JP2023056088A - 免震建物 - Google Patents

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昭彦 豊嶋
Akihiko Toyoshima
和夫 谷地畝
Kazuo Yachise
慎介 稲井
Shinsuke Inai
匠 中村
Takumi Nakamura
琢志 石田
Takushi Ishida
将紀 得能
Masaki Tokuno
貴博 柿沼
Takahiro Kakinuma
宏之 小阪
Hiroyuki Kosaka
純也 丸尾
Junya Maruo
一馬 吉江
Kazuma Yoshie
貴博 渡邉
Takahiro Watanabe
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Abstract

【課題】本発明は、浸水深さが擁壁23の高さを超えても、免震ピット30への浸水を防ぐことができ、かつ、単純な構成により施工が容易な免震建物1を提供する。【解決手段】本発明に係る免震建物1は、基礎構造20と、免震ピット30内に設置された複数の免震機構22と、免震機構22に支持された上部構造10と、基礎構造20と上部構造10との間に設けられたゴムシート40と、を備える。基礎構造20は、外周縁に沿って設けられた擁壁23を備える。ゴムシート40は、擁壁23の免震ピット30側に固定された一端42から、擁壁23の上端25と上端25と対向する上部構造10の下面14との隙間32を通って、隙間32に対して免震ピット30側の上部構造10に固定された他端44へ延びる。【選択図】図2

Description

本発明は、基礎構造と上部構造との間に免震機構を備えた免震建物に関する。
免震建物は、基礎構造と、基礎構造の上に配置された免震機構と、免震機構に支持された上部構造とを含み、免震機構によって地震等の水平方向の揺れが上部構造に伝わることを抑制する。
一般に、免震建物は、上部構造の側面と擁壁との間に上部構造の水平移動を許容するクリアランスが設けられている。そして、免震装置として積層ゴムを設置する免震ピットには排水設備が備えられ、水が入り込まないあるいは水がたまらない構造になっている。
ところが近年、異常気象にともなう浸水被害や土砂災害などが後を絶たず、たとえ排水設備を備えた免震ピットでも、工事中や供用開始後に豪雨や川の氾濫による水没や、土砂災害などによる土砂の埋設などにより水や土が浸入する恐れがある。
免震機構の防水構造としては、積層ゴム本体の外周を覆うように着脱可能に設けられる防水シートからなる防水被覆部等が提案されている(特許文献1)。
特開2018-71705号公報
しかしながら、特許文献1の発明は、特殊形状の防水シートからなる防水被覆部及び発泡プラスチック製のクッション材を免震機構の形状に合わせて製作する必要がある。
そこで、本発明は、浸水深さが擁壁の高さを超えても、免震ピットへの浸水を防ぐことができ、かつ、単純な構成により施工が容易な免震建物を提供することを目的とする。
本発明は上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様または適用例として実現することができる。
[1]本発明に係る免震建物の一態様は、
基礎構造と、前記基礎構造の免震ピット内に設置された複数の免震機構と、前記複数の免震機構に支持された上部構造と、前記基礎構造と前記上部構造との間に設けられたゴムシートと、を備えた免震建物であって、
前記基礎構造は、前記基礎構造の外周縁に沿って設けられた擁壁を備え、
前記ゴムシートは、前記擁壁の前記免震ピット側に固定された一端から、前記擁壁の上端と前記上端と対向する前記上部構造の下面との隙間を通って、前記隙間に対して前記免震ピット側の前記上部構造に固定された他端へ延びることを特徴とする。
[2]上記免震建物の一態様において、
前記ゴムシートは、前記隙間内または前記隙間より外側において、外方に向かって凸となるように折り返されてもよい。
[3]上記免震建物の一態様において、
前記ゴムシートは、前記上部構造の前記下面に固定されてもよい。
本発明に係る免震建物の一態様によれば、浸水深さが擁壁の高さを超えても、免震ピットへの浸水を防ぐことができる。また、本発明に係る免震建物の一態様によれば、擁壁と上部構造との間にゴムシートを設ける単純な構成により施工が容易である。
本実施形態に係る免震建物の部分拡大断面図である。 図1のA領域の拡大図である。 図2の状態から基礎構造が図の右側へ移動した状態を表す図である。 図2の状態から基礎構造が図の左側へ移動した状態を表す図である。 変形例に係る免震建物の部分拡大図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
本実施形態に係る免震建物の一態様は、基礎構造と、前記基礎構造の免震ピット内に設置された複数の免震機構と、前記複数の免震機構に支持された上部構造と、前記基礎構造と前記上部構造との間に設けられたゴムシートと、を備えた免震建物であって、前記基礎構造は、前記基礎構造の外周縁に沿って設けられた擁壁を備え、前記ゴムシートは、前記擁壁の前記免震ピット側に固定された一端から、前記擁壁の上端と前記上端と対向する前記上部構造の下面との隙間を通って、前記隙間より前記免震ピット側の前記上部構造に固定された他端へ延びることを特徴とする。
1.免震建物の概要
図1を用いて、本発明の一実施形態に係る免震建物1について説明する。図1は、本実施形態に係る免震建物1の部分拡大断面図である。図1では隙間32を超える高さに水面がある洪水の状態を示し、水50は網掛けで示す。
図1に示すように、免震建物1は、基礎構造20と、基礎構造20の免震ピット30内に設置された複数の免震機構22と、複数の免震機構22に支持された上部構造10と、基礎構造20と上部構造10との間に設けられたゴムシート40と、を備える。免震建物1は、免震機構22を複数備えるが、図1では擁壁23に隣接する1つの免震機構22のみを示す。
上部構造10は、下端が免震機構22に支持された例えば鉄骨構造の構造躯体を有する。上部構造10は、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造等であってもよい。上部構造10は、2階建て以上であることができ、特に高層ビルに適用可能である。上部構造10における擁壁23に対向する外周面が第一側面12である。上部構造10は、免震層の直上層である1Fがフーチングを介して免震機構22に支持される。
上部構造10は、擁壁23よりわずかに高い位置で、上部構造10の外周縁から外側へ向かって水平方向に突出する犬走り状の上部スラブ13を有する。上部スラブ13は、例えば鉄筋コンクリート造である。上部スラブ13は、上部構造10の全周にわたって形成
される。上部スラブ13は、水平方向において擁壁23を超えて擁壁23の外側まで延びて形成され、水平クリアランス(擁壁23と上部構造10との水平方向の間隔)を覆うように構成される。当該水平クリアランスは、免震建物1に想定される地震時における擁壁23と上部構造10との相対水平移動を許容する距離に設定される。そのため、地震によって当該水平クリアランスが変化しても上部スラブ13によって常に当該水平クリアランスの上方が覆われるため平面視で免震ピット30が見えることはない。上部スラブ13は、第一側面12に接続する基端部から自由端へ延びる板状のフランジ形状であるが、これに限らず、上部スラブ13の上に室内空間が設けられてもよい。
基礎構造20は、上部構造10の下方にあって、地盤上に構築された構造物である。基礎構造20は、免震機構22を介して上部構造10の荷重を地盤に伝える。基礎構造20の下方には、複数の杭26を設けてもよいし、安定した地盤であれば基礎構造20を地盤上に直接構築してもよい。基礎構造20を構成する例えば梁及びスラブは、鉄筋コンクリート造である。基礎構造20のスラブ上に鉄筋コンクリート造のフーチングを介して免震機構22が固定される。基礎構造20は、基礎構造20の外周縁に沿って設けられた擁壁23を備える。
擁壁23は、基礎構造20の一部であり、基礎構造20のスラブと一体に形成される。擁壁23は、鉄筋コンクリート造である。擁壁23は、基礎構造20の全周にわたって設けられる。擁壁23は、基礎構造20の外周縁から上方へ向かって立ち上がり、擁壁23の内側が免震ピット30として構成される。擁壁23は、擁壁23の外側にある土砂及び水50が免震ピット30内へ流入することを防止する。本実施形態の擁壁23は、地盤面GLより高い位置まで延びるが、免震ピット30が地下に設けられる場合には地盤面GLの高さに合わせてもよい。擁壁23は、上部構造10の第一側面12に対して少なくとも所定の水平クリアランスを隔てて形成されるものであればよく、地盤を外側面で支えない態様であってもよい。擁壁23と第一側面12との水平クリアランスは、基礎構造20に対して上部構造10の水平方向への移動が許容される距離であり、免震建物1において想定される地震に応じて設定される。
免震機構22は、免震建物1に対して複数設けられる。複数の免震機構22は、免震ピット30内の複数個所に相互に間隔を空けて設置される。免震機構22は、基礎構造20の上にフーチングを介して固定される。免震機構22は、上部構造10を支え、上部構造10に伝わる地震等の水平方向の揺れを低減させ、かつ、上部構造10の相対位置の変化を元に戻す力を付与する機構であり、いわゆるアイソレータである。免震機構22は、隙間32にゴムシート40が配置されるので、上下方向の変化が少ない積層ゴムまたはすべり支承であることが好ましく、図1では免震機構22が積層ゴムである例を示す。免震機構22は、減衰を付与するダンパーをさらに備えてもよい。
免震ピット30は、擁壁23の内側に形成され、上部構造10、基礎構造20及び擁壁23に囲まれた空間である。本実施形態では免震ピット30が地盤面GLとほぼ同じ高さにある場合について説明するが、これに限られるものではない。免震建物1は、例えば倉庫のようなトラックバースの高さが1階の床スラブになる上部構造10に採用される。
擁壁23の上端25は、当該上端25と対向する上部構造10の下面14との間に鉛直方向の隙間32を形成する高さに設定される。隙間32は、免震建物1に想定される地震による上部構造10に対する擁壁23の相対的な水平移動において、擁壁23の上端25と上部構造10の下面14との非接触状態を保つことができる。そのため、当該水平移動の際に鉛直方向の隙間32を維持するために上端25と下面14は凹凸の少ない平坦な面で構成されることが好ましい。
隙間32の高さは、擁壁23の外側から免震ピット30内への水の浸入を許容する第1間隔L1を有する。第1間隔L1の最小値は、例えば50mm程度に設定される。近年の異常気象などの大雨による河川氾濫などは、建築時の予想を超えるケースも多い。免震ピット30の水没は、免震機構22の機能を阻害する要因となる可能性があり、また、免震機構22を劣化させる可能性もある。そのため、免震ピット30内には排水設備が設けられるが、隙間32から免震ピット30内への浸水を防止または抑制できることがより好ましい。
そこで、本発明は、ゴムシート40を設けることで免震ピット30への浸水を防止する。以下、ゴムシート40について詳細に説明する。
2.ゴムシート
図1~図4を用いて、ゴムシート40について説明する。図2は、図1のA領域(一点鎖線の円の内側)の拡大図であり、図3は、図2の状態から基礎構造20が図の右側へ移動した状態を表す図であり、図4は、図2の状態から基礎構造20が図の左側へ移動した状態を表す図である。図1及び図2は、地震が発生していない通常の状態を示し、図3及び図4は、地震によって擁壁23と上部構造10との水平方向の間隔が変化した状態を示す。
図1に示すように、免震建物1は、基礎構造20の擁壁23と上部構造10との間に設けられたゴムシート40を備える。ゴムシート40は、擁壁23に沿って設けられる。ゴムシート40は、擁壁23に沿って免震建物1の外周縁を不連続にならないように設けられることが好ましいが、複数のゴムシート40を接続して構成してもよいし、隣接するゴムシート40を他の防水構造で繋いでもよい。
図2に示すように、ゴムシート40は、擁壁23の免震ピット30側に固定された一端42から、擁壁23の上端25と上部構造10の下面14との隙間32を通って、隙間32より免震ピット30側の上部構造10に固定された他端44へ延びる。下面14は、擁壁23の上端25と対向する上部構造10の面である。下面14は、地震による擁壁23の水平移動において上端25に対向する面を含む。
ゴムシート40は、防水性を備える公知の加硫したゴム製のシートを採用することができる。ゴムシート40の材質としては、例えば天然ゴム、クロロプレンゴム、ニトリルゴム、エチレン・プロピレンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴムなどを挙げることができ、これらを複数種類選択してブレンドしたシートとしてもよいし、接着による複合シートとしてもよい。ゴムシート40は、隙間32を通すことが可能な厚さであることが好ましく、例えば2mm程度の厚さを有する。
ゴムシート40の一端42は、擁壁23の第二側面24に固定部材45を用いて固定される。第二側面24は、擁壁23における免震ピット30側の面である。一端42は、第二側面24における上端25付近に固定される。固定部材45は、例えば、金属製の薄板と複数のボルトで構成される。ゴムシート40の固定方法は、ゴムシート40を薄板と第二側面24との間に挟んだ状態で、薄板をボルトで擁壁23へねじ込むことによりゴムシート40の一端42を擁壁23に固定する。ゴムシート40は、施工前にあらかじめ固定部材45の取付箇所にボルトを通す貫通孔を開口しておくことが好ましい。固定部材45のボルトは、例えばアンカーボルトであってもよい。
ゴムシート40の他端44は、第二側面24に対向する上部構造10の例えば第一側面12に固定部材46を用いて固定される。第一側面12は、フーチングの側面であってもよいし、フーチングを繋ぐ梁の側面であってもよい。固定部材46及び固定方法は、上述
した固定部材45と同じであるため、説明を省略する。
ゴムシート40は、上部構造10の下面14に固定されることが好ましい。ゴムシート40が下面14に固定されることにより、ゴムシート40の自重により隙間32からゴムシート40が抜け出してしまうことを防止できる。ゴムシート40は、下面14に固定部材47を用いて固定される。下面14は、上部スラブ13の免震ピット30側の面である。固定部材47は、図3のように擁壁23が第一側面12に近づいても擁壁23と接触しない大きさ及び位置に設定される。固定部材47及び固定方法は、上述した固定部材45と同じであるため、説明を省略する。
ゴムシート40は、固定部材45,46,47によって各面に押し付けられるように圧縮されて密着し、免震建物1の外側から免震ピット30内への水50の浸入を防ぐことができる。ゴムシート40は、固定部材45,46,47によって圧縮された箇所で液体を浸入させないガスケットとしての機能を有する。
免震建物1によれば、浸水深さが擁壁23の高さを超えても、ゴムシート40により隙間32からの浸水を防ぐことができるので、免震ピット30への浸水を防ぐことができる。また、免震建物1によれば、擁壁23と上部構造10との間にゴムシート40を設ける単純な構成であるので施工が容易である。また、ゴムシート40が隙間32内を通るので、自重により垂れにくいため、擁壁23及び上部構造10に固定する施工が容易である。
ゴムシート40は、隙間32内または隙間32より外側において、外方に向かって凸となるように折り返されることが好ましい。ゴムシート40が免震ピット30内から外方に向かって凸となるように折り返されることにより、凸の部分が免震ピット30側へ変形しにくくなるため、浸水を効率よく防止できる。ゴムシート40は、凸の部分の形状を保持する程度の剛性を備えることが好ましい。ゴムシート40が隙間32内または隙間32より外側において折り返されることにより、ゴムシート40によって隙間32を塞ぐように構成されることが好ましい。そのために、ゴムシート40の少なくとも一部が隙間32において、上端25と下面14に密着することが防水性を向上させるために好ましい。また、隙間32にある上下のゴムシート40の間に着脱可能なスペーサーを配置すれば、上部スラブ13のコンクリートを打設するための型枠として機能することができる。
次に、図3及び図4を用いて、地震時のゴムシート40の挙動について説明する。
図3に示すように、擁壁23が図2の通常時から上部構造10の第一側面12に近づく方向(図の右側)へ水平移動すると、ゴムシート40は自重により擁壁23の外側面に沿って下方へ垂れるように変形するため、基礎構造20の移動を妨げることはない。また、地盤面GLが上端25と同じ高さにある場合にも、ゴムシート40が地盤面GL上に沿って延びるため、基礎構造20の移動を妨げることはない。
図4に示すように、擁壁23が図2の通常時から第一側面12から離れる方向(図の左側)へ水平移動すると、ゴムシート40は隙間32内で変形するため、基礎構造20の移動を妨げることはない。擁壁23が第一側面12から離れても、ゴムシート40の折り返し部分が隙間32内に留まることが防水性の点からは好ましい。なお、擁壁23が第一側面12から離れることにより、ゴムシート40の折り返し部分が上端25から免震ピット30側に落ちてしまっても、固定部材45,46,47により防水性は維持される。
3.変形例
図5は、変形例に係る免震建物1aの図2に対応する部分の部分拡大図である。
図5に示すように、ゴムシート40aの凸状の折り返し部分の形状を保持するために、例えば施工時にスペーサー48を折り返し部分の内側に挟み込んだままにしてもよい。スペーサー48を折り返し部分に配置させることにより、例えば図5のようにゴムシート40aが比較的薄かったり、凸状の形状を保てるほどの剛性を有していなかったりしても折り返し部分の形状を保持することができる。
スペーサー48は、隙間32の高さからゴムシート40の厚さの2倍を引いた直径を有することが上端25及び下面14へのゴムシート40の密着性を確実にするために好ましい。スペーサー48の材質としては、凸状の折り返し部分の形状を保持できれば限定されないが、取り扱いの面から発泡プラスチック等を採用することが好ましい。
スペーサー48は、外形が円柱状であることが好ましい。円柱状のスペーサー48であれば地震時に転がり移動できるので、ゴムシート40aの凸状の形状を保持したまま擁壁23の移動に追従することができる。また、地震後にスペーサー48が折り返し部分以外の位置に移動しても、ゴムシート40aの折り返し部分をスペーサー48で隙間32内へ押し込むことで、ゴムシート40aの凸状の折り返し部分の形状を再現することができる。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、さらに種々の変形が可能である。例えば、本発明は、実施形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法、及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
1,1a…免震建物、10…上部構造、12…第一側面、13…上部スラブ、14…下面、20…基礎構造、22…免震機構、23…擁壁、24…第二側面、25…上端、26…杭、30…免震ピット、32…隙間、40,40a…ゴムシート、42…一端、44…他端、45,46,47…固定部材、48…スペーサー、50…水、L1…第1間隔

Claims (3)

  1. 基礎構造と、前記基礎構造の免震ピット内に設置された複数の免震機構と、前記複数の免震機構に支持された上部構造と、前記基礎構造と前記上部構造との間に設けられたゴムシートと、を備えた免震建物であって、
    前記基礎構造は、前記基礎構造の外周縁に沿って設けられた擁壁を備え、
    前記ゴムシートは、前記擁壁の前記免震ピット側に固定された一端から、前記擁壁の上端と前記上端と対向する前記上部構造の下面との隙間を通って、前記隙間に対して前記免震ピット側の前記上部構造に固定された他端へ延びることを特徴とする、免震建物。
  2. 請求項1において、
    前記ゴムシートは、前記隙間内または前記隙間より外側において、外方に向かって凸となるように折り返されることを特徴とする、免震建物。
  3. 請求項1または請求項2において、
    前記ゴムシートは、前記上部構造の前記下面に固定されることを特徴とする、免震建物。
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