JPS63105176A - 綿糸紡績用処理剤 - Google Patents

綿糸紡績用処理剤

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JPS63105176A
JPS63105176A JP25131786A JP25131786A JPS63105176A JP S63105176 A JPS63105176 A JP S63105176A JP 25131786 A JP25131786 A JP 25131786A JP 25131786 A JP25131786 A JP 25131786A JP S63105176 A JPS63105176 A JP S63105176A
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cotton
general formula
spinning
treatment agent
fibers
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正己 大西
小幡 啓介
八島 平▲はち▼
高橋 一榮
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Japan Metal Gasket Co Ltd
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Japan Metal Gasket Co Ltd
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  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は、木綿原綿に付与して、その紡始性を改善する
ことができる綿糸紡績用処理剤に関するものである。
(ロ)従来の技術 木綿は、風合が良く、吸湿性に冨み、染色性がすぐれて
いるなどの特長を有し、天然繊維の中で最も多く衣料に
用いられている。そして世界各地で綿花が多量に栽培さ
れているが、これら世界各地の綿花は、品種、産地、生
育環境等の違いにより、又同一産地の同一品種でも生産
年度によっても、その品質即ち繊維長あるいはtJA維
表面表面ノトンワックスの質及び量が異なり、同一の紡
績方法で紡績が困難なものも少なくない。又原綿のなか
にはハネデュと呼ばれる粘着性の物質が付着しているも
のがあり、かかる原綿は、紡績の際各工さらに混打綿及
び梳綿工程で除塵、開<1%が日量に行われず、梳綿工
程後のスライバ中にネップが多口に発生する場合がある
。従来は、この対策として、それぞれの原綿に適応する
機械、温湿度その他の条件調整を行うか、紡績性の悪い
原綿に対して良い原綿を混合する、いわゆる混綿を行っ
て紡績性の向上をはかっている。しがしながら、上記の
ごとく、原綿の種類ごとに機械、温湿度等の条件調整、
混綿の組み合わせ、比率等を変更することは、調整範囲
にも限界があり、しかも極めて煩雑で、手間がかかると
ともに熟練した技術を要する作業であり、さらに高級品
を紡績するのに通した紡績性の良好な原綿を、必ずしも
W造効率が高く品質の良い紡績糸が得られるとは限らな
い、紡績性の悪い原綿と混綿することは、決して得策と
はいえず、かかる問題をより簡便に、効率的かつ合理的
に解決しうる手段の出現が望まれている。
一方短繊維の紡績性を向上させるため、油剤。
界面活性剤その他の助剤などの添加剤を原料繊維に付与
することが、人造繊維あるいは精練羊毛の紡績の際に普
通に行われている。しかし木綿の場合は、最近紡績中の
ダストの発生を抑える目的で油剤を付与する試みがなさ
れているほかは、殆ど行われていない。これは、原綿そ
のままで紡績性に問題の無いものも多く、又木綿繊維の
表面にコツトンワックスが付着していて、改めて上記の
ごとき添加剤を付与する必要が無いと考えられてきたた
めである。
木綿繊維の表面を覆っているコノトンワックスは、高級
脂肪酸エステルを主成分とする疎水性の物質で、繊維−
繊維間の摩擦、 II維−金属間の摩擦、集束性及び電
気的性質等の表面物性を左右しており、従って前記のご
ときハネデュ等の存在のほかに、コツトンワックスの原
綿ごとの質及び量の変動が紡績性に微妙な裏口を与える
。このコノトンワックスの質、量の変動及びハ不デュの
存在が原綿の紡績性に及ぼす影響を何等かの処理剤の添
加により軽減できれば、紡績性、生産性の向上に大きく
寄与するものと考えられる。
(ハ)発明が解決しようとする問題点 本発明は、木綿の紡績の際、原綿に付与して、原綿の種
類、ハネデュ等の存在などにかかわりなく紡績性を向上
させ得る綿糸紡績用処理剤を提供しようとするものであ
る。
(ニ)問題点を解決するための手段 本発明は、一般式(I)及び/又は一般式(II)で表
されるエステル化合物3〜10重量%と、一般式(I[
[)で表される脂肪酸アルカノールアミド2〜10重量
%と、JIS K−2283法、25°Cの測定条件下
で動粘度が10〜4000センチストークスの変性シリ
コーン油3〜65重量%と、JIS L2283法、3
0°Cの測定条件下で動粘度が0.9〜15センチスト
−クスの鉱物油30〜92重量%とを含有することを特
徴とする綿糸紡績用処理剤に関するものである。
一般式(I); Q30+c24]、○−)−CH C1!、○Q。
(式中、Q、 、 Qz 、 Q、 、 Q、は各・ν
H又はR,Coを、R1は炭素数11〜17の脂肪族炭
化水素基を表し、且つQ、、Qユ、 C3,Q、のうち
少なくとも一つはR,C0である。k、l、mは各々0
又は正の整数であって、k+I+mは5〜30である。
) 一般式(■); CH2CO。
(式中、Qr 、 Qx + C3、C4、R(、k 
、  l 、 m及びに+1十mは一般式(1)の場合
と同様である。)一般式(■); A −0−Q。
Q、、−N            (III)(式中
、TはH又はA −0−Q、を表し、C5はR2,CQ
を、C6は11又はR,COを表し、Aは炭素数2〜3
のアルキレン基を表し、Rえは炭素数11〜17の脂肪
族炭化水素基又は炭素数11〜17の水酸基置換脂肪族
炭化水素基を表す。) 本発明で用いる一般式(I)又は一般式(n)で表され
るエステル化合物はポリオキシエチレンソルビタン脂肪
酸エステルの一種であって、1.4−ソルビタンから又
は1.5−ソルビタンから誘導されるものである。この
エステル化合物は、1.4−若しくは1.5−ソルビタ
ンにエチレンオキサイドを付加させた後炭素数12〜1
8の脂肪酸でエステル化させることにより、又は1,4
−若しくは1,5−ソルビタンを炭素数12〜18の脂
肪酸でエステル化させた後エチレンオキサイドを付加さ
せることにより得ることができる。1.4−ソルビタン
から又は1.5−ソルビタンから誘導される二つのタイ
プのエステル化合物は本発明において単独で又は混合し
て用いられる。
エステル化に用いる脂肪酸としては、炭素数12〜1日
の脂肪酸を単独で又は混合して用いる。炭素数が12未
満の場合、即ち一般式(1)又は(II)におけるR7
の脂肪族炭化水素基の炭素数が11未満の場合は、原綿
に付与した際、構成繊維間の摩擦係数が高くなり、紡績
時におけるドラフト性等や紡績された糸の品質に悪Y客
を与え好ましくない。
又、脂肪酸の炭素数が18を超える場合、即ち一般式(
1)又は(II)におけるR6の炭素数が17を超える
場合は、化合物自体が高粘度となりスプレー等で付与す
ることが困難となると共に化合物が高価となるので好ま
しくない。好ましい脂肪酸としては、飽和脂肪酸のうち
ではラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステア
リン酸が挙げられ、不飽和脂肪酸のうちではオレイン酸
が挙げられる。
エステルの生成は、脂肪酸とソルビタンもしくはエチレ
ンオキサイドを付加させたソルビタンの少なくとも一つ
のO)(基との間で行わせ、必要により他のOH基との
間で行わせてもよい。従って本発明において、ポリオキ
シエチレンソルビタンジ脂肪酸エステル、ポリオキシエ
チレンソルビタンジ脂肪酸エステル、ポリオキシエチレ
ンソルビタントリ脂肪酸エステル等を単独で又は混合し
て用いることができる。
エチレンオキサイドの付加モル数は5〜30モルの範囲
で適用する。そしてエチレンオキサイドの付加位置はソ
ルビタンの人泣の炭素原子以外、即ち1,4−ソルビタ
ンの場合は二、三、三位の炭素原子に、1.5−ソルビ
タンの場合は二、三、四位の炭素原子に付加させる。エ
チレンオキサイドの付加モル数が5モル未満の場合には
、化合物自体が粘着性を有してくるため、粘着性低下を
図ることを一目的とする綿糸紡績用処理剤の一成分とし
て用いるのに好ましくない。又30モルを超える場合に
は、原綿中に含まれるハネデュ等の粘着性物質の分子構
造との相違が顕著となり、粘着性物質に対する熔解作用
が低下するため好ましくない。
本発明で用いる一般式(I[[)で表される脂肪酸アル
カノールアミドは、脂肪酸又は水酸基置換脂肪酸とモノ
アルカノールアミン又はジアルカノールアミンとから生
成されるものである。脂肪酸モノアルカノールアミドと
脂肪酸ジアルカノールアミドは本発明において単独で又
は混合して用いられる。モノアルカノールアミン又はジ
アルカノールアミンとしては、炭素数2〜3のアルキレ
ン基を持つもので、例えばモノエタノールアミン、ジェ
タノールアミン5 モノイソプロパツールアミン。
ジイソプロパツールアミン等が用いられる。これらは入
手が容易で安価ものである。
脂肪酸又は水酸基置換脂肪酸としては、炭素数12〜1
Bのものが用いられる。脂肪酸の炭素数が12未満、即
ち一般式(III)におけるR7の炭素数が11未満の
場合、これを原綿に付与すると繊維間の摩擦係数が高く
なり、紡績時におけるドラフト性等や紡績された糸の品
質に悪Y饗を与え好ましくない。また脂肪酸の炭素数が
18を超える場合、即ち一般式(III)におけるR2
の炭素数が17を超える場合は、化合物自体が高粘度と
なりスプレー等で付与することが困難となると共に化合
物が高価となるので好ましくない。好ましい脂肪酸とし
ては、飽和脂肪酸のうちではラウリン酸、ミリスチン酸
バルミチン酸、ステアリン酸が挙げられ、不飽和脂肪酸
のうちではオレイン酸、リノール酸が挙げられる。また
、好ましい水酸基置換脂肪酸としては、リシノール酸が
挙げられる。
本発明で用いる変性シリコーン油は、その動粘度がJI
S K−2283法、25°Cの測定条件下で10〜4
000センチストークスである。動粘度が10センチス
トークス未満の場合、揮発性や引火性が強くなるため使
用上好ましくない。また、動粘度が4000センチスト
ークスを超える場合、潤滑性の向上効果がもはや認めら
れず、且つこれを配合した処理剤の粘度が高くなると共
に安定性が低下するため、好ましくない。
本発明でいう変性シリコーン油とは、ジメチルポリシロ
キサンよりなるシリコーン油以外のシリコーン油を意味
する。即ち、ケイ素と結合しているメチル基の少なくと
も一つが他の置換基で置換されている変性ポリシロキサ
ンよりなるシリコーン油を意味している。このような変
性シリコーン油は、一般式(IV)又は一般式(V)で
示される物質若しくはこれらの物質の混合物である。
一般式(■); (式中、Q、は±5CqHIQ41(但し、pは0又は
1を、qはθ〜18の整数を示す。以下同じ。〉。
C5H10+C−H=−0只C山郭〈=〉「もR29や
1(但し、r及びr′は0又は正の整数を示す。)。
CceHλQ’や( (但し、q′は1〜3の整数を示す。以下同じ。)Cq
IH,Q・・1 CqM2q’、(+ 2以上の整数を示す。以下同じ) 、 −c、n、、s
 H。
れた基を表し、Q、は咲()¥C9H71゜1゜CH。
し、XはO又は正の整数を、yは正の整数を表しx+y
は10〜100である。但し、Q7とQ、とが同時にメ
チル基になることはない。) 一般式(■); CH3CH,CR3 (式中、Q、は炭素数3〜30の脂肪族炭化水素基を表
し、2は0又は正の整数を表す。) 上記一般式(r’/)又は一般式(V)に包含される若
しくは包含されない変性シリコーン油の具体例としては
、α−オレフィン変性シリコーン油。
α−メチルスチレン変性シリコーン油、アルキルフェニ
ル変性シリコーン油、ジフェニル変性シリコーン油、脂
肪酸変性シリコーン油、カルボキシ変性シリコーン油、
ポリエーテル変性シリコーン油、メルカプト変性シリコ
ーン油、アルコール変性シリコーン油、アミノ変性シリ
コーン油5エポキシ変性シリコーン油、ワックス変性シ
リコーン油、弗素化変性シリコーン油等が挙げられる。
本発明で用いる鉱物油は、流動パラフィン等の炭化水素
油を主成分とするものである。そしてその動粘度はJI
S K−2283法、30°Cの測定条件下で0.9〜
15センチストークスである。動粘度が0.9未満の場
合、常温で揮発が激しくなり始め、使用上引火等の危険
性が生しるので好ましくない。又、15センチストーク
スを超えると、高粘度となり繊維への付着性が悪くなり
、紡績中にネップが生じたり、紡績糸に糸斑が生じるの
で好ましくない。
上記のエステル化合物3〜10重量%と上記の脂肪酸ア
ルカノールアミド2〜10重量%と上記の変性シリコー
ン油3〜65重量%と上記の鉱物油30〜92重量%と
を配合して本発明に係る綿糸紡績用処理剤を得ることが
できる。
綿糸紡績用処理剤中のエステル化合物の配合比が3重量
%未満の場合は、木綿繊維に付着している粘着性物質を
熔解する作用が低下し好ましくない。又、10重量%を
超えた場合は他の成分の配合比が相対的に減少すること
になり好ましくない。
綿糸紡績用処理剤中の脂肪酸アルカノールアミドの配合
比が2重量%未満の場合、関係湿度40%R11以下で
の帯電防止作用が低下し好ましくない。
又、10重量%を超えて配合すると、処理剤の粘度が高
くなるため好ましくない。
綿糸紡績用処理剤中の変性シリコーン油の配合比が3重
量%未満の場合、木綿繊維の摩擦係数を低下させる作用
が減少し好ましくない。又、65重量%を超えて配合す
ると、処理剤の粘度高くなると共に処理剤が高価となる
ため好ましくない。
綿糸紡績用処理剤中の鉱物油の配合比が30重量%未満
の場合、木綿繊維に付着している粘着性物質を被覆する
作用が低下し好ましくない。又、92重量%を超えて配
合しても粘着性物質を被覆する作用が上限に達し変化し
ないため、超えた分量については綿糸紡績用処理剤中に
他の作用を有する化合物を配合した方が有利である。
本発明に係る綿糸紡績用処理剤の原綿に対する付与は、
噴霧状で行えばよく、付与量は原綿の性状にもよるが通
常0.05〜1.0重量%(対繊維重量・・・以下0.
W、f、という。)が最も好ましい。
綿糸紡績用処理剤の付与は、紡績工程において原綿に付
着している粘着性の物質がトラブルを生せしめる前であ
ればどの工程中で行ってもよい。
特に、開梱後の原綿又は混打綿工程中の原綿又は混打綿
工程で作成したランプに付与することが好ましい。綿糸
紡績用処理剤はできるだけ木綿繊維に均一に付与させる
ことが望ましく、この点より原綿が開繊された状態での
付与が最も好ましい。
このような付与の仕方としては、混打綿工程のポツパー
フィーダ一部に綿糸紡績用処理剤噴霧用ノズルをとりつ
け、綿糸紡績用処理剤を噴霧して原綿に付与する方法が
ある。
本発明において、粘着性物質を含んだ原綿と粘着性物質
が混入していない原綿とを混紡する場合には、粘着性物
質が混入していない原綿に本発明に係る綿糸紡績用処理
剤を付与しておいてもよい。
この場合は、粘着性物質が混入していない原綿に付与さ
れた綿糸紡績用処理剤が紡績工程中において、ガイド、
ローラ等に移行、付着し、ガイド。
ローラ等に付着した上記の綿糸紡績用処理剤が粘着性物
質を含んだ原綿に付与せしめられることになる。また、
本発明に係る綿糸紡績用処理剤は粘着性物質が混入して
いない通常の原綿のみを紡績する場合にも適用すること
ができ、紡績性を向上させることができる。さらに、本
発明においては、木綿ta維とポリエステル繊維等の合
成繊維とのl昆紡にも適用することができる。
くホ)作用 エステル化合物は、木綿繊維に付着している粘着性物質
と類似の分子構造を有するため、この粘着性物質を容易
に熔解せしめる作用を有する。又、木綿繊維相互の集束
性を向上させる作用をも有する。
脂肪酸アルカノールアミドは、木綿繊維の■擦係数を低
下させる作用及び関係湿度40%RH以下においても木
綿繊維の帯電を防止する作用を有する。
変性シリコーン油は、コノトンワックスと同程度の摩擦
係数を示すため、それを原綿に付与すると木綿繊維表面
に付着しているコツトンワックスの量や分布に変動があ
る場合であっても、コノトンワソクスの持つ性能を木綿
繊維表面全域に均一化することができ、開繊性や夾雑物
の除去性を向上させるという作用を有する。又、全屈や
ゴムから木綿繊維を良好に離脱させる作用をも有するの
で、粘着性物質の紡績眼械のローラやガイドに対する付
着を著しく減少せしめる。
鉱物油は、木綿繊維に付着しているコノトンワックスと
相溶性があり且つ関係湿度にかかわりなく吸湿性や粘着
性が無いため、木綿繊維に付着している粘着性物質を被
覆する作用を有する。従って木綿繊維を紡績する際、粘
着性物質と紡績機械のローラやガイドの間に鉱物油が介
在することになり、粘着性物質の紡績機械のローラやガ
イドに対する付着を著しく減少せしめる。又、紡績の際
、木綿繊維を被覆している鉱物油がローラやガイドに移
行してそれらを被覆すると、更に粘着性物質のローラや
ガイドに対する付着を減少せしめる。
更に、鉱物油はダストを吸着するという作用をも有する
(へ)実施例 (へ)実施例 スーダン産の40゛S用原綿とソ連産40゛S用原綿と
カリフォルニア産40′S用原綿とを1:1:1の割合
で混合した混合原綿を用いて、混打綿工程中において第
1表に示す組成の各処理剤を噴霧し、混合原綿に1.0
%0.W、f、付与して、14oz/ydのランプNo
、1〜15を作成した。また比較例の一つとして処理剤
を全く付与しないランプ+Jo、 16も作製した。
尚、第1表中における配合成分A−Nは下記の化合物を
念味する。但し、鉱物油の動粘度はJISK−2283
法、30°Cの測定条件下のものであり、変性シリコー
ン油の動粘度はJIS K−2283法、25’Cのム
リ定条件下のものである。また、配合成分り、M。
Nは本発明において用いる四成分以外の化合物である。
これらは綿糸紡績用処理剤の安定性及び外観を調整する
ために用いられるものであり、実施例の一部において綿
糸紡績用処理剤の性能を阻害しない程度の?が配合され
ている。
A・・・鉱1勿油(動粘度0.9センチストークス)B
・・・鉱物油(動粘度13センチスト−クス)C・・・
ジフェニル変性シリコ−7曲(動粘度10センチストー
クス) D・・・ポリエーテル変性シリコーン油(動粘度100
センチス1−−クス) E・・・メルカプト変性シリコーン油(動粘度1000
センチストークス) F・・・カルボキシ変性シリコーン油(動粘度3000
センチストークス) G・・・アミノ変性シリコーン油(動粘度70センチス
トークス) I4・・・α−オレフィン変性シリコーン油(動粘度3
00センチストークス) ■・・・アルキルフェニル変性シリコーン油(動粘度2
500センデストークス) J・・・ポリオキシエチレン(20モル付加)ソルビク
ントリオレエート K・・・オレイン酸ジェタノールアミドし・・・イソス
テアリルアルコール M・・・イソプロピルイソステアレー1・第1表 (眉」(イ) N・・・ポリオキシエチレン(2モル付加)オレイルア
ミン 以上の各ラップN001〜16を、梳綿工程では330
ゲレン/6ydのスライバ状に、線条工程ではカードス
ライバを8本供給して8.2倍ドラフトしく第一回通し
)、得られたスライバを更に8本供給して8.6倍ドラ
フトシて(第二回通し)、300ゲレン/6ydのスラ
イバを作製した。引き続き、粗紡工程では1.27回/
インチの撚数で240ゲレン/30ydのI■糸を炸裂
し、精紡工程では24.5回/インチの撚数の40′S
の糸を作製した。以上の紡績工程中、梳綿工程ではダス
トの発生を視覚判定し、線条工程の第一回通しでは雰囲
気の温湿度を28°C365%R11に調整して粘着性
物質によるローラ巻付きを、第二回通しでは雰囲気の温
湿度を27°C940%R1+に調整して静電気発生に
よるローラ巻付きを視覚判定した。更に、精紡工程で得
られた糸を、JIS L−1008法によりウースター
試験機で糸斑(U%)と糸欠点(Thin、 Th1c
k、Neps)を、及びJIS L−1071法により
平均単糸強力を測定した。以上の結第2表 (庄)視覚判定は次の四段階で行った94:各現象がか
なり認められた。
3、各現象が時々認められた。
2:各現象がまれに認められた。
1:各現象が全く認められなかった。
果を第2表に示した。
第2表に示す結果より明らかな如(、実施例140.1
〜10の配合による綿糸紡績用処理剤を付与した混合原
綿は、比較例No、11〜16に比べて、梳綿工程での
ダスト発生を押えると共に線条工程での高【■度(65
%R1+)時における粘着性物質によるローラ巻付きや
、(I!、′61度(40%IIII)時における静電
気発生によるローラ巻付きを減少させ、また糸斑や糸欠
点を改善し、平均単糸強力を向上させた。
(1・)発明の効果 本発明に係る綿糸紡績用処理剤1は液状で取り扱九るの
で、それを紡績前の原綿又は紡績中のランプあるいはス
ライバに噴霧等の手段により付与すれば、原綿等に付着
している粘着性物質を綿糸紡績用処理剤が被覆すると共
に熔解して木綿繊維の粘着性を低下させ且つコツトンワ
ックスの量や分布が不均一であっても木綿繊維表面の状
態を均一化することができるので、紡績各工程でのロー
ラ巻付き及びネップの発生を減少させることができ、更
に原綿中の夾雑物を良く除去できるという効果を奏する
。また綿糸紡績用処理剤中の変性シリコーン浦は、全屈
やゴム等から木綿繊維を良好に離脱させるので、ローラ
巻付きやガイドへの木綿繊維の付着を更に減少させると
いう効果も同時に奏する。更に、本発明に係る綿糸紡績
用処理剤、特にその−成分である鉱物油は、VX7.付
与中にダスI・を吸着し、木綿繊維上にダストを付着さ
せる。
この鉱物油は木綿繊維上のコノトンワ・ノクスと相溶性
が良好なため、吸着されたダストは紡績工程中に遊離す
ることが少なく、また紡績工程中に発生したダストをも
吸着し、紡績工場における作業環境の悪化を防止しうる
という効果をも奏する。
又、本発明に係る綿糸紡績用処理剤、特にそのTa 分
である脂肪酸アルカノールアミドは制電性が良好である
ので、低湿時の静電気トラブル(綿紡績では、通常の温
湿度では静電気トラブルはあまり見られないが、関係湿
度が40%以下になると、化合繊紡績と同様に静電気発
生によるトラブルが生しる。)を減少させることができ
るという効果をも奏する。更に、エステル化合物は木綿
繊維の集束性を向上させるので、本発明に係る綿糸紡績
用処理剤を原綿に付与1れば、品質の良い紡績糸を得る
ことができる。
従って、本発明に係る綿糸紡績用処理剤を用いれば、原
綿の種類、ハ不デエ等の存在にかかわらず、各種の紡績
性を改良することができるという格別の効果を奏するも
のである。
特許出願人 財団法人 日本綿業 技術・経済研究所

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 一般式( I )及び/又は一般式(II)で表されるエス
    テル化合物3〜10重量%と、一般式(III)で表され
    る脂肪酸アルカノールアミド2〜10重量%と、JIS
     K−2283法、25℃の測定条件下で動粘度が10
    〜4000センチストークスの変性シリコーン油3〜6
    5重量%と、JIS K−2283法、30℃の測定条
    件下で動粘度が0.9〜15センチストークスの鉱物油
    30〜92重量%とを含有することを特徴とする綿糸紡
    績用処理剤。 一般式( I ); ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中、Q_1、Q_2、Q_3、Q_4は各々H又は
    R_1COを、R_1は炭素数11〜17の脂肪族炭化
    水素基を表し、且つQ_1、Q_2、Q_3、Q_4の
    うち少なくとも一つはR_1COである。k、l、mは
    各々0又は正の整数であって、k+l+mは5〜30で
    ある。) 一般式(II); ▲数式、化学式、表等があります▼(II) (式中、Q_1、Q_2、Q_3、Q_4、R_1、k
    、l、m及びk+l+mは一般式( I )の場合と同様
    である。) 一般式(III); ▲数式、化学式、表等があります▼(III) (式中、TはH又はA−O−Q_6を表し、Q_5はR
    _2COを、Q_6はH又はR_2COを表し、Aは炭
    素数2〜3のアルキレン基を表し、R_2は炭素数11
    〜17の脂肪族炭化水素基又は炭素数11〜17の水酸
    基置換脂肪族炭化水素基を表す。)
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005029916A (ja) * 2003-07-10 2005-02-03 Toray Ind Inc 炭素繊維製造用油剤及び炭素繊維の製造方法

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