JP2000328487A - 紙塗被用共重合体ラテックス組成物 - Google Patents

紙塗被用共重合体ラテックス組成物

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JP2000328487A JP11130081A JP13008199A JP2000328487A JP 2000328487 A JP2000328487 A JP 2000328487A JP 11130081 A JP11130081 A JP 11130081A JP 13008199 A JP13008199 A JP 13008199A JP 2000328487 A JP2000328487 A JP 2000328487A
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稔 櫻井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い印刷光沢と、優れたインクセット性
を同時に満足する紙塗被用ラテックスの提供。 【解決手段】 (a)脂肪族ジオレフィン系単量体15
〜60重量%、(b)エチレン系不飽和カルボン酸単量
体0.5〜8重量%、(c)芳香族ビニル系単量体10
〜50重量%、および(d)これらと共重合可能な他の
単量体0〜20重量%の乳化重合生成物から成り、ケロ
シン油に対する膨潤指数が1.3以上である共重合体ラ
テックス(A)と、(a)脂肪族ジオレフィン系単量体
15〜60重量%、(b)エチレン系不飽和カルボン酸
単量体0.5〜8重量%、(c)芳香族ビニル系単量体
10〜50重量%、(e)シアン化ビニル系単量体3〜
40重量%、および(d)これらと共重合可能な他の単
量体0〜20重量%の乳化重合生成物から成り、ケロシ
ン油に対する膨潤指数が1.3未満である共重合体ラテ
ックス(B)より成り、(A)/(B)の重量比が、1
0/90〜90/10である紙塗被用共重合体ラテック
ス組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、紙塗被用共重合体
ラテックス組成物、および当該紙塗被用共重合体ラテッ
クス組成物を用いる紙塗工用組成物に関する。さらに詳
しく言えば、オフセット印刷に供される印刷用塗工紙あ
るいは塗工板紙その他に使用する紙塗工用のバインダー
として用いることにより、高い印刷光沢と良好なインク
セット性をあわせ持つ塗工紙を共する事の出来る共重合
体ラテックス組成物、およびそれを用いる紙塗工用組成
物に関する物である。
【0002】
【従来の技術】塗工紙は、紙の印刷適性の向上および光
沢などの光学的特性の向上を目的として、原紙表面に、
カオリンクレー、炭酸カルシウム、サチンホワイト、タ
ルク、酸化チタンなどの顔料、それらのバインダーとし
ての共重合体ラテックスおよび保水剤あるいは補助バイ
ンダーとしてのスターチ、カゼイン、ポリビニルアルコ
ール、カルボキシメチルセルロースなどの水溶性高分子
を主構成成分とする紙塗工用組成物が塗工されたもので
ある。
【0003】共重合体ラテックスとしては、スチレンと
ブタジエンを主要単量体成分とし、これらを乳化重合し
て得られたスチレン−ブタジエン系共重合体ラテック
ス、いわゆるSB系ラテックスが汎用的に用いられてい
る。
【0004】塗工紙の商品価値を高めるため、要求され
る項目は多岐にわたるが、なかでも、印刷された塗工紙
の最終的な商品価値を決める重要な項目として、印刷光
沢が挙げられる。従来より、塗工紙の印刷光沢を高くす
るためには、共重合体ラテックスの粒径を小さくする方
法やアクリロニトリル等の極性モノマーを特定量以上使
用する方法が知られている。しかしながら、これらの方
法では確かに印刷光沢は高くなるが、インクセット性お
よび白紙光沢が低下するという欠点がある。
【0005】特開昭63−12614には、ケロシン油
にたいするスウェルインデックスが1.3以下で、数平
均粒径が一定の範囲の共重合体ラテックスを用いること
により、優れた印刷光沢と耐ブリスター性を有する輪転
印刷紙得られることが記載されている。この方法でも、
確かに印刷光沢と耐ブリスター性のバランスは向上する
が、インクセット性の改善は達成されない。
【0006】特開平3−227496には、粒子径の異
なる2種類のラテックスをブレンドする事により、印刷
光沢、接着強度および耐水性の優れた塗工紙を得ること
が出来る事が記載されている。この方法においても、印
刷光沢は改善されるが、インクセット性の改良は達成さ
れない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の紙塗工用バイン
ダーは、これを用いた塗工紙の印刷光沢を高めようとす
ると、インクセットが悪化し、これを同時に満足するこ
とが出来なかった。このような事情のもとで、本発明の
課題は、印刷用塗工紙に用いることにより、高い印刷光
沢を発現しつつ、且つ良好なインクセット性を同時に満
足する事の出来、また印刷用塗工紙として十分なピック
強度を有する紙塗被用のバインダーを提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の共
重合体ラテックスを開発すべく鋭意研究を重ねた結果、
ケロシン油に対する膨潤指数の異なる2種類の特定の共
重合体ラテックスを混合して用いることにより、上記課
題が解決できることを見出し、本発明を完成した。
【0009】すなわち本発明は、(a)脂肪族ジオレフ
ィン系単量体15〜60重量%、(b)エチレン系不飽
和カルボン酸単量体0.5〜8重量%、(c)芳香族ビ
ニル系単量体10〜50重量%、および(d)これらと
共重合可能な他の単量体0〜20重量%の乳化重合生成
物から成り、ケロシン油に対する膨潤指数が1.3以上
である共重合体ラテックス(A)と(a)脂肪族ジオレ
フィン系単量体15〜60重量%、(b)エチレン系不
飽和カルボン酸単量体0.5〜8重量%、(c)芳香族
ビニル系単量体10〜50重量%、(e)シアン化ビニ
ル系単量体3〜40重量%、および(d)これらと共重
合可能な他の単量体0〜20重量%の乳化重合生成物か
ら成り、ケロシン油に対する膨潤指数が1.3未満であ
る共重合体ラテックス(B)より成り、(A)/(B)
の重量比が、10/90〜90/10である紙塗被用共
重合体ラテックス組成物に関するものであり、さらに顔
料100重量部に対し、上記共重合体ラテックス組成物
を5〜25重量部用いた紙塗工用組成物に関するもので
ある。
【0010】以下、本発明を詳細に説明する。
【0011】本発明において用いられる共重合体ラテッ
クス(A)および(B)に含まれる、(a)共役ジエン
系単量体としては、例えばブタジエン、イソプレン、2
−クロロ−1,3−ブタジエンなどが挙げられる。これ
らの共役ジエン系単量体は、1種あるいは2種以上を組
み合わせてもよい。その使用量は(A)、(B)いずれ
の共重合体ラテックスにおいても、15〜60重量%の
範囲である。(a)の量がこれより少ないと得られる重
合体が脆すぎるし、これより多いと、重合体が柔らかす
ぎ、いずれの場合も高い凝集力が得られず本発明の目的
が十分に達せられない。
【0012】本発明において用いられる共重合体ラテッ
クス(A)および(B)に含まれる、(b)エチレン性
不飽和カルボン酸単量体としては、例えばアクリル酸、
メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、フマール酸、
クロトン酸などが挙げられる。これらのカルボン酸は1
種あるいは2種以上組み合わせてもよい。その使用量
は、(A)、(B)いずれの共重合体ラテックスにおい
ても、全単量体の重量に基づき0.5〜8重量%、好ま
しくは1〜7重量%の範囲で選ばれる。この量が0.5
重量%未満では、印刷光沢が低下するのみならず、ラテ
ックスの分散安定性が十分でなく、塗工液調整や塗工時
において種々の問題が生じ、かつピック強度も低い。8
重量%を超えるとラテックスや塗工液の粘度が高くなり
過ぎると共に、耐水性が低下する傾向が見られ好ましく
ない。
【0013】本発明において用いられる共重合体ラテッ
クス(A)および(B)に含まれる、(c)芳香族ビニ
ル系単量体としては、例えばスチレン、α−メチルスチ
レン、ビニルトルエン、p−メチルスチレンなどが挙げ
られる。その使用量は共重合対ラテックス(A)(B)
いずれにおいても、全単量体の量に基づき、10〜50
重量%の範囲である。10重量%より少ないと、インク
セット性が低下し、50重量%より多いと、バインダー
としての強度が低下し好ましくない。
【0014】本発明に用いられる共重合体ラテックス
(A)および(B)に含まれる(d)共重合可能な他の
単量体としては、アクリル酸メチル、アクリル酸エチ
ル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸メチル、アクリル
酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸グリシジルなど
のアクリル酸あるいはメタクリル酸のアルキルエステル
類、酢酸ビニルなどのカルボン酸ビニルエステル類、ア
クリロニトリル、α−クロルアクリルニトリルなどのシ
アン化ビニル類、アクリルアミド、メタクリルアミド、
N−メチロールアクリルアミド、N−メチルアクリルア
ミド、N−メチルメタクリルアミドなどのN−モノアル
キル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアクリ
ルアミド、N,N−ジメチルメタアクリルアミドなどの
N、N−ジアルキル(メタ)アクリルアミド、グリシジ
ルメタアクリルアミドなどのアミド基含有不飽和単量体
類、塩化ビニルなどのハロゲン化ビニル類、アミノエチ
ルアクリレート、ジメチルアミノエチルアクリレートな
どのアミノ基含有エチレン性単量体類、スチレンスルホ
ン酸ナトリウムなどを挙げることができる。これらの共
重合可能な他の単量体は、一種あるいは2種以上を併用
して用いることができる。その使用量は共重合対ラテッ
クス(A)(B)いずれにおいても、全単量体の量に基
づき、0〜20重量%の範囲である。
【0015】本発明において用いられる共重合体ラテッ
クス(B)に用いられる(e)シアン化ビニル単量体と
しては、アクリロニトリル、メタクリロニトリルなどが
挙げられる。その使用量は、全単量体の量に基づき、3
〜40重量%である。3重量%未満では、印刷光沢の発
現が不十分であり、ドライピック強度、ウェットピック
強度、も不十分である。一方、40重量%を超えるとイ
ンクセット性が低下し、好ましくない。
【0016】本発明に用いられる共重合体ラテックス
(A)のケロシン油に対する膨潤指数は、1.3以上で
ある。共重合体ラテックス(B)のケロシン油に対する
膨潤指数は1.3未満である。また(A)と(B)の膨
潤指数の差は0.1以上であることが好ましく、0.3
以上であることがより好ましい。
【0017】ケロシン油にたいする膨潤指数は、印刷光
沢とインクセット性のバランスに極めて重要な因子であ
り、(A)(B)のケロシン油に対する膨潤指数が、こ
の範囲にないと、印刷光沢とインクセット性を同時に改
善することが出来ない。
【0018】共重合体ラテックスのケロシン油に対する
膨潤指数を決定する因子は、複雑多岐にわたる。重要な
因子としては、シアン化ビニル化合物の量、脂肪族共役
ジエン化合物の量、重合温度、連鎖移動剤の量、不飽和
カルボン酸の量、重合開始剤の量、等が上げられる。こ
れらの因子の効果は他の因子によっても影響されるた
め、普遍的ではないが、例えば、シアン化ビニルを増加
させると、膨潤指数は低下し、脂肪族共役ジエン系化合
物を増加させると上昇するのが一般的である。
【0019】本発明に用いられる共重合体ラテックス
(A)の粒径は、50〜500nmであることが好まし
く、100〜300nmであることがより好ましい。
【0020】共重合対ラテックス(B)の粒径は、30
〜150nmであることが好ましく、50〜100nm
であることがより好ましい。さらに、(A)の粒径は
(B)の粒径より30nm以上大きいことが好ましい。
共重合体ラテックスの粒径がこの範囲に有ることによ
り、印刷光沢とインクセット性のバランスはより向上す
る。
【0021】本発明で使用される共重合体ラテックス
(B)のトルエン不溶分は60%〜97%の範囲にある
ことが好ましい。60%より小さいと、印刷光沢が低下
する傾向が見られ、97%より大きいと、共重合体ラテ
ックスが硬くなり過ぎ、バインダーとしての強度を発現
しにくくなってくる。
【0022】本発明で使用される単量体を乳化重合する
に際しては、特に制限はなく、従来公知の方法で実施す
ることが出来る。具体的には、水性媒体中に、前記の単
量体、連鎖移動剤、界面活性剤、ラジカル重合開始剤、
必要に応じて用いられる他の添加剤成分を分散させ、単
量体を重合させることにより、共重合体粒子の水性分散
液、すなわち共重合体ラテックスを製造することができ
る。
【0023】本発明に用いられる界面活性剤としては、
例えば脂肪族セッケン、ロジン酸セッケン、アルキルス
ルホン酸塩、ジアルキルアリールスルホン酸塩、アルキ
ルスルホコハク酸塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸
塩、ポリオキシエチレンアルキルアリール硫酸塩などの
アニオン性界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテ
ル、ポリオキシエチレンオキシプロピレンブロックコポ
リマーなどのノニオン性界面活性剤が挙げられる。この
界面活性剤は通常、アニオン性界面活性剤単独またはア
ニオン性/ノニオン性の混合系で用いられ、その使用量
は全単量体の重量に基づき、通常0.05〜2重量%の
範囲が好ましい。
【0024】本発明に用いられる連鎖移動剤としては、
一般の乳化重合に使用されている公知の連鎖移動剤を使
用することができる。例えば、n−ブチルメルカプタ
ン、n−オクチルメルカプタン、n−ラウリルメルカプ
タン、n−ドデシルメルカプタン、t−ドデシルメルカ
プタンなどのメルカプタン類、テトラメチルチウラムジ
スルフィド、テトラエチルチウラムジスルフィドなどの
ジスルフィド類、四塩化炭素、四臭化炭素などのハロゲ
ン化誘導体、2−エチルヘキシルチオグリコレート、α
メチルスチレンダイマーなどを挙げられ、これらの1種
または2種以上が使用される。
【0025】前記ラジカル重合開始剤は、熱または還元
性物質の存在下ラジカル分解して単量体の付加重合を開
始させるものであり、無機系開始剤および有機系開始剤
のいずれも使用できる。このようなものとしては、例え
ば水溶性又は油溶性のペルオキソ二硫酸塩、過酸化物、
アゾビス化合物等、具体的にはペルオキソ二硫酸カリウ
ム、ペルオキソ二硫酸ナトリウム、ペルオキソ二硫酸ア
ンモニウム、過酸化水素、t−ブチルヒドロペルオキシ
ド、過酸化ベンゾイル、2,2−アゾビスブチロニトリ
ル、クメンハイドロパーオキサイドなどがある。また、
酸性亜硫酸ナトリウム、アスコルビン酸やその塩、エリ
ソルビン酸やその塩、ロンガリットなどの還元剤を重合
開始剤に組み合わせて用いる、いわゆるレドックス重合
法を採用することもできる。これらの中で特にペルオキ
ソ二硫酸塩が重合開始剤として好適である。この重合開
始剤の使用量は、全単量体の重量に基づき、通常0.1
〜5.0重量%の範囲から、好ましくは0.2〜3.0
重量%の範囲から選ばれる。
【0026】この乳化重合における重合温度は、通常6
0〜100℃の範囲で選ばれるが、前記レドックス重合
法等により、より低い温度で重合を行っても良い。
【0027】本発明においては、必要に応じ各種重合調
整剤を添加することができる。例えば、pH調整剤とし
て、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化アンモ
ニウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、リン酸
水素二ナトリウムなどのpH調整剤を添加することがで
る。また、エチレンジアミン四酢酸ナトリウムなどの各
種キレート剤なども重合調整剤として添加することもで
きる。また、必要に応じ本発明の共重合体ラテックスに
アルカリ感応ラテックスを添加してもさしつかえない。
【0028】本発明のジエン系共重合体ラテックスを紙
塗工用塗料のバインダーとして用いる場合には、通常行
われている実施態様で行うことができる。すなわち、分
散剤を溶解させた水中に、カオリンクレー、炭酸カルシ
ウム、二酸化チタン、水酸化アルミニウム、サチンホワ
イト、タルク等の無機顔料、プラスチックピグメントや
バインダーピグメントとして知られる有機顔料、澱粉、
カゼイン、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセ
ルロース等の水溶性高分子、増粘剤、染料、消泡剤、防
腐剤、耐水化剤、滑剤、印刷適性向上剤、保水剤等の各
種添加剤とともにジエン系共重合体ラテックスを添加し
て混合し、均一な分散液とする態様である。そして、こ
の紙塗工液は、各種ブレードコーター、ロールコータ
ー、エアーナイフコーター、バーコーターなどを用いる
通常の方法によって原紙に塗工することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下に、実施例により本発明をさ
らに詳細に説明する。なお、各特性は次のようにして求
めた。
【0030】(1)紙塗工性能評価 (イ)印刷光沢 RI印刷試験機(明製作所)を用いて、中央部に塗工紙
(1.5cm×20cm)をならべて貼った台紙(30
cm×25.5cm)に、印刷インク(東華色素社製)
0.6ccを25cm×21cmの印刷面積で台紙ごと
印刷する。24時間恒温室(25℃、50%RH)にお
き、村上式GM−260型光沢度計を使用し、60度の
測定角で光沢値を測定する。数値が大きいほど良好。
【0031】(ロ)インクセット性 RI印刷試験機(明製作所)を用いて、中央部に塗工紙
(1.5cm×20cm)をならべて貼った台紙(30
cm×25.5cm)に、印刷インク(東華色素社製)
0.6ccを、25cm×21cmの印刷面積で台紙ご
と印刷する。印刷してから2分後に、印刷面を白紙と圧
着し、白紙に転移したインク量を目視で観察する。評価
は10点評価法で行い、転移したインク量が少ないほ
ど、インクセット性は良好と判断し高得点とする。
【0032】(ハ)ドライピック強度 RI印刷試験機(明製作所)を用いて、中央部に塗工紙
(1.5cm×20cm)をならべて貼った台紙(30
cm×25.5cm)に、印刷インク(東華色素社製)
0.4ccを25cm×21cmの印刷面積で台紙ごと
印刷し塗工紙に重ね刷りした。ゴムロールに現れたピッ
キング状態を別の台紙に裏取りし、その状態を観察し
た。評価は10点評価法で行い、ピッキング現象の少な
いものほど高得点とした。
【0033】(ニ)ウェットピック強度 RI印刷試験機(明製作所)を用いて、中央部に塗工紙
(1.5cm×20cm)ならべて貼った台紙(30c
m×25.5cm)にモルトンロールで塗工紙表面に給
水を行い、その直後に印刷インク(東華色素社製)0.
4ccを25cm×21cmの印刷面積で1回刷りを行
い、ゴムロールに現れたピッキング状態を別の台紙に裏
取りし、その状態を観察した。評価は10点評価法で行
い、ピッキング現象の少ないものほど高得点とした。
【0034】(2)共重合体ラテックスの物性評価 (ヘ)共重合体ラテックスの粒子径 希釈した共重合体ラテックスを、未処理のまま四塩化オ
スミウムで硬化させ、透過式電子顕微鏡を用いて写真撮
影をした後、画像処理装置を用いて粒子を計測し、数平
均粒子径を算出した。
【0035】(ト)共重合体ラテックスのトルエン不溶
分 テフロンシート上に、ワイヤーバーでラテックスを塗布
し23℃、65%RHの恒温室恒湿中で24時間乾燥す
る。天秤で0.5gの上記ラテックスフィルムを正確に
秤量し、300ccのトルエンに浸し、振とう機で室温
にて6時間振とうした後、200メッシュの金網で濾過
し、金網に残った残留物を乾燥し、秤量する。不溶分
は、次式によって求めた。
【0036】トルエン不溶分=(乾燥残留物の重量/秤
量したラテックスフィルムの重量)×100 (チ)ケロシン油に対する膨潤指数 テフロンシート上にワイヤーバーでラテックスを塗布し
23℃、65%RHの恒温恒湿中で、24時間乾燥す
る。天秤で0.5gの上記ラテックスフィルムを正確に
秤量し、300ccのケロシン油(キシダ化学(株)、
沸点;150〜250℃、比重;約0.8)に室温にて
24時間浸せきした後、ラテックスフィルムを取りだ
し、余分なケロシン油をふき取り正確に秤量する。ケロ
シン油に対する膨潤指数は、次式によって求める。
【0037】
【数1】
【0038】
【実施例】共重合体ラテックス(A)の製造 撹拌装置と温度調節用ジャケットを取り付けた耐圧反応
容器に、水80重量部、アルキルベンゼンスルホン酸ナ
トリウム0.3重量部、フマール酸1.0重量部、アク
リル酸1.0重量部およびスチレン−アクリル酸変性シ
ードラテックス(数平均粒径0.03ミクロン)0.5
重量部を仕込んだ。次に、ブタジエン40重量部、スチ
レン53重量部、アクリロニトリル5.0重量部および
t−ドデシルメルカプタン1.2重量部の混合物と、水
20重量部、過硫酸カリウム1.0重量部、アルキルベ
ンゼンスルホン酸ナトリウム0.2重量部および水酸化
ナトリウム0.3重量部の混合物を別々に作成し、80
℃の重合温度でそれぞれ別個に6時間かけて追添した。
その後2時間そのままの状態に保ち、重合を行った。こ
の共重合体ラテックスの重合率は97%であった。
【0039】次いで生成した共重合体ラテックスに水酸
化ナトリウムを添加して、pHを8とした。次に、スチ
ームストリッピング法により未反応単量体を除去し、2
00メッシュの金網で濾過した。この共重合体ラテック
スは最終的には固形分濃度50重量%になるように調整
し共重合体ラテックス(A−1)を得た。
【0040】得られた多共重合体ラテックス(A−1)
の粒径は170nm、トルエン不溶分の量は78%、ケ
ロシン油に対する膨潤指数は1.6であった。
【0041】単量体、連鎖移動剤、重合開始材、乳化剤
および重合温度を第一表のようにする以外は、共重合体
ラテックス(A−1)の製造と同じ方法で共重合体ラテ
ックス(A−2)〜(A−4)を得た。それぞれの共重
合体ラテックスの物性は、第一表に記載する。
【0042】共重合体ラテックス(B)の製造 共重合体ラテックス(A−1)の製造と同様の設備を用
い、水80重量部、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム0.9重量部、イタコン酸3.0重量部およびスチ
レン−アクリル酸変性シードラテックス(数平均粒径
0.02ミクロン)1.5重量部を仕込んだ。次に、ブ
タジエン45重量部、スチレン24重量部、メチルメタ
クリレート18重量部、アクリロニトリル10重量部、
αメチルスチレンダイマー1.5重量部およびt−ドデ
シルメルカプタン0.7重量部の混合物と、水20重量
部、過硫酸ナトリウム1.0重量部、アルキルベンゼン
スルホン酸ナトリウム0.3重量部および水酸化カリウ
ム0.3重量部の混合物を別々に作成し、80℃の重合
温度でそれぞれ別個に6時間かけて追添した。その後2
時間そのままの状態に保ち、重合を行った。この共重合
体ラテックスの重合率は97%であった。
【0043】次いで生成した共重合体ラテックスに水酸
化ナトリウムを添加して、pHを8とした。次に、スチ
ームストリッピング法により未反応単量体を除去し、2
00メッシュの金網で濾過した。この共重合体ラテック
スは最終的には固形分濃度50重量%になるように調整
した。
【0044】得られた多共重合体ラテックス(B−1)
の粒径は、80nm、トルエン不溶分の量は93%、ケ
ロシン油に対する膨潤指数は1.06であった。
【0045】単量体、連鎖移動剤、重合開始材、乳化剤
および重合温度を第一表のようにする以外は、共重合体
ラテックス(B−1)の製造と同じ方法で共重合体ラテ
ックス(B−2)〜(B−3)を得た。それぞれの共重
合体ラテックスの物性は、第一表に記載する。
【0046】共重合体ラテックス組成物の調整 第一表に示した共重合体ラテックスを第二表に示した割
合で攪拌混合し、実施例1〜7の共重合体ラテックス組
成物を得た。
【0047】第一表に示した共重合体ラテックスを第三
表に示した割合で撹拌混合し、比較例1〜7の共重合体
ラテックス組成物を得た。
【0048】第一表および第二表に示した共重合体ラテ
ックス組成物を用いて下記の配合で紙塗工用組成物を調
整した。
【0049】(配合処方) カオリンクレー 70 重量部 炭酸カルシウム 30 重量部 ポリアクリル酸ソーダ 0.2 重量部 水酸化ナトリウム 0.1 重量部 リン酸エステル化デンプン 2.5 重量部 共重合体ラテックス 12 重量部 水(全固形分が64%になるように添加) 得られた紙塗工用組成物を坪量75g/m2の塗工原紙
に塗工量が片面14g/m2になるように両面ブレード
塗工して、印刷用塗工紙を得た。この塗工紙を用いて行
った評価結果を第二表および第三表に示す。
【0050】
【表1】
【0051】
【表2】
【0052】
【表3】
【0053】
【発明の効果】共重合体ラテックス(A)単独の系(比
較例1、2)では、インクセット速度は早いが、印刷光
沢が低い。これに対し、同じラテックスに対し、共重合
体ラテックス(B)をブレンドすること(実施例1、
2)により、インクセット速度は維持したまま印刷光沢
を大幅に高くすることが出来る。トルエン不溶分の異な
る2種類の共重合体ラテックス(A)をブレンドした場
合(比較例3)でも、インクセット速度は早いが、印刷
光沢は低い。また、共重合体ラテックス(B)を単独な
いしは、2種類の共重合体ラテックス(B)同士をブレ
ンドした系(比較例4、5、6)では、逆に印刷光沢は
高いが、インクセット速度が十分ではない。これに対
し、ケロシン油に対する膨潤指数の異なる共重合体ラテ
ックスのブレンド系(実施例3〜7)では、印刷光沢が
高く、且つインクセット速度も速い。また、(A)/
(B)の比率が所定範囲にない場合は、印刷光沢とイン
クセット速度のバランスが十分ではない。(比較例7、
実施例7の比較)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 東 孝一郎 神奈川県川崎市川崎区夜光1丁目3番1号 旭化成工業株式会社内 Fターム(参考) 4J002 AB025 AB045 AD025 BC04W BC04X BC08W BC08X BC09W BC09X BC12W BC12X BE025 BG01W BG01X BG04W BG04X BG05W BG05X BG06W BG06X BG07W BG07X BG09W BG09X BG10W BG10X BG12W BG12X BG13W BG13X BH02W BH02X BL01W BL01X BL02W BL02X FD090 FD170 FD180 FD330 GH00 HA07 4J038 CA021 CA022 CA041 CA042 CA061 CA062 CA071 CA072 CA081 CA082 GA06 KA09 MA08 MA10 NA01 PB02 PC10 4L055 AG11 AG12 AG27 AG48 AG63 AG70 AG71 AG74 AG76 AG89 AG97 AH02 AH37 AJ04 EA16 EA29 EA32 EA33 FA15 GA19

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)脂肪族ジオレフィン系単量体15
    〜60重量%、(b)エチレン系不飽和カルボン酸単量
    体0.5〜8重量%、(c)芳香族ビニル系単量体10
    〜50重量%、および(d)これらと共重合可能な他の
    単量体0〜20重量%の乳化重合生成物から成り、ケロ
    シン油に対する膨潤指数が1.3以上である共重合体ラ
    テックス(A)と、(a)脂肪族ジオレフィン系単量体
    15〜60重量%、(b)エチレン系不飽和カルボン酸
    単量体0.5〜8重量%、(c)芳香族ビニル系単量体
    10〜50重量%、(e)シアン化ビニル系単量体3〜
    40重量%、および(d)これらと共重合可能な他の単
    量体0〜20重量%の乳化重合生成物から成り、ケロシ
    ン油に対する膨潤指数が1.3未満である共重合体ラテ
    ックス(B)より成り、(A)/(B)の重量比が、1
    0/90〜90/10である紙塗被用共重合体ラテック
    ス組成物。
  2. 【請求項2】 共重合体ラテックス(A)の粒径が50
    〜500nmであり、共重合体ラテックス(B)のゲル
    含有量が、60〜97重量%、平均粒子径30〜150
    nmである請求項1記載の共重合体ラテックス組成物。
  3. 【請求項3】 顔料100重量部に対し、上記共重合体
    ラテックス組成物を5〜25重量部用いた紙塗工用組成
    物。
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