JPH0491276A - アクリル繊維用紡績油剤 - Google Patents

アクリル繊維用紡績油剤

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JPH0491276A
JPH0491276A JP2204832A JP20483290A JPH0491276A JP H0491276 A JPH0491276 A JP H0491276A JP 2204832 A JP2204832 A JP 2204832A JP 20483290 A JP20483290 A JP 20483290A JP H0491276 A JPH0491276 A JP H0491276A
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JP
Japan
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group
carbon atoms
weight
component
spinning
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JP2204832A
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English (en)
Inventor
Koichi Yamane
浩一 山根
Masayuki Kawabe
河部 雅之
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はアクリル繊維用高速紡績油剤に関する。
〔従来の技術及びその課題〕
近年、合成繊維の紡績業界において製造コスト低減のた
め、合成繊維の紡績工程の高能率化や省力化が急がれて
いる。その−環として紡績工程の高速化が望まれている
紡績工程を高速化すると制電性や繊維の集束性の不足に
よりフライの発生や、機台各部への脱落物の発生等の問
題が引き起こされ、また種々のガイド部等による糸の擦
過のため繊維の品質劣化、染め斑、糸切れ等の問題が発
生する等の問題が多い。
これらの問題を解決するために、高速化された紡績工程
において油剤が用いられている。
一般に、紡績工程に用いられる油剤は平滑剤、制電剤及
び集束剤からなっている。平滑剤としてはワックスがよ
く用いられるが、ワックスは平滑性は良好であるが集束
性と制電性が不良であるという欠点がある。また、制電
剤としてはカチオン界面活性剤がよく用いられるが、カ
チオン界面活性剤は制電性は良好であるが平滑性が不良
であるという欠点がある。
両者の良好な特性を生かして紡績油剤を開発する試みは
されてはいるが、充分満足のいく紡績特性は必ずしも得
られていないのが実情である。これらの問題を解決する
油剤の要請が強く、本発明の目的はこれらの要請に応え
る油剤を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは以上の問題点を解決すべく鋭意検討した結
果、帯電防止性の良好なカチオン界面活性剤及び両性界
面活性剤の中で、特定の構造を有する平滑性の良好な化
合物を油剤成分として用いることにより、開繊性、集束
性等の種々の紡績特性を調節し得ることを見出し、特に
ワックスの平滑性が良好で総合的に優れた紡績特性を有
する高速精紡に適した紡績油剤を完成するに至った。
すなわち本発明は、下記(a)成分、(b)成分及び(
c)成分を含有してなるアクリル繊維用紡績油剤を提供
するものである。
(a)  融点が30〜130℃であるエステル系ワッ
クス、パラフィン系ワックス、ポリエチレン系ワックス
及び酸化ポリエチレン系ワックスからなる群から選ばれ
る1種以上。
(b)  下記一般式(1)乃至(5)で表されるカチ
オン界面活性剤又は両性界面活性剤の1種以上。
(t)  (R+−C−OCzH4)”iN’−CCz
HnO)1)n・R4504−0R4 (2)    R3−N二R2・ X−R3−N二CH
,COO CHzCHzO5OJa (式中、m、 nは−: n=0.5〜2.0、m+n
=3となる数を表し、R2は炭素数7〜21の直鎖又は
分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を表し、R2はそ
れぞれ独立にメチル基、エチル基、ヒドロキシエチル基
、ヒドロキシプロピル基又は炭素数2〜30のポリオキ
シエチレン基を表し、R1は炭素数8〜22の直鎖又は
分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を表し、R4はメ
チル基又はエチル基を表し、X−はハロゲンイオン、炭
素数1〜9のカルボン酸又はヒドロキシカルボン酸イオ
ン、炭素数1〜22のアルキルリン酸エステルイオン、
炭素数1〜4のモノアルキル硫酸イオンを表す。) (c)  次の一般式で表される平均分子量2000〜
40000のオキシアルキレンポリマーR50(RiO
)J (式中、R2は水素、炭素数1〜20のアルキル基、ア
ルケニル基、炭素数2〜22のアシル基、アリール基又
は多価アルコール基を表し、れは炭素数2〜4のアルケ
ニル基を表す。pは平均分子量が2000〜40000
となる数である。) 本発明において、紡績性とはローラー巻き付き、白粉蓄
積性、フライ量、糸切れ等の総合性能を示す、(c)成
分のオキシアルキレンポリマーは対金属の擦過防止と油
剤の形状をローラー巻き付き防止に好ましいハードペー
ストに保持することによりローラー巻き付きの低減と、
特にオープンエンドのローター内の白粉蓄積低減に効果
がある。
本発明のアクリル繊維用紡績油剤には上記(a)〜(c
)成分に、更に(d)成分としてポリオキシエチレン(
エチレンオキサイド付加モル数4〜20)型ノニオン界
面活性剤の1種以上を併用することによって、紡績性の
重要な項目である集束性の調節を行なうことができる。
本発明に使用される(a)成分の融点が30〜130℃
のワックスの具体例としては、エステル系ワックスとし
て、ステリルステアレート、フタル酸ジステアレート、
アジピン酸ジステアレート、ソルビタンモノステアレー
ト等が挙げられる。
パラフィン系ワックスとしては、カルナウバワックス、
木ロウ、セラミックロウ、パラフィン系ワックス、モン
タンワックス等が挙げられる。
ポリエチレン系ワックスとしては、チーグラー法による
ポリエチレンワックス等が挙げられる。
酸化ポリエチレン系ワックスとしては、チーグラー法に
よるポリエチレンワックスを部分酸化したもの等が挙げ
られる。
(a)成分のワックス類は融点が30〜130 ’Cの
ものが特に平滑性が良く、本発明の紡績油剤に用いるの
に適している。ワックス類の融点が30℃以下のものは
平滑性がやや乏しく、また130℃以上のものは染色工
程でオイルスポット等の問題を起こす可能性がある。ま
た、ワックス類はその乳化性が不足すると染色に問題を
起こす可能性があるので、乳化性の良好な乳化剤を併用
することは望ましい。その点、先染め繊維はトラブルの
起こることが心配される染色工程が既に終了しており、
その恐れがないので、先染めアクリル繊維には本発明の
油剤は更に望ましく、本発明の紡績油剤の付与量を高く
して特性を強調して使用することもできる。
本発明のアクリル繊維用紡績油剤に用いられる(口)成
分のカチオン界面活性剤又は両性界面活性剤としては下
記一般式(1)〜(5)で表される化合物が挙げられる
式中、R3は炭素数7〜21の直鎖又は分岐鎖のアルキ
ル基又はアルケニル基であり、アシル基のR+−COO
−基としては、カプリル酸基、カプリン酸基、ラウリン
酸基、ミリスチンtttis、パルミチン酸基、ステア
リン酸基、オレイン酸基、2−オフチルドデシン酸基等
が挙げられる。R4はメチル基又はエチル基である。
一般式(1)で表される化合物の具体例としては、トリ
エタノールアミンカプリル酸エステル・N−メチルメト
サルフェート、トリエタノールアミンカプリン酸エステ
ル・N−メチルメトサルフェート、トリエタノールアミ
ンラウリン酸エステル・N−メチルメトサルフェート、
トリエタノールアミンミリスチン酸エステル・N−メチ
ルメトサルフェート、トリエタノールアミンパルミチン
酸エステル・N−メチルメトサルフェート、トリエタノ
ールアミンステアリン酸エステル・N−メチルメトサル
フェート、トリエタノールアミンオレイン酸エステル・
N−メチルメトサルフェート、トリエタノールアミンや
し酸又は硬化やし酸エステル・N−メチルメトサルフェ
ート、トリエタノールアミン牛脂又は硬化牛脂エステル
・N−メチルメトサルフェート等が挙げられる。またそ
れぞれのエトサルフェート、プロポサルフェート、ブト
サルフェート等も挙げられる。
カルボン酸とトリエタノールアミンのモル比、すなわち
、式(1)中の鋼及びnはva : n=0.5〜2.
0の範囲にあるのが良い。モル比が0.5より小さいと
潤滑性が乏しく、また2、0より大きいと制電性が乏し
くなる。
z (2)    R3−N二R2・ x〜式中、R2はそ
れぞれ独立してメチル基、エチル基、ヒドロキシエチル
基、ヒドロキシプロピル基又は炭素数2〜30のポリオ
キシエチレン基を表し、R1は炭素数8〜22の直鎖又
は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を表し、例えば
オクチル基、デシル基、ドデシル基、パルメチル基、ス
テアリル基、オレイル基等が挙げられる。
また、X−としては塩素イオン、臭素イオン等のハロゲ
ンイオン;蟻酸、酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、
酪酸、リンゴ酸、コハク酸等の炭素数1〜6のカルボン
酸又はヒドロキシカルボン酸イオン;メチルリン酸エス
テル、エチルリン酸エステル、プロピルリン酸エステル
、ブチルリン酸エステル、アミルリン酸エステル、ヘキ
シルリン酸エステル、オクチルリン酸エステル、デシル
リン酸エステル、ドデシルリン酸エステル、ミリスチル
リン酸エステル、パルミチルリン酸エステル、ステアリ
ルリン酸エステル、ヘキシルリン酸エステル、オレイル
リン酸エステル、2−エチヘキシルリン酸エステル、2
−オクチルドデシルリン酸エステル等の炭素数1〜22
のアルキルリン酸エステル;メチル硫酸イオン、エチル
硫酸イオン、ブチル硫酸イオン等の炭素数1〜4のモノ
アルキル硫酸イオンが挙げられる。
一般式(2)で表される化合物の具体例としては、オク
チルアミン−N、N、N −)リメチルメトサルフェー
ト、デシルアミン−N、N、N −トリメチルメトサル
フェート、ラウリルアミン−N、N、Nトリメチルメト
サルフェート、ミリスチルアミン−N、N、N −)リ
メチルメトサルフエート、パルミチルアミンーN、N、
N −)リメチルメトサルフェート、ステアリルアミン
−N、N、N −)リメチルメトサルフェート、やしア
ルキルアミンN、N、N−トリメチルメトサルフェート
、牛脂又は硬化牛脂アルキルアミン−N、N、N −)
リメチルメトサルフェート、オクチルアミン−N、N、
N−トリメチルエトサルフェート、デシルアミン−N、
N、N −)リメチルエトサルフェート、ラウリルアミ
ン−N、N−ジメチル−N−エチルエトサルフェート、
ミリスチルアミン−N、N−ジメチル−N−エチルエト
サルフェート、パルミチルアミンーN、N−ジメチル−
N−エチルエトサルフェート、ステアリルアミン−N、
N−ジメチル−N−エチルエトサルフェートζやしアル
キルアミン−N、N−ジメチル−N−エチルエトサルフ
ェ−ト、牛脂又は硬化牛脂アルキルアミン−N、Nジメ
チル−N−エチルエトサルフェート等、またそれぞれの
プロポサルフェート、ブトサルフェートも挙げられる。
また、オクチルアミン−N−メチル−N、Nビスポリオ
キシエチレンメトサルフェート、デシルアミン−N−メ
チル−N、N−ビスポリオキシエチレンメトサルフェー
ト、ラウリルアミンN−メチル−N、N−ビスポリオキ
シエチレンメトサルフェート、ミリスチルアミン−N−
メチル−N、N−ビスポリオキシエチレンメトサルフェ
ート、パルジチルアミン−N−メチル−N、N−ビスポ
リオキシエチレンメトサルフェート、ステアリルアミン
−N−メチル−N、N−ビスポリオキシエチレンメトサ
ルフェート、ヤシアルキルアミン−N−メチル−N、N
−ビスポリオキシエチレンメトサルフェート、牛脂又は
硬化牛脂アルキルアミン−N−メチル−N、N−ビスポ
リオキシエチレンメトサルフェート、オクチルアミン−
N−メチル−N、N−ビスポリオキシエチレンエトサル
フェート、デシルアミン−N−メチル−N、N−ビスポ
リオキシエチレンエトサルフェート等、またそれぞれの
プロポサルフェート、ブトサルフェートも挙げられる。
更に、ラウリルアミン−N、N−ジメチル−N2−ヒド
ロキシエチル・グリコール酸塩、ミリスチルアミン−N
、N−ジメチル−N−2−ヒドロキシエチル・グリコー
ル酸塩、パルミチルアミンーN、N−ジメチル−N−2
−ヒドロキシエチル・グリコール酸塩、ステアリルアミ
ン−N、Nジメチル−N−2−ヒドロキシエチル・グリ
コール酸塩、やしアミン−N、N−ジメチル−N−2−
ヒドロキシエチル・グリコール酸塩、硬化牛脂アミン−
N、N−ジメチル−N−2−ヒドロキシエチル・グリコ
ール酸塩、ラウリルアミン−N、N−ジメチルーN−2
−ヒドロキシエチル・ラウリルホスフェート塩、ミリス
チルアミン−N、N−ジメチルーN−2−ヒドロキシエ
チル・ラウリルホスフェート塩、パルミチルアミンーN
、N−ジメチル−N−2−ヒドロキシエチル・ラウリル
ホスフェート塩、ステアリルアミン−N、N−ジメチル
−N−2−ヒドロキシエチル・ラウリルホスフェート塩
、やしアミン−N、N−ジメチル−N−2−ヒドロキシ
エチル・ラウリルホスフェート塩、硬化牛脂アミン−N
、N−ジメチル−N−2−ヒドロキシエチル・ラウリル
ホスフェート塩等も挙げられる。
(3)   R3−N二CHtCOO 式中、RL R3は一般式(2)で表される化合物と同
じである。
一般式(3)で表される化合物としては、2(Nデシル
−N、N−ジメチル)アミノ酢酸ナトリウム塩、2(N
−ラウリル−N、N−ジメチル)アミノ酢酸ナトリウム
塩、2(N−ミリスチル−N、N−ジメチル)アミノ酢
酸ナトリウム塩、2(N−パルミチルーN、N−ジメチ
ル)アミノ酢酸ナトリウム塩、2(N−ステアリル−N
、N−ジメチル)アミノ酢酸ナトリウム塩、2(N−ベ
ヘニル−N、N−ジメチル)アミノ酢酸ナトリウム塩、
2(N−オレイル−N、N−ジメチル)アミノ酢酸ナト
リウム塩、2(N−2−エチルへキシル−N、N−ジメ
チル)アミノ酢酸ナトリウム塩、2(N−2−オクチル
ドデシル−N、N−ジメチル)アミノ酢酸ナトリウム塩
、2(N−やしアルキル−N、N−ジメチル)アミノ酢
酸ナトリウム塩、2(N−牛脂アルキルーN、N−ジメ
チル)アミノ酢酸ナトリウム塩等が挙げられる。
式中、R1は一般式(2)で表される化合物と同じであ
る。
一般式(4)で表される化合物の具体例としては、N−
デシルアミノ−N、N−ジ(2−エチル硫酸)ナトリウ
ム塩、N−ラウリルアミノ−N、N−ジ(2−エチル硫
酸)ナトリウム塩、N−ミリスチルアミノ−N、N−ジ
(2−エチル硫酸)ナトリウム塩、N−バルミチルアミ
ノーN、N−ジ(2−エチル硫酸)ナトリウム塩、N−
ステアリルアミノ−N、N−ジ(2−エチル硫酸)ナト
リウム塩、N−オレイルアミノ−N、N−ジ(2−エチ
ル硫酸)ナトリウム塩、N−ベヘニルアミノ−N、N−
ジ(2−エチル硫酸)ナトリウム塩、N−2−エチルへ
キシルアミノ−N、N−ジ(2−エチル硫酸)ナトリウ
ム塩、N−2−オクチルドデシルアミノ−N、N−ジ(
2−エチル硫酸)ナトリウム塩等が挙げられる。
CHzCHtO5O3Na 式中、R8は炭素数7〜21の直鎖又は分岐鎖のアルキ
ル基又はアルケニル基を表し、一般式(5)テ表すれる
2(2−アルキルイミダゾリル)エチル硫酸ナトリウム
塩の式中のR,−C基をカルボン酸基として表現すると
、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、
ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン
酸、オレイン酸基、2−エチルヘキサン酸、2−オフチ
ルドデシン酸等が挙げられる。
本発明に使用される(c)成分としては、次の一般式で
表される平均分子量2000〜40000のオキシアル
キレンポリマーが用いられる。
R,0(R1,O)、H (式中、nsは水素、炭素数1〜20のアルキル基アル
ケニル基、炭素数2〜22のアシル基、アリール基又は
多価アルコール基を表し、R。
は炭素数2〜4のアルケニル基を表す。pは平均分子量
が2000〜40000となる数である。)上記一般式
におけるR1の例としてはメチル基、エチル基、プロピ
ル基、ブチル基、アミル基、オクチル基、ラウリル基、
ミリスチル基、パルミチン酸、ステアリル基、ベヘニル
基、2−エチルヘキシル基、2−オクチルドデシル基等
が挙げられ、アシル基としてはアセチル基、カプロン酸
基、カプリル酸基、ラウリン酸基、ミリスチン酸基、パ
ルミチン酸基、ステアリン酸基、オレイン酸基等が挙げ
られ、アリール基としてはノニルフェニル基、オクチル
フェニル基等が挙げられ、多価アルコール基としてはグ
リセリン基、トリメチロールプロパン基、ネオペンチル
グリコール基等が挙げられる。また、オキシアルキレン
化するために使用するエポキシ化合物としてはエチレン
オキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイ
ド等が挙げられる。
R6の具体例としてはエチレン基、イソプロピレン基、
ブチレン基、イソブチレン基等が挙げられる。
該オキシアルキレンポリマーはランダム重合したもので
もブロック重合したものでもよい。
その平均分子量は2000以上、好ましくは6000以
上である。尚、平均分子量はゲルクロマトグラフィーで
測定し、分子量既知のポリスチレンを標準(重量平均で
10000)として校正計算した値である。平均分子量
が2000未満であると油膜強度が低く白粉防止効果が
低下する。分子量が大きい場合は溶解性などが悪化し油
剤成分とじての取扱性が低下するため、分子量の上限は
40000程度である。
本発明において前記(a)成分は油剤固形分に対して5
〜50重量%、好ましくは10〜40重量%配合される
。(a)成分の配合量が50重量%を越えると集束性が
不足し、スライバー割れや糸切れが多発する等の問題を
生じる。ら)成分は油剤固形分に対して3〜50重量%
、好ましくは10〜40重量%配合される。(b)成分
の配合量が3重量%より低いと制電性が不足し、50重
量%より多いと集束性が過大となる等の問題を生ずる。
(c)成分は油剤固形分に対して3〜50重量%、好ま
しくは10〜40重量%配合される。(c)成分の配合
量が3重量%より低いと白粉防止効果が低下し、50重
量%より゛多いと集束性が低下する等の問題を生ずる。
本発明においては更に必要に応じて(d)成分としてポ
リオキシエチレン型ノニオン界面活性剤を併用すること
もできる。(6)成分のポリオキシエチレン型ノニオン
界面活性剤のエチレンオキサイド付加モル数は4〜20
であり、好ましくは6〜15である。エチレンオキサイ
ド付加モル数が4未満では乳化力が劣り、20よりも大
きいと集束性を低下させる。(d)成分の具体例として
はポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエ
チレンミリスチルエーテル、ポリオキシエチレンパルミ
チルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル
、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエ
チレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン
ノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンモノラウ
レイト、ポリオキシエチレンモノミリステイト、ポリオ
キシエチレンモノミリステイト、ポリオキシエチレンモ
ノステアレイト、ポリオキシエチレンモノオレエイト等
が挙げられる。
また、特に限定しないが、紡績性を損なわない程度に防
腐剤或いは風合い向上剤としてソルビタンエステル類等
を添加しても何ら問題はない。
(d)成分を併用する場合の各成分の配合量は、(a)
成分は油剤固形分に対して10〜50重量%、好ましく
は10〜40重量%、(b)成分は油剤固形分に対して
6〜50重量%、好ましくは10〜40重量%、(c)
成分は油剤固形分に対して6〜5ON量%、好ましくは
10〜40重量%であり、(d)成分は油剤固形分に対
して1〜50重量%、好ましくは10〜40重量%であ
る。(d)成分の配合量が50重量%を越えると集束性
が過大となり、開繊性不足等の問題が生じる。
本発明の紡績油剤の付与量は目的に応じ、広範囲の値を
とることができるが、繊維に対して固形分として0.2
〜2.0%、好ましくは0.3〜1.5%である。
本発明の紡績油剤の繊維への適用は通常の方法で行なう
ことができ、例えば水エマルションの形(油剤濃度は通
常1〜10%)で、ローラー給油法又は浸漬給油決算公
知の給油方法によりアクリル繊維製造工程ないし仕上げ
工程の任意の位置で給油することができる。また、浸漬
給油法によって油剤を付与した後、処理繊維を乾燥熱処
理し、その後再度スプレー法によって油剤を再給油する
こともできる。油剤適用の時期としては紡糸工程あるい
は延伸直前の工程、延伸工程、仕上げ工程等積々の段階
で可能である。
また、処理を施す繊維の形態としてはフィラメント糸、
トウ、ステープル、未延伸糸等積々の形態のものが挙げ
られる。
〔実 施 例〕 以下実施例にて本発明を説明するが、本発明はこれらの
実施例に限定されるものではない。
なお、例中%は重量基準である。
実施例1 アクリル繊維ステープル(1,7d、 3B−m)に表
1に示す各種成分を用いて調製した紡績油剤を水エマル
ション(0,5%)の形でスプレー法で浸漬給油し、6
0℃で2時間乾燥した。
この給油綿を一昼夜調質後、Platt社製紡績試験機
(ミニチュア紡績機)にて紡績試験を行なった。すなわ
ち、カード工程での発生電気量(制電性)、カード通過
性(シリンダー巻き付き)、スライバーの集束性(スラ
イバー強度)、線条工程でのローラー巻き付きを測定し
た。制電性は40RH%、30℃の条件下、カードで1
00v以下の優良(◎)とした。線条巻き付きは25゛
C185RH%の条件下で20分間5回以下を良(○)
とした。また精紡性をリング及びオープンエンド精紡機
で試験した。試紡条件は温度25℃,湿度50%である
。オープンエンド方式における精紡性の評価基準と1時
間当りの糸切れ回数の関係は下記の通りである。
また、リング方式における精紡性の評価基準は糸の均二
性等の糸質について以下の通りである。◎・・・優良、
△・・・可。
各結果を表2〜5に示す。
表 表 本発明品1〜30はリング及びオープンエンド共に精紡
性が良好である。特にオープンエンドにおいて優れてい
る。この原因は適切な集束性にあり、これが適切な範囲
(80〜90g)にあるのが良い。これはスライバーの
開繊性と集束性がこの工程に対し適切な範囲に制御され
ているためと思われる。
一方、カチオン界面活性剤りと両性界面活性剤Nを用い
た比較品31〜39は集束性が過大であり、開繊性が不
良であり、精紡性が不良であった。また、カード帯電性
、ローラー巻き付きについては隘1〜46全てが良好で
あった。
次に比較品のワックスとカチオン界面活性剤又は両性界
面活性剤からなる2成分系の油剤の場合、40〜46は
リング、オーブンエンド共に精紡性が良好であるが、オ
ープンエンド精紡で糸切れが本発明品に比較して若干多
くなる。即ち回転数4万RPMでは使用可能だが、回転
数6万RPMにおいて、1時間当りの糸切れ回数が比較
品40〜46では10回以上で使用は可能だが、良好と
はいえない。
〔発明の効果〕
本発明の油剤は動Wl擦の低いワックス類と圧電性の優
れたカチオン又は両性界面活性剤を併用し、紡績性調整
剤を含有するリング及びオープンエンドの精紡性のよい
アクリル繊維用紡績油剤である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記(a)成分、(b)成分及び(c)成分を含有
    してなるアクリル繊維用紡績油剤。 (a)融点が30〜130℃であるエステル系ワックス
    、パラフィン系ワックス、ポリエチレン系ワックス及び
    酸化ポリエチレン系ワックスからなる群から選ばれる1
    種以上。 (b)下記一般式(1)乃至(5)で表されるカチオン
    界面活性剤又は両性界面活性剤の1種以上。 (1)▲数式、化学式、表等があります▼ (2)▲数式、化学式、表等があります▼ (3)▲数式、化学式、表等があります▼ (4)▲数式、化学式、表等があります▼ (5)▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、m、nはm:n=0.5〜2.0、m+n=3
    となる数を表し、R_1は炭素数7〜21の直鎖又は分
    岐鎖のアルキル基又はアルケニル基 を表し、R_2はそれぞれ独立にメチル基、エチル基、
    ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基又は炭素数
    2〜30のポリオキシエチレン基を表し、R_3は炭素
    数8〜22の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニ
    ル基を表し、R_4はメチル基又はエチル基を表し、X
    ^−はハロゲンイオン、炭素数1〜9のカルボン酸又は
    ヒドロキシカルボン酸イオン、炭素数1〜22のアルキ
    ルリン酸エステルイオン、炭素数1〜4のモノアルキル
    硫酸イオンを表す。) (c)次の一般式で表される平均分子量2000〜40
    000のオキシアルキレンポリマー。 R_5O(R_6O)_pH (式中、R_5は水素、炭素数1〜20のアルキル基、
    アルケニル基、炭素数2〜22のアシル基、アリール基
    又は多価アルコール基を表し、R_6は炭素数2〜4の
    アルケニル基を表す。pは平均分子量が2000〜40
    000となる数である。) 2 更に(d)ポリオキシエチレン(エチレンオキサイ
    ド付加モル数4〜20)型ノニオン界面活性剤の1種以
    上を含有してなる請求項1記載のアクリル繊維用紡績油
    剤。 3 油剤固形分に対して(a)成分5〜50重量%、(
    b)成分3〜50重量%、(c)成分3〜50重量%を
    含有してなる請求項1記載のアクリル繊維用紡績油剤。 4 油剤固形分に対して(a)成分10〜50重量%、
    (b)成分6〜50重量%、(c)成分6〜50重量%
    、(d)成分1〜50重量%を含有してなる請求項2記
    載のアクリル繊維用紡績油剤。 5 アクリル繊維が先染めのアクリル繊維である請求項
    1〜4の何れか1項に記載のアクリル繊維用紡績油剤。
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