法により99w
tX以上の高純度0−トルイル酸を得ることが工業的に
困難である。
このため高純度0−トルイル酸を得る方法としては、一
般に晶析法が用いられる。晶析法では大量の熱水中に粗
〇−トルイル酸を溶解させ、冷却により晶析させること
により高純度0−トルイル酸が得られるが、この方法で
は排水中に副生物と共に、一部のO−)ルイル酸が溶解
することから、収率が低く、また活性汚泥処理を必要と
する大量の排水を生成し、その処理に多くの費用と労力
が必要である。
(問題点を解決するための手段) 発明者は、0−キシレンめ酸化反応生成物より高純度o
−トルイル酸を得るに際しての以上の如き問題点に関し
て鋭意検討した結果、0−キシレンの酸化反応生成物を
アンモニアで処理することにより、0−フタル酸をフタ
ルイミドとし、これを蒸溜すれば高純度0−トルイル酸
が得られることを見出し、本発明を完成した。
即ち本発明は、0〜キシレンを酸化して得た反応液を、
アンモニアを含有するガスまたは水溶液で処理した後、
蒸溜することを特徴とする高純度0−トルイル酸の製造
法である。
O−キシレンの酸化は、従来の方法により行われる。即
ち溶媒の不存在下で、ナフテン酸コバルト、トルイル酸
コバルト、またはトルイル酸マンガンなどの重金属の有
機酸塩を触媒として、分子状酸素含有ガスにより液相酸
化する。反応温度は通常100〜260℃であり、好ま
しくは100〜220℃である。反応圧力は反応温度が
高くなるに従って高くなるが、通常O〜30kg/cm
”Gであり、好ましくはO〜25kg/cm2Gである
。反応時間は0.5〜5hrs好ましくは1〜3 hr
である。
反応生成物の蒸溜は、未反応0−キシレンの回収と0−
トルイル酸の精製の二段の蒸溜が通常行われる。アンモ
ニアによる処理は、どちらの蒸溜の前に行っても良いが
、第一段の蒸溜による未反応0−キシレンを回収した後
の組成物を処理する方が、アンモニアの損失が少なく工
業的に有利である。
未反応0−キシレンを回収するための蒸溜は、3〜5段
相当の段塔または充填塔を用い、圧力30〜60Tor
r、温度150〜200℃で行う。
アンモニアによる処理は、アンモニアガス、アンモニア
水溶液ないし炭安水などのアンモニアを含有するガスま
たは水溶液を用い、通常、常圧ないし加圧下、温度10
0〜240℃、好ましくは180〜220℃で、0−キ
シレンの酸化反応液を攪拌しながら行う。
なおアンモニアの添加量は、アンモニアガス使用時は0
−フタル酸のモル数の1〜2倍、好ましくは1〜1.5
倍とする。また常圧下でアンモニア水溶液を使用する場
合のアンモニア添加量は、0−フタル酸のモル数の1〜
5倍、好ましくは1〜2倍とする。常圧下でアンモニア
水溶液を使用する場合は、沸点との関係から温度を上げ
ることができないため、フタルイミドの生成が遅く、ア
ンモニア添加量が多くなる。
アンモニア処理後の0−トルイル酸の精留は、10〜3
0段相当の段塔または充填塔を用い、100〜3゜OT
orr、好ましくは150〜250 Torrの圧力で
、3〜20程度の還流比で蒸溜する。
圧力が100Torrより低い場合には、0−トルイル
酸とフタライドとの間で共沸物を生成するため、高純度
0−トルイル酸が得られず、また圧力が高すぎる場合は
、塔底の温度が高くなり、0−トルイル酸の分解および
重合物の生成の可能性があるので好ましく無い。このた
め精留塔の塔底の温度は250℃以下とする。
(作用および効果) 0−キシレンの酸化反応生成液中の0−フタル酸はアン
モニア処理することにより、フタルイミドとなるので蒸
溜により容易に系外に除去されるようになり、高純度o
−トルイル酸が得られる。
アンモニア以外の処理法では苛性ソーダで0−フタル酸
をフタル酸ジソーダ塩にする方法があるが、生成したフ
タル酸ジソーダ塩は蒸溜時160℃以上になると0−ト
ルイル酸とNa交換をし、再びフタル酸となる。従って
苛性ソーダで処理する方法では、アルカリ処理後水洗を
行ってフタル酸ジソーダ塩を系外に除去した後蒸溜を行
う必要がある。
本発明の方法によれば、晶析法と異なり、0−トルイル
酸の損失が非常に少なく、高純度0−トルイル酸が容易
に製造される。また副生物は高濃度で得られるから、焼
却処理を行うことができ、活性汚泥処理が不要である。
更に本発明は、蒸溜操作で連続的に行えるから、操作が
容易で、省力化され、0−トルイル酸精製の費用が非常
に削減される。
以上による本発明の工業的意味が大きい。
(実施例) 以下実施例により本発明を具体的に説明する。
勿論本発明はこれらの実施例により限定されるものでは
ない。なお第1表および第2表における略号は次の分析
値(X)を示す。
o’rA:o−トルイル酸  PL:フタリドPA:O
−フタル酸 0thers: その他の成分(安息香酸およびフタル
イミドを含む) 実施例1 触媒としてナフテン酸コバルトを使用し、圧力5kg/
cm”G 、温度160℃で反応させた反応生成物を蒸
溜し、未反応0−キシレンを除去した粗o−トルイル酸
を得た。次に粗〇−トルイル酸中のO−フタル酸含量の
モル数に対して2.15倍モルのアンモニア量に相当す
るアンモニア水(濃度2χ)を加え、100℃で約10
分間加熱撹拌を行い、0−フタル酸のイミド化処理を行
った。
アンモニア処理後、ディクソンパツキンを高さ1n+充
填した充填塔で、還流比約10、圧力220Torrで
蒸溜した。この結果、純度99.43wLχの〇−トル
イル酸が得られ、粗o−トルイル酸よりの0−トルイル
酸の回収率は90χであった。
止較貞上 実施例1において、アンモニア処理をせずに同一の条件
で蒸溜した。この結果、0−トルイル酸の純度は95 
、5sw tχであり、0〜トルイル酸の回収率は91
χであった。
実施例1および比較例1における各処理液のガスクロ分
析値を第1表に示す。
第1表 実施例工と同様にして得た1f104ルイル酸を用い、
アンモニアガスをO−フタル酸含有量に対して等モル(
1,0倍)加え、200°Cにて処理した後、実施例1
と同じ充填塔で還流比10、圧力200Torrで蒸溜
した。この結果、純度99.60wt!のo−トルイル
酸が得られ、回収率は90χてあった。
ル較五主 実施例2において、アンモニア処理せずに同一の条件で
蒸溜した。この結果、純度97.46wtXのO−トル
イル酸が得られ、回収率は91χであった。
実施例1および比較例2におけるガスクロ分析値を第2
表に示す。
第2表

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. O−キシレンを酸化して得た反応液を、アンモニアを含
    有するガスまたは水溶液で処理した後、蒸溜することを
    特徴とする高純度O−トルイル酸の製造法
JP61287715A 1986-12-04 1986-12-04 高純度0−トルイル酸の製造方法 Expired - Lifetime JPH07116096B2 (ja)

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