JPS63127741A - ステレオｘ線透視撮影装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］　　　− （産業上の利用分野） 本発明は、ステレオＸ線管を用いて左焦点及び右焦点か
ら交互にＸ線を曝射してステレオ透視撮影を行なうステ
レオＸ線透視撮影装置に関する。

（従来の技術） 脳、心臓、腹部領域の血管造影等の循環器系のＸ線診断
では、直接撮影と間接撮影とをそれぞれ別個かつ迅速に
行なうことが可能なＸ線診断装置が使用されている。

また、心血管造影撮影及び冠状動脈撮影においては、一
層の診断能を高めるために様々な多方向からのシネ撮影
、あるいはＸ線管を２個用いた２方向からのシネ撮影を
行ない、３次元的に複雑に分布した血管を、空間的に分
離して認識する努力がされている。

このように２つの焦点を有するステレオ撮影用Ｘ線管を
用い、その２つの焦点より交互にＸ線を曝射することに
より行なわれるステレオ撮影を第５図を用いて説明する
。

図示１はステレオ撮影用Ｘ線管であり、ある間隔をもっ
て配置された２焦点より交互にＸ線を曝射することがで
きる。ステレオ撮影用Ｘ線管１は、ステレオＸ線管制御
ユニット２に接続され、このステレオＸ線管制御ユニッ
ト２を介して２焦点から交互にＸ線が曝射されるように
高電圧発生装置３により高電圧がＸ線管に印加される。

このＸ線曝射のための高電圧印加及びステレオＸ線交互
曝射制御は、Ｘ線制御装置４により制御される。ステレ
オＸ線管１より曝射されたＸ線は被検体５を透過し、光
電子増倍管６（以下、１．　１．　と称する）により光
電変換されて透過Ｘ線像となり、結像レンズを含む光学
分配器７を経てＴＶカメラ８で撮影される。光学分配器
７にはシネ撮影用カメラ１３が取付けられており、光学
分配器７を所定動作させることによりステレオシネ撮影
も可能となる。図示９はＴＶ左カメラ御ユニットであり
、ビデオ信号をＴＶモニタ１６に送りＸ線透視像を観察
する。ここでＴＶ左カメラ御ユニット９において、ビデ
オ信号はＸ線制御器４にも送られ、このビデオ信号に同
期してＸ線制御器４によりＸ線曝射信号が送られる。ま
たＸ線制御器４では、これと同時にビデオ信号に同期し
てステレオメガネ制御ユニット１１にも信号が送られ、
ステレオメガネ制御ユニット１１は、この同期信号によ
りステレオメガネ１２を駆動する。ステレオメガネ１２
には偏光板が貼ってあり、液晶と組み合わせることによ
り電気的にレンズの光透過率が変化し、光を透過させた
り不透過にさせたりすることができる。右眼レンズと左
眼レンズを交互に透過・不透過を繰り返し、かつこの繰
り返しをステレオＸ線管１の２つの焦点からの透過Ｘ線
像と同期させて観察することにより透過Ｘ線像が立体視
できることになる。

これらのステレオ透過Ｘ線像を観察する時には、従来の
連続Ｘ線を用いずに、パルス状のＸ線を２つの焦点から
交互に曝射することにより行なわれ、またＸ線条件は図
示しない制御器により自動的に輝度が最適なものとなる
ように制御される。

第６図にビデオ信号に同期してＸ線曝射を行ない、ステ
レオメガネを制御するタイミングチャートを示す。ここ
でＸ線曝射のり、Ｒとは、ステレオＸＬｉ、前焦点の左
側り、右側Ｒを示す。テレビカメラ制御ユニット９から
のビデオ信号ｆに同期して、Ｘ線制御器４にてＸ線管１
における両焦点からのＸ線曝射のタイミングｇが決定さ
れる。さらにＸ線制御器４では、前記Ｘ線曝射のタイミ
ングｇの決定と同時に、ステレオメガネ１２における左
右両眼用レンズの透過、不透過のタイミングｈ及びｉが
決定される。

（発明が解決しようとする問題点） 従来の技術におけるステレオＸ線透視撮影装置により、
Ｘ線曝射とＴＶのフィールド、ステレオメガネの同期が
とれており、ステレオメガネで観察することにより立体
視が可能となる。

しかし、実際にはＴＶカメラに使用している撮像管の残
像特性により、ステレオＸ線管の片側焦点による像が、
次のＴＶフィールドにも残像として淡く残り、他方の焦
点による像と重複して観察されることになる。従ってこ
の残像のために立体視する上で障害となったり、立体視
しづらくなってしまうという欠点があった。

［発明の構成］ （問題点を解決するための手段） 上記の問題点を解決するために本発明においては、透過
Ｘ線像を撮影する撮影部からのビデオ信号に同期させな
がら、このビデオ信号の所定のフィールド毎にＸ線が曝
射されるように前記Ｘ線曝射タイミングを制御するステ
レオシステム制御ユニットを備えたことを特徴とするス
テレオＸ線透視撮影装置を提供する。

（作用） 上記のように構成されたステレオＸ線透視撮影装置にお
いては、被検体の透過Ｘ線像がテレビカメラで撮影され
、さらにこのテレビカメラの数倍のフィールド周波数で
テレビモニタ等によりちらつきなく観察される。またＸ
線管からテレビカメラの２フイールド毎にＸ線曝射され
、これによりＸ線曝射するフィールドの次のフィールド
がＸ線曝射されず、前フィールドの残像のないＴＶ画像
が得られる。

（実施例） 以下、本発明によるステレオＸ線透視撮影装置について
、図面を用いて詳細に説明する。

第１図は、本発明による一実施例を示すシステムブロッ
ク図である。

第５図と同一のものについては同一符号を付して説明す
る。左焦点及び右焦点を有するステレオ用Ｘ線管は、ス
テレオＸ線管制御ユニット２に接続され、このステレオ
Ｘ線管制御ユニット２を介して２焦点から交互にＸ線が
曝射されるように高電圧発生装置３により高電圧がＸ線
管に印加される。このＸ線曝射のための高電圧印加及び
ステレオＸ線交互曝射制御はＸ線制御装置４により行な
われる。これらのＸ線制御部からの制御信号を基に、ス
テレオＸ線管１から曝射されるＸ線は被検体５を透過し
、１．　１．　６により光電変換されて透過Ｘ線像とな
り、結像レンズを含む光学分配器７を経てＴＶ左カメラ
で撮影される。

光学分配器７にはシネ撮影用カメラ１３が取付けられて
おり、光学分配器７を所定動作させることによりステレ
オ撮影も可能となる。

ＴＶ左カメラからのビデオ信号はＴＶ左カメラ御ユニッ
ト９により、所定の回路を介してＴＶモニタ１６に送ら
れる。ＴＶ左カメラ御ユニット９のビデオ信号出力は、
ＴＶフレーム数変換器１５に送られる。ＴＶフレーム数
変換器１５はテレビ画像を記憶するフレームメモリを備
え、一度フレームメモリにストアされた映像情報は繰り
返し再生される。このＴＶフレーム数変換器１５の構成
を示すブロック図を第３図に示す。ＴＶ左カメラ御ユニ
ット９から送られるアナログビデオ信号は、Ａ／Ｄ変換
器３１にてデジタルビデオ信号に変換される。このデジ
タルビデオ信号は第１のフレームメモリ３３、第２のフ
レームメモリ３４又は第３のフリーズ用フレームメモリ
３５に送られる。

そして、Ｘ線制御器４からの通常の透視時のモノラルモ
ード、ステレオ透視時に使用するスラレオモード、シネ
撮影時に使用する３つのモード信号に基づき、フレーム
メモリ制御装置３２にて、これら３つのフレームメモリ
にストアされた映像情報は所定のタイミングで繰り返し
再生され、かつＴＶ左カメラフィールド周波数に対して
倍速の周波数で出力されるよう制御される。そして、第
１のフレームメモリ１及び第２のフレームメモリ２から
の所定のタイミングで出力される左右の画像情報は、第
１のＤ／Ａ変換器３７を介して、・第１のＴＶモニタ１
６に表示される。一方、第１のＴＶモニタ１６を観察し
ながら、画像を静止させて更に詳しく観察しようとする
場合には、フレームメモリ制御装置３２を介して送られ
るＸ線制御器４からのフリーズ信号に基づき、左右の静
止肖像情報が、第２のＤ／Ａ変換器３８を介して第２の
ＴＶモニタ２０に表示される。

このように構成されたＴＶフレーム数変換器１５により
、ＴＶ左カメラのフィールド周波数の数倍の周波数で出
力される。このＴＶフレーム数変換器１５のビデオ出力
は、倍速フィールドＴＶモニタ１６又はフリーズ画像表
示用ＴＶモニタ２０で観察される。ステレオシステム制
御ユニット１７は、ＴＶ左カメラ御ユニット９から送ら
れるビデオ信号に同期させて、ＴＶ左カメラの２フイー
ルド毎にＸ線曝射するように、曝射タイミングを制御す
る。このステレオシステム制御ユニット１７の具体的構
成を第２図に示す。ステレオシステム制御ユニット１７
は、分周回路２１と論理回路２２とにより構成される。

分周回路２１は、ＴＶフレーム数変換器１５からの垂直
同期信号を分周し、それぞれ６０１１ｚ、　　３０１（
ｚ、　　１５１１ｚ。

７．５ＨｚのＴＶ左カメラに同期したクロックを発生す
る。論理回路２２では、Ｘ線制御器４からのシネ撮影、
透視撮影、ステレオ撮影等の撮影選択信号によりモード
切換信号を作り、ＴＶフレーム数変換器１５に送る。論
理回路２２のモード切換信号とＴＶフレーム数変換器１
５からのテレビフィールド（ＯＤＤ／ＥＶＥＮ）を識別
するフィールド信号と分周回路２１からのクロック信号
により、Ｘ線制御器４１；Ｘ線曝射トリが信号を送り、
また同時に倍速スキャンに同期して、ステレオメガネ１
２を駆動するための信号も、ステレオメガネ制御ユニッ
ト１１へ送っている。以上の本実施例による信号のタイ
ミングチャートを第４図に示す。

ＴＶ左カメラからのビデオ信号ａに同期させ、このビデ
オ信号ａの２フイールド毎にＸ線曝射すが行なわれる。

Ｘ線曝射するフィールドの次のフィールドをＸ線曝射せ
ずにおくことにより、前フィールドの残像がなくなり、
ＴＶ左カメラの撮像管残像による立体視の障害を除去す
ることができる。

ＴＶ左カメラに同期して秒３０回のＸ線曝射が行なわれ
、この曝射された際のフィールド画像がＴＶフレーム数
変換器１５内のフレームメモリにストアされる。そして
次のフィールドではＸ線曝射は行なわれず、３番目のフ
ィールドで反対側焦点によるＸ線曝射が行なわれ、フレ
ームメモリの別フィールドにストアされ、この動作が繰
り返される。そしてこれらのフレームメモリの画像がビ
デオ信号Ｃで示されるように秒間１２０フイールドに変
換してモニタ１６に出力されることになる。

このモニタ１６において秒間１２０フイールドで交互に
表示される左／右画像に合わせて、ステレオメガネ左眼
用レンズ信号ｄ及びステレオメガネ右眼用レンズ信号ｅ
で示されるように、ステレオメガネ１２の左眼レンズと
右眼レンズを交互に透過・不透過を繰り返しリアルタイ
ムの立体視をするようにしている。

このように、ＴＶ左カメラフィールド周波数を数倍の周
波数で出力するＴＶフレーム数変換器と、Ｘ線曝射のタ
イミングをビデオ信号に同期させて、ＴＶ左カメラ２フ
イールド毎に行なうように制御するステレオシステム制
御ユニットを備えたことから、フレームメモリ画像を立
体視する際のちらつきをなくすことができ、またＴＶ左
カメラ使用している撮像管の残像特性による片側焦点の
像と他方の焦点の像とが重複して観察されることなく、
リアルタイムで残像のない立体画像を得ることができる
。

［発明の効果］ 以上詳述したように本発明によれば、Ｘ線曝射を所定の
タイミングで動作させるステレオシステム制御ユニット
を備えたことにより、ＴＶ左カメラ撮像管の残像特性に
よる左側焦点の像と右側焦点の像とが重複して観察され
ることによる立体視の障害を除去することができ、リア
ルタイムで残像のないＴＶ画像を提供することができる
。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明によるステレオＸ線透視撮影装置の一
実施例を示すシステム構成図、第２図は、第１図におけ
るステレオシステム制御ユニットの具体的構成を示すブ
ロック図、第３図は、第１図におけるＴＶフレーム数変
換器１５の具体的構成を示すブロック図、第４図は、第
１図で示されるステレオＸ線透視撮影装置の回路動作を
示すタイミングチャート、第５図は、従来のステレオＸ
線透視撮影装置を示すシステム構成図、第６図は、第５
図における従来のステレオＸ線透視撮影装置の回路動作
を示すタイミングチャートである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 被検体に向けて左焦点及び右焦点から交互にＸ線を曝射
   する左右分離型又は一体型のステレオ用Ｘ線管と、この
   Ｘ線管から曝射される交互のＸ線曝射タイミング及びＸ
   線曝射条件を定めるＸ線制御部と、このＸ線制御部から
   の出力信号を基に曝射される前記Ｘ線管からの透過Ｘ線
   により前記被検体の診断像を得るＸ線受像部と、このＸ
   線受像部からの診断像を撮影する撮影部と、この撮影部
   からのビデオ信号を基にして前記診断像の左画像及び右
   画像を任意のタイミングで表示する表示部とを備え、こ
   の表示部からの左画像及び右画像を交互に観察すること
   により前記診断像を立体視するようにしたステレオＸ線
   透視撮影装置において、前記撮影部からのビデオ信号に
   同期させながら、このビデオ信号の所定のフィールド毎
   にＸ線が曝射されるように前記Ｘ線曝射タイミングを制
   御するステレオシステム制御ユニットを備えたことを特
   徴とするステレオＸ線透視撮影装置。