JPH01272874A - 綿糸紡績用処理剤 - Google Patents

綿糸紡績用処理剤

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JPH01272874A
JPH01272874A JP9797288A JP9797288A JPH01272874A JP H01272874 A JPH01272874 A JP H01272874A JP 9797288 A JP9797288 A JP 9797288A JP 9797288 A JP9797288 A JP 9797288A JP H01272874 A JPH01272874 A JP H01272874A
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JP
Japan
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cotton
silicone oil
modified silicone
general formula
spinning
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JP9797288A
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English (en)
Inventor
Masami Onishi
正己 大西
Keisuke Obata
小幡 啓介
Heihachi Yashima
八島 平▲はち▼
Kazue Takahashi
高橋 一榮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Matsumoto Yushi Seiyaku Co Ltd
Unitika Ltd
Original Assignee
Matsumoto Yushi Seiyaku Co Ltd
Unitika Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、木綿原綿に付与して、その紡績性を改善する
ことができる綿糸紡績用処理剤に関するものである。
【従来の技術】
木綿は、風合が良く、吸湿性に冨み、染色性がすぐれて
いるなどの特長を有し、天然繊維の中で最も多(衣料に
用いられている。そして世界各地で綿花が多量に栽培さ
れているが、これら世界各地の綿花は、品種、産地、生
育環境等の違いにより、又同一産地の同一品種でも生産
年度によっても、その品質即ち繊維長あるいは繊維表面
のコツトンワックスの質及び量が異なり、同一の紡績方
法で紡績が困難なものも少なくない。又原綿のなかには
ハネデュと呼ばれる粘着性の物質が付着しているものが
あり、かかる原綿は、紡績の際各工程で繊維がローラに
巻付いて停台する場合が多くさらに混打綿及び梳綿工程
で除塵、開繊が円滑に行われず、梳綿工程後のスライバ
中にネップが多量に発生する場合がある。従来は、この
対策として、それぞれの原綿に適応する機械、温湿度そ
の他の条件調整を行うか、紡績性の悪い原綿に対して良
い原綿を混合する、いわゆる混綿を行って紡績性の向上
をはかっている。しかしながら、上記のごとく、原綿の
種類ごとに機械、温湿度等の条件調整、混綿の組み合わ
せ、比率等を変更することは、調整範囲にも限界があり
、しかも極めて煩雑で、手間がかかるとともに熟練した
技術を要する作業であり、さらに高級品を紡績するのに
適した紡績性の良好な原綿を、必ずしも製造効率が高く
品質の良い紡績系が得られるとは限らない、紡績性の悪
い原綿と混綿することは、決して得策とはいえず、かか
る問題をより簡便に、効率的かつ合理的に解決しうる手
段の出現が望まれている。 一方短繊維の紡績性を向上させるため、油剤。 界面活性剤その他の助剤などの添加剤を原料繊維に付与
することが、人造繊維あるいは精練羊毛の紡績の際に普
通に行われている。しかし木綿の場合は、最近紡績中の
ダストの発生を抑える目的で油剤を付与する試みがなさ
れているほかは、殆ど行われていない。これは、原綿そ
のままで紡績性に問題の無いものも多く、又木綿繊維の
表面にコツトンワックスが付着していて、改めて上記の
ごとき添加剤を付与する必要が無いと考えられてきたた
めである。 木綿繊維の表面を覆っているコツトンワックスは、高級
脂肪酸エステルを主成分とする疎水性の物質で、繊維−
繊維間の摩擦、繊維−金属間の摩擦、集束性及び電気的
性質等の表面物性を左右しており、従って前記のごとき
ハネデュ等の存在のほかに、コツトンワックスの原綿ご
との質及び量の変動が紡績性に微妙な影響を与える。こ
のコツトンワックスの質、量の変動及びハネデュの存在
が原綿の紡績性に及ぼす影響を何等かの処理剤の添加に
より軽減できれば、紡績性、生産性の向上に大きく寄与
するものと考えられる。
【発明が解決しようとする課題] 本発明は、木綿の紡績の際、原綿に付与して、原綿の種類、ハネデュ等の存在などにかかわりなく紡績性を向上させ得る綿糸紡績用処理剤を提供しようとするものである。 【課題を解決するための手段】
本発明は、JIS K−2283法、 25’Cの測定
条件下で動粘度が10〜4000センチストークスの変
性シリコーン油を含有することを特徴とする綿糸紡績用
処理剤、及びJIS K−2283法、25℃の測定条
件下で動粘度が10〜4000センチストークスの変性
シリコーン油と、一般式(I)及び/又は一般式(II
)で表されるエステル化合物と、一般式(III)で表
される脂肪酸アルカノールアミドとを含有し、前記各成
分の配合比率が、前記変性シリコーン油1重量部に対し
て、前記エステル化合物が0.04〜3.3重量部、前
記脂肪酸アルカノールアミドが0.03〜3.3重量部
であることを特徴とする綿糸紡績用処理剤に関するもの
である。 ここで、一般式(I)〜(I[[)は下記のとおりであ
る。 一般式(■); Q30−+CzHnO加CH CH20Q = (式中、Q、、Q、、Q、、Q、は各々H又はR,CO
を、R1は炭素数11〜17の脂肪族炭化水素基を表し
、且つQ、、Q、、Q3.Q、のうち少なくとも一つは
R,Coである。k+1.mは各々0又は正の整数であ
って、k+1+mは5〜30である。)一般式(■); ■ CH,OQ。 (式中、Q++ Qz+ Q*+ Qa+ R、k +
  l 、 m及びに+1十mは一般式(1)の場合と
同様である。)一般式(■); A−0−Q。 / Q、−N              (nr)\ (式中、TはH又はA −0−Q、を表し、Q、はRt
COを、Q、はH又はR2C0を表し、Aは炭素数2〜
3のアルキレン基を表し、R2は炭素数11−17の脂
肪族炭化水素基又は炭素数11〜17の水酸基置換脂肪
族炭化水素基を表す。)本発明で用いる変性シリコーン
油は、その動粘度がJIS K−2283法、 25”
Cの測定条件下で10〜4000センチストークスであ
る。動粘度が10センチストークス未満の場合、揮発性
や引火性が強くなるため使用上好ましくない。また、動
粘度が4000センチストークスを超える場合、潤滑性
の向上効果がもはや認められず、且つこれを含有した処
理剤の粘度が高くなると共に安定性が低下するため、好
ましくない。 本発明でいう変性シリコーン油とは、ジメチルポリシロ
キサンよりなるシリコーン油以外のシリコーン油を意味
する。即ち、ケイ素と結合しているメチル基の少なくと
も一つが他の置換基で置換されている変性ポリシロキサ
ンよりなるシリコーン油を意味している。このような変
性シリコーン油は、一般式(IV)又は一般式(V)で
示される物質若しくはこれらの物質の混合物である。 一般式(■); CHs CH* Q?  CH* 1  l  1 1 CH3Si 0−fsi O景SiOす5i−CHI 
 (IV)I  1 1 1 CHs CHs Qs  CH3 (式中、Q、は−+<O> +rCq Hz Q++(
但し、pはO又はlを、qは0〜18の整数を示す。以
下同じ。)。 C3H& O−+Cz H40M Cx Hb液()汁
CQH2q+1(但し、r及び〆は0又は正の整数を示
す。)。  Hs −CHZ CH−e 。 Cイ R2(中型 / Cs H& N HCt Ha N \ C(Hゴ+1 (但し、q′は1〜3の整数を示す。以下同じ。)。 C(Hゴ+1 / (但し、aは2以上の整数を示す。以下同じ)。 からなる群より選ばれた基を表し、 CH1 Q8は−f@+rC@Hzq+t、   CHtCH−
4)からなる群より選ばれた基を表し、XはO又は正の
整数を、yは正の整数を表しx+yは10〜100であ
る。但し、Q、とQ8とが同時にメチル基になることは
ない、) 一般式(■); ll CR3CHs CR3 (式中、Q9は炭素数3〜30の脂肪族炭化水素基を表
し、2はO又は正の整数を表す。)上記一般式(IV)
又は一般式(V)に包含される若しくは包含されない変
性シリコーン油の具体例としては、α−オレフィン変性
シリコーン油。 α−メチルスチレン変性シリコーン油、アルキルフェニ
ル変性シリコーン油、ジフェニル変性シリコーン油、脂
肪酸変性シリコーン油、カルボキシ変性シリコーン油、
ポリエーテル変性シリコーン油、メルカプト変性シリコ
ーン油、アルコール変性シリコーン油、アミノ変性シリ
コーン油、エポキシ変性シリコーン油、ワックス変性シ
リコーン油、弗素化変性シリコーン油等が挙げられる。 本発明においては、この変性シリコーン油を有効成分と
する綿糸紡績用処理剤を原綿に付与すれば、原綿の紡績
性を改良することができる。 また、本発明においては上記の変性シリコーン油と共に
下記のエステル化合物と脂肪酸アルカノールアミドとを
併用してもよい。 本発明で用いるエステル化合物は一般式(1)又は一般
式(n)で表されるポリオキシエチレンソルビタン脂肪
酸エステルの一種であって、1,4−ソルビタンから又
は1,5−ソルビタンからBi Rされるものである。 このエステル化合物は、1.4−若しくは1.5−ソル
ビタンにエチレンオキサイドを付加させた後炭素数12
〜18の脂肪酸でエステル化させることにより、又は1
,4−若しくは1.5−ソルビタンを炭素数12〜18
の脂肪酸でエステル化させた後エチレンオキサイドを付
加させることにより得ることができる。1.4−ソルビ
タンから又は1.5−ソルビタンから誘導される二つの
タイプのエステル化合物は本発明において単独で又は混
合して用いられる。 エステル化に用いる脂肪酸としては、炭素数12〜18
の脂肪酸を単独で又は混合して用いる。炭素数が12未
満の場合、即ち一般式(I)又は(II)におけるR3
の脂肪族炭化水素基の炭素数が11未満の場合は、原綿
に付与した際、構成繊維間の摩擦係数が高くなり、紡績
時におけるドラフト性等や紡績された糸の品質に悪影響
を与え好ましくない。又、脂肪酸の炭素数が18を超え
る場合、即ち一般式(1)又は(If)におけるR1の
炭素数が17を超える場合は、化合物自体が高粘度とな
りスプレー等で付与することが困難となると共に化合物
が高価となるので好ましくない。好ましい脂肪酸として
は、飽和脂肪酸のうちではラウリン酸。 ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸が挙げられ
、不飽和脂肪酸のうちではオレイン酸が挙げられる。 エステルの生成は、脂肪酸とソルビタンもしくはエチレ
ンオキサイドを付加させたソルビタンの少なくとも一つ
のOHiとの間で行わせ、必要により他のOH基との間
で行わせてもよい。従って本発明において、ポリオキシ
エチレンソルビタンモノ脂肪酸エステル、ポリオキシエ
チレンソルビタンジ脂肪酸エステル、ポリオキシエチレ
ンソルビタントリ脂肪酸エステル等を単独で又は混合し
て用いることができる。 エチレンオキサイドの付加モル数は5〜30モルの範囲
で適用する。そしてエチレンオキサイドの付加位置はソ
ルビタンの大泣の炭素原子以外、即ち1.4−ソルビタ
ンの場合は二、三、五位の炭素原子に、l、5−ソルビ
タンの場合は二、三、回位の炭素原子に付加させる。エ
チレンオキサイドの付加モル数が5モル未満の場合には
、化合物自体が粘着性を有してくるため、粘着性低下を
図ることを一目的とする綿糸紡績用処理剤の一成分とし
て用いるのに好ましくない。又30モルを超える場合に
は、原綿中に含まれるハネデュ等の粘着性物質の分子構
造との相違が顕著となり、粘着性物質に対する溶解作用
が低下するため好ましくない。 本発明で用いる一般式(III)で表される脂肪酸アル
カノールアミドは、脂肪酸又は水酸基置換脂肪酸とモノ
アルカノールアミン又はジアルカノールアミンとから生
成されるものである。脂肪酸モノアルカノールアミドと
脂肪酸ジアルカノールアミドは本発明において単独で又
は混合して用いられる。モノアルカノールアミン又はジ
アルカノールアミンとしては、炭素数2〜3のアルキレ
ン基を持つもので、例えばモノエタノールアミン、ジェ
タノールアミン、モノイソプロパツールアミン。 ジイソプロパツールアミン等が用いられる。これらは入
手が容易で安価ものである。 脂肪酸又は水酸基置換脂肪酸としては、炭素数12〜1
8のものが用いられる。脂肪酸の炭素数が12未満、即
ち一般式(I[[)におけるR2の炭素数が11未満の
場合、これを原綿に付与すると繊維間の摩擦係数が高く
なり、紡績時におけるドラフト性等や紡績された糸の品
質に悪影響を与え好ましくない。また脂肪酸の炭素数が
18を超える場合、即ち一般式(I[[)におけるR2
の炭素数が17を超える場合は、化合物自体が高粘度と
なりスプレー等で付与することが困難となると共に化合
物が高価となるので好ましくない。好ましい脂肪酸とじ
ては、飽和脂肪酸のうちではラウリン酸、ミリスチン酸
、パルミチン酸、ステアリン酸が挙げられ、不飽和脂肪
酸のうちではオレイン酸、リノール酸が挙げられる。ま
た、好ましい水酸基置換脂肪酸としては、リシノール酸
が挙げられる。 変性シリコーン油と共にエステル化合物及び脂肪酸アル
カノールアミドを併用する場合には、その配合割合を以
下のとおりにするのが最適である。 即ち、変性シリコーン油1重量部に対して、エステル化
合物0.04〜3.3重量部、脂肪酸アルカノールアミ
ド0.03〜3.3重量部とする。 変性シリコーン油1重量部に対して、エステル化合物が
0.04重量部未満であると、木綿繊維に付着している
粘着性物質を溶解する作用が低下し好ましくない。又、
エステル化合物が3.3重量部を超えると他の成分の割
合が相対的に減少することになり好ましくない、脂肪酸
アルカノールアミドが0.03重量部未満であると、関
係湿度40%RH以下での帯電防止作用が低下し好まし
くない。又、脂肪酸アルカノールアミドが3.3重量部
を超えると、得られる処理剤の粘度が高くなり好ましく
ない。 本発明に係る綿糸紡績用処理剤の原綿に対する付与は、
変性シリコーン油等の成分を水等に分散若しくは溶解さ
せ、溶液として取り扱えるようにして、噴霧状で行えば
よく、付与量は原綿の性状にもよるが通常0.05〜1
.0重量%(対繊維重量・・・以下0.W、f、という
。)が最も好ましい。 綿糸紡績用処理剤の付与は、紡績工程において原綿に付
着している粘着性の物質がトラブルを生ぜしめる前であ
ればどの工程中で行ってもよい。 特に、開梱後の原綿又は混打綿工程中の原綿又は混打綿
工程で作成したラップに付与することが好ましい。綿糸
紡績用処理剤はできるだけ木綿繊維に均一に付与させる
ことが望ましく、この点より原綿が開繊された状態での
付与が最も好ましい。 このような付与の仕方としては、混打綿工程のポツパー
フィーダ一部に綿糸紡績用処理剤噴霧用ノズルをとりつ
け、綿糸紡績用処理剤を噴霧して原綿に付与する方法が
ある。 本発明において、粘着性物質を含んだ原綿と粘着性物質
が混入していない原綿とを混紡する場合には、粘着性物
質が混入していない原綿に本発明に係る綿糸紡績用処理
剤を付与しておいてもよい。 この場合は、粘着性物質が混入していない原綿に付与さ
れた綿糸紡績用処理剤が紡績工程中において、ガイド、
ローラ等に移行、付着し、ガイド。 ローラ等に付着した上記の綿糸紡績用処理剤が粘着性物
質を含んだ原綿に付与せしめられることになる。また、
本発明に係る綿糸紡績用処理剤は粘着性物質が混入して
いない通常の原綿のみを紡績する場合にも適用すること
ができ、紡績性を向上させることができる。さらに、本
発明においては、木綿繊維とポリエステル繊維等の合成
繊維との混紡にも適用することができる。 (ホ)作用 変性シリコーン油は、コツトンワックスと同程度の摩擦
係数を示すため、それを原綿に付与すると木綿繊維表面
に付着しているコツトンワックスの量や分布に変動があ
る場合であっても、コツトンワックスの持つ性能を木綿
繊維表面全域に均一化することができ、開繊性や夾雑物
の除去性を向上させるという作用を有する。又、金属や
ゴムから木綿繊維を良好に離脱させる作用をも有するの
で、粘着性物質の紡績機械のローラやガイドに対する付
着を著しく減少せしめる。 エステル化合物と脂肪酸アルカノールアミドとは、以下
の如く、変性シリコーン油の作用を助長し或いは補助す
る作用を有する。即ち、エステル化合物は、木綿繊維に
付着している粘着性物質と類似の分子構造を有するため
、この粘着性物質を容易に溶解せしめる作用を有する。 又、木綿繊維相互の集束性を向上させる作用をも有する
。脂肪酸アルカノールアミドは、木綿繊維の摩擦係数を
低下させる作用及び関係湿度40%RH以下においても
木綿繊維の帯電を防止する作用を有する。 (へ)実施例 スーダン産の40′S用原綿とソ連産40′S用原綿と
カリフォルニア産40′S用原綿とを1:1:1の割合
で混合した混合原綿を用いて、混打綿工程中において第
1表に示す組成の各処理剤を噴霧し、混合原綿に1.0
%O,W、f、付与して、14oz/ydのラップNo
、 1〜19を作成した。また比較例の一つとして処理
剤を全く付与しないラップNo、20も作製した。 尚、第1表中における配合成分A−Lは下記の化合物を
意味する。但し、変性シリコーン油の動粘度はJIS 
K−2283法、25℃の測定条件下のものである。ま
た、配合成分J、に、Lは本発明において用いる成分以
外の化合物である。これらは綿糸紡績用処理剤の安定性
及び外観を調整するために用いられるものであり、実施
例の一部において綿糸紡績用処理剤の性能を阻害しない
程度の量が配合されている。 A・・・ジフェニール変性シリコーン油(動粘度10セ
ンチストークス) B・・・ポリエーテル変性シリコーン油(動粘度100
センチストークス) C・・・メルカプト変性シリコーン油(動粘度1000
センチストークス) D・・・カルボキシ変性シリコーン油(動粘度3000
センチストークス) E・・・アミノ変性シリコーン油(動粘度70センチス
トークス) F・・・α−オレフィン変性シリコーン油(動粘度30
0センチストークス) G・・・アルキルフェニル変性シリコーン油(動粘度2
500センチストークス) H・・・ポリオキシエチレン(20モル付加)ソルビタ
ントリオレエート ■・・・オレイン酸ジェタノールアミドJ・・・イソス
テアリルアルコール K・・・イソプロピルイソステアレートし・・・ポリオ
キシエチレン(2モル付加)オレイルアミン 以上の各ラップNo、1〜20を、梳綿工程では330
ゲレン/6ydのスライバ状に、線条工程ではカードス
ライバを8本供給して8.2倍ドラフトしく第一回通し
)、得られたスライバを更に8本供給して8.6倍ドラ
フトして(第二回通し)、300ゲレン/6ydのスラ
イバを作製した。引き続き、粗紡第り表 (月11M里M!:t) (注)視覚判定は次の四段階で行った。 4:各現象がかなり認められた。 3:各現象が時々認められた。 2:各現象がまれに認められた。 1;各現象が全く認められなかった。 工程では1.27回/インチの撚数で240ゲレン/3
0ydの粗糸を作製し、精紡工程では24.5回/イン
チの撚数の40′Sの糸を作製した。以上の紡績工程中
、梳綿工程ではダストの発生を視覚判定し、線条工程の
第一回通しでは雰囲気の温湿度を28℃165%RHに
調整して粘着性物質によるローラ巻付きを、第二回通し
では雰囲気の温湿度を27℃140%RHに調整して静
電気発生によるローラ巻付きを視覚判定した。更に、精
紡工程で得られた糸を、JISL〜1008法によりウ
ースター試験機で糸斑(U%)と糸欠点(Thin、 
Th1ck、Neps)を、及びJISL−1071法
により平均単糸強力を測定した。以上の結果を第2表に
示した。 第2表に示す結果より明らかな如く、実施例N。 1〜17の配合による綿糸紡績用処理剤を付与した第2
表 混合原綿は、比較例No18〜20に比べて、梳綿工程
でのダストの発生を抑えると共に線条工程での高湿度(
65%RH)時における粘着性物質によるローラ巻付き
や、低湿度(40%RH)時における静電気発生による
ローラ巻付きを減少させ、また糸斑や糸欠点を改善し、
平均単糸強力を向上させた。
【発明の効果】
請求項(1)の綿糸紡績用処理剤は液状で取り扱えるの
で、それを紡績前の原綿又は紡績中のラップあるいはス
ライバに噴霧等の手段により付与することができる。そ
して、変性シリコーン油はコツトンワックスと同程度の
摩擦係数を示し、木綿繊維の開繊性や夾雑物の除去性を
向上させるため、紡績時におけるネップ等の発生を防止
するという効果を奏する。更に、変性シリコーン油は金
属やゴム等から木綿繊維を良好に離脱させるので、ロー
ラ巻付きやガイドへの木綿繊維の付着を減少させるとい
う効果を奏する。 請求項(2)の綿糸紡績用処理剤も液状で取り扱えるの
で、それを紡績前の原綿又は紡績中のラップあるいはス
ライバに噴霧等の手段により付与することができる。そ
して、原綿等に付着している粘着性物質を綿糸紡績用処
理剤が被覆すると共に溶解して木綿繊維の粘着性を低下
させ且つコツトンワックスの量や分布が不均一であって
も木綿繊維表面の状態を均一化することができるので、
紡績各工程でのローラ巻付き及びネップの発生を減少さ
せることができ、更に原綿中の夾雑物を良く除去できる
という効果を奏する。また、エステル化合物は木綿繊維
の集束性を向上させるQで、本発明に係る綿糸紡績用処
理剤を原綿に付与すれば、品質の良い紡績糸を得ること
ができる。更に、本発明に係る綿糸紡績用処理剤、特に
その−成分である脂肪酸アルカノールアミドは制電性が
良好であるので、低湿時の静電気トラブル(綿紡績では
、通常の温湿度では静電気トラブルはあまり見られない
が、関係湿度が40%以下になると、化合繊紡績と同様
に静電気発生によるトラブルが生じる。)を減少させる
ことができるという効果をも奏する。 従って、本発明に係る綿糸紡績用処理剤を用いれば、原
綿の種類、ハネデュ等の存在にかかわらず、各種の紡績
性を改良することができるという格別の効果を奏するも
のである。 特許出願人 松本油脂製薬株式会社 特許出願人  ユニチカ 株式会社 代理人  弁理士  奥付 茂樹

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)JISK−2283法、25℃の測定条件下で動
    粘度が10〜4000センチストークスの変性シリコー
    ン油を含有することを特徴とする綿糸紡績用処理剤。
  2. (2)JISK−2283法、25℃の測定条件下で動
    粘度が10〜4000センチストークスの変性シリコー
    ン油と、一般式( I )及び/又は一般式(II)で表さ
    れるエステル化合物と、一般式(III)で表される脂肪
    酸アルカノールアミドとを含有し、前記各成分の配合比
    率が、前記変性シリコーン油1重量部に対して、前記エ
    ステル化合物が0.04〜3.3重量部、前記脂肪酸ア
    ルカノールアミドが0.03〜3.3重量部であること
    を特徴とする綿糸紡績用処理剤。 一般式( I ); ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中、Q_1、Q_2、Q_3、Q_4は各々H又は
    R_1COを、R_1は炭素数11〜17の脂肪族炭化
    水素基を表し、且つQ_1、Q_2、Q_3、Q_4の
    うち少なくとも一つはR_1COである。k、l、mは
    各々0又は正の整数であって、k+l+mは5〜30で
    ある。) 一般式(II); ▲数式、化学式、表等があります▼(II) (式中、Q_1、Q_2、Q_3、Q_4、R_1、k
    、l、m及びk+l+mは一般式( I )の場合と同様
    である。) 一般式(III); ▲数式、化学式、表等があります▼(III) (式中、TはH又はA−O−Q_6を表し、Q_5はR
    _2COを、Q_6はH又はR_2COを表し、Aは炭
    素数2〜3のアルキレン基を表し、R_2は炭素数11
    〜17の脂肪族炭化水素基又は炭素数11〜17の水酸
    基置換脂肪族炭化水素基を表す。)
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010532827A (ja) * 2007-07-11 2010-10-14 レンツィング アクチェンゲゼルシャフト 改善された開繊特性を有する詰め綿用繊維、その製造方法およびその使用

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