JPH0473683B2 - - Google Patents

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JPH0473683B2
JPH0473683B2 JP61160580A JP16058086A JPH0473683B2 JP H0473683 B2 JPH0473683 B2 JP H0473683B2 JP 61160580 A JP61160580 A JP 61160580A JP 16058086 A JP16058086 A JP 16058086A JP H0473683 B2 JPH0473683 B2 JP H0473683B2
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tire
vulcanization
temperature
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)
  • Tyre Moulding (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明はタイヤ加硫の制御方法、詳しくはタイ
ヤ加硫工程におけるタイヤ内部の加硫度分布から
加硫終了時間を決定し加硫工程を制御するタイヤ
加硫の制御方法に関する。 (従来の技術とその問題点) 従来、タイヤを含むゴム製品の加硫工程の制御
は、モールド側温度を一定温度に制御し、かつタ
イヤ内側の内圧側の圧力および温度を一定値に制
御することにより事前に設定された加硫時間で加
硫する方法となつている。この場合、加硫中の温
度の変動および未加硫タイヤ、ブラダ温度の日
内、日間、季節変動は、変動があるものと予測し
て、変動した場合でも加硫不足とならない余裕時
間を加えた長い加硫時間を設定時間として設定せ
ざるをえない。このため、往々にして望ましい加
硫時間より大幅に長い時間加熱され、タイヤの品
質の低下を招くという問題点がある。 これらの問題を解決するために、タイヤ加硫中
のタイヤ内部の特定点の温度履歴を出し入れでき
る温度センサーにより検出し、加硫状態を判定し
制御する方法のものが考案されている。しかしな
がら、この方法では製品に温度センサーの傷がつ
き、また、温度センサーを挿入することによる真
値との誤差が生じ、また加硫の最遅点は境界温度
履歴によりその位置が変動するが、これに対応で
きないという精度上の問題点があるばかりでな
く、細い温度センサーを毎回機械的に出入れさせ
るので耐久性に難点があり、汎用性がある方法で
はない。 そこで、本発明は、加硫中の温度の変動および
未加硫タイヤの温度の変動等がある場合において
も、最適のタイヤの品質、性能が得られる加硫時
間を、タイヤを傷つけることなくかつ精度良く確
実に決定でき、さらに、安価で実用性のあるタイ
ヤ加硫の制御方法を提供することを目的とする。 (問題点を解決するための手段) 本願の第1発明に係るタイヤ加硫の制御方法
は、その基本概念図を第1図、第2図aに示すよ
うに、タイヤを加硫時に加硫の微小時間毎のタイ
ヤ内部の温度分布をタイヤのゲージ方向に予測す
るステツプS1と、タイヤ内部の温度分布のデータ
から加硫度分布を計算するステツプS2と、前記加
硫度分布より最小加硫値を計算するステツプS3
と、加硫を終了させる設定目標値と最小加硫値を
比較するステツプS4と、最小加硫値が加硫終了さ
せる設定目標値をこえたら加硫終了のステツプへ
移行する信号を出力するステツプS5と、を包含す
るものからなり、前記予測するステツプS1が、 (a) 予測する部分の加硫中のタイヤの形状とし
て、モールド、タイヤおよび内圧媒体の放射外
側に境膜層を設定し、タイヤおよび境膜層相当
の各ゲージを入力する、 (b) 加硫前のタイヤの温度を入力する、 (c) モールドとタイヤの境界の境界温度および内
圧媒体の放射外側の温度の温度検出を連続的に
実施する、 (d) 予測する部分の各部材毎の熱拡散係数、およ
びゲージとタイヤパターンの形状に対応した平
均熱拡散係数を算出する、 (e) 前記(a)〜(d)のデータより微小時間Δt経過毎
にタイヤ内部の温度分布を差分法または有限要
素法により予測するという、 各要素から構成されることを特徴としている。 ここに、タイヤのゲージ方向とはタイヤの予測
する部分において、タイヤの厚さが最も大きい方
向をいう。また、鼓膜層とは内圧媒体である、例
えば温水、スチーム等の加圧、加熱された熱媒体
がタイヤに接触する境界で熱拡散に影響する薄膜
の層状部分をいう。 また、タイヤの内側にブラダを用いて加硫する
場合には、要素(a)において、タイヤ、ブラダおよ
び境膜層の各ゲージを入力する。要素(b)において
は、加硫前のタイヤの温度およびブラダの初期温
度を入力する。要素(c)においては、モールドとタ
イヤの境界の境界温度および内圧媒体の放射外側
すなわちブラダ内圧側の温度検出を連続的に実施
する。 (作用) 本発明に係るタイヤ加硫の制御方法はタイヤの
温度分布を予測するステツプにおいて、加硫中の
タイヤの形状としてモールド、タイヤに加えて境
膜層が設定され、タイヤ内側の状態に対応した境
膜層のゲージを設定し、この熱拡散係数が算出さ
れているので、タイヤ内側の熱媒体の状態を変化
させる場合(例えば、熱媒体の温水を圧入した状
態から循環させる状態に変える場合)、熱媒体の
状態の変化に対応して境膜層相当ゲージを変化さ
せて入力することにより対応できる為、タイヤ内
部の温度分布及び加硫の最遅点を求める計算精度
が向上し、更に内圧側の熱媒体の種類及び条件の
変化に対応ができ汎用性の高いものである。 また、加硫前のタイヤの温度およびブラダの初
期温度が入力されているので、加硫時間は未加硫
タイヤおよびブラダの温度の変動に対応して余裕
時間を加える必要はなく、従来より短い加硫時間
の設定時間となる。 また、モールドとタイヤの境界の境界温度およ
びプラグ内圧側の温度検出が連続的に実施される
ので、従来のように、タイヤ内部の特定点の温度
履歴を検出するための温度センサーにより、製品
が傷ついたり、温度の真値との誤差が生じたり、
温度センサーの耐久性を問題とする必要はない。
このため、境界温度および内圧側の温度の検出温
度は連続的かつ高い精度で行われる。 また、熱拡散係数が、前述の境膜層を考慮する
とともに、部材のゲージおよびタイヤパターンの
形状を考慮した平均熱拡散係数が算出されている
ので、タイヤのパターン形状にかかわらず精度の
よい加硫制御となる。 また、タイヤ内部の温度分布の予測か微小時間
を経過毎に予測され、これを基に加硫度の最小加
硫値を計算し、設定目標値に比較してタイヤ加硫
の制御が行われるので、タイヤ加硫の制御が高い
精度で行われる。 本願の第2発明に係るタイヤ加硫の制御方法
は、その基本概念図を第1図、第2図bに示すよ
うに、タイヤを加硫時に加硫の微小時間毎のタイ
ヤ内部の温度分布をタイヤのゲージ方向に予測す
るステツプS1と、タイヤ内部の温度分布のデータ
から加硫度分布を計算するステツプS2と、前記加
硫度分布より最小加硫値を計算するステツプS3
と、加硫を終了させる設定目標値と最小加硫値を
比較するステツプS4と、最小加硫値が加硫終了さ
せる設定目標値をこえたら加硫終了のステツプへ
移行する信号を出力するステツプS5と、を包含す
るものからなり、前記予測するステツプS1が、 (a) 予測する部分の加硫中のタイヤの形状とし
て、モールド、タイヤ、ブラダおよび内圧媒体
の放射外側に境膜層を設定し、タイヤ、ブラダ
および境膜層相当の各ゲージを入力する、 (b) 加硫前のタイヤの温度およびブラダの初期温
度を入力する、 (c) モールドとタイヤの境界の境界温度およびブ
ラダ内圧側の温度の温度検出を連続的に実施す
る、 (d) 予測する部分の各部材毎の熱拡散係数、およ
びゲージとタイヤパターンの形状に対応した平
均熱拡散係数を算出する、 (e) 前記(a)〜(d)のデータより微小時間Δt経過毎
にタイヤ内部の温度分布を差分法または有限要
素法により予測するという、 各要素から構成されることを特徴としている。 (作用) 本発明に係るタイヤ加硫の制御方法は、タイヤ
を加硫する際、タイヤの放射内側にブラグを用い
て加硫する場合であり、作用は本願の第1発明と
ほぼ同じである。 (実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。 加硫中のタイヤはタイヤの放射内側に直接に加
熱内圧媒体を設ける本願の第1発明の場合と、タ
イヤの放射内側にブラグを介して加熱内圧媒体を
設ける本願の第2発明の場合とがある。ここでは
本願の第2発明に係る場合につき説明する。 第3図は本願の第2発明に係るタイヤ加硫の制
御方法を実施するための一実施例としての制御装
置1を示す図であり、第4〜9図により説明す
る。 まず、構成について説明する。第3図におい
て、1は制御装置であり、制御装置1はコントロ
ールユニツト3と、外部データを入力する入力手
段(例えばキーボード)4と、第4図に示す加硫
装置2内に取付けられコントロールユニツト3に
信号を入力する温度センサー19および20を有
している。加硫装置2はタイヤ5を収納するモー
ルド(金型)6と、タイヤ5の放射内側に配置さ
れるブラダ7とを有している。ブラダ7内には高
圧高温の熱媒体(例えば、スチームおよび温水)
8がパイプ9を介して循環され、加硫装置2のプ
ラテン部12の空洞12a内には熱媒体10がパ
イプ11を介して循環される。タイヤ5はブラダ
7内の高圧の熱媒体8によりブラダ7の内側から
モールド6側に押圧され、かつブラダ7を介して
伝達される熱とモールド6を介して伝達される熱
により加熱、加硫される。 以下、本発明に係るタイヤ加硫の制御方法を実
施するステツプS1〜S5および各要素(a)〜(e)につき
説明する。(第1,2図b)(第1ステツプS1) 加硫中のタイヤ5のシヨルダ(タイヤ内部の予
測する部分)5aの温度分布をタイヤのゲージ方
向(全厚さが最も大きい方向)Aに予測するに際
し、シヨルダ5aへの熱伝達は、第5図に示すよ
うに、タイヤの形状からモールド6、タイヤ5、
ブラダ(加硫がブラダを用いて行う場合)7およ
び境膜層13から構成される部材14間に起こる
とする。 要素(a) :部材のゲージ(寸法)15の入力 予測に必要なタイヤ5およびブラダ7のゲージ
15は加硫中のそれぞれのゲージ15を実測また
は計算で求める。また、境膜層13のゲージ15
は、ブラダ内側の高圧の熱媒体側、すなわち内圧
側8aについて内圧側の熱媒体8を強制的に撹拌
した場合と撹拌しない場合の熱伝達量の解析によ
り熱媒体8の種類(例えば、蒸気、ガス、温水)
およびその供給条件(例えば、供給の時間、混合
比等)毎に定める。これらの部材ゲージ15は制
御装置1のコントロールユニツト3に入力手段4
を介して入力する。 要素(b) :熱拡散係数16の算出と入力 熱拡散係数16の算出は必要なデータ16a
(後述)を予め入力したコントロールユニツト3
により算出する。すなわち、シヨルダ5aを構成
する各部材毎の熱拡散係数Aiを測定し、次いで
ゲージ、タイヤパターン形状を考慮した平均熱拡
散係数Aを算出し、コントロールユニツト3に入
力する。平均熱拡散係数Aの算出法は次式 平均熱拡散係数A=ΣXi×Ai/ΣXi 熱拡散係数Ai=Ki/Cpi×ρi により行う。 但し、 Xiは部材毎のゲージ Aiは部材毎の熱拡散係数 Kiは部材毎の熱伝導度……16a ρiは部材毎の密度……16a Cpiは部材毎の比熱……16a 要素(c) :初期条件温度17(第3図)の検出と入力 初期条件温度17を入力手段4を介してコント
ロールユニツト3に入力する。具体的には加硫前
の未加硫タイヤ5および加硫後のモールド6を釜
開時のブラダ7の表面温度を、赤外線方式温度計
又は接触温度計により測定し、予測計算開始時の
初期温度条件としてタイヤ5およびブラダ7の温
度とし入力する。 要素(d) :境界温度18(第3図)の検出 タイヤ5のシヨルダ(予測する部分)5aの境
界温度は、第5図に示すように、1つはモールド
とタイヤの境界温度をモールド表面温度検出する
モールド温度センサー(例えば、白金製の側温抵
抗体)19をモールド表部6bに取り付けること
により、また、他の1つはブラダと内圧側の熱媒
体の境界温度をブラグ表部7bにブラダ温側セン
サー20を取り付けるか、または境界温度と等価
な温度が検出できる部分に取り付けた等価温側セ
ンサー21により、第6図に示すように、加硫の
初めから終わりまで連続的に検出する。これらの
境界温度はそれぞれ信号C1およびC2としてコン
トロールユニツト3に入力する。 要素(e) :タイヤ内部の温度分布の予測 前記要素(a)〜(c)のデータを基にしてタイヤ内部
(シヨルダ)5aの温度分布をコントロールユニ
ツト3により算出し、予測する。具体的には、差
分法または有限要素法により行う。 (差分法)差分法による場合につき説明する。 タイヤのシヨルダ内部(予測する部分)5aの
形状は、計算時間を短縮するために、1次元化し
たモデルとし、第7図に示すように、任意の有限
長さΔxで分割した点x(図には○印で示してい
る)のゲージ方向Aの温度分布から微小時間Δa
後の点xの温度t(x、a+Δa)は次式 t(x、a+Δa)=t(x、a)+c{t(x−Δx、
a) −2t(x、a)+t(x+Δx、a)} ∴c=α/Δx2×Δa、α=K/ρc 但し、α:熱拡散係数 ρ:密度 c:比熱 K:係数 により計算する。 この計算の初期条件には、予めコントロールユ
ニツト3に入力されている前述の要素(a)〜(c)に述
べた、部材のゲージ15、熱拡散係数16および
加硫時毎に測定するタイヤ5およびブラダ7の初
期条件の温度17のデータを用いる。また、境界
温度18は要素(d)で述べ、第6図に示したものを
用いる。これらを用いて前述の差分法により計算
したタイヤのシヨルダ5aの温度分布は、第8図
a〜cに示すように、加硫開始直後および微小時
間Δa後にはそれぞれ第8図aおよびbの太線の
ようになり、微小時間Δa毎に算出すると、第8
図cのように時間a1〜a6に示すようになる。 (有限要素法) タイヤ内部の温度分布の予測は前述の初期条件
の温度を用い、有限要素法によつても行うことが
できる。その結果は前述の差分法の場合とほぼ同
じである。 ここで、タイヤ内部(シヨルダ)5aの温度分
布Lを予測する第1ステツプS1が終了する。 (第2ステツプS2) この第2ステツプS2においては、第1ステツプ
S1の温度分布の演算データからコントロールユニ
ツト3によりタイヤ内部の加硫度温度分布を計算
する。すなわち、タイヤ内部のシヨルダ(予測す
る部分)5aの各点xにおいて、第1ステツプS1
により計算された温度と微小時間Δa毎の温度履
歴とにより、アレニユウスの式に基づいて加硫度
を計算する。この結果、第8図a〜cに示したシ
ヨルダ5aのゲージ方向の温度分布のデータに対
応して、第9図a〜cに示すように、シヨルダ5
aのゲージ方向の加硫度分布Mを得る。第9図に
おいて、横軸はシヨルダ部のゲージ方向であり、
縦軸は加硫度である。 第9図に、加硫開始直後a、微小時間Δa後b、
およびa6時間後cのそれぞれの加硫度分布曲線M
を示す。 (第3ステツプS3) この第3ステツプS3においては、第2ステツプ
S2の加硫度分布より最小加硫値をコントロールユ
ニツト3により演算し、計算する。すなわち、シ
ヨルダ5aのゲージ方向において、加硫度分布の
曲線Mが最小となる。最小加硫点25とのこ点の温
度履歴より最小加硫値Nを計算する。 (第4ステツプS4) この第4ステツプS4においては、予めコントロ
ールユニツト3に入力されている加硫を終了させ
る設定目標値と最小加硫値Nと比較する。すなわ
ち、第3ステツプで計算した最小加硫値Nと予め
設定され、コントロールユニツト3中に入力され
た加硫を終了させる設定目標値N0と比較する。 (第5ステツプS5) この第5ステツプS5においては、最小加硫値N
が加硫の設定目標値N0を越えたら加硫終了のス
テツプへ移行する信号を出力する。この出力信号
C3はコントロールユニツト3から加硫終了手段
27に出力され加硫が終了する。 コントロールユニツト3は第1〜第5ステツプ
S1〜S5および要素(a)〜(e)においてなされた手段、
すなわち入力された予測に必要なデータの記憶手
段、演算手段、データの比較手段および出力信号
の発生手段の機能を有している。CPU(演算)3
1、ROM(プログラム)32、RAM(記憶)3
3およびA/D変換器34およびI/Oポート3
5により構成され。CPU31はROM32に書き
込まれているプログラムに従つてI/Oポート3
5から必要な外部データを取り込んだり、また、
RAM33との間でデータの授受を行つたりしな
がらタイヤの加硫制御に必要な処理値を演算処理
し、必要に応じて処理したデータをI/Oポート
35へ出力する。A/D変換器34はCPU31
の命令に従つてI/Oポート35に入力された外
部信号をA/D変換する。また、ROM32は
CPU31における作動プログラムを格納し、
RAM33は演算に使用するプログラムおよびデ
ータをマツプ等の形で記憶している。予測に必要
なデータ15〜17はI/Oポート35を介して
RAMに記憶される。加硫装置2からの温度セン
サ19および20からの出力信号C1およびC2
I/Oポート35を介して記憶および演算に用い
られる。 次に、2種類のタイヤ加硫の制御方法(実施例
と比較例)によりタイヤ(タイヤサイズ
PSR175R14)を加硫して性能を比較したので説
明する。 実施例のタイヤ加硫の制御方法およびその加硫
装置は前述の第1〜3図に示すものであり、比較
例は従来のタイヤ加硫の制御方法によるものであ
り、制御方法以外は同じである。タイヤは同じ構
成であり、加硫以外は同じように製造した。 試験はタイヤの生産性、タイヤの品質性能(ベ
ルト耐久性能、カーカス耐久性能)につき実施し
た。タイヤの生産性は加硫時間の長短を比較し
た。タイヤの品質として、ベルト耐久性能は、室
内の通常のドラム試験機を用い、一定荷重、一定
速度で一定の走行距離を走行した後に、タイヤの
ベルト端に発生する剥離故障の有無および故障の
大きさにより比較した。また、カーカス耐久性能
は、同様な耐久試験を実施し、タイヤのカーカス
プライ端に発生する剥離故障の有無および故障の
大きさにより比較した。試験結果は表1に示し
た。比較例によるタイヤの性能を100として指数
表示した。数値は大きい方が優れていることを示
す。
【表】 表1の試験結果に示すように、実施例によるタ
イヤの生産性は比較例によるタイヤの生産性より
大幅に向上しており、かつ実施例によるタイヤの
品質性能は比較例によるタイヤに比較して大幅に
向上している。 なお、前述の実施例では内圧側の加熱媒体がス
チームおよび温水の場合について説明したが、本
発明においてはこの実施例に限らず、加熱媒体は
温水のみ、スチームおよびガス等通常用いる熱媒
体であつてもよい。 (効果) 以上説明したように、本願の第1発明によれ
ば、加硫中の加熱媒体の温度の変動および加硫タ
イヤの温度の変動がある場合においても、最適の
タイヤ加硫時間が、タイヤを傷つけることなく精
度良く確実に決定でき、かつ加硫時間は短縮で
き、タイヤの生産性を大幅に向上でき、タイヤの
品質性能も大幅に向上できる。また、この制御方
法は安価でかつ実用性がある。また、本願の第2
発明によば、タイヤがブラグを介して加熱される
ので第1発明の効果に加えタイヤの品質性能をさ
らに向上する。
【図面の簡単な説明】
第1〜9図は本願の第1発明に係るタイヤ加硫
の制御方法の一実施例を示す図であり、第1図は
その全体構成図、第2図aはその第1ステツプの
各要素の構成図、第3図はその方法を実施するた
めの装置の全体ブロツク図、第4図は第3図に示
す加硫装置2の全体断面図、第5図は第4図の要
部拡大断面図、第6図はその境界温度を示すグラ
フ、第7図はその差分法を説明する図、第8図a
〜cはそれぞれa加硫開始直後、b微小時間Δa
後、c a6時間後のその温度分布を示すグラフ、
第9図a〜cはそれぞれ第8図a〜cに対応する
その加硫度分布およびその最小加硫値を示すグラ
フである。第2図bは本願の第2発明に係るタイ
ヤ加硫の制御方法の第1ステツプの各要素の構成
図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 タイヤを加硫時に加硫の微小時間毎のタイヤ
    内部の温度分布をタイヤのゲージ方向に予測する
    ステツプと、タイヤ内部の温度分布のデータから
    加硫度分布を計算するステツプと、前記加硫度分
    布より最小加硫値を計算するステツプと、加硫を
    終了させる設定目標値と最小加硫値を比較するス
    テツプと、最小加硫値が加硫終了させる設定目標
    値をこえたら加硫終了のステツプへ移行する信号
    を出力するステツプと、を包含するものからなる
    タイヤ加硫の制御方法において、前記予測するス
    テツプが、 (a) 予測する部分の加硫中のタイヤの形状とし
    て、モールド、タイヤ、および内圧媒体の放射
    外側に境膜層を設定し、タイヤおよび境膜層相
    当の各ゲージを入力する、 (b) 加硫前のタイヤの温度を入力する、 (c) モールドとタイヤの境界の境界温度および内
    圧媒体の放射外側の温度の温度検出を連続的に
    実施する、 (d) 予測する部分の各部材毎の熱拡散係数、およ
    びゲージとタイヤパターンの形状に対応した平
    均熱拡散係数を算出する、 (e) 前記(a)〜(d)のデータより微小時間Δt経過毎
    にタイヤ内部の温度分布を差分法または有限要
    素法により予測するという、 各要素から構成されることを特徴とするタイヤ加
    硫の制御方法。 2 タイヤを加硫時に加硫の微小時間毎のタイヤ
    内部の温度分布をタイヤのゲージ方向に予測する
    ステツプと、タイヤ内部の温度分布のデータから
    加硫度分布を計算するステツプと、前記加硫度分
    布より最小加硫値を計算するステツプと、加硫を
    終了させる設定目標値と最小加硫値を比較するス
    テツプと、最小加硫値が加硫終了させる設定目標
    値をこえたら加硫終了のステツプへ移行する信号
    を出力するステツプと、を包含するものからなる
    タイヤ加硫の制御方法において、前記予測するス
    テツプが、 (a) 予測する部分の加硫中のタイヤの形状とし
    て、モールド、タイヤ、ブラダおよび内圧媒体
    の放射外側に境膜層を設定し、タイヤ、ブラダ
    および境膜層相当の各ゲージを入力する、 (b) 加硫前のタイヤの温度およびブラダの初期温
    度を入力する、 (c) モールドとタイヤの境界の境界温度およびブ
    ラダ内圧側の温度の温度検出を連続的に実施す
    る、 (d) 予測する部分の各部材毎の熱拡散係数、およ
    びゲージとタイヤパターンの形状に対応した平
    均熱拡散係数を算出する、 (e) 前記(a)〜(d)のデータより微小時間Δt経過毎
    にタイヤ内部の温度分布を差分法または有限要
    素法により予測するという、 各要素から構成されることを特徴とするタイヤ加
    硫の制御方法。
JP61160580A 1986-07-07 1986-07-07 タイヤ加硫の制御方法 Granted JPS6315708A (ja)

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