JPS6312102B2 - - Google Patents

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JPS6312102B2
JPS6312102B2 JP55143193A JP14319380A JPS6312102B2 JP S6312102 B2 JPS6312102 B2 JP S6312102B2 JP 55143193 A JP55143193 A JP 55143193A JP 14319380 A JP14319380 A JP 14319380A JP S6312102 B2 JPS6312102 B2 JP S6312102B2
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JP
Japan
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polymer
maleic anhydride
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added
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JP55143193A
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English (en)
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JPS5767643A (en
Inventor
Mitsuo Abe
Nobuyuki Katsuki
Masaaki Motai
Katsutoshi Igarashi
Akira Kamya
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JSR Corp
Original Assignee
Japan Synthetic Rubber Co Ltd
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は加熱寸法安定性および成形外観の改良
された樹脂組成物に関するもので、さらに詳しく
はアルケニル芳香族単量体と不飽和ジカルボン酸
無水物を共重合して得られる共重合体とポリブチ
レンテレフタレートとを混合してなる加熱寸法安
定性、および成形外観の改良された熱可塑性樹脂
組成物に関するものである。 スチレンと無水マレイン酸はラジカル共重合に
よつて容易に交互共重合体になることが知られて
いる〔T.Alfrey,E.Lavin,J.Am.Chem.Soc.,
67,2044(1945)〕。この交互共重合体は熱変形温
度が高く、成形品の加熱寸法安定性がすぐれてい
るという特徴を有するが、流動性および成形外観
が劣るという欠点を有するために、成形材料とし
て利用するには多くの困難が伴なつた。 かかる欠点を改良するものとして、無水マレイ
ン酸共重合量の少ないスチレン―無水マレイン酸
非等モル共重合体が知られているが、成形品の加
熱寸法安定性が低下するという欠点を有する。 本発明者らは、上記樹脂の欠点を改良し、加熱
寸法安定性および成形外観のすぐれた樹脂組成物
を得ることを目的として鋭意研究した結果、スチ
レンと5〜35重量%の無水マレイン酸との共重合
体にポリブチレンテレフタレートを混合すること
によつて、極めてすぐれた加熱寸法安定性および
成形外観を有する樹脂組成物が得られることを見
出し、かかる知見に基づいて本発明に到達した。 すなわち本発明は、アルケニル芳香族単量体65
〜95重量%、不飽和ジカルボン酸無水物5〜35重
量%および場合によつてはこれらと共重合可能な
ビニル単量体35重量%以下とからなる樹脂質重合
体を形成する単量体100〜70重量%と、0℃以下
のガラス転移温度を有するゴム質重合体0〜30重
量%とを、アルケニル芳香族単量体と不飽和ジカ
ルボン酸無水物との濃度比が、重合期間中、実質
的に一定になるように連続的に不飽和ジカルボン
酸無水物を添加し共重合してなる重合体(A)と、ポ
リブチレンテレフタレート(B)とを混合してなる熱
可塑性樹脂組成物を提供するものである。 本発明に使用する重合体(A)は、塊状または溶液
重合条件下でアルケニル芳香族単量体、不飽和ジ
カルボン酸無水物および場合によつてはこれらと
共重合可能なビニル単量体を含む樹脂質重合体を
形成する単量体100〜70重量%を0℃以下のガラ
ス転移温度を有するゴム質重合体0〜30重量%と
ラジカル共重合させて得られる。本発明に使用す
る重合体(A)を得るための共重合方法としては、ま
ずアルケニル芳香族単量体および場合によつては
これと共重合するビニル単量体に前記ゴム質重合
体を溶解し、必要に応じて分子量調節剤、重合溶
媒を加えラジカル重合開始剤の在在下、アルケニ
ル芳香族単量体あるいはこれとビニル単量体との
混合物と不飽和ジカルボン酸無水物との濃度比が
重合期間中、実質的に一定になるように連続的に
不飽和ジカルボン酸無水物を添加して反応温度40
〜170℃で重合する方法が用いられる。 上記アルケニル芳香族単量体には、とくに限定
はなく、スチレン、α―メチルスチレン、P―メ
チルスチレン、O―メチルスチレン、核置換ハロ
ゲン化スチレン、インデンなどを例示することが
でき、とくにスチレンが好ましい。このアルケニ
ル芳香族単量体の共重合割合は65〜95重量%であ
る。 また、不飽和ジカルボン酸無水物も、とくに限
定はなく、例えば無水マレイン酸、クロロマレイ
ン酸無水物、ジクロロマレイン酸無水物、シトラ
コン酸無水物、イタコン酸無水物、フエニルマレ
イン酸無水物、アコニツト酸無水物などを用いる
ことができ、とくに無水マレイン酸が好ましい。
これらのアルケニル芳香族単量体および不飽和ジ
カルボン酸無水物を2種以上混合して使用するこ
ともできる。 また、任意成分としての前記単量体と共重合可
能なビニル単量体としては、アクリロニトリル,
メタクリロニトリルなどのビニルシアン化合物、
メチルメタクリレート,メチルアクリレート,エ
チルメタクリレートなどの(メタ)アクリル酸ア
ルキルエステルなどが挙げられ、これらを2種以
上混合して使用することもできる。これらビニル
単量体の共重合量は、樹脂質重合体の35重量%以
下が好ましい。 不飽和ジカルボン酸無水物の共重合割合は樹脂
質重合体のうち5〜35重量%である。5重量%未
満であると最終的に得られる樹脂組成物の耐熱性
が充分に改善されない。また35重量%を超えると
最終的に得られる樹脂組成物の流動性および成形
時の熱安定性が著しく低下する。 0℃以下のガラス転位温度を有するゴム質重合
体としては、ブタジエンを主成分とするブタジエ
ン系ゴム質重合体(例えばブタジエン単独重合ゴ
ム,スチレン―ブタジエン共重合ゴム,ブタジエ
ン―(メタ)アクリル酸共重合ゴム,アクリロニ
トリル―ブタジエン共重合ゴム),クロロプレン
系ゴム質重合体,イソプレン系ゴム質重合体,天
然ゴム,塩素化ポリエチレン,エチレン―プロピ
レン共重合系ゴム質重合体,エチレン―ジエン共
重合系ゴム質重合体,シクロオレフイン系ゴム質
重合体などを挙げることができる。 なお、重合体(A)中のゴム質重合体の割合は多く
とも30重量%である。30重量%を超えると重合溶
液の粘度が非常に高くなり実際的に重合すること
が困難である。 またゴム質重合体は樹脂質重合体中に分散して
平均粒径が好ましくは0.02〜30μ、特に好ましく
は0.1〜10μである複数個の粒子形態にあり、ゴム
質重合体の大部分に樹脂質重合体がグラフトする
ように、重合中常に重合系を撹拌し続けることが
好ましい。 本発明は共重合体(A)と芳香族ポリエステル樹脂
(B)との組成物であるが、芳香族ポリエステル樹脂
(B)の混合割合は好ましくは90〜10重量部、特に好
ましくは80〜20重量部である。 ポリブチレンテレフタレート(B)の混合割合が10
重量部未満であると組成物成形品の加熱寸法安定
性が劣り、90重量部を越えると熱変形温度が著し
く低下する。 なお、重合体(A)に前記ゴム質重合体が導入され
ると、耐衝撃性が改良されるが、表面光沢が劣る
という欠点を有する。しかし驚くべきことにこの
重合体(A)に少量のポリブチレンテレフタレート(B)
をブレンドすることによつて加熱寸法安定性、成
形外観の改良のみならず、表面光沢が著しく改良
されるのでその効果は大きい。 本発明組成物の混合には通常の方法が用いられ
る。例えばミキサーで混合したのち押出機にて
200〜280℃で溶融混練し、造粒する。さらに簡単
には直接成形機内で溶融混練して成形することが
できる。 本発明の組成物には、酸化防止剤、例えば2,
6―ジ―t―ブチル―4―メチルフエノール,2
―(1―メチルシクロヘキシル)―4,6―ジメ
チルフエノール,2,2′―メチレン―ビス―(4
―エチル―6―t―ブチルフエノール),4,
4′―チオビス―(6―t―ブチル―3―メチルフ
エノール),ジラウリルチオジプロピオネート,
トリス(ジ―ノニルフエニル)ホスフアイト,ワ
ツクス;紫外線吸収剤、例えばp―t―ブチルフ
エニルサリシレート,2,2′―ジヒドロキシ―4
―メトキシベンゾフエノン,2―(2′―ヒドロキ
シ―4′―n―オクトキシフエニル)ベンゾトリア
ゾール;滑剤、例えばパラフインワツクス,ステ
アリン酸,硬化油,ステアロアミド,メチレンビ
スステアロアミド,n―ブチルステアレート,ケ
トンワツクス,オクチルアルコール,ラウリルア
ルコール,ヒドロキシステアリン酸トリグリセリ
ド;難燃剤,例えば酸化アンチモン,水酸化アル
ミニウム,ほう酸亜鉛,トリクレジルホスフエー
ト,トリス(ジクロロプロピル)ホスフエート,
塩素化パラフイン,テトラブロモブタン,ヘキサ
ブロモベンゼン,テトラブロモビスフエノール
A;帯電防止剤、例えばステアロアミドプロピル
ジメチル―β―ヒドロキシエチルアンモニウムニ
トレード;着色剤、例えば酸化チタン,カーボン
ブラツク;充てん剤、例えば炭酸カルシウム,ク
レー,シリカ,ガラス繊維,ガラス球,カーボン
繊維;顔料などを必要に応じて添加することがで
きる。 次に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説
明する。 なお、本実施例で用いるスチレン―無水マレイ
ン酸系共重合体は、下記の方法によつて重合し
た。 スチレン―無水マレイン酸共重合体(1) (以下ST/MAH(1)と記す) 撹拌装置付ステンレス製反応器にスチレン850
g、メチルエチルケトン400g、ベンゾイルパー
オキサイド2gを仕込んだ。窒素で内部の空気を
置換したのちジヤケツトに温水(90℃)を入れて
加熱した。反応器内温が50℃に達したところで無
水マレイン酸128g、メチルエチルケトン800gか
らなる溶液を流量可変式連続添加装置を使用して
以下の速度で添加した。 無水マレイン酸の溶液を215ml/時の速さで2
時間加え、次に96ml/時の速さで3時間加え、次
に57ml/時の速さで5時間加え、さらに添加完了
まで30ml/時の速さで加えた。無水マレイン酸溶
液の添加完了後、内温を90℃に保つて2時間撹拌
を継続した。重合転化率は85%であつた。重合体
中の無水マレイン酸の共重合量は15.7重量%であ
つた。 重合終了後、酸化防止剤として2,2′―メチレ
ン―ビス―(4―メチル―6―t―ブチルフエノ
ール)5gを加え、続いて残留モノマーおよび溶
媒を減圧下で除き乾燥した。 スチレン―無水マレイン酸―アクリロニトリル
共重合体(以下ST/MAH/ANと記す) 撹拌装置付ステンレス製反応器にスチレン483
g,アクリロニトリル207g,メチルエチルケト
ン340g,ベンゾイルパーオキサイド2gを仕込
んだ。窒素で内部の空気を置換したのちジヤケツ
トに温水(85℃)を入れて加熱した。反応器内温
が50℃に達したところで無水マレイン酸128g、
メチルエチルケトン800gからなる溶液を流量可
変式連続添加装置を使用して以下の速度で添加し
た。 無水マレイン酸の溶液を288ml/時の速さで2
時間加え、次に115ml/時の速さで3時間加え、
さらに添加完了まで77ml/時の速さで加えた。無
水マレイン酸溶液の添加完了後、内温を85℃に保
つて2時間撹拌を継続した。重合転化率は99%で
あつた。重合体中の無水マレイン酸の共重合量は
15.8重量%であつた。 重合終了後、酸化防止剤として2,2′―メチレ
ン―ビス―(4―メチル―6―t―ブチルフエノ
ール)5gを加え、続いて残留モノマー及び溶媒
を減圧下で除き乾燥した。 スチレン―無水マレイン酸共重合体(2) (以下ST/MAH(2)と記す) 撹拌装置付ステンレス製反応器にスチレン758
g、メチルエチルケトン400gを仕込み撹拌しな
がらベンゾイルパーオキサイド2gを添加し、窒
素で内部の空気を置換した後、ジヤケツトに温水
(90℃)を入れて加熱した。反応容器内温が50℃
に達したところで無水マレイン酸220g、メチル
エチルケトン800gからなる溶液を流量可変式連
続装置を使用して以下の速度で添加した。無水マ
レイン酸の溶液を791ml/時の速さで30分間加え、
次に217ml/時の速さで2時間加え、75ml/時の
速さで3時間加え、さらに添加完了まで29ml/時
の速さで加えた。無水マレイン酸溶液の添加完了
後、内温を90℃に保つて2時間撹拌を継続した。
重合転化率は90%であつた。重合体中の無水マレ
イン酸の共重合量は24.6%であつた。重合終了後
酸化防止剤として2,2′―メチレン―ビス―(4
―メチル―6―t―ブチルフエノール)5gを加
え、続いて残留モノマー及び溶媒を減圧下で除き
乾燥した。 スチレン―無水マレイン酸重合体(3) (以下ST/MAH(3)と記す) 撹拌装置付ステンレス製反応器にスチレン520
g、無水マレイン酸490g、メチルエチルケトン
4000g、ベンゾイルパーオキサイド2gを仕込ん
だ。窒素で内部の空気を置換したのちジヤケツト
に温水(90℃)を入れて加熱し、5時間反応させ
た。重合転化率は99%であつた。重合体中の無水
マレイン酸の共重合量は47.5重量%であつた。 重合終了後、酸化防止剤として2,2′―メチレ
ン―ビス―(4―メチル―6―t―ブチルフエノ
ール)5gを加え、続いて残留モノマー及び溶媒
を減圧下で除き乾燥した。 スチレン―無水マレイン酸グラフト重合体(1) (以下ST/MAHグラフト(1)と記す) 撹拌装置付ステンレス製反応器にポリブタジエ
ン(日本合成ゴム(株)製JSRBRO2L)155g、スチ
レン850g、メチルエチルケトン400gを仕込ん
だ。この混合物を撹拌してポリブタジエン溶液を
得た。次にベンゾイルパーオキサイド2gを添加
し、窒素で内部の空気を置換したのち、ジヤケツ
トに温水(90℃)を入れて加熱した。反応器内温
が50℃に達したところで無水マレイン酸128g、
メチルエチルケトン800gからなる溶液を流量可
変式連続添加装置を使用して以下の速度で添加し
た。 無水マレイン酸の溶液を215ml/時の速さで2
時間加え、次に96ml/時の速さで3時間加え、次
に57ml/時の速さで5時間加え、さらに添加完了
まで30ml/時の速さで加えた。無水マレイン酸溶
液の添加完了後、内温を90℃に保つて2時間撹拌
を継続した。重合転化率は83%であつた。重合体
中のゴム含量は16.0重量%、樹脂質重合体中の無
水マレイン酸の共重合量は15.7重量%であつた。 重合終了後、酸化防止剤として2,2―メチレ
ン―ビス―(4―メチル―6―t―ブチルフエノ
ール)5gを加え、続いて残留モノマー及び溶媒
を減圧下で除き乾燥した。 スチレン―無水マレイン酸グラフト重合体(2) (以下ST/MAHグラフト(2)と記す) ST/MAHグラフト(1)の製造方法においてポ
リブタジエン70gを用いて前記重合方法と同様の
処方でグラフト重合した。重合転化率は83%であ
つた。重合体中のゴム含量は7.9重量%であつた。
樹脂質重合体中の無水マレイン酸の共重合量は
15.7重量%であつた。 スチレン―無水マレイン酸グラフト重合体(3) (以下ST/MAHグラフト(3)と記す) 撹拌装置付ステンレス製反応器にポリブタジエ
ン190g,スチレン520g,無水マレイン酸490g,
メチルエチルケトン4000g,ベンゾイルパーオキ
サイド2gを仕込んだ。窒素で内部の空気を置換
したのちジヤケツトに温水(90℃)を入れて加熱
し、5時間反応させた。 重合転化率は99%であつた。重合体中のゴム含
量は16.0重量%であつた。樹脂質重合体中の無水
マレイン酸の共重合量は47.5重量%であつた。 スチレン―α―メチルスチレン―無水マレイン
酸共重合体(以下ST/AMS/MAHと記す) 撹拌装置付ステンレス製反応器にスチレン582
g,α―メチルスチレン519g,ベンゾイルパー
オキサイド2gを仕込んだ。窒素で内部の空気を
置換したのちジヤケツトに温水(85℃)を入れて
加熱した。反応器内温が50℃に達したところで無
水マレイン酸157g,メチルエチルケトン960gか
らなる溶液を流量可変式連続添加装置を使用して
以下の速度で添加した。 無水マレイン酸の溶液を85ml/時の速さで3時
間加え、次に30ml/時の速さで20時間加え、さら
に添加完了まで23ml/時の速さで加えた。無水マ
レイン酸溶液の添加完了後、内温を85℃に保つて
2時間撹拌を継続した。重合転化率は80%であつ
た。重合体中の無水マレイン酸の共重合量は、
15.6重量%であつた。 重合終了後、酸化防止剤として2,2′―メチレ
ン―ビス―(4―メチル―6―t―ブチルフエノ
ール)5gを加え、続いて残留モノマーおよび溶
媒を減圧下で除き乾燥した。 実施例1〜7,比較例1〜4 ST/MAH(1),ST/MAH(2),ST/MAH(3),
ST/MAH/AN,ST/MAHグラフト(1),
ST/AMS/MAHとポリブチレンテレフタレー
トを第1表に示した所定比率で混合したのち、
250℃の押出機にて混練、造粒し、ペレツト状の
組成物を得た。試験片は射出成型機を使用して成
形した。物性は第1表に示した。 なお、物性評価は以下の方法に従つて行なつ
た。 1 加熱収縮率 1/8″×1/2″×5″試験片を射出成形機にて作成
し、その最長部の長さL0を測定した。ついで
所定の温度に設定した恒温槽の中に1時間放置
し、取出して室温で1時間放置したのち、再度
長さL1を測定した。 加熱収縮率=L0−L1/L0×100(%) 2 熱変形温度 ASTMD648(荷重18.5Kg/cm2、アニールな
し)により測定した。 3 成形外観 目視によつて観察した。 実施例8〜11、比較例5〜7 ST/MAHグラフト(1),ST/MAHグラフト
(2),ST/MAHグラフト(3)とポリブチレンテレ
フタレートを第2表に示した所定比率は混合した
のち、250℃の押出機にて混練、造粒しペレツト
状の組成物を得た。試験片は射出成型機を使用し
て成形した。物性は第2表に示した。 実施例8〜11はST/MAHグラフトとポリブ
チレンテレフタレートとの組成物であるが、組成
物は各々の重合体に比べて熱変形温度と光沢のバ
ランスが良好である。比較例5はST/MAHグ
ラフトのみの場合であり光沢が著しく劣る。 また、実施例10は比較例6に比べて同量のゴム
含率でありながら著しく光沢が良い。 比較例7は、ST/MAHグラフト(3)とポリブ
チレンテレフタレートの組成物であるが、ST/
MAHグラフト(3)中の無水マレイン酸の共重合量
が多いので、成形熱安定性が著しく劣り、諸特性
は他に比べて著しく劣る。
【表】
【表】 * シルバーストリークが多く発生した。
〔物性〕
加熱収縮率(120℃) 0.8% (130℃) 3.2% (180℃) 5.0% 熱変形温度 82℃ 成形外観 シルバーストリークが多く発生し
た。 比較例 9 ポリアリレートの製造 カセイソーダ840g、ハイドロサルフアイト20
gを水50に溶解させたのち、ビスフエノール
A2280g、粘度安定剤としてトリメチルベンジル
アンモニウムクロリド11.4gを溶解させ液温を18
〜20℃に調整する。これにテレフタル酸クロリ
ド/イソフタル酸クロリド=6/4の混合物2030
gを塩化メチレン23に溶解させた液(15〜20
℃)を約1分かけて加えた。この間に、ホモミキ
サーにより3000r.p.m.で撹拌し、酸クロリド溶液
を添加後60分間反応させた。 反応終了後、塩化メチレン層を分離したのち、
塩酸洗浄、アルカリ洗浄、水洗を行い、アセトン
に投入して白色粉末状ポリマーを得た。このもの
の還元粘度(濃度0.5g/100mlクロロホルム、30
℃で測定した)は0.62であつた。 次いで、ST/MAH(1)75%とポリアリレート
25%とを280℃の押出機を用いて混練、ペレツト
化した。射出成形にて試験片を調製したが、発泡
したため、評価に供し得なかつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 アルケニル芳香族単量体65〜95重量%、不飽
    和ジカルボン酸無水物5〜35重量%および場合に
    よつてはこれらと共重合可能なビニル単量体35重
    量%以下とからなる樹脂質重合体を形成する単量
    体100〜70重量%と、0℃以下のガラス転移温度
    を有するゴム質重合体0〜30重量%とを、アルケ
    ニル芳香族単量体と不飽和ジカルボン酸無水物と
    の濃度比が、重合期間中、実質的に一定になるよ
    うに連続的に不飽和ジカルボン酸無水物を添加し
    共重合してなる重合体(A)と、ポリブチレンテレフ
    タレート(B)とを混合してなる熱可塑性樹脂組成
    物。
JP14319380A 1980-10-14 1980-10-14 Thermoplastic resin composition Granted JPS5767643A (en)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5430247A (en) * 1977-08-10 1979-03-06 Sumitomo Chem Co Ltd Resin cpmposition

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5430247A (en) * 1977-08-10 1979-03-06 Sumitomo Chem Co Ltd Resin cpmposition

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JPS5767643A (en) 1982-04-24

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