JPS6312188B2 - - Google Patents

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JPS6312188B2
JPS6312188B2 JP55052895A JP5289580A JPS6312188B2 JP S6312188 B2 JPS6312188 B2 JP S6312188B2 JP 55052895 A JP55052895 A JP 55052895A JP 5289580 A JP5289580 A JP 5289580A JP S6312188 B2 JPS6312188 B2 JP S6312188B2
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JP
Japan
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yarn
fiber bundle
fibers
fiber
spun yarn
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JP55052895A
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Yoshuki Sasaki
Katsuyuki Kasaoka
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Teijin Ltd
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Teijin Ltd
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  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、実質上真の撚りを有しない主として
ステープル繊維よりなる繊維束を含む仮撚紡積糸
に関する。
従来より、実質上真の撚りを有しない繊維束を
含む仮撚紡績糸は数多く提案されている。
例えば、(1)特公昭43―28250号公報には、断続
した織物繊維の表面包絡によつて緊密な束として
結びついた断続した織物繊維のコアから成り、前
記コアの束は事実上真の撚りがなく、該表面繊維
は、10〜80゜の範囲内の種々のらせん角度の不規
則ならせん状をなして、真の撚りにより、コアの
束の周りにかたく撚られ、コアの束に沿つて無秩
序に位置する包絡繊維の事実上連続した結合を形
成していることを特徴とする紡績糸が記載され、
更に、(2)特開昭50―89650号公報には、実質的に
100%解撚されたステープル繊維束の表面を数本
以下のステープル繊維が束状で規則的な角度で撚
回していることを特徴とする結束紡績糸が記載さ
れている。
しかしながら、これらの紡績糸では、糸の直径
が太くなると表面繊維の捲付が弛くなり、それ故
に表面繊維によるコア繊維束の集束が充分でない
ことが多く、したがつて、該紡績糸が太番手の場
合や、紡績糸を構成する繊維の繊度が大なる場合
等には、コア繊維束の集束性不足のため、充分な
強力が得られず、時には、集束性不良のため安定
な糸の形態が得られない等の欠点を有している。
又、上記の紡績糸は、表面繊維による包絡が連
続しているため表面繊維の1ケ所が切断すると、
コア繊維束の周りの表面繊維の撚回が解け、コア
繊維束はその集束を失ない紡績糸は切れてしまう
という欠点もある。
本発明の目的は、これらの欠点を改良し、集束
性が高くかつ堅牢であると共に、強力利用率の高
い糸であつて実質的に撚を有しない繊維束を含む
紡績糸を提供することにある。
即ち、本発明は、実質上、真の撚を有しないス
テープル繊維を主成分とする繊維束と、該繊維束
に集束性を付与している熱可塑性合成繊維ステー
プルの表面繊維とからなる糸条において、該表面
繊維が相互に交絡しながら、該繊維束の周りに
ほゞ直角にかたく捲付いている捲付部を互に独立
して存在せしめ、且つ、該ステープル繊維は平均
200mm以上の長さを有し、且つ、該捲付部は平均
して糸軸方向に1m当り100ケ所以上存在している
糸条太さが30番手以下の太番手であることを特徴
とする仮撚紡績糸にあり、かかる仮撚紡績糸はフ
イードローラより移送された熱可塑性合成繊維ス
テープルを主成分とする繊維束に仮撚を施した
後、直ちに、該仮撚付与手段の下流の解撚点付近
に配置された加熱体に該繊維束を接触送行せし
め、該繊維束の表面繊維を該繊維束の周りにほゞ
直角にかたく捲付かせる製造方法により得ること
が出来る。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の紡績糸は、実質上真の撚りを有しない
ステープル繊維を主成分とする繊維束と、該繊維
束に集束性を付与している熱可塑性合成繊維ステ
ープルの表面繊維とからなる糸である。実質上真
の撚りを有しないステープル繊維を主成分とする
繊維束とは、全く撚のない平行繊維束か、又は、
S若しくはZの交互撚を有しているがトータルと
しては真の撚を有しない繊維束であつて、熱可塑
性合成繊維であるポリエステル、ポリアミド、ポ
リアクリル、ポリプロピレン等のステープル繊維
か、若しくは天然繊維のステープル繊維、又は、
それらを混合したものを主成分とするものであ
る。したがつて、該繊維束は、その用途に応じ
て、紡績糸としての風合を失わない程度に、フイ
ラメント糸を含んでいてもよい。
しかしながら、本発明の紡績糸は、その表面繊
維が熱可塑性合成繊維ステープルよりなることが
必要であるから、上記の繊維束も、熱可塑性合成
繊維ステープルを主成分とする方が、その取扱い
上望ましく、特に、繊維物性が優れ、又、熱セツ
ト性のよいポリエステル繊維を使用することが望
ましい。
次に、本発明の紡績糸を構成している表面繊維
は熱可塑性合成繊維ステープルからなるものであ
つて、一端フリーな自由端を有しているものであ
る。熱可塑性合成繊維の種類としては熱可塑性を
有するものであればよく、ポリエステル、ポリア
ミド、ポリアクリル、ポリプロピレン等があげら
れる。又、本発明の紡績糸を構成するそれら繊維
束および表面繊維のステープル繊維長は、特に限
定を必要としないが30番手以下のような太番手で
あつては、その集束性の効果を高めるために平均
200mm以上の長さを有することが望ましい。
本発明の紡績糸は、上記の表面繊維が、相互に
交絡しながら該繊維束の周りに、ほゞ直角にかた
く捲付いている捲付部を形成し、この捲付部が互
に独立していると共に該捲付部が平均して糸軸方
向1m当り100ケ所以上存在する様な構造をなすも
のである。
第1図は、本発明の仮撚紡績糸の例を示す斜視
図であつて、1は捲付部、2は繊維束を示す。こ
の捲付部1は前記のように、表面繊維が相互に交
絡しながら捲付いているものであり、この相互に
交絡している態様を第9図に示す。第9図イ〜ヘ
は本発明の仮撚紡績糸の交絡状態を模型的に示す
図であつて、捲付部は表面繊維同志が相互に若し
くは1本の表面繊維が自己交絡をしながら捲付い
ているものである。このような構造の紡績糸を得
るためには、例えば次のような方法がある。
即ち、フイードローラの下流におかれた仮撚付
与手段により、熱可塑性合成繊維ステープルを主
成分とする繊維束に仮撚を施す。こゝで用いる仮
撚付与手段は、既に公知になつている流体旋回ノ
ズル等を用いることが出来る。この仮撚付与手段
の下流では、仮撚を付与された繊維束は解撚され
るので、繊維束には撚は残らず、実質的に無撚の
繊維束となる。しかしながら、実際の加熱―解撚
作用では、加撚数の変動、それに伴う解撚点の移
動や解撚数の変化によつて、部分的に若しくは全
体に亘つてS―Zの交互撚を有することがある。
一方、該繊維束の表面繊維は、ステープル繊維
よりなり、その一端はフリーな自由端であるから
繊維束の表面の毛羽を構成しているが、該毛羽は
仮撚付与手段およびその下流の解撚域では繊維束
自体が回転しているため、その遠心力によつて遠
心力の方向に広がり立毛した状態となつている。
そして、この立毛状態の繊維束を仮撚加撚域の下
流の解撚点付近に置かれた加熱体に接触送行せし
め、糸の解撚時に繊維束の表面の立毛状態の繊維
を該繊維束の周りに捲付かせるのである。仮撚付
与手段によつて繊維束には数10万RPMの回転が
付与されているので、繊維束の走行速度がかなり
早くても、繊維束の表面に立毛している繊維は、
該繊維束の周りに瞬時に捲回し、ほゞ直角方向に
捲付くのである。この捲付に際して、仮撚付与手
段の下流の解撚点付近に置かれた加熱体に、該繊
維束を接触走行せしめることにより、糸の解撚に
際して高温度に維持されている加熱体によつて、
繊維束の表面の立毛状態の繊維が、繊維束の周り
に捲回されると同時に、熱セツトされて、かたく
捲付くのである。(この場合仮撚ノズルの前に加
熱体を置いても全然効果はない)この捲付に際し
て、繊維束表面の毛羽は長い毛羽を中心にして、
毛羽同志が互に交絡しながら、捲付部を形成す
る。それ故に、本発明の紡績糸の形態は第1図に
示すように、表面繊維の捲付による捲付部1と実
質的に撚のない繊維束2(コア繊維束)からなる
ものである。そして、捲付部1は、平均して糸軸
方向1m当り100ケ所以上存在することが好まし
く、かつ、夫々の捲付部は互に独立した捲付構造
をとつている。捲付部の数が100ケ所/m未満の
ときは、本発明のような形態の紡績糸を得るのが
困難となる。この糸軸方向1m当りの捲付部の数
は、加熱体の温度によつて変化し、温度上昇と共
に増加する傾向を示す。
第2図はポリエステル繊維における加熱温度と
捲付部の数との関係を示す例の図であつて、ポリ
エステル繊維の場合は、捲付部の数が100ケ所/
m以上であるためには、加熱体の温度を140℃以
上とすることが好適である。但し極端に高温にす
ると繊維自身が弱るので250゜以下が望ましい。
更に、加熱体の形状としては、走行している繊
維束と直接接触するものであれば特にその形状を
限定されるものではないが、特にこれを回転加熱
ローラにした場合には、糸の解撚による回転がロ
ーラ表面上で止められる際、瞬時に毛羽が捲き付
くと同時に熱セツトされてその捲付が固定される
ものである。
以下本発明を図によつて説明する。
第3図、第4図は本発明の紡績糸を得る方法の
工程図を示したものであつて、第3図は加熱体と
して繊維束に接触する加熱ヒーターを用いた例
を、第4図は加熱ヒーターの代りに加熱ローラを
用いた例を示している。
第3図、第4図において、フイードローラ4,
4′に供給された繊維束3は、フイードローラ4,
4′の下流に設けられた仮撚付与手段5によつて
仮撚を付与され、さらに該仮撚付与手段5の下流
に設けられた接触型の加熱ヒーター6に接触しな
がら走行する。この接触により糸は解撚されると
同時にその表面繊維が捲付けられる。
ローラ7,7′は、繊維束3を把持する把持ロ
ーラであつて、この把持ローラ7,7′より送り
出された繊維束は適宜、捲取られる。第4図で
は、仮撚付与手段5の下流に加熱ヒーターを設け
る代りに加熱ローラ8を用いた例である。第3図
のような加熱ヒーター6を用いた場合でも捲付効
果は一応得られるが、さらに第4図のように立毛
している表面繊維をコア繊維束の周りに瞬間的に
捲付かせて同時に熱セツトするのに効果的な加熱
ローラ方式を用いれば、解撚、捲付、セツトが全
く一瞬且つ強力に行なわれるので、捲付繊維同志
はお互いよく絡み合つて一層強固な結束状態を発
生させる。第5図は、第4図に示す加熱ローラ8
を説明する斜視図であつて、糸条は加熱ローラ8
上を数回走行して移送される。
更に、結束状態について述べると、本発明によ
る仮撚紡績糸の一大特徴とするところは、従来の
如き表面繊維の連続捲付とは異り、表面繊維が糸
軸方向とほゞ直交して捲付部を形成し、しかも、
この捲付部は、互い独立した状態で存在している
ことにある。そして、このような特異な捲付構造
はステープルを主成分とする繊維束を流体仮撚に
よつて抱合する際、仮撚具の下流で且つ解撚点近
傍での熱処理換言すれば撚回トルクの波及が少く
とも部分的に阻止される状態で熱処理を施すこと
によつて有利に得られることが判明した。因みに
仮撚具の上流で、仮撚状態にある糸条を熱固定し
ても本発明の如き捲付構造は何等得ることができ
ない。と言うのも、この場合一旦形態固定された
糸条は、更に前記形態の破壊を促進する解撚作用
に付されるので、安定な直交捲付など望むべくも
ないのである。これに対して、撚糸状態が究極的
に安定化状態に移行する解撚点近傍で、熱処理す
ることにより、始めて互いに独立した、直交捲付
部が高密度で得られる。ここに、解撚点近傍での
熱処理の意義が存在するのである。
本発明の紡績糸は前記のようにして作られるの
で、得られた糸の平均繊維充填密度が2cm3/g〜
8cm3/g(最も好ましいのは4cm3/g〜6cm3
g)の範囲になる。
本発明の紡績糸の平均繊維充填密度は、特公昭
43―28250号公報や特開昭50―89650号公報に記載
された糸が2cm3/g以下であるものとは相違し
て、平均繊維充填密度が比較的大にも拘わらず充
分な糸強力や糸の形態保持安定性を有するもので
ある。又、単に繊維束に仮撚を付与するのみで加
熱体により解撚点で熱セツト捲付しない場合は糸
の平均繊維充填密度は8cm3/g以上と非常にパル
キー性に富む糸になるが、反面糸強力や糸の形態
保持の安定性に欠点がある。
第6図は、加熱体の温度と糸の強力との関係を
示す図であつて、たて軸には糸強力(g)を、よ
こ軸には加熱ローラ温度(℃)をとつたものであ
る。
即ち、加熱体として第4図の加熱ローラ8を用
い繊維束としてポリエステル繊維を用い400m/
minの紡出速度で紡出した場合の例であつて加熱
ローラを使用しない場合は紡出速度が増加するに
つれて急激にその糸強力が低下し、糸は使用に耐
えなくなるが、本発明のように加熱ローラを使用
し、その温度を上昇さすことにより紡出速度が増
加しても、糸強力は低下しない。
本発明の紡績糸は、このように安定して必要強
力が得られるので、この糸を使用して、双糸加工
したり、織編物を作つたりする場合に断糸による
作業能率の低下等のトラブル発生を解消するだけ
でなく、表面繊維がコアを形成する繊維束の周り
にほゞ直角にかたく捲付いている捲付部を互に独
立して存在せしめた構造であるので、表面繊維の
部分的な切断により、繊維束の集束性が失われ、
糸の形態が保持されない従来のこの種の糸の欠点
を完全に解消し、安定した形態保持性を示すもの
である。また加熱体の温度を上げる事により捲付
部が多くなり糸が均整となる。第7図にその様子
を示す。第7図は加熱体の温度と糸斑の関係を示
す図である。
更に本発明の紡績糸は、そのコアを形成する繊
維束が実質的に撚のない状態で集束性を与えられ
ており、かつ、表面繊維が連続して捲付いている
構造でなく独立した捲付部を有する構造であるた
め、糸軸方向と平行な繊維が、紡績糸の表面を広
く被い、織編物にソフトな感触を付与するだけで
なく、織編物にした場合の糸間の空〓を減少させ
ることが出来る。特に、織物にした場合に経糸と
緯糸の交錯によつて出来る織目の空〓を減少させ
得るので、帆布やカーテン等の通気性小、遮光性
大の性質が要求される用途に適している。
更に、平均繊維充填密度が2cm3/g〜8cm3/g
の範囲にあること及びコアを形成する繊維束に実
質的に撚がないことを利用して上記のような空〓
率の小なる織物でも柔軟な風合とすることが出来
る。即ち、従来はかゝる織物を得るためには、経
糸、緯糸の密度を大とする必要があつたが、本発
明の紡績糸によれば、前記のように空〓率を小さ
く出来るので、経糸、緯糸の密度を大とする必要
がないだけでなく、たとえそれらの織密度が大で
あつても糸自体がその平均繊維充填密度と実質的
無撚によつて柔軟な風合とする性質を有している
ので、上記のように柔軟な風合の織物とすること
が出来るのである。
尚、本発明にいう平均繊維充填密度とは以下の
方法によつて測定されるものである。
即ち、測定せんとする試料1メートル当りにつ
き任意の20個所において、読取り顕微鏡によりそ
の見掛直径dを測定し、該見掛直径dの平均値
を求める。この平均値により1メートル当りの
見掛け体積V(cm3)を求め、更に当該1メートル
当りの糸条重量M(g)を測定する。この見掛け
体積Vと糸条重量Mとにより、平均繊維充填密度
(cm3/g)をV÷Mにより求める。
以下、実施例により説明する。
第8図に於いて3はポリエステルトウ(トータ
ルデニール約5000de)であつて、ローラ9,
9′及びローラ4,4′の間で26倍に牽切せられて
192d且つ平均繊維長350mmのステープル繊維束と
なる。このステープル繊維束はアスピレーター1
0を経て仮撚旋回ノズル5にて仮撚を掛けられ
る。この場合、仮撚を掛けられる前のステープル
繊維束が充分拡げられていれば特公昭43―28250
号公報の如く連続的に表面繊維が捲き付いた抱合
力のある糸が得られる事になる。然しながらこの
様な細Deトウを牽切した時の繊維束の拡がりは
4〜5mm程度であつて、この程度の拡がりではこ
れを仮撚しても繊維の中に効果的な撚角度の差が
生ぜず、従つて糸の抱合に充分な捲付は起らな
い。しかも特公昭43―28250で言う様に仮に7.5mm
(0.3吋)に拡げたとしてもそれで捲き付きが起る
のはせいぜい30de〜50de迄の細い糸の場合であ
つて、この例の様に192dと糸が太い場合には更
に繊維束を大幅に例えば30〜40mmと拡げないと有
効な結束が起らない。この様な拡がつた繊維束を
得るには、太いスライバー等を拡げたまゝでドラ
フトしたり或いはトウを何本か離して供給する
(特公昭43―28250の第1図、第2図参照)等の方
法がある。然しながら本実施例の様に一本のトウ
を牽切して使用する場合は前述の如く拡がつた繊
維束は得難く、特に糸の斑を少く保つ為には牽切
倍率がなるべく低い方が良いという関係から一般
に供給トウのデニールはなるべく小さい方が望ま
しいので増々牽切後の繊維束の拡がりは狭くな
る。
第10図はこの様にして牽切后5mmの幅に拡が
つた500dの繊維束を圧空4Kg/cmのノズルで
500m/minで仮撚したものであつて、糸は辛う
じて継つてはいるが結束が弱い為すぐバラけて製
織出来る様な実用的な糸ではない。(平均捲付部
=100ケ所/m未満、繊維充填密度10cm3/g以上) 一方、繊維束の巾の狭いものでも本発明の如く
第8図8の如き220℃に加熱されたホツトローラ
上に数回ターンさしてその上で表面繊維を捲付か
せ、熱セツトを行なうと第11図の如く捲付部の
数が増え、強固な且つ数多い結束状態が発生し、
28番手(綿式番手)の太さを有する仮撚紡績糸が
得られ、その結果普通の紡績糸と変らない製織取
扱性を有する有用な糸となる。(平均捲付部の数
=4ケ所/cm、繊維充填密度5cm3/g)従つて細
いトウを供給しながら、これを拡げる等の難かし
い工夫を要する事なく、一工程且つ高速でしかも
通常の紡績糸並の取扱いを有する糸が出来るの
で、その効果は非常に大きい。また従来の抱合法
では抱合し得ない様な太い糸でも実用可能な程度
迄抱合し得るというメリツトもある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の紡績糸の例を示した斜視図、
第2図は本発明の方法において、ポリエステル繊
維を例にとり加熱温度と捲付部の数との関係を示
した図、第3図、第4図は本発明の紡績糸を得る
方法の工程図、第5図は加熱ローラに糸をかけた
状態を示す斜視図、第6図は加熱体の温度と糸強
力との関係の1例を示す図、第7図は加熱体の温
度と糸斑の関係の1例を示す図、第8図は本発明
の一実施態様を示す工程の側面及び平面図、第9
図は本発明の紡績糸の交絡状態を模型的に示す
図、第10図は従来の結束糸の側面顕微鏡写真の
1例を示す図、第11図は本発明の糸の側面顕微
鏡写真の一例を示す図である。 1……捲付部、2,3……繊維束、4,4′…
…フイードローラ、5……仮撚付与手段、6……
加熱体、8……加熱ローラ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 実質上真の撚りを有しないステープル繊維を
    主成分とする繊維束と、該繊維束に集束性を付与
    している熱可塑性合成繊維ステープルの表面繊維
    とからなる糸条において、該表面繊維が交絡しな
    がら、該繊維束の周りにほぼ直角にかたく捲付い
    ている捲付部を互いに独立して存在せしめ、且つ
    該ステープル繊維は平均200mm以上の長さを有し、
    且つ該捲付部は平均して糸軸方向1m当り100ケ所
    以上存在している糸条太さが30番手以下の太番手
    であることを特徴とする仮撚紡績糸。 2 繊維束がポリエステル繊維から構成されてい
    る特許請求の範囲第1項記載の仮撚紡績糸。
JP5289580A 1980-04-23 1980-04-23 False twisted spun yarn and method Granted JPS56154530A (en)

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