JP2000079111A - X線診断装置 - Google Patents

X線診断装置

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JP2000079111A
JP2000079111A JP10252676A JP25267698A JP2000079111A JP 2000079111 A JP2000079111 A JP 2000079111A JP 10252676 A JP10252676 A JP 10252676A JP 25267698 A JP25267698 A JP 25267698A JP 2000079111 A JP2000079111 A JP 2000079111A
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imaging
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Takuya Sakaguchi
卓弥 坂口
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Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的は、X線パルスの曝射の撮影間隔
をより短縮できるX線診断装置を提供することにある。 【解決手段】本発明は、2種類のX線パルスを交互に曝
射し、平面検出器5の奇数フィールド内の撮像素子に2
種類のX線パルス両方の曝射による信号電荷を蓄積し、
偶数フィールド内の撮像素子には、2種類のX線パルス
のうち後に曝射されるX線パルスによる信号電荷だけを
蓄積させ、2種類のX線パルス両方の曝射終了後に両フ
ィールドから信号電荷を読み出して第1フィールド画像
と第2フィールド画像を得るものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非常に狭い間隔で
X線パルスを連続的に曝射することが要求されるような
例えばステレオ撮影に有効なX線診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のX線診断装置では、両眼視差だ
け視線がずれた右目用と左目用の2種類のX線画像を生
成し、それぞれの画像を観察者のそれぞれの目に対して
表示するようにしたもので、上記両眼視差によって、観
察者は立体感を感知できるというものであり、例えばア
ンギオ(血管造影法)で血管の走行状態を立体的に把握
するのに多用されている。
【0003】従来の上記2種類のX線画像の撮影方法と
しては、図9に示すように、右目用のX線焦点から右目
用のX線パルスXL1を曝射し、この曝射から左目用の
X線パルスXR1の曝射までのインターバルに、先の右
目用のX線パルスXL1によって平面検出器(CCDカ
メラ)の撮像素子に蓄積された信号電荷を読み出すよう
になっており、以降同様に、曝射と読み出しとが交互に
行われている。
【0004】ここで、問題となるのは、右目用のX線パ
ルスXL1の曝射と、左目用のX線パルスXR1の曝射
との撮影間隔Sであり、つまりこの撮影間隔が長くなれ
ばなるほど、両眼視差に因らない体動に起因する像のず
れが、左右目用の画像間で大きくなり、その結果、立体
視が難しくなるという点にある。
【0005】この問題を解決するために、図9に示すよ
うに、信号電荷を読み出す撮像素子を1回の曝射あたり
フィールドに止めて、解像度を約半分に落とす代わり
に、上記撮影間隔Sをできるだけ短縮しようとする技術
があるが、その限界は、1フィールド分の読み出しに要
する時間までであって、それ以上短縮することはできな
かった。
【0006】このようなステレオ撮影の他にも、できる
だけ短い間隔でX線パルスを連続的に曝射することが要
求される分野としては、造影した血流を連続的に撮影し
て、撮影時刻の若干異なる2枚のアンギオ画像を得、こ
の2枚のアンギオ画像を差分して、血流により変化した
部分を抽出し、この抽出された部分の長さと、パルス間
隔とから血流の速度を計測するような技術があり、この
ような場合にも、ステレオ撮影の場合と同様に、X線パ
ルスの間隔をできるだけ短くできれば、計測の自由度も
増すし、非常に速い血流も捉えやすくなると言ったメリ
ットがあるが、この短縮の限界も、やはり1フィールド
分の読み出しに要する時間までであって、それ以上短縮
することはできなかった。
【0007】さらには、エネルギーサブトラクションと
いう技術もあり、これは、骨や軟部組織が線質によって
透過率が変化する性質を利用して、線質が異なる2種類
のX線パルスで交互に撮影し、得られた2種類のX線画
像を差分し、この差分画像上で骨や軟部組織を非常にク
リアに浮き上がらせようとするものである。この場合
も、体動ノイズを軽減するために、2枚の撮影間隔はで
きるだけ短い方が好ましいのであるが、上述した1フィ
ールド分の読み出しに要する時間という限界に阻まれて
いるのが現状である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、X線
パルスを非常に短い撮影間隔で曝射しながら、それぞれ
の曝射によるX線画像を個々に得ることのできるX線診
断装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、右目用と左目
用の2種類のX線パルスを被検体に対して交互に曝射さ
せ、前記被検体を透過したX線像を直接又は光学像に変
換してから撮像手段で撮像し、前記撮像手段からの出力
信号に基づいて画像生成手段で右目用と左目用の2種類
のX線画像を得るステレオ撮影対応のX線診断装置にお
いて、前記撮像手段の第1フィールド内で撮像される第
1フィールド画像が前記2種類のX線パルス両方のX線
情報を有し、第2フィールド内で撮像される第2フィー
ルド画像が前記2種類のX線パルスのうち一方のX線情
報を有するように、前記2種類のX線パルスを曝射し、
前記撮像手段で撮像し、その信号を読み出すようにした
ものである。
【0010】このような動きによると、第1フィールド
画像が2種類のX線パルス両方のX線情報を有し、第2
フィールド画像が2種類のX線パルスのうち一方のX線
情報を有することになるので、第1フィールド画像から
第2フィールド画像をフレーム間で減算することにより
右目用と左目用の一方の画像を生成することができ、第
2フィールド画像は右目用と左目用の他方の画像に対応
していることから、左右目用の画像をそれぞれ得ること
ができ、ステレオ撮影は確保されている。従って、従来
のように、2種類のX線パルスの曝射の間に、信号電荷
の読み出しという待ち時間が不要になり、極々短時間の
うちに、2種類のX線を連続的に曝射することができ、
これにより、左右目用の画像間における両眼視差に因ら
ない体動に起因する像のずれを大幅に軽減することがで
きる。しかも、このような工夫は、構造的な変更を要す
るものではなく、X線の曝射と、信号電荷の蓄積及び読
み出しに対するシーケンス制御だけで実現できるもので
ある。
【0011】このような本発明の思想は、ステレオ撮影
だけに限定的に効果を発揮するものではなく、請求項
8、9、10に示すような2枚の画像の差分をとるよう
な場合にも適用可能である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明を
好ましい実施形態によって説明する。 (第1の実施形態)図1には、第1の実施形態によるス
テレオ撮影可能なX線診断装置の構成を示している。X
線管1は、2焦点形のステレオ撮影用のX線管であり、
右目用と左目用として、陰極KL,KRと、グリッドG
L,GRとがそれぞれ2つずつ設けられているものであ
る。この2つの陰極KL,KRと、回転陽極Pとの間
に、X線コントローラ7の制御下にあるX線高圧発生装
置8により非常に高い管電圧が印加され、管電流が供給
され、そして同様にX線コントローラ7の制御下にある
X線スイッチングコントローラ9の切替によりグリッド
GL,GRに交互にバイアスがかけられることにより、
陰極KL,KRから交互に熱電子が飛び出して回転陽極
Pに当たり、両眼視差に従って間隔が調整されている右
目用X線焦点FLと左目用X線焦点Rとからそれぞれ交
互に右目用X線と左目用X線とを曝射するようになって
いる。
【0013】こうして曝射されたX線は、被検体2でそ
れぞれに通過するパス上の組織等の減衰係数(吸収係
数)に応じた減衰を受けてから撮像手段5で検出され
る。撮像手段5としては、イメージインテンシファイア
とテレビカメラとを組み合わせたタイプでも良いし、固
体撮像素子をマトリクス状に配列してそれに読み出し回
路等の周辺回路を組み合わせて平板状の外形に構成した
小型軽量な平面検出器であっても良い。さらに、平面検
出器であっても、X線を光に一旦変換した後に、その光
を電気信号に変換するいわゆる間接変換型であっても良
いし、X線を直接的に電気信号に変換するいわゆる直接
変換型であっても良い。ここでは、間接変換型の平板検
出器として説明する。
【0014】平面検出器5には、図2に示すように、複
数本のゲートラインG1〜Gnと、複数本の信号線R1
〜Rmとが縦横に配置されている。各信号線R1〜Rm
には複数の撮像素子DE(撮像素子)がスイッチング素
子(TFTトランジスタ)を介して接続されている。ま
た、各スイッチング素子のゲートはゲートラインG1〜
Gnに接続されている。
【0015】ゲートラインG1〜Gnには垂直アドレス
回路が接続され、読み出し制御部10の制御に従ってゲ
ートラインG1〜Gnを選択的に活性化する。あるゲー
トラインが活性化されると、そのゲートラインに接続さ
れているスイッチング素子が一斉にゲートオンして、そ
のライン上の撮像素子の蓄積電荷がそれぞれの信号線か
ら水平走査用マルチプレクサ又はシフトレジスタを介し
てシリアルに読み出されるようになっている。
【0016】この平面検出器5の出力に基づいてプロセ
ッサ11では、右目用のX線画像と左目用のX線画像と
をそれぞれ生成し、これらX線画像はディスプレイ12
に表示され、右目用のX線画像は観察者の右目に、また
左目用のX線画像は観察者の左目にそれぞれ提示される
ようになっている。
【0017】システムコントローラ6は、後述するよう
なシーケンスに従って、左右目用のX線パルスの曝射
と、信号電荷の蓄積及び読み出しが行われるように、X
線コントローラ7と読み出し制御部10を統括制御する
ために設けられている。
【0018】図3には、本実施形態によるシーケンスを
示している。なお、奇数フィールドは、周知のように、
奇数番目のゲートラインG1,G3,…に接続されてい
る撮像素子DEの集まりで構成され、一方、偶数フィー
ルドは、偶数番目のゲートラインG2,G4,…に接続
されている撮像素子DEの集まりで構成されているもの
である。また、リークとは、撮像素子DEの蓄積電荷を
排出して、電荷のないフレッシュな初期状態にするため
の作業である。
【0019】まず、X線曝射に関しては、右目用のX線
パルスXL1が曝射され、その曝射終了直後、又は所定
の極短時間のインターバルを隔てて、左目用のX線パル
スXR1が曝射される。従来では、右目用のX線パルス
XL1の曝射から、左目用のX線パルスXR1の曝射間
での間には、右目用のX線パルスXL1の曝射によって
撮像素子DEに蓄積された信号電荷の読み出しという作
業が入り、このため、両者の間にはこの読み出し作業に
要する時間が必要とされていた。しかし、本発明では、
このような時間は不要で、右目用のX線パルスXL1の
曝射終了から、直ちに又は極短時間のインターバルを隔
てて、左目用のX線パルスXR1の曝射が開始される。
このような左右目用の2種類のX線パルスが1つのペア
として、曝射が周期的に繰り返される。
【0020】次に、このようなX線パルスの曝射に対す
る平面検出器5の信号電荷の蓄積と読み出しの動きにつ
いて説明する。まず、奇数フィールド(又は偶数フィー
ルド)内の撮像素子DEは、ペアをなす左右目用の2種
類のX線パルス両方の曝射期間中、電子的にシャッター
が開けられ、信号電荷が蓄積される。この蓄積電荷は、
右目用のX線パルスより被検体内での吸収減衰分だけ弱
くなった透過X線の強度、つまりX線が被検体内でどの
程度減衰したかを表すX線情報と、左目用のX線パルス
のX線情報との両方を反映することになる。
【0021】一方、偶数フィールド内の撮像素子DE
は、ペアをなす左右目用の2種類のX線パルスのうち後
の左目用のX線パルスXR1の曝射期間中にだけ電子的
にシャッターが開けられ、電荷を蓄積する。つまり、右
目用のX線パルスXL1の曝射終了以後、左目用のX線
パルスXR1の曝射が開始される直前(同時を含む)
に、信号電荷の蓄積が開始され、この状態を当該左目用
のX線パルスXR1の曝射終了後まで継続する。この結
果、偶数フィールド内の撮像素子DEに蓄積される電荷
は、後の左目用のX線パルスXR1によるX線情報だけ
を反映することになる。
【0022】このようなペアのX線パルスの曝射が共に
終了した後に、奇数偶数両方のフィールドから、例えば
1ラインずつ交互に蓄積電荷が読み出される。ここで
は、説明の便宜上、奇数フィールド内の撮像素子DEか
ら読み出された情報を“奇数フィールド画像”と称し、
また偶数フィールド内の撮像素子DEから読み出された
情報を“偶数フィールド画像”と称して、それぞれ区別
するものとする。
【0023】上述したように、奇数フィールド画像に
は、ペアをなす左右目用の2種類のX線パルスの両方に
よるX線情報が混在しており、一方、偶数フィールド画
像には、後の左目用のX線パルスXR1によるX線情報
だけが含まれている。従って、これらの2種類のフィー
ルド画像から、右目用のX線画像と、左目用のX線画像
とを得るには、奇数フィールド画像から偶数フィールド
画像をフレーム間で減算(差分)することにより、右目
用のX線画像が生成され得、また、偶数フィールド画像
は、そのまま左目用のX線画像として得られている。こ
のような画像間処理は、プロセッサ11で行われる。
【0024】こうして得られた右目用と左目用の2種類
のX線画像は、ディスプレイ12を介して、観察者の右
目と左目とにそれぞれ提示される。これにより、観察者
は、例えばアンギオ(血管造影法)による血管等の撮影
対象の構造を立体的に把握することができる。
【0025】このように、従来のように、2種類のX線
パルスの曝射の間に、信号電荷の読み出しという待ち時
間が不要になり、極々短時間のうちに、2種類のX線を
連続的に曝射することができ、これにより、左右目用の
画像間における両眼視差に因らない体動に起因する像の
ずれを大幅に軽減することができる。しかも、このよう
な工夫は、構造的な変更を要するものではなく、X線の
連続的な曝射と、信号電荷の蓄積及び読み出しに対する
シーケンス制御だけで実現できるものである。
【0026】なお、以上の説明では、1つのフレーム
を、奇数と偶数の2種類のフィールドに分けていたが、
フィールドの分け方としては、これに限定されるもので
はない。ここでは、X線の曝射と、信号電荷の蓄積及び
読み出しに対するシーケンス制御をあまり変えずに、平
面検出器5に交換だけで、別なフィールドの分け方を実
現する方法について説明する。
【0027】図4には、ゲートラインGの配線が異なる
平面検出器5を示している。各ゲートラインは、隣り合
う奇数行と偶数行との間を交互にジグザグに形成され、
これら隣り合う2つの行のトランジスタのゲートに交互
に接続されている。従って、全ての撮像素子それぞれに
は、縦横に同じフィールドのものが隣り合わないという
状態になり、2つのフィールドとしては、各行各列でみ
ると、第1フィールドに含まれる撮像素子(A)と、第
2フィールドに含まれる撮像素子(B)とが交互に配列
され、2つのフィールドが市松模様状に分けられる。
【0028】このように市松模様状に2つのフィールド
を分けたことにより、先に述べたゲートライン単位で奇
数偶数に分けた場合よりも、差分後の見かけ上の空間分
解能は向上することになる。
【0029】図5には、ゲートラインの配線をさらに変
えた平面検出器5を示している。ゲートラインは、2本
ずつのペアで構成されており、このペアの一方のゲート
ラインには奇数列の撮像素子のトランジスタのゲートに
共通接続され、また、他方のゲートラインには偶数列の
撮像素子のトランジスタのゲートに共通接続されてい
る。つまり、水平方向に観た場合、撮像素子は、ペアの
一方のゲートラインと他方のゲートラインに交互に接続
されている。
【0030】このような構造の平面検出器5に対して、
読み出し時には、ゲートラインのG1とG4、G2とG
3…というペアリングで、各ペアを同時に活性化して、
各ゲートラインのトランジスタをゲートオンして読み出
すことにより、図4に示した構造の場合と、同じフィー
ルドの分け方になる(図6参照)。
【0031】また、奇数行の組のゲートラインG1,G
3,…と、偶数行の組のゲートラインG2,G4,…と
を、それぞれ組毎に垂直方向に隣り合う2本のゲートラ
インどうし、つまり奇数行の組では、ゲートラインのG
1とG3、G5とG7…をペアで、また同様に偶数行の
組では、ゲートラインのG2とG4、G6とG8…をペ
アとして、同時に活性化して、各ゲートラインのトラン
ジスタをゲートオンすることにより、図7に示すような
列単位で2つのフィールドに分離することもできる。
【0032】さらに、このような構造の平面検出器を使
って、X線パルスの曝射と信号電荷蓄積及び読み出しの
制御を変えることで、次のような方法も実現できる。こ
れまでは2つのペアのX線パルスを連続的に曝射するこ
とを前提に説明してきたが、ここでは、4つのX線パル
スを連続的に曝射させ、ゲートラインG1,G2,G
3,G4…を、順番に活性化して、行毎に読み出して、
図8に示すように、フィールドを4つに分けて、4つの
フィールド画像を得る。最初は、1つのフィールド内の
撮像素子だけを電荷蓄積状態として他の3つは電荷を蓄
積しない例えばリーク状態にしておき、X線パルスの曝
射終了に同期してフィールド単位で1つずつ信号電荷蓄
積状態に切替えていく。
【0033】このような制御により、フィールド画像
(A)に最初のX線パルスによるX線情報だけを反映さ
せ、、フィールド画像(A)に最初のX線パルスによる
X線情報だけを反映させ、フィールド画像(B)に最初
と2番目のX線パルスによるX線情報を反映させ、フィ
ールド画像(C)に最初と2番目と3番目のX線パルス
によるX線情報を反映させ、そして、フィールド画像
(D)に4つ全てのX線パルスによるX線情報を反映さ
せることができる。
【0034】このような4種類のフィールド画像を適当
に処理することにより、左右目用のペアのX線画像を2
ペア作成することや、上述したような左右目用のペアの
X線画像を1ペアだけ作成する様なことも可能となり得
る。 (第2の実施形態)次に本発明の第2の実施形態につい
て述べる。第2の実施形態は、第1実施形態を、造影剤
注入直後の被検体の血流を連続的に撮影して、撮影時刻
の異なる2枚のアンギオ画像から血流速度を求めるのに
応用したものであり、装置構成としては基本的に図1と
同様であり、X線曝射シーケンス等の点で若干相違す
る。
【0035】まず、システムコントローラ6は、造影剤
の注入を指示する信号を造影剤注入装置(図示せず)に
送り、造影剤注入装置はこの信号に基づいて被検体に造
影剤を注入する。システムコントローラ6は、X線コン
トローラ7と読み出し制御部10に制御信号を送り、X
線像の撮影を行う。
【0036】第1の実施形態ではX線コントローラ7の
制御により左右目用の2つの焦点からX線パルスXL,
XRを交互に曝射したが、第2の実施形態ではX線コン
トローラ7は同一の焦点からX線パルスX1,X2を曝
射する。つまり、第2の実施形態による曝射シーケンス
は、図3のXLをX1に、XRをX2に読み替えたシー
ケンスになる。ただし、2つのX線パルスX1,X2の
パルス幅を合わせた比較的長いパルス幅の1つのX線パ
ルスを曝射するようにしても良い。
【0037】読み出し制御部10は、ペアをなすX線パ
ルスX1,X2の両方の曝射期間中、奇数フィールドの
撮像素子に信号電荷が継続的に蓄積されるように、信号
読み出し用のスイッチング素子を制御する等により電子
的にシャッターを開ける。また、読み出し制御部10
は、最初のX線パルスX1の曝射期間中、偶数フィール
ドの撮像素子を初期状態出力電圧になるように維持し、
次のX線パルスX2の曝射期間中にだけ偶数フィールド
内の撮像素子に電荷が蓄積されるように、信号読み出し
用のスイッチング素子を制御する等により電子的にシャ
ッターを開ける。
【0038】次に読み出し制御部10は、この奇数フィ
ールドと偶数フィールドに蓄積された信号電荷を第1実
施形態と同様に読み出してプロセッサ11に送る。プロ
セッサ11は、この奇数フィールド画像と偶数フィール
ド画像との差分画像を求める。一般的に、組織は、造影
剤が注入されている血流よりも動きが遅く、さらにX線
パルスX1から次のX線パルスX2の時間差は非常に短
いので、この間に組織は殆ど動かないないが、それより
速い造影剤は動いている。従って、この差分画像には、
奇数フィールドと偶数フィールドの撮影時間差の間に移
動した造影剤だけが残り、その外の組織等の画像は相殺
されて消える。
【0039】この残った造影剤の像の長さは、奇数フィ
ールドと偶数フィールドの撮影時間差の造影剤の移動距
離に相当するので、この長さを撮影時間差で除算するこ
とにより、被検体内の血流速度を求めることができる。 (第3の実施形態)次に本発明の第3の実施形態につい
て述べる。第3の実施形態は、第2実施形態と同様に、
第1実施形態を、エネルギーの異なる2種類のX線パル
スを曝射し、この時得られる2枚のX線像を減算処理す
ることによりエネルギーサブトラクション像を求めるこ
とに応用したものであり、装置構成としては基本的に図
1と同様であり、X線曝射シーケンス等の点で若干相違
する。
【0040】システムコントローラ6は、X線コントロ
ーラ7と読み出し制御部10に制御信号を送り、エネル
ギーの異なる2種類のX線パルスXa,Xbを同一焦点
から交互に曝射し、上述の実施形態と同様に、2つのフ
ィールド画像を撮影する。つまり、第3の実施形態によ
る曝射シーケンスは、図3のXLをXaに、XRをXb
に読み替えたシーケンスになる。
【0041】読み出し制御部10は、ペアをなすエネル
ギーの異なる2種類のX線パルスXa及びXbの曝射期
間中、奇数フィールド内の撮像素子に信号電荷が継続的
に蓄積されるように、信号読み出し用のスイッチング素
子を制御する等により電子的にシャッターを開ける。ま
た、読み出し制御部10は、最初のX線パルスXaの曝
射期間中、偶数フィールドの撮像素子を初期状態になる
ように維持し、次のX線パルスXbの曝射期間中にだ
け、偶数フィールド内の撮像素子に電荷が蓄積されるよ
うに、電子的にシャッターを開ける。
【0042】次に読み出し制御部10は、この奇数フィ
ールドと偶数フィールドに蓄積された信号電荷を読み出
してプロセッサ11に送る。プロセッサ11は、この奇
数フィールド画像データから偶数フィールド画像データ
を減算することにより差分画像を求める。この差分画像
がエネルギーサブトラクション画像となる。
【0043】本発明は、上述した実施形態に限定される
ことなく、種々変形して実施可能である。尚、上述の実
施形態は、平面検出器について説明したが、本発明は撮
像手段としてCCD型固体撮像デバイスにも適用するこ
ともできる。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、例えば、ステレオ撮影
のようなできるだけ短い間隔でX線パルスを連続的に曝
射することが要求される分野において、X線パルスを非
常に短い撮影間隔で曝射しながら、それぞれの曝射によ
るX線画像を個々に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい実施形態によるステレオ撮影
型のX線診断装置の構成を示す図。
【図2】図1の平板検出器の構成図。
【図3】本実施形態によるX線曝射と信号電荷の蓄積及
び読み出しの動きを示すタイミング図。
【図4】平板検出器の他の構成図。
【図5】平板検出器の他の構成図。
【図6】図5の場合の他のグループ分けを示す図。
【図7】図5の場合のさらに他のグループ分けを示す
図。
【図8】図5の場合の別のグループ分けを示す図。
【図9】従来のX線曝射と信号電荷の蓄積及び読み出し
の動きを示すタイミング図。
【符号の説明】
1…2焦点型X線管、 2…被検体、 5…平板検出器、 6…システムコントローラ、 7…読み出し制御部、 8…X線高圧発生装置、 9…X線スイッチングコントローラ、 10…読み出し制御部、 11…プロセッサ、 12…ディスプレイ。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 右目用と左目用の2種類のX線パルスを
    被検体に向けて交互に曝射させ、前記被検体を透過した
    X線像を撮像手段で撮像し、前記撮像手段からの出力信
    号に基づいて画像生成手段で右目用と左目用の2種類の
    X線画像を得るステレオ撮影対応のX線診断装置におい
    て、 前記撮像手段の第1フィールド内で撮像される第1フィ
    ールド画像が前記2種類のX線パルス両方による情報を
    有し、第2フィールド内で撮像される第2フィールド画
    像が前記2種類のX線パルスのうち一方による情報を有
    するように、前記2種類のX線パルスを曝射し、前記撮
    像手段で撮像し、その信号を読み出すことを特徴とする
    X線診断装置。
  2. 【請求項2】 右目用と左目用の2種類のX線パルスを
    被検体に向けて曝射することが可能に構成されたX線発
    生手段と、前記被検体を透過したX線像を撮像する撮像
    手段と、前記撮像手段からの出力信号に基づいて右目用
    と左目用の2種類のX線画像を生成する画像生成手段
    と、所定のシーケンスに従って前記X線発生手段と前記
    撮像手段とを制御する手段とを具備し、 前記所定のシーケンスにおいては、前記2種類のX線パ
    ルスが交互に曝射され、前記撮像手段の第1フィールド
    で前記2種類のX線パルス両方により生じる信号を検出
    し、第2フィールドで前記交互に曝射される2種類のX
    線パルスのうち後に曝射されるX線パルスにより生じる
    信号を検出し、前記2種類のX線パルス両方の曝射終了
    後に前記第1フィールドと前記第2フィールド両方の信
    号を読み出して第1フィールド画像と第2フィールド画
    像として出力することを特徴とするX線診断装置。
  3. 【請求項3】 前記画像生成手段は、前記第1フィール
    ド画像から前記第2フィールド画像をフレーム間で減算
    することにより右目用と左目用の一方の画像を生成し、
    前記第2フィールド画像から右目用と左目用の他方の画
    像を生成することを特徴とする請求項1又は2記載のX
    線診断装置。
  4. 【請求項4】 前記撮像手段は2次元状に配列された複
    数の撮像素子を有し、前記第1フィールドは奇数行の撮
    像素子からなり、前記第2フィールドは偶数行の撮像素
    子からなることを特徴とする請求項1又は2記載のX線
    診断装置。
  5. 【請求項5】 前記撮像手段は2次元状に配列された複
    数の撮像素子を有し、前記第1フィールドを構成する撮
    像素子と前記第2フィールドを構成する撮像素子とが、
    市松模様状に分けられていることを特徴とする請求項1
    又は2記載のX線診断装置。
  6. 【請求項6】 前記撮像手段は2次元状に配列された複
    数の撮像素子を有し、この撮像素子を連結するゲートラ
    インは、ジグザグに設けられていることを特徴とする請
    求項5記載のX線診断装置。
  7. 【請求項7】 前記撮像手段のゲートラインは2本ずつ
    ペアになっており、各ペアのゲートラインには同じ行の
    撮像素子が交互に接続されていることを特徴とする請求
    項5記載のX線診断装置。
  8. 【請求項8】 X線パルスを被検体に対して繰り返し曝
    射させ、前記被検体を透過したX線像を撮像手段で撮像
    し、前記撮像手段からの出力信号に基づいて画像生成手
    段で、撮影時刻の異なる少なくとも2枚のX線画像を生
    成し、この2枚のX線画像の差分をとって差分画像を得
    るX線診断装置において、 前記撮像手段の第1フィールド内で撮像される第1フィ
    ールド画像が、連続する2つのX線パルス両方のX線情
    報を有し、第2フィールド内で撮像される第2フィール
    ド画像が前記連続する2つのX線パルスのうち一方のX
    線情報を有するように、前記撮像手段の撮像及び読み出
    しの動きを制御することを特徴とするX線診断装置。
  9. 【請求項9】 線質の異なる2種類のX線パルスを被検
    体に対して交互に曝射させ、前記被検体を透過したX線
    像を撮像手段で撮像し、前記撮像手段からの出力信号に
    基づいて画像生成手段で2種類のX線画像を生成し、こ
    の2種類のX線画像の差分をとって差分画像を得るX線
    診断装置において、 前記撮像手段の第1フィールド内で撮像される第1フィ
    ールド画像が前記2種類のX線パルス両方のX線情報を
    有し、第2フィールド内で撮像される第2フィールド画
    像が前記2種類のX線パルスのうち一方のX線情報を有
    するように、前記2種類のX線パルスを曝射し、前記撮
    像手段の撮像及び読み出しの動きを制御することを特徴
    とするX線診断装置。
  10. 【請求項10】 第1のX線曝射期間と第2のX線曝射
    期間とに被検体に向けてX線を曝射するX線発生手段
    と、 前記被検体を透過したX線像を電荷情報として蓄積する
    ものであり、撮像領域に第1フィールドと第2フィール
    ドとを有する撮像手段と、 前記第1フィールドでは前記第1のX線曝射期間及び前
    記第2のX線曝射期間に入射X線に応じた電荷情報の収
    集を行い、前記第2フィールドでは前記第2のX線曝射
    期間直前に前記電荷情報が初期状態になるようにし、且
    つ前記第2のX線曝射期間中に入射X線に応じた電荷情
    報の収集を行うように前記撮像手段を制御する手段と、 前記第1フィールドの画像データから前記第2フィール
    ドの画像データを減算する減算手段とを備えたことを特
    徴とするX線診断装置。
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