JPS6312614A - 共重合体ラテツクス及びこれを用いた接着剤 - Google Patents

共重合体ラテツクス及びこれを用いた接着剤

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JPS6312614A
JPS6312614A JP15421086A JP15421086A JPS6312614A JP S6312614 A JPS6312614 A JP S6312614A JP 15421086 A JP15421086 A JP 15421086A JP 15421086 A JP15421086 A JP 15421086A JP S6312614 A JPS6312614 A JP S6312614A
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JP
Japan
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monomers
monomer
copolymer latex
weight
printing paper
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Application number
JP15421086A
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English (en)
Inventor
Masuhiko Nakanishi
中西 益彦
Sumio Kano
狩野 純男
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPS6312614A publication Critical patent/JPS6312614A/ja
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21HPULP COMPOSITIONS; PREPARATION THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASSES D21C OR D21D; IMPREGNATING OR COATING OF PAPER; TREATMENT OF FINISHED PAPER NOT COVERED BY CLASS B31 OR SUBCLASS D21G; PAPER NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D21H19/00Coated paper; Coating material
    • D21H19/36Coatings with pigments
    • D21H19/44Coatings with pigments characterised by the other ingredients, e.g. the binder or dispersing agent
    • D21H19/56Macromolecular organic compounds or oligomers thereof obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
    • D21H19/58Polymers or oligomers of diolefins, aromatic vinyl monomers or unsaturated acids or derivatives thereof
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21HPULP COMPOSITIONS; PREPARATION THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASSES D21C OR D21D; IMPREGNATING OR COATING OF PAPER; TREATMENT OF FINISHED PAPER NOT COVERED BY CLASS B31 OR SUBCLASS D21G; PAPER NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D21H19/00Coated paper; Coating material
    • D21H19/10Coatings without pigments
    • D21H19/14Coatings without pigments applied in a form other than the aqueous solution defined in group D21H19/12
    • D21H19/20Coatings without pigments applied in a form other than the aqueous solution defined in group D21H19/12 comprising macromolecular compounds obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は共重合体ラテックス及びこれを用いた接着剤に
関するものである。さらに詳しくいえば、本発明は、優
れた印刷光沢と耐ブリスター性を有する輪転オフセット
印刷紙を与え、かつ該印刷紙を製造する際に優れた耐パ
ツキングロール汚れ適性を与えうる共重合体ラテックス
、及びこれを主成分として成る輪転オフセット印刷紙被
覆組成物用接着剤に関するものである。
従来の技術 近年、多色印刷された雑誌類の出版物が急増しており、
これに対応しうる印刷方式の1つとして輪転オフセット
印刷方式がある。この印刷方式は、枚葉オフセット印刷
方式のようなシート印刷でなく、巻き取り形式で印刷さ
れ、最近では自動車のパンフレットなどの高級印刷分野
においても多く用いられている。
このような印刷方式において使用される印刷紙に必要な
特性として、耐ブリスター性が挙げられる。この耐ブリ
スター性とは、輪転オフセット印刷機で印刷された印刷
紙面上のインクを乾燥させるために、該印刷紙を高温に
セットする際に、印刷紙の含有水分が高温によって瞬間
的に水蒸気になるため、印刷紙の内部に蒸気圧が発生し
、この内部圧が印刷紙の内部強度より大きくなると、印
刷紙の両面に火ぶくれを起こす現象が生じるが、このよ
うな現象に対して抵抗を示す性質のことである。
このような耐ブリスター性を改良する方法としては、例
えば印刷紙の含有水分を低くする方法、印刷紙の塗工層
を多孔性にする方法、原紙の繊維的結合強度を強化する
方法など、種々の方法があるが、経験的に、塗工層を多
孔性にすることが、最良の方法であることが知られてい
る。この塗工層を多孔性にする技術的手段としては、例
えば粗大クレーや粗大炭酸カルシウムなどの使用量を増
加させ、塗工組成物中の顔料成分に代える方法や、塗工
組成物中の接着剤、例えばスターチ、共重合体ラテック
スなどを減らす方法などがある。
しかしながら、このような方法によると、確かに耐ブリ
スター性は向上するものの、印刷光沢の著しく低下する
ため、その利用範囲が制限を免れない。
他方、最近の印刷物に使用されている大半の紙は両面塗
工紙であり、この両面塗工紙を作成するのに用いられる
装置においては、ロールコータ−以外は、その構造上コ
ータ一部分が別々に設置されており、それぞれ第1コー
ター及び第2コーターと俗称されている。両面塗工する
場合は、まず第1コーターで片面塗工され、かつ乾燥さ
れた塗工紙は、その塗工面が第2コーターのパツキング
ロールに接触した状態でもう一方の面が塗工されるが、
第2コーターのバッキングロールの回転速度と塗工紙の
塗工速度とは必ずしも同一でないため、摩擦が生じ、そ
の結果塗工紙の表層が剥離して、パツキングロールが汚
れるという現象、いわゆるパツキングロール汚れを生じ
る。
そして、パツキングロールの汚れが激しくなると、塗工
紙の平滑性及び白紙光沢の低下をもたらして、その商品
価値を著しく低下させるばかりか、遂にはコーター全体
を停止してパツキングロールを洗浄せざるをえなくなり
、その結果生産性の大幅な低下をもたらす。このような
トラブルを防止するために、パツキングロールにフロー
クリーンドクターを設置した装置の使用が増えてきてい
る。
この装置は、パツキングロールの付着物をフロークリー
ンドクターとバッキングロール間に存在する洗浄水で洗
浄するシステムになっているが、付着物が多いと洗浄性
が不十分となり、該付着物によりフロークリーンドクタ
ーが押上げられる結果、パツキングロールに洗浄水が多
量に付着するため、塗工表層が剥離されやすくなり、む
しろパツキングロール汚れが促進され、品質上のトラブ
ルや大幅な生産性のダウンなど、好ましくない事態が招
来する。
この耐パツキングロール汚れ適性を向上させる手段とし
て、塗工層の1成分として用いられる共重合体ラテック
スの再分散性、耐水性、耐ベタツキ性などを向上させれ
ばよいことが知られているが、これらの中で特に耐ベタ
ツキ性を向上させることは、耐バッキング汚れ適性に対
して、極めて有効な手段であることが経験土丹かってい
る。しかしながら、従来の共重合体ラテックスでは、耐
パツキングロール汚れ適性に優れる上に、良好な接着強
度を有し、かつ優れた印刷光沢や耐ブリスター性を有す
る印刷紙を与えるなど、特性の総合バランスに優れた印
刷紙用被覆組成物を得ることができなかった。
例えば、ブタジェン、スチレン又はスチレンと共重合可
能な他のビニル系単量体及び適当量のエチレン系不飽和
カルボン酸を共重合させたもので、かつ三次元構造の含
有度合を示す有機溶剤不溶分(以下ゲル含有量という)
が40〜85重量 %の範囲にある共重合体ラテックス
が開示されている(特公昭54−6575号公報)。し
かしながら、この共重合体ラテックスを含む印刷紙用被
覆組成物は接着力及び耐水性についてはかなり向上して
いるものの、ゲル含有量が多くて耐ブリスターが劣る上
に、耐ベタツキ性が極めて悪く、かつ印刷光沢に劣ると
いう欠点を有している。
また、ブタジェン、メタクリル酸メチル、スチレン、エ
チレン系不飽和酸単量体及びこれらの単量体と共重合可
能な他のエチレン系不飽和単量体を共重合させたもので
、かつ室温で乾燥した場合のフィルムのテトラヒドロフ
ランに対する不溶解分が50重量係である共重合体ラテ
ックスを含有したオフセット輪転印刷紙用被晋組成物が
提案されている(特公昭57−10237号公報)。し
かしながら、この組成物は耐ブリスター性はかなり向上
しているものの、共重合体ラテックス中のメタクリル酸
メチル単位の含有量が多いために、耐ベタツキ性に劣り
、その上インクビヒクルに対する耐溶剤性が低く、かつ
インクの沈みが大きく、印刷光沢も出にくいなどの欠点
を有している。
また、ある範囲の脂肪族共役ジオレフィン、エチレン系
不飽和カルボン酸及びこれらと共重合しうる他のモノオ
レフィン系単量体を乳化重合させて得られた、ゲル含有
量が5〜40重量%の共重合体ラテックスを主な顔料バ
インダーとする輪転オフセット印刷紙被覆用組成物が開
示されている(特公昭59−3598号公報)。しかし
ながらこの組成物は輪転オフセット時の耐ブリスター性
に優れ、かつ耐水性が良好であるものの、インクビヒク
ルに対する耐溶剤性が低い上に、印刷光沢も劣るという
問題がある。
さらに、脂肪族共役ジオレフィン系単量体、エチレン系
不飽和カルボン酸単量体、シアン化ビニル系単量体及び
これらと共重合しうる他のモノオレフィン系単量体を共
重合させて成る、適切な平均粒子径を有し、かつゲル含
有量が35〜75重i%の共重合体ラテックスWれてい
る←特公昭60−17879号公報)。しかしながら、
この共重合体ラテックスを接着剤として用いた輪転オフ
セット印刷紙被覆用組成物は、印刷時の耐ブリスター性
、インクホールドアウト、インクグロス、耐水性、接着
性などがかなり向上した印刷紙を与えうるものの、耐ブ
リスター性に関しては必ずしも満足しうるものではなく
、その上印刷光沢が劣るという欠点を有している。
発明が解決しようとする問題点 本発明は、このような従来の共重合体ラテックスが有す
る欠点を克服し、優れた印刷光沢と耐ブリスター性を有
する輪転オフセット印刷紙を与え、かつ該印刷紙を製造
する際に、良好な耐パツキングロール汚れ適性を与えう
る共重合体ラテックス、及びこれを主成分とする輪転オ
フセット印刷紙被覆組成物用接着剤の提供を目的とする
ものである。
問題点を解決するための手段 本発明者らは前記目的を達成するために鋭意研究を重ね
た結果、特定の各種単量体を乳化共重合させたもので、
かつトルエンに対する不溶解分の割合、ケロシン油に対
するスウェルインデックス及び数平均粒子径が特定の範
囲にある共重合体ラテックスがその目的に適合しうろこ
とを見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至
った。
すなわち、本発明は、脂肪族共役ジオレフィン系単量体
、エチレン系不飽和カルボン酸単量体、シアン化ビニル
系単量体、メチルメタクリレート単量体及びこれらと共
重合しうる他のモノオレフィン系単量体の乳化重合生成
物から成り、かつトルエンに対する不溶解分が10重5
4%以下、ケロシン油に対するスウェルインデック・ス
が30%以下、数平均粒子径が0.1〜0.25μmの
共重合体ラテックス、及びこの共重合体ラテックスを主
成分として成る輪転オフセット印刷紙被覆組成物用接着
剤を提供するものである。
本発明の共重合体ラテックスに使用される脂肪族共役ジ
オレフィン系単量体は、該ラテックスに適度な弾性を与
えるとともに、接着強度と耐ベタツキ性に多大な影響を
与える。この脂肪族共役ジオレフィン系単量体としては
、例えばブタジェンやイソプレンなどが挙げられ、その
好ましい使用量は全単量体に対して25〜355〜35
重量%選ばれる。この使用量が少なすぎると十分な弾性
が得られず、かつ接着強度に劣り、一方多すぎると耐水
性、耐ベタツキ性、耐ブリスター性が著しく低下するの
で好ましくない。
また、エチレン系不飽和カルボン酸単量体は、該共重合
体ラテックスに対して、機械的安定性と接着強度に多大
な影響を与える。このエチレン系不飽和カルボン酸単量
体としては、例えばアクリル酸、メタクリル酸、マレイ
ン酸、フマール酸、イタコン酸及びジカルボン酸の無水
物やモノアルキルエステルなどが挙げられ、その好まし
い使用量は全単量体に対して1〜6重filt%の範囲
で選ばれる。この使用量が少なすぎると十分な機械的安
定性及び接着強度が得られず、一方多すぎると、塗工液
の粘度が高くなりすぎて実用には適さない。
本発明の共重合体ラテックスに用いられるシアン化ビニ
ル系単量体は印刷光沢及び耐ベタツキ性に多大な影響を
与える。このシアン化ビニル系単量体としては、例えば
アクリロニトリルやメタクリロニトリルなどが挙げられ
、その好ましい使用量は全単量体に対して10〜20重
量%の範囲で選ばれる。この使用量が少なすぎると印刷
光沢及び耐ベタツキ性の向上効果か認められず、一方多
すぎると白紙光沢と接着強度が著しく低下する。
また、メチルメタクリレート単量体は、耐ブリスター性
と接着強度に多大な影響を与え、その好ましい使用量は
全単量体に対して8〜20重量係重量口で選ばれる。こ
の使用量が少なすぎると耐ブリスター性及び接着強度の
向上効果が小さく、一方多すぎると耐ベタツキ性がかな
り低下する上に、耐水性も低下する。
一方、共重合可能なモノオレフィン系単量体は、該共重
合体ラテックスに適度な剛性を与えるとともに、接着強
度に多大な影響を与える。この共重合可能なモノオレフ
ィン系単量体としては、例えばスヂレン、α−メチルス
ヂレン、ビニルトルエンなどの芳香族ビニル系単量体、
メチルアクリレート、エチルアクリレート、n−ブチル
アクリレート、2−エチルヘキシルアクリレートなどの
アクリレート系単量体、エチルメタクリレート、プロピ
ルメタクリレートなどのメタクリレート系単量体、さら
にはアクリルアミド、メタクリルアミドなどが挙げられ
、その好ましい使用量は全単量体に対し19〜56重量
%の範囲で選ばれる。この使用量が少なすぎると十分な
剛性が得られずかつ接着強度に劣り、一方多すぎると剛
性が高くなりすぎて、やはり接着強度が低下する。
本発明の共重合体ラテックスに用いられる前記の脂肪族
ジオレフィン系単量体に対するシアン化ビニル系単量体
の重量比率は耐ベタツキ性、白紙光沢及び印刷光沢に多
大な影響を与え、その好ましい重量比率は0.4〜0.
6の範囲で選ばれる。この重量比率が小さすぎると耐ベ
タツキ性が低下するとともに、印刷光沢の向上効果が認
められず、一方大きすぎると白紙光沢が著しく低下する
本発明の共重合体ラテックスにおけるトルエンに対する
不溶解分の含有量は、本発明の主目的の1つである耐ブ
リスター性に多大な影響を与える。
この不溶解分の含有量は、例えば重合温度、使用する単
量体の種類、共重合体ラテックスの粒子径及び使用され
る分子量調整剤などによって影響な受けるが、これらの
中で分子量調整剤によって最も影響される。この分子量
調整剤としては、通常t−ドデシルメルカプタン、四塩
化炭素、ブロモホルム、チオグリコール酸などが1種又
は2種以上用いられる。本発明においては、このトルエ
ンに対する不溶解分の含有量は10重量%以下、好まし
くは5重量%以下である。この量が10重量%な超える
と耐ブリスター性が著しく低下する。
本発明の共重合体ラテックスのグロシン油(印刷インク
の溶剤の1つとして使用されている)に対するスウェル
インデックスは印刷光沢に多大な影響を与える。このス
ウエルインデックスハ重合温度、分子量調整剤及び単量
体の種類と使用量などに影響されるが、これらの中で使
用する単量体の種類と使用量とに最も影響され、特にシ
アン化ビニル系単量体とメチルメタクリレート単量体に
犬キ<影響を受ける。このスウェルインデックスは30
%以下、好ましくは7〜20%の範囲にあることが必要
で、30チを超えると印刷光沢が急激に低下する。
本発明の共重合体ラテックスの粒子径は耐ブリスター性
、耐ベタツキ性、耐水性、接着強度などに多大な影響を
与え、0.1〜0.25μmの範囲にあることが必要で
ある。この粒子径が0.1μm未満では耐ブリスター性
、白紙光沢及び接着強度の低下が著しく、一方0.25
μmを超えると耐水性、耐ベタツキ性及び印刷光沢の低
下が著しくなる。
本発明の共重合体ラテックスは前記の各種単量体を乳化
重合させることによって得られるが、この重合方法とし
ては、シード(種)重合法及びノーシード重合法があり
、いずれの方法も使用可能である。シード重合法には、
使用する単量体の混合物の一部をあらかじめ重合器に入
れ、重合がある程度進んだ段階で残りの単量体混合物を
添加するインターナル方式、及び超微粒子径ラテックス
をあらかじめ作成し、所定量を重合器に入れたのち、こ
れに単量体混合物を添加するエクスターナルシード方式
がある。また、ノーシード重合法は、あらかじめ所定量
の乳化剤を入れ、次いでこれに単量体混合物を添加する
方式である。いずれの場合も重合温度は50〜100°
Cの範囲が望ましく、また単量体混合物の添加方法とし
ては、バッチ及び連続いずれの方法を用いてもよい。
本発明の共重合体ラテックスの製造においては、乳化剤
としては、通常アニオン性のもの、例えばiARフルコ
ールの硫酸エステノベアルキルベンゼンスルホン酸塩、
脂肪族スルホン酸塩などが用いられる。また、重合開始
剤としては、例えば過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム
、過硫酸アンモニウムなどの水溶性開始剤、過酸化ベン
ゾイルやアゾビスイソプヂロニトリルなどの油溶性開始
剤、及び酸化触媒と次亜硫酸ナトリウムやホルムアルデ
ヒドのスルホン酸塩などの還元剤とを併用する、いわゆ
るレドックス型触媒などが用いられる。また必要に応じ
て、キレート剤や無機塩などを用いることもできる。
このようにして得られた共重合体ラテックスは、輪転オ
フセット印刷紙被覆組成物用接着剤として用いられる。
輪転オフセット印刷紙用被覆組成物には、該共重合体ラ
テックスとともに、所望に応じデンプン類、カゼイン、
アラビアゴム、ポリビニルアルコールなどの接着剤を併
用することができる。また顔料として、例えばクレー、
二酸化チタン、サテン白、炭酸カルシウム、高分子微細
粒子から成る有機顔料などが用いられ、さらに各種添加
剤、例えば消泡剤、耐水化剤、滑剤、分散剤なども当然
配合することができる。
本発明の共重合体ラテックスを輪転オフセット印刷紙被
覆用組成物の接着剤として用いる場合、該共重合体ラテ
ックスは顔料100重量部に対して、5〜20重量部の
範囲で用いることが好ましい。
この量が5重量部未満では塗工層の接着強度と耐水性が
低下する上に、印刷光沢が著しく低下し、一方20重量
部を超えると耐ブリスター性が著しく低下する。
発明の効果 本発明の共重合体ラテックスを輪転オフセット印刷紙被
覆用組成物の接着剤として使用することにより、極めて
優れた白紙光沢と耐ブリスター性を有する印刷紙を得る
ことができる上に、該印刷紙製造時における耐バンキン
グロール汚れ適性も極めて優れたものとなる。
実施例 次に実施例により本発明をさらに詳細に説明する。なお
、実施例及び比較例における各特性の測定方法は次に示
すとおりである。
(1)共重合体ラテックスフィルムのトルエンに対する
不溶解弁(重量%): イ、ポリプロピレンフィルム上に患26ワイヤーバーで
ラテックスを塗工し、23”CX65%RHの恒温恒湿
室中で、24時間乾燥する。
このラテックスフィルムの厚さは、約30μである。
口、天秤で約o、syの上記ラテックスフィルムを正確
に秤量し、300 ccのトルエンに浸し、振どう器(
ヤマト往復型)で室温にて約6時間かくはんし、200
メツシユの金網でろ過し、金網に残った残留物を乾燥し
、秤量する。
ハ、不溶解分は、次式によって求める。
(2)共重合体ラテックスのケロシンに対するスウエル
インデックス: イ、ポリプロピレンフィルム上に克26ワイヤーバーで
ラテックスを塗工し、23@CX65%皿の恒温恒湿室
中で、24時間乾燥する。
このラテックスフィルムの厚さは、約60μである。
口、天秤で約0.5Iの上記ラテックスを正確に秤量し
、300ccのケロシン油(比重;約0.8、沸点;1
50〜250℃、キシダ化学(輿)に室温にて24時間
浸し、余分なケロシン油をふきとり、正確に秤量する。
ハ、スウェルインデックスは、次式によって求める。
(3)耐ベタツキ性(耐パツキングロール汚れ適性の目
安)ニ ガラス板上に隘26ワイヤーバーで共重合体ラテックス
を塗工し、1506CX 60秒にて乾燥する。次に5
0°Cの恒温室に、作成した試料を30分置く。一定の
指圧により、指に粘着する程度を判定する。
◎:ペタツキが少ない ○:ペタツキが少しある Δ:ペタツキがある (4)  ラテックスの粒子径: 稀釈した共重合体ラテックスを未処理のまま四塩化オス
ミウム(0sC14)で硬化させ、透過式電子顕微鏡を
用いて写真をとり、次式によって数平均粒子径を求める
(5)塗工液の粘度: 塗工液粘度をBL型粘度計(6Orpm、隘4)で測定
する。
(6)接着強度: R1−11型印刷機(明製作所製)により、タック凪1
5の試験用インクを使用し、数回重ね刷りを行う。印刷
面の破壊の程度を肉眼にて判定する。数値が小さいほど
良好である。
(7)耐水性: R1−It型印刷機(明製作所製)を用いてモルトンロ
ールで塗工紙表面上に給水を行い、その直後に、タック
陽15の試験用インクで印刷し、印刷面の破壊の程度を
肉眼にて判定する。数値が小さいほど良好である。
(8)白紙光沢: 村上式GM−26D型光沢度計全光沢度計75゜の測定
角で測定する。数値が大きいほど良好である。
(9)印刷光沢: R1−II型印刷機(明製作所製)を用い、市販のオフ
セット印刷インク(社)を0.6cc使用して1回印刷
する。24時間恒温室に置き、村上式GM−26D型光
沢度計全光沢度計60°の測定角で測定する。数値が大
きいほど良好である。
(10)耐ブリスター性: R1−M型印刷機(明製作所製)を用いて、両面塗工し
た塗工紙を印刷インク(jli−)0.3CJ:で両面
ペタ刷りする。この試験片をオイル恒温バスに浸し、ブ
リスターが発生した温度を読みとる。
数値が大きいほど良好である。
実施例1〜11、比較例1〜4 7Eオートクレーブに水80重量部、アルキルベンゼン
スルホン酸ナトリウム0.1重量部、フマール酸2.5
重量部及びスチレン−アクリル酸変性シードラテックス
(数平均粒子径0.03μ)1.1重量部仕込んだ。次
にブタジェン32重量部、スチレン36.5重量部、メ
チルメタクリレート15重量部、アクリロニトリル14
重量部、四塩化炭素8重量部及びt−ドデシルメルカプ
タン1.3重量部の混合物と、水60重量部、過硫酸カ
リウム、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.1
重量部及びカセイカ!J0,3重量部の混合物を別々に
作成し、7ろ°Cの重合温度で、それぞれを別個に6時
間かけて追添した。その後2時間そのままの状態に保っ
た。この共重合体ラテックスの重合率は、98%であっ
た。ただちにストリッピングを行い、カセイソーダでP
Hを8゜0に調整し、共重合体ラテックスを得た。この
ラテックスの数平均粒子径は、0.18μであった(実
施例1)。
以下第1表に示す単量体混合物と分子量調整剤を用いて
同様な方法で共重合体ラテックス(実施例2〜11、比
較例1〜4)を得た。これらの数平均粒子径は、第1表
に示す。
これらの共重合体ラテックスを用い、次に示す配合割合
で、固形分がそれぞれ62重量%になるように塗工液を
調製し、市販の上質紙に片面13〜14,9/m2にな
るようにバーにて塗工し、乾燥機で乾燥した(150’
CX30秒)。次にスーパーカレンダー処理(50°C
1200kg/α、2回通し)を行い、試験片とし、各
特性を評価した。
その結果を第2表に示す。
塗工液組成物        重量部 カオリン・クレー(UW−90)        80
重i炭iカルシウム(ニスカロン#1500)   2
0分散剤(DispexT−40)         
   Oj変性デンプン(玉子エース−A)     
    4合成共重合体ラテックス         
  12第2表から分かるように、比較例1は高スウェ
ルインデックスのもので、印刷光沢及び耐ベタツキ性が
かなり低下しており、比較例2は不溶解分の含有量が大
きいもので、耐ブリスター性に劣る。
比較例3は小粒子径のもので、接着強度と耐水性が低下
している上に、白紙光沢と耐ブリスター性が劣っており
、比較例4は大粒子径のもので耐水性、印刷光沢及び耐
ベタツキ性が劣っている。
実施例12、比較例5 実施例1と7の共重合体ラテックスを使用し、実施例1
〜11及び比較例1〜4で用いた塗工液中の共重合体ラ
テックスの使用量を第3表に示すように変えて、塗工液
を調製したのち、同様にして試験片を作成し、各特性を
評価した。その結果を第3表に示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 脂肪族共役ジオレフィン系単量体、エチレン系不飽
    和カルボン酸単量体、シアン化ビニル系単量体、メチル
    メタクリレート単量体及びこれらと共重合しうる他のモ
    ノオレフィン系単量体の乳化重合生成物から成り、かつ
    トルエンに対する不溶解分が10重量%以下、ケロシン
    油に対するスウエルインデツクスが30%以下、数平均
    粒子径が0.1〜0.25μmであることを特徴とする
    共重合ラテックス。 2 脂肪族共役ジオレフィン系単量体、エチレン系不飽
    和カルボン酸単量体、シアン化ビニル系単量体、メチル
    メタクリレート単量体及びこれらと共重合しうる他のモ
    ノオレフィン系単量体の乳化重合生成物であつて、かつ
    トルエンに対する不溶解分が10重量%以下、ケロシン
    油に対するスウエルインデツクスが30%以下、数平均
    粒子径が0.1〜0.25μmの共重合体ラテックスを
    主成分として成る輪転オフセット印刷紙被覆組成物用接
    着剤。
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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57153011A (en) * 1981-03-19 1982-09-21 Sumitomo Naugatuck Co Ltd Production of copolymer latex
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