JPS63112631A - 二軸配向ポリエステルフイルム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本梵明の二軸配向ポリ１スプルフイルムに関し、更に詳
しくは平均粒径の異なる球状シリカ粒子を含有し、平坦
で、滑り性、耐削れ性等に優れた二軸配向ポリエステル
フィルムに関する。

［従来技術］ ＝ｊυノエチレンデレフタレートフイルムに代表される
ポリエステルフィルムは、その浸れた物１ｊｌｊ的。

化学的特性の故に、広い用途に用いられ、例えば磁気テ
ープ用、コンテン１ノー用、写真用、包装用。

ＯＬＩ　Ｐ用等に用いられている。

ポリエステルフィルムにおいては、その滑り↑１ヤ耐削
れ性がフィルムの製造工程よび各用途における加エエ稈
の作業性の良否、さらにはその製品量７′１の良否を左
右する大ぎな要因となっている。

特にポリエステルフィルム表面に磁性層を塗布し、磁気
テープとして用いる場合には、磁性層塗布時におけるコ
ーティングロールとフィルム表面との摩隙および摩耗が
極めて激しく、フィルム表面へのしわおよび擦り傷が発
生しヤプい。また、磁性！ｉ？７１イ［」後のフィルム
をスリットしてＡ−ディオ。

ビデオまたはコンピューター用デープ等に加工した俊で
も、リールやカセット等からの引き出し、巻き上げその
他の操作の際に、多くのガイド部。

再生ヘッド等との間で摩耗が著しく生じ、１０り傷。

歪みの発生、ざらにはポリエステルフィルム表面の削れ
等による白粉状物質を析出させる結果、磁気記録信号の
欠落、即ちドロップアウトの大さな原因となることが多
い。

一般に、フィルムの滑り性および耐削れ性の改良にはフ
ィルム表面に凹凸を付与することによりガイドロール等
との間の接触面積を減少せしめる方法が抹用されてＪ３
す、大別して（ｉ）フィルム原料に用いる高分子の触媒
残漬から不活性の粒子を析出已しめる方法と、（ｉｉ）
不活性の無機粒子を添加せしめる方法が用いられている
。これら原料高分子中の微粒子は、ぞの大きざが大きい
程、滑り性の改良効果が大であるのが一般的であるが、
磁気テープ、特にビデオ用のごとき精密用途には、その
粒子が大きいこと自体がド［１ツプアウ［・等の欠点発
生の原因と：ｂなり得るため、フィルム表面の凹凸は出
来るだけ微細である必要があり、相反する特性を同時に
満足すべき要求がなされているのが現状である。

［発明の目的］ 本発明者は、これらの不都合を解消し、粒子周辺のボイ
ドを少なくし且つフィルム表面が適度に粗れることによ
ってフィルムの滑り性と耐削れ性が向上し、しかも各用
途に適した表面性の二軸配向ポリエステルフィルムを得
るべく、殊にビデオテープ用ポリエステルフィルムを１
ｑるべく鋭意検討の結果、フィルム表面の突起の形状を
シャープにし、更に大粒子と小粒子とを特定の組合せに
すればフィルム表面が平坦でも滑り性及び耐削れ性が大
巾に改Ｌ；！されること、突起の形状をシャープにづる
為にはフィルム内に存在する粒子は球状であるしのが最
も好ましいこと、球状に近い粒子としてはガラスピーズ
をはじめ数多く存在覆るが、これらからは殊にビデオテ
ープ用としての表面特性を＞１５Ｓ足りるフィルムを得
ることが難しいが、特定の球状シリカ粒子を大粒子と小
粒子の組合Ｕて用いると上記特性を満足するフィルムの
Ｉｇられることを見出し、本発明に到達した。

従って、本発明の目的は、ボイドが少なく、平坦で滑り
性、耐削れ性等に優れた二軸配向ポリエステルフィルム
を提供することにある。

［発明の構成・効果］ 本発明の［１的は、本発明によれば、ポリエステル中に
第１成分として平均粒径が０．２μ以上０．６μ未満で
ありかつ粒径比（長径／短径）が１．０〜１．２て必る
球状シリカ粒子を０．００１〜０．４重量％含有し、か
つ第２成分として平均粒径か０．６〜１．５μでありか
つ粒径比（長径／短径）が１．０〜１．２である球状シ
リカ粒子を０．０１〜０，６重量％の範囲内であって第
１成分の呈より多く含有覆ることを特徴とする二軸配向
ポリエステルフィルムによって達成される。

本発明におＣノるポリエステルとは芳香族ジカルボン酸
を主たる酸成分とし、脂肪族グリコールを主たるグリコ
ール成分とするポリ」−ステルである。

かかるポリ二Ｌステルは実質的に線状であり、そしてフ
ィルム形成性特に溶融成形によるフィルム形成性を有す
る。芳香族ジカルボン酸としては、例えばテレフタル酸
、ナフタレンジカルボン酸、イソフタル酸、ジフェノキ
シエタンジカルボン酸。

ジフェニルジカルボン酸、ジフェニルエーテルジカルホ
ン酸、ジフェニルスルホンジカルホン酸。

ジフェニルケ１−ンジカルボン酸、アンスラレンジカル
ボン酸等を挙げることができる。脂肪族グリコールとし
ては、例えばエチレングリコール、トリメヂレングリ］
−ル、５１〜ラメブレングリコール、ペンタメチレング
リコール、ヘキリメヂレングリコール、デカメチレング
リコールの如き炭素数２〜１０のポリエチレングリコー
ルあるいはシクロへキリンジメタツールの如き脂環族ジ
オール等を挙げることができる。

本発明において、ポリエステルとしては例えばアルキレ
ンテレフタレート及び／又はアルキレンナフタレ−１へ
を主たる構成成分とするものが好ましく用いられる。か
かるポリエステルのうちでも、例えばポリエヂレンテレ
フタレート、ポリエチレン−２，６−ナフタレートはも
ちろんのこと、例えば全ジカルボン酸成分の８０モル％
以上がテレフタル酸及び／又は２，６−ナフタレンジカ
ルボン酸であり、仝グリコール成分の８０モル％以上が
エチレングリコールでおる共重合体が好ましい。その際
仝酸成分の２０モル％以下のジカルボン酸は上記芳香族
ジカルボン酸であることができ、また例えばアジピン酸
、セへヂン酸の如き脂肪族ジカルボン酸；シクロヘキサ
ン−１，４−ジカルボン酸の如き脂環族ジカルボン酸等
であることができる。また、仝グリコール成分の２０モ
ル％以下は、ニブレンゲリコール以外の」−記グリ：１
−ルであることができ、おるいは例えばハイドロキノン
、レゾルシン、２゜２−ビス（４−ヒドロキシフェニル
）ブ［二１パンの如き芳香族ジオール：１，４−ジヒド
ｌコキシメチルベンビンの如き芳香環を含む脂肪族ジＡ
−ル：ボリエブレングリコール、ポリプＬ１ピレングリ
コール、ボリア１−ラメブレングリコールの如きポリア
ルコ１−レンゲリコール（ポリオキシアルキレングリコ
ール）等であることもてきる。

また、本発明で用いるポリエステルには、例えばヒドロ
キシ安息香酸の如き芳香族Δキシ酸：ａ）−ヒドロキシ
カプロン酸の如き脂肪族Ａキシ酸等のオキシカルボン酸
に由来する成分を、ジカルボン酸成分およびオキシカル
ボン酸成分の総量に対し２０七ル％以下で共重合或い（
：Ｌ結合するものも包含される。

さらに本発明におけるポリエステルには実質的に線状で
ある範囲の量、例えば仝酸成分に苅し２モル％以下の量
で、３官能以上のポリカルボン酸又はポリヒドロキシ化
合物、例えばトリメリツｉ〜酸、ペンタエリスリトール
を共重合したものをも包含される。

上記ポリエステルは、ぞれ自体公知であり、且つそれ自
体公知の方法で製造することができる。

上記ポリエステルとしては、Ｏ−り［」ロワエノール中
の溶液として３５℃で測定して求めた固有粘度が約０．
４〜約０．９のものが好ましい。

本発明の二軸配向ポリエステルフィルムはそのフィルム
表面に多数の微細な突起を有している。

それらの多数の微細な突起は本発明によればポリエステ
ル中に分散して含有される多数の球状シリカ粒子に由来
プるものである。

かかる球状シリカ粒子を分散含ｔ’ｉ　するポリエステ
ルは、通常ポリエステルを形成するための反応時、例え
ばニスプル交換法による場合のエステル交換反応中ある
いは重縮合反応中の任意の時期又は直接車合法による場
合の任意の［１′１明に、球状シリカ粒子（好ましくは
グリコール中のスラリーとして）を反応系中に添加する
ことににり製造づることかできる。好ましくは、重縮合
反応の初期例えば固有粘度か約Ｏ１３に至るまでの間に
、該球状シリカ粒子を反応系中に添加するのが好ましい
。

本発明にＪ３いてポリエステル中に分散含有させる球状
シリカ粒子は粒径比（長径／短径）が１．０〜１．２、
好ましくは１．０〜１，１５、更に好ましくは１．０〜
１．１であるものであり、個々の形状が）ＩＩ！めで真
珠に近いものである。そして、この球状シリカ粒子は平
均粒径が０．２μ以上０．６μ未満、好ましくは０．２
５〜０．５μ、更に好ましくは０．３〜０．４５μの５
のと、平均粒径が０．６〜１．５μ、好ましくは０．７
〜１．２μ、更に好ましくは０．８〜ｉ、ｏμのものと
の２種である。かかる球状シリカ粒子は、従来からＷＩ
剤として知られているシリカ粒子が１０μｍ稈！哀の超
微細な塊状粒子か、これらか凝集して０．５μ程度の凝
集物（凝集粒子）を形成しているのとは著しく異なる点
に特徴がある。第１成分としての球状シリカ粒子の平均
１ｇｉ径が０．２μ未満になると滑り性の向上効果が不
充分であり、−ｈＯ１６μ以上になると表面型１■性が
不充分となり、好ましくない。また、第２成分としての
球状シリ力粒子の平均粒径が１．５μを超えると表面平
坦性が不充分となり、好ましくない。

ここで、球状シリカ粒子の長径、短径、面偵円相当径は
粒子表面に金属を蒸着してのら電子顕微鏡にて１万〜３
万倍に拡大した像から求め、平均粒径２粒径比は次式で
求める。

平均粒径＝測定粒子の面積用相当径の総和／測定粒子の
数 粒径比＝シリカ粒子の平均長径／ 該粒子の平均短径 また、これら球状シリカ粒子は粒径分４１ｉがシャープ
であることが好ましく、分イｌｊの急峻度を表わす相対
標準偏差が０．５以下、更には０．４以下、特に０．３
以下であることが好ましい。

この相対標準偏差は次式で表わされる。

ここで、Ｏｌ：個々の粒子の面積用相当径（μ）Ｄ：面
（１１１円相当径の平均１１０ ｎ：粒子の個数 を表わす。

相対標準偏差が０．５以下の球状シリカ粒子を用いると
、該粒子が真球状で且つ粒度分イ［」が極めて急峻であ
ることから、フィルムの表面に形成される突起の分布は
極めて均一性が高く、突起高さのそろった滑り性の優れ
たポリエステルフィルムが得られる。第１成分の平均粒
径と第２成分の平均粒径とは０．１μの差のあることが
好ましい。また第１成分と第２成分の粒度分イ１」は実
質的に互いに重ならないことが好ましい。

球状シリカ粒子は、上述の条件を満μば、その製法その
他に何ら限定されるものではない。例えば球状シリカ粒
子は、オルトケイ酸エチル［Ｓｉ　（ＯＣ２ｆｆｓ）　
４　］の加水分解から含水シリカ［Ｓｉ　（０１−１）
４　］単分散球をつくり、更にこの含水シリカ単分散法
を脱水化処理してシリカ結合［＝Ｓｉ−０−３ｉ＝］を
三次元的に成長させることに製造できる（日本科学会誌
’８１．　ＮＯ，９，Ｐ１５０３）。

Ｓｉ　（ＯＣ２Ｈ５）　４＋４１＋２０　→Ｓｉ　（Ｏ
ｔｌ　）　４　＠−４ＣｚｌｌｓＯｔ−１＝Ｓｉ−ＯＮ
−ｉ　　トＩＱ−３ｉミ→＝Ｓｉ−Ｑ−３ｉミ＋１１２
０ 本発明において第１成分としての球状シリカ粒子の添加
量は、ポリエステルに対して０．００１〜０゜４千♀％
であり、好ましくは０．０１〜０．３重量％、更に好ま
しくは０．０２〜０．２重量％である。また第２成分と
しての球状シリカ粒子の添加量は、ポリエステルに対し
て０．０１〜０．６重最％、好ましくは０．０５〜０．
５重量％、更に好ましくは０．１〜０．４重Ｅ７５％の
範囲内であって第１成分のけより多い塁である。

第１成分の添加量が０．００１　ｍｍ％未満、及び第２
成分の添加量が０．０１小吊％未満では、滑り・ｉや耐
削れ性の向上効果が不充分である。また、第１成分及び
第２成分の総添加量としては、ｏ、　ｏｉ〜１．０車量
％、好ましくは０，０２〜０．９重量％、更に好ましく
は０．０４〜０．８重量％である。この総添加量が１．
０重量％を越えると表面平坦性が低下し、好ましくない
。

本発明の二軸配向ポリエステルフィルムは従来から蓄積
された二輪延伸フィルムの製造法に準じ′″ｃｃ製造る
。例えば、所定聞の球状シリカ粒子を含有するポリエス
テルを溶融製膜して非晶質の未延伸フィルムとし、次い
で該未延伸フィルムを二軸方向に延伸し、熱固定し、必
要であれば弛緩熱処理することによってｒ！Ａ造される
。その際、フィルム表面特性は、球状シリカ粒子の粒径
、吊等によって、また延伸条件によって変化するので従
来の延伸条件から適宜選択する。また密度、熱収縮率等
も延伸、熱処理時の温度１倍率、速度等によって変化す
るので、これらの特性を同時に満足覆る条件を定める。

例えば、延伸温度は１段１］延伸淘度（例えば縦方向延
伸温度：Ｔ１）が（Ｔｇ−ｉｏ＞〜（Ｔ（１−１−４５
）　’Ｃの範囲（但し、■ｇ＝ポリエスデルのガラス転
移温度）から、２段［１延伸温度（例えば横方向延伸温
度：■２）が（Ｔ＋＋１５）〜（’Ｉ’＋　−１−４０
）°Ｃの範囲から選択するとよい。また、延伸倍率は一
軸方向の延伸倍率が２．５以上、特に３倍以上でかつ面
積倍率が８倍以上、特に１０倍以上となる範囲から選択
するとよい。更にまた、熱固定温度は１８０〜２５０’
Ｃ，更には２００〜２３０℃の範囲から選択するとよい
。

本発明の二軸配向ポリエステルフィルムは従来の゛しの
に比してボイドが極めて少ないという特徴がある。この
球状シリカ粒子の周辺のボイドが小さい理由は、該粒子
のポリエステルへの親和性の良さと、更に粒子ぞのもの
が極めて真珠に近いことから、延伸において粒子周辺の
応力が均等に伝播し、ポリエステルと粒子の界面の一部
に応力が集中しないことによると推測される。

本発明においては、その粒径分布が極めてシｐ−プであ
る大小２種の球状シリカ粒子の添加により、ポリエステ
ルフィルム表面に形成された突起の分布は極めて均一性
が高く、大小突起のそれぞれの高さのそろったポリエス
テルフィルムがｊ！？られる。

本発明の二軸配向ポリエステルフィルムは、均一な凹凸
表面時スノ１．すぐれた滑り性、すぐれた耐削れ性等を
有し、例えば擦り傷、白粉等の発生量が著しく少ないと
いう特徴を有する。この二軸配向ポリエステルフィルム
はこれらの特性を活かして各種の用途に広く用いること
ができる。例えば、磁気記録用例えばビデオ用、オーデ
ィΔ用、コンピューター用などのベースフィルムとして
用いると、優れた電磁変換特性、滑り性、走行耐久性等
が得られる。またコンテン１ノー用途に用いると、低い
摩擦係数、すぐれたさ同性、低いつぶれ荷重。

高い透明性等が得られる。上述のように、この二軸配向
ポリｌステルフィルムは磁気記録媒体のベースフィルム
特に磁気テープのベースフィルムに用いるのが好ましい
が、これに限定される：ｂのでなく、電気用途、包装用
途及び蒸着用フィルム等の伯の分野へも広く適用するこ
とが出来る。

［実施例］ 以下、実施例を掲げて本発明を更に説明する。

なお本発明における種々の物性値および特性は以下の如
く測定されたものである。

（１）粒子の粒径 粒子粒径の測定には次の状態がある。

（ｉ）粉体から平均粒径２粒径比等を求める場合（ｉｉ
）フィルム中の粒子の平均粒径１粒径比等を求める場合 （ｉ）粉体からの場合 電顕試料台上に粉体を個々の粒子ができるだ（）重なら
ないように散在せしめ、金スパッター装置にＪ：り表面
に金薄膜蒸着層（層厚み２００〜３００人）を形成せし
め、走査型電子顕微鏡にて１万〜３万倍の倍率で観察し
、日本レギュレーター（）木製ルーゼックス（Ｌｕｚｅ
ｘ）５００にて少なくとも１００個の粒子の長径（Ｄ、
１２ｉ）、短径（＋）Ｓｉ）及び面装置相当径（Ｄｉ）
を求める。ぞして、これらの次式で表わされる数平均値
をもって、シリカ粒子の長径（ＤＩ＞、短径（ＤＳ）。

平均粒径（Ｄ＞を表わす。

ＤＩ＝（Σ　（）１ｉ）／ｎ。

１：Ｉ ＤＳ　＝　（Σ　Ｄｓｉ）　／ｎ。

（ｉｉｌフィルム中の粒子の場合 試料フィルム小片を走査型電子顕微鏡用試わ１台に固定
し１日本電子（）ネ）製スパッターリング装置（Ｊｌ−
Ｃ−１１００型イΔンスパツタリング装置〉を用いてフ
ィルム表面（こ下記条１′１にてイオンエツヂング処理
を施した。条件は、ベルン（ｌ−内に試料を設置し、約
１０−３１ｏｒｒの真空状態まで貞空度を上げ、電［０
，２５ＫＶ、電流１２．５段八にて約１０分間イオンエ
ツチングを実施した。史に同装置にて、フィルム表面に
金スパッターを施し、走査型電子顕微鏡にで１万〜３万
倍の倍率で蜆察し、し１本レギュレーター（ｆｌ　製ル
ーゼックス５００にて少なくとも１００個の粒子の長径
（Ｄ、ｅｉ）、短径（ＤＳｉ）及び面装置相当径（Ｄｉ
）を求める。以下、上記（ｉ）と同様に行なう。

（２）フィルム表面粗さくＲａ） 中心線平均粗さくＲａ）として月５−ＢＯ６（）１で定
義される値でおり、本発明では（！勾小板イσ（究所の
触釘式表面粗さＭｌ　（ＳｔＪｌ？ＦＣＯｆ？［）Ｅｌ
’？　５Ｌ−３０Ｃ）を用いて測定する。測定条１１等
は次の通りである。

（ａ）触針先端半径　　　：２μｍ （ｂ）測定Ｈ：力　　　　　：　３０ｍｍ（１（Ｃ）カ
ッｌ−オフ　　　　：０．２５ｍｍ（ｄ）測定長　　　
　　　：２．５ｍｍ（ｅ）データーのまとめ方 同−資料について５回繰返し測定し、最−す大きい値を
１つ除き、残り４つのデーターの平均値の小数点以下４
桁目を四拾五人し、小数点以下３桁目まで表示する。

（３）ボイド比 上記（１）−（ｉｉ）の方法に従ってフィルム中（表面
）の滑剤周辺を拭露し、少なくとも５０個の粒子の長径
と小イドの長径を測定し、次式７ノ；イドの長径 ボイド比−□ 粒子の長径 で求める小イド比の数平均値で表わす。

（４）フィルムの摩隙係数（μｋ） 温度２０’Ｃ，湿度６０％の環境で、ｒｌノ１／２イン
チに裁断したフィルムを、固定棒（表面粗さ０．３μｍ
）に角度θ＝１５２／１８０πラジアン（１５２°）で
接触させて句会２００ｃｍの速さで移動（摩１察）させ
る。入口テンション−１１が３５ＣＩとなるにうにテン
ションコントローラーを調整した時のＬ１１０テンショ
ン（］２：ｇ）をフィルムが９０１１１走行したのちに
出口テンション検出機で検出し、次式で走行摩擦係数μ
に８Ｆｉ出する。

μｋ　＝　（２，３０３／θ）　ＩＯｇ（ｉ−２／　’
ｌ’ｌ　）＝０．８６８１０（Ｊ　　（’Ｉ’２／３５
）（５）削れ性 フィルムの走行面の削れ性を５段のミニスーパーカレン
ダーを使用して評価した。カレンダー（ユナイロンロー
ルとスプール【」−ルの５段カレンダーであり、処理温
度は８０℃、フィルムにかがる線圧は２００ｋｇ　／ｃ
ｍ、フィルムスピードは５０ｍ　／分で走行させた。走
行フィルムは全長２０００ｍ走行させた時点でカレンダ
ーのトップローラ−に付着する汚れでフィルムの削れ性
を評価した。

く４段階判定〉 ◎）゛イｌコンロールの汚れ仝くなし ○ナイロン〔コールの汚れほとんどなし×ナイロンロー
ルが汚れる ＸＸブイロンロールがひどく汚れる （６）ヘーズ（曇り度） ＪＩＳ−Ｋ　８７４に準じ、日本精密光学社製、積分球
式１−Ｉ　Ｔ　Ｒメーターによりフィルムのヘーズを求
めた。

比較例１〜３及び実施例１〜３ シメブルテレフタレートと１ヂレングリコールを、エス
テル交換触媒として醋酸マンガンを、重合触媒として三
酸化アンチモンを、安定剤として曲燐酸を、更に滑剤と
して第１表に示す無筬粒子を用いて常法により千合し、
固有粘度（オルソクロロフＪ−ノール、３５°Ｃ）０．
６２のポリエチレンテレフタレートを（ｊ）だ。

このポリエチレンテレフタレートのペレットを１７０’
Ｃ，３時間乾燥後押出機ホッパーに供給し、溶融温度２
８０〜３００°Ｃで溶融し、この溶融ポリマー１ｍｌｌ
１のスリット状ダイを通して表面仕上げｏ：　３Ｓ程度
、表面温度２０℃の回転冷却ドラム上に形成押出し、２
００μｍの未延伸フィルムを得た。

このようにして得られた未延伸フィルムを７５°Ｃにて
予熱し、更に低速、高速のロール間で１５ｍｍ上方より
９００　’Ｃの表面温度のＩＲヒーター１水にて加熱し
、低、高速ロールの表面速度差により３．５倍に縦方向
に延伸し、急冷し、続いてステンターに供給し１０５°
Ｃにて横方向に３．７倍延伸した。ｊ７られた二軸配向
フィルムを２０５°Ｃの温度で５秒間熱固定し、Ｊｊｊ
み１５μｍの熱固定二軸配向フイルムを１ワだ。

このフィルムの特性を第１表に示す。

第１表から、比較例１のフィルムは走行時の摩擦係数が
高く、不満足なものであり、比較例２のフィルムは走行
＋１．′Ｉの摩擦係数が高くかつカレンダーコニ程にて
白粉が発生し、不満足なものであり、１、 比較例３のフィルムは削れ性が劣り、不満足なものであ
ること、一方、実施例１〜３に示される如く、球状シリ
カ粒子の小粒子と大粒子を組合せた　・２゜ ：ｂのは、比較例１〜３に示される従来の・しのに比べ
、表面平坦にして滑り性、耐削れ性に優れた二軸配向ポ
リエステルフィルムであることがわかる。　　３゜持Ｗ
］出願人　帝人株式会社て 手続補正書 昭和６２年６月７日

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、ポリエステル中に、第１成分として平均粒径が０．
   ２μ以上０．６μ未満でありかつ粒径比（長径／短径）
   が１．０〜１．２である球状シリカ粒子を０．００１〜
   ０．４重量％含有し、かつ第２成分として平均粒径が０
   ．６〜１．５μでありかつ粒径比（長径／短径）が１．
   ０〜１．２である球状シリカ粒子を０．０１〜０．６重
   量％の範囲内であつて第１成分の量より多く含有するこ
   とを特徴とする二軸配向ポリエステルフィルム。 ２、球状シリカ粒子は下記式で表わされる相対標準偏差
   が０．５以下のものである特許請求の範囲第１項記載の
   二軸配向ポリエステルフィルム。 相対標準偏差＝▲数式、化学式、表等があります▼ ここで、Ｄｉ：個々の粒子の面積円相当径（μ）Ｄ：面
   積円相当径の平均値 ▲数式、化学式、表等があります▼ ｎ：粒子の個数 を表わす。