JPS63137985A - 強誘電性液晶素子 - Google Patents

強誘電性液晶素子

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JPS63137985A
JPS63137985A JP61283464A JP28346486A JPS63137985A JP S63137985 A JPS63137985 A JP S63137985A JP 61283464 A JP61283464 A JP 61283464A JP 28346486 A JP28346486 A JP 28346486A JP S63137985 A JPS63137985 A JP S63137985A
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JP
Japan
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liquid crystal
ferroelectric liquid
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chemical formulas
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JP61283464A
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English (en)
Inventor
Masataka Yamashita
眞孝 山下
Yoko Yamada
容子 山田
Takashi Iwaki
孝志 岩城
Chieko Hioki
日置 知恵子
Gouji Kadokanou
門叶 剛司
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は強誘電性液晶素子に関し、さら(こ詳しくは、
少なくとも基板、電圧印加手段、配向制御層及び強誘電
性液晶層を有する強誘電性液晶素子に係り、特に特定の
液晶性jヒ合一を前述強誘電性液晶層に含有した強誘電
性液晶素子に関するものである。
〔従来技術〕
液晶は既に種々の光学変調素子として応用され、特に表
示素子として時計、電卓等に実用化されている。
これは液晶素子が消費電力が極めて少なく、また装置の
薄型、軽量化が可能であることと、更に表示としては受
光素子であるため長時間使用し゛ても目の疲労が少ない
という特長によるものである。
現在実用化されている液晶素子のほとんどが例えばM 
、 S c h a d tとW 、 He l f 
r i c h著“AppliedPhysics  
Letters″Vo、48. NO,4(1971゜
2.15) P、127〜128の“Voltage 
 DpendentOpt、1cal Activit
y of a Twisted NematicLiq
uid  Crystal”に示されたTN (Twi
stedN e m a t i c )型の液晶を用
いたものである。
これらは液晶の誘電的配列効果に基づいており、液晶分
子の誘電異方性のために平均分子軸方向が、加えられた
電場により特定の方向に向(効果を利用を利用している
これらの素子の光学的な応答速度の限界は数m s e
 cであるといわれ、液晶素子の応用分野拡大への障害
となっている。
低消費電力、受光型といった液晶素子の特長を生かし、
なおかつエレクトロルミネッセンスなど発光型素子に匹
敵する応答性を確保するには、TN型液晶素子に変わる
新しい液晶素子の開発が不可欠である。
そうした試みの1つとして、双安定性を有する液晶素子
の使用がC1arkおよびL a g e r w a
 11により提案されている(特開昭56−10721
6号公報、米国特許第4367924号明細書等)。
双安定性液晶としては一般にカイラルスメクチックC相
(SmC*相)又はH相(S m H*)を有する強誘
電性液晶が用いられる。
この強誘電性液晶は電界に対して第1の光学的安定状態
と第2の光学的安定状態からなる双安定状態を有し、従
って前述のTN型の液晶で用いられた光学変調素子とは
異なり、例えば一方の電界ベクトルに対して第1の光学
的安定状態に液晶が配向し、他方の電界ベクトルに対し
ては第2の光学的安定状態に液晶が配向される。またこ
の型の液晶は加えられる電界に応答して、上記2つの安
定状態のいずれかを取り、かつ電界の印加のないときは
その状態を維持する性質(双安定性)を有する。
以上の様な双安定性を有する特徴に加えて強誘電性液晶
は高速応答性であるという優れた特徴を持つ。それは強
誘電性液晶の持つ自発分極と印加電場が直接作用して配
向状態の転移を誘起するためであり、誘電率異方性と電
場の作用による応答速度より3〜4オーダー速い。
この様に強誘電性液晶はきわめて優れた特性を潜在的に
有しており、この様な性質を利用することにより、上述
した従来のTN型液晶素子の問題点の多(に対して、か
なり本質的な改善が得られる。
特に高速光学光シャッターや高密度、大画面ディスプレ
イへの応用が期待される。
〔発明が解決しようとする問題点〕
このため強誘電性液晶素子に用いる強誘電性を持つ液晶
材料に関しても広く研究がなされているが、現在まで報
告されている強誘電性液晶素子で■低温作動の温度範囲
を広げ、■低温での高速応答性を増すことを満足するも
のはほとんどなく、実用化された強誘電性液晶素子は皆
無である。
本発明の目的は前述の欠点又は不利を解消した強誘電性
液晶素子を提供することにある。本発明の別の目的は新
規な強誘電性液晶組成物を提供することにある。
また、更に本発明の別な目的は双安定なモノドメイン性
を示す良好な配向状態を有する強誘電性液晶素子を提供
することにある。
〔問題を解決するための手段〕
本発明のかかる目的は、下記一般式(1)で示される化
合物を含有する強誘電性液晶層を有する強誘電性液晶素
子によって達成される。
一般式(1) (但し式中、*は不斉炭素を表し、nはOから8までの
整数を示し、mは0またはlであり、また式中R3は置
換基を有していても良い分岐または直鎖の鎖状基を示し
、好ましくはR1は置換基を有しても良いメチル、エチ
ル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、イソプロ
ピル等のアルキル基、アセチル、プロピオニル、ブチニ
ル、バレリル。
バルミトイル、2−メチル−プロピオニル等のアシル基
、アセチルオキシ、プロピオニルオキシ。
ブチニルオキシ、2−メチル−プロピオニルオキシ等の
アシルオキシ基、メトキシ、エトキシ。
プロポキシ、ブトキシ、2−メチル−ブトキシ等のアル
コキシ基、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、
ブトキシカルボニル、2−メチル−ブトキシカルボニル
等のアルコキシカルボニル基、又はメトキシカルボニル
オキシ、エトキシカルボニルオキシ、ブトキシカルボニ
ルオキシ、2−メチル−ブトキシカルボニルオキシ等の
アルコキシカルボニルオキシ基を示す。R2は炭素数1
〜18のメチル、エチル、プロピル、ブチル、ヘキシル
イソプロピル等の分岐または直鎮のアルキル基を示す。
更にR1の示す置換基としては、フッ素、塩素。
臭素等のハロゲン原子、メトキシ、エトキシ、プロポキ
シ、ブトキシ等のアルコキシ基、トリフルオロメタン、
シアノ基等があげられる。
A1及びA2は置換基を有していても良い六員環を有す
る2価の基を示し、A1及びA2の示す六員環を有する
2価の基の好ましい具体例としては一般式(2)で示さ
れる。
一般式(2) %式%:4 また、更にA3およびA4の置換基としては、(式中A
3及びA4は置換基を有してもよいp、qは0.1又は
2であり、かつp+q=1又は2で示される。
フッ素、塩素、臭素などのハロゲン原子、メチル。
エチル、プロピル、ブチルなどのアルキル基、メトキシ
、エトキシ、プロポキシなどのアルコキシ基、トリフル
オロメタンまたはシアノ基などがあげられる。) XおよびYは単結合または2価の鎖状基であり、好まし
くはXが単結合基。
単結合基及び−〇−から選ばれるのが好ましい。)以下
に一般式で示す化合物についての代表例を(1)   
                 CH3II   
    ′?” c 8H,7−@−@−0C−CH2−@−0(CH2
垢CHOC2H5* (93)       OCH3 II            1 CB H17040CCH2$OCH2CHOC5H、
* (105)     o         CH31I C8H1□O−@−C−3−CH2−@−CH2CHO
C2H5* (107)             CH3C8H、
□O−@−@−0−CH2−o−CH2CHOC5H、
* (108)   ()           CH3C
B H17QC#OCH2+CH2CHOC5H11C
6H,30代ケ台)−COCH1(ケ神とCH2CHO
C2H5* 次に本発明で用いる液晶性化合物の代表的な合成例を下
記に記す。
合成例1.(前記例示化合物No、 52の合成)30
+njl’ +2フラスコに下記カルボン酸2.2g 
(7゜9mmoA)を入れ、 C1oH2,0℃−COOH 冷却下、塩化チオニル6.5mj!を加え、撹拌しなが
ら室温まで昇温させ、さらに冷却管を取りつけ、外温7
0℃〜80℃で4時間加熱環流を行った。反応後過剰の
塩化チオニルを留去し、酸塩化物を得た。
これをトルエン15 m Aに溶解し、0〜5℃に冷却
した下記アルコール誘導体2.11g (7,9mmo
j2 )のピリジン溶液に滴下していった。その後約2
時間0°C〜5℃で撹拌を続け、さらに室温にて16時
間撹拌した。反応終了後約200mjl’の氷水にあけ
、ベンゼンにて抽出を行い、5%塩酸水溶液で3回洗っ
た後、イオン交換水で1回、さらに水層のpl(値が中
性になるまで5%に2CO3水溶液を加え、その後もう
1度イオン交換水て水洗を行った。有機層を取り出し、
芒硝を用いて乾燥し、溶媒留去して粗製物を得た。これ
を展開液n−ヘキサン/酢酸エチル、20/lを用いて
、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製を行っ
た。
溶媒留去して得た結晶を、n−ヘキサンを用いて゛ 再
結晶して精製目的物を得た。さらに室温にて減圧乾燥を
行い最終精製目的物を0.84g得た。収率は20.2
%であった。
以上、代表的な液晶性化合物の合成法について述べたが
、一般式(1)で示される他の液晶性化合物も同様にし
て合成された。
合成側以外の化合物ついても一般的にカルボン酸誘導体
を常法により、酸塩化物にし、次いで対応するアルコー
ル、チオール等誘導体とアルカリ存在下反応させるか、
あるいはアルコール誘導体を常法によりハロゲン化物あ
るいはトシル化物とし、対応するアルコール誘導体とア
ルカリ存在下反応させる手法で容易に製造することもで
きる。
本発明による強誘電性液晶素子における強誘電性液晶層
は前記一般式で示される液晶性化合物1種以上と、他の
強誘電性液晶化合物1種以上とを適当な割合で混合せし
め、これを真空中、等方性液体温度まで加熱し、素子セ
ル中に封入し、除々に冷却し、液晶層を形成させ、常圧
にもどすことが好ましい。
本発明に用いる他の強誘電性化合物として、下記の化合
物をあげることができる。
[豆コ 本発明の液晶化合物と1種以上の上述強誘電性液晶化合
物(以下強誘電性液晶材料と略す)との配合割合は強誘
電性液晶材料100重量部当り、本発明液晶性化合物を
1〜500重量部とするこが好ましい。
また、本発明の液晶性化合物を2種以上用いる場合も強
誘電性液晶材料との配合割合は前述した強誘電性液晶材
料100重量部当り、本発明の液晶性化合物の2種以上
の混合物を1〜500重量部とすることが好ましい。
第1図は強誘電性液晶素子の構成の説明のために、本発
明の強誘電性液晶層を有する液晶素子の1例の断面概略
図である。
第1図において俳号lは強誘電性液晶層、2はガラス基
板、3は透明電極、4は絶縁性配向制御層、5はスペー
サー、6はリード線、7は電源、8は偏光板、9は光源
を示している。
2枚のガラス基板2には、それぞれIn203 、 5
n02あるいはITO(Indium−Tin  0x
ide)等の薄膜から成る透明電極が被覆されている。
その上にポリイミドの様な高分子の薄膜をガーゼやアセ
テート植毛布等でラビングして、液晶をラビング方向に
並べる絶縁性配向制御層が形成されている。また絶縁物
質として例えばシリコン窒化物、水素を含有するシリコ
ン炭化物、シリコン酸化物、硼素窒化物、水素を含有す
る硼素窒化物、セリウム酸化物、アルミニウム酸化物、
ジルコニウム酸化物、チタン酸化物やフッ化マグネシウ
ムなどの無機物質絶縁層を形成し、その上にポリビニル
アルコール、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエス
テルイミド、ポリパラキシレン、ポリエステル、ポリカ
ーボネート、ポリビニルアセクール、ポリ塩化ビニル、
ポリ酢酸ビニル、ポリアミド、ポリスチレン、セルロー
ス樹脂、メラミン樹脂、ユリャ樹脂、アクリル樹脂やフ
ォトレジスト樹脂などの有機絶縁物質を配向制御層とし
て、2層で絶縁性配向制御層が形成されていてもよく、
また無機物質絶縁性配向制御層あるいは有機物質絶縁性
配向制御層単層であっても良い。この絶縁性配向制御層
が無機系ならば蒸着法などで形成でき、有機系ならば有
機絶縁物質を溶解させた溶液、またはその前駆体溶液(
溶剤に0.1〜20重量%、好ましくは0.2〜10重
量%)を用いて、スピンナー塗布法、浸漬塗布法、スク
リーン印刷法、スピレー塗布法、ロール塗布法等で塗布
し、所定の硬化条件下(例えば加熱)下で硬化させ形成
させることができる。
絶縁性配向制御層の層厚は通常50人〜1μ、好ましく
は100人〜5000人、さらに好ましくは500人〜
3000人が適している。
この2枚のガラス基板2はスペーサー5によって任意の
間かくに保たれている。例えば所定の直径を持つシリカ
ビーズ、アルミナビーズをスペーサーとしてガラス基板
2枚で挟持し、周囲をシール材、例えばエポキシ系接着
材を用いて密封する方法がある。その他スペーサーとし
て高分子フィルムやガラスファイバーを使用しても良い
。この2枚のガラス基板の間に強誘電性液晶が封入され
ている。
強誘電性液晶が封入された強誘電性液晶層は、一般には
0.5〜20μ、好ましくは1μ〜5μである。
透明電極3からはリード線によって外部電源7に接続さ
れている。
またガラス基板2の外側には偏光板8が貼り合わせであ
る。
第1図は透過型なので光源9を備えている。
第2図は、強誘電性液晶素子の動作説明のために、セル
の例を模式的に描いたものである。21aと21bはそ
れぞれIn2O3,5n02あるいはITO(Indi
um−Tin  0xide)等の薄膜からなる透明電
極で被覆された基板(ガラス板)であり、その間に液晶
分子層22がガラス面に垂直になるよう配向したS m
 C*相又はSmH*相の液晶が封入されている。太線
で示した線23が液晶分子を表わしており、この液晶分
子23はその分子に直交した方向に双極子モーメント(
P土)24を有している。基板21aと21b上の電極
間に一定の閾値以上の電圧を印加すると、液晶分子23
のらせん構造がほどけ、双極子モーメント(P土)24
がすべて電界方向に向くよう、液晶分子23は配向方向
を変えることができる。液晶分子23は細長い形状を有
しており、その長袖方向と短軸方向で屈折率異方性を示
し、従って例えばガラス面の上下に互いにクロスニコル
の偏光子を置けば、電圧印加極性によって光学特性が変
わる液晶光学変調素子となることは、容易に理解される
本発明の光学変調素子で好ましく用いられる液晶セルは
、その厚さを充分に薄((例えば10μ以下)すること
ができる。このように液晶層が薄くなるにしたがい、第
3図に示すように電界を印加していない状態でも液晶分
子のらせん構造がほどけ、その双極子モーメントPaま
たはPbは上向き(34a)又は下向き(34b)のど
ちらかの状態をとる。このようなセルに、第3図に示す
如く一定の閾値以上の極性の異る電界Ea又はEbを電
圧印加手段31aと31bにより付与すると、双極子モ
ーメントは電界Ea又はEbの電界ベクトルに対応して
上向き34a又は下向き34bと向きを変え、それに応
じて液晶分子は、第1の安定状態33aかあるいは第2
の安定状態33bの何れか1方に配向する。
このような強誘電性を光学変調素子として用いることの
利点は先にも述べたが2つある。
その第1は、応答速度が極めて速いことであり、第2は
液晶分子の配向が双安定性を有することである。第2の
点を例えば第2図によって更に説明すると、電界Eaを
印加すると液晶分子は第1の安定状態33aに配向する
が、この状態は電界を切っても安定である。又、逆向き
の電界Ebを印加すると、液晶分子は第2の安定状態2
3bに配向してその分子の向きを変えるが、やはり電界
を切ってもこの状態に留っている。又、与える電界Ea
あるいはEbが一定の閾値を越えない限り、それぞれ前
の配向状態にやはり維持されている。
・以下実施例により本発明の化合物について、更に詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるも
のではない。
実施例1 2枚の0.7m厚のガラス板を用意し、それぞれのガラ
ス板上にITO膜を形成し電圧印加電極を作成し、さら
にこの上に5jO2を蒸着させ絶縁層とした。
ガラス板上にシランカップリン剤〔信越化学■製KBM
−602)0.2%イソプロピルアルコール溶液を回転
数200Or、p、mのスピードで15秒間塗布し表面
処理を施した。この後120℃にて20分間加熱乾燥処
理を施した。
さらに表面処理を行ったITO膜付きのガラス板上にポ
リイミド樹脂前駆体〔東し■5P−510) 2%ジメ
チルアセトアミド溶液を回転数200Or、p、mのス
ピンナーで15秒間塗布した。成膜後、60分間300
℃加加熱台焼成処理を施した。この時の塗膜の膜厚は約
700人であった。
この焼成後の被膜にはアセテート植毛布によるラビング
処理がなされ、その後イソプロピルアルコール液で洗浄
し平均粒径2μmのアルミナビーズを一方のガラス板上
に散布した後、それぞれのラビング処理軸が互いに平行
となる様にし、接着シール剤〔リクソンポンド(チッソ
a)〕を用いてガラス板をはり合わせ、60分間100
℃にて加熱乾燥しセルを作成した。このセルのセル厚を
ベレツク位相板によって測定したところ、約2μmであ
った。
次に前記例示化合物Nα17と下記構造式で示される強
誘電性液晶化合物を下記の重量部で混合し、重量部 例示化合物No、 17              
15(以下 *印は不斉炭素を示す) 等吉相下、均一混合液体状態で、前述の方法で作製した
セル内に真空注入した。等吉相から0.5°C/hで2
0℃まで徐冷することにより、強誘電性液晶素子を作成
した。
この強誘電性液晶素子を使ってピーク・トウ・ピーク電
圧20Vの電圧印加により直交ニコル下での光学的な応
答を(電圧印加時から透過光量変化が90%変化するま
での間を)検知して応答速度(以後光学応答速度という
)を測定した。その結果を次に示す。
10°0   20℃   30°0   40°C4
15、czsec  345μsec  300 ps
ec  255 μsec比較例1 実施例1で使用した例示化合物No、 17を強誘電性
液晶層に含有させなかった以外は全〈実施例1と同様の
方法で強誘電性液晶素子を作成し、光学応答速度を測定
した。その結果を次に示す。
1’0   20℃   30℃   40℃−420
psec  3807zsec  325μsec実施
例2 実施例1で使用した強誘電性液晶化合物2種類に代えて
、下記構造式で示す強誘電性液晶化合物を各重量部で用
いたほかは、実施例1と同様の方法で強誘電性液晶素子
を作成し、実施例1と同様の方法で光学応答速度を測定
した。その結果を次に示す。
重量部 15°C25℃    50℃ 820μSeC450μSeC100μSeC比較例2 実施例2で使用した例示化合物No、 17を強誘電性
液晶層に含有させなかった他は実施例2と同様の方法で
強誘電性液晶素子を作成し、実施例1と同様の方法で光
学応答速度を測定した。その結果を次に示す。
15°C25°C50°C □730μ5eC230μSeC 実施例3 実施例1で使用した強誘電性液晶化合物2種類に代えて
、下記構造式で示す強誘電性液晶化合物を各重量部で用
いたほかは、実施例1と同様の方法で強誘電性液晶素子
を作成し、実施例1と同様の方法で光学応答速度を測定
した。その結果を次に示す。
15°C−25°C35°C 3450μsec  2350μsec  1650μ
sec比較例3 実施例3で使用した例示化合物No、17を強誘電性液
晶層に含有させなかった他は実施例3と同様の方法で強
誘電性液晶素子を作成し、実施例1と同様の方法で光学
応答速度を測定した。その結果を次に示す。
158C25°0    35℃ −3600μsec   2900 μsec実施例4 実施例1で使用した強誘電性液晶化合物2種類に代えて
、下記構造式で示す強誘電性液晶化合物を各重量部で用
いたほかは、実施例1と同様の方で強誘電性液晶素子を
作成し、実施例1と同様の方法で光学応答速度を測定し
た。その結果を次に示す。
40℃   75℃      ℃ 155 μse、c  85μsec      se
c比較例4 実施例4で使用した例示化合物No、17を強誘電性液
晶層に含有させなかった他は実施例4と同様の方法で強
誘電性液晶素子を作成し、実施例1と同様の方法で光学
応答速度を測定した。その結果を次に示す。
40℃     75°C −100p s e c 実施例5 実施例1で使用した強誘電性液晶化合物2種類に代えて
、下記構造式で示す強誘電性液晶化合物を各重量部で用
いたほかは、実施例1と同様の方法で強誘電性液晶素子
を作成し、実施例1と同様の方法で光学応答速度を測定
した。その結果を次に示す。
25°C35°C45°C 1650μsec  1015μsec  740μS
eC比較例5 実施例5で使用した例示化合物No、 17を強誘電性
液晶層に含有させなかった他は実施例5と同様の方法で
強誘電性液晶゛素子を作成し、実施例1と同様の方法で
光学応答速度を測定した。その結果を次に示す。
25°C35°C45°C −1500μsec  1000 μsec実施例6 実施例1で使用した強誘電性液晶化合物2種類に代えて
、下記構造式で示す強誘電性液晶化合物を各重量部で用
いたほかは、実施例1と同様の方法で強誘電性液晶素子
を作成し、実施例1と同様の方法で光学応答速度を測定
した。その結果を次に示す。
5°C20°C35°C 520μ5eC4251ISeC290μSeC比較例
6 実施例6で使用した例示化合物No、 17を強誘電性
液晶層に含有させなかった他は実施例6と同様の方法で
強誘電性液晶素子を作成し、実施例1と同様の方法で光
学応答速度を測定した。その結果を次に示す。
5°C20°C35°C 900p sec  560 p sec  480 
μsec実施例8 実施例1で使用したポリイミド樹脂前駆体2%ジメチル
アセトアミド溶液に代えて、ポリビニルアルコール樹脂
〔クラレ■製PVA−11712%水溶液を用いた他は
全(同様の方法で強誘電性液晶素子を作成し、光学応答
速度を測定した。
10’c     20°C30°C40°C405p
 sec   340 μsec   290 μse
c   250 μsec実施例9 実施例1で使用した5IO2を用いずに、ポリイミド樹
脂だけで絶縁性配向制御層を作成した以外は、全〈実施
例1と同様の方法で強誘電性液晶素子を作成し、光学応
答速度を測定した。
10’IC20°C30°C40°C 410μsec   345 μsec   305 
μsec   250 μsec実施例10〜34 実施例2で用いた例示化合物No、 17に代えて、例
示化合物4.、 7.  (11,14)、  18.
 23. 31゜35.39,42,45.  (43
,47,49)、52.  (53゜55、 56)、
  59. 63. 69. 75. 77、 82.
 88゜93、 100. 105. 1’lOを表1
に示す重量部で使用した以外は、実施例2と全く同様の
方法で強誘電性液晶素子を作成し、光学応答速度を測定
した。そ表   1 〔発明の効果〕 本発明の化合物は強誘電性液晶素子の低温作動特性、高
速応答性を改善し、向上させる化合物であり、強誘電性
液晶素子に該化合物を含有させることによって、■低温
作動の温度範囲が広がり、■低温での高速応答性が増し
、■液晶層を良好な配向状態とした改善された強誘電性
液晶素子を得ることができた。
【図面の簡単な説明】
第1図は強誘電性液晶を用いた液晶表示素子の1例の断
面概略図、 第2図および第3図は強誘電液晶素子の動作説明のため
に、素子セルの一例を模式的に表わす斜視図。 第1図において、 l・・・強誘電液晶層    2・・・ガラス基板3・
・・透明電極       4・・・絶縁性配向制御層
5・・・スペーサー     6・・・リード線7・・
・電源        8・・・偏光板9・・・光源 
       I。・・・入射光■・・・透過光 第2図において、 21a・・・基板       21b・・・基板22
・・・強誘電液晶層    23・・・液晶分子24・
・・双極子モーメント(P±) 第3図において、 31a・・・電圧印加手段   31b・・・電圧印加
手段33a・・・第1の安定状態  33b・・・第2
の安定状態34a・・・上向きの双極子モーメジト34
b・・・下向き双極子モーメント Ea・・・上向きの電界    Eb・・・下向きの電
界特許出願人  キャノン株式会社 lQ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)少なくとも基板、電圧印加手段、配向制御層及び
    強誘電性液晶層を有する強誘電性液晶素子において、該
    強誘電性液晶層が下記一般式(1)一般式(1) ▲数式、化学式、表等があります▼ で表示される化合物を少なくとも1種以上含有するもの
    であることを特徴とする強誘電性液晶素子。 (但し式中、*は不斉炭素を示し、R_1は置換基を有
    していても良い分岐または直鎖の鎖状基を示し、R_2
    は炭素数1〜18の分岐または直鎖アルキル基を示す。 A_1及びA_2は置換基を有していても良い六員環を
    有する2価の基を示し、X及びYは単結合または2価の
    鎖状基であり、nは0から8までの整数より選ばれる数
    を現わし、mは0または1を示す。)(2)前記一般式
    (1)においてR_1が置換基を有していても良い分岐
    または直鎖のアルキル基、アシル基、アシルオキシ基、
    アルコキシ基、アルコキシカルボニル基及びアルコキシ
    カルボニルオキシ基から選ばれることを特徴とする特許
    請求の範囲第1項記載の強誘電性液晶素子。 (3)前記一般式(1)においてA_1及びA_2が下
    記一般式(2)で示されることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載の強誘電性液晶素子。 一般式(2) −(A_3)−_p−(A_4)−_q (ただし、式中A_3及びA_4は▲数式、化学式、表
    等があります▼、▲数式、化学式、表等があります▼、
    ▲数式、化学式、表等があります▼、▲数式、化学式、
    表等があります▼、▲数式、化学式、表等があります▼
    、▲数式、化学式、表等があります▼、▲数式、化学式
    、表等があります▼、▲数式、化学式、表等があります
    ▼、▲数式、化学式、表等があります▼、又は▲数式、
    化学式、表等があります▼、で表わされる置換基を有し
    ていても良い六員環を有する基であり、p、qは0、1
    又は2であり、かつp+q=1又は2で示される。) (4)前記一般式(1)においてXが単結合基、−O−
    、▲数式、化学式、表等があります▼、▲数式、化学式
    、表等があります▼、▲数式、化学式、表等があります
    ▼−、−CH_2−、−O−CH_2−、▲数式、化学
    式、表等があります▼、▲数式、化学式、表等がありま
    す▼、▲数式、化学式、表等があります▼、▲数式、化
    学式、表等があります▼、 ▲数式、化学式、表等があります▼及び▲数式、化学式
    、表等があります▼から選ばれ、Yが 単結合基及び−O−から選ばれることを特徴とする特許
    請求の範囲第1項記載の強誘電性液晶素子。 (5)前記一般式(1)においてR_1の置換基がハロ
    ゲン原子、アルコキシ、トリフルオロメタン及びシアノ
    基から選ばれることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の強誘電性液晶素子。 (6)前記一般式(1)においてA_1及びA_2の置
    換基がハロゲン原子、アルキル、アルコキシ、トリフル
    オロメタン及びシアノ基から選ばれることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項記載の強誘電性液晶素子。 (7)特許請求の範囲第1項記載の強誘電性液晶素子が
    液晶光変調素子である特許請求の範囲第1項記載の強誘
    電性液晶素子。 (8)特許請求の範囲第1項記載の強誘電性液晶素子が
    液晶表示素子である特許請求の範囲第1項記載の強誘電
    性液晶素子。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01123890A (ja) * 1987-11-06 1989-05-16 Chisso Corp 強誘電性液晶組成物
US20150203756A1 (en) * 2012-07-06 2015-07-23 Merck Patent Gmbh Bimesogenic compounds and mesogenic media

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01123890A (ja) * 1987-11-06 1989-05-16 Chisso Corp 強誘電性液晶組成物
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