JPS63139708A - タイヤの加硫制御方法およびその装置 - Google Patents

タイヤの加硫制御方法およびその装置

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JPS63139708A
JPS63139708A JP61288525A JP28852586A JPS63139708A JP S63139708 A JPS63139708 A JP S63139708A JP 61288525 A JP61288525 A JP 61288525A JP 28852586 A JP28852586 A JP 28852586A JP S63139708 A JPS63139708 A JP S63139708A
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JP
Japan
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vulcanization
tire
degree
temperature
time
Prior art date
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Pending
Application number
JP61288525A
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English (en)
Inventor
Shunei Ozoegawa
小副川 俊英
Kikuo Oka
岡 喜久雄
Hideo Hisatomi
久富 英雄
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
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Publication of JPS63139708A publication Critical patent/JPS63139708A/ja
Priority to US07/330,948 priority patent/US5055245A/en
Pending legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/44Resins; rubber; leather
    • G01N33/445Rubber

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はタイヤの加硫制御方法およびその装置、詳しく
はタイヤ加硫工程におけるタイヤ内部の加硫度分布から
加硫終了時間を決定し加硫工程を制御するタイヤの加硫
制御方法およびその装置に関する。
(従来の技術とその問題点) 従来、タイヤを含むゴム製品の加硫工程の制御は、加硫
金型側温度を一定温度に制御し、かつタイヤ内側のブラ
ダ−内の圧力および温度を一定値に制御することにより
事前に設定された設定加硫時間が終了するまで加圧・加
熱して加硫する方法となっている。この場合、加硫中の
温度の変動、および未加硫タイヤ、ブラダ一温度の口内
、日間および季節間の変動は、変動があるものと予測し
て、変動した場合でも加硫不足とならない余裕時間を加
えた長い加硫時間を設定せざるをえない。
このため、往々にして望ましい加硫時間より大幅に長い
時間加圧・加熱されて加硫され、タイヤの品質の低下を
招くという問題点がある。
これらの問題を解決するために、タイヤ加硫中のタイヤ
内部の特定点の温度履歴を、出し入れできる温度センサ
ーにより検出し、加硫状態を判定し制御する方法が考案
されている。しかしながら、この方法では製品に温度セ
ンサーの傷がつき、また、温度センサーを挿入すること
による真値との誤差が生じ、また加硫の最遅点は境界温
度の履歴によりその位置が移動するが、これに対応でき
ないという精度上の問題点があるばかりでなく、細い温
度センサーを毎回機械的に出し入れさせるので耐久性に
難点があり、汎用性がある方法ではない。
また、特開昭60−178010号公報に示すようなも
のがある。これは最小加硫点が有限要素法によりタイヤ
の1サイズおよび1品種毎に特定の数式の係数を定める
ことで定まり、汎用的でないばかりか特定の数式の意味
も明確でないという問題点がある。
また、特開昭60−1.3250号公報に示すようなも
のもある。これはブロック状の単体には適用されるもの
で加硫中に算出された等価加硫時間および加硫度により
加硫時期の制御をしており、加硫時間が長くなるという
問題点がある。
また、最近の技術としては、米国特許第4,371゜4
83号に提案されたものがある。′これは、要求される
加硫単位(等価加硫量)が投入されると終了する方法で
あり、タイヤのショルダの上に設けたある特定線にそっ
てタイヤの加硫中の加硫単位数を単体または複数のアル
ゴリズム(問題解決のための有限個の規則または手順に
よる算法)を使用して計算し、次いで、この特定線上の
固定された内部の点(位置)の最小加硫点が選択され、
その点の加硫単位数が事前に設定された加硫単位をこえ
ると加硫終了させるというものが提案されている。しか
しながら、この計算に使用されるアルゴリズムの係数は
、使用するタイヤサイズ毎に、事前に、大型コンピュー
ターにより解(数値)を求めなければならず、また、タ
イヤの加硫時の最小加硫点は境界の温度条件により必ず
しもショルダ部になるとは限らないため、この方法は必
ずしも汎用性があるとは言えなかった。
そこで、本発明は、未加硫タイヤの温度の変動および加
硫中の熱媒体の温度変動等がある場合においても、最低
の加硫度が保障され、かつ最適のタイヤの品質、性能が
得られる最短の加硫時間が、タイヤを傷つけることなく
、どのようなサイズのタイヤにおいても精度良く確実に
決定でき、さらに、安価で汎用性のあるタイヤの加硫制
御方法およびその装置を提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 本願の第1発明に係るタイヤの加硫制御方法は、タイヤ
の加硫中に加硫の微小時間毎に加硫金型およびプラダ−
内の温度からタイヤ内部の一個所以上の場所の温度を推
定することにより最小加硫度を演算する第1ステップと
、最小加硫度から加硫停止後の予測最小加硫度を予測す
る第2ステップと、この予測最小加硫度が目標加硫度を
超えたら加硫を停止する第3ステップと、から構成され
ることを特徴としており、本願の第2発明に係るタイヤ
の加硫制御装置は、加硫金型および加硫金型内のタイヤ
内側に配置されたブラダ−内から加熱、しタイヤの加硫
が終了したら加硫を停止するタイヤの加硫制御装置にお
いて、加硫の微小時間毎に加硫金型およびプラダ−内の
温度を測定する温度測定手段と、加硫金型とブラダ−内
の温度からタイヤ内部の一個所以上の場所の温度を推定
することにより最小加硫度を演算する演算手段と、最小
加硫度から加硫停止後に到達する予測最小加硫度を予測
する予測手段と、予測最小加硫度が目標加硫度を超えた
ら加硫を停止する制御手段と、を備えたことを特徴とし
ている。
ここに、加硫金型およびプラダ−内の温度とは、最小加
硫度を演算する場所において、タイヤと加硫金型の内表
面が接触する境界の境界温度に対応する温度であり、ま
た、タイヤに熱伝達するブラダ−のブラダ−内側と熱媒
体と接触する境界層の境界温度に対応する温度で、具体
的には環状ブラダ−の中心軸の近傍に設けられた温度セ
ンサーにより測定し演算される温度である。
(作用) 本願の第1発明のタイヤの加硫制御方法は、加硫の微小
時間毎に加硫金型およびブラダ−内の温度からタイヤ内
部の1個所以上の場所(例えば、タイヤのクラウン部、
ショルダ部およびビード部)でタイヤの内部の温度を推
定することによりタイヤ内の最小加硫度を演算している
ので、各場所の最小加硫度は、演算を実施時に温度の履
歴により最小加硫度がその位置を時間とともに移動して
も、この移動に伴って、演算される最小加硫度は時間と
ともに変動してタイヤ内部の真の最小の値を示し、従来
のように、温度の履歴により加硫の最遅部の位置が移動
しても特定点のみで加硫状態を判定し真の加硫を誤るこ
とはない。
また、タイヤ内部の最小加硫度がタイヤおよびブラダ−
等のゲージの差異、または境界温度の履歴に変動が起こ
り、タイヤ内で移動してもその移動した場所の最遅点の
最小加硫度が選定され、この全タイヤ内部で最小の加硫
度である最小加硫度が演算され、この最小加硫度を基に
加硫時間を決定するので、タイヤ内部のすべての場所で
最低必要加硫度が維持される。
また、タイヤ内部の最小加硫度が目標加硫度を超えてか
ら加硫を停止するので、タイヤ加硫時にタイヤの品質お
よび性能に最も重要な目標加硫度が維持されタイヤの品
質および性能が保証される。
また、加硫停止後に到達する予測加硫度が目標加硫度を
超えたら加硫を停止するので、従来のように目標加硫度
に達する時間に余裕時間を加えた設定加硫時間で加硫を
停止する場合に対し、所定時間以上の加硫時間が短縮さ
れる。
本願の第2発明のタイヤの加硫制御装置は、最小加硫度
から加硫停止後に到達する予測最小加硫度を予測する予
測手段および予測最小加硫度が目標加硫度を超えたら加
硫を停止する制御手段が設けられているので、加硫は最
小加硫度が目標加硫度に到達する前に停止され、加硫時
間は従来の余裕時間を加えた設定加硫時間より大幅に短
縮される。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第2図は本発明に係るタイヤの加硫制御方法を実施する
ための装置の一実施例を示すブロック図である。
まず、構成について説明する。第2図において、1はタ
イヤの加硫制御装置であり、加硫制御装置1はコントロ
ールユニット3と、コントロールユニット3に外部デー
タを入力する入力手段(例えば、キーボード、入力カー
ド、簡易設定表示I!Ji)4と、第3図に示す加硫装
置2内に取付けられコントロールユニット3に18号を
入力する加硫金型温度センサー19およびブラダ一温度
センサー21を存している。加硫装置2は加硫金型6お
よび加硫金型6内のタイヤ5内側に配置されたブラダ−
7を有し、ブラダ−7内には加圧加熱流体(例えば、ス
チーム、ガス、温水等)8がパイプ9を介して循環する
よう供給し、加硫金型6のプラテン部12の空洞12a
内には加圧加熱流体10がパイプ11を介して循環する
よう供給さ軌る。タイヤ5はブラダ−7内の高圧の加圧
加熱流体8によりブラダ−7の内側から加硫金型6側に
押圧され、かつ加硫金型6を介して伝達される熱と加硫
金型6を介して伝達される熱により加熱・加硫される。
加硫金型温度センサー(温度測定手段)19およびブラ
ダ一温度センサー(温度測定手段)21は温度測定手段
を構成している。温度測定手段の加硫金型温度センサー
19およびブラダ一温度センサー21は加硫の微小時間
毎にタイヤ5のショルダ部5aおよびビード部5bの場
所で各場所の加硫金型6の金型表面温度およびブラダ−
7内のセンターポール23の近傍の温度を測定している
。センターポール23の近傍の温度はタイヤ5内のブラ
ダ−7内側でクィヤ5のショルダ部5aおよびビード部
5bに対応する場所7aおよび7bの温度と等しく、こ
れらの場所に温度センサー20を設けたと同じである。
コントロールユニット3 (第2図)は後述の加硫制御
の第1〜3ステップS、〜S、を実施する加硫制御装置
である。すなわち、加硫制御に必要な時間計測手段、加
圧時間計測手段、データの記憶手段、演算手段、データ
の比較手段、予測手段および出力信号の発生手段の機能
を有している。
コントロールユニソ) 3 ハCP U 01K) 3
1、ROM(プログラム)32、RAM (記憶)33
およびA/D変換器34およびI10ポート35により
構成される。CP U31はROM32に書き込まれて
いるプログラムに従ってI10ボート35から必要な外
部データを取り込んだり、また、RAM33との間でデ
ータの授受を行ったりしながらタイヤの加硫制御に必要
な処理値を演算処理し、必要に応じて処理したデータを
I10ポート35へ出力する。A/D変換器34はCP
 U31の命令に従ってI10ボート35に入力された
外部信号をA/D変換する。
また、ROM32はc P U31における作動プログ
ラムを格納し、RAM33は演算に使用するプログラム
およびデータをマツプ等の形で記憶している。
予測に必要なデータ15〜17はI10ボート35を介
してRAMに記憶される。加硫装置2からの温度センサ
ー19および21およびブラダ−7内の加圧力を検出す
るブラダ−圧力センサー23からの出力信号C,,C,
およびC3はI10ボート35を介して記憶され、演算
に用いられる。
また、コントロールユニット3は具体的には下記のこと
を行う。すなわち、時間計測手段はタイヤ5の加熱の開
始時点から加熱時間を計測する。
加圧時間計測手段はブラダ−7内の加圧加熱流体8の加
圧力をブラダ−圧力センサー23により検出し加圧時間
を計測する。コントロールユニット3中の演算手段は、
詳細は後述するが、加硫金型の温度とブラダ−内の温度
からタイヤのゲージ方向の温度分布および加硫度分布を
計算し、タイヤ内の最遅点の最小加硫度を演算する。
コントロールユニット3内の予測手段は、タイヤ内の最
小加硫度が所定加硫度を超え前記加硫時間が所定時間を
超えると加圧加熱を停止後から所定時間後に到達する予
測最小加硫度を予測する。
コントロールユニット3中の出力手段は、予測最小加硫
度が目標加硫度を超えたら加熱を停止する出力信号C4
を出力手段27に出して加熱を停止する。
以下、本発明に係るタイヤの加硫制御方法を、この方法
を実施するための前述のタイヤの加硫制御装置により説
明する。第1図はその方法の全体構成図であり、その構
成を第1〜3ステップ81〜S、につき、第4図のフロ
ーチャートにより説明する。
第4図はROM32に書き込まれている加硫制御のプロ
グラムを示すフローチャートであり、本プログラムは加
硫装置2の加熱の開始から終了までの開所定時間毎にそ
の一部または全部が実行される。
(第1ステップS、) まず、タイヤの加硫時に加圧・加熱の開始時点から時間
の計測および加圧力の計測を開始する。
具体的には、第4図に示すように、Plで制御開始前に
加硫制御に必要な制御データを入力手段4により入力す
る。すなわち、詳細は後述するが、演算する場所のタイ
ヤ、ブラダ−1境膜等の寸法、各部材の寸法およびそれ
ぞれの熱拡散係数から計算された平均熱拡散係数等の制
御データを入力するとともに加硫開始直前の未加硫タイ
ヤの温度を読み込む。また、加硫制御のための時間モー
ドおよび加硫予測モードの判別データが読み込まれる。
次いで、P2でタイヤの加熱加硫を時間モードで開始す
る。すなわち、プラテン部12内には加圧加熱流体lO
が常時供給され、ブラダ−7内には高圧の加熱加圧流体
(例えば、蒸気およびガス)8が供給されて、タイヤ5
はプラテン部12側から加熱されるとともに、ブラダ−
7を介してブラダ−7内の加圧加熱流体8により加硫金
型6側に加圧され、加熱される。このタイヤ5の加圧加
熱の開始時点から時間計測およびブラダ−7内の加圧力
の計測を開始し、コントロールユニット3による時間モ
ードによる制御を開始する。
次いで、加硫の微小時間毎に加硫金型6およびブラダ−
7内の温度からタイヤ内部の1個以上の場所でタイヤ5
のゲージ方向の温度分布および加硫度分布を計算しタイ
ヤ5内部の最小加硫度を演算する。具体的には、 P、で、加硫中のタイヤ5のショルダ5aおよびビード
5b(それぞれタイヤ内部の温度を予測する部分)の2
個所の場所で温度分布をタイヤのゲージ方向(厚さの方
向)に予測する(以下、代表としてショルダ5aについ
て説明する)。この際、ショルダ5aへの熱伝達は、第
5図に示すように、タイヤの形状からモールド6、タイ
ヤ5、ブラダ−(加硫がブラダ−を用いて行う場合)7
および境膜層13から構成される部材間に起こるとする
。これらの部材間の熱伝達からタイヤ内部の温度分布を
熱拡散の解決、すなわち下記の要素a)〜e)により予
測する。
要素a):部十のゲージ(・法) 15の予測に必要な
タイヤ5およびブラダ−7のゲージ15は加硫中のそれ
ぞれのゲージ方向A−Cのゲージ15を実測または計算
で求める。また、境膜層13のゲージ15は、ブラダ−
内側の高圧の加圧加熱流体8を強制的に攪拌した場合と
攪拌しない場合の熱伝達量の解析により加圧加熱流体8
の種類(例えば、蒲気、ガス、温水)およびその供給条
件(例えば、供給の時間、混合比等)毎に定める。
これらの部材のゲージ15は制御装置1のコントロール
ユニット3に入力手段4を介して入力する。
、要素b):熱拡散係数16の算出と入力熱拡散係数1
6の算出は必要なデータ16a  (後述)を予め入力
したコントロールユニット3により算出する。すなわち
、ショルダ5aを構成する各部材毎の熱拡散係数Aiを
測定し、次いでゲージ、タイヤパターン形状を考慮した
平均熱拡散係数Aを算出し、コントロールユニット3に
入力する。平均熱拡散係数Aの算出方法は次式により行
う。但し、 Xiは部材毎のゲージ Aiは部材毎の熱拡散係数 Kiは部材毎の熱伝導度・・・・・・leaρiは部材
毎の密度・・・・・・・・・・・・1(iacp、は部
材毎の比熱・・・・・・・・・16a要素C):祈周条
豆A遮17 <’7j冒図)の検出と入力 初期条件温度17を入力手段4を介してコントロールユ
ニット3に入力する。具体的には加硫前の未加硫タイヤ
5および加硫前のモールド6を蓋開時のブラダ−7の表
面温度を、非接触式赤外線温度計又は接触温度計により
測定し、予測計算開始時の初期温度条件としてタイヤ5
およびブラダ−7の温度とし入力する。
要素d):  温度(第3図)のネ糺則タイヤ5のショ
ルダ(予測する部分)5aの境界温度は、第5図に示す
ように、1つは加硫金型とタイヤの境界温度を金型表面
に加硫金型温度センサー(例えば、白金製の測温抵抗体
)19を加硫金型表部6bに取り付けることにより、ま
た、他の1つはブラダ−とブラダ−内の熱媒体の境界温
度(ブラダ−表部7bにブラダ−温潤センサー20を取
り付けた場合)と等価な温度が検出できる部分に取り付
けた等価温潤センサー21により、加硫の初めから終わ
りまで連続的に検出する。これらの境界温度はそれぞれ
信号CIおよびC2としてコントロールユニット3に入
力スル。
要素e):タイヤβ部の温P/)布の予壓前記要素a)
〜d)のデータを基にしてタイヤ内部(ショルダ)5a
の温度分布をコントロールユニット3により算出し、予
測する。具体的には、差分法または有限要素法により行
う。
(差分法)差分法による場合につき説明する。
タイヤのショルダ内部(予測する部分)5aの形状は、
計算時間を短縮するために、■次元化したモデルとし、
第6図に示すように、任意の有限長さΔXで分割した点
(図にはO印で示している)のゲージ方向Aの温度分布
から微小時間Δθ後の点Xの温度t (x、  θ+Δ
θ)は次式3式%) : : : : により計算する。
この計算の初期条件には、予めコントロールユニット3
に入力されている前述の要素a)〜C)に述べた、部材
のゲージ15、熱拡散係数16および加硫時毎に測定す
るタイヤ5およびプラグ−7の初期条件の温度17のデ
ータを用いる。また、境界温度1日は要素d)で述べた
ものを用いる。これらを用いて前述の差分法により計算
したタイヤのショルダ5aの内部の温度分布は、加熱開
始直後から微小時間Xθ毎に算出する。
(有限要素法) タイヤ内部の温度分布の予へ11は前述の初期条件の温
度を用い、有限要素法によっても行うことができる。そ
の結果は前述の差分法の場合とほぼ同じである。
P4で、タイヤ内部の予測している場所におけるタイヤ
内部の最低内部温度が所定の一定温度(この実施例では
100℃)以上か否かを判別する。
一定温度以上のときはP、で温度分布から加硫度分布を
計算を開始する。最低内部温度が一定温度未満の時はタ
イヤ内部温度の予測をmVtする。P、での加硫度分布
の計算は、タイヤ5のショルダ5aにおいて、タイヤ5
のゲージ方向へに等間隔に7個の区域に、〜7に分割し
、それぞれの区域を代表する位置X、、(以下、nは1
〜7を代表する)においてP、で予測した温度分布の演
算データからコントロールユニット3によりタイヤ内部
の加硫度分布を計算する。すなわち、タイヤ内部のショ
ルダ(予測する部分)5aの各点x1において、P3で
予測した温度と微小時間Δθ毎の温度履歴とにより、ア
レニュウスの次式 3式%) 但し、E:活性化エネルギー R:ガス定数 To 二基型温度 T:反応温度 に基づいて等価加硫度を計算する。この結果、第7図に
示すように、ショルダ5aのゲージ方向(間隔ΔX)の
加硫度分布M、(位置X。の値)を得る。第7図におい
て、横軸はショルダ部のゲージ方向であり、縦軸は等価
加硫度である。
第7図に、加硫度計算を開始時θ1、その後微小時間Δ
θ後に計算する。図には、02〜θ5時間後のそれぞれ
の加硫度M0〜Mfis(以下、Moで代表する、mは
加硫時間のθ、の符号と同じ)からなる加硫度分布曲線
M工を示す。
タイヤゲージ方向Aの7個の位置x、、の加硫度分布M
□からコントロールユニット3により最小の加硫度M5
を有する位置X、を選定する。すなわち、(以下、時間
θ3を代表して説明する)加硫度計算開始後01時間の
加硫度分布曲線M73上の7個の区域に1〜7の代表位
置Xのうち最小の加硫度M 53を有する位置X、を選
定する(この位置X、は、加硫度分布曲線Mfi:l上
の最小の加硫値の位置XV3(矢印3にて示す)ではな
い)。
第7図に示すように、加熱開始後時間θ3の最小の加硫
度M 53の位置x5およびこの両側の6個のそれぞれ
の位置X1〜.および加硫度M、3〜M73とを用いて
2次の最小2乗法(関数式)で近催して最小加硫度V3
 (第7図に矢印3にて示している。)を計算する。こ
の最小加硫度V3  (数値3は時間θ3を意味する)
は加硫開始後の時間の経過とともにゲージ方向の位置を
モールド側方向に変化し、時間θ、にはショルダ5aの
ゲージ方向上の位置XvSで最小の最小加硫度■、とな
る。
次いで、タイヤ5内の各場所の最小加硫度V、を比較し
てタイヤ内の最小加硫度■7を選定する。
次いで、タイヤ5内の最小加硫度VVが所定加硫度を超
えるとともに所定の加圧力の加圧時間が所定時間を超え
ると最小加硫度を予測するステップへ移行する。具体的
には、P、で、タイヤ内の最小加硫度■7が所定の最低
加硫値V M I Hおよび最・高加硫値V 、AXの
所定の範囲内にあるとともに、所定のブラダ−7内の加
圧力が所定の加圧力を維持して所定時間を経過している
か否かを判別する。
最小加硫度v7が所定の範囲(VMAX−KIN )内
で、ブラダ−7内の加圧力が所定時間θpを経過してい
ると、P9で加硫制御は時間モードから加硫予測モード
に切替えられる。最小加硫値v1が所定の範囲VMAX
−MIX外の場合は、P、で、加硫制御゛  は時間モ
ードのままで進行し、規定加硫時間θ。
になったときに加硫工程を終了する。
(第2ステップSり 次いで、タイヤ内の最小加硫度■アが所定加硫度V M
 INを超えたら最小加硫度Vアから加硫停止後の所定
時間tK経過後に到達する予測最小加硫麿vイを予測手
段により予測する。具体的には、Proで、所定加硫度
VNINを超え加硫予測モードになると、タイヤ内の最
遅点の最小加硫度■、は、加熱開始後の時間θi (最
小加硫度Vi)において、加圧・加熱流体8およびlO
の供給を停止しても第8図に示すように、タイヤ内のタ
イヤ温度は、高く維持され加硫は!!続し、加硫度Vは
、第9図に示すように、増加する。そこでpHで、加硫
開始後の時間θiで加熱を停止した際、停止後時間1に
経過後に到達する予測最小加硫度VKをn回前の最小加
硫度V i −nと最小加硫度Vj(加硫時間θi)に
より直線補間して、すなわち、次式%式% により予測する。この予測計算は予測手段により行われ
加硫予測モードに切替えた後′m続する。
(第3ステップS、) 次いで、予測最小加硫度vKが目標加硫度■。
を超えたら加熱を停止する。具体的には、pHzで、予
測最小加硫度vKが目標加硫度■。を超えていると、P
I3で、加熱加硫工程を終了する信号C4を出力すると
ともに時間モードに切替わる。
目標加硫度■。に達していないと、P、にもどり加硫予
測モードによる予測加硫度Vつの予測を継続する。
出力信号C4はコントロールユニット3から加硫終了手
段27に出力され、PI4で冷却排気工程へ移行し加硫
が終了する。
また、本願の第1発明は、加硫制御系がセンサー等の無
効、故障、断線等の異常時には時間モードに切替り、予
め定められた規定時間による加硫に切替えられる。すな
わち、第10図の最小加硫度曲線に示すように、(11
所定時間θ9において、最小加硫度V丁、が予め定めら
れた最小加硫度の上限値C3を超えている場合には、ア
ラーム表示をして時間モードのまま加硫を終了する。ま
た、(2)所定時間θ9において、最小加硫度■T□が
予め定められた最小加硫度の上限値C2を超え上限値C
8未満の場合はアラーム表示をして、加硫予測モードで
加硫を進める。また、(3)時間モードによる規定加硫
時間θ。において、最小加硫度V y 3が予め定めら
れた最小加硫度の下限値C3未満である場合には、アラ
ームを表示して時間モードに切替えて加硫を終了する。
また、(4)所定時間θ。において、最小加硫度VT4
が予め定められた最小加硫度の下限値C!を超え、下限
値04未満の場合はアラーム表示をして加硫予測モード
で加硫を進める。
次に、作用について説明する。
本発明のタイヤ加硫の制御方法はタイヤの予測する各場
所において、タイヤのゲージ方向に7個の区域に分割し
、それぞれの区域を代表する位置x7で予測した温度分
布から加硫度を計算し、この加硫度分布M、、、から最
小の加硫度M、を、さらに最小加硫値Mvを計算し、次
いで境界〆昌度条件の変動により最小加硫値Mvがタイ
ヤのゲージ方向に移動しても加硫時間の経過に伴う各場
所の最小加硫値M vを計算するので、境界温度条件が
変動しても各場所の真の最小加硫4a M vを計算し
、従来の固定された特定点による場合のように、加硫の
最遅点と誤差を生ずることはない。
また、タイヤ内の最小加硫値vTが選定され、この最小
加硫値Vアが所定時間θ9で加硫制御の時間モードから
加硫予測モードに切替られ、最小加硫度Vi(時間θi
)から加硫停止後のtに時間後の予測最小加硫度■、を
予測手段により予測し、予測最小加硫度V、が目標加硫
度v0を越えたら加熱・加硫を停止しているので、加熱
停止までの加硫度をより正確に把握でき、また、冷却工
程での加硫度増加分も正確に把握できるので、従来より
も加硫時間を短くすることができる。このため、加熱時
間が大幅に短縮でき、加圧加熱流体の使用量も大幅に減
少でき、タイヤの最適の加硫時間の精度は良く、確実に
決定する。したがって、従来の加硫の制御方法のように
加硫時間に余裕を加えて過加硫になったり、タイヤが傷
つくこともなく、タイヤの品質性能は大幅に向上でき、
加硫時間は短縮でき、生産性が大幅に向上できる。
また、本発明においては、加硫制御を時間モードから加
硫予測モードに切替える際、すなわちP、の判別により
最低加硫度が保証されているので、タイヤの品質を十分
に保証できる。また、このタイヤ内の最小加硫値V7を
選定するので、タイヤの種類、サイズ、形状が変化して
も最適の加硫時間で加硫することができ、汎用性がある
。制御方法は安価なコンピューターを用いるので安価に
できる。
なお、前述の実施例ではブラダ−側の加熱媒体がスチー
ムおよび温水の場合について説明したが、本発明におい
てはこの実施例に限らず、加熱媒体は温水のみ、スチー
ムおよびガス等通常用いる熱媒体であってもよい。
次に、本発明に係るタイヤの加硫制御方法およびその装
置による場合(前述の実施例と同じ)と従来のものによ
る場合(比較例)とで、未加硫の乗用車用ラジアルタイ
ヤを加硫し、タイヤの生産−性、多イヤの品質性能を比
較試験し、本発明の効果を確認したので説明する。
比較試験において、タイヤの生産性はタイヤの加硫時間
を比較し、タイヤの品質性能i加硫した空気入りタイヤ
のベルト耐久性能およびカーカス耐久性能を比較試験し
た。試験は室内で通常のタイヤのドラム試験機を用い、
それぞれ通常の試験条件によってタイヤが故障するまで
の走行杆により比較した。
比較試験結果は次表に示す。従来のものによる場合を1
00として指数表示をした。数値は大きい程よいことを
示す。
画表の試験結果に示すように、本発明によるもの(実施
例)によって加硫したタイヤは、従来のものによって加
硫したタイヤに比較して、加硫時間は大幅に短縮されタ
イヤの生産性は大幅に向上できる。また、タイヤの品質
性能はともに過加硫や加硫不足もなく、加硫の保証がな
されており、大幅に向上できる。
(効果) 以上説明したように、本発明によれば、加硫中の加熱媒
体の温度の変動および加硫タイヤの温度の変動がある場
合においても、最適のタイヤ加硫時間がタイヤを傷つけ
ることなく精度良く確実に決定でき、かつ加硫時間は大
幅に短縮でき、タイヤの生産性を大幅に向上でき、タイ
ヤの品質性能も大幅に向上できる。また、この制御方法
および装置は汎用性があり、かつ安価である。
【図面の簡単な説明】
第1〜10図は本発明に係るタイヤの加硫制御方法およ
びその方法を実施するための装置の一実施例を示す図で
あり、第1図はその方法の全体構成図、第2図はその装
置の全体ブロック図、第3図は第2図のタイヤの加硫装
置2の全体断面図、第4図はその方法のフローチャート
、第5図は第3図の要部拡大断面図、第6図はその差分
法を説明する図、第7図はその加硫度分布およびその最
小加硫度を示すグラフ、第8図はその最遅点のタイヤ温
度を示すグラフ、第9図はその予測最小加硫度を示すグ
ラフ、第1θ図はその加硫制御の異常時の状態を示すグ
ラフである。 l・・・・・・加硫制御装置、 2・・・・・・加硫装置、 3・・・・・・コントロールユニット、4・・・・・・
入力手段、 5・・・・・・タイヤ、 6・・・・・・加硫金型、 7・・・・・・ブラダ−1 8,10・・・・・・加圧加熱流体 9.11・・・・・・パイプ、 12・・・・・・プラテン部、 13・・・・・・境膜層、 15・・・・・・部材のゲージ、 16・・・・・・熱拡散係数、 17・・・・・・初期条件温度、 19・・・・・・加硫金型温度センサー(温度測定手段
)、21・・・・・・ブラダ一温度センサー(温度測定
手段)、22・・・・・・センターポール、 23・・・・・・ブラダ−圧力センサー。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)タイヤの加硫中に加硫の微小時間毎に加硫金型お
    よびブラダー内の温度からタイヤ内部の一個所以上の場
    所の温度を推定することにより最小加硫度を演算する第
    1ステップと、最小加硫度から加硫停止後の予測最小加
    硫度を予測する第2ステップと、この予測最小加硫度が
    目標加硫度を超えたら加硫を停止する第3ステップと、
    から構成されることを特徴とするタイヤの加硫制御方法
  2. (2)加硫金型および加硫金型内のタイヤ内側に配置さ
    れたブラダー内から加熱しタイヤの加硫が終了したら加
    硫を停止するタイヤの加硫制御装置において、加硫の微
    小時間毎に加硫金型およびブラダー内の温度を測定する
    温度測定手段と、加硫金型とブラダー内の温度からタイ
    ヤ内部の一個所以上の場所の温度を推定することにより
    最小加硫度を演算する演算手段と、最小加硫度から加硫
    停止後に到達する予測最小加硫度を予測する予測手段と
    、予測最小加硫度が目標加硫度を超えたら加硫を停止す
    る制御手段と、を備えたことを特徴とするタイヤの加硫
    制御装置。
JP61288525A 1986-07-07 1986-12-02 タイヤの加硫制御方法およびその装置 Pending JPS63139708A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH079457A (ja) * 1993-06-29 1995-01-13 Bridgestone Corp 加硫制御方法及び加硫システム
JP2006007654A (ja) * 2004-06-28 2006-01-12 Bridgestone Corp タイヤ成形ドラム、及び、それを有するタイヤ成形機
JP2016203553A (ja) * 2015-04-27 2016-12-08 東洋ゴム工業株式会社 空気入りタイヤの製造方法および空気入りタイヤ
JP2017193079A (ja) * 2016-04-19 2017-10-26 横浜ゴム株式会社 タイヤ加硫方法
JP2018024112A (ja) * 2016-08-08 2018-02-15 横浜ゴム株式会社 金型監視装置

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