JPS6313063Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動車用メータクラスタに関するもの
である。従来運転席前方に設けられた可動式メー
タクラスタ、すなわち、各種のメータ群を設置し
た可動式計器盤は、メータ群の視認性向上のため
にチルト方式のステアリング装置のチルト作動に
連動して変位するように構成されている。また更
に各種のスイツチ群を可動式メータクラスタに取
付けることによりスイツチ群の操作性も向上する
が、その場合メータクラスタに取付けられたスイ
ツチ群に接続されるハーネス群は、同ハーネス群
を保護する部材がないため上記スイツチ群から垂
れ下り車体側の固定部材系とこすれて干渉したり
断線事故を意起する惧れがあつた。

本考案は上記に鑑みて工夫されたものであつ
て、メータが設置されると共に車体に対して変位
可能なメータパネル、同メータパネルにおける上
記メータの設置面の外縁部から外方に延びると共
に同設置面よりも下方に位置する段差延在部、上
記段差延在部上に支持されると共に同段差延在部
とにより空所を形成しかつ上壁部が上記設置面よ
りも上方に位置されたフード部、および上記フー
ド部の上壁部に取付けられたスイツチを有し、上
記スイツチに接続されたハーネスを上記空所内に
収容するように構成された自動車用メータクラス
タを要旨とする。

本考案によれば、スイツチがフード部に取付け
られてメータクラスタと共に移動するため上記ス
イツチの操作性も向上し、しかも上記スイツチに
接続されたハーネスがフード部と段差延在部とに
より形成された空所内に収容されるので、スイツ
チから垂れ下つたハーネスが段差延在部により保
護されて車体側の固定部材との干渉，摩擦を避け
ることができ、これによりメータクラスタの移動
時のハーネスの損傷を防止できる。また上記段差
延在部がハーネスの保護だけでなくフード部の支
持部材としても機能するため、部品点数の低減を
計ることができる。

次に、本考案の一実施例を第１，２図にもとづ
いて説明すると、符号１はチルト方式のステアリ
ング装置、２はステアリングホイール、３はメー
タクラスタ、４はメータ５を設置した樹脂又は板
金よりなるメータパネル、６は同メータパネルに
おけるメータ５の設置面４ａの外縁部から外方に
延びると共に同設置面よりも下方に位置する段差
延在部、７は同延在部６およびメータパネル４の
前側縁部４′上に支持されると共に断面が形状
に形成された樹脂製のフード部である。８はフー
ド部７の上面から突出したスイツチであり、その
本体１１はフード部７に固定されている。９は同
スイツチの本体に接続されたハーネスで、フード
部７と段差延在部６とで形成された空所１０内に
収容されるようになつている。また上記メータク
ラスタ３はステアリング装置１をチルト操作する
と、それに連動して車両前後方向に移動するもの
である。

本実施例は上記のように、スイツチ８がその本
体１１をフード部７に固定されて同フード部７か
ら突出しメータクラスタ３と共に移動するのでス
イツチ７の操作性も向上し、しかもハーネス９は
段差延在部６で他の車体構成部材と干渉又は接触
しないように構成されているため、ステアリング
装置１のチルト操作時ハーネス９が損傷すること
はない。そしてハーネス９を保護する段差延在部
６をメータパネル４と一体に形成しているためコ
ストを低くでき、また段差延在部６には上記ハー
ネスの保護だけでなくフード部７の取付け部とし
ても機能するため部品点数の低減を計ることがで
きるなどの種々の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例における概略外観斜視
図、第２図は第１図の−線における矢視拡大
断面図である。 １……ステアリング装置、３……メータクラス
タ、４……メータパネル、６……段差延在部、８
……スイツチ、９……ハーネス、１０……空間
部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. メータが設置されると共に車体に対して変位可
   能なメータパネル、同メータパネルにおける上記
   メータの設置面の外縁部から外方に延びると共に
   同設置面よりも下方に位置する段差延在部、上記
   段差延在部上に支持されると共に同段差延在部と
   により空所を形成しかつ上壁部が上記設置面より
   も上方に位置されたフード部、および上記フード
   部の上壁部に取付けられたスイツチを有し、上記
   スイツチに接続されたハーネスを上記空所内に収
   容するように構成された自動車用メータクラス
   タ。