JPH0454275Y2 - - Google Patents

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JPH0454275Y2
JPH0454275Y2 JP13182488U JP13182488U JPH0454275Y2 JP H0454275 Y2 JPH0454275 Y2 JP H0454275Y2 JP 13182488 U JP13182488 U JP 13182488U JP 13182488 U JP13182488 U JP 13182488U JP H0454275 Y2 JPH0454275 Y2 JP H0454275Y2
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building
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earthquake
shell
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JP13182488U
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JPH0253443U (ja
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Landscapes

  • Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は耐震構造物に関し、より詳しくは、例
えば深いプールとこの深いプールの上部の横方向
に張り出して、通常の深さのプール等を形成して
いるダイビング練習が可能なプールの如く、深い
液槽とその上部横方向に張り出した浅い液槽とを
有する殻構造の耐震構造物に関する。
〔従来の技術〕
最近海洋レジヤー特にダイビングへの人気が高
まりつつある中、都市部のビル内においてもダイ
ビングプールを設置しダイビングの訓練をする設
備が増加している。
このようなレジヤー施設は、最近フアツシヨン
化される傾向にあり、ダイビングプールを設置す
る場合でも人口の多い都市部に設置し、ダイバー
の便宜を図ると共に一般の市民もこの訓練の様子
を見物できるような付帯設備を設けるようになつ
てきている。
このようなことから、前記ダイビングプールは
都市部のビル内に設け、多目的ビルとしても有効
に活用できるようにするのが好ましい。
一般にダイビングプール等のような大きな設備
は、地中に穴を掘つてコンクリートで固めて構築
するか、又は建物内に一体的に埋め込みコンクリ
ート等で固定して取付けられていた。
しかし、このようなコンクリートで固める工法
では、重量が重く、且つ建設期間が長く地震等に
よる振動に対しても強度が小さいため、鋼板等の
金属板製のものが用いられるようになり、これを
ビルの2階にわたつて取付けるようにしている。
このダイビングプールは、深い箱状本体からな
る深いプールと、該本体の上部から横方向に張り
出し部分を形成する前記プールよりもはるかに浅
い通常のプールとからなつており、殻状構造物を
形成している。
このような殻状の構造物は箱状本体部分の高さ
がかなり高く、これに比べて張り出し部分は深さ
が浅い上に全体に水を張つた状態ではかなりの重
量がかかり、前記張り出し部分はそれ自身で重量
を支持することは構造上極めて困難である。
従つて、このような殻状の構造物のビル等の建
物内に設置する場合は、建物の構造とは別体とし
て製作し、前記建物に予め設けた所定の場所に載
置した上、前記箱状体と張り出し部分をそれぞれ
前記建物の床ないしは固定の支持台等にボルトや
溶接等で固定し、移動しないようにするのが一般
的である。
〔考案が解決しようとする問題点〕
前記ダイビングプールの如く液体を収容する殻
構造のものにおいては、地震等による横揺れが発
生したときは、建物と結合されているために、建
物の水平動が前記構造物へ直接伝わつてくる。こ
の場合、建物に固定されている箱状本体部の底部
と張り出し部分では、高さ方向のレベル差によつ
て建物から受ける水平変位置にも差が生じる。
即ち、建物に地震等による横揺れが発生したと
きは、建物は弾性体であるため水平変位が生じ、
且つ各階には相対水平変位が生じる。そして建物
の2階にわたつて設置されている構造物には、下
階と上階の水平相対変位が強制変位として働く。
このために、液体を収容する前記殻状構造物に
は大きな水平力が働くことになり、多量の補強材
料が必要となつて重量が重くなり、工期が長くコ
ストも高くなるという問題があつた。
本考案は、前記従来の構造物の問題点を解消す
るために得られたものであつて、張り出し部分を
建物の支持部材に対して固定せず、滑動可能に支
持することによつて、張り出し部分が地震時等に
建物から受ける水平変位を減少させるように構成
しており。このように構成することによつて殻状
構造物の固定のための補強部材を大幅に省略で
き、重量が軽減できる安価な耐震殻状構造物を提
供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
前記目的を達成するため、本考案による耐震殻
状構造物は、箱状本体部と該箱状本体部の上部に
位置し、該箱状本体部のみでは強度上支持できな
い張り出し部分を有する液状重量物を収容する殻
状構造物において、前記張り出し部分を滑動支持
部材を介して支持すると共に、前記箱状本体部の
底部を基礎上に固定したことを特徴とするもので
ある。
つまり本考案は、箱状本体部とこの箱状本体部
の上方に張り出し部分を有する殻状の構造物をビ
ル等の建物に設置し、前記構造物の内部に水等の
液体を収容し所定の用途に使用する場合におい
て、前記箱状本体の底部を建物の基礎部に固定
し、前記張り出し部分を建物の支持部材に滑動可
能に支持して、地震等による振動によつて建物と
張り出し部分との動きの差が生じた場合、前記滑
動支持部分でその動きを吸収し、振動による損傷
を防止するようにしたものである。
前記滑動支持部材は、張り出し部分、好ましく
はその底面全面を滑動可能に支持できるものと
し、例えば、建物の支持部に設けた前記張り出し
部分の広さに相当する範囲の砂等の粒状体を敷
き、この砂の層の上に前記張り出し部分を直接載
置する。また、前記砂の代わりに摩擦係数の小さ
い粒状材料を隙間なく、或いは張り出し部分の底
板の強度に影響のない程度の間隔をあけて敷設し
てもよい。
〔作用〕
張り出し部分の重量は滑動支持部材で支持され
ているが、横方向の動きは拘束されていないた
め、地震等によつて張り出し部分と建物との間の
横移動にずれが生じた場合には、張り出し部分が
前記滑動支持部材上を滑動することによつて吸収
されて、前記張り出し部分、箱状本体或いは建物
の支持部分に横移動による水平荷重を発生させな
いように作用する。
〔実施例〕
次に、図面を参照して本考案の実施例を説明す
る。
第1図は本考案の耐震殻状構造物であるダイビ
ングプール1の縦断面図、第2図は同平面図を示
したものである。
ダイビングプール1は、円筒状の本体部2と該
本体部2の上部から横方向に張り出した張り出し
部分3で構成され、内部には水Wが略一杯に張ら
れている。
前記本体部2は、その周囲の側板4に複数の補
強材5が設けられている。また底板6は、建物の
基礎7に形成された前記底板6と略同じ広さの凹
部8に敷き詰められた砂9上に載置され、且つ端
部を複数のボルト10で基礎7上に固定されてい
る。
この基礎7上の凹部8内に敷き詰められた砂9
は、底板6の滑動させるためのものではなく、底
板6の全面を平均に支持するためのものであつ
て、底板6の補強材を省略するようにしたもので
ある。
また前記本体部2は、底板6以外は建物や他の
構造物に支持されず自立させ、取付工事及び建物
の構造を簡略化するようにしている。
また前記張り出し部分3は、本体部2の上部に
延設されたものであつて、張り出し部分3の底板
12は、建物の支持部材13上に形成された凹部
14内に敷き詰められた砂15上に面接触によつ
て載置され、且つ前記張り出し部分3の水平方向
への移動を拘束しないようにしている。
そして、前記砂15は張り出し部分3の全重量
を均等に支持しているため、底板12には補強材
は設けられていない。
以上のように構成され、水Wか一杯に張られた
ダイビングプール1が地震等によつて振動する
と、本体部2の底板6は基礎7に固定されている
ため水平移動しないが、本体部2の上部及び該上
部に延設されている張り出し部分3は固定されて
いないため、矢印A又はBのように水平移動す
る。
このように水平移動することで、張り出し部分
3は支持部材13との水平変位の差を吸収するよ
うにしているため、大量の補強部材を用いる必要
がなく構造も簡単である。
〔考案の効果〕
以上のように、本考案による耐震構造物は、箱
状本体部と該箱状本体部の上部に位置し、該箱状
本体部のみでは強度上支持できない張り出し部分
を有する液状重量物を収容するから状構造物にお
いて、前記張り出し部分を滑動支持部材を介して
支持すると共に、前記箱状本体部の底部を基礎上
に固定したことを特徴とするものであつて、次の
効果を奏することができる。
殻状構造物の張り出し部分を滑動可能に支持し
地震等による建物との動きの差を吸収するように
したので、固定式の構造のような強固な補強の必
要がなく、重量軽減を図ることができ、構造が簡
単でしかも建造費が安価である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の耐震殻状構造物の正面縦断面
図、第2図は同平面図を示す。 1……ダイビングプール(耐震殻状構造物)、
2……本体部、3……張り出し部分、12……底
板、14……凹部、15……砂。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 箱状本体部と該箱状本体部の上部に位置し、該
    箱状本体部のみでは強度上支持できない張り出し
    部分を有する液状重量物を収容する殻状構造物に
    おいて、前記張り出し部分を滑動支持部材を介し
    て支持すると共に、前記箱状本体部の底部を基礎
    上に固定してなる耐震殻状構造物。
JP13182488U 1988-10-11 1988-10-11 Expired JPH0454275Y2 (ja)

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JP13182488U JPH0454275Y2 (ja) 1988-10-11 1988-10-11

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JP13182488U JPH0454275Y2 (ja) 1988-10-11 1988-10-11

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Publication Number Publication Date
JPH0253443U JPH0253443U (ja) 1990-04-18
JPH0454275Y2 true JPH0454275Y2 (ja) 1992-12-21

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