JPS63137892A - 溶融転写型熱転写用受像シ−ト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （Ａ＞産業上の利用分野 本発明は、熱ヘッドを用いた溶融転写型熱転写システム
に於ける受像シートに関するものである。

（Ｂ）従来技術 従来から熱転写システムには、支持体上に熱昇華性染お
１を含むインク層を形成し、加熱により該染料を受像シ
ート側に昇華し記録を行う熱昇華転写方式と、支持体上
に有色の染顔料を含有した熱溶融性インク層を形成（以
下ドナーシートと称する）し加熱により受像シート側へ
溶融転写し記録を行う熱溶融転写方式とが知られている
。熱昇華転写方式は染料がガス体となって転写記録が行
なわれる為に画像の階調性がよくフルカラー記録方式と
して有望視され、このシステムの受像シートとして染料
の染着性改良の発明がなされている。

（特開昭５７−９１２９６、特開昭５７−’１０７８８
５、特開昭５７−１３７１９Ｌ特開昭５９−５９４９５
、特開昭５９−６４３９３）一方、熱溶融転写方式にお
いても最近ではフルカラー記録が実用化され、受像シー
トへの転写効率の向上を目的として従来より種々の検討
がなされている。

例えば特公昭５９−１６９５０号公報を挙げることがで
きる。

同公報では、受像紙（インク熱転写記録媒体）が水溶性
結着剤および顔料からなる水性塗料を塗布し平滑面を形
成したものであり、ざらに水性塗料にはワックス類など
の低融点添加剤を加えることも特徴としている。

（Ｃ）発明が解決しようとする問題点 しかしながら、該熱昇華転写方式は、染料の昇華温度が
高い為に、加熱時間を多く要し記録のスピードが遅い欠
点が有る。又、昇華温度の低い染料を使用することも可
能であるか、染料の再昇華による画像の保存性が悪く、
更には、染料なるが故に画像の耐光性も良くない。これ
等の理由故に最近では、記録スピードが早く画像保存性
のよい熱溶融転写方式で階調性を出す方式が種々研究さ
れている。

しかしながら、前）ホの公？Ｉで特徴とする主成分の水
溶性結着剤及び顔料は熱溶融インクの転写にはいずれも
良くない。即ら、いｆｈの材料も受像紙表面で熱溶融性
インクとの親和性がわるく、そのため転写温度も薄くな
る。特にザーマルヘッドの低エネルギー領域において顕
著である。

また各種受像シートと熱溶融インクとの接着性について
も充分ではなく例えば熱転写記録後のひつかき試験にお
いてインクのはがれるものかほとんどであった。

また、溶融転写型熱転写記録システムにおいてはオーバ
ーヘッドプロジェクタ−用のプラスチックシートへの記
録も容易であり、その利用分野は幅広いものであったか
、やはりプラスチツクシートと熱溶融インクとの親和性
が問題となり、充分な耐ひつかき性を有するプラスチッ
クシー１〜は１ｑ難かった。

本発明は溶融転写型熱転写記録システムにおいて熱溶融
インクの転写効率が高く、ｉｑられだ画像が耐摩擦性、
耐ひっかき性が良く堅牢でおるような溶融転写型熱転写
用受像シートを提供するものである。

（Ｄ＞問題点を解決するための手段 本発明は、支持体に熱溶融性インク層を塗設した熱転写
シートの塗層面と受像シートを重ねて熱ヘッドにて加熱
溶融転写をする熱転写記録システムにおいて、該受像シ
ートが基体上に熱可塑性樹脂層を設けたものであって、
かつ該熱可塑性樹脂層の融点が１３５℃以下である事を
特徴とする溶融転写型熱転写用受像シートであり、光沢
度や白色度を改良する目的で熱可塑性樹脂層中に無機顔
料を含有する事を特徴とする熱転写用受像シートである
。

該熱可塑性樹脂層を構成する有機高分子としてはポリエ
チレンがもつとも好ましいが、示差走査熱量分析（ＤＳ
Ｃ）における融点が１３５℃以下であるものならば性能
的に問題はなく、また該熱可塑性樹脂層が基体上の受像
面層のみてあっても、受像面と裏面の両面にあってもそ
の性能に差しつかえない。

従来の受像シートは、ＰＰＣ用紙、上質紙等の一般に普
通紙と呼ばれている紙（サイズプレスによりデン扮、ポ
リビニルアルコール、サイズ剤等が塗設されている場合
も有るがコート紙とは区別されている）と、印刷用のコ
ート紙（上質紙の様な原紙に白色顔料、接る剤を主成分
とした塗液を塗設して印刷インキの色のさえを良くした
紙）か主に使用されている。

またオーバーヘッドプロジェクタ−用には主にポリエス
テル系のフィルムが使用されている。

本発明に用いる基体上に塗設する熱可塑性樹脂は、熱溶
融インクとの親和性が良く、かつ皮膜性の有るものが好
ましい。

我々は各種のポリオ゛レフイン、ポリエステル、ポリス
チレン等の熱可塑性樹脂フィルムへの溶融熱転写記録を
行ない、得られた画像の耐ひっかぎ性を試験した結果、
熱可塑性樹脂層の融点と耐ひつかき性の間の次のような
関係がある事を見い出した。すなわち、熱可塑性樹脂層
の融点が低いほどその上に形成された熱転写画像の耐ひ
つかき性は良く、およそ融点１３５℃以下の熱可塑性樹
脂層を用いるならば充分な耐ひっかぎ性を有する熱転写
画像が１ｑられる。おそらくこの効果はナーマルヘッド
の高温（２５０〜３５０’Ｃ）により溶融したインク層
が受像シート面の熱可塑性樹脂層を一部融解し、そのた
めインクとの￥ＪＡｍ性が良くなっていると考えられる
。

基体上に熱可塑性樹脂層をΔ２Ｃプる方法は、ラミネー
１〜法、微粒子塗布法、貼り合わせ法などが可能で有り
、その際白色顔料、未刈などを含有することは何らさし
つかえない。また受像シー１〜にコロナ放電、プラズマ
処理、炎仏即などを行ない表面を活性化する事も差しつ
かえない。

熱可塑性樹脂層を構成する有機高分子としては、低密度
ポリエチレン、高密度ポリエチレン、変性ポリエチレン
、エヂレンー酢酸ビニル共重合体、エチレン−エチルア
クリレート共重合体樹脂、ポリブテンなどが挙げられる
。

また熱可塑性樹脂層を設ける基体としては普通紙、ロー
１〜紙、上質紙、合成紙、片艶紙やポリオレフィン、ポ
リエステル、ポリスチレン、ポリカーボネート、酢酸セ
ルロースなどの合成樹脂シートなどが挙げられる。

（Ｅ）作用 本発明における溶融転写型熱転写用受像シートは支持体
の表面に設けた熱可塑性樹脂層により熱溶融性インクと
の親和性、接着性が強化され熱転写画像を堅牢にし耐ひ
つかぎ性を向上させる作用を有する。また同時に耐水性
、強度も増加する。

（Ｆ）実施例 実施例によって本発明を更に詳しく説明する。

尚、％および部は重量％および重量部を示す。尚、融点
は仝て示差走査熱量分析計（ＤＳＣ、デュポン製９１０
）を用いて測定した値である。

実施例１ 普通紙（坪量７０ｇ／ｍ三菱製紙製）を一定速度で走行
させ、コロナ放電処理後、低密度ポリエチレン（密度０
．９１８　’ｊ　１０ｉ、ＭＩ　　５、融点１０５℃）
を樹脂厚３０蝉で溶融押出しラミネートを行ない熱転写
用受像シートを１ｑた。またこの受像シートの裏面に同
様な方法で低密度ポリエチレンを）創脂厚３０蝉で）ｄ
融押出しラミネートを行ない、受像面および裏面に熱可
塑性樹脂層を有する熱転写用受像シートを得た。

実施例２ 実施例１と同様な方法で低密度ポリエチレン（密度０．
９６５！７／ｃｆｆｌ、〜Ｉ１１．Ｌ融点１３５℃）を
樹脂厚３０１ＩＩｒｔでラミネー１〜を行ない熱転写用
受像シー１へを１７だ。

実施例３ 普通紙（坪早７０ａ／洸三菱製紙製）を一定速度で走行
させ、コロナ放電処理後、溶融押出し機を用いて低密度
ポリエチレン（密度０．９１８ｇ／尻、Ｍｌ８．５、）
に３０車量部％の酸化チタンを練り込んだマスターバッ
チ３０部、低密度ポリエチレン（密度０．９１８　’ｊ
　／　ｒｒｔ、　Ｍ　Ｉ　　５．０、）４５部、高密度
ポリエチレン０．９６５ｙ／ｍ、Ｍｌ　　７．０、）２
５部から成る樹脂組成物を樹脂厚３０／／／７１で溶融
押出しラミネートを行ない熱転写用受像シー１へを（■
た。尚、樹脂層のＤＳＣによる融点は１２５℃であった
。

実施例４ ポリエチレンテレフタレートフィルム（ダイヤホイル製
１１００ｐ＞を一定速度で走行させ、コロナ放電処理後
、溶融押出し機を用いて実施例１で用いた低密度ポリエ
チレンを溶融押し出しラミネートを行ない熱転写用受像
シートを得た。

実施例５ ポリエチレンテレフタレートフィルム（ダイヤホイル製
１００１ＩＩｎ）を一定速度で走行させ、ポリアクリル
系の接着剤を２ｔｊ／ｍの塗布♀で塗布し、溶媒を一部
乾燥した後実施例３で用いたのと同じ樹脂組成物を溶融
押出しラミネートを行ない熱転写用受像シートを得た。

実施例６ ポリオレフィン水性ディスパージョン（三井化学工業製
、ケミパールＭ−２００最低成膜温度１０４℃）４０部
にバインダー（帝国化学産業製ガブレンＥＳ−２０１’
ｌ　）２０部、水４０部を加えた塗液を普通紙上にポリ
オレフィン固形物が１５３／扉になるように塗布した後
、乾燥しざらに加熱／加圧ロールを通して皮膜を作り熱
転写用受像シートを１ｑた。

以上実施例１〜６で得られた熱転写用受像シートと比較
例としてポリエチレンテレフタレートフィルム（ダイヤ
ホイル製１００μ）、オよび７０ｇ／ｍの普通紙にポリ
プロピレンを３０ＩＩＩｎの厚みで溶融押し出しラミネ
ートした受像シートを用いて市販の溶融転写型熱転写カ
ラーコピー機（シャープ■製ＣＸ−５０００型）を用い
て同一条件で画像記録を行ない、それぞれｊｑられた画
像についてひっかき試験を行なった。

結果を表１に示す。

（以下余白） 表１ その結果融点が１３５℃以下の熱可塑性樹脂である実施
例１〜６においては無機顔料の有無、ラミネート方法の
相違、支持体の相違に図らず、良い耐ひつかき性を持つ
堅牢な熱転写画像が１７られた。反面、融点の非常に高
いポリエチレンテレフタレートフィルムでは熱転写画像
の耐ひっかき性が悪く、ポリプロピレンラミネー［・シ
ートに関してもヤや耐ひつかき性の悪い熱転写画像が１
７られだ。

（Ｇ）発明の効果 本発明において得られる熱転写用受像シー１へは、受像
面の熱可塑性樹脂層が然転写画像形成時に熱溶融性イン
クと密着するため耐ひつかき性の良い堅牢な熱転写画像
を得ることができ、また熱可塑性樹脂層に無機顔料を含
有させる事によりシャープネスの高い高品質熱転写画像
が１ｑられ、透明なプラスチックシート上に熱可塑性樹
脂層を存在させる事により光透過性のある耐ひつかき性
の良い堅牢な熱転写画像が得られるなど、その工業的意
義はきわめて大きい。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）支持体に熱溶融性インク層を塗設した熱転写シート
   の塗層面と受像シートを重ねて熱ヘッドにて加熱溶融転
   写とする熱転写記録システムにおいて、該受像シートが
   基体上に熱可塑性樹脂層を設けたものであって、かつ該
   熱可塑性樹脂層の融点が１３５℃以下である事を特徴と
   する溶融転写型熱転写用受像シート。 ２）該熱可塑性樹脂層がポリエチレン樹脂層である特許
   請求の範囲第１項記載の溶融転写型熱転写用受像シート
   。 ３）該熱可塑性樹脂層が無機顔料を含有する特許請求の
   範囲第１項又は第２項記載の溶融転写型熱転写用受像シ
   ート。 ４）該熱可塑性樹脂層を設けた基体の裏面に熱可塑性樹
   脂層を設けた特許請求の範囲第１項記載の溶融転写型熱
   転写用受像シート。