JPS63118421A - 地下水浮力を支持に利用した建築構造体 - Google Patents

地下水浮力を支持に利用した建築構造体

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JPS63118421A
JPS63118421A JP26478886A JP26478886A JPS63118421A JP S63118421 A JPS63118421 A JP S63118421A JP 26478886 A JP26478886 A JP 26478886A JP 26478886 A JP26478886 A JP 26478886A JP S63118421 A JPS63118421 A JP S63118421A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、地下水位の高い地盤に構造体を好適に建築で
きるように、地下水浮力を支持に利用した建築構造体に
関する。′ (従来の技術) 例えば、湾岸の埋め立て地などのように地下水位の高い
地盤に構造体を建築する場合、従来一般に、地下水より
下方の支持地盤にわたらせて山止め壁を構築し、その山
止め壁内の地下水を排水して地下水の影響を遮断した状
態で構造体を建築していた。そして、建築後において、
地下水の浮力によって構造体が浮上することを防止する
ために、自重をむやみに大きくしたり、構造体から水平
方向に土砂を載置したりモルタルを注入固化したりなど
する支持部などを張り出し、浮力が大きくなったときに
、支持部に土砂を載置したりモルタルを注入固化するな
どして浮力に抗するように構成していた。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、このような構成を有する従来例の場合で
は、構造体の重量を支える方向の力としての地下水によ
る浮力を邪魔なものとするため、杭基礎の場合は、杭木
数の増加に、そして、フローティング基礎の場合は、特
別な浮力対策が必要な場合があるなど、工費と工期の増
加を招きがちであった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであっ
て、地下水そのものの浮力を利用することにより、工期
短く、かつ、工費少なく構造体を建築できるようにする
ことを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、このような目的を達成するために、地下水浮
力によって支持される構造体の地下水位より下方箇所に
、水平方向に分割して貯水タンク室を設けるとともに、
前記貯水タンク室それぞれに個別に給排水可能に、注水
装置と排水装置とを連通接続し、かつ、前記構造体の水
平軸心周りでの回転を規制する第1支持機構を備えると
ともに、前記構造体と地盤との間に、前記構造体の水平
方向への移動を規制する第2支持機構を介在して構成す
る。
(作用) 上記構成によれば、構造体を建築した後に地下水位が上
昇し、地下水浮力によって構造体が浮上したときには、
注水装置により貯水タンク室それぞれに注水し、地下水
浮力による構造体の浮上を抑えるに足る重量を構造体に
付与して構造体の浮上を防止することができ、逆に、地
下水位が低下して構造体が下降したときには、排水装置
により貯水タンク室それぞれから排水し、構造体の重量
を軽くして、下降分に相当する量だけ構造体を地下水浮
力そのものによって浮上させ、構造体の下降を防止する
ことができる。
また、第1支持機構によって、地震などに起因する構造
体の水平軸心周りでの回転を防止し、かつ、第2支持機
構によって、水平方向への移動を防止し、構造体を所定
姿勢に安定維持することができる。
(実施例) 以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明
する。
第1図は、本発明の実施例に係る地下水浮力を支持に利
用した建築構造体の断面図であり、構造体Aの下部の所
定高さ部分が地下水中に位置され、構造体Aが地下水浮
力によって支持されている。
前記構造体Aの地下水位より下方箇所のベース1に、水
平方向に分割して貯水タンク室2・・・が設けられ、そ
れら貯水タンク室2・・・それぞれに注水装置3と排水
装置4とが連通接続され、貯水タンク室2・・・それぞ
れに個別に給排水して、構造体Aの重量を調整したり、
傾斜を修正したりできるようになっている。
前記注水装置3は、注水ポンプ5を介装した注水管6の
一端側を地下水中に位置するとともに、その先端にスト
レーナ7を設け、かつ、注水管6の他端側に分岐注水管
8・・・それぞれを連通接続するとともに分岐注水管8
・・・それぞれの先端を貯水タンク室2・・・それぞれ
内に位置させ、地下水を利用して貯水タンク室2・・・
それぞれに注水するように構成され、そして、分岐注水
管8・・・それぞれに注水用電磁弁9が付設され、開閉
する注水用電磁弁9を選択することにより、所定の貯水
タンク室2に注水できるように構成されている。
また、前記排水装置4は、排水ポンプlOを介装した排
水管11の一端側に分岐排水管12・・・それぞれを接
続し、分岐排水管12それぞれの先端を貯水タンク室2
・・・それぞれの底部近くに位置するとともに、その先
端にストレーナ13を設け、かつ、排水管11の他端側
を地下水側に位置させ、貯水タンク室2から排出した水
を地下水に戻すように構成され、そして、分岐排水管1
2・・・それぞれに排水用電磁弁14が付設され、開閉
する排水用電磁弁14を選択することにより、所定の貯
水タンク室2から排水するように構成されている。
前記構造体Aの下方の所定箇所(例えば、4隅に近い箇
所)には、地下水下方の支持地盤に打ち込まれて支持杭
15が構築されている。
支持杭15の上端は、第2図に示すように、ベース1に
形成した孔16内に嵌入されるとともに、その杭頭に油
圧ジヤツキ17が取り付けられ、ベース1にアンカーボ
ルト18を介して取り付けられた反力ベース19に油圧
ジヤツキ17の上端が当接され、構造体Aが油圧ジヤツ
キ17を介して支持杭15に支持され、構造体Aの水平
軸心周りでの回転を規制するように第1支持機構20が
構成されている。
前記構造体Aの全体は、前記油圧ジヤツキ17によって
駆動昇降可能に構成されている。
反力ベース19と当接する油圧ジヤツキ17の上端面に
はテフロンプレート21が付設され、構造体Aが水平方
向に変位するときに、油圧ジャ”tキ17との間での摩
擦抵抗を低減して杭頭に水平力が加わらず、また、杭か
ら地盤振動がったわらないように構成されている。
構造体Aの下方側外面全面にわたって、泥の侵入を防止
して地下水のみを通すとともに弾性を有するように、ス
ポンジなどの緩衝材22が付設され、大地震などの大き
な衝撃が構造体Aに伝わることを、地下水と緩衝材22
とによって良好に防止できるように構成されている。
構造体Aの周辺地盤の地表面側には、構造体Aの全周に
わたって臥梁アンカー23が構築され、その臥梁アンカ
ー23と構造体Aの外周面とが、第3図に示すように、
上下方向の変位を許容する状態でプレース24・・・を
介して連結され、構造体Aの水平方向への移動を規制す
るように第2支持機構25が構成されている。前記プレ
ース24・・・それぞれは、構造体Aの外壁面よりも低
い強度に設定されていて、地震などによって水平方向に
大きな力が加わったときに、プレース24が先に破断し
て構造体Aにまで伝達されることを防止するように構成
されている。
前記臥梁アンカー23の下方には、逆T字形状のよう壁
26が構築され、そのよう壁26と構造体Aとの間にド
ライエリアDが形成され、地下水位が急激に上昇しても
、その地下水によって周辺地盤が崩壊されることや調整
限界を超える浮力の発生を防止するように構成されてい
る。
前記よう壁26と構造体Aの外壁面との間には、周辺地
盤に対する構造体Aの上下方向での変位量を検出する変
位センサ27が設けられている。
前記ベースlには、構造体Aの傾斜角度を検出する傾斜
センサ28が設けられている。
図示しないが、油圧ジヤツキ17と反力ベース19との
間に、構造体Aにより支持杭15にかかる荷重を検出す
る、例えば、ロードセルなどの荷重センサ29が設けら
れている。
前記変位センサ27、傾斜センサ28および荷重センサ
29それぞれの検出結果は、構造体Aの管理室に送信さ
れて表示されるようになっており、それらの検出変位量
、検出傾斜角度および検出荷重それぞれに基づき、所定
の貯水タンク室2・・・に対する注水または排水を行な
うとともに油圧ジヤツキ17を駆動昇降し、所定の位置
において、構造体Aを水平姿勢に良好に維持できるよう
になっている。
前記注水装置3および排水装置4の作動、ならびに、油
圧ジヤツキ17の駆動それぞれとしては、前記検出変位
量、検出傾斜角度および検出荷重それぞれに基づいて自
動的に制御するように構成しても良い。
前記第1支持機構20としては、支持杭I5を設けるも
のに限らず、例えば、構造体Aの横外周面の周方向3箇
所以上の箇所それぞれにおいて、構造体Aの上下方向の
複数箇所に通接させて支持体を設け、構造体Aが水平軸
心周りで回転しようとしたときに、構造体Aに当接して
設定以上の回転を規制するとか、また、ワイヤーケーブ
ルの一端側を、支持地盤中に形成したアースアンカーに
連結固定し、そのワイヤーケーブルの他端側を、反力ベ
ースとジヤツキとを介してベースに連結し、その引っ張
り作用によって構造体Aの回転を規制するように構成す
るなど、各種の構成を採用できる。
前記第2支持機構25としては、前記プレース24・・
・それぞれを、例えば、臥梁アンカー23側に連結した
部材に構造体A側に連結した部材を摺動伸縮自在に内嵌
して構成するとか、また、よう壁26の内方に、その全
周にわたってコンクリートブロックを設けるとともに、
そのコンクリートブロックに対応位置させて構造体Aの
外周全周にわたってコンクリートブロックを設け、両コ
ンクリートブロックの当接によって構造体Aの水平方向
への移動を規制するように構成するなど各種の構成を採
用できる。
前記傾斜センサ28としては、専用のものを設けずに、
構造体Aの複数箇所に備えた前記変位センサ27を利用
し、複数箇所での検出変位量の差に基づいて傾斜角度を
検出するようにしても良い。
(効果) 以上のように、本発明によれば、地下水浮力を積極的に
利用して建築構造体を支持するという、全く新規な構成
を採用することにより、貯水タンク室への注水により地
下水位の上昇に起因する構造体の浮上はもちろんのこと
、地下水位の低下に起因する構造体の下降をも、排水装
置により貯水タンク室から排水することによって防止す
ることができるから、構造体の下降に伴なって構造体の
荷重が支持杭に大きくかかって構造体や杭が損傷すると
いったことを回避でき、また−1支持杭構築を不用に、
または、たとえ支持杭を構築するにしてもその本数を大
幅に低減でき、地下水位の高い箇所での構造体の建築を
工期短くかつ工費少なく行なえるようになった。
しかも、地下水位よりも下方箇所に、水平方向に分割し
て貯水タンク室を設けるから、例えば、構造体の形状や
積載荷重によって構造体の重心位置がどの位置にあろう
とも、初期において、貯水タンク室それぞれの貯水量を
調整することにより、構造体それぞれに合わせて、構造
体が水平姿勢を維持するように重量バランスを図ること
ができ、また、例えば、単に重量調整のために構造体下
部全体にわたって貯水タンク室を設ける場合であると、
地震などに起因して水平方向に揺れを発生したときに、
その揺れに起因する水の波打ちにより、構造体の揺れを
助長する虞があるが、本発明によれば、貯水タンク室内
の水が波打つ状態になっても、各貯水タンク室それぞれ
の内部で変動するだけであり、水平方向の揺れを発生し
ても、構造体を安定した姿勢に維持することができる。
更に、第1および第2支持機構それぞれによって、構造
体の回転と水平方向への移動とを規制するから、地震な
どに起因する構造体の変位を抑えて所定姿勢に良好に維
持できるようになった。
そのうえ、構造体を地下水浮力によって支持するから、
地盤沈下が比較的厳しい箇所でも、その地盤沈下による
影響がほとんどなく、材令の若い埋め立て地盤をも効率
良く利用でき、工場誘致などの各種の開発を促進できる
利点もある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施例に係る地下水浮力を支持に利
用した建築構造体の断面図、第2図は要部の拡大断面図
、第3図は要部の平面図である。 2・・・貯水タンク室、 3・・・注水装置、 4・・・排水装置、 20・・・第1支持機構、 25・・・第2支持機構、 A・・・構造体。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)地下水浮力によって支持される構造体の地下水位
    より下方箇所に、水平方向に分割して貯水タンク室を設
    けるとともに、前記貯水タンク室それぞれに個別に給排
    水可能に、注水装置と排水装置とを連通接続し、かつ、
    前記構造体の水平軸心周りでの回転を規制する第1支持
    機構を備えるとともに、前記構造体と地盤との間に、前
    記構造体の水平方向への移動を規制する第2支持機構を
    介在したことを特徴とする地下水浮力を支持に利用した
    建築構造体。
JP26478886A 1986-11-06 1986-11-06 地下水浮力を支持に利用した建築構造体 Expired - Lifetime JPH0742712B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10116637A1 (de) * 2001-04-04 2002-11-07 Schuesler Plan Ingenieurgesell Veranstaltungsbau mit vertikal verlagerbarem Gebäudeabschnitt
JP2014169548A (ja) * 2013-03-01 2014-09-18 Hayashi Bussan Co Ltd 液状化地盤対応免震部材

Cited By (3)

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DE10116637A1 (de) * 2001-04-04 2002-11-07 Schuesler Plan Ingenieurgesell Veranstaltungsbau mit vertikal verlagerbarem Gebäudeabschnitt
DE10116637C2 (de) * 2001-04-04 2003-04-10 Schuesler Plan Ingenieurgesell Veranstaltungsbau mit vertikal verlagerbarem Gebäudeabschnitt
JP2014169548A (ja) * 2013-03-01 2014-09-18 Hayashi Bussan Co Ltd 液状化地盤対応免震部材

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