JPS63108010A - シアノアクリレ−ト系組成物 - Google Patents

シアノアクリレ−ト系組成物

Info

Publication number
JPS63108010A
JPS63108010A JP6908487A JP6908487A JPS63108010A JP S63108010 A JPS63108010 A JP S63108010A JP 6908487 A JP6908487 A JP 6908487A JP 6908487 A JP6908487 A JP 6908487A JP S63108010 A JPS63108010 A JP S63108010A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acid
crown
cyanoacrylate
composition
adhesive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6908487A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuyoshi Sato
佐藤 三善
Takumi Okamura
岡村 卓美
Kaoru Kimura
馨 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toagosei Co Ltd
Original Assignee
Toagosei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toagosei Co Ltd filed Critical Toagosei Co Ltd
Priority to US07/048,894 priority Critical patent/US4837260A/en
Priority to FR8707063A priority patent/FR2603597B1/fr
Priority to DE3717545A priority patent/DE3717545C2/de
Publication of JPS63108010A publication Critical patent/JPS63108010A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (イ)発明の目的 「産業上の利用分野」 難接着性の木材、紙、皮革等の多孔質材料等からなる種
々の被着材の接着において、セットタイムが速く、且つ
作業性に優れたうえに、貯蔵安定性の良好な接着剤とし
て用いられる組成物、あるいは、ガラス繊維、ポリエチ
ンン繊維等との複合により強化され・成形材用の組成物
、さらには指紋検出用材料の組成物として有用な組成物
を提供することにある。
シアノアクリレート系組成物からなる接着剤は、被着材
表面の吸着水分等により、容易にアニオン重合して急速
に硬化するという性質及び、その低粘度、易流動性の一
液無溶剤であるという特徴を有するため、瞬間接着剤と
して広く各種産業界、医療分野、レジャー分野、さらに
は一般家庭において賞月されている。本発明の組成物は
同様にこれらの分野で巾広く接着剤として利用できるう
えに、多孔質材料の接着における優れた速硬化性、作業
性、安定性から、その利用分野をさらに広めうるもので
あり、また成形材として指紋検出用としての利用分野も
考えられるものである。
「従来の技術」 シアノアクリレート系接着剤で、難接着性の木材、紙、
皮革などの多孔質材料を接着する場合の多孔質物質によ
る接着剤の吸収、あるいは微細な間隙の浸透接着などに
おける垂れ流れを防止する方法として、従来、下記の2
つの方法が主に採用されている。ひとつは、被着材の片
面を硬化剤であるアミン類を含有するプライマーで前処
理した後、シアノアクリレート系接着剤を適用する、あ
るいは、シアノアクリレート系接着剤に種々の硬化促進
剤を予め含有させてお(という硬化剤を利用するもので
ある。そして硬化促進剤としては、イミダゾール類とS
02とのコンプレックス(USP5993678)、カ
フェイン、テオプロミン(USP4042442)、ポ
リアルキレンオキサイド及びそのエステル又はエーテル
(Ip!j公昭6O−37836)、クラウンエーテル
類(特公昭55−2238)、ボダント化合物(特開昭
56−1631;#)、アミン又はイミンの正塩又は酸
性塩(%開昭54−141827)、アルコール類、ア
ルコールエステル誘導体化合物(特開昭55−1216
(S)、ポリエチレングリコールジメタクリルエステル
(特開昭57−200469)、第三アミンのSO,コ
ンプレックス、スルホニウム四7フ化ホウ素塩(特開昭
58−87170)、ポリエチレン/プロピレンオキサ
イドのモノアクリレート等(特公昭6O−26515)
、シロキサン、リン酸、ジカルボン酸又はそれらの酸ク
ロライド、酸無水物等とジオール類との反応により得ら
れる化合物(特開昭6O−90277)、カリキサレン
(特開昭6O−179482)等が知られている。
別の方法としては接着剤の多孔質材料への吸収を抑制す
るため、ポリメチルメタクリレートやアクリルゴムなと
の増粘剤を用い接着剤を高粘度にする方法である。また
高粘度の接着剤と空。
してはチキソトロピー性を有するものであるか好ましい
ので、チキソトロピー性を与える増粘剤も検討されてお
り、ヒユームドシリカを用いることが種々提案されてい
る(USP4477607等)。
「発明が解決しようとする問題点」 上記の2方法により、木材、紙、皮革などの多孔質材料
の接着を行う場合、以下の様な問題点があり、シアノア
クリレート系接着剤の適用範囲をさらに広げる際の妨げ
となっている。
硬化剤を使用する場合、それをブライマーとして用いる
と被着材表面を前処理するという作業が発生し、シアノ
アクリレート系接着剤の一液硬化という重要な特長を損
ってしまい、瞬間接着性は有するものの、これでは、用
途の拡大が望めないことは明らかである。また硬化剤の
添加のみで吸収を抑制しようとすると、多量の硬化剤を
必要とし接着剤の貯蔵安定性を損うことになってしまう
。一方、多孔質材料への接着剤の吸収を抑制するために
増粘剤を併用添加する場合は接着剤のセットタイムを調
節するために、前記硬化剤と併用される場合が多いが、
十分な粘度を付与しようとすると、曳糸性を有するよう
になることが多く、良紙性により作業性が著しく損われ
てしまう。曳糸性が少なくチキソトロピー性を与える増
粘剤として、ヒユームドシリカが提案されているが、こ
れによる接着剤は含有成分の離しようや充填剤の沈降と
いう問題点を有している。また、増粘剤によって増粘し
てもそれだけでは多孔質材料への接着剤の吸収を本質的
に抑制することが困難で、さらに十分なオープンタイム
を取れる程に増粘すると、塗付性、接着性能等の低下を
招くという別の問題を生じることになる。また、セット
タイムについては、硬化促進剤の併用添加及びその添加
量を増減することにより、調節が可能であるが、その添
加量の増大とともに、貯蔵安定性が著しく低下してしま
うという問題点の発生は前に述べたとおりである。
本発明の目的は、従来技術のこのような問題点を解決し
、高いチキソトロピー性を有し、多孔質材料の接着にお
いて優れた速硬化性、作業性を有し、且つ貯蔵安定性に
優れたシアノアクリレート系接着剤及びその他の材料と
して有用な組成物を提供することにある。
(0)  発明の構成 「問題点を解決するための手段」 本発明者らは、上記問題点の解決のため鋭意検討を重ね
た結果、2−シアノアクリレートに特定の硬化促進剤と
疎水性シリカを併用することにより、上記問題点がこと
ごとく解消されることを見いだし本発明を完成した。
すなわち、本発明は下記AおよびBで示される化合物の
それぞれの11!i又は2種以上を含有していることを
特徴とするシアノアクリレート系組成物に関するもので
ある。
A:クラウンエーテル、ポリアルキレンオキサイド、ポ
リアルキレンオキサイド又はその誘導体 B:疎水性シリカ o2−シアノアクリレート 2−シアノアクリレート(2−シアンアクリル酸エステ
ル)とは、瞬間接着剤として広く利用されているシアノ
アクリレート系接着剤の主成分として用いられているも
のであり、シアノアクリレート系接着剤は主成分の2−
シアノアクリレートの他にアニオン重合防止剤、ラジカ
ル重合防止剤、増粘剤、可塑剤、染料、顔料、香料等の
添加剤が配合されているものであり、本発明においても
これらを併用することができる2−シアノアクリレート
の具体例としては2−シアノアクリル酸のメチル、エチ
ル、クロロエテル、n−7’ロビル、i−プロピル、ア
リル、プロパギル、n−ブチル、i−ブチル、t−ブチ
ル、H−ペンチル、n−ヘキシル、シクロヘキシル、フ
ェニル、テトラヒドロフルフリル、ヘプチル、2−エチ
ルヘキシル、n−オクチル、ノニル、オキソノニル、デ
シル、n−ドデシル、エトオキシエチル、3−メトオキ
シブチル、エトオキシエトキシエチル、トリフルオロエ
チル、ヘキサフルオロイソグロビル等のエステルヲ挙げ
ることができる。
シアノアクリレート系接着剤として用いる場合の添加剤
としてのアニオン重合防止剤とは、組成物の水分等によ
るアニオン重合を防止するためのものであり、具体的に
はso、、so、、N01No2、H(4、HRPo、
、 e性’) 7 酸エステル、芳香族スルホン酸、ア
ルキルスルホン酸、プロパンサルトン、トリフルオロメ
タンスルホン酸、パーフルオロアルキルカルボン酸等が
挙げられ、1〜1000 ppm好ましくは5〜i o
 o ppm添加される。
またラジカル重合防止剤とは、主として、貯蔵中の光な
どによって生ずるラジカル重合や、嫌気性重合を防止す
る目的で添加されるもので、具体的には、フェノール、
クレゾール、ハイドロキノン、ハイドロキノンモノメチ
ルエーテル、カテコール、ピロガロールなどで通常10
〜I O,000ppm、  好ましくは100〜50
00ppm添加される。
増粘剤は、接着剤組成物の粘度を調整する目的で添加さ
れるが、分散安定性を向上させる効果も有する。具体的
にはポリメチルメタクリレート、ポリメチルアクリレー
ト、ポリアルキル−2−シアノアクリレート、アクリル
ゴム、ポリビニルアセテート、ポリビニルエーテル、セ
ルロースエステルなどが使用される。使用量は必要粘度
に応じて通常1〜10%添加される。
0クラウンエーテル クラウンエーテルはへテロ大環状化合物の総称として用
いられることもあるが、本発明においてはへテロ原子が
酸素のみである大環状ポリエーテルを意味し、具体的に
は、15−クラウン−5,18−クラウン−6、ジベン
ゾ−18−クラウン−6、ベンゾ−15−クラウン−5
、ジベン/−24−クラウン−8、ジベンゾ−30−ク
ラウン−10、トリベンゾ−18−クラウン−6、as
ym−ジベンゾ−22−クラウン−6、ジベンゾ−14
−クラウン−4、ジシクロへキシル−18−クラウン−
6、ジシクロへキシル−24−クラウン−8、シクロヘ
キシル−12−クラウン−4,1,2−デカリル−15
−クラウン−5,1,2−ナフト−15−クラウン−5
,3,4,5−す7チルー16−クラウン−5,12−
メチルベンゾ−18−クラウン−6,1゜2−メチルベ
ン/−5,6−メチルベンソー18−クラウン−6,1
,2−tert−ブチル−18−クラウン−6,1,2
−ビニルベンゾ−15−クラウン−5,1,2−ビニル
ベンゾ−18−クラウン−6,12−tert−ブチル
シクロへキシル−18−クラウン−6、asym−ジベ
ンゾ−22−クラウン−6、t2−ベンゾ−1,4−ベ
ンゾ−5−オキシダン−20−クラウンーフ等である。
0ポリアルキレンオキサイド ポリアルキレンオキサイドとは、エチレンオキサイド、
プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド、トリメチ
レンオキサイド、テトラメチレンオキサイド(テトラヒ
ドロフラン)、1゜6−ジオキソラン、トリオキサン、
テトラオキサン等のアルキレンオキサイド及びアルキレ
ン基の水素がハロゲン原子、水酸基、フェニル基等で置
換されたエピクロルヒドリン、エビブロモヒドリン、グ
リシドール、スチレンオキサイド等の化合物の1種又は
2棟以上を主成分とする重合体を意味しホルムアルデヒ
ド、アセトアルデヒド、グリセリン等の化合物を主成分
とす1す る重合体をも包含するものである。
本発明に使用されるこれら重合体の重合度として2以上
である必要があり、好ましくは4〜3000程度である
が、場合によっては、重合度が10000まで或いはそ
れ以上のものも使用し得るものがあるのは勿論である。
また分子量としては重合度に関連するものであるが40
0以上100万以下のものが好ましく、1000以上i
以上ano以下のものがより好ましい。重合度が1のも
の及び小さいものく分子量についても同じ)はセットタ
イムを促進する効果が小さく、増粘効果及びチキソトロ
・−往という本発明が目的とする性能を有する組成物を
得ることが難しい。また重合度が10000をはるかに
超えるようなもの分子量が大きいものの場合は、2−シ
アノアクリレートとの相容性が低下する傾向にあり、そ
れらに溶解させて、均一な組成物とすることが困難とな
る。重合度が2以上の場合、何故セットタイムを促進さ
せる効果を有するのかその理由は明らかでないが、鎖状
のポリアルキレンオキサイド中の酸素分子が金属などと
配位するためと推察される。
また、アルキレン基の炭素数が2〜6の範囲にあるもの
が、セットタイムを促進させる効果にすぐれており、本
発明にとり好ましいものであり、そのなかでもエチレン
、プロピレン、イソプロピレン、テトラメチレン又はこ
れらの組み合せからなるものが好ましく、特にプロピレ
ン、テトラメチレン又はこれらの組み合せからなるもの
が好ましい。
本発明に用いられるポリアルキレンオキサイドの具体例
としては、次の様なものがあげられる。
ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テト
ラエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリ
プロピレングリコール、ポリ1,3−グロピレングリコ
ール、ポリトリメチレンオキシド、ポリテトラメチレン
オキシド、ポリエピクロルヒドリン、ポリ6.3−ビス
(クロロメチル)ブチレンオキサイド、ポリテトラメチ
レンエーテルグリコール、ポリ1.3−ジ第キソラン、
ポリ2.2−ビス(クロロメチル)プロピレンオキサイ
ド、エチレンオキサイドープロピレンオキサイドブロッ
クポリマー、ジグリセリン、トリグリセリン、テトラグ
リセリン等のポリグリセリン、ホルムアルデヒド縮合体
、アセトアルデヒド縮合体、トリオキサン重合体などで
ある。またポリエーテル型ウレタン硬化用ポリオールと
して市販されている各種のポリアルキレンオキサイドも
本発明に使用可能である。
Oポリアルキレンオキサイドの誘導体 本発明におけるポリアルキレンオキサイドの誘導体とは
上記ポリアルキレンオキサイドと酸とのエステルおよび
ヒドロキシ基含有化合物とのエーテルに代表されるもの
であり、それらが好ましいものであるが、それらに特に
限定されるわけでなく、分子末端に種々の置換基を有し
ているもの、ポリアルキレンオキサイドの内部に他の結
合部を有しているもの等分子内部にポリアルキレンオキ
サイド構造を有するものであれば本発明の目的とする効
果を奏し得る。工・ステルを構成しうる酸としては酢酸
、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、ピバリン酸、ペンタ
ノイック酸、n−ヘプタノイック酸、2−メチル−ペン
タノイック酸、t−ブチル酢飯、n−ヘプタノイック酸
、n−オクタノイック酸、n−デカノイック酸、ラウリ
ン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、シク
ロヘキシルカルボン酸、シクロペンチルカルボン酸、シ
クロプロピルカルボン酸、アクリル酸、メタクリル酸、
マレイン酸、イタコン酸、ナフテン酸、安息香酸、β−
す7チルカルボン酸、p−トルエンカルボン酸、フラン
カルボン酸、p−クロル安息香酸、モノクロル酢酸、シ
アノ酢酸、グリコール酸、乳酸、フェニルオキシプロピ
オン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、セパチン
酸、ブタンテトラカルボン酸、アコニット酸、7’oハ
y−1,2j−) IJカルボン酸、クエン酸、オルソ
フタル酸、イソフタル酸、トリメリット酸などの酸を挙
げることができる。エーテルを構成しうるヒドロキシ基
含有化合物としてはメタノール、エタノール、グロパノ
ール、イソプロパツール、ブタノール、イソブタノール
、ヘキサノール、シクロヘキサノール、2−エチルオク
タツール、デカノール、ラウリルアルコール、セシルア
ルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール
、フェノール、α−ナフトール、β−ナフトール、クレ
ゾール、t−ブチルフェノール、オクチルフェノール、
ノニルフ工/−ル、p−クロロフェノール、レゾール、
ビスフェノールA、2−クロロエタノール、エチレンシ
アンヒドリン、トリフルオロエタノール、ベンジルアル
コール、1.4−ブタンジオール、1.6−ヘキサンジ
オール、グリセリン、ソルビトール、水系化ビスフェノ
−/I/A、トリメチロールプロパンなどのヒドロキシ
基含有化合物等をあげることができる。
ポリアルキレンオキサイド誘導体としてのエステル又は
エーテルの具体例としては、ジエチレングリコールモノ
アルキルエーテル(アルキルとしては例えばメチル、エ
チル、プロピル、ブチルなと)、ジエチレングリコール
ジアルキルエーテル(アルキルとしては例えばメチル、
エチル、プロピル、ブチルなと)、ポリエチレングリコ
ールモノアルキルエーテル(アルキルとしては例えばメ
チル、エチル、プロピル、ラウリル、セシル、ステアリ
ル、オレイルなど)、ポリエチレングリコールジアルキ
ルエーテル(アルキルとしては例えばメチル、エチル、
ラウリル、プロピル、ステアリル、セシル、オレイル、
パーフルオロアルキルなど)、ポリエチレングリコール
モノアリールエーテル(アリールとしては例えば、オク
チルフェニル、ノニルフェニルなト)、ポリエチレング
リコールジアルキルエーテル、ポリエチレングリコール
ジアルキルエーテル(例えば、アセテート、トリフルオ
ロアセテート、ラウレート、ステアレート、オレエート
、メタクリレートなどのエステル)、ポリエチレングリ
コールジエステル、ポリエチレングリコールジエステル
、ビスフェノールA−ポリアルキレンオキサイド付加物
(アルキレンとしては例えばエチレン、プロピレン等以
下同じ)、水素化ビスフェノールA−ポリアルキレンオ
キサイド付加物、トリメチロールプロパン−ポリアルキ
レンオキサイド付加物、グリセリン−ポリアルキレンオ
キサイド付加物、ポリオキシエチレンソルビタンエステ
ル、テトラオレイン酸−ポリオキシエテレンソルピット
、アジピン酸−ポリアルキレンオキサイド付加物、トリ
メリット酸−ポリアルキレンオキサイド付加物、インシ
アネート化合物−ポリアルキレンオキサイド付加物、リ
ン酸−ポリアルキレンオキサイド付加物、ケイ酸−ポリ
アルキレンオキサイド付加物、(ポリオキシアルキレン
)ポリシラル−ト、(ポリオキシアルキレン)ポリエス
テル、(ポリオキシアルキレン)ポリホスフェートなど
である。
O疎水性シリカ 本発明において用いられる疎水性シリカは、親水性シリ
カの表面に存在する水酸基と何等かの形で反応し疎水基
を形成し得る化合物又は親水性シリカの表面に吸着され
該表面に疎水性の層を形成し得る化合物(以下表面処理
剤という)と親水性シリカを、溶媒の共存下又は不存在
下に接触させ、好ましくは加熱することにより親水性シ
リカの表面を疎水性に変化させて得られるものである。
原料となる親水性シリカとしては、ヒユームドシリカや
湿式シリカ等が挙げられ、−成粒子の粒径が1〜100
μmのものが好ましく、5〜50μmのものがより好ま
しい。この様な微粒子シリカとしては、例えば、四塩化
珪素を酸水素焔中で加水分解することにより得られる、
高分散性の無定形シリカがある。又、酸水素焔中で加水
分解させる際に、塩化チタニウム、塩化アルミニウム、
塩化鉄などの塩化物を併存させアルミナ含有シリカ、酸
化チタン含有シリカ、酸化鉄含有シリカとしたものも本
発明で用いることができる。
親水性シリカの表面状態を変化させ疎水性シリカとする
表面処理剤としては、n−オクチルトリアルコキシシラ
ンなどの疎水基を有するアルキル、アリール、アラルキ
ル系シランカップリング剤、ジメチルジクロロシラン、
ヘキサメチルジシラザン等のシリル化剤、ポリジメチル
シロキサン等のシリコーンオイル、ステアリルアルコー
ル等の高級アルコール、ステアリン酸等の高級脂肪酸等
が挙げられる。
本発明においては疎水性シリカとして、親水性シリカの
表面にジメチルシリル基又はトリメチルシリル基を付加
し得る、所謂、ジメチルシリル化剤又はトリメチルシリ
ル化剤で表面処理された親水性シリカより得られる疎水
性シリカを用いるのが好ましい。
ジメチルシリル化剤及びトリメチルシリル化剤の具体例
としては、上記のジメチルジクロロシラン、ヘキサメチ
ルジシラザンの他にジメチルジメトキシシラン、ジメチ
ルジェトキシシラン、ジメチルジアセトキシシラン、ジ
メチルジトリフルオロアセトキシシラン、ヘキサメチル
シクロトリシラザン、トリメチルクロロシラン、プ゛ トリメチルOロモシラン、N、0−ビス(トリメチルシ
リル)カーバメート、N、N−ジエチルアミノトリメチ
ルシラン、N、  N−ジメチルアミノトリメチルシラ
ン、ヘキサメチルジシロキサン、N−)ジメチルシリル
イミダゾール、ビス(トリメチルシリル)アセトアミド
、ビス(トリメチルシリル)トリフルオロアセトアミド
、ビス(トリメチルシリル)ウレア、2−トリメチルシ
ロキシ−2−ペンテン−4−オン、トリメチルシリルア
セドア・ド、トリメチルシリル−N、N/−ジフェニル
ウレア、3−)!Jメチルシリルー2−オキサゾリジノ
ン、ビス(トリメチルシロキシ)ジメチルシラン等を挙
ケることができる。
本発明において用いられる疎水性シリカは、前記した方
法で得られるが、既に市販されている疎水性シリカをも
ってこれに代えることができる。市販品の疎水性シリカ
としては、n−オクチルトリメトキシシランで表面処理
されたAEf(O8I L  R805(Deguss
a社製)、シリコンオイルで表面処理されたABRO8
ILR202(Degussa社製)、ジメチルシリル
化剤で表面処理されたAERO8IL  R972、R
974、R976C何れもDegussa社製)、トリ
メチルシリル化剤で表面処理されたAERO8IL  
R811、R812(何れもDegussa社製)等を
挙げることができ、それらは、それぞれ、150±20
.80±20.110±20,170±20.250±
25.150±20.200±20ゴ/gの比表面積、
50.65.40.35.30.60.60の疎水化度
を有する疎水性ヒユームドシリカである。又、その他の
疎水性シリカとしてCab −・−8il  N 70
−TS (CABOT社製)があり、100±20ゴ/
gの比表面積を有し、有機珪素化合物で処理されたもの
として報告されている。
0配合割合 クラウンエーテル、ポリアルキレンオキサイド、ポリア
ルキレンオキサイドの訪導体のシアノアクリレート系組
成物における配合量は貯蔵安定性を阻害せず、セットタ
イムを促進する範囲、必要とする粘度及びチキソトロピ
ー性に応じて任意に設定すればよいが一般的には、2−
シアノアクリレート100重量部に対して0.0001
〜20重蓋部の範囲で配合することが好ましく、より好
ましくは0.0005〜10重量部の範囲である。配合
される化合物の種類により若干の変化はあるが、一般的
に配合量が少ない場合はセットタイムの促進効果、粘度
及びチキソトロピー性の付与が少な(、逆に20重量部
を超えて配合するような場合は、治解が困難になったり
、組成物の粘度が高くなりすぎたり、貯蔵中のゲル化を
著しく促進したりする傾向があり、問題を生ずる恐れが
ある。
疎水性シリカの配合量は、シリカの粒径や疎水化度、表
面処理剤の種類等によって異なるが、ブルックフィール
ド粘度計において例えば6rpmと6[]rpmの回転
速度による粘度の比(チキソトロピー係数)が2より、
さらに好ましくは3より、特に好ましくは5より大にな
るような蓋であることが好ましい。疎水性シリカの配合
量は、それを変えることにより任意の粘度の組成物を得
ることができるが、本発明にとり好ましい配合量は一般
的に組成物中1〜60重i%、より好ましくは3〜20
重量%である。
「作用」 本発明の組成物は、適当な粘度とチキントロピー性を有
し、優れた接着性能、特に速い接着速度と優れた貯蔵安
定性をも有した接着剤として、木材、皮革、紙等の2−
シアノアクリレート系接着剤で接着が困難であった多孔
性材料の接着を極めて作業性よく速い接着速度で強固に
接着し得るという優れた接着剤としての作用を示すもの
である。さらに本発明の組成物は従来この種の接着剤が
有していた貯蔵中のゲル化、曳糸性の増大という問題点
を解消するという接着剤を提供できるという作用も有す
るものである。
この様な作用がいかなる機構によりなされるのかは不明
であるが、2−シアノアクリレート系接着剤の硬化促進
剤や増粘剤は前記した様に多数知られているのであるが
、本発明の奏する優れた作用は上記の様に特定の種類の
組み合せ、すなわち本発明の組み合せによってのみなさ
れるのである。
特に、ジメチルシリル化剤又はトリメチルシリル化剤で
表面処理された親水性シリカより得られる疎水性シリカ
単独では、チキントロピー性を有する高粘度のシアノア
クリレート系組成物が製造できないことは、本明細書の
比較例及びUSP4477607.453?)422で
明らかであり、本発明の組合せが奏する作用は全く予測
できないものである。
〔実施例及び比較例〕
比較例1〜6 本発明組成物を構成する15−クラウン−5,18−ク
ラウン−6、またはポリエチレングリコール=#、40
0及びその他の添加剤を表1に示された蓋含有する6柚
の組成物を調合した。
なお表中における安定剤及び成分Aに示されるppm単
位の添加量は2−シアノアクリレートに対する添加量で
ある(以下同じ)。このものを用いて、23℃60%R
Hのふん囲気下でのブナのセットタイム(J I S 
 K  68(51)を測定した結果を表1に示したが
、いずれも30秒であった。また、この組成物をポリエ
チレン製密封容器に入れ、60℃で10日間加熱それ4
5秒、45秒、60秒曳糸性はそれぞれ10α、10c
m、20catであった。
比較例4〜7 本発明組成物を構成する疎水性シリカとしてAERO8
IL  R972、AERO8IL R805またはA
ERO8IL  R202及びその他の添加剤を表1に
示された童含有する4種の組成物を調合した。このもの
を用いて、比較例1〜6実施例1〜4 15−クラウン−5及び疎水性シリカとしてN7O−T
Sを及びその他の添加剤を表1に示された蓋含有する4
種の組成物を調合した。このものを用いて比較例と同様
にブナのセットタイムを測定したところ、それぞれ20
秒、15秒、15秒、15秒であった。また、比較例と
同様に60℃で10日間加熱したところ、セットタイム
はそれぞれ30秒、20秒、20秒、20秒、曳糸性は
1c#L10cIL10cIL10cl!Lで問題はな
かった。
実施例5〜9 疎水性シリカとしてのAERO8IL R972、と1
8−クラウン−6またはその他のものを表1に示された
蓋含有する5棟の組成物を調合した。比較例と同様のテ
ストを行ったところ、多少のセットタイムの遅れ、曳糸
性の増大がみもれた程度で特に問題はなかった。
実施例10〜22、比較例8〜9 表2に示される配合で各々を攪拌混合し組成物を調整し
、接着剤としての性能を測定しその結果を表2に示した
表2で示される特性は以下の方法で測定した。
0粘度測定 ブルックフィールド粘度計 BL型、ローターff14
.6RPM、6ORPM又はBBH型、ローター陽7.
5RPM、50RPM、温度25℃でそれぞれ粘度測定
した。
チキソトロピー指数(T、1.)は次の式で計算した。
0接着速度 26℃、601RHノ条件下で、硬質pvcおよび木材
ブナのセットタイムを測定した(JIS  K  68
61)。
0接着強度 23℃、60チRHの条件下で、硬質pvcの引張り接
着強さを測定した(JIS  K6861)。
0安定性試験 アルミチー−ブに接着剤61を充填し、70°C×7日
加熱試験を行い増粘、ゲル化、曳糸性の有無をみた。
(イ)    寸    い    ℃〔発明の効果〕 本発明の組成物によればシアノアクリレート系接着剤で
の接着が困難であった木材、紙、皮革などの接着を容易
に行なえるシアノアクリレート系接着剤が得られる。得
られた接着剤は接着速度が速いだけでな(、曳糸性がな
く、貯蔵安定性にも優れるため、工業用、家庭用を問わ
ず、広い分野で使用されうるものであり、本発明の効果
は絶大である。また本発明の組成物は材 繊維強化成形材あるいは指紋検出・として、優れたもの
であり、2−シアノアクリンートの用途を拡大するとい
う優れた効果をも有するものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、下記AおよびBで示される化合物のそれぞれの1種
    又は2種以上を含有していることを特徴とするシアノア
    クリレート系組成物。 A:クラウンエーテル、ポリアルキレンオキサイド又は
    その誘導体 B:疎水性シリカ
JP6908487A 1986-05-23 1987-03-25 シアノアクリレ−ト系組成物 Pending JPS63108010A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US07/048,894 US4837260A (en) 1986-05-23 1987-05-12 Cyanoacrylate compositions
FR8707063A FR2603597B1 (fr) 1986-05-23 1987-05-20 Composition a base de cyanoacrylate et ses applications, notamment comme adhesifs
DE3717545A DE3717545C2 (de) 1986-05-23 1987-05-25 Cyanacrylatzusammensetzungen

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11718986 1986-05-23
JP61-117189 1986-05-23

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS63108010A true JPS63108010A (ja) 1988-05-12

Family

ID=14705608

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6908487A Pending JPS63108010A (ja) 1986-05-23 1987-03-25 シアノアクリレ−ト系組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS63108010A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63137979A (ja) * 1986-11-29 1988-06-09 Three Bond Co Ltd α−シアノアクリレ−ト系組成物
JPH02142875A (ja) * 1988-11-22 1990-05-31 Sekisui Aikoo Kk α−シアノアクリレート系接着剤組成物
JPH06122853A (ja) * 1992-10-09 1994-05-06 Ohara Parajiumu Kagaku Kk 接着剤組成物
WO2017018373A1 (ja) * 2015-07-29 2017-02-02 東亞合成株式会社 潜在指紋検出用組成物
KR20180032590A (ko) * 2015-07-21 2018-03-30 도아고세이가부시키가이샤 경화성 조성물

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53129231A (en) * 1977-04-19 1978-11-11 Toagosei Chem Ind Co Ltd Adhesion composition
JPS54107993A (en) * 1978-02-10 1979-08-24 Matsumoto Seiyaku Kogyo Kk Alphaacyanoacrylate composition
JPS6090277A (ja) * 1983-10-24 1985-05-21 Toagosei Chem Ind Co Ltd 接着剤組成物

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53129231A (en) * 1977-04-19 1978-11-11 Toagosei Chem Ind Co Ltd Adhesion composition
JPS54107993A (en) * 1978-02-10 1979-08-24 Matsumoto Seiyaku Kogyo Kk Alphaacyanoacrylate composition
JPS6090277A (ja) * 1983-10-24 1985-05-21 Toagosei Chem Ind Co Ltd 接着剤組成物

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63137979A (ja) * 1986-11-29 1988-06-09 Three Bond Co Ltd α−シアノアクリレ−ト系組成物
JPH02142875A (ja) * 1988-11-22 1990-05-31 Sekisui Aikoo Kk α−シアノアクリレート系接着剤組成物
JPH06122853A (ja) * 1992-10-09 1994-05-06 Ohara Parajiumu Kagaku Kk 接着剤組成物
KR20180032590A (ko) * 2015-07-21 2018-03-30 도아고세이가부시키가이샤 경화성 조성물
WO2017018373A1 (ja) * 2015-07-29 2017-02-02 東亞合成株式会社 潜在指紋検出用組成物
TWI682953B (zh) * 2015-07-29 2020-01-21 日商東亞合成股份有限公司 潛在指紋檢出用組成物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4837260A (en) Cyanoacrylate compositions
JP2671528B2 (ja) 瞬間接着剤組成物
JP5267571B2 (ja) 接着剤組成物
JPH11181287A (ja) アルコキシ官能室温加硫性組成物
JPS63108010A (ja) シアノアクリレ−ト系組成物
JP5413302B2 (ja) 接着方法
CN107250302B (zh) 2-氰基丙烯酸酯系粘合剂组合物
JPH0689067B2 (ja) シアノアクリレ−ト系組成物
JP2022520916A (ja) オルガノキシシラン末端ポリマー系多成分架橋性塊状物
JPH08225738A (ja) 室温硬化性組成物
JP4540383B2 (ja) 接着剤及びそれを用いた床構造体
JP3673319B2 (ja) 室温硬化性組成物
JPS60215058A (ja) 湿気硬化性組成物
JP5541226B2 (ja) 接着剤組成物
JPH09188809A (ja) 室温硬化性組成物
JP3262928B2 (ja) 硬化性組成物
JP4144337B2 (ja) 組成物およびその利用
JPH07238144A (ja) 硬化性の組成物
JP2021183657A (ja) 硬化性組成物
JPS63137979A (ja) α−シアノアクリレ−ト系組成物
JPH11209699A (ja) 接着剤組成物
JPH06329896A (ja) 室温硬化性組成物
JPH09143360A (ja) 湿気速硬化型シリコーン樹脂組成物
JPH0543789A (ja) 室温硬化性組成物
JP2016210839A (ja) 室温硬化性接着剤